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三池郡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
福岡県三池郡の位置(水色:後に他郡から編入した区域)

三池郡(みいけぐん)は、福岡県筑後国)にあった

郡域

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1878年明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、下記の区域にあたる。

  • 大牟田市の全域
  • みやま市の一部(高田町徳島・高田町海津・高田町竹飯・高田町飯江を除く高田町各町)

歴史

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近世以降の沿革

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知行 村数 村名
幕府領 筑後柳河藩公領
8月28日(新暦10月13日)より日田県管地
9月13日(新暦10月28日)より長崎府管地[1]
12村 南大牟田村[2]、下二部村、教楽来村、櫟野村、勝立村、臼井村、馬籠村、片平村、藤田村、船津村、早米来村、加納開村
藩領 筑後柳河藩 1町
54村
東濃施村、中濃施村、西濃施村、北新開村、南新開村、黒崎開村[3]、亀尻村、宮部村、久福木村、三池町[4]、小船津村、手鎌村、草木村、田崎村、四ヶ村、田隈村、上内村、坂井村、倉永村、原内山村、甘木村、黒崎村、元村、尾尻村、豊永村、岡松村、伏部村、隈村、深倉村、深浦村、池田村、豊持村、下内村、怒縄田村、亀崎村、高泉村、大間村、横須村、平野村、北大牟田村、田尻村、飯田村、原村、下楠田村、上楠田村、江浦村、江浦町村、今福村、古賀村、岩津村、浦村、下飯江村、中飯江村、上飯江村、谷川村
陸奥下手渡藩
9月27日(新暦11月11日)より三池藩[1]
1町
4村
今山村、新町、稲荷村、一部村、下里村
  • 大牟田村 ← 南大牟田村、北大牟田村
  • 川尻村 ← 下二部村、片平村
  • 東米生村 ← 臼井村、一部村[一部]
  • 西米生村 ← 馬籠村、一部村[一部]
  • 三里村 ← 船津村、早米来村、加納開村
  • 濃施村 ← 東濃施村、中濃施村、西濃施村
  • 亀谷村 ← 亀尻村、谷川村
  • 白川村 ← 小船津村、田崎村
  • 岩本村 ← 坂井村、下内村
  • 吉野村 ← 原内山村、元村
  • 岬村 ← 黒崎村、深浦村
  • 橘村 ← 尾尻村、豊永村
  • 白銀村 ← 岡松村、池田村、豊持村
  • 唐船村 ← 伏部村、深倉村
  • 宮崎村 ← 隈村、怒縄田村、亀崎村
  • 歴木村 ← 高泉村、平野村
  • 天梁村 ← 三池町、大間村
  • 田浦村 ← 飯田村、浦村
  • 舞鶴村 ← 中飯江村、上飯江村
  • 一部村の残部が下里村に、古賀村が岩津村にそれぞれ合併。
  • 矢部川下流左岸の新地に永治村が起立。
  • 8月21日 - 第2次府県統合により福岡県の管轄となる。
  • 明治11年(1878年11月1日 - 郡区町村編制法の福岡県での施行により、行政区画としての三池郡が発足。郡役所が天梁村三池に設置。
  • 明治14年(1881年) - 天梁村が改称して三池町となる。(2町48村)

町村制以降の沿革

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1.大牟田町 2.飯江村 3.二川村 4.江浦村 5.開村 6.銀水村 7.上内村 8.手鎌村 9.倉永村 10.三池町 11.三川村 12.駛馬村 13.玉川村 14.岩田村(紫:大牟田市 桃:みやま市)
  • 明治22年(1889年4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。特記以外は全域が現・大牟田市。(2町12村)
    • 大牟田町 ← 大牟田村、横須村、稲荷村、下里村
    • 飯江村 ← 亀谷村、舞鶴村、下飯江村、田浦村、山門郡飯江村(現・みやま市)
    • 二川村 ← 濃施村、上楠田村、下楠田村(現・みやま市)
    • 江浦村 ← 江浦町村、江浦村、山門郡徳島村(現・みやま市)
    • 開村 ← 北新開村、南新開村、黒崎開村、永治村(現・みやま市)
    • 銀水村 ← 宮部村、久福木村、白銀村、橘村、田隈村、白川村、草木村
    • 上内村 ← 上内村、岩本村、四ヶ村
    • 手鎌村 ← 唐船村、手鎌村、岬村、甘木村
    • 倉永村 ← 倉永村、吉野村、宮崎村
    • 三池町 ← 三池町、新町、今山村、歴木村
    • 三川村 ← 三里村、川尻村[大部分]
    • 駛馬村 ← 藤田村、西米生村、東米生村[一部]、川尻村[一部]
    • 玉川村 ← 勝立村、櫟野村、教楽来村、東米生村[大部分]
    • 岩田村 ← 田尻村、原村、岩津村、今福村、山門郡竹飯村[一部](現・みやま市)
  • 明治29年(1896年7月1日 - 郡制を施行。
  • 明治40年(1907年5月1日 - 銀水村・上内村・手鎌村・倉永村が合併し、改めて銀水村が発足。(2町9村)
  • 大正元年(1912年10月1日 - 三川村が町制施行して三川町となる。(3町8村)
  • 大正6年(1917年3月1日 - 大牟田町が市制施行して大牟田市となり、郡より離脱。(2町8村)
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和4年(1929年)4月1日 - 三川町が大牟田市に編入。(1町8村)
  • 昭和6年(1931年)10月1日 - 岩田村・二川村・江浦村が合併して高田村が発足。(1町6村)
  • 昭和13年(1938年4月17日 - 駛馬村が町制施行して駛馬町となる。(2町5村)
  • 昭和16年(1941年)4月1日 - 三池町・駛馬町・銀水村・玉川村が大牟田市に編入。(3村)
  • 昭和17年(1942年)4月1日 - 飯江村・開村が高田村に編入。(1村)
  • 昭和33年(1958年8月1日 - 高田村が町制施行して高田町となる。(1町)
  • 昭和34年(1959年4月10日 - 高田町が山門郡山川村の一部を編入。
  • 平成19年(2007年1月29日 - 高田町が山門郡瀬高町山川町と合併してみやま市が発足。同日三池郡消滅。

変遷表

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自治体の変遷
明治22年以前 明治22年4月1日 明治22年 - 大正15年 昭和1年 - 昭和29年 昭和20年 - 昭和29年 昭和30年 - 昭和63年 平成1年 - 現在 現在
大牟田町 大正6年3月1日
市制
大牟田市 大牟田市 大牟田市 大牟田市 大牟田市 大牟田市
三川村 大正1年10月1日
町制
昭和4年4月1日
大牟田市に編入
三池町 三池町 三池町 昭和16年4月1日
大牟田市に編入
駛馬村 駛馬村 昭和13年4月17日
町制
銀水村 明治40年5月1日
銀水村
銀水村
倉永村
上内村
手鎌村
玉川村 玉川村 玉川村
岩田村 岩田村 昭和6年10月1日
高田村
高田村 昭和33年8月1日
町制
平成19年1月29日
みやま市の一部
みやま市
二川村 二川村
江浦村 江浦村
飯江村 飯江村 昭和17年4月1日
高田村に編入
開村 開村
山門郡
竹海村
明治40年1月1日
山川村の一部
山川村の一部 山川村の一部 昭和34年4月10日
高田町に編入

行政

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歴代郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治11年(1878年)11月1日
大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官
郡長を務めた主な人物

脚注

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  1. ^ a b c 福岡県統計年鑑 平成22年
  2. ^ 記載は大牟田村。
  3. ^ 記載は黒崎開。
  4. ^ 記載は三池町村。

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 40 福岡県、角川書店、1988年2月1日。ISBN 4040014006 
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連項目

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