◎捜査の壁 大量毒殺犯は画家か731部隊関係者か
1964年 日活 108分 モノクロ シネマスコープ
*ピンぼけ ホワイトノイズあり
熊井啓(1930-2007)の監督デビュー作(公開時33歳…
「人は真実を求めたがる。だが真実を掴めたことはあったのだろうか?」
このラストの台詞が色々示唆してるけど、羅生門や落下の解剖学と同じ、真実が見えてこないタイプの映画だった。
でも科学の発達とか…
熊井啓けっこう好きかも。平沢役はあんまり実物と似てなかったけど。
スティル写真を使ったり、斜め×仰角というキメキメアングルだったり、10分に1回程度面白い掛け合いを入れたり、とにかく楽しませてくれる…
この映画が事実通りだとしたら、とんでもないことだ。
科学も他のあやふやな点も弁護団の指摘も無視されている。
政治によって個人は黙殺されるのか。
この事件について読んだことはあったが、こんなに戦後す…
帝銀事件 死刑囚
序盤ドキュメンタリータッチでおもしろい
はっきりとしない事象が多すぎて真実に辿り着けない無茶苦茶な事件だ
しかしこの映画においてはある種の確信を持って肉薄していて陰謀論との境目…
昭和23年の1月26日、東京衛生局から派遣された医学博士を自称する男が帝国銀行の椎名町支店に現れ、行員らを騙して毒を飲ませ現金と小切手を強奪した。
その一部始終を描いた冒頭シーンの衝撃が大きい。
後…
未だに冤罪説が色濃い『帝銀事件』。
1948年1月に、閉店直後の帝国銀行椎名町支店に東京都防疫班の白腕章をつけた中年男性が、行員ら16人に毒物を飲ませ11人を殺めて約16万円を強奪した事件です。
…
1964年には関東軍の化学兵器について映画ではっきり触れられたのに、80年経ったいまの方が映画に描かなくなっているのだ。描くと都合が悪くなっているということだから戦争は近いだろうね。
冤罪を日本は…
ドキュメンタリー手法で感情移入を廃するドラマのように思えた。それだからけっこう論理の積み重ねの映画だからか見るのも疲労してしまう。それが報われることなく未解決事件となるのだから。NHKの「松本清張の…
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