徹底的に仄暗い画面。
しかしそのことが逆に、ヴィタリナの亡き夫の生活していた地域で彼ら移民が生きていくことの過酷さを、わずかな光がまるで目の前で起こっているかのように、痛々しく映し出す。
実際に…
影や暗さを中心とした画作りと演出を期待し、望み通りの体験が得られました。ストイックな感情と映像が常に緊張を強いるため集中が切れると眠気が来るのは確かです。しかし闇の中で瞬く二つの目のイメージは、生涯…
>>続きを読むヴィタリナのものすごく小さな声を拾い上げるようなサウンドとギリギリ顔が見えるくらいの照明が、虐げられた人たちの声にならない声と忘れられた存在をちゃんと見つめようとするこの映画の態度と呼応して感動的だ…
>>続きを読むオープニングショットから凄まじい。
ペドロ・コスタ作品のヤバさは、ロケーションと照明の当て方だけで、もう7〜8割出来上がってしまってる気がする。
鈍く光る杖。壁に映る影。人の影。
遠近感がおかしい…
闇そのものがモチーフに。
『教授と美女』のような闇の中で瞳だけが輝くショット。
座らせ方も演出。
映画における白と赤の美しさ。
序盤の飛行場のシークエンスが最高なんだけど、悲しい事にこの映画のピ…