このレビューはネタバレを含みます
こんな、赤ひげ先生みたいな病院、あるんだ…、という驚き…。
それでもパンクしてしまうコロナ禍…。
映画の編集が実に巧み。
(メモ)
・医者として何でも診れるのが救急医の魅力
・「肺癌の人が肺炎で死に>>続きを読む
映画以前に、この実話だけで震撼させられるのだが、それを(インタビューと共に)現地でドキュメンタリー風に再現するというのだからぶっ飛んでいる。
もうこれ、ダメなんじゃないの?と思ったら、まだ30〜40分>>続きを読む
暑苦しいほど気合の入った映画。
主に、右翼と左翼双方の弁護士へのインタビューと金満里の舞踏で構成されているが、これを作らせているのは怒りだと感じる。
靖国に祀られている者たちの遺した言葉の朗読も印象的>>続きを読む
(思い出しメモ)
・小鳥たちの水飲み場の鉢
・枯れ葉
・畑にさしてる自作のプレートに添えられた一言
・食卓の豊かさ(畑のものたちの彩り…
・家の高窓
・お手紙に添えられたイラスト
・お金より人
・ニュ>>続きを読む
山本薩夫のカラー映画は初めて観たが、いちいち「赤」の色が効いていることで、まったく貧乏くさくも古臭くもならずに観ていられる(衣服の赤、松明の炎の赤…)。
一見地味そうなのに、3時間をまったく飽きさせな>>続きを読む
船越英二と初恋の人とのやりとりが味わい深く切ない。(喫茶店、亡き夫、息子…)
互いにもっと親密になりたい、という想いがありながらも、それをかなぐり捨ててしまう…という、虎とリリィのその後を暗示。
と>>続きを読む
異色のロードムービー。
まだ昭和の香りも残す90年代の空気がいい。
夜の新宿の喫茶店。煙草からはじまる出会い。
朝方の海沿いのバイパス。
(夜のハイウェイは、あと一歩か…)。
キモいおっさんの、謎の>>続きを読む
東京ブギウギ。
いきなり戦地の描写にビビる。
唐傘の相合傘の中、歌う女。それを上から追うキャメラ。
戦後、変わってしまった組と社会。それに置いてかれる男。(……「男がいなくなった」の連発には苦笑して>>続きを読む
ラストで、ずぶ濡れの宮田愉がドニ・ラヴァンばりの雰囲気で出てきて、度肝を抜かれる。
このシーン、きっとゲリラで撮ったんだよなぁ。忘れがたい名シーン。
80年代の青山の風景が見れるのもいい。
全般的に>>続きを読む
抜群の安定感。
ルーティン的なネタは相変わらずくだらなくて笑ってしまうし、ホッコリもするし、ヒロインはチャーミングだし…、という感じなのだが、しかしまぁ、暇つぶしに観るのには丁度いいって感じかなぁ…。>>続きを読む
「安心して見てられる」のが山田洋次の嫌いなところではあるのだが、それでもこれは名作。
アメリカ人原作のロードムービー×山田お得意の喜劇のバランスが絶妙だったのかも。出てくる暴力も、どことなくアメリカン>>続きを読む
名作。
途中から、芥川也寸志の音楽にひたすらに語らせていく(まずこの劇的な音楽があって、その展開に合わせて映像と台詞を振り付けたんじゃないか、というような…)のは、映画の形式としても、かなり破格なんじ>>続きを読む
いまおかしんじにしては直球すぎる作り。
珍しく、遊びがほとんどない。
濡れ場も必要最低限で、あまり魅力的な撮られ方にはなっていないように感じられた。
冒頭のカットの構図はよかったのだが、その後、「こ>>続きを読む
冒頭から、死の話ばかり出てくるので、どうなることかと思ったら…。
ロクでもない親分と生き別れた機関士の息子の話は実によくできていて、よき。
ここでしっかり描かれる、汗と油にまみれて働くカタギの労働者の>>続きを読む
フィルムで撮られているだけで、こんなにも映像の質感に厚みが出るんだな…。B級っぽい演出にも安っぽさがまったくない。
林由美香の赤いマフラーがいい。ほかにも赤いシャツ、赤いジャンパーなど印象に残ってい>>続きを読む
観たい観たいと思っていたら、2024年衆議院選の告示日のゴールデンタイムに、日本映画専門チャンネルさんが放映してくれる。素晴らしい。
はじめは、こんな感じで上手くいくのか…、と思うようなところから。>>続きを読む
ワンカットで見せる最後の5分くらいの熱演がすべてですな。
そこからの、気合いの入ったドリームポップ風のエンディング曲もよかった。
しかし、死んじまったら、あの神父とのかけがえのない時間は何だったんだ>>続きを読む
実にいい脚本だったのだが、映像とか演技面で印象に残るところがないのが、いささか残念。
大好きな人が死んでから時間が止まってしまい、死んでもいいからその人のところにずっといたい、という衝動が抑えられな>>続きを読む
いきなりの、壁にかかったマグリットの絵。
何かと思ったら、最後にここに不気味に回帰する。
私の名前が本当のものだって、どうして分かるんですか…?
窪田正孝の隠された過去が明らかになるのに伴って、ただ>>続きを読む
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震災後の貧困と生活保護をめぐる話。
途中までは、分かりやすく善悪の図式に回収されてしまう系の作品だったらイヤだなぁ…、と感じながら見ていたのだが、そんな予感を見事に払拭してくれ、かつ、
震災云々にとど>>続きを読む
お色気ムンムンな毒親の、自業自得映画。
煮ても焼いても食えないロクでもない女なのに、何故か魅力的に見えてしまうところもあるのがすごい…。すれっからし感がまた、時にカッコよくすら見える…。
それはもう、>>続きを読む
横移動に流れていく車窓。
小津安二郎的な棒読み反復の会話。
淡々とした日常の空気。
これまで忙しなかった仕事にも余裕が出てきて、それまで話したことのなかった隣人とも話すようになり、見慣れたはずの風景が>>続きを読む