事故で顔に大怪我を負った男が精巧なマスクで他人に成り済ます。
世を拗ね捨て鉢になった男の理論武装とまでは言わないまでも、周到で偏屈な言葉の応酬。
何だか示唆に富んでるような会話が面白かった。安部公…
図式的に見れば、焼かれて顔を失った主人公が戦後の日本で、それに新しい顔を与える精神科医(院内には西洋医学のモチーフが溢れている)がアメリカ。しかし与えられた顔は自分のものではなく、誰でもない他人の顔…
>>続きを読む<邦画強化月間>#8
主観と客観、愛についての話だと思った。
本作を紡ぐ、仲代達也、医者、ケロイドの女の3つの物語。
仲代達也の物語は、「顔」というコミュニケーションの言語が欠落した状態から、それを…
「他人の顔」は安部公房の1964年の小説を1966年に映画化したもので、脚本も安部公房が担当。原作と映画はラストなどが異なる。英語の題は「The Face of Another」で、ネットの検索は英…
>>続きを読む安部公房原作を、安部が脚色、勅使河原宏が監督した、自己喪失の物語。顔を失い、仮面で別人に成りすまし、妻を誘惑する。妻は誘惑に乗り、男は不貞に失望するが、妻は夫と知っていた。心は他人になれないから苦悩…
>>続きを読む勅使河原宏監督が「砂の女」に続いて、安部公房本人の脚本で映画化。
以前「日本映画専門チャンネル」で録画したものを鑑賞。
顔に大やけどを負った男(仲代達矢)が、医師(平幹二朗)から勧められてまったく…