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ビートルジュースのblacknessfallのレビュー・感想・評価

ビートルジュース(1988年製作の映画)
3.6
二十年ぶりぐらいに吹替え版を再鑑賞。
なんか、年を取ると色々どうでも良くなるんだと思ったね。ビートルジュースの西川のりおがまんま西川のりおというか『じゃりン子チエ』のテツのノリであまつさえ「あっ!あそこにスターの西川のりお居るぞ」とか西川のりおであることをネタにするわで、バートンのダークでキッチュな世界観を完膚なきまでに粉砕されたと感じ、昔はそれが腹立たしくて仕方なかったんだけど、今回は普通に楽しめた。そもそもかなりドタバタしたコメディだしのりおのアッパーでウザい吹替えは言うほど浮いてるわけでもないんだよな。それにビートルの登場時間、のりおも吹替えで愚痴ってるように短いんだよ。話のフックになってるだけでタイトルになってる主役としては画面にいない時間が長い。
なんか、これはこれで吹替えの妙として昔と違って好意的に感じでしまった笑 これが冒頭で言った年を取るとどうでも良くなるという加齢のさせる技なんだと思う笑
ノスタルジー加点もある。のりおのアドリブなのか脚本にあるのか知らないけど、丹波哲郎の大霊界が出てきたり、ジーナ・デイヴィスの声があべ静江だったり忘れてた名前を出されていい感じに浸れた笑 声と言えばゴスっ娘のウィノナ・ライダーの声が大人びて上品で今風の甲高く甘ったるいロリ声じゃないのも良かった。今だとこういう役だと必ずオタク受けする感じにされるじゃん。これはマジで止めた方がいい。
違いを認め合うとか他者への慈しみとか一切ないじゃんあいつら。萌えをきっかけにそういう真っ当な感情に目覚めてくれれば意味あるかも知れないけど無理なんだよ。エロと差別しか興味ない下卑た生き物なんで。連中のSNS見ればわかるよね、あらゆる弱者、マイノリティへの罵詈雑言誹謗中傷とエロ絵師やコンカフェ嬢のエロ画像で埋め尽くされてるじゃん。そんな連中に媚びたら作品に傷がつくよ笑
オタクの有害でキモいロリペド願望刺激して奴らの劣情で儲けようとする志の低い作品ならそれもいいんだけど、本作のような大人から子供まで楽しめて互いの違いを認め合うことの尊さを讃える健全な娯楽作には不要だよ。

映画レビューは以上。以下、今日の本題である。The Damnedのブライアン・ジェイムスの訃報についての雑感を記す。パンクに興味のない方にはスルーをオススメする。パンクが好きでもオタクは読むな。





Damnedのブライアン・ジェイムスの訃報ショックだなぁ。去年単独公演のチケット逃したのがいっそう悔やまれるな😢しかも、この前デヴィッド・ヨハンソンの訃報があったばかりじゃん。この分じゃ今月末のパンスプまでイギーが生きてるか心配になるよな。二人より年上だしな。
とりあえず、ライブは年寄り優先で行くしかないな今まで以上に。そんなわけだから、何かのレビューで音楽性がゆる~くポップでフォーキーなパンクロックに変貌したから迷ってると言ったアナーコ・パンク・レジェンドのOMEGA TRIBEの来日行くことにした。
ヨハンソンとブライアンの間にUKノイズコアの偉大なるオリジネーターであるChaos U.Kの初代Vo、サイモンも亡くなってんだよ。ハードコア世代も油断できねぇんだよ。なので、もう絶対に微妙な思いをすると分かっているんだが、あの時も言ったが何と言ってもパンクをロックの一ムーヴメントから思想に高めたCrassと行動を共にした誇り高き戦士だ。思想としてパンクを選んだ人間は観るべきなんだ、OMEGA TRIBEを。それにポップなるって実はCrass周辺では珍しくない。90年代にロキノン系だった人なら覚えているかと思うが、ラップと軽快なメロと心地よいストリングをサンプリングしたあざといポップチューン「tubthumping」でチャートを席巻したchunbawanbaはCrass系のバンド。しかもメジャー契約期間もプロテスト活動の一環で政治家に水をぶっかけたりして逮捕されている筋金入りのアナーキストだし、トラウマ・ポップの女王ビョークもキャリアの一歩目であるK.U.K.LはCrassレコードからリリースされている。だから軟化したわけではなく成功した同胞を念頭に置いて戦略的にポップ化したと言える。アティチュードは不変!しかし、前記した二組ほどポップ化が成功してるとは言い難い…でも、大事なのは歴史に触れるってことだよ。殆ど盛り土や石垣だけ残ってる城趾にでもリスペクトと万感の思いを込めて足を運ぶわけじゃん歴史、城マニアの人達のあれと同じことだよ。当時の姿を留めてるかなんて些細なことなんだ。
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