予測リードスコアリングによるリードの割当

Odoo CRM アプリはリード/案件を自動的に販売チームや販売担当者に割当ることができます。標準的なプラクティスは、各リードの成約確度に基づいてリードを割当ることです。企業は適切な販売担当者にリードを迅速に割当ることで、取引成功の可能性が高いリードに優先順位をつけることができます。

Odooは 予測リードスコアリング と呼ばれる方法で、各リードの成約確度を自動的に計算します。

予測リードスコアリング

リードスコアリングは、Odoo CRM の履歴データを使用して、オープンリード/案件をスコアリングする機械学習モデルです。

企業がCRMパイプラインを通して案件を処理する際、Odooは案件の成約と失注に関するデータを収集します。予測リードスコアリングはこのデータを使って、各新規リードや案件の成約確度を予測します。

CRMパイプラインに送られる案件が多ければ多いほど、Odooはより多くのデータを収集し、より正確な確率を得ることができます。

具体的には、Odooの予測リードスコアリングは 単純ベイズ 確度モデルを使用しています:

\[\begin{equation} P(A | B) = \frac{P(A) \times P(B | A)}{P(B)} \end{equation}\]

Breaking down the equation:

  • P(A|B) = The probability of a successful lead in this case

  • P(A) = The overall probability of a lead being successful regardless of the conditions

  • P(B|A) = The probability of this being the case given a lead is successful

  • P(B) = The probability of this being the case

The term in this case refers to the variables that can affect a lead being successful in Odoo. This can include variables such as the assigned Salesperson, the source of the lead, the language of the lead, and other historical and demographic data.

Which variables are considered in this calculation can be configured to tailor the calculation to each business's needs.

各案件の成約確度は、案件フォームに表示され、案件がCRMパイプラインを進むにつれて自動的に更新されます。

案件フォームに表示される成約確度。

案件が次のステージに進むと、その成約確度は予測リードスコアリングアルゴリズムに従って自動的に上昇します。

設定

リードスコアリングはOdoo CRM で常に有効です。ただし、成約確度の計算に使用する変数は設定でカスタマイズすることができます。

予測リードスコアリングで使用する変数をカスタマイズするには、 CRM ‣ 設定 ‣ 管理設定 に進みます。guilabel:予測リードスコアリング の下にある、確度を更新 ボタンをクリックします。

次に、ドロップダウンメニューをクリックして、予測リードスコアリング機能が考慮する変数を選択します。

予測リードスコアリング設定の確度を更新ウィンドー。

以下の変数はいくつでも有効にできます:

  • 州・都道府県: 案件が発生した地理的な州・都道府県。

  • : 案件が発生した地理的な国。

  • 電話品質: 案件に電話番号が記載されているかどうか。

  • Eメール品質: 案件にEメールアドレスが記載されているかどうか。

  • ソース: 案件の発生源(検索エンジンやソーシャルメディアなど)。

  • 言語: 案件で指定された対話言語

  • タグ: 案件に付けられたタグ

注釈

変数 ステージチーム は常に有効です。 Stage は、案件が CRM のパイプラインステージにあることを意味します。`チーム`は、案件に割当てられた販売チームを意味します。予測リードスコアリングは、どのオプション変数が選択されているかに関わらず、常にこの2つの変数を考慮します。

次に、オプション 以下の時点で作成されたリードを考慮する: の隣にある日付フィールドをクリックし、予測リードスコアリングの計算を開始する日付を選択します。

最後に 確認 をクリックして変更を保存します。

手動で確度を変更します

案件の成功確度は、案件フォームで手動で変更できます。確度の数字をクリックして編集します。

重要

確度を手動で変更すると、その案件に対する確度の自動更新が削除されます。案件がパイプラインの各ステージに移動すると、確度は自動的に更新されなくなります。

自動確度を再び有効にするには、確率のパーセンテージの隣にある歯車のアイコンをクリックします。

歯車のアイコンは、案件フォームの自動確度を再有効化するために使用されます。

確度に基づいてリードを割当てる

Odoo CRM は、指定された規則に基づいてリード/案件を販売チームや販売担当者に割当てることができます。リードの成約確度に基づいて割当て規則を作成し、成約につながる可能性の高いリードを優先的に割当てることができます。

ルールに基づいた割当を設定する

ルールに基づいた割当 を有効にするには、 CRM ‣ 設定 ‣ 管理設定`に移動し、 :guilabel:`ルールに基づいた割当 を有効にします。

ルールに基づいた割当機能は 手動 (Odooユーザが手動で割当を開始)、または 繰返し (選択した期間に従って自動的に割当を開始)に設定できます。つまり、Odooは選択した期間に従って自動的に割当を開始します。

リードの自動割当を設定するには、実行中`セクションで:guilabel:`繰返し を選択します。次に 以下ごとに繰返 セクションで、Odooが自動割当てをトリガする頻度をカスタマイズします。

CRM設定のルールに基づいた割当て設定。

ルールに基づいた割当てが 繰返し 実行されるように設定されている場合でも、 ルールに基づいた割当て 設定にある円形の矢印アイコンを使って(または営業チーム設定ページの リードの割当 ボタンを使って)手動で割当をトリガすることができます。

割当てルールを設定する

次に、販売チームや販売担当者ごとに 割当ルール を設定します。これらのルールはOdooがどのリードをどの担当者に割当るかを決定します。まずは CRM ‣ 設定 ‣ 販売チーム に移動し、販売チームを選択します。

販売チーム設定フォームの 割当ルール の下にある ドメインの編集 をクリックして、この営業チームのリード割当てを決定するためにOdooが使用するルールを設定します。ルールはこの会社やチームに関連するものであれば何でも設定でき、いくつでも追加できます。

フィルタを追加`をクリックして割当ルールの作成を開始します。割当ルールの右にある :guilabel:`+ 記号をクリックすると、もう一行追加されます。行を削除するには x 記号をクリックします。

案件の成功確率に基づいて割当ルールを作成するには、割当ルール行の左端のドロップダウンメニューをクリックし、:guilabel:`確度`を選択します。

真ん中のドロップダウンメニューから、必要な方程式の記号を選択します。ほとんどの場合、が次より大きいが次より小さいが次以上、または*が次以下*の記号です。

右端のスペースに、希望する確度の数値を入力します。最後に 保存 をクリックして変更を保存します。

Example

販売チームが成約確度20%以上のリードを受け取るように割当ルールを設定するには、 ドメイン`行を作成して下さい:`確度 >= 20

販売チームのドメインは20%以上の確度に設定されています。

個々のチームメンバに対して個別の割当ルールを設定することもできます。販売チームの設定ページから、 メンバ タブでチームメンバをクリックし、 ドメイン セクションを編集します。guilabel:保存 をクリックして変更を保存します。

設定でリードの自動割当が設定されている場合、販売チームと個々のチームメンバの両方に 自動割当をスキップする オプションがあります。このボックスにチェックを入れると、Odooのルールに基づいた割当機能により、特定の販売チームまたは販売担当者にリードが自動割当されなくなります。自動割当をスキップ が有効になっている場合でも、販売チームまたは販売担当者は手動でリードを割当られます。

この販売チームに手動でリードを割当るには、販売チーム設定ページの上部にある リードを割当 ボタンをクリックして下さい。これにより、現在未割当で、このチームの指定ドメインに一致するリードが割当られます。