会社

一元管理環境では、管理者が複数の会社を同時に選択し、特定の倉庫、顧客、設備、連絡先などを設定することができます。インターフェイスを切り替えることなく、集計した数値のレポートを作成することができるため、日々の業務がスムーズになり、管理業務全体の効率化が図れます。

危険

Odooデータベースで複数会社環境を利用する場合、*スタンダード*プラン(または*単一アプリ無料*プラン)から*カスタム*プランへのサブスクリプション変更が必要です。別の会社を追加した後、管理者がサブスクリプションを*カスタム*プランに移行しない場合、データベースが無効化される危険性があります。詳細については、`Odoo料金ページ<https://www.odoo.com/pricing-plan>`_を参照して下さい。

顧客が*スタンダード*プランを利用しており、データベースに複数会社機能を追加した場合、*カスタム*プランへのアップセルがトリガされます。

*年間*または*複数年*契約の場合、30日間の制限付きでアップセルオーダが作成されます(無効化のリスクあり)。その期間内に複数会社機能が完全に削除された場合、次にデータベースがpingすると、アップセルオーダおよび期限は自動的に削除されます。

顧客が*月*契約である場合、次の仕入先請求書が作成され、*標準*プランである間に複数会社機能が検出されると、自動的に切り替えられ、*カスタム*プランで請求されます。

スタンダード*プランに戻したい場合は、カスタマーサクセスチームに連絡が**必要です*

新しい会社を作成するには、:menuselection:`設定アプリ --> 会社セクション`に行き、 :guilabel:`複数会社管理`をクリックします。:guilabel:`新規`をクリックして新規会社を作成します。

表示される新規会社フォームに入力して下さい。

ちなみに

会社をアーカイブするには、設定アプリ ‣ 会社セクション ‣ 複数会社管理`に移動します。次に、アーカイブする会社の左側にあるチェックボックスにチェックを入れます。もし :guilabel:`会社 ページがリスト表示でない場合は、ページの右上にある ≣(4本のバー) アイコンをクリックします。

適切な会社を選択し、 ⚙️アクション アイコンをクリックして、ドロップダウンメニューから アーカイブ を選択します。

アーカイブされた会社に関する全ての記録を確実にアーカイブするためにはOdooの `サポートチーム <https://www.odoo.com/help>`_にご連絡下さい。

レコードがアーカイブされない場合、アーカイブされた会社が再びアクティブになり、アップセルを再度作成するリスクがあります。

複数会社およびレコード管理

:menuselection:`設定アプリ --> 会社セクション --> 複数会社管理`に進みます。次に、:guilabel:`新規`をクリックし、会社情報をフォームに入力するか、既存の会社を選択して編集します。

Odooの新規会社フォームの概要

ちなみに

Activate the developer mode to set social media accounts and company-specific email parameters. See this documentation on ソーシャルマーケティング and Communication in Odoo by email.

また、 開発者モード の会社フォームには 親会社 が設定されています。

会社間の切替え

データベース内のどこでも、ヘッダーメニューの右端にある会社名をクリックして、複数会社間で切替える(または選択する)ことができます。有効化したい会社名の横にあるチェックボックスにチェックを入れて下さい。ハイライトされた会社は、現在使用されている環境を表します。環境を切り替えるには、希望の会社名をクリックして下さい。

Example

以下の例では、ユーザは8つの会社にアクセスでき、2つの会社は有効化され、データベースがある環境は*My Company (San Francisco)*に属しています。

Odooのメインダッシュボードからの会社メニューのビュー。

レコードを共有する

データ(プロダクト、連絡先、設備など)を共有したり、特定の企業のみに表示するように設定することができます。そのためには、フォーム上で以下のいずれかを選択します:

  • 空のフィールド: 記録は全ての会社で共有されます。

  • 会社を追加: レコードは、その特定の会社にログインしているユーザに表示されます。

Odoo販売の会社フィールドを強調したプロダクトのフォームのビュー。

トップメニューから環境を選択し、さらに会社を追加すると、2つの会社間で記録が共有されます。

支店

支店を会社に追加することができます。支店は 設定アプリ ‣ 会社セクション ‣ 複数会社管理`で追加できます。次に、リストから希望の会社を選択します。会社の詳細フォームから :guilabel:`支店 タブを開きます。支店を追加するには 明細追加 をクリックし、表示される 支店を作成 ポップアップフォームに必要事項を入力します。

支店のある会社に支店を追加と明細追加の強調表示。

ちなみに

Activate the developer mode to set social media accounts and company-specific email system parameters. See this documentation on ソーシャルマーケティング and Communication in Odoo by email.

支店には 開発者モード の支店フォームに 親会社 が設定されます。支店の会計と会計ローカライゼーションは 親会社 に設定されます。これを行うには、トップメニューの*会社セレクタ*から会社を選択し、 :menuselection:`設定アプリ --> 会計 -->会計ローカリゼーション`に進みます。

危険

If the database is on the standard Paid pricing plan, adding a branch to a company triggers an upsell. Since adding one or more branches turns the database into a multi-company setup, it will need to switch to the Custom pricing plan. This does not affect databases on the One-app free plan.

料金について詳しくは、 Odoo料金 ページをご覧下さい。

従業員アクセス

会社が作成されたら、*複数会社*用の従業員の アクセス権 を管理しましょう。

To access the *アクセス権*にアクセスするには、:menuselection:`設定アプリ --> ユーザセクション --> ユーザ管理`に進みます。

ユーザ`ページから、変更したいユーザをリストから選択します。次に、 :guilabel:`許可された会社 または デフォルト会社 のフィールドを変更します。

:guilabel:`許可された会社`には複数の会社を設定することができ、:guilabel:`デフォルト会社`には*1つのみ*を設定することができます。

Odooのアクセス権タブで複数会社フィールドを強調したユーザフォーム のビュー。

管理者がデータベース上で複数の会社を有効化しており、レコードを編集している場合、編集はレコードの関連会社で行われます。

Example

JS Store US で発行された販売オーダを JS Store Belgium 環境で編集する場合、変更は JS Store US (販売オーダが発行された会社) で適用されます。

レコードを作成する際、考慮される会社は次のとおりです:

  • 画面右上の会社セレクタで現在選択されている会社(ハイライト/有効化されているもの)。

または

  • 会社が設定されていません(例えば、プロダクトおよび連絡先フォームで会社が設定されていないため)

または

  • 設定済の会社はドキュメントにリンクされている会社です(レコードが編集されている場合と同じ)

ドキュメントフォーマット

会社ごとにドキュメントフォーマットを設定するには、それぞれの会社を*有効化*して*選択*し、 設定アプリ ‣ 会社セクション の下にある ドキュメントレイアウトを設定 をクリックし、必要に応じて情報を編集して下さい。

Odooのドキュメントレイアウトフィールドを強調した設定ページビュー。

Company Details can be edited on the document layout. By default, this field is populated from the company information listed, when navigating here: Settings app ‣ Companies section ‣ Manage Companies, and select a company from the list.

会社間取引

まず、:ref:`開発者モード<developer-mode>`を有効化します。次に、それぞれの会社が適切に設定されていることを確認します:

次に、設定アプリ ‣ 会社セクション ‣ 複数会社管理`に移動します。次に、リストから目的の会社を選択します。会社のフォームで、個々の会社の詳細フォームの :guilabel:`会社間取引 タブを選択します。

それぞれの会社を有効化し、選択した状態で、以下の 規則 オプションの一つを選択して下さい:

  • Do not synchronize: do not synchronize any inter-company transactions.

  • 顧客請求書/仕入先請求書を同期: 選択された企業の仕入先請求書/顧客請求書を確認すると、仕入先請求書/顧客請求書を生成します。

  • 販売オーダを同期する: 選択された会社の販売オーダが確認されると、選択された会社の倉庫を使用してドラフトの販売オーダを生成します。ドラフトの販売オーダの代わりに検証済にする場合は、自動検証 を有効にします。*

  • 購買オーダを同期する: 選択した会社の購買オーダが確認されると、選択した会社の倉庫を使用してドラフトの購買オーダを生成します。ドラフトの購買オーダの代わりに検証済する場合は、.guilabel:`自動検証 を有効にして下さい。*

  • Synchronize Sales and Purchase Order: generates a drafted purchase/sales order using the selected company warehouse, when a sales/purchase order is confirmed for the selected company. If, instead of a drafted purchase/sales order, it should be validated, enable Automatic Validation.*

    * The given option needs to be selected, so Automatic Validation appears in the configuration.

 Odooの会社間取引フィールドを強調した設定画面のビュー。

注釈

Products must be configured as Can be sold and shared between the companies. See プロダクトタイプ.

Example

顧客請求書/仕入先請求書を同期: JS Store Belgium に記帳済の JS Store US 用の顧客請求書は、自動的に仕入先請求書を生成し、選択した会社の販売/購買オーダが確認されると、選択した会社の倉庫を使用してドラフトの仕入/販売オーダを生成します。ドラフトの購買/販売オーダの代わりに検証済にしたい場合は、 自動検証 を有効にして下さい。

販売/購買オーダを同期する: JS Store US の販売オーダが JS Store Belgium で確認されると、自動的に JS Store Belgium の購買オーダが作成されます(自動検証 機能が有効になっている場合は、確認も行われます)。

ちなみに

必ず全てのワークフローを管理者*以外*のユーザでテストして下さい。