インバウンド・アウトバンドフロー¶
倉庫へのプロダクトの入荷 (受取) と出荷 (配送) の処理方法にはいくつかの方法があります。 在庫および販売する商品の種類、倉庫の規模、日次で確定する入荷オーダと配送オーダの量など、いくつかの要因によって、プロダクトの入出庫の処理方法は大きく異なります。 入荷と出荷に対して異なる設定を行うことができます。同じステップ数で設定する必要はありません。
入荷と出荷を処理するための適切な在庫フローの選択¶
デフォルトでは、Odooは出荷と入荷を3つの異なる方法で処理します。最もシンプルな設定は1ステップで、これがデフォルトです。倉庫で入荷または出荷プロセスに追加のステップが必要な場合は、プロダクトの入荷または出荷される前に実施するオペレーションが追加されます。これらの設定は、保管するプロダクトの要件に完全に依存します。例えば、入荷したプロダクトの品質チェックの実施や、出荷するプロダクトに特別なパッケージングを使用するなどです。
1ステップフロー¶
1ステップ構成での入出荷規則は以下の通りです:
入荷: プロダクトを直接在庫として入荷します。品質チェック場所への転送など、入荷と在庫計上の間に中間ステップは発生しません。
配送: 在庫から直接プロダクトを出荷します。在庫から出荷までの間、梱包場所への転送などの中間ステップは発生しません。
FIFO, LIFO, または FEFO の払出方針を使用していない場合にのみ使用可能です。
入荷および/または出荷は素早く処理されます。
在庫レベルの低い小規模な倉庫や生鮮食品以外の商品にお勧めです。
商品は在庫から直接入荷または出荷されます。
2ステップフロー¶
2ステップ設定の場合の入出荷規則は以下の通りです:
入力 + 在庫: 在庫に入れる 前 に、プロダクトを入力場所に移動します。プロダクトは、倉庫に保管される前に、さまざまな棚、冷凍庫、施錠されたエリアなど、異なる内部保管場所に整理することができます。
ピック + 出荷: 出荷前にプロダクトを出荷場所に移動します。出荷前に、梱包を運送会社や配送ドックごとに整理することができます。
FIFO, LIFO または FEFO 払出方針のプロダクトを追跡するためのロット番号またはシリアル番号を使用するための最低条件。
在庫量が多い大型倉庫、または大型商品(マットレス、大型家具、重機など)の在庫管理に最適です。
入荷プロダクトは、在庫に振替えられる(運送される)まで製造・出荷等ができません。
3ステップフロー¶
3ステップ設定の場合の入出荷規則は以下の通りです:
**受入+品質+在庫*: 受入場所でプロダクトを受取り、品質管理エリアに転送し、検査に合格したものを在庫に移動します。
ピック+梱包+出荷: 払出方針に従ってプロダクトをピッキングし、専用梱包エリアで梱包し、出荷用に出荷ロケーションへ運びます。
FIFO, LIFO, または FEFO 払出方針を使用している際に、ロットまたはシリアル番号によってプロダクトを追跡する時に使用できます。
在庫レベルの非常に高い大規模な倉庫にお勧めです。
在庫品を入荷する前に品質管理検査を行う必要がある倉庫に必要です。
入荷プロダクトは、在庫に振替えられる(運送される)まで製造・出荷等ができません。