レンタル

Odoo レンタル アプリケーションは、レンタルの設定と管理のための包括的なソリューションを提供します。

見積書の送付、オーダの確認、レンタルの予約、プロダクトの引取・返却時の登録、顧客への請求書発行などをこのプラットフォーム1つで行うことができます。

ダッシュボード

レンタル アプリケーションを開くと、 レンタルオーダ ダッシュボードが表示されます。

Odooレンタルアプリケーションで利用可能なレンタルオーダーダッシュボードの例。

デフォルトのかんばん表示では、全てのレンタルが表示されます。各レンタルカードには、顧客名、レンタル価格、関連する販売オーダ番号、レンタルのステータスが表示されます。

注釈

レンタル状況が表示されて ない レンタルかんばんカードは、見積は確定しているが、まだ引取されていないことを意味します。

左サイドバーには各レンタルの レンタルステータス が表示されます。その下にある 請求ステータス にアクセスすることができます。左サイドバーのオプションをクリックすると、ダッシュボードに表示されるレンタルがフィルタリングされます。

管理設定

追加レンタル遅延費用、レンタルアイテムの有無、またはレンタルの最小時間を設定するには、 レンタルアプリ ‣ 設定 ‣ 管理設定 に移動します。

Odooレンタルの設定画面の表示方法

レンタル セクションには、 デフォルトの遅延コストデフォルトバッファ時間 を設定するオプションがあります。また、 レンタル転送デジタルドキュメント を有効にするオプションもあります。

  • デフォルト遅延コスト は遅延返却用の追加コストです。

  • デフォルトバッファ時間 は、2つのレンタル間の最小時間を表します。

  • レンタル転送 は、在庫の配送と入荷をレンタルオーダに使用できることを意味します。

  • :guilabel:`デジタルドキュメント`により、ユーザは、顧客が署名するドキュメントをアップロードすることができます。

    レンタルを確定する

guilabel:オンラインでレンタル`セクションには、:guilabel:`最小レンタル期間`を設定するオプションと、:guilabel:`利用不可日、つまり受取と返却ができない日を指定するオプションがあります。

レンタルプロダクト

データベース内のレンタル可能な全商品を表示するには、 レンタルアプリ ‣ プロダクト に移動します。デフォルトでは、検索バーに レンタル可能 検索フィルタが表示されます。

各プロダクトのかんばんカードには、プロダクト名、レンタル価格、プロダクト画像(該当する場合)が表示されます。

レンタル価格

プロダクトのレンタル価格を調整するには、レンタル アプリの プロダクト ページに移動し、希望のプロダクトを選択するか、 新規 をクリックしてゼロから新しいプロダクトを作成します。

プロダクトフォームで、レンタル可能 チェックボックスにチェックが入っていることを確認します。次に、レンタル価格 タブを開きます。

Odooレンタルの設定画面の表示方法

注釈

レンタル アプリの外でレンタルプロダクトを作成する場合、プロダクトフォームの レンタル可能 チェックボックスにチェックが入っていることを確認して下さい。デフォルトでは、レンタル アプリで直接商品を作成する場合は、常にこのチェックボックスにチェックが入っています。

価格設定

レンタル価格 タブの 価格 セクションで、プロダクトのカスタムレンタル価格とレンタル期間を指定します。

レンタルの価格を追加するには、 価格の追加 をクリックします。次に、機関 カラムで 価格設定期間 (レンタル期間の単位) を選択するか、名前を入力して:guilabel:作成 をクリックして新しい価格設定期間を作成します。

次に、このカスタムレンタル価格を特定の 価格表 に適用するかどうかを決定します。

最後に、その特定の 期間価格 を入力します。

注釈

価格設定明細の数に制限はありません。レンタルプロダクトの複数の価格設定オプションは、通常、長いレンタル期間に同意する顧客に対して値引を提供するために使用されます。

🗑️(ゴミ箱) アイコンをクリックすると、その行が削除されます。

在庫引当

レンタル料金 タブの:guilabel:予約 セクションの下に、顧客がレンタルの返却にかかった:guilabel:延長時間 または:guilabel:延長日 に対する追加の延滞料を設定するオプションがあります。

また、2つのレンタルオーダの間にレンタルプロダクトを一時的に利用できなくするために、時間で表される セキュリティ時間 を設定するオプションもあります。このような機能は、レンタルの間にメンテナンスやクリーニングが必要な場合に便利です。

価格計算

Odooはレンタルオーダを作成する際、常に2つの規則でプロダクト価格を計算します:

  1. 1つの価格明細のみ使用されます。

  2. 最も安価な明細が選択されます。

Exercise

あるプロダクトについて、次のようなレンタル価格設定を考えてみましょう:

  • 1 日: $100

  • 3 日: $250

  • 1 週間: $500

ある顧客がこのプロダクトを8日間レンタルしたい場合、料金はいくらになるでしょうか?

オーダが作成されると、Odooは2番目の明細を選択します。顧客はレンタルの8日間をカバーするためにを '3日間' を3回、合計750ドルを支払う必要があります。

レンタルオーダ

レンタル アプリでレンタルオーダを作成するには、 レンタルアプリ ‣ オーダ ‣ オーダ に移動し、 新規 をクリックします。空白のレンタルオーダフォームが表示されますので、必要事項を記入して下さい。

Odooレンタルアプリケーションで利用可能なレンタルオーダーの記入例。

まず 顧客 を追加し、次に レンタル期間 フィールドで希望するレンタル期間を設定します。

レンタル期間を調整するには、:guilabel:`レンタル期間`フィールドの最初の日付をクリックし、表示されるポップアップカレンダフォームからレンタル期間を表す日付の範囲を選択します。

Odooレンタルアプリケーションのレンタル期間カレンダのポップアップウィンドウのサンプル。

完了したら、カレンダのポップアップフォームで 適用 をクリックします。その後、ポップアップフォームが消え、 期間 フィールドにレンタル期間が表示されます。

次に、 オーダ明細 タブの プロダクト追加 をクリックし、フォームに追加したいレンタルプロダクトを選択して、レンタルプロダクトを追加します。

注釈

レンタル期間 フィールドが適切に設定される にレンタルプロダクトが追加された場合、ユーザはそれに応じてguilabel:レンタル期間 フィールドを調整することができます。

レンタル期間を表す希望の日付範囲を選択し、期間`フィールドの :guilabel:`レンタル料金の更新 をクリックします。

Odooレンタルアプリケーションに表示されるレンタル価格の更新オプション。

そうすると 確認 ポップアップウィンドウが表示されます。問題がなければ OK をクリックすると、Odooがレンタル料金を再計算します。

全ての情報がレンタルオーダフォームに正しく入力されたら、Eメールで送信 ボタンをクリックして顧客に見積書を送信するか、確認 ボタンをクリックしてオーダを確定します。

顧客署名

レンタルオーダを確定すると、 ドキュメントに署名する ボタンが表示されます。これにより、顧客がレンタルプロダクトを受け取る前に、会社と顧客間の取り決めの概要を記したレンタル契約書に署名するよう要求することができます。

このようなドキュメントは、全てものが期限内に、元の状態で返却されることを保証することができます。

重要

ドキュメント署名 ボタン/オプションは、レンタル アプリケーションの設定で デジタルドキュメント 機能が有効になっている場合に のみ 表示されます。そのためには レンタルアプリ ‣ 設定 ‣ 管理設定 に移動し、 デジタルドキュメント を有効にして 保存 をクリックします。

注釈

This feature also requires the Sign app. If necessary, Odoo automatically installs it after activating the Digital Documents setting.

レンタル契約書に顧客の署名を求めるには、確定したレンタルオーダを選択し、 ドキュメントに署名する ボタンをクリックして ドキュメントに署名する ポップアップウィンドウを表示します。

Odooレンタルアプリケーションに表示されるドキュメントに署名するポップアップウィンドウ。

ここから ドキュメントテンプレート フィールドから必要なドキュメントを選択します。そして ドキュメントに署名する をクリックします。そうすると 新規署名要求 ポップアップウィンドウが表示されます。

Odooレンタルアプリケーションに表示される新規署名要求ポップアップウィンドウ。

新規署名要求 ポップアップフォームの情報を確認したら、今すぐ署名 をクリックして署名プロセスを開始します。

その後、別のページが表示され、署名するドキュメントが表示され、顧客ポータルからアクセスできます。

Odooは、明確でクリックしやすいインジケータを使用して、顧客に署名プロセスを案内し、電子署名を作成してフォームを素早く完成させることができます。

Odooレンタルアプリケーションに表示されるポップアップウィンドウに署名を適用します。

ドキュメントの署名が完了したら、ドキュメントの下部にある 検証し、完了したドキュメントを送信する ボタンをクリックして下さい。

Odooレンタルアプリケーションの'検証し、完了したドキュメントを送信する'ボタンをクリックします。

検証し、完了したドキュメントを送信する ボタンをクリックすると、Odooは必要に応じて記録保存用に署名済ドキュメントをダウンロードするオプションを表示します。

プロダクト貸出

顧客がプロダクトをピックアップする場合、適切なレンタルオーダに移動し、 貸出 ボタンをクリックし、表示される 貸出を検証する ポップアップフォームで 検証 をクリックします。

そうすることで、レンタルオーダに 貸出済 ステータスのバナーが表示されます。

プロダクト返却

顧客がプロダクトを返却する場合、適切なレンタルオーダに移動し、 返却 ボタンをクリックし、表示される 返却を検証 ポップアップフォームで 検証 をクリックして返品を検証します。

そうすることで、レンタルオーダに 返却済 ステータスのバナーが表示されます。