アマゾン、エベレスト、ルマン… 車名が地名になっているクルマ 26選(前編) 「A」から「L」まで
公開 : 2025.01.18 18:05
クルマには、地図上の地名からインスピレーションを得た車名が与えられることが多い。今回はそんな車名だけでアルファベット表26文字(A-Z)を完成させることができるかどうか、試してみた。
もくじ
ー地名が付いたクルマでアルファベット表(A-Z)を作る
ーA:ボルボ・アマゾン
ーB:フォルクスワーゲン・ブラジリア
ーC:キャデラック & オールズモビル・カレー
ーD:ダッジ・デイトナ
ーE:フォード・エベレスト
ーF:ルノー・フロリード
ーG:MGグロスター
ーH:オースチン・ハンプシャー & ヘレフォード
ーI:グルメット・インディアナ
ーJ:ランボルギーニ・ハラマ
ーK:フォードF-150キングランチ
ーL:大宇 & ポンティアック・ルマン
地名が付いたクルマでアルファベット表(A-Z)を作る
アルファ・ロメオが、重要な新型クロスオーバーを、長年本拠地としてきた都市に敬意を表して「ミラノ」と名付けることを決定したとき、同社の経営陣はその後に起こることを予想できていなかっただろう。
イタリアへの愛のこもったオマージュのように思われたが、反対に、親会社であるステランティスとさまざまな問題で対立していたイタリア政府の怒りを買うことになった。
イタリア政府は、欧州連合の原産地規則(例:パルマで製造されたチーズのみがパルメザンと名乗れる)を引用し、ポーランド製である新型クロスオーバーにイタリアの都市名を付けることはできないと主張した。
この要求は自動車業界では前例のないもので、アルファ・ロメオも法的な問題はないと主張したが、結局、いざこざを避けるために「ジュニア」へ改名した。
これはとても奇妙なエピソードであり、都市や地域の名前をクルマにつけることの難しさを浮き彫りにするものだ。しかし、地理的な車名は自動車メーカーの好むところである。そこで今回は、地名にインスピレーションを得たクルマで、AからZまでのアルファベット表を作れないか試してみた。
結論から言うと、少しばかり “あやしい” 部分もあるが、大目に見ていただけるとありがたい……。
A:ボルボ・アマゾン
まずはアマゾン(Amazon)からのスタートだ。ボルボの米国向けセダンだが、実際には南米の川や熱帯雨林にちなんで名付けられたわけではない。ボルボは当初、「Amason(zではなくs)」という綴りにするつもりだったが、二輪メーカーのクライドラーとの商標権をめぐる争いの後、「Amazon」に変更された。
アマゾンの由来は、ギリシャ神話に登場するアマゾネス(女戦士)である。アマゾネスがアマゾン川の名前の由来となったという説もあるので、とにかく、今回はこれでよしとしたい。あまりに根拠が薄弱だと思うなら、ここで読むのをやめた方がいいかもしれない……。
B:フォルクスワーゲン・ブラジリア
フォルクスワーゲンはブラジルで長年にわたり自動車を生産しており、現地市場向けモデルの生産も行っている。ブラジリア(Brasilia)はブラジルの首都にちなんで名づけられ、空冷式フラット4エンジンを搭載し、それまでのフスカ(ビートルの現地での名称)に相当するモデルとして1970年代に開発された。