アマゾン、エベレスト、ルマン… 車名が地名になっているクルマ 26選(前編) 「A」から「L」まで
公開 : 2025.01.18 18:05
H:オースチン・ハンプシャー & ヘレフォード
オースチンは、英国の地名をクルマの名前に付けるという誇り高い歴史を持っている。ケンブリッジ、デボン/ドーセット、サマセット、ウェストミンスターなどである。なぜ町名と州名を混ぜて使っていたのかはわからないが、おそらく「ハンプシャー(Hampshire)」の方が「ベイジングストーク」よりも高級な響きがあるからだろう。
I:グルメット・インディアナ
ウルグアイの自動車メーカーであるグルメットは、英国のヴォグゾール車の廉価版を生産していた。1972年に登場したインディアナ(Indiana)は、1800ccエンジンとオペル・カデットBのプラットフォームを使用し、ビバHCの型を使用したグラスファイバー製シェルを備えている。そう、ドイツのエンジニアリングをベースに、英国のデザインが採用されたウルグアイ製のクルマが、米国中西部の州の名前を冠しているのだ。
J:ランボルギーニ・ハラマ
1970年に米国市場参入を狙って発売されたベルトーネ設計の2+2グランドツアラーであるハラマ(Jarama)は、珍しいことに地名由来の車名を与えられている。ランボルギーニの伝統として、同社の車名は闘牛にちなんだものとなっているが、ハラマの場合、マドリード北部の闘牛の飼育で有名なハラマ地方にちなんでいる。フェルッチオ・ランボルギーニは、自社で生産した中でハラマが最もお気に入りの車種であると語った。
K:フォードF-150キングランチ
大型ピックアップトラックのF-150はフォードのベストセラー車であり、キングランチ(King Ranch)は、カウボーイの粋と高級感をミックスした人気グレードである。あまりにも人気があるため、フォードは現在、本国市場向けモデルの多くにキングランチ仕様を用意している。キングランチとはテキサス州にある米国最大の牧場のことで、その面積は3340平方キロメートルと、なんとルクセンブルクよりも広い。
L:大宇 & ポンティアック・ルマン
有名なモータースポーツの開催地にちなんだ車名は古くから愛されてきた。通常は、そのメーカーが勝利を収めた場所である。しかし、ゼネラルモーターズの傘下にあった大宇自動車とポンティアックが、ル・マン(LeMans)24時間レースで優勝したことはあっただろうか? 少なくとも筆者も知らない。まぁ、そういうことだ。