中国朝鮮関係史(ちゅうごくちょうせんかんけいし)は、中国と朝鮮との関係の歴史である。なお、どの範囲を中国や朝鮮とするかについても議論があるが、その点についても説明する。また、遼・金・元・清など中国の征服王朝も含める。 古代から現代に至るまで、朝鮮は中国の圧倒的に大きな影響を受け続けてきた。政治的には、朝貢冊封関係を続け、独自の元号を持つことなく中国のそれを使い、漢姓漢名だった。文化的には、朱子学、小中華主義などがある。そこから脱するのは、日清戦争での日本の勝利による。朝鮮は長い間朝鮮語を表す独自の文字を持たず、15世紀にようやく訓民正音を作った後も、漢文を正式とし、訓民正音は諺文と呼ばれ、下等なものとされ続けた。日本統治時代になって朝鮮語の辞書や正書法が作られ、訓民正音はハングルとして普及し、創氏改名も行われた。日清戦争の結果によって朝鮮には独立門が建てられ、国号も中国から与えられた朝鮮から大韓帝国となった。