『建築について』(De architectura デ・アーキテクチュラ、On architecture 『建築論』、Ten Books on Architecture 『建築十書』)は、古代ローマのArchitectus(建築をはじめ、土木、機械などの制作を指導する技術者)であるウィトルウィウスによって著された、architectura(建築ほかの諸技術)について書かれた10の論文である。皇帝アウグストゥスに捧げられた。 日本では森田慶一の翻訳が『ウィトル-ウィウス建築書』として刊行されている。 建築に関する古代の包括的な論文として唯一今日まで残るものである。ルネサンス以来、建築理論に関する最古の本、そして正統な古典建築に関する主要な資料とみなされてきた 。それはギリシャとローマの建物、そして軍事キャンプ、都市、そして大小の建築(水路、建物、浴室、港)と小さな構築物(機械、測定装置、計器)の計画と設計のための処方箋に関する様々な情報を含んでいる 。ウィトルウィウスはヴォールト、ドーム、コンクリート、その他のローマ建築に関連する革新的技術を記述しており、ローマの建築設計と技術に関する情報源となっている 。