ダヤン・ハーン(モンゴル語: Даян хаан、ᠳᠠᠶᠠᠨᠬᠠᠭᠠᠨ 英語: Dayan Khan、1473年 - 1516年または1474年 - 1517年)は、モンゴルの第34代(北元としては第20代)ハーン。長らく分裂状態にあったモンゴル諸部を再統一し、ハーンの権威を回復させた。本名はバトゥ・モンケ(Batu Möngke、Батмөнх)。明朝で編纂された漢文史料では大元大可汗や小王子、或いは達延汗と記されている。 ダヤン・ハーンはモンゴル中興の祖として称賛されており、モンゴルの諸王公はチンギス・カン(太祖テムジン)、セチェン・カアン(世祖クビライ)に次ぐ偉人としてダヤン・ハーンを位置づけている。現在のモンゴル国における「チンギス・カンの末裔」は大部分がダヤン・ハーンの流れを汲んでいる。