『ひかりごけ』は、武田泰淳の短編小説。1954年(昭和29年)3月に雑誌『新潮』で掲載され、同年7月に『美貌の信徒』に収録された。実際に起こった食人事件(ひかりごけ事件)を題材に書かれたレーゼドラマ。紀行文、戯曲第一幕、戯曲第二幕の三部構成となっている。事実そのものではなく、噂を元に構成された『羅臼郷土史』を参考にしており、実際とは異なる記述も多い。