「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか?」(なぜなにもないのではなく、なにかがあるのか、英: Why is there something rather than nothing?)は、哲学の一分野である形而上学の領域で議論される有名な問題の一つ。神学や宗教哲学、また宇宙論の領域などでも議論される。なぜ「無」ではなく、「何かが存在する」のか、その理由、根拠を問う問題。別の形として、 * 「なぜ宇宙があるのか?(Why is there a universe?)」 * 「なぜ世界があるのか?(Why is there a world?)」 * 「なぜ無ではないのか?(Why not nothing?)」 などと問われる場合もある。 存在論のテーマは突き詰めると「何が在るのか」と「なぜ在るのか」の二つの問いに収束していくとも言われるが、この問いは後者の「なぜ在るのか」にあたる問いである。”何が”在るのかに関しては、現代の科学である程度答えを出すことができる。 よって”全ての(発生する)命題の起源は、総じてこの謎に帰結する”とも言われる。