WO2019180976A1 - エレベータの乗りかご - Google Patents

Abstract

乗りかごを設置したかご床、乗りかごの戸の開閉を案内するかご敷居、弾性体を介してかご床を支持した床支持枠より成り、かご敷居を支持する敷居受け梁を有し、敷居受け梁は床支持枠に固定されていると共にかご床とは互いに独立して配置されている乗りかごにおいて、弾性体が圧縮されて、かご敷居に対してかご床の位置が低くなったとき、かご床とかご敷居との間に形成される段差を閉塞する閉塞手段を備えたことを特徴とするエレベータの乗りかご。

Description

エレベータの乗りかご

この発明は、かご床が弾性体を介してかご支持枠に支持される乗りかごに関するものである。

かご敷居をかご床とは別個に固定することにより、乗かご内に乗客がいて防振ゴム（弾性体）が変位しても、かごドアとかご敷居との間隔を一定に保ち得るエレベータ乗かごの敷居取付装置（特許文献１）がある。

特開昭５２－９９５４５

しかしながら、このようなエレベータの敷居取付装置では、かご床とかご支持枠との間に設けた防振ゴムが変位したとき、かご敷居とかご床との間に設けたバッキング（弾性体）には付勢力が作用する。この付勢力によってバッキングが変位した場合、かご敷居とかご床との間に段差が生じることがある。このとき、利用者が乗りかごを出入する際、この段差に躓いて転倒するという課題があった。

この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、かご床とかご支持枠との間に設けた防振ゴム（弾性体）が変位したとき、かご敷居とかご床との間に生じる段差を解消する乗りかごを提供することである。

この発明にかかるエレベータの乗りかごは、乗りかごを設置したかご床、乗りかごの戸の開閉を案内するかご敷居、弾性体を介してかご床を支持した床支持枠より成り、かご敷居を支持する敷居受け梁を有し、敷居受け梁は床支持枠に固定されていると共にかご床とは互いに独立して配置されている乗りかごにおいて、弾性体が圧縮されて、かご敷居に対してかご床の位置が低くなったとき、かご床とかご敷居との間に形成される段差を閉塞する閉塞手段を備えたことを特徴とするものである。

この発明は、かご床とかご支持枠との間に設けた防振ゴム（弾性体）が変形したとき、かご敷居とかご床との間に生じる段差を解消する乗りかごを実現できる。

この発明の実施の形態１による乗りかご全体を示す側面図である。 この発明の実施の形態１による図１の乗りかご（かご床変位無し）の要部を示す拡大図（側面図）である。 この発明の実施の形態１による図１の乗りかご（かご床変位有り）の要部を示す拡大図（側面図）である。 この発明の実施の形態２による図１の乗りかご（かご床変位無し）の要部を示す側面図である。 この発明の実施の形態２による図１の乗りかご（かご床変位有り）の要部を示す側面図である。 この発明の実施の形態３による図１の乗りかご（かご床変位無し）の要部を示す側面図である。 この発明の実施の形態３による図１の乗りかご（かご床変位有り）の要部を示す側面図である。 この発明の実施の形態３による図１の乗りかごの要部を示す拡大図（平面図）である。

実施の形態１．
図１～３は、この発明の実施の形態１によるエレベータの乗りかごを説明するもので、図１は乗りかご全体を示す側面図、図２は図１の乗りかご（かご床変位無し）の要部を示す拡大図（側面図）、図３は図１の乗りかご（かご床変位有り）の要部を示す拡大図（側面図）である。なお、エレベータのかご機器としてドアモータ等は図示を省略している。

図１において、乗かご１は、かご枠２、かご床３、かご室４、および乗かごドア５を備える。かご枠２は、上梁６、下梁７、および左右一対の縦枠８が枠状に組まれることで形成されている。上梁６は、かご室４の上方において水平方向に延びている。下梁７は、かご室４の下方において水平方向に延びている。一対の縦枠８は、上梁６の両端部と下梁７の両端部との間それぞれに鉛直方向に延びている。かご枠２の下梁７の上には、かご床３が載置可能なかご床支持枠９が設けられている。 かご床３は、かご床支持枠９の上に設置されている。

かご床３とかご床支持枠９との間には弾性体で形成された防振体１０が設けられている。かご床３は、下面が防振体１０によって弾性支持されているため、かご内荷重、すなわち、かご室４内の荷重が作用したとき、かご床支持枠９に対して近づく方向に変位する。かご室４は、箱状に形成されるとともに、かご床３の上に設置されている。

かご室４は、利用者が乗場１１に出入りする出入口を開閉する乗かごドア５を有する。乗かごドア５は、かごドア装置１２に吊られていると共に開閉可能に係合されている。乗かごドア５の下方には、乗りかごドア５の開閉を案内するかご敷居１３が設けられている。かご敷居１３は、敷居受け梁１４を介してかご床支持枠９に固定されているとともに、乗かご１の間口方向に沿って延びている。 

図２は防振体１０にかご室４内の荷重が作用していない状態、すなわち、かご床３が通常位置にある状態を示している。図３は防振体１０にかご室４内の荷重が作用して、防振体１０が圧縮されている状態、すなわち、かご床３が下方に変位した状態を示している。かご敷居１３とかご床３との間には、閉塞板１５が設けられている。

閉塞板１５には、一方がかご敷居１３に固定される固定部１６と、他方がかご床３に当接して配置される傾斜部１７とが設けられ、固定部１６と傾斜部１７との間にはヒンジ部１８が設けられている。ヒンジ部１８は、固定部１６と傾斜部１７との間でかご敷居１３側寄りに配置されており、固定部１６と傾斜部１７とを互いに回動自在に支持している。傾斜部１７は、かご敷居１３とかご床３との高さが同じ場合は水平に配置され、かご床３が下方に変位した場合、かご敷居１３からかご床３に向かって下りの傾斜面が形成される。傾斜部１７のかご床３側は固定されておらず、かご床３に当接した状態で配置されている。

次に、上記のように構成された実施の形態１の動作について説明する。かご室４内に利用者等が乗降する場合または利用者等がかご室４内で移動した場合、かご床３には下方向に付勢される荷重が作用する。この荷重は、かご床３を介して防振体１０を圧縮する方向に作用すると共に、防振体１０が圧縮されることで吸収される。ここで、この荷重は、かご床３からかご床支持枠９に作用しないため、かご枠２を懸吊するロープ（図示しない）にも作用しない。これにより、乗りかご１の走行時や利用者の乗降時に発生する振動を抑えられるため、乗り心地を改善している。さらに、かご敷居１３は、敷居受け梁１４を介してかご床支持枠９に固定されているため、この荷重がかご床支持枠９に作用しない限り、影響を受けることはない。そのため、この荷重がかご床３に作用しても、乗りかごドア５がかご敷居１３から外れることなく、安定した開閉動作を実現している。

一方で、この荷重がかご床３に作用したとき、かご敷居１３は変位しないが、かご床３は防振体１０が圧縮されると共に下方に変位するため、かご敷居１３に対してかご床３の位置が低くなる場合があり、このとき、かご敷居１３とかご床３との間に段差が発生する。この段差の直上には、閉塞板１５が配置されており、段差が発生したとき、閉塞板１５の傾斜部１７は、一方がかご床３の上面に当接しながら、固定部１６側がヒンジ部１８で時計方向に回動する。このとき、閉塞板１５の固定部１６は、かご敷居１３と共に水平状態を維持し、傾斜部１７にはヒンジ部１８からかご床３側に向かって下りの傾斜面が形成される。すなわち、防振体１０が圧縮されて、かご敷居１３に対してかご床３の位置が低くなったとき生じる段差は、閉塞板１５によって閉塞されると共に、閉塞板１５の傾斜部１７に傾斜面が形成される。そのため、利用者等はかご室４内から乗場１１に出入りするとき、閉塞板１５の固定部１６及び傾斜部１７に沿って移動することにより、この段差に躓くことなく移動できる。

上記のように実施の形態１によれば、乗りかご１を設置したかご床３、乗りかご１の戸５の開閉を案内するかご敷居１３、防振体１０を介してかご床３を支持した床支持枠９より成り、かご敷居１３を支持する敷居受け梁１４を有し、敷居受け梁１４は床支持枠９に固定されていると共にかご床３とは互いに独立して配置されている乗りかご１において、かご床３とかご敷居１３との間に形成される段差を閉塞する閉塞板１５を備えたことによって、防振体１０が圧縮されて、かご敷居１３に対してかご床３の位置が低くなったとき、かご敷居１３とかご床３との間に生じる段差を閉塞することで、この段差を解消する乗りかご１を提供することができる。

また、上記のように実施の形態１によれば、閉塞板１５は、一方がかご敷居１３に固定される固定部１６と、他方がかご床３に当接して配置され、かご敷居１３側からかご床３側に向かって下る傾斜面を有する傾斜部１７と、固定部１６と傾斜部１７との間に設けられ、固定部１６と傾斜部１７とを互いに回動自在に支持するヒンジ部１８と、を備えたことによって、防振体１０が圧縮されて、かご敷居１３に対してかご床３の位置が低くなったとき、かご敷居１３とかご床３との間に生じる段差を解消する乗りかご１を提供することができる。また、この段差が閉塞板１５によって閉塞されることによって、利用者等はかご室４内から乗場１１に出入りするとき、閉塞板１５の傾斜部１７に沿って移動するため、この段差に躓くことなく容易に移動できる。

実施の形態２．
図４～５は、この発明の実施の形態２によるエレベータの乗りかごを説明するもので、図４は図１の乗りかご（かご床変位無し）の要部を示す側面図、図５は図１の乗りかご（かご床変位有り）の要部を示す側面図である。この発明の実施の形態２によるエレベータの乗りかごは、要部に第二の固定部と第二のヒンジ部とが設けられていることが異なり、それ以外の同様な部分に同じ記号を付記し説明を省略する。

図４は防振体１０にかご室４内の荷重が作用していない状態、すなわち、かご床３が通常位置にある状態を示している。図５は防振体１０にかご室４内の荷重が作用して、防振体１０が圧縮されている状態、すなわち、かご床３が下方に変位した状態を示している。かご敷居１３とかご床３との間には、閉塞板１９が設けられている。

図において、閉塞板１９には、一方がかご床３に固定される固定部２０と、固定部１６と固定部２０との間に配置される傾斜部１７とが設けられ、固定部２０と傾斜部１７との間にはヒンジ部２１が設けられている。ヒンジ部２１は、固定部２０と傾斜部１７との間でかご床３側寄りに配置されており、固定部２０と傾斜部１７とを互いに回動自在に支持している。傾斜部１７は、かご敷居１３とかご床３との高さが同じ場合は水平に配置され、かご床３が下方に変位した場合、かご敷居１３からかご床３に向かって下りの傾斜面が形成される。

かご床支持枠９に固定される敷居受け梁２２には、かご敷居１３を支持すると共に閉塞板１９を支持する部材が形成されている。傾斜部１７と敷居受け梁２２との間であって、傾斜部１７の直下には、弾性体２３が配置されている。弾性体２３は、傾斜部１７と敷居受け梁２２との両面にそれぞれ密着するように常に圧縮された状態で配置されている。

次に、上記のように構成された実施の形態２の動作について説明する。かご敷居１３に対してかご床３の位置が低くなったとき、段差が発生する。この段差の直上には、閉塞板１９が配置されており、段差が発生したとき、閉塞板１９の傾斜部１７のヒンジ部１８及びヒンジ部２１は時計方向に回動する。このとき、固定部１６はかご敷居１３と共に水平状態を維持し、固定部２０はかご床３と共に水平状態を維持し、傾斜部１７にはかご敷居１３側からかご床３側に向かって下りの傾斜面が形成される。

すなわち、防振体１０が圧縮されて、かご敷居１３に対してかご床３の位置が低くなったとき生じる段差は、閉塞板１９によって閉塞されると共に、閉塞板１９の傾斜部１７に傾斜面が形成されるため、利用者等はかご室４内から乗場１１に出入りするとき、閉塞板１９の固定部１６、傾斜部１７、固定部２０に沿って移動する。このとき、実施の形態１では、台車などの車輪が通過するなど、閉塞板１９に大きな荷重が作用したとき、傾斜部１７が変形することがある。そこで、傾斜部１７の直下に配置した弾性体２３が、台車などの通過により作用する大きな荷重を受け止めることにより、傾斜部１７の変形を防止する。

上記のように実施の形態２によれば、閉塞板１９は、一方がかご床３に固定される固定部２０と、固定部１６と固定部２０との間に配置される傾斜部１７と、固定部２０と傾斜部１７との間に設けられ、固定部２０と傾斜部１７とを互いに回動自在に支持するヒンジ部２１と、傾斜部１７と敷居受け梁２２との間に固定され、傾斜部１７に密着して配置される弾性体２３と、を備えたことにより、かご敷居１３とかご床３との間に生じる段差を閉塞することで、この段差を解消する乗りかご１を提供することができる。また、かご床３側が固定部２０で固定されていることで、台車などの通過により閉塞板１９に大きな荷重が作用したとき、閉塞板１９の跳ね上がりを防止できるため、利用者等はかご室４内から乗場１１に出入りするとき、この段差及び閉塞板１９に躓くことなく容易に移動できる。また、台車などの通過により閉塞板１９に大きな荷重が作用したとき、弾性体２３を介して敷居受け梁２２がこの荷重を受け止めることにより、傾斜部１７の変形を防止できる乗りかご１を提供することができる。

実施の形態３．
図６～８は、この発明の実施の形態３によるエレベータの乗りかごを説明するもので、図６は図１の乗りかご（かご床変位無し）の要部を示す側面図、図７は図１の乗りかご（かご床変位有り）の要部を示す側面図である。図８は図１の乗りかごの要部を示す拡大図（平面図）である。この発明の実施の形態３によるエレベータの乗りかごは、かご敷居とかご床との間に生じる段差を解消する閉塞手段の構成が異なり、それ以外の同様な部分に同じ記号を付記し説明を省略する。

図６は防振体１０にかご室４内の荷重が作用していない状態、すなわち、かご床３が通常位置にある状態を示している。図７は防振体１０にかご室４内の荷重が作用して、防振体１０が圧縮されている状態、すなわち、かご床３が下方に変位した状態を示している。かご敷居１３とかご床３との間には、一対の閉塞体２４及び閉塞体２５が設けられている。

図８において、閉塞体２４は、かご敷居１３に対向して配置されるかご床３の側面に設けられ、櫛状に形成された水平面を有する櫛部２６が設けられている。閉塞体２５は、閉塞体２４に対向して配置されるかご敷居１３の側面に設けられ、櫛部２６と係合可能であり、かつ、かご敷居１３側からかご床３に向かって下る傾斜面を有する切り欠き部２７が設けられている。

次に、上記のように構成された実施の形態３の動作について説明する。かご床３が通常位置にある場合、櫛部２６の上端面の位置は、かご敷居１３の上端面の位置とほぼ同じ高さに配置されている。このとき、櫛部２６と切り欠き部２７とは、交互に配置されると共に互いに上下動可能に係合しており、水平方向から見ると、切り欠き部２７の傾斜面は、櫛部２６にほぼ重なって配置されている。すなわち、水平方向から見ると、切り欠き部２７の傾斜面は、かご敷居１３の上端面から見てほぼ露出していない状態である。この状態おいては、かご敷居１３とかご床３との間に段差は生じておらず、かつ切り欠き部２７の傾斜面も露出していないため、利用者等は櫛部２６の上面に沿って、かご室４内から乗場１１に容易に出入りできる。

かご敷居１３に対してかご床３の位置が低くなったとき、かご床３と共に櫛部２６も下方向に連動して変位する。一方、切り欠き部２７は、櫛部２６の変位には影響されないため、その位置が維持される。すなわち、櫛部２６が下方向に変位すると、切り欠き部２７の傾斜面が相対的に露出することになる。このとき、水平方向から見て、櫛部２６の水平面が下方向に変位すると、この水平面が次第に切り欠き部２７の傾斜面に重なっていくと共に、閉塞体２５の切り欠き部２７が相対的に露出するため、かご敷居１３側からかご床３側に向かって下りの傾斜面が形成される。

これにより、防振体１０が圧縮されて、かご敷居１３に対してかご床３の位置が低くなったとき、段差は発生することなく、その代わりに閉塞体２４の切り欠き部２７によって、かご敷居１３側からかご床３側に向かって下りの傾斜面が形成されるため、利用者等はかご室４内から乗場１１に出入りするとき、切り欠き部２７の傾斜面に沿って躓くことなく容易に移動する。

上記のように実施の形態３によれば、水平方向に交互に配置され、互いに上下動可能に係合する一対の閉塞体２４と、閉塞体２４の係合する側に設けられ、一方には櫛状に形成された櫛部２６と、他方には櫛部２６と係合可能な切り欠き部２７と、を備え、櫛部２６はかご床３に設けられ、切り欠き部２７はかご敷居１３に設けられており、切り欠き部２７にはかご敷居１３側からかご床３側に向かって下る傾斜面が設けられ、櫛部２６にはこの傾斜面と交互に係合可能な水平面を有することにより、かご敷居１３に対してかご床３の位置が低くなったとき、かご敷居１３とかご床３との間には、段差の代わりに傾斜面が形成される。これにより、段差を解消する乗りかご１を提供することができる。また、閉塞体２４及び閉塞体２５は板状に形成する必要はないため、台車などの通過により大きな荷重が作用した場合でも、弾性体等を用いることなく、変形し難い形状にすることが容易となる。さらに、閉塞体２４及び閉塞体２５の構造はシンプルであるため、故障が起き難く、メンテナンスも容易になる。

なお、実施の形態１では、閉塞板１５の傾斜部１７はかご床３に当接して配置しているが、ヒンジ部１８にひねりバネ等を設けて、傾斜部１７がかご床３に付勢されて押し付けられるように構成にしても良い。これにより、閉塞板１５を利用者等が通行したとき、傾斜部１７の跳ね上がりを抑えることにより、安定的に使用できる。

また、実施の形態３では、切り欠き部２７はかご敷居１３の側面に設けたが、敷居受け梁１４またはかご床支持枠９に直接固定するように構成しても同様の作用・効果を奏することは言うまでもない。

１　乗りかご、２　かご枠、３　かご床、４　かご室、５　乗りかごドア、６　上梁、７　下梁、８　縦枠、９　かご床支持枠、１０　防振体、１１　乗場、１２　かごドア装置、１３　かご敷居、１４，２２　敷居受け梁、１５，１９　閉塞板、１６，２０　固定部、１７　傾斜部、１８，２１　ヒンジ部、２３　弾性体、２４，２５　閉塞体、２６　櫛部、２７　切り欠き部　　

　本発明は、かご床が弾性体を介してかご支持枠に支持される乗りかごに関するものである。

Claims (4)

1. 乗りかごを設置したかご床、前記乗りかごの戸の開閉を案内するかご敷居、弾性体を介して前記かご床を支持した床支持枠より成り、前記かご敷居を支持する敷居受け梁を有し、
   前記敷居受け梁は前記床支持枠に固定されていると共に前記かご床とは互いに独立して配置されている乗りかごにおいて、
   前記弾性体が圧縮されて、前記かご敷居に対して前記かご床の位置が低くなったとき、前記かご床と前記かご敷居との間に形成される段差を閉塞する閉塞手段を備えたことを特徴とするエレベータの乗りかご。
   
2. 前記閉塞手段は、一方が前記かご敷居に固定される第一の固定部と、他方が前記かご床に当接して配置され、前記かご敷居側から前記かご床側に向かって下る傾斜面を有する傾斜部と、前記第一の固定部と前記傾斜部との間に設けられ、前記第一の固定部と前記傾斜部とを互いに回動自在に支持する第一のヒンジ部と、を備えたことを特徴とする請求項１に記載のエレベータの乗りかご。
   
3. 前記閉塞手段は、一方が前記かご床に固定される第二の固定部と、前記第一の固定部と前記第二の固定部との間に配置される前記傾斜部と、前記第二の固定部と前記傾斜部との間に設けられ、前記第二の固定部と前記傾斜部とを互いに回動自在に支持する第二のヒンジ部と、
   前記傾斜部と前記敷居受け梁との間に固定され、前記傾斜部に密着して配置される弾性体と、
   を備えたことを特徴とする請求項２に記載のエレベータの乗りかご。
   
4. 前記閉塞手段は、水平方向に交互に配置され、互いに上下動可能に係合する一対の閉塞体と、
   前記閉塞体の係合する側に設けられ、一方には櫛状に形成された櫛部と、他方には前記櫛部と係合可能な切り欠き部と、を備え、
   前記櫛部または前記切り欠き部のいずれか一方が前記かご敷居に設けられ、他方が前記かご床に設けられており、
   前記櫛部または前記切り欠き部のいずれか一方には、前記かご敷居側から前記かご床側に向かって下る傾斜面が設けられ、他方には前記傾斜面と交互に係合可能な水平面を有することを特徴とする請求項１に記載のエレベータの乗りかご。

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