WO2018066245A1 - 遠近両用眼鏡状のフレーム - Google Patents

Abstract

一対のツル（１）と、一対のツルの先端を連結する連結杆（２）と、連結杆（２）の中央に設けた吊下軸（３）と、吊下軸（３）に固着した鼻当部材（４）と、吊下軸（３）に取付けて上下方向にスライド可能にするためのスライド手段（５）と、連結杆（２）の前方で上下方向にスライド可能に配置すると共に上下に配置したレンズ（Ａ，Ｂ）を保持する一対のレンズ保持枠（６）と、レンズ保持枠（６）を連結するブリッジ（７）と、を備え、レンズ保持枠（６）の下方のレンズの中心よりも低い位置にブリッジ（７）を取付けると共に、レンズ保持枠（６）のスライド距離を少なくとも、上下に配置したうちの一方のレンズ（Ａ）の中心と他方のレンズ（Ｂ）の中心との間隔相当の距離に制限する。

Description

遠近両用眼鏡状のフレーム

　本発明は異種類のレンズなどを使い分け出来る遠近両用眼鏡状のフレームに関する。

　一般に遠近両用眼鏡は、１枚のレンズの上部を遠視用に、その下部を近視用に成し、眼鏡の装着者が眼球の方向や見る角度を変え、遠くの物を見る時には上目使いに、近くの物を見る時には下目使いにして見ているのが現状である。この場合、図１６Ａに示すように視線が水平位置から下方に向って物を見るため、物を見るのに正視する（レンズの中心と目の高さが合致した視線で見る）のが自然であるのに対して、特に近くの物を見る時の視線は、不自然な見方、不自然な使い方で無理が生じ易く、目の疲れを誘発し易いものとなっていた。

　このため、下方の近視用領域を目の位置に近付けて、視線を正視状態に近くするための提案も多くある。この中で、鼻当部だけを上下移動させる提案のものとしては、図１６Ｂに示すように視線を水平位置から下方に向けて物を見ると、図１６Ｃの時よりも下方に向ける位置が少なくて済み、目の高さに近付けることができる。しかし、この時のレンズ全体が図中のように傾くため、見にくいものとなり、目の疲労が生じ易いものとなっていた。

　又、眼鏡自体を反転させる眼鏡や、眼鏡自体の高さを鼻当て位置の上下高さ調節によって目の位置に近付けた眼鏡など多種類のものがある。この中で、眼鏡自体を反転させる提案のものとしては、例えば、特開平７－１９９１２６号があり、これは、反転して眼鏡が掛けられるようにツルを反転して耳当部を上下移動させると共に、鼻当部を上下移動させて、遠中視部又は近視部の中央付近に目が位置するようにする構造のものである。

　しかしなら、眼鏡自体を反転させる眼鏡は、ツルの取付部が眼鏡枠の外側中央高さに設けられているため、眼鏡自体を反転させても、視線が上下のレンズの境に来て見にくくなり、必ず鼻当部の上下高さ調節をしなければならないものであった。この眼鏡は反転させて使用できるようにした後、鼻当部を上下移動させて上下高さ調節する必要があり、面倒であると共に、鼻当部の上下移動させる微調節はなかなか正確に行うのは困難である。又、この時の視線としては、図１６Ｃに示すようになり、目の高さにズレが生じ、且つ、レンズ全体が図中のように傾くため、目の疲労をなくすことはできないものであった。

　尚、上記以外に眼鏡自体を反転させて掛けられるようにしたものとして、実開昭５６－５２７２１号「持運び用細身形老眼鏡」，特開２０１４－８５３６３「上下反転式遠近両用メガネ」，実用新案登録第３０３１９９２号「めがね」，特開平７－１５９７３３号「遠近両用眼鏡」などが提案されているが、実開昭５６－５２７２１号と特開２０１４－８５３６３は、耳当部が略直線であるため、眼鏡がズレたり、或いは外れて落下し易いものであった。又、実用新案登録第３０３１９９２号と特開平７－１５９７３３号は上下用の耳当部がそのままの形状で単に一体化されたものであるため、見栄えが悪く且つ違和感があるものとなり、実用性に欠けたものとなっていた。更に、実開昭５６－５２７２１号，特開２０１４－８５３６３，実用新案登録第３０３１９９２号，特開平７－１５９７３３号は、レンズの中心と目の高さのズレが生じるため、目の疲労を誘発し易いものとなっていた。

特開平７－１９９１２６号公報

　本発明の目的は、上下移動して異種類のレンズなどを簡単に使い分け出来ると共に、レンズなどの中心と目の高さを合致させて眼精疲労が軽減される遠近両用眼鏡状のフレームを提供することにある。
　本発明の別の目的は、レンズの上下を反転して異種類のレンズなどを簡単に使い分け出来ると共に、レンズなどの中心と目の高さを合致させて眼精疲労が軽減され、且つ、レンズなどの交換が出来る遠近両用眼鏡状のフレームを提供することにある。

　本発明の遠近両用眼鏡状のフレームは、一対のツルと、一対のツルの先端を連結する連結杆と、該連結杆の中央に設けた吊下軸と、吊下軸に固着した鼻当部材と、吊下軸に取付けてレンズ保持枠を上下方向にスライド可能にするためのスライド手段と、連結杆の前方で上下方向にスライド可能に配置すると共に上下に配置したレンズを保持する一対のレンズ保持枠と、該レンズ保持枠を連結するブリッジと、を備え、レンズ保持枠の下方のレンズの中心よりも低い位置にブリッジを取付けると共に、レンズ保持枠のスライド距離を少なくとも、上下一方のレンズの中心と他方のレンズの中心との間隔相当の距離に制限する。
　又、吊下軸に多角形状の柱を或いは一対の軸を用い、一対の軸を用いる時には、各軸の下端に抜け止め部を設ける。またスライド手段として、吊下軸に挿入してスライドするスライド軸受と、該スライド軸受を吊下軸の所定の位置に保持とする保持部材と、吊下軸の端部に設けた抜け防止具と、を備えたものとしても良い。更に保持機構として、１）スライド軸受に取付けた係止片と、該係止片を吊下軸に押圧するためのバネ材とから構成する係止方式のもの、２）吊下軸に挟持可能にするための弾性を有する挟持本体と、該挟持本体の端部を開くためのツマミ部と、を備えたダブルクリップ状のもの及びその変形したもの、３）吊下軸の上下端部に固着する磁石と、スライド軸受の上下端部に取付けた鉄板とから構成する着磁方式のもの、４）スライド軸受の表面に２つ設けた掛止溝と、該掛止溝に掛止すると共に吊下軸の上下端部に設ける掛止片と、を備えた掛止め方式のもの、などの構造とするのが好ましい。

　本発明の遠近両用眼鏡状のフレームのように、一対のツルと、一対のツルの先端を連結する連結杆と、該連結杆の中央に設けた吊下軸と、その吊下軸に固着した鼻当部材と、吊下軸に取付けてスライド可能にするためのスライド手段と、連結杆の前方で上下方向にスライド可能に配置し且つスライド手段を介在させて配置すると共に、上下に配置したレンズを保持する一対のレンズ保持枠と、該レンズ保持枠を連結するブリッジと、を備え、レンズ保持枠の下方のレンズＢの中心よりも低い位置にブリッジが取付けられると共に、レンズ保持枠のスライド距離を少なくとも、上下一方のレンズの中心と他方のレンズの中心との間隔相当の距離に制限することにより、上下移動して異種類のレンズなどを簡単に使い分け可能となると共に、レンズの中心と目の高さが合致できるので、正視する自然状態となり、眼精疲労が軽減されるものとなる。特に一方のレンズの眼鏡と他方のレンズの眼鏡の２種類の眼鏡が、上辺同士を固定した眼鏡と略同様な使用状態となるため、一方のレンズの眼鏡と他方のレンズの眼鏡を使い分けて単独の眼鏡として使用する場合と略同一の感覚となり、上下移動しても目の高さがズレないので、極めて見え易いものとなる。また一方のレンズと他方のレンズとの使い分けが簡単で迅速且つ確実に行え、しかもレンズの使用範囲（視線の移動範囲）が広がるものとなる。更に、従来品の如く調節や微調節することが殆どないので、取扱いが極めて安易なものとなるのである。

　本発明において、吊下軸が多角形状の柱であり、且つ、スライド手段が、吊下軸に挿入してスライドするスライド軸受と、該スライド軸受を吊下軸の所定の位置に保持する保持部材と、吊下軸の端部に設ける抜け防止具と、を備え、保持部材が、スライド軸受に取付けた係止片と、該係止片を吊下軸に押圧するためのバネ材とを備えることにより、簡単な構造で、且つ、上下移動がスムーズに行えるものとなるのである。

　本発明において、スライド手段が、吊下軸に挟持可能にするための弾性を有する挟持本体と、該挟持本体の端部を開くためのツマミ部と、を備えることによって、上記と同様な効果が得られると共に上下移動が極めて簡単で且つ素早く行えるものとなる。

　本発明において、吊下軸が一対の軸であり、且つ、各軸の下端に抜け止め部を設け、スライド手段が、各吊下軸に挿入してスライドするスライド部と、該各スライド部を吊下軸に保持するための弾性を有する板バネと、その板バネを開くための操作ツマミと、を備えることによって、上記と同様な効果が得られるものとなる。

　本発明において、吊下軸が多角形状の柱であり、スライド手段が、吊下軸に挿入してスライドするスライド軸受と、吊下軸の上下端部に固着する磁石と、スライド軸受の上下端部に取付けた鉄板と、を備えることによって、上記と同様な効果が得られるものとなる。

　本発明において、吊下軸が多角形状の柱であり、スライド手段が、吊下軸に挿入してスライドするスライド軸受と、該スライド軸受の表面に２つ設けた掛止溝と、該掛止溝に掛止すると共に吊下軸の上下端部に設ける掛止片と、を備えることによって、上記と同様な効果が得られるものとなる。

　本発明の遠近両用眼鏡状のフレームは、一対のツルと、一対のツルの先端を連結する連結杆と、該連結杆の中央に設けた吊下軸と、吊下軸に固着した鼻当部材と、吊下軸に着脱可能な挟持部材と、上下に配置したレンズを保持する一対のレンズ保持枠と、該レンズ保持枠を連結すると共にその中央に挟持部材を固定したブリッジと、を備え、レンズ保持枠が連結杆の前方に配置されたものとする。又、吊下軸に多角形状の柱或いはコの字状の軸を用いる。
　また挟持部材として、吊下軸へ挟持するための弾性を有する挟持本体と、該挟持本体の端部を開くためのツマミ部と、を備えたものとしても良い。コの字状の軸を用いる時には、挟持部材として、吊下軸に挿入して配置する一対の挿入部と、該挿入部に先端を固着した略三角形状の板バネと、その板バネを開いて挿入部の間隔を広げるための操作ツマミと、を備えたものとしても良い。

　また、本発明の遠近両用眼鏡状のフレームは、一対のツルと、一対のツルの先端を連結すると共に視界の妨害にならないための折曲部及び中央の下方に段部を形成した連結杆と、該連結杆に固着した鼻当部材と、上下に配置したレンズを保持する一対のレンズ保持枠と、該レンズ保持枠を連結するブリッジと、連結杆の段部の中央に立設した軸と、その軸に挿入する共にブリッジの中央に固着した軸受と、を備え、レンズ保持枠を連結杆の前方に配置させたものとする。又、立設する軸の先端に、弾性を有したスリ割部を設けたものとしても良い。

　本発明の遠近両用眼鏡状のフレームのように、一対のツルと、一対のツルの先端を連結する連結杆と、該連結杆の中央に設けた吊下軸と、吊下軸に固着した鼻当部材と、吊下軸に着脱可能な挟持部材と、上下に配置したレンズを保持する一対のレンズ保持枠と、該レンズ保持枠を連結すると共にその中央に前記挟持部材を固着したブリッジと、を備え、レンズ保持枠を連結杆の前方に配置させることにより、レンズの上下を反転して異種類のレンズなどを簡単に使い分け可能となると共に、レンズの中心と目の高さが合致できるので、正視する自然状態となり、眼精疲労が軽減されるものとなる。特に一方のレンズの眼鏡と他方のレンズの眼鏡との２種類の眼鏡が、上辺同士を固定した眼鏡と略同様な使用状態となるため、一方のレンズの眼鏡と他方のレンズの眼鏡とを使い分けて単独の眼鏡として使用する場合と略同一の感覚となり、上下移動しても目の高さがズレないので、極めて見え易いものとなる。また一方のレンズと他方のレンズとの使い分けが簡単で迅速且つ確実に行え、しかもレンズの使用範囲（視線の移動範囲）が広がるものとなる。更に、従来品の如く調節や微調節をすることが殆どないので、取扱いが極めて簡単なものとなるのである。その上、レンズ自体が簡単に交換可能なものとなる。

　本発明において、吊下軸が多角形状の柱であり、且つ、挟持部材が、吊下軸へ挟持するための弾性を有する挟持本体と、該挟持本体の端部を開くためのツマミ部と、を備えることにより、簡単な構造で、且つ、レンズの上下反転が極めて簡単で且つ素早く行えるものとなる。

　本発明において、吊下軸がコの字状の軸であり、且つ、挟持部材が、吊下軸に挿入して配置する一対の挿入部と、該挿入部に先端を固着した略三角形状の板バネと、その板バネ９４を開いて挿入部の間隔を広げるための操作ツマミと、を備えることにより、上記と同様な効果が得られる。

　本発明の遠近両用眼鏡状のフレームのように、一対のツルと、一対のツルの先端に連結すると共に視界の妨害にならないための折曲部及び中央の下方に段部を形成した連結杆と、連結杆に固着した鼻当部材と、上下に配置したレンズを保持する一対のレンズ保持枠と、該レンズ保持枠を連結するブリッジと、連結杆の段部の中央に立設した軸と、軸に挿入すると共にブリッジの中央に固着した軸受と、を備え、レンズ保持枠が連結杆の前方に配置されることにより、上記と同様な効果が得られる。

　本発明において、軸が、弾性を有したスリ割部を先端に形成した多角形状の柱が用いられることにより、簡単な構造で、且つ、レンズの上下反転も簡単に行えるものとなる。

本発明の第１実施形態を示す説明図である。 第１実施形態の分解部品を示す斜視図である。 スライド手段の作用を示す説明図である。 ダブルクリップ方式のスライド手段の分解部品を示す説明図である。 変形ダブルクリップ方式のスライド手段の分解部品を示す説明図である。 着磁方式のスライド手段の分解部品を示す説明図である。 掛止め方式のスライド手段の分解部品を示す説明図である。 レンズ保持枠が折曲されたものを示す説明図である。 実施形態の作用を示す説明図である。 実施形態の作用を示す説明図である。 本発明の第２実施形態を示す説明図である。 第２実施形態の分解部品を示す斜視図である。 挟持部材の他の実施形態の分解部品を示す斜視図である。 別の実施形態の分解部品を示す説明図である。 実施形態の作用を示す説明図である。 実施形態の作用を示す説明図である。 実施形態の作用を示す説明図である。 本発明の第３実施形態を示す説明図である。 従来品の視線を示す説明図である。 従来品の視線を示す説明図である。 従来品の視線を示す説明図である。

　以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
　尚、第２実施形態以降の説明にあたって、第１実施形態と同じ構成には、第１実施形態と同一の符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。

［第１実施形態］
　本発明の第１実施形態を図１、図２に基づいて説明する。
　１は先端が折畳み可能に取付けられた一対のツルであり、該ツル１の後端部には耳当部１１が形成されている。

　２はツル１の先端を連結した連結杆であり、該連結杆２はツル１の太さと同一又は略同じ太さとする。又、前記連結杆２には、図２に於ける２点鎖線からレンズの高さ（上下方向のレンズの寸法）の１／４よりも上方に位置するように折曲部２１を形成させ、フレームを装着した際に前記連結杆２が視界の邪魔にならないようにしている（図９Ａ、図９Ｂ参照）。また前記連結杆２を２点鎖線のような直線のものを用い、視界の邪魔にならないように透明な合成樹脂等で成形したものとしても良い。

　３は連結杆２の中央に設けた透明な合成樹脂製の吊下軸であり、該吊下軸３は連結杆２よりも若干前方へ突出させ、四角柱などの多角柱に形成し、且つ、その表面には後述する係止片５２１の先端が係止されて位置決め出来る係止溝３１が２個形成されている。この２個の係止溝３１の間隔は、後述するレンズＡの中心とレンズＢの中心との距離である。又、前記係止溝３１の断面形状はＵ字状に形成されるのが好ましい。尚、前記吊下軸３は透明な合成樹脂製が好ましいが、他の色や材質でも良い。

　４は吊下軸３に固着した鼻当部であり、該鼻当部材４は少なくともパット４１と支持棒４２とから構成されている。また支持棒４２の上端部は吊下軸３に固着している。

　５は吊下軸３に取付けてスライド可能にするためのスライド手段であり、該スライド手段５が、吊下軸３に挿入してスライドする透明な合成樹脂製のスライド軸受５１と、該スライド軸受５１が吊下軸３の所定の位置に保持可能とするための透明な合成樹脂製の保持部材５２と、吊下軸３の端部に設けた抜け防止具５３と、から構成されている。前記保持部材５２には、吊下軸３の係止溝３１に先端が係止される係止片５２１と、該係止片５２１が係止溝３１に常時係止するように弾性力が付与するバネ材５２２と、がある。又、前記係止片５２１の先端は図３に示すような円弧状に丸められている。またスライド軸受５１は後述するブリッジ７の中央に固着されている。更に前記スライド手段５は、後述するレンズ保持枠６を連結杆２の前方で上下方向にスライド可能にさせている。この時のスライド軸受５１のスライド距離は、係止溝３１の上下の間隔、つまり、後述するレンズＡの中心とレンズＢの中心との間隔相当の距離としているが、その距離以上にスライドする余裕を持たせたものとしても良い。尚、前記スライド軸受５１や前記保持部材５２は透明な合成樹脂製が好ましいが、他の色や材質でも良い。又、前記スライド軸受５１の保持部材５２の構成は上記のものに限定されるものではない。

　６は上下に配置したレンズＡ，Ｂを保持する一対のレンズ保持枠であり、該レンズ保持枠６はレンズＡ，Ｂの外周を図中の如く囲っているが、これに限定するものではなく、例えば、縁なし眼鏡のレンズ保持枠６を用いても良い。尚、前記レンズ保持枠６によって保持されるレンズＡ，Ｂとしては、凹レンズ，凸レンズ，板ガラス（素通しや偏光板），色付きガラス（サングラスなど），ウェアラブル端末グラスなどを用いるのが好ましい。またレンズＡ，Ｂの形状としては、図１、図２の図中に示す四角形に限定されるものではなく、例えば円形，楕円形や他の形状でも良い。またレンズＡ，Ｂは個別でなく、１枚のレンズに一体化させたものとしても良い。更に前記レンズＡ，Ｂの代わりに、ウェアラブル端末用の表示画面として使用するものとしても良い。
　又、レンズＡ，Ｂが傾斜するようにレンズ保持枠６を、図８に示すように折曲（傾斜）させたものとしても良い。この時のツル１と後述するブリッジ７の最大高低差を、レンズＡの中心とレンズＢの中心との間隔相当の距離にすると良く、吊下軸３を連結杆２に設ける際、レンズ保持枠６の上部の傾斜に合せて平行移動するように傾斜を付けたものとしても良いが、直角に設けたものとしても良い。尚、図中の一点鎖線は目の高さを示す。

　７は一対のレンズ保持枠６を一体に連結するブリッジであり、該ブリッジ７の取付け位置は、レンズ保持枠６の下方のレンズの中心よりも低い位置に設けられている。またブリッジ７の中央にはスライド軸受５１が固着されている。尚、前記吊下軸３を連結杆２よりも上方に伸ばした場合、ブリッジ７の取付け位置は、レンズ保持枠６の下方のレンズの中心よりも上方にしても良い。

　８はツル１を折畳み可能に取付けるための蝶番であり、一般的なものを用いれば良い。

　図４はダブルクリップ方式のスライド手段５Ａの実施形態を示す図であり、このスライド手段５Ａは、板状のバネ材を折曲して台形状に形成すると共にその台形状の上辺が開口可能に成されている透明な合成樹脂製の挟持本体５４と、該挟持本体５４を開口して吊下軸３Ａに挟持可能にするために備えた透明な合成樹脂製のツマミ部５４１と、吊下軸３Ａの端部に設けた抜け防止具５３と、から構成されている。尚、前記挟持本体５４の形状は台形状に限定されるものではなく、吊下軸３Ａに挟持してレンズ保持枠６が固定出来る形状であれば、他の形状でも良い。又、前記挟持本体５４とツマミ部５４１は、文具用品として用いられているダブルクリップと略同一構造のものである。また前記抜け防止具５３は吊下軸３Ａと一体に成形したものとしても良い。又、前記挟持本体５４や前記ツマミ部５４１は透明な合成樹脂製が好ましいが、他の色や材質でも良い。

　図５は変形ダブルクリップ方式のスライド手段５Ｂの実施形態を示す図であり、このスライド手段５Ｂは、一対の吊下軸３Ｂに挿入してスライドする透明な合成樹脂製のスライド部５５と、該各スライド部５５を吊下軸３Ｂに保持するための弾性を有する透明な合成樹脂製の板バネ５５１と、その板バネ５５１を開くための透明な合成樹脂製の操作ツマミ５５２と、から構成されている。前記スライド部５５は操作ツマミ５５２によって、その間隔が変化する。つまり、操作ツマミ５５２を手から離すと前記間隔は狭まり、一対の吊下軸３Ｂの間隔よりも狭くなろうとする力が作用し続けるので、レンズ保持枠６は落下することなく、その位置で保持されるものとなる。尚、吊下軸３Ｂの下端には、抜け止め部３２が設けられている。また、前記スライド部５５，板バネ５５１，操作ツマミ５５２は透明な合成樹脂製が好ましいが、他の色や材質でも良い。

　図６は着磁方式のスライド手段５Ｃの実施形態を示す図であり、このスライド手段５Ｃは、吊下軸３Ｃに挿入してスライドする透明な合成樹脂製のスライド軸受５１Ｃと、吊下軸３Ｃの端部に設けた抜け防止具５３と、吊下軸３Ｃの上下端部に固着する磁石５６と、スライド軸受５１Ｃの上下端部に取付けた鉄板５１１と、から構成されている。又、スライド軸受５１Ｃの表面には取手５１２が突出して一体に形成されている。尚、前記スライド軸受５１Ｃは透明な合成樹脂製が好ましいが、他の色や材質でも良い。また、吊下軸３Ｃの上端には、抜け止め部３３が設けられている。

　図７は掛止め方式のスライド手段５Ｄの実施形態を示す図であり、このスライド手段５Ｄは、吊下軸３Ｄに挿入してスライドする透明な合成樹脂製のスライド軸受５１Ｄと、該スライド軸受５１Ｄの表面に２つ設けた掛止溝５１３と、その掛止溝５１３に掛止すると共に吊下軸３Ｄの上下端部に設ける掛止片５７と、吊下軸３Ｄの端部に設けた抜け防止具５３と、から構成されている。前記掛止溝５１３の上下に掛止片５７が掛止された際の高低差は、レンズＡの中心とレンズＢの中心との距離に相当とするのが好ましい。尚、前記スライド軸受５１Ｄと掛止片５７は透明な合成樹脂製が好ましいが、他の色や材質でも良い。又、掛止片５７を吊下軸３Ｄの上部に設ける場合は、吊下軸３Ｄに一体成形したものとしても良い。

　次に本発明のスライド手段５の作用を図３に基づいて説明する。先ず始めに図３のｂの位置で２点鎖線の状態にある係止片５２１を、白抜き矢印のように指で押すと、係止片５２１は実線のようにその先端が係止溝３１から外れる。そして、スライド軸受５１を指で矢印方向へ持上げて離すと、係止片５２１の先端は吊下軸３の表面に当る。この状態でスライド軸受５１を指で持上げて行くと、係止片５２１の先端は上方の係止溝３１に係止される。この時、係止片５２１の先端が係止溝３１に係止されると共にバネ材５２２の弾性力が係止片５２１の先端に付与されるので、スライド軸受５１は図３のａの位置で確実に止まる。この結果、レンズ保持枠６が上昇されて、目の位置（ツル位置）に、レンズＡの中心からレンズＢの中心が来るのである。

　次にスライド軸受５１を図３のａの位置からｂの位置に移動させる時は、係止片５２１を指で押して、その先端を係止溝３１から外した後、スライド軸受５１を降下させて下方の係止溝３１に係止片５２１の先端が係止されることにより、ｂの位置に確実に戻されるのである。

　尚、スライド手段５が、図４や図５の場合、ツマミ部５４１或いは操作ツマミ５５２を握って、挟持本体５４或いはスライド部５５を所定位置に配置させた後、ツマミ部５４１或いは操作ツマミ５５２を手から離せば、所定位置で挟持本体５４或いはスライド部５５が保持されるものとなる。又、図６や図７の場合、スライド軸受５１Ｃ、５１Ｄの取手５１２を指で摘んで上方或いは下方へ移動してスライド軸受５１Ｃ、５１Ｄを当接させれば、スライド軸受５１Ｃ、５１Ｄは着磁或いは掛止されて所定位置に保持されるものとなる。

　次に本発明の作用を図９Ａおよび図９Ｂに基づいて説明する。先ず始めに図９Ａの状態について説明する。この状態で眼鏡を掛けると、目の高さとレンズＡの中心が合致しているので、物が非常に見易く、且つ、レンズＡの上下を有効に使用できるものとなる。その後、レンズＢを使用する時は、先ず指で係止片５２１を指で押して、係止状態を解除した後、図９Ｂに示す矢印のようにスライド軸受５１を上昇させて、上方の係止溝３１に係止片５２１の先端を係止させることにより、スライド軸受５１は図９Ｂの位置で止まると共にそこで落下することなく保持されるのである。この時、上記レンズＡの時と同じようにレンズＢの中心が目の高さと合致するので、物を見る時に正視できるため、目の疲れが激減出来るものとなる。

　このようにスライド軸受５１を上下移動させるだけで、レンズ保持枠６が上下移動されるものとなる。この時、図４、図５のように係止溝３１を設けずに、挟持本体５４やスライド部５５の如くその上下端面に当接させるだけのものにしておくと、操作がより簡単に行えるものとなる。しかも、上下移動はレンズ側のみで、鼻当部材４，耳当部１１，ツル１の位置関係は変化しないものとなるのである。

　この時、例えば、レンズＡとして凹レンズを使用し、レンズＢとして凸レンズを使用すれば、従来の問題点が、素早く解決できるものとなる。つまり、１）運転席のカーナビやオーディオ機器等を操作した後、直ぐに前方を見ても、焦点が合わず前方がボケたり或いは距離感に異常を感じることが防止可能となる。２）コンピューターの前で、手元のデーターや文字を確認した後、画面を見ると細かな文字が見えにくく、且つ、眩しく感じたりすることがなくなり、目の疲れが減少し、頭痛や肩こり等が減少するものとなる。３）階段を下がる時に足元がボケ、歩きにくくなることが防止でき、階段を踏み外す事故も防止出来るものとなる。４）ＴＶを見ながら新聞や雑誌を見てもピンボケが減少する。５）岩場で釣りをする場合、針に餌を付けた後にすぐに岩場を歩いても岩につまずくことが殆どなくなる。
　又、レンズＡとしてサングラスを使用し、レンズＢとして凸レンズを使用する際、特に運転席のカーナビやオーディオ機器等を操作した後、直ぐにサングラスに変えて見れば、前方がボケたり或いは距離感に異常を感じることが防止可能となると共に眩しさに対応できるものとなる。更に、レンズＡとしてウェアラブル端末グラスを使用し、レンズＢとして凸レンズを使用すると、眼鏡としてレンズＢを使用しながら、一々眼鏡を外さなくてもウェアラブル端末が使用できるものとなるのである。
　このように、本発明品を用いれば、眼鏡を掛け変えなくても簡単に２種類のレンズＡ，Ｂがそれぞれ単独状態で使用できるものとなるのである。

［第２実施形態］
　本発明の第２実施形態を図１０、図１１に基づいて説明する。
　吊下軸３Ｅは連結杆２よりも若干前方へ突出させ（図１１、図１４Ａから図１４Ｃ参照）、四角柱などの多角柱に形成している。また前記吊下軸３Ｅの下端には鍔状の落下防止部３４が一体に成形されている。尚、支持棒４２の上端部は吊下軸３Ｅに固着せず、連結杆２に固着させたものとしても良い。

　９は吊下軸３Ｅに後述するレンズ保持枠６を着脱可能にするための挟持部材であり、該挟持部材９は、吊下軸３Ｅへ挟持するための弾性を有する挟持本体９１と、該挟持本体９１の端部を開くためのツマミ部９２と、から構成されている。前記挟持本体９１は、透明な合成樹脂製の板状のバネ材で三角形状に形成すると共にその頂部が開口可能に形成されている。前記ツマミ部９２の端部は、前記挟持本体９１の開口縁に設けられている。このツマミ部９２は、挟持本体９１を開口し、それを吊下軸３Ｅへ挟持するために備えられたものであり、且つ、透明な合成樹脂で形成されている。尚、前記挟持本体９１とツマミ部９２は、透明な合成樹脂製に限定されるものではなく、視界の邪魔にならない他の色や材質であれば良い。又、前記挟持本体９１とツマミ部９２は、文具用品として用いられているダブルクリップと略同一構造のものである。
　又、レンズＡ，Ｂが傾斜するようにレンズ保持枠６を図示しないが、前後方向へ折曲（傾斜）させたものとしても良い。

　ブリッジ７Ａの取付け位置は、レンズ保持枠６の中央高さ位置に設けられている。またブリッジ７Ａの中央には挟持部材９の挟持本体９１が固着されている。

　図１２は挟持部材９Ａの他の実施形態を示す図であり、吊下軸３Ｆが線材でコの字状に形成されており、挟持部材９Ａが、吊下軸３Ｆに挿入して配置する一対で透明な合成樹脂製の挿入部９３と、該挿入部９３に先端を固着した透明な合成樹脂製の略三角形状の板バネ９４と、その板バネ９４を開いて挿入部９３の間隔を広げるための透明な合成樹脂製の操作ツマミ９５と、から構成されている。尚、前記挿入部９３，板バネ９４，操作ツマミ９５は透明な合成樹脂製が好ましいが、視界の邪魔にならない他の色や材質でも良い。

　図１３は別の実施形態を示す図であり、連結杆２の中央下方に段部２２が形成されており、吊下軸３Ｅの代りに、段部２２の中央に透明な合成樹脂製の軸３Ｇが立設されている。また挟持部材９の代りに、前記軸３Ｇに挿入する透明な合成樹脂製の軸受９Ｂが、ブリッジ７Ａの中央に固着されると共に一対のレンズ保持枠６の間に一体に形成されている。このため、レンズ保持枠６を上下反転させる場合は、軸３Ｇから軸受９Ｂを外し、レンズ保持枠６を上下反転させた後、軸受９Ｂを軸３Ｇに挿入すれば良い。又、前記軸３Ｇの先端には、弾性を有したスリ割部３５が形成されている。このスリ割部３５は軸受９Ｂを軸３Ｇに挿入した後、抜けないようにするためのものである。また前記軸３Ｇの形状は四角柱などの多角柱とするのが好ましいが、回転しない形状であれば良く、例えば楕円柱としても良い。

　次に本発明の作用を図１４Ａから図１４Ｃに基づいて説明する。先ず始めに図１４Ａの状態について説明する。レンズ保持枠６の上方にレンズＡを、下方にレンズＢを保持しており、レンズ保持枠６の間には、挟持部材９がブリッジ７Ａを介して設けられている（図１１参照）。先ずツマミ部９２を指で押し、挟持本体９１を広く開口させた後、図中の矢印の方向へ移動して吊下軸３Ｅへ挟持本体９１を挟持する。この時、挟持本体９１の上下端が落下防止部３４や吊下軸３Ｅの上部に乗り上げていないか確認すると共に挟持本体９１が所定位置で挟持されているか確認して指を離すと、レンズ保持枠６は吊下軸３Ｅにセットされる。この時、挟持本体９１は吊下軸３Ｅへ挟持する力が作用し続けるものとなる。

　そして眼鏡を掛けると、図１４Ｂの状態になる。この時、目の高さとレンズＡの中心が合致しているので、物が非常に見易く、且つ、レンズＡの上下を有効に使用できるものとなる。次にレンズＢを使用する時は、先ず指でツマミ部９２を指で押して、挟持本体９１を広く開口させて吊下軸３Ｅから外す。そしてレンズ保持枠６を上下に反転させた後、吊下軸３Ｅへ挟持本体９１を挟持させて、指をツマミ部９２から離すと、挟持本体９１は図１４Ｃの位置で吊下軸３Ｅへ挟持する力が作用し続けるものとなる。この時、上記レンズＡの時と同じようにレンズＢの中心が目の高さと合致するので、物を見る時に正視できるため、目の疲れが激減出来るものとなる。

　次に図１３に示した別の実施形態の作用を説明する。先ず始めに図１４Ｂの如くレンズＡの状態で眼鏡を掛けると、上記同様に目の高さとレンズＡの中心が合致しているので、物が非常に見易く、且つ、レンズＡの上下を有効に使用できるものとなる。次にレンズＢを使用する時は、先ず指で軸３Ｇのスリ割部３５を押付け、出張りをなくすと共に他方の手の指で軸受９Ｂを掴んで上方へ持上げて軸３Ｇから外す。そしてレンズ保持枠６を上下に反転させた後、軸受９Ｂを軸３Ｇの先端に挿入すれば良い。この時、軸受９Ｂを軸３Ｇの先端に挿入すると、スリ割部３５の隙間がくっ付き、軸受９Ｂが挿入されて通過すると、スリ割部３５は弾性によって元の隙間が確保されて、スリ割部３５の先端が広がった状態となる。このため、軸受９Ｂは軸３Ｇから抜けぬものとなる。

　このようにレンズ保持枠６を吊下軸３Ｅ或いは軸３Ｇから外し、その後、上下を反転してレンズ保持枠６を取付けるだけの簡単な作業で、レンズＡ，Ｂの上下を反転して異種類のレンズＡ，Ｂなどを使い分け出来るものとなるのである。
　尚、前記レンズ保持枠６に上下に異種類のレンズＡ，Ｂを分けずに、１つのレンズだけを保持させ、それを交換するものとしても良い。例えば、凸レンズを使用したもの、サングラスを使用したもの、などを複数個用意し、用途によって、それらを交換させるようにしたものとしても良い。

　又、前記レンズ保持枠６の上下に異種類のレンズＡ，Ｂなどを配置して使い分ける具体例について説明する。例えば、レンズＡとして凹レンズを使用し、レンズＢとして凸レンズを使用すれば、従来の問題点が、素早く解決できるものとなる。つまり、従来の問題点が第１実施形態と同様に解決できる。

［第３実施形態］
　本発明の第３実施形態を図１５に基づいて説明する。
　ツル１は、段差部１２を備えている。段差部１２は、蝶番８よりも連結杆２側に設けられ、蝶番８側から連結杆２側をみたときに下向きの段差を構成する。段差部１２の先端には、連結杆２の折曲部２１が接続されている。

　連結杆２は、折曲部２１の左右の幅が広げられ、折曲部２１における左右の外枠部分がレンズ保持枠６に前後に重なる位置、またはそれよりも外側に位置する。折曲部２１は、ツル１の段差部１２の先端から直線状に立設されている。

　吊下軸３Ｈは、吊下軸３Ｅが上方に延長された形状となっている。吊下軸３Ｈは、スライド手段でもある挟持部材９を上下に移動可能に支持する。

　レンズ保持枠６は、ブリッジ７Ａを介して挟持部材９の挟持本体９１に支持されている。レンズ保持枠６には、振れ防止部６１が設けられている。
　振れ防止部６１は、連結杆２の折曲部２１に着脱可能に係止される係止部６１１を備えている。係止部６１１は、ゴム等の弾性部材で構成され、側面に軸方向のスリット６１２が形成された円筒状に形成されている。

　本実施形態によれば、第１実施形態および第２実施形態と同様の効果が得られる。
　例えば、挟持本体９１を吊下軸３Ｈから外し、レンズ保持枠６を上下に反転させた後、再び吊下軸３Ｈへ挟持本体９１を挟持させることで、レンズＡ、Ｂのどちらに対しても、その中心を目の高さに合致させることができる。
　また、挟持部材９を上下移動させることで、レンズ保持枠６が上下移動するため、この場合でも、レンズＡ、Ｂのどちらに対しても、その中心を目の高さに合致させることができる。

　１　ツル
　２　連結杆
　２１　折曲部 
　２２　段部 
　３　吊下軸
　３Ｇ　軸
　３２　抜け止め部
　３５　スリ割部 
　４　鼻当部材
　５　スライド手段
　５１　スライド軸受
　５１１　鉄板
　５１３　掛止溝
　５２　保持部材
　５２１　係止片
　５２２　バネ材
　５３　抜け防止具
　５４　挟持本体
　５４１　ツマミ部
　５５　スライド部
　５５１　板バネ
　５５２　操作ツマミ
　５６　磁石
　５７　掛止片
　６　レンズ保持枠
　７　ブリッジ
　９　挟持部材
　９Ｂ　軸受
　９１　挟持本体
　９２　ツマミ部
　９３　挿入部 
　９４　板バネ
　９５　操作ツマミ
 

Claims (11)

1. 　一対のツルと、
   　前記一対のツルの先端を連結する連結杆と、
   　前記連結杆の中央に設けた吊下軸と、
   　前記吊下軸に固着した鼻当部材と、
   　前記吊下軸に取付けてスライド可能にするためのスライド手段と、
   　前記連結杆の前方で上下方向にスライド可能に配置し且つ前記スライド手段を介在させて配置すると共に、上下に配置したレンズを保持する一対のレンズ保持枠と、
   　前記レンズ保持枠を連結するブリッジと、を備え、
   　前記レンズ保持枠の下方のレンズの中心よりも低い位置に前記ブリッジが取付けられると共に、前記レンズ保持枠のスライド距離を少なくとも、上下に配置したうちの一方のレンズの中心と他方のレンズの中心との間隔相当の距離に制限したことを特徴とする遠近両用眼鏡状のフレーム。
2. 　前記吊下軸が多角形状の柱であり、
   　前記スライド手段が、前記吊下軸に挿入してスライドするスライド軸受と、前記スライド軸受を前記吊下軸の所定の位置に保持する保持部材と、前記吊下軸の端部に設ける抜け防止具と、を備え、
   　前記保持部材が、前記スライド軸受に取付けた係止片と、前記係止片を前記吊下軸に押圧するためのバネ材と、を備えた請求項１記載の遠近両用眼鏡状のフレーム。
3. 　前記スライド手段が、前記吊下軸に挟持可能にするための弾性を有する挟持本体と、前記挟持本体の端部を開くためのツマミ部と、を備えた請求項１記載の遠近両用眼鏡状のフレーム。
4. 　前記吊下軸が一対の軸であり、且つ、各軸の下端に抜け止め部を設け、
   　前記スライド手段が、前記各軸に挿入してスライドするスライド部と、各スライド部を前記吊下軸に保持するための弾性を有する板バネと、その板バネを開くための操作ツマミと、を備えた請求項１記載の遠近両用眼鏡状のフレーム。
5. 　前記吊下軸が多角形状の柱であり、
   　前記スライド手段が、前記吊下軸に挿入してスライドするスライド軸受と、前記吊下軸の上下端部に固着する磁石と、前記スライド軸受の上下端部に取付けた鉄板と、を備えた請求項１記載の遠近両用眼鏡状のフレーム。
6. 　前記吊下軸が多角形状の柱であり、
   　前記スライド手段が、前記吊下軸に挿入してスライドするスライド軸受と、前記スライド軸受の表面に２つ設けた掛止溝と、その掛止溝に掛止すると共に前記吊下軸の上下端部に設ける掛止片と、を備えた請求項１記載の遠近両用眼鏡状のフレーム。
7. 　一対のツルと、
   　前記一対のツルの先端を連結する連結杆と、
   　前記連結杆の中央に設けた吊下軸と、
   　その吊下軸に固着した鼻当部材と、
   　前記吊下軸に着脱可能な挟持部材と、
   　上下に配置したレンズを保持する一対のレンズ保持枠と、
   　前記レンズ保持枠を連結すると共にその中央に前記挟持部材を固着したブリッジと、を備え、
   　前記レンズ保持枠が前記連結杆の前方に配置されたことを特徴とする遠近両用眼鏡状のフレーム。
8. 　前記吊下軸が多角形状の柱であり、
   　前記挟持部材が、前記吊下軸へ挟持するための弾性を有する挟持本体と、前記挟持本体の端部を開くためのツマミ部と、を備えた請求項７記載の遠近両用眼鏡状のフレーム。
9. 　前記吊下軸がコの字状の軸であり、
   　前記挟持部材が、前記吊下軸に挿入して配置する一対の挿入部と、前記挿入部に先端を固着した略三角形状の板バネと、その板バネを開いて挿入部の間隔を広げるための操作ツマミと、を備えた請求項７記載の遠近両用眼鏡状のフレーム。
10. 　一対のツルと、
    　前記ツルの先端に連結すると共に視界の妨害にならないための折曲部及び中央の下方に段部を形成した連結杆と、
    　前記連結杆に固着した鼻当部材と、
    　上下に配置したレンズを保持する一対のレンズ保持枠と、
    　前記レンズ保持枠を連結するブリッジと、
    　前記連結杆の段部の中央に立設した軸と、
    　前記軸に挿入すると共に前記ブリッジの中央に固着した軸受と、を備え、
    　前記レンズ保持枠が前記連結杆の前方に配置されたことを特徴とする遠近両用眼鏡状のフレーム。
11. 　前記軸が、弾性を有したスリ割部を先端に形成した多角形状の柱である請求項１０記載の遠近両用眼鏡状のフレーム。
     

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