WO2006106640A1

WO2006106640A1 - 携帯情報端末装置及びそれに用いる機能選択起動方法

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Publication number: WO2006106640A1
Application number: PCT/JP2006/306206
Authority: WO
Inventors: Shouichi Tanaka
Original assignee: Nec Corporation
Priority date: 2005-03-30
Filing date: 2006-03-28
Publication date: 2006-10-12
Also published as: CN101151876A; US8036724B2; CN101151876B; JP4581788B2; JP2006279627A; EP1865693A1; EP1865693B1; EP1865693A4; US20090111536A1

Abstract

　折り畳み型筐体の各形態毎の機能選択動作が、各形態での機能履歴として機能履歴記憶部１６に記憶される。第１センサ（１２）、第２センサ（１３）、旋回センサ（１４）各々の検出結果から折り畳み型筐体（２０）の各形態が判定され、その判定結果に基づいて機能履歴記憶部（１６）から機能履歴が読み出される。各形態に対応して読み出された表示された機能履歴の１つが、サイドキーによって選択されると、制御部（１１）はその機能を起動する。

Description

明細書

携帯情報端末装置及びそれに用いる機能選択起動方法

技術分野

[0001] 本発明は携帯情報端末装置及びそれに用いる機能選択起動方法に関し、特に携帯情報端末装置に備えた機能を選択して起動する方法に関する。

背景技術

[0002] 昨今の携帯情報端末装置にお!/、ては、基本機能である電話機能やメール機能に加え、 TV (テレビジョン)電話機能やカメラ機能、インタネット機能、さらに TVの受信や FM (Frequency Modulation)ラジオの受信と非常に多岐に渡る機能を有している。

[0003] し力しながら、その筐体としては、取り扱いの利便性から小型化が図られ、操作キーの数も制限されている。そのため、一般に、まずメニュー画面から関連機能のブロックを選択し、さらに該当の機能を選択する構成となっており、メニューがかなりの階層構造をとり、所望の機能を選択するのに何回もキー操作を行う必要があるため、操作が煩雑であるとともに、時間を要するという問題がある。

[0004] また、各機能の選択は、一般に、管理番号が割り付けられ、メニューキー押下後、直接管理番号を入力可能とはなっているが、上述したように、多種多様な機能を有しているため、頻繁に使用する機能以外は記憶しておくことが困難であり、結局、階層構造のメニューカも迪つて行く必要がある。

[0005] さらに、通話に関しては、発信'着信の履歴を表示して容易に発呼可能な機能がごく一般的な機能としてほとんどの端末で有する機能となっている。し力しながら、近年では単なる電話としての使用頻度が低下しており、その他の多機能な項目の中から目的の機能 ·操作を、かに容易に選択して起動することがきるかと、う課題がある。

[0006] そこで、操作を簡単ィ匕する方法としては、操作した機能履歴をその使用回数によつて並べ替えかつ記憶し、その記憶した機能履歴を専用キーで呼び出し、所望の機能を上下キーによってスクロールすることで選択し、確定キーを押下して確定するもの方法がある (例えば、特許文献 1参照)。 [0007] し力しながら、この機能履歴を使用する場合には、履歴呼び出しボタン、上下キーでの選択及び確定キー押下と、複数回のキー操作が必要であり、初回時よりは少ないボタン操作で機能を選択することができるが、まだ複数回の操作が必要であり、また回数によって重み付けを行っているので、一回だけ使用した機能を呼び出す場合には、下キーでのスクロールに複数回のキー押下が必要となり、やはり不便である。

[0008] また、他の方法としては、上記の方法と同様に、機能設定の操作履歴をメモリに記憶し、操作履歴の呼び出しキーを押下することで、最新の 3つの操作を順に表示する方法がある（例えば、特許文献 2参照)。

[0009] この方法の場合には、例えば着信音量設定を操作すると、呼び出し時も着信音量設定のみとなり、着信メロディ設定等の関連する機能群を呼び出すことができないという問題がある。

[0010] さらに、別の方法としては、選択時記憶か、実行時記憶かの判定を加え、機能選択に重み付けを行い、選択された全てを記憶しないよう工夫した方法がある（例えば、特許文献 3参照)。この方法の場合、同一機能群に含まれる機能は容易に選択可能なように構成されている。具体的には上下スクロールで直接の機能履歴を選択し、左右キーで同一機能群の機能を呼び出すことができるようにして、る。

[0011] この方法の場合には、現在の携帯電話機の機能として、ユーザが任意に設定できる文字の入力やインタネットへのアクセス等、操作を誘導するのみでは実現できなヽ機能が多数存在し、また最新の携帯電話機の機能及び構成が複雑な遷移になり、 1 つの設定を変更したり、所望の機能を起動させるために多くのキー操作をしなければならないという課題がある。

[0012] そこで、上記の問題を解決する方法としては、キー操作を学習することによって、ュ一ザが任意に入力した値を忠実に再現可能な携帯電話が提案されている (例えば、特許文献 4参照)。この方法の場合には、メール作成の途中までを学習履歴として登録することで、宛先入力とタイトル入力までのメールを作成することができる。

[0013] また、他の解決方法としては、ソフトキーに固定的に割り付けられた機能と起動回数をカウントした上位機能とを 1つのキーに割り付け、ソフトキーを押下した場合、タイマを起動させ、一定時間内に二回押下された場合に起動回数で設定された機能 ·アブリを起動し、一回押下では一定時間が経過した場合に固定に割り付けられた機能が起動する方法がある (例えば、特許文献 5参照)。

[0014] 特許文献 1：特開 2000— 261544号公報

特許文献 2：特開 2001— 127867号公報

特許文献 3 :特開 2002— 101179号公報

特許文献 4：特開 2003 - 244306号公報

特許文献 5 :特開 2003— 101629号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0015] しかしながら、上述した従来の機能選択起動方法では、近年、様々な形態に変化し

、多種多様な機能を有しているが、その各形態における機能履歴の有効活用に言及されておらず、その配慮もさなれていない。

[0016] また、従来の機能選択起動方法では、例えば携帯電話機を例にした場合、折り畳み型で 2軸ヒンジの構造をもつ端末や、スライド、旋回構造を有する端末も多種存在し、その形態によってよく使用する機能が限定されてくることが予測されているが、それら形態別の使用機能を履歴管理することや、その形態で使用した機能を容易に再度起動することの配慮もさなれて、な、。

[0017] そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、煩雑なボタン操作や機能の管理番号の記憶を行うことなぐ従来よりも少ないボタン操作で所望の機能を起動させることができる携帯情報端末装置及びそれに用いる機能選択起動方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0018] 本発明は、複数の機能キースィッチを搭載し、制御可能な形態を有する筐体と、前記機能スィッチに割り付けられた複数の機能を実行可能な機能実行部と、前記筐体の制御された形態を検出する少なくとも 1つのセンサと、前記機能実行部で実行された機能と、該機能が実行されたときの筐体の制御された形態とを対応付けた機能実行履歴を記憶する履歴記憶部と、前記センサで検出された筐体の制御された形態に基づいて、前記検出された筐体の形態に対応する 1つ以上の機能履歴を前記機能実行履歴から検索し、該検索された機能履歴と対応する機能スィッチとを表示装置）上に表示する検索部と、前記機能スィッチの 1つが押下されると、該押下された機能スィッチに割り付けられた機能を前記機能実行部に実行させる制御部とを備えることを特徴とする携帯情報端末装置を提供する。

[0019] 本発明は、更に、制御可能な形態を持つ筐体を有する携帯情報端末装置に用いる機能選択起動方法であって、前記筐体の制御された形態を検出するステップと、携帯情報端末装置で実行された機能と、該機能が実行されたときの筐体の制御された形態とを対応付けた機能実行履歴を記憶するステップと、前記筐体の形態に基づいて、前記検出された筐体の形態に対応する 1つ以上の機能履歴を前記機能実行履歴から検索し、該検索された機能履歴と対応する機能スィッチとを表示装置上に表示するステップと、前記機能スィッチの 1つの押下を検出すると、該押下された機能スィッチに割り付けられた機能を実行するステップとを有することを特徴とする方法を提供する。

発明の効果

[0020] 本発明の携帯情報端末装置及び機能選択起動方法は、煩雑なボタン操作や機能の管理番号の記憶を行うことなぐ従来よりも少ないボタン操作で所望の機能を起動させることができるという効果が得られる。ここで、各機能実行部や履歴記憶部などの機能部は、例えばプログラムによって処理が規定される CPUによって構成できる。

[0021] 本発明の好ましい形態の携帯情報端末装置は、折り畳み型の装置において、その開閉や二軸ヒンジの旋回による装置の各形態を検出する手段と、検出された各形態で使用した機能履歴を記憶する手段と、その記憶した機能履歴をメニューとして LC D (Liquid Crystal Display)に表示する手段と、サイドキーに該当する機能履歴を割り付ける制御手段とを持ち、各形態となったことを検出した場合、その形態で使用した機能履歴をサイドキーに割り付け、 LCDに表示された該当の機能履歴を選択することによって、一回もしくは最小限のボタン操作で即座に所望の機能を選択して起動可能とすることを特徴とする。

[0022] 上記のように、本発明の好ましい形態の携帯情報端末装置では、各形態に応じて使用した最新の機能選択操作を機能履歴として記憶し、機能履歴メニューとして LC Dに表示し、かつ対応した機能がサイドキーに割り付けられるので、各形態で一度使用した機能がサイドキーにて選択するだけ、つまり一回のボタン操作で、所望の機能を起動させることが可能となる。

[0023] よって、本発明の好ましい形態の携帯情報端末装置では、階層構造のメニューを順に選択していく煩雑なボタン操作を不要とし、もしくは機能の管理番号を記憶しておく必要もなぐ各形態で最後に使用した機能力順に容易に呼び出すことが可能となり、各形態で過去に使用した機能 (例えば、 3つまでの機能)を、対応するサイドキ一を一回押下するだけで、所望の機能を瞬時に起動することが可能となる。

図面の簡単な説明

[0024] [図 1]本発明の一実施例による折り畳み型の携帯情報端末装置の構成を示すブロック図である。

[図 2]本発明の一実施例による折り畳み型の携帯情報端末装置の各形態を示す斜視図である。

[図 3]本発明の一実施例による折り畳み型の携帯情報端末装置の各形態を示す斜視図である。

[図 4]本発明の一実施例による折り畳み型の携帯情報端末装置の各形態を示す斜視図である。

[図 5]本発明の一実施例による折り畳み型の携帯情報端末装置の各形態を示す斜視図である。

[図 6]本発明の一実施例による折り畳み型の携帯情報端末装置の形態変化の検出処理を示すフローチャートである。

[図 7]図 1の LCDの画面遷移を示す図である。

[図 8]図 1の LCDの画面遷移を示す図である。

[図 9]本発明の他の実施例による折り畳み型携帯情報端末装置の構成を示すブロック図である。

[図 10]本発明の別の実施例によるレシーバ筐体の構成例を示す図である。

[図 11]本発明のさらに別の実施例による折り畳み型携帯情報端末装置の構成例を示す斜視図である。発明を実施するための最良の形態

[0025] 次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図 1は本発明の一実施例による折り畳み型の携帯情報端末装置の構成を示す機能ブロック図である。図 1 において、折り畳み型の携帯情報端末装置 1は CPU11と、第 1センサ 12と、第 2センサ 13と、旋回センサ 14と、操作部 15と、機能履歴記憶部 16と、 LCD (Liquid Crys tal Display)部 17と、ソフトキー管理部 18と、アプリ部 19と力も構成されている。尚、図 1においては、本実施例の説明に直接関係しない無線部や電源部等の図示及びその説明を省略して、る。

[0026] 図 2〜図 5は本発明の一実施例による折り畳み型の携帯情報端末装置 1の各形態

(モード)を示す斜視図である。図 2において、折り畳み型の携帯情報端末装置は、折り畳み型筐体 20を有し、筐体 20の側面に複数のサイドキー 21を有し、前面にロゴ 25を有する。また、折り畳み型筐体 20が、折り畳み位置 (第 1閉位置）にある力否かを検出する第 1センサ 12を有する。図 3は、折り畳み型筐体 20を、レシーバ筐体 (第 1筐体部材） 20aがマイクロフォン筐体 (第 2筐体部材） 20bから 90° に開、た開位置で示している。レシーバ筐体 20aには、その前面に折り畳み型筐体 20が、折り畳み位置 (第 2閉位置）にある力否かを検出する第 2センサ 13と、 LCD17とが配設される。なお、第 1センサ 12は、レシーバ筐体 20aが旋回角度 0° の旋回位置にあつたときに閉じられた第 1閉位置にあることを検出し、第 2センサ 13は、レシーバ筐体 20が、図 2に示した第 1閉位置力マイクロフォン筐体に対して 90° の角度位置に開かれ、そこ力も旋回角度 180° の旋回位置に旋回され、その後に再びレシーバ筐体に閉じられた第 2閉位置にあることを検出する。マイクロフォン筐体 20bには、その前面にキ一ボード 22が配設され、その側面に先に述べたサイドキー 21が配設される。キーボード 22及びサイドキー 21が操作部 15を構成する。図 4は、レシーバ筐体 20aが、旋回角度 180° の旋回位置にある状態で折り畳み型筐体を示し、図 5は、レシーバ筐体 20aが、旋回角度 180° の旋回位置にある状態で閉じられた第 2閉位置で折り畳み型筐体を示している。

[0027] CPU11は折り畳み型の携帯情報端末装置 1全体の制御を司り、第 1センサ 12はレシーバ筐体 20aがマイクロフォン筐体 20bからヒンジ 23にて通常に開いた、もしくは閉じた事象を検出する。第 2センサ 13はレシーバ筐体 20aを 180° 旋回させた状態で開いた、もしくは閉じた事象を検出し、旋回センサ 14はレシーバ筐体 20aの旋回状態 0° もしくは 180° を検出する。

[0028] 操作部 15は各種のボタン操作を行い、機能履歴記憶部 16は各形態毎の使用した機能履歴を記憶する。 LCD17は機能履歴メニュー 24や通常の画面表示を行い、ソフトキー管理部 18はサイドキー 21に割り付ける機能や LCDに表示する機能履歴メニュー 24を管理する。アプリ部 19は TV (テレビジョン)機能や FM (Frequency Mo dulation)ラジオ機能、及びインタネット閲覧機能を実現する。

[0029] 図 6は本発明の一実施例による折り畳み型の携帯情報端末装置 1の形態変化の検出処理を示すフローチャートであり、図 7及び図 8は図 1の LCD17の画面遷移を示す図である。これら図 1〜図 8を参照して本発明の一実施例による折り畳み型の携帯情報端末装置 1の各形態での機能履歴の記憶動作について説明する。

[0030] まず、折り畳み型携帯情報端末装置 1では、 CPU11が第 1センサ 12の検出結果力も折り畳み型筐体 20を LCD17を内側にして閉じた状態（図 2に示す第 1の閉位置 )であるかどうかを判定し（図 6ステップ S1)、レシーバ筐体 20aが LCD17を内側にして閉じた第 1の閉位置にある状態を、「形態 0」の状態とする（図 6ステップ S2)。

[0031] この「形態 0」の状態で、例えば、サイドキー 21によって現在時刻の読上げ機能を動作させた場合、 CPU11は現在時刻の読上げ機能を「形態 0」の機能履歴として機能履歴記憶部 16に記憶する。この場合、本実施例による折畳み型携帯情報端末装置 1では LCD17が見えないため、使用可能な機能が限定されてしまうが、機能履歴を有効にしていれば、無条件に「形態 0」となった場合に機能履歴動作が起動されるものとする。

[0032] 次に、形態 0の状態力もレシーバ筐体 20aを開くと、第 1センサ 12によってレシーバ筐体 20aが開かれたことが CPU 11に伝達される。この場合、 CPU 11は旋回センサ 1 4の検出結果力旋回量が 0° 力どうかの判定を行い（図 6ステップ S3)、 0° であれば、図 3に示す「形態 1」の状態とする（図 6ステップ S4)。

[0033] この「形態 1」の状態で、例えば、アプリ部 19からメール送信の操作を行った場合、 CPU 11はメール送信操作を形態 1の機能履歴として機能履歴記憶部 16に記憶する。尚、各形態の初期状態ではデフォルトの優先機能を有しているものとし、使用した機能をデフォルトの機能力入れ替えを行うものとする。

[0034] 上記の状態からレシーバ筐体 20aを 180° 旋回させると、旋回センサ 14によってレシーバ筐体 20aが 180° 旋回したことが CPU 11に伝達される。この場合、 CPU 11 は旋回センサ 14の検出結果から 180° 旋回したかどうかを判定し（図 6ステップ S5) 、 180° 旋回していれば、図 4に示す「形態 2」の状態とする（図 6ステップ S6)。

[0035] この「形態 2」の状態で、例えば、アプリ部 19からカメラ撮影の機能選択が行われた場合、 CPUl 1はカメラ撮影の機能選択動作を「形態 2」での機能履歴として機能履歴記憶部 16に記憶する。ここで、図 3にて旋回センサ 14の 0° 、 180° の検出動作に関しては、例えば位置を変えてリードスィッチを 2個配置し、レシーバ筐体 20aの旋回センサ 14に隣接する左右非対称な位置に磁石を用いれば、どちらのリードスイツチが ONしたかによつて、 0° もしくは 180° の旋回量を認識することが可能となる。

[0036] また、図 3にてカメラ部を図示していないが、例えば、マイクロフォン筐体 20bの背面等に設けられているものであり、カメラ撮影に関してレシーバ筐体 20aが旋回 0° の場合では風景や他の人物を撮影する通常モードとなり、 180° 旋回させた場合では自分撮影用モードとなり、自分撮影等に使用する状態となるものである。

[0037] 上記の 180° 旋回させた状態からレシーバ筐体 20aを閉じると、第 2センサ 13によつてレシーバ筐体 20aが 180° 旋回させた状態で閉じられたことが CPU11に伝達される。この場合、 CPU11は第 2センサ 13の検出結果からレシーバ筐体 20aが 180° 旋回された状態で閉じられたかどうかを判定し（図 6ステップ S7)、レシーバ筐体 20a が閉じられて第 2の閉位置にある図 5の状態を「形態 3」の状態とする（図 6ステップ S8

) o

[0038] この「形態 3」の状態で、例えば、アプリ部 19から TV機能の選択が行われた場合、 CPUl 1は TV機能の選択動作を「形態 3」での機能履歴として機能履歴記憶部 16に feす。。

[0039] これによつて、本実施例では、各形態に対応した機能履歴が機能履歴記憶部 16に記憶された状態となる。ここでは、各形態での機能履歴を 1つの動作で説明している力例えば 3つの動作まで記憶可能としたり、任意の履歴数を記憶可能とすることがでさるちのとする。

[0040] 次に、次回、上述した各「形態 0〜3」となった場合の動作について説明する。まず、上述した例では LCD17を内側にしてレシーバ筐体 20aを閉じると、第 1センサ 12からレシーバ筐体 20aが閉じたことが CPU11に通知される。 CPU11は第 1センサ 12 の検出結果力も第 1閉位置と判定し（図 6ステップ Sl)、図 2に示す「形態 0」の状態であることを認識する（図 6ステップ S2)。この場合、 CPU 11は機能履歴記憶部 16から「形態 0」の機能履歴を読出し、現在時刻の読上げ機能を起動する。

[0041] 次に、レシーバ筐体 20aを通常に開いた場合、 CPU11は旋回センサ 14の検出結果からレシーバ筐体 20aの旋回量が 0° 力どうかを判定し（図 6ステップ S3)、旋回 0 ° であれば、図 3に示す形態 1の状態なつたことを認識する（図 6ステップ S4)。この場合、 CPU11は機能履歴記憶部 16から形態 1の機能履歴を読出し、ソフトキー管理部 18によって機能履歴メニュー 24として LCD17に表示するとともに、ソフトキー管理部 18にて機能履歴メニュー 24に該当機能をサイドキー 21に割り付ける。

[0042] 具体的には、 LCD17の機能履歴メニュー 24の表示力例えば、図 7に示す表示となり、サイドキー 21に表示メニューに該当する機能が割り付けられる。この場合には、 1番上が"メール"、 2番目力カメラ"、 3番目力 '発信"、 4番目力 S"TV"となっている。 1番上の"メール"は記憶動作で説明したもっとも最近に使用した機能となっており、さらにこの「形態 1」で使用した 2番目以降に古!、機能もしくは使用して、な、場合にデフォルトの機能が表示されるものである。

[0043] ここで、具体的な例としては、先にこの「形態 1」で使用したメール送信やカメラ撮影の機能を再度使用する場合、該当するサイドキー 21を一回押下することで、その該当する機能が即座に呼び出されることとなる。例えば、再度メール送信を行う場合であれば、一番上のメールに該当するサイドキー 21を押下することで、画面は図 7に示す遷移状態となり、送信先を選択する画面に移行する。

[0044] さらに、ここでも、最も新しい送信先力も順に画面に表示し（図 7では「Aさん」、「Bさん」、「じさん」、「アドレス帳」の順番）、該当するサイドキー 21を再び押下することで、メールの送信先を選択することができる。

[0045] 次に、レシーバ筐体 20aを 180° 旋回させた場合、上記と同様に、 CPU11は旋回センサ 14の検出結果からレシーバ筐体 20aが 180° 旋回したかどうかを判定し（図 6 ステップ S5)、 180° 旋回していれば、図 4に示す「形態 2」の状態なつたことを認識する（図 6ステップ S6)。この場合、 CPU 11は機能履歴記憶部 16から「形態 2」の機能履歴を読出し、カメラ機能が機能履歴として LCD17の最上位に表示される。そして、再びカメラ撮影を行う場合には、該当のサイドキー 21を一回押下するだけで、力メラ機會を起動させることができる。

[0046] さらに、レシーバ筐体 20aを 180° 旋回させた状態で閉じた場合、 CPU11は第 2 センサ 13の検出結果からレシーバ筐体 20aが閉じた状態力どうかを判定し（図 6ステップ S 7)、レシーバ筐体 20aが閉じていれば、上記と同様に、図 5に示す「形態 3」の状態なつたことを認識する（図 6ステップ S8)。この場合、 CPU11は機能履歴記憶部 16から「形態 3」の機能履歴を読出し、 TV機能力LCD17の最上位に機能履歴メ- ユー 24として表示され、図 8に示す画面状態となる。

[0047] ここで、本実施例では LCD17に操作キーを設けていないため、図 7に示す LCD1 7の下に例示した"戻る"や"次候補"の表示を選択することができないため、その表示を行わな、ものとして、る。

[0048] そして、再度 TVを見たい場合には、 LCD17の最上位に該当するサイドキー 21を押下することで、図 8に示す遷移となり、例えば、前回 8Chを見ていれば、 8Chの放送受信を開始するが、チャネル (Ch)をすぐに変更する可能性があるので、本実施例では一定時間内であれば、 3局までサイドキー 21を一回押下することで、チャネルを変えることができるようなメニュー表示例を示している。

[0049] さらに、一例としてチャネルがー且確定した後では、さらに画面状態を遷移させ、チャネルの変更とボリューム (Vol) (音量)の設定とをサイドキー 21で操作可能とするものである。ここでチャネルの変更及びボリュームの設定表示は TV視聴のじゃまになるので、一定時間後に消すのが望ましい。但し、表示が消えた後も、チャネルの変更とボリュームの設定とはサイドキー 21で操作可能となっているものとする。

[0050] 尚、上記の形態毎の機能履歴機能としては、ユーザ自身が使用有無を設定することがでさる構成としてちよい。

[0051] このように、本実施例では、携帯情報端末装置 1の各形態に応じて使用した最新の機能選択操作を機能履歴として機能履歴記憶部 16に記憶し、機能履歴メニュー 24 として LCD17に表示し、かつ対応した機能をサイドキー 21に割り付けるので、各形態で一度使用した機能をサイドキー 21で選択するだけ、つまり一回のボタン操作で、所望の機能を起動させることができる。

[0052] これによつて、本実施例では、階層構造のメニューを順に選択していく煩雑なボタン操作を不要とし、もしくは機能の管理番号を記憶しておく必要もなぐ各形態で最後に使用した機能力も順に容易に呼び出すことができ、対応するサイドキー 21を一回押下するだけで、所望の機能 (過去に使用した 3つまでの機能)を瞬時に起動することができる。

[0053] 尚、本発明は、機能履歴メニュー 24をサイドキー 21で選択した場合、すぐに該当する機能の動作を開始するのではなぐ関連する機能ブロックメニューの表示にとどめても良い。具体的には、例えばカメラ撮影を行った場合も、機能履歴のメニュー表示をカメラ撮影、画像ビューァ、カメラ機能の各種設定等として、すぐに撮影モードに移行しな、構成としても良、。

[0054] また、本発明は、機能ブロック毎に履歴の機能そのものを実行する力、機能ブロックメニューの表示に留めるかをユーザが登録可能な構成としてもよい。

[0055] 図 9は本発明の他の実施例による折り畳み型携帯情報端末装置の構成を示すプロック図である。図 9において、本発明の他の実施例による折り畳み型携帯情報端末装置 3はタイマ 31を新たに設けた以外は図 1に示す本発明の一実施例による折り畳み型携帯情報端末装置 1と同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。

[0056] 本発明の一実施例では、「形態 0」で無条件に最後の機能履歴を実行しているが、各形態の検出で CPU11によってタイマ 31を起動させ、例えば 1秒経過後（この時間はユーザが設定可能な手段を設けるのが望ましい）、タイムアウトを CPU11に通知することで、サイドキー 21で選択しない場合に、自動的に各形態別に最後に使用した機能、つまり機能履歴メニュー 24の最上位に該当する機能をそのまま開始する構成としてちよ

い。 [0057] また、その形態別に自動的に最後の機能を開始するか、機能履歴メニュー 24の表示に留める力をユーザが設定できる手段を設けてもよい。具体的には、「形態 3」で最後に TV受信を行った場合に、形態 3にすると、タイムアウトで自動的に TVの受信を開始することができる。

[0058] 図 10は本発明の別の実施例によるレシーバ筐体の構成例を示す図である。図 10 において、本発明の別の実施例によるレシーバ筐体では、レシーバ筐体 20a上にフアンクシヨンキー 41を設けて!/、る。

[0059] 本発明の一実施例では、サイドキー 21を使用してソフトキーの機能選択を行っている力本実施例ではレシーバ筐体 20a上のファンクションキー 41に対応する LCD17 の下側に機能履歴メニュー 24を小さく表示する構成としている。

[0060] 尚、本発明は、上記のサイドキー 21、ファンクションキー 41によるソフトキーの機能選択以外にも、操作部 15の操作キー部 22のテンキーにて番号を選択する構成としてもよい。この場合、機能履歴には番号を付加しておく必要がある。

[0061] また、本発明は、レシーバ筐体 20aの開閉や旋回の途中の角度を形態のパターンとし、自動的に履歴操作の最新動作を起動させることで、より多くの機能を操作なしで起動させることもできる。この場合には、タイマ 31のタイムアウトやメニューキー以外のボタン操作で動作を確定させることとしても良い。例えば、レシーバ筐体 20aの開閉の角度が 5段階識別可能な構成である場合、各段階で TV受信のチャネルを 5局選択したとすると次回、各段階の形態とした場合に自動的に、各段階、つまりこの場合にはレシーバ筐体 20aの開閉の角度を変えることで受信チャネルを選択することも可能となる。

[0062] 上記の説明では、レシーバ筐体 20aの開閉の角度と TV受信機能のチャネル選択とについて説明したが、形態と動作との組み合わせはユーザの自由であり、それぞれのユーザのさまざまな嗜好に対応することが可能となる。

[0063] さらに、上記の説明では、レシーバ筐体 20aの開閉と旋回との例を示し、実施例では旋回センサ 14の検出手段の一例として、リードスィッチを用いる手段について述べたが、各形態の検出手段はその他にフォトセンサを用いる手段等、どのような検出手段でもよぐまたスライドタイプの場合ではそのスライド量やフラップ型タイプの場合の開閉や、その他、例えば加速度センサ等の各種センサを有する装置ではそれらの条件をも形態のパターンとして使用可能である。

[0064] また、図 3に示した旋回センサ 14では 90° 開いた状態での旋回しか検出することができないが、図 11に示すように、背面旋回センサ 51を新たに設けることで、レシ一バ筐体 20aを 180° 開いた状態での旋回検出をも行うことが可能となり、さらに形態のバリエーションを増やすことも可能である。産業上の利用可能性

[0065] 本発明は、上述したような各種形態 (折り畳み型、スライド型、フラップ型等)の携帯電話機、 PDA (Personal Digital assistant)、モパイル型のパーソナルコンビュータ等に適用可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 複数の機能キースィッチ (21)を搭載し、制御可能な形態を有する筐体 (20)と、前記機能スィッチ (21)に割り付けられた複数の機能を実行可能な機能実行部（11 )と、

前記筐体（20)の制御された形態を検出する少なくとも 1つのセンサ（12, 13, 14) と、

前記機能実行部（11)で実行された機能と、該機能が実行されたときの筐体 (20) の制御された形態とを対応付けた機能実行履歴を記憶する履歴記憶部（16)と、前記センサ（12、 13, 14)で検出された筐体の制御された形態に基づいて、前記検出された筐体の形態に対応する 1つ以上の機能履歴を前記機能実行履歴力検索し、該検索された機能履歴と対応する機能スィッチ (21)とを表示装置（17)上に表示する検索部（11)と、

前記機能スィッチ（21)の 1つが押下されると、該押下された機能スィッチ（21)に割り付けられた機能を前記機能実行部（11)に実行させる制御部（11)とを備えることを特徴とする携帯情報端末装置。

[2] 前記筐体 (20)は、開位置と閉位置との間で制御可能に結合された第 1及び第 2筐体部材 (20a、 20b)を備える、請求項 1に記載の携帯情報端末装置。

[3] 前記第 1筐体部材 (20a)は、前記第 2筐体部材 (20b)と相対的に旋回可能であり、前記筐体 (20)の形態は、前記第 1の筐体が前記第 2の筐体に閉じられた第 1の閉位置と、該第 1の閉位置力前記第 1の筐体が前記第 2の筐体に関して 90° に開かれた第 1の開位置と、該第 1の開位置力第 1の筐体が前記第 2の筐体に関して 180° の旋回角度に旋回された第 2の開位置と、該第 2の開位置力前記第 1の筐体が前記第 2の筐体に閉じられた第 2の閉位置とを含む、請求項 3に記載の携帯情報端末。

[4] 前記制御部（11)は、外部からの設定入力に応答して、前記機能実行履歴の検索、又は、検索結果の表示を行わない.請求項 1に記載の携帯情報端末装置。

[5] 前記制御部（11)は、機能スィッチが押下されると、該押下された機能スィッチに対応する機能に含まれる機能ブロックを更に表示装置（17)上に表示させる、請求項 1 に記載の携帯情報端末装置。

[6] 前記検索手段（11)は、機能実行履歴の表示に際して実行機能を、使用履歴の順序に、及び Z又は、使用頻度順に表示する、請求項 1に記載の携帯情報端末装置。

[7] 前記センサ（12, 13, 14)によって形態の変化が検出されると計時を開始するタイマ（31)を更に有し、前記検索手段（11)は前記タイマがタイムアウトを検出すると、実行機能を使用履歴順序の表示力使用頻度の順序の表示に移行する、請求項 6に記載の携帯情報端末装置。

[8] 前記機能スィッチ (21)は、前記筐体の側面に設けたサイドキー、前記筐体の操作面に設けた操作キー、又は、前記表示装置に形成されたタツチパネルキーのいずれかである、請求項 1に記載の携帯情報端末装置。

[9] 前記筐体 (20)は、相互にスライド可能に結合された第 1及び第 2筐体部材 (20a、 2

Ob)を備える、請求項 1に記載の携帯情報端末装置。

[10] 前記筐体 (20)は、表示装置（17)及び Z又は操作スィッチ (22)を覆う蓋の開閉が可能である、請求項 1に記載の携帯情報端末装置。

[11] 制御可能な形態を持つ筐体を有する携帯情報端末装置に用いる機能選択起動方法であって、

前記筐体（20)の制御された形態を検出するステップと、

携帯情報端末装置で実行された機能と、該機能が実行されたときの筐体の制御された形態とを対応付けた機能実行履歴を記憶するステップと、

前記筐体の形態に基づいて、前記検出された筐体の形態に対応する 1つ以上の機能履歴を前記機能実行履歴から検索し、該検索された機能履歴と対応する機能スィッチ（21)とを表示装置（17)上に表示するステップと、

前記機能スィッチ（21)の 1つの押下を検出すると、該押下された機能スィッチに割り付けられた機能を実行するステップとを有することを特徴とする方法。

[12] 前記筐体 (20)は、開位置と閉位置との間で制御可能に結合された第 1及び第 2筐体部材 (20a、 20b)を備え、前記検出するステップでは、第 1筐体部材の第 2筐体部材に対する回転を検出する、請求項 11に記載の方法。

[13] 前記第 1筐体部材 (20a)は、更に前記第 2筐体部材 (20b)と相対的に旋回可能であり、前記検出ステップは、前記第 1の筐体が前記第 2の筐体に閉じられた第 1の閉位置と、該第 1の閉位置力前記第 1の筐体が前記第 2の筐体に関して 90° に開かれた第 1の開位置と、該第 1の開位置力前記第 1の筐体が前記第 2の筐体に関して 180° の旋回角度に旋回された第 2の開位置と、該第 2の開位置から前記第 1の筐体が前記第 2の筐体に閉じられた第 2の閉位置とを検出する、請求項 3に記載の携帯情報端末。

[14] 外部からの設定入力に応答して、前記機能実行履歴の検索ステップを行わない. 請求項 11に記載の方法。

[15] 機能スィッチ (21)が押下されると、該押下された機能スィッチに対応する機能に含まれる機能ブロックを更に表示装置（17)に表示させるステップを更に有する、請求項 11に記載の方法。

[16] 前記機能実行履歴の表示に際して、実行機能を、使用履歴の順序に、及び Z又は

、使用頻度順に表示させる、請求項 11に記載の方法。

[17] 前記検出するステップで形態の変化が検出されると計時を開始するステップと、該計時によってタイムアウトを検出すると、実行機能を使用履歴順序の表示から使用頻度の順序の表示に移行するステップとを更に有する、請求項 16に記載の方法。

[18] 前記機能スィッチが、前記筐体の側面に設けたサイドキー (21)、前記筐体の操作面に設けた操作キー（22)、又は、前記表示装置（17)に形成されたタツチパネルキ一のいずれかである、請求項 11に記載の方法。

[19] 前記筐体 (20)は、相互にスライド可能に結合された第 1及び第 2筐体部材 (20a、 2

Ob)を備え、前記検出するステップでは、前記第 1筐体部材の前記第 2筐体部材に関するスライドを検出する、請求項 11に記載の方法。

[20] 前記筐体 (20)は、表示装置（17)及び Z又は操作スィッチ (22)を覆う蓋の開閉が可能であり、前記検出ステップでは、該蓋の開閉を検出する、請求項 11に記載の方法。