WO1994010454A1 - Pressure oil supply system having a pressure compensating valve - Google Patents

Description

明細書 圧力補償弁を備えた圧油供給装置 技術分野

この発明は、 一乃至複数の油圧ポンプの吐出圧油を複数のァク チユエ一夕に分配供給する圧油供給装置に関する ものである。 特 に、 本発明は、 左右の走行用油圧モータと作業機シリ ンダに一乃至 複数の油圧ポンプの吐出圧油を分配供給する圧油供給装置に関する ものである。

背景技術

特開昭 60— 1 1706号公報には、 この種の圧油供給装置が開示され ている。 第 1図は、 上記の公報に開示された圧油供給装置を示してい る。 油圧ポンプ 1の吐出導管 2には、 複数の圧力補償弁 3、 1 3が並列 に接続される。 各圧力補償弁 3、 13の吐出導管 4、 14には、 それぞれ 方向制御弁 5、 15が設けられる。 これらの方向制御弁 5、 15の出口側 は、 ァクチユエ一夕 6、 16にそれぞれ接続される。 圧力補償弁 3、 1 3は、 ポンプ吐出圧と方向制御弁 5、 15の出口圧で開弁方向に付勢 され、 方向制御弁の入口圧と最も高い負荷圧によって閉弁方向に付 勢される構成となっている。 この圧油供給装置によれば、 複数の方 向制御弁 3、 1 3を同時に操作した時に、 各ァクチユエ一夕にポンプ の吐出圧油を所定の分配比で供給することが可能となる。

しかしながら、 上記の圧油供給装置においては、 各ァクチユエ一 夕の負荷圧を比較して、 最も高い負荷圧を圧力補償弁に供給するた めのシャ トル弁 7が必須になる。 さらに、 必要なシャ トル弁 7の数 は、 ァクチユエ一夕の数より も一つ少ない数となるため、 圧油を供 給するァクチユエ一夕の増加に伴って、 所要のシャ トル弁の数も増 加して、 コス ト高の原因となる。

また、 第 1図の圧油供給装置において、 二つのァクチユエ一夕 6、 16を作動させたときに生じる負荷圧のうち、 ァクチユエ一夕 6の負 荷圧がァクチユエ一タ 1 6の負荷圧よりも大きいものと仮定すると、 導管 8の圧力が、 最大負荷圧としてシャ トル弁 7を介して導管 9に導 入される。 次いで、 負荷圧が変動して、 ァクチユエ一夕 1 6の負荷圧 がァクチユエ一夕 6の負荷圧よりも大きくなると、 シャ トル弁 7が導 管 9と導管 1 8を接続するように切り換えられる。 この切り換え時に おいて、 シャ トル弁 7内の吹き抜けにより導管 1 8の圧力がぬけ、 他 方の導管 8内の圧力が押し込められる。 このため、 シャ トル弁 7の切 り換え時に、 過渡的にァクチユエ一夕 1 6は自然降下し、 ァクチュ エータ 6は加速される。

この問題を解消するために、 出願人はさきに第 2図に示すように油 圧ポンプ 20の吐出路 21に複数の方向制御弁 22を設け、 この各方向制 御弁 22の入口側にチ ック弁 23及び減圧弁部 24よりなる圧力補償弁 25をそれぞれ設けた圧油供給装置を提案した。

この圧油供給装置においては、 複数の方向制御弁 22と複数の圧力 補償弁 25を設けるため、 これらを組み合わせた場合に、 装置全体が 大きくなり大きな設置スペースが必要となる。 このため小型の建設 機械においては設置スペースの確保が困難となる。

発明の開示

本発明の目的は、 上記の従来技術における問題点を解消して、 負 荷圧切り換え過渡状態におけるァクチユエ一夕の自然降下を防止す ることが出来、 しかも所要の設置スペースを減少するため小型化を 可能とした圧油供給装置を提供することにある。

上記及び上記以外の目的を達成するために、 本発明の第一の構成 によれば、 弁ブロックに、入力ポー トと第一 '第二のァクチユエ一夕 ポー トと第一 ·第二のタンクポー トとを連通 · 遮断する主スプール を設けて方向制御弁とし、 前記弁プロックにチエツク弁部と減圧弁 部を設けてポンプポー トの圧油を負荷圧で圧力補償して前記入力 ポー トに供給する圧力補償弁とし、 前記弁プロックを複数連結して 各第一 ·第二のタンクポー トと各ポンプポー トを連通し、 いずれか 一つのポンプポー トに主入力ポー トを接続し、 いずれか一つの第一 •第二のタンクポー トを主タンクポー トに接続して成る方向制御弁 装置が提供される。

なお、 この場合、 弁プロックにスプール孔とチェック弁用孔と減 圧弁用孔を形成し、 前記弁プロックにはスプール孔に開口した入力 ポー ト、 第一 · 第二の負荷圧検出ポー ト、 第一 · 第二のァクチュ エータポー ト、 第一 ，第二のタンクポー 卜をそれぞれ形成し、 この スプール孔に各ポー トを連通 ·遮断する主スプールを嵌揷して方向 制御弁とし、 前記弁プロックにはチ ック弁用孔に開口したポンプ ポー ト及びチェック弁用孔を入力ポー トに連通する油路を形成し、 そのチ ック弁用孔にポンプポー トと油路を連通 · 遮断し、 かつ遮 断位置でス トップされるスプールを挿入してチェック弁部とし、 前 記弁プロックには減圧弁用孔に開口する第一 ·第二のポー トを形成 し、 この減圧弁用孔にスプールを嵌挿して第一の圧力室と第二の圧 力室を形成し、 その第一の圧力室を第二の負荷圧検出ポー トに連通 し、 第圧力室を第二のポー 卜に連通し、 前記スプールをばねで一方 向に付勢して前記チェック弁部のスプールを遮断位置に押しつけ保 持して減圧弁部とし、 この減圧弁部と前記チェック弁部で圧力補償 弁とし、 前記弁プロックを複数連結して各第一 · 第二のタンクポー 卜と各ポンプポー トと第一のポー トをそれぞれ連通し、 その一つの ポンプポー ト、 第一のポー トに主ポンプポー トを連通し、 一つの第 一 · 第二のタンクポー トに主タンクポー トを連通して構成する。 本発明の第二の構成によれば、 弁プロックにスプール孔とチェ ッ ク弁用孔と減圧弁用孔を形成し、 前記弁ブロックにはスプール孔に 開口した入力ポー ト、 第一 · 第二の負荷圧検出ポー ト、 第一 · 第二 のァクチユエ一夕ポー ト、 第一のタンクポー トをそれぞれ形成し、 このスプール孔に各ポー トを連通 ·遮断する主スプールを嵌挿して 方向制御弁とし、 前記弁プロックにはチ Xック弁用孔に開口したポ ンプポー ト及びチェック弁用孔を入力ポー 卜に連通する油路を形成 し、 そのチ ック弁用孔にポンプポー トと油路を連通 · 遮断し、 か つ遮断位置でス ト ップされるスプールを挿入してチヱ ッ ク弁部と し、 前記弁ブロックには減圧弁用孔に開口する第一 · 第二のポー ト を形成し、 この減圧弁用孔にスプ一ルを嵌挿して第一の圧力室と第 圧力室を形成し、 その第一の圧力室を第二の負荷圧検出ポー 卜に連 通し、 第二の圧力室を第二のポー トに連通し、 前記スプールをばね で一方向に付勢して前記チ Xック弁部のスプールを遮断位置に押し つけ保持して減圧弁部とし、 この減圧弁部と前記チ ック弁部で圧 力補償弁とし、 前記主スプールを中立位置から一方に移動して第一 の圧油供給位置とした時に入力ポー 卜が第一のァクチユエ一夕ポー トに連通し、 かつ第二のァクチユエ一夕ポー トがタンクポー トに連 通し、 前記主スプールを中立位置から他方に移動して第二の圧油供 給位置とした時に入力ポー トが第二のァクチユエ一夕ポー トに連通 し、 かつ第一のァクチユエ一夕ポー トがタンクポー トに連通するよ うにした圧力補償弁を備えた方向制御弁装置が提供される。

この場合、 主スプールに第一のタンクポー ト と第一のァクチュ エータポー トと第一の負荷圧検出ポー トを連通 ，遮断する第一の小 径部と、 第二の負荷圧検出ポー トと第二のァクチユエ一夕ポー トを 連通 ·遮断する中間小径部と切欠部及び第二の小径部と切欠部を形 成し、 前記主スプールに入力ポー トを第一 · 第二の負荷圧検出ポー 卜の一方に選択的に連通する連通用溝を形成し、 前記第一 · 第二の 負荷圧検出ポー トを常時連通する構成とすることが望ま しい。 本発明の第三の構成によれば、 弁ブロックにスプール孔とチ ッ ク弁用孔と減圧弁用孔を形成し、 前記弁プロックにはスプール孔に 開口した入力ポー ト、 常時連通した第一 ， 第二の負荷圧検出ポー ト、 第一 ·第二のァクチユエ一夕ポー ト、 第一 .第二のタンクポー トをそれぞれ形成し、 このスプール孔に各ポー トを連通 · 遮断する 主スプールを嵌挿して方向制御弁とし、 前記弁プロックにはチ Xッ ク弁用孔に開口したポンプポー 卜及びチェック弁用孔を入力ポー ト に連通する油路を形成し、 そのチェック弁用孔にポンプポー トと油 路を連通 ·遮断し、 かつ遮断位置でス トップされるスプールを挿入 してチェック弁部とし、 前記弁ブロックには減圧弁用孔に開口する 第一 '第二のポー トを形成し、 この減圧弁用孔にスプールを嵌挿し て第一の圧力室と第二圧力室を形成し、 その第一の圧力室を第二の 負荷正検出ポー 卜に連通し、 第二の圧力室を第二のポー トに連通 し、 前記スプールをばねで一方向に付勢して前記チ ック弁部のス プールを遮断位置に押しつけ保持して減圧弁部とし、 この減圧弁部 と前記チェック弁部で圧力補償弁とし、 前記弁プロックと主スプー ルに、 主スプールが中立位置から右 ·左に移動した時に減圧弁部の 第二の圧力室をタンクポー ト連通するポー ト、 溝を形成したことを 特徴とする圧力補償式方向制御弁装置が提供される。

この場合、 弁ブロックにおける第二のタンクポー トの隣接位置に ポー トを形成し、 このポー トを油孔で第二の圧力室に連通し、 前記 iスプールにポー トと第二のタンクポー トを連通 · 遮断する第一の 溝、 第二の溝を形成することが望ま しい。

本発明の第四の構成によれば、 ェンジンで駆動される油圧ポンプ の吐出圧油を圧力補償弁、 方向切換弁を介して複数のァクチユエ一 夕に供給し、 前記油圧ポンプの吐出導管にアンロー ド弁を設け、 こ のアン口一 ド弁をポンプ吐出圧でアンロー ド方向に押し、 負荷圧で オン口一 ド方向に押すようにした圧油供給装置において、 前記ェン ジンの回転数制御部に負荷圧で作動するシリ ンダ一を設けて負荷圧 が設定圧以下の時にエンジン回転数小となるようにしたことを特徴 とする圧油供給装置が提供される。

この場合、 望ま しくは、 エンジンの燃料噴射ポンプのコン ト口一 ルレバーを口ッ ドでレバーに連結し、 このレバーをパネでエンジン 回転数小方向に揺動付勢し、 このレバーにシ リ ンダーのピス ト ン 口ッ ドを連結し、 そのシリ ンダ一の伸長室を負荷圧検出導管に連通 する。

本発明の第五の構成によれば、 各ァクチユエ一夕の入口側に設け た圧力補償弁を、 ポンプ吐出導管と方向制御弁の入口ポー トを開閉 するチエ ツク弁部及びポンプ吐出圧を減圧する減圧弁部より構成 し、 そのチェック弁部を入口圧で開き方向に移動し、 出口圧で閉じ 方向に移動する構成とし、 減圧弁部をばねでチェック弁部に当接さ れ一方の圧力室の圧力で入口側と出口側を連通し、 かつチェ ック弁 部より離れる方向に押され、 他方の圧力室 dの圧力で入口側と出口 側を遮断し、 かつチェック弁部を閉じる方向に押される構成と し、 前記一方の圧力室に自己のァクチユエ一夕の負荷圧を供給し、 他方 の圧力室をそれぞれ連通し、 油圧ポンプの吐出導管をチェ ック弁部 の入口側に接続し、 この油圧ポンプの吐出圧油と他の油圧源の高圧 油を高圧優先弁で前記減圧弁部の入口側に接続したことを特徴とす る圧油供給装置が提供される。

本発明の第六の構成によれば、 弁本体に入口ポー 卜と出口ポー ト を連通 '遮断する弁を設けてチェック弁部とし、 前記弁本体に、 第 一のポー トに連通した第一の圧力室の圧力で第二のポー トと第三の ポー トを連通し、 第三のポー トに連通した第二の圧力室の圧力で第 二のポー トと第三のポー トを遮断するスプールを設けて減圧弁部と し、 前記スプールをばねで第二のポー 卜と第三のポー トを遮断する 方向に押して前記弁に一体的に設けられて前記第一の圧力室に突出 した押杆に当接し前記出口ポー トを方向切換弁の入口側に接続し、 その方向切換弁の出口側に接続した負荷圧検出路を第一のポー 卜に 接続したことを特徴とする圧力補償弁が提供される。

本発明の第七の構成によれば、 弁本体に入口ポー 卜と出口ポー ト を連通 '遮断する弁を設けてチュ ック弁部とし、 前記弁本体に、 第 一のポー トに連通した第一の圧力室の圧力で第二のポー 卜と第三の ポー トを連通し、 第三のポー 卜に連通した第二の圧力室の圧力で第 二のポー トと第三のポー トを遮断するスプールを設けて減圧弁部と し、 前記スプールをばねで第二のポー 卜と第三のポー トを遮断する 方向に押して前記弁に当接した、 前記弁の径をスプールの径ょり小 さ く したことを特徴とする圧力補償弁が提供される。

本発明の第八の構成によれば、 弁本体に入口ポー 卜と出口ポー ト を連通 ·遮断する弁を設.けてチェック弁部とし、 前記弁本体に、 第 一のポー トに連通した第一の圧力室の圧力で第二のポー トと第三の ポー トを連通し、 第三のポー 卜に連通した第二の圧力室の圧力で第 二のポー トと第三のポー トを遮断するスプールを設けて減圧弁部と し、 前記スプールをばねで第二のポー 卜と第三のポー トを遮断する 方向に押して前記弁に当接した圧力補償弁において、 前記スプール を第二のポー トと第三のポー トを連通する方向に押す第三の圧力室 を形成し、 この第三の圧力室を第一のポー トと第三のポー トに連通 する切換弁を設けたことを特徴とする圧力補償弁が提供される。 この場合、'前記切換弁を第一のポー トを第三の圧力室に連通する 第一の位置と、 第三のポー トを第三の圧力室に連通する第二の位置 に切換えるように構成する。

図面の簡単な説明

本発明は、 以下の詳細な説明及び本発明の実施例を示す添付図面 により、 より良く理解されるものとなろう。 なお、 添付図面に示す 実施例は、 発明を特定することを意図するものではなく、 単に説明 及び理解を容易とするものである。

図中、

第 1図は、 従来の圧油供給装置の回路図である。

第 2図は、 先に出願した圧油供給装置の回路図である。

第 3図は、 本発明の実施例を示す弁ブロックの斜視図である。 第 4図は、 弁ブロックに主スプール、 スプールを組み込んだ状態の 断面図である。

第 5図は、 複数の弁ブロックの接続状態を示す斜視図である。 第 6図は、 第 5図に示すものの回路図である。

第 7図は、 複数の弁ブロックを組み合せた一例を示す平面図であ ^>

第 8図は、 複数の弁ブロックを組み合せた他の例を示す平面図であ る

第 9図は、 本発明の実施例による圧油供給装置に用いられる方向制 御弁装置の断面図である。

第 1 0図は、 方向制御弁装置の他例を示す断面図である。

第 1 1図は、 本発明の他の実施例による圧油供給装置の油圧回路図 である。

第 12図は、 第 1 1図の油圧系統の変形例を示す油圧回路図である。 第 13図は、 第 1 1図の油圧系統の他の変形例を示す油圧回路図であ る。

第 14図は、 第 1 1図の油圧系統のさらに他の変形例を示す油圧回路 図である。

第 15図は、 本発明のさらに他の実施例による油圧系統の油圧回路 図である。

第 1 6図は、 方向制御弁の接続関係を示す断面図である。

第 17図は、 圧力補償弁を断面にして示す本発明のさらに他の実施 例による圧油供給装置の油圧回路図である。

第 1 8図は、 圧力補償弁の断面図である。

第 1 9図は、 圧力補償弁を断面にして示す本発明のさらに他の実施 例による圧油供給装置の油圧回路図である。 第 20図、 第 21図は圧力補償弁の断面図である。

発明を実施するための好適実施例

以下に、 本発明の好適実施例を、 添付図面を参照しながら説明す る。 なお、 以下に説明する実施例は、 本発明の技術を網羅的に示す ものではなく、 本発明を実施する態様を例示するものであり、 種々 の変形、 変更並びに構成の追加、 削除が可能であることは、 当業者 において自明である。

第 3図に示すように、 本実施例における弁プロック 30は略直方体 形状となり、 この弁プロック 30の上部寄りにスプール孔 31が左右側 面 32, 33に開口して形成され、 このスプール孔 31に開口した第一 · 第二のァクチユエ一夕ポート 34, 35が上面 36に開口して形成してあ り、 弁ブロック 30の下部寄りには左側面 32に開口したチェック弁用 孔 37と右側面 33に開口した減圧弁用孔 38が同心状に形成され、 前記 チエツク弁用孔 37に開口したポンプポー ト 39が前後面 40, 41に開 口 して形成され、 前記減圧弁孔 38に開口した第一 · 第二のポー ト 42, 43が前後面 40, 41に開口して形成してあり、 複数の弁ブロッ ク 30の前後面 40, 41を突き合せて連結すると各ポンプ ·第一 ·第二 のポー ト 39， 42， 43が連通するようにしてある。

第 4図に示すように、 前記弁ブロック 30にはスプール孔 31に開口 した入力ポー ト 44、 第一 ·第二の負荷圧検出ポート 45, 46、 前記第 — · 第二のァクチユエ一夕ポー ト 34， 35、 第一の、 第二のタンク ポー ト 47, 48が形成され、 そのスプール孔 31に嵌挿した主スプール 49には第一 ·第二の小径部 50, 51と連通用溝 52が形成してあり、 主スプール 49には第一 ·第二の負荷圧検出ポー ト 45， 46を常時連通 する第一の油路 53及び第二の負荷圧検出ポー ト 46と第二のタ ンク ポー ト 48を連通 ·遮断する第二の油路 54が形成され、 スプール 49は スプリ ングで各ポー トを遮断し、 第二の油路 54で第二の負荷圧検出 ポー ト 46と第二のタンクポー ト 48を連通する中立位置 Aに保持さ れ、 スプール 49を右方に摺動すると第二の小径部 51で第二のァク チユエ一夕ポー ト 35を第二のタンクポー ト 48に連通し、 連通用溝 52で入力ポー ト 44が第二の負荷圧検出ポー ト 46に連通し、 第一の小 径部 50で第一のァクチユエ一夕ポー ト 34が第一の負荷圧検出ポー ト 45に連通し、 かつ第二の負荷圧検出ポー ト 46と第二のタンクポー ト 48が遮断する第一の油圧供給位置 Bとなり、 スプール 49を左方に摺 動すると第一の小径部 50で第一のァクチユエ一夕ポー ト 34を第一の 夕ンクポー ト 47に連通し、 連通用溝 52で入力ポー ト 44が第一の負荷 圧検出ポー ト 45に連通し、 第二の小径部 51で第二のァクチユエ一夕 ポー ト 35が 二の負荷圧検出ポー 卜 46に連通し、 かつ第二の負荷圧 検出ポー ト 46と第二のタンクポー ト 48が遮断する第二の圧油供給位 置 Cとなって方向制御弁 55を構成している。

前記チェック弁用孔 37は油路 56で入力ポー ト 44に開口し、 その チェック弁用孔 37には前記ポンプポー ト 39と入力ポー ト 44を連通 · 遮断する弁 60が嵌挿され、 その弁 60はプラグ 61に設けたス トッパ杆 62で図示位置より左方に摺動しないように規制されて遮断位置に保 持されてチヱック弁部 63を構成している。

前記減圧弁用孔 38は第三のポー ト 57と油路 58で第二の負荷圧検出 ポー ト 46に連通し、 この減圧弁用孔 38にはスプール 64が嵌挿されて 第一の圧力室 65と第二の圧力室 66を形成し、 第一の圧力室 65を第三 のポー ト 57に連通し、 第二の圧力室 66は第二のポー ト 43に連通し、 前記スプール 64の盲穴 67に挿入したフリ一ビス ト ン 68と盲穴 67底 部との間にばね 69が設けられてフリ一ビス トン 68はプラグ 70に当接 し、 かつスプール 64に一体的に設けた押杆 71が透孔 72より突出して 前記弁 60をス トッパ杆 62に当接しており、 前記スプール 64には第一 のポ一 ト 42を盲穴 67に連通する細孔 73が形成されて減圧弁部 74を 構成し、 この減圧弁部 74と前記チ ック弁部 63とで圧力補償弁 75を 構成している。

このようであるから、 複数の弁ブロック 30を前後面 40, 41相互を 重ね合せて連結すれば、 各弁ブロック 30のポンプ · 第一 · 第二の ポー ト 39, 42, 43が連通するから、 第 5図に示すように油圧ポンプ 80の吐出路 81をポンプポー ト 39、 第一のポー ト 42に連通し、 第二 のポー ト 43に負荷圧検出路 82を接続すれば第 6図に示すように 1つの 油圧ポンプの吐出圧油を複数のァクチユエ一夕に流量分配して供給 する油圧回路を構成できる。 第 6図において、 83は油圧ポンプ 80の 吐出流量を制御する斜板、 84はサーボシリ ンダ、 85はポンプ調整用 方向制御弁である。

第 7図は弁ブロック 30の連結状態を示す平面図であり、 中間ブロッ ク 1 00の両側面 101 , 102に弁ブロック 30の左右側面 32， 33をそれ ぞれ接続し、 中間プロック 100に主入力ポー ト 103と主タンクポー ト 104を形成し、 その主入力ポー ト 103を両側面 101 , 102に開口して 左右の弁プロック 30のポンプポー ト 39と第一のポ一 ト 42にそれぞれ 連通すると共に、 主タンクポー ト 104を両側面 101， 102に開口して 左右の弁プロック 30の第一 ·第二の夕ンクポー ト 47, 48にそれぞれ 連通してある。

また、 第 8図に示すように任意の弁ブロック 30の下面に主入力ポー ト 105を形成し、 最外端の弁ブロック 30に主タンクポー 卜 1 06を形 成して複数の弁ブロ ック 30を直接連結するようにしても良い。 な お、 弁プロック 30の下面に形成した主入力ポー ト 1 05は例えば第 4図 に仮想線で示すように形成すれば良い。.

次に作動を第 6図に基づいて説明する。 方向制御弁 55が中立位置 Aのとき。 油圧ポンプ 80によってタンク 86から吸上げられた油は、 吐出路 81を通ってチェック弁部 63の開く方向の圧力室 aに案内され る。 この時、 減圧弁部 74の圧力室 65, 66は、 ともにタンク 86に通 じているので、 この圧力室 65, 66の圧力はともにゼロで、 よって減 圧弁部 74は、 弱いばね 69によって押され杆体 71がチヱ ック弁部 63 に当接しているだけである。 一方、 ポンプ吐出圧は、 ポンプ調整用 方向制御弁 85のばね 87によって負荷検出路 82の圧力との差圧がある 一定に保たれる。 いま、 この差圧を 20 k g / c m ²とすると負荷圧 検出路 82の圧力はゼロなので、 ポンプ吐出圧は 20 g / c m ²まで上 昇し、 同時にチエツク弁部 63の圧力室 aにポンプ吐出圧が流入して 方向制御弁 55の入口圧 （チェック弁部 63の出口圧） がポンプ吐出圧 と等しくなるまでス トロークし、 等しくなれば、 弱いばね 69によつ てレシー トする。 減圧弁部 74は、 ス トロークエン ド時のみ、 ポンプ 吐出路 81と圧力室 66を連通させる一方、 チェック弁部 63は、 ス ト ロークエン ドに達する前に、 ポンプ吐出路 81と出口側を連通させる ので、 方向制御弁 55が中立位置 Aのときは、 ポンプ吐出路 81と圧力 室 66が連通することはなく、 圧力室 65の圧力はゼロのままである。 方向制御弁 55のいずれか一方のみ第一の圧油供給位置 Bにス ト ロークさせるとき。 いま、 左側の方向制御弁 55を第一の圧油供給位 置 Bにス トロークさせ、 右側の方向制御弁 55は、 中立位置 Aとす る。 方向制御弁 55をス トロークさせ入力ポー ト 44と第一のァクチュ エータポー ト 34を接続させ、 同時に、 第二のァクチユエ一夕 35と第 二のタ ンクポー ト 48を接続させる。 この時第一のァクチユエ一夕 ポー ト 34とァクチユエ一夕 88を接続する導管 89内の圧力 （負荷圧） がポンプ吐出圧 （20 k g / c m ² ) より大きいときはチェック弁部 63が圧力室 bの圧力でレシー トするため、 ァクチユエ一タ 88の自然 降下を防止することができる。 ァクチユエ一夕 88の導管 89の圧力、 すなわち負荷圧が第一の油路 53、 通路 58より減圧弁部 74の一方の圧 力室 65に導かれる。 他方の圧力室 66の圧力はゼロであるため、 減圧 弁部 74は、 チヱック弁部 63から解離する方向にス トロークエン ドま でス トロークし、 減圧弁部 74の絞りを介して、 ポンプ吐出路 81と負 荷圧検出路 82が連通する。 前記導管 89内の圧力 （負荷圧） がポンプ 吐出圧 （ = 20 k g / c m ² ) より大きいときは、 チ Xック弁部 63の 圧力室 bの圧力で閉じ、 その圧力が、 減圧弁部 74の一方の圧力室 65に導かれるため、 他方の圧力室 66とポンプ吐出路 81が連通して も、 減圧弁部 74はス トロークしたままである。 一方、 導管 41内の圧 力 （負荷圧） がポンプ吐出圧 （ = 20 k g / c m ² ) より小さいとき は、 その負荷圧が減圧弁部 74の一方の圧力室 65に導かれ、 減圧弁部 74がー方の圧力室 65の圧力でス トロークするが、 他方の圧力室 66の 圧力が一方の圧力室 65の圧力 （すなわち負荷圧） まで上昇すると、 弱いばね 69によって閉じチェック弁部 63に当接する。 いずれの場合 でも、 減圧弁部 74は、 一方の圧力室 65内の圧力と他方の圧力室 66内 の圧力が等しくなるまで、 ポンプ吐出路 81と圧力室 66を連通させ、 両圧力室 65, 66内の圧力が等しくなれば弱いばね 69によって閉じ チエツク弁部 63に当接する。 結果と して負荷圧検出路 82内の圧力 は、 負荷圧と等しくなり、 ポンプ吐出圧は、 ポンプ調整用孔制御弁 85によって、 ある差圧 （ここでは 20 k g / c m ² ) 分だけ、 負荷圧 検出路 82内の圧力より高い圧力に制御される。 このポンプ吐出圧 は、 チヱック弁部 63を介して、 入力ポー 卜 44に導かれているので、 すなわち、 方向制御弁 55の入口圧と出口圧 （=負荷圧） の間には、 差圧 （ = 20 k g / c m ² ) が保たれることになる。 よって、 方向制 御弁 55のス トロークに伴なう入口側と出口側の間の絞りの開口面積 の変化によってのみ、 ァクチユエ一夕 88へ供給される流量が制御さ れる。 方向制御弁 55をス トロークさせる際、 ァクチユエ一夕 88の導 管 89あるいは 90と負荷圧導入用の第二の油路 53が接続され、 一方、 第二の油路 53は、 減圧弁部 74の一方の圧力室 65と接続されている が、 減圧弁部 74において負荷圧は、 パイロッ ト圧力 （減圧弁部の セッ ト圧力） としてのみ使われるので、 その圧力が抜けることはな く、 すなわち、 方向制御弁 55をス トロークさせた際、 負荷圧が抜け ることによるァクチユエ一夕 88の自然降下はない。

前記負荷圧検出路 82はもう一方の方向制御弁 55に配設されている 圧力補償弁 75の減圧弁部 74の他方の圧力室 66にも接続されている が、 減圧弁部 74の一方の圧力室 65は、 方向制御弁 55の中立位置 Aに よってタンク 86と接続しているため、 負荷圧導入用の第一の油路 53内の圧力はゼロで、 よつて圧力室 66内の圧力によって減圧弁部 74は、 チヱック弁部 63を閉じる方向に付勢する。 一方、 チェック弁 部 74を開く方向の圧力室 aには、 ポンプ吐出路 81よりポンプ吐出圧 が導かれるため、 全体として、 ポンプ吐出圧と負荷圧検出路 82内の 圧力の差圧分 （= 20 k g / c m ² ) によってチェック弁部 63及び減 圧弁部 74をチヱック弁部 63の開く方向にス トロークさせるが、 わず か に ス ト ロ ー ク し 、 入 力 ポ ー ト 4 4の 圧 力 が そ の 差 圧 ( = 20k g / c m ² ) になれば、 弱いばね 69によってレシ一卜 し、 結果として、 ス トロークェン ドまで減圧弁部 74がス トロークするこ とはなく、 方向制御弁 55側の油圧制御には、 何ら影響することはな い。

方向制御弁 55のいずれも第一の圧油供給位置 Bにス トロークさせ るとき。 各ァクチユエ一夕 88に必要とされる流量の合計が油圧ボン プ 20の最大吐出流量以下のとき。 いま、 方向制御弁 55をともに第一 の圧油供給位置 Bにス 卜ロークさせ、 各入力ポー ト 44と各導管 89と 各負荷圧導用の第一の油路 53をそれぞれ接続させたとする。 一方の 減圧弁部 74は、 圧力室 66内の圧力が一方の圧力室 65内の圧力に等し くなるまで、 また他方の減圧弁部 74は、 圧力室 66内の圧力が、 一方 の圧力室 65内の圧力に等しくなるまで、 それぞれス トロークエン ド までス トロークしたままである。 いま、 二つのァクチユエ一夕 88, 88の負荷圧のうち、 左側のァクチユエ一夕 88の負荷圧がより大きい と す る 。 仮 に 、 左側 ァ ク チ ユ エ 一 夕 26の 負 荷圧 を 100 ( k g / c m ² ) 、 右側のァ ク チユエ一夕 27の負荷圧を 10 ( k g / c m²) とする。 負荷圧検出路 82は、 絞り 91を介してタン ク 86と接続されているので、 方向制御弁ス トローク前は負荷圧検出 路 82内の圧力はゼロである。 よって、 各減圧弁部 74は負荷圧検出用 の第一の油路 53内の圧力によってもス トロークし、 ポンプ吐出圧が 圧力検出導管 34内の圧力と連通させる。 負荷圧検出路 82内の圧力が 低圧側であ る右側のァ ク チ ユ エ一 夕 88の導管 90内の圧力 (10k g/ c m ²) まで上昇すると、 まず、 右方の圧力補償弁 75の 減圧弁部 74が閉じる。 左方の圧力補償弁 90の減圧弁部 74はス トロー ク したま まであ り、 負荷圧検出路 82内の圧力はポ ンプ吐出圧 (20k g/ c m²) と等しくなるまで上昇する。 このとき高圧側で ある左側のァクチユエ一夕 88の方向制御弁 55の入力ポー 卜 44の圧力 は 100 ( k g / c m ²) であり、 圧力補償弁 75のチヱック弁部 63は 閉じていて、 減圧弁部 74とは解離している。 一方圧力補償弁 75の減 圧弁部 74は、 二つの圧力室 65と 66内 の圧力 の差 （20— 10=10k g/ c m²) でチヱック弁部 63を閉じる方向に付勢する。 一方、 チェック弁部 63の開く方向の圧力室 a内の圧力 （ポンプ吐出 圧） 20 ( k g/ c m²) であるため、 結果として方向制御弁 55の入 力ポー ト 44の圧力が 10 (k g / c m²) になるまでチヱック弁部 63 が開いた後、 弱いばね 69によってレシー トする。 ポンプ調整用方向 制御弁 85によって、 ある差圧 （20k g/ c m²) 分だけ、 負荷圧検 出路 82内の圧力 （20k g/ c m²) より高い圧力にポンプ吐出圧が 制御される （40k g / c m²) 。 このときも高圧側の圧力補償弁 75 のチエツク弁部 63は閉じたままで減圧弁部 74はス トローク したまま で負荷圧検出路 82内の圧力は 40 ( k g/ c m²) となり、 一方、 低 圧側の圧力補償弁 75の減圧弁部 74は、 負荷圧検出路 82と負荷圧導入 用の第一の油路 53内の圧力差 （ = 30k g/ c m²) でチヱック弁部 63を閉じる方向に付勢し、 結果と して方向制御弁 55の入力ポー ト 44の圧力は 10k g/ c m²のままである。 このようにして、 負荷圧 検出路 82内の圧力とポンプ吐出圧が上昇し続け、 やがてポンプ吐出 圧が高圧側のァクチユエ一夕 88の負荷圧 （100 k g/ c m²) と等し ぐなると、 高圧側の圧力補償弁 75の減圧弁部 63の二つの圧力室 65と 66内の圧力はともに 100k g/ c m²となり、 弱いばね 69によって、 閉じてチェ ック弁部 63に当接する。 このとき低圧側の圧力補償弁 75の減圧弁部 74は負荷圧検出路 82と負荷圧導入用の第一の油路 53 内の圧力差 （100— 10 = 90 k g/ c m²) でチヱック弁部 63を閉じ る方向に付勢し、 結果と して低圧側の方向制御弁 55の入力ポー ト 44の圧力は 10k g/ c m²のままである。 再び、 ポンプ調整用方向 制御弁 85によって、 ポンプ吐出圧が 120 (k g/ c m²) に制御され る。 このとき高圧側の圧力補償弁 75の減圧弁部 63は、 弱いばね 69に よってチェ ック弁部 63に当接しているだけであり、 チェ ック弁部 63の二つの圧力室 aと bの圧力差によって、 ここで初めてチヱック 弁部 63が開き、 ポンプ吐出圧 （120k g/ c m²) が方向制御弁 55 の入力ポー ト 44に導かれる。 一方、 低圧側の圧力補償弁 75の減圧弁 部 74は負荷圧検出路 82と負荷圧導入用の第一の油路 53内の圧力差 (= 90k g/ c m²) 分でチェック弁部 63を閉じる方向に付勢し続 けるが、 チ ェ ッ ク弁部 63の開く 方向の圧力室 a内の圧力が 120 ( k g/ c m²) になったので方向制御弁 55の入力ポー ト 44の圧力 が 30 ( k g / c m ²) (120— 90) となる状態で、 チヱック弁部 63 及び減圧弁部 74が圧力バランスする。 すなわち、 チヱック弁部 63及 び減圧弁部 74はわずかにス ト.ロークし、 チヱック弁部 63において、 120k g / c m²から 30k g / c m²になるように絞っている状態と なる。 ここで初めて、 この油圧制御系はつり合い、 高圧側の方向制 御弁 55の入力ポー ト 44の圧力が 120k g / c m ²、 低圧側の方向制 御弁 55の入力ポー ト 44の圧力力、' 30k g/ c m²となり、 すなわち、 二つの方向制御弁 55, 55の入口圧と出口圧 （負荷圧） の差は、 とも に 20k g / c m²に保たれることにより、 二つの方向制御弁 55, 55 はともに、 ス トローク分だけで、 ァクチユエ一夕 88， 88に供給する 流量を制御することができるようになる。

各ァクチユエ一夕 88, 88に必要とされる流量の合計が油圧ポンプ 80の最大吐出流量以上のとき。 いま、 ァクチユエ一夕 88， 88の負荷 圧および必要流量を左側のァクチユエ一夕 88が 100 k g / c m ²、 501/ m i n、 右側のァク チユエ一夕 88が 10k g / c m ²、 501/m i nとする。 油,圧ポンプ 80の最大吐出流量が 1001 /m i n 以上のときは、 前述の通り、 方向制御弁 55， 55の入口圧と出口圧の 差が一定に保たれる （ = 20k g / c m ²) ため、 ス トロークによつ て流量制御ができ、 501/m i nずつ流量分配することはできる。 次に、 油圧ポンプ 80の最大吐出量が 701/ m i nになったとする。 二つの方向制御弁 55, 55の入口圧は前述の通り 120 k g / c m ²、 30k g / c m ²であるので、 高圧側の方向制御弁 55への流量が 501/m i nから 201/m i nに減る。 低圧側の方向制御弁 55への 流量は、 501/m i nのままである。 二つの方向制御弁 55， 55のス トローク （開口面積） を変えないとすると、 高圧側の方向制御弁 55 の入口圧と出口圧の差圧が流量が減った分、 20 k g / c m ²から下 がる。 いま、 差圧が 14 k g / c m ²、 すなわち、 入口圧が、 120k g / c m ²から 114 (100+14) k g / c m ²に下がったとす る。 この時圧力補償弁 75の減圧弁部 74の二つの圧力室 65, 66の圧 力は、 ともに 100k g/ c m²のままであるから、 減圧弁部 74は弱い ばね 69によってチェック弁部 63に当接しているだけであり、 チヱッ ク弁部 63の閉じる方向の圧力室 b内の圧力が 120 k g / c m²から 114k g/ c m²に減少すれば、 チヱック弁部 63が開いたまま （ス ト ロークエン ド） で、 チヱ ック弁部 63の開く方向の圧力室 a内の圧 力、すなわち、 ポンプ吐出圧が 1201^ £/じ111²から1141^ £/ (； 111² に減少する。 この時 （ポンプ吐出流量不足時） にはポンプ吐出圧 は、 ポンプ調整用方向制御弁 85の制御によらなくなる。 一方、 低圧 側の圧力補償弁 75の減圧弁部 74の二つの圧力室 65と 66は、 100 k g / c m ²、 10 k g / c m ²の ま ま で、 そ の差圧 90 k g/ c m ²でチヱック弁部 63の閉じる方向に付勢し続ける。 一 方、 チ ック弁部 63の開く方向の圧力室 a内の圧力、 すなわちボン プ吐出圧が 114k g/ c m²に減少したので、 チヱック弁部 63の閉じ る方向の圧力室 b内の圧力が 30 k g/ c m²から 24 k g/ c m²に減 少した状態でチェック弁部 63及び減圧弁部 74が圧力バランスする。 よ っ て、 低圧側の方向制御弁 55の入口圧と 出 口圧の差圧は 20k g/ c m²から 14k g/ c m² (24— 10) に減少する。 方向制 御弁 55のこの差圧の減少により低圧側のァクチユエ一夕 88への供給 流量は 501/m i nから減少し、 その分高圧側のァクチユエ一夕 88 への供給流量が 201/m i nから増える。 すなわち、 方向制御弁 55 および 55の入口圧と出口圧の差圧が等しく、 かつ、 二つの了クチュ エー夕 88， 88への供給量がともに 351/ m i nずつに分配される状 態で、 この油圧制御系がつり合う。

一つの油圧ポンプ 80によって負荷されるァクチユエ一夕が 3っ以 上のとき。 ァクチユエ一夕が 3つ以上のときも、 方向制御弁と油圧ポ ンプの間に、 同じチェック弁部 63及び減圧弁部 74を備えた圧力補償 弁 75を配設し、 各減圧弁部の閉じる方向の圧力差を負荷圧検出路 82によってすべて連通するだけで、 ァクチユエ一夕が 3つ以上のと きも前述の作動原理による作動が実現される。 以上の実施例では油 圧ポンプ 80を可変容量型としたが、 油圧ポンプ 80を固定容量型とし ても良く、 この場合には油圧ポンプ 80のポンプ吐出路 81にアンロー ド弁を設ければ良い。

1つの弁プロック 30に方向制御弁 55の主スプール 49と圧力補償弁 75のチヱック弁部 63、 減圧弁部 74を組み込み、 その弁ブロック 30 を複数連結して圧力補償弁を有する方向制御弁装置としたから、 全 体がコンパク 卜になって設置スペースを小さ くできるので、 小さな 建設機械に設置できる。

第 9図は、 本発明の圧油供給装置において採用する方向制御弁の他 の実施例を示している。

第 9図に示すように、 前記弁プロック 130にはスプール孔 1 31に開 口した入力ポー 卜 144、 第一 ·第二の負荷圧検出ポー ト 145， 146、 前記第一 · 第二のァクチユエ一夕ポー ト 1 34， 1 35、 第一のタンク ポー ト 1 47が形成され、 そのスプール孔 1 31に嵌挿した主スプール 149には第一 ·第二の小径部 150， 151と連通用溝 152と中間小径部 1 53が形成してあり、 第一 · 第二の負荷圧検出ポー ト 145， 146は ポー ト 154で連通している。 前記スプール 149はスプリ ングで各ポー トを遮断する中立位置 Aに保持され、 スプール 149を右方に摺動す ると中間小径部 1 53と第一の切欠 153 aで第二の負荷圧検出ポー ト 146と第二のァクチユエ一夕ポー 卜 135と連通し、 連通用溝 152で入 力ポー ト 44が第二の負荷圧検出ポー ト 146に連通し、 第一の小径部 1 50で第一のァクチユエ一夕ポー ト 134が第一の負荷圧検出ポー ト 145に連通し、 かつ第一のァクチユエ一夕ポー ト 134と第一の夕ンク ポー ト 147が遮断する第一の油圧供給位置 Bとなり、 スプール 149を 左方に摺動すると第一の小径部 150で第一のァクチユエ一夕ポー ト 1 34を第一のタンクポー ト 147に連通し、 連通用溝 152でポンプポー ト 144が第一の負荷圧検出ポー ト 145に連通し、 第二の小径部 151と 切欠部 151 aで第二のァクチユエ一夕ポー ト 135が第二の負荷圧検出 ポー ト 1 46に連通する第二の圧油供給位置 C となって方向制御弁 155を構成している。

前記チヱック弁用孔 137は油路 156で入力ポー ト 144に開口し、 そ のチエツク弁用孔 1 37には前記ポンプポー ト 139と入力ポー ト 144を 連通遮断する弁 1 60が嵌挿され、 その弁 160はブラグ 161に設けたス トッパ杆 1 62で図示位置より左方に摺動しないように規制されて遮 断位置に保持されてチヱック弁部 1 63を構成している。

前記減圧弁用孔 1 38は第三のポー ト 157と油路 158で第二の負荷圧 検出ポ一 ト 146に連通し、 この減圧弁用孔 1 38にはスプール 64が嵌 挿されて第一の圧力室 1 65と第二の圧力室 166を形成し、 第一の圧力 室 1 65は第三のポー ト 157に連通し、 第二の圧力室 166は第二のポー ト 143に連通し、 前記スプール 164の盲穴 167に挿入したフリービス トン 1 68と盲穴 1 67底部との間にばね 169が設けられてフリーピス ト ン 1 68はブラグ 170に当接し、 かつスプール 164に一体的に設けた押 杆 171が透孔 172より突出して前記弁 160をス トッパ杆 162に当接し ており、 前記スプール 164には第一のポー ト 142を盲穴 167に連通す る細孔 1 73が形成されて減圧弁部 174を構成し、 この減圧弁部 174と 前記チェック弁部 1 63とで圧力補償弁 175を構成している。

このようであるから、 1つの弁ブロック 130に方向制御弁となる主 スプール 149とチ ック弁部 163となる弁 160と減圧弁部 174となる スプール 1 64を設けて圧力補償弁を備えた方向切換弁装置とするこ とができる。

また、 スプール 149を右方に移動して第一の圧油供給位置 Bとし た時にァクチユエ一夕より第二のァクチユエ一夕ポー ト 135に流入 する圧油が切欠き 1 53 a と中間小径部 1 53を経て第二の負荷圧検出 ポー ト 146に流れ、 入力ポー 卜 144に流入した圧油と合流して第一の ァクチユエ一夕ポー ト 1 34に供給されるから再生機能を有する。 本発明に使用される方向制御弁のさらに他の実施例を第 1 0図を参照 して説明する。 弁ブロック 230のスプール孔 231における第二の夕ン クポ一 ト 248と隣接してポー ト 280を形成し、 このポー ト 280を油孔 281で第二の圧力室 266に連通し、 主スプール 249に第二のタンク ポー ト 248とポー ト 280を連通する第一 ·第二の溝 282, 283を周方 向に間隔を置いて形成する。

前記第一の溝 282は主スプール 249が中立位置から右方に移動した 時に第二のタンクポ一 ト 248をポー ト 280に連通し、 その連通面積は ス トロークに比例する。 前記第二の溝 283は主スプール 249が中立位 置から左方に移動した時にポー 卜 280を第二のタンクポー ト 248に連 通し、 その連通面積はス トロークに比例する。

このようであるから、 主スプール 249を中立位置から右方に移動 した時に第二のタンクポート 248とポー ト 280が第一の溝 282で連通 して第二の圧力室 266が第二のタンクポー ト 248に連通するので、 第 二の圧力室 266内の圧油の一部がタンクに流出してポンプ吐出圧が 急激に高くならないから、 制振性が向上する。

上記の構成によれば、 弁ブロック 230に方向制御弁 255の主スプー ル 249と圧力補償 2弁 275のチェック弁部 263と減圧弁部 274を組み 込んだからコンパク 卜な圧力補償式方向制御弁装置となるし、 主ス プール 49の移動によって減圧弁部 274の第二の圧力室 266とタンク ポー 卜が連通して第二の圧力室 66内の圧油の一部がタンクに流出す るからポンプ吐出圧が急激に高くならずに制振性が向上する。

ところで、 上記の実施例による圧油供給装置においては、 アンロー ド弁を採用した場合、 複数のァクチユエ一夕のうち大きい方の負荷 圧が負荷圧検出導管によりアンロー ド弁の一方の受圧部に供給され てパネのパネ力とともにオンロー ド位置に向けて押し、 ポンプ吐出 圧 P 2が他方の受圧部に供給されてアンロー ド位置に向けて押すよう になり、 これによつてポンプ吐出圧油の一部を負荷圧に応じてタン クにアンロー ドしてポンプ吐出圧を負荷圧より も若干高い圧力と し ている。

しかしながら、 ポンプを駆動するェンジンの回転数は一定に保持 されており、 方向制御弁が中立位置であっても供給位置であっても エンジン回転数は一定となるので、 方向制御弁が中立位置の時には ポンプ吐出圧油の大部分がアン口一 ド弁よりタンクに流出するため にエネルギ一損失が大となる。

この問題を解消するために、 アンロー ド弁を採用した本発明の圧 油供給装置の構成が、 第 1 1図に示されている。 第 1 1図に示すよう に、 車両用エンジン 352は燃料噴射ポンプ 353のコン トロールレバー 354をロッ ド 355を介してレバー 356に連結し、 このレバ一 356をバ ネ 357で一方向に揺動してコントロ一ルレバー 354をエンジン回耘数 小方向に揺動してあり、 このレバ' - 356にシリ ンダー 358のピス トン ロッ ド 359が連結され、 その伸長室 360が負荷圧検出導管 334に接続 して前記バネ 357に杭してレバー 356を他方向に揺動し、 コン ト口一 ノレレバー 354をェンジン回転数大方向に揺動するようにしてある。 このようであるから、 負荷圧検出導管 334の負荷圧 P 1が設定圧以 上のときにはシリ ンダ一 358のビス トンロッ ド 359の伸張力が大であ るからレバー 356をバネ 357に杭して他方向に揺動し、 コン トロール レバー 356をエンジン回転数大方向に揺動し、 燃料噴射量を大とし てエンジン回転数を大と している。 負荷圧 P 1が設定圧以下となるとシリ ンダ 358のピス ト ンロッ ド 359の伸張力が小となってレバー 356はバネ 357で一方向に摇動さ れ、 コン トロールレバー 354がェンジン回転数小方向に揺動して燃 料噴射量を小としてエンジン回転数を小とする。

これによつて、 ポンプ 320の吐出量が減少するのでアンロー ド弁 350より夕 ンク 336に流出するァンロー ド流量が減少する。

なお、 前記圧力補償弁 322， 323は第 12図、 第 13図に示すような 形状としても良いし、 第 14図に示すように方向制御弁 324, 325と ァクチユエ一夕 326, 327との間にそれぞれ設けても良い。

上記の実施例によれば、 ァクチユエ一夕の負荷圧が設定圧以下の 時にエンジン回転数が小となって油圧ポンプ 320の吐出流量が減少 し、 アンロー ド弁 350よりタンク 336にアンロー ドする流量が減少す るのでエネルギー損失を小にできる。

また、 第 2図に示す圧油供給装置においては、 高圧側のァクチュ エー夕に接続した圧力補償弁の減圧弁部は連通方向に押されて チェック弁部より離れるから、 ポンプ吐出圧がチェック弁部より方 向制御弁の入口ポー トに供給されると共に、 減圧弁部の出力圧は高 圧側の負荷圧に見合う高圧となり、 低圧側のァクチユエ一夕に接続 した圧力補償弁の減圧弁部は前記減圧弁部の出力圧で遮断方向に押 されてチ ック弁部を閉じ側に押すのでチ ック弁部の出力圧はポ ンプ吐出圧よりも負荷圧の差だけ低い圧力となり、 これによつてつ の油圧ポンプの吐出圧油を複数のァクチユエ一夕に所定の分配比で 供給できる。

しかしながら、 こう した圧油供給装置においては、 圧力補償弁を セッ 卜するための圧力、 つまり減圧弁部の他方の圧力室に作用する ァクチユエ一夕の負荷に見合う負荷検出圧をポンプ吐出圧から減圧 弁部を通して発生させている し、 ポンプ吐出圧はポンプ圧力調整弁 によって負荷検出圧より若干高い圧力にセッ 卜 している。 このため に、 ァクチユエ一夕の負荷が小さ くて負荷検出圧が低い時や各方向 制御弁が中立位置で負荷検出圧がゼロの時にはポンプ吐出圧が低く なり、 この状態でァクチユエ一夕の負荷が急激に大き く なつて負荷 検出圧が上昇しょうとする時に時間がかかって負荷検出圧の上昇感 度が悪くなり、 ァクチユエ一夕を作動するまでに時間がかかってし まう。

これを解消するための実施例が、 第 15図に示されている。 第 15図 に示すように油圧ポンプ 420の吐出導管 421には圧力補償弁 422， 423が並列に設けられ、 その各出口側には方向制御弁 424, 425を介 してァクチユエ一夕 426, 427がそれぞれ接続してあり、 前記圧力補 償弁 422， 423はチェック弁部 428と減圧弁部 429を有し、 チェック 弁部 428は圧力室 aの入口圧力で開き方向に押され、 圧力室 bの出 口圧力で閉じ方向に押されるようになり、 出口側が方向制御弁 424， 425の入口ポー ト 424 a , 425 aに接続し、 減圧弁部 429は負荷圧導 入管 430, 431で圧力室 cに導入した自己のァクチユエ一夕の負荷圧 で開き方向に押され、 弱いばね 432と圧力室 dに導入した出口圧力 で閉じ方向に押されると共に、 チェック弁部 428を閉じ側に押す押 杆 433を備え、 各減圧弁部 429の出口側は負荷圧検出導管 434にそれ ぞれ連通し、 この負荷圧検出導管 434は絞り 435を経てタンク 436に 連通している。

前記油圧ポンプ 420は可変容量型となり、 その斜板 437の角度を変 更する調節シリ ンダ 438にはポンプ吐出圧がポンプ調整用方向制御 弁 439によつて供給される。

さらに、 第 15図に示すように、 前記方向制御弁 424, 425はノ、。ィ 口ッ ト弁 450の吐出圧油でそれぞれ切換えられ、 このパイロッ 卜弁 450にはパイロッ ト用ポンプ 451の吐出導管 452が接続してある。 前 記パイロッ ト用ポンプ 451の吐出導管 452と油圧ポンプ 420の吐出導 管 421は高圧優先弁 453を介して各圧力補償弁 422, 423の減圧弁部 429の入口ポー ト 429 aにそれぞれ接続している。

上記の構成による圧油供給装置は、 基本的な動作は、 上記第 3図の圧 油供給装置の動作と同様であるので、 重複を避けるため本実施例に おける基本動作の説明は割愛する。

次に本実施例独特の動作について説明する。

油圧ポンプ 420の吐出圧 P 1がパイロッ ト用ポンプ 451の吐出圧 P 2より も低い時にはその吐出圧 P 2が各減圧弁部 429の入口ポー ト 429 aに供給されるので、 ァクチユエ一夕 426, 427の負荷が急激に 上昇した時に検出負荷圧 P 0を短時間に上昇できる。

例えば、 前述の作動で説明した方向制御弁 224, 225が中立位置 A のときに油圧ポンプ 220の吐出圧 P 1は 220 k g / c m ²と低圧であ り、 この時パイロッ ト用油圧ポンプ 51の吐出圧 P 2は 30 k g / c m ² と高圧となっているので、 この吐出圧 P 2より検出負荷圧 P 0を所定 の圧力まで上昇するので、 短時間に上昇できる。

第 1 6図は本実施例の具体構造を示し、 弁プロック 460にスプール 孔 461とチ ック弁用孔 462と減圧弁用孔 463を形成し、 前記弁ブ 口ック 460にはスプール孔 461に開口した入口ポー ト 464、 第一 ·第 二の負荷圧検出ポー ト 465, 466、 第一 ·第二のァクチユエ一夕ポー ト 467, 468、 第一 · 第二のタンクポー ト 469, 470をそれぞれ形成 し、 このスプール孔 461に各ポー トを連通 · 遮断する主スプール 471を嵌挿して方向制御弁 424， 425とし、 前記弁プロック 460には チェック弁用孔 462に開口した第一のポー ト 472及びチェック弁用孔 462を入口ポ一 卜 464に連通する油路 473を形成し、 そのチヱック弁 用孔 462に第一のポ一 ト 472と油路 473を連通 ，遮断し、 かつ遮断位 置でス トップされるスプール 474を挿入してチヱック弁部 428とし、 前記弁ブロック 460には減圧弁用孔 463に開口する第二 ·第三のポー 卜 475、 476を形成し、 この減圧弁用孔 463にスプール 77を嵌挿し て第一の圧力室 78と第二の圧力室 79を形成し、 その第一の圧力室 478を第二の負荷圧検出ポー ト 466に連通し、 第二の圧力室 479を第 三のポー ト 476に連通し、 前記スプール 477をばね 480で一方向に付 勢して前記チヱック弁部 428のスプール 474を遮断位置に押しっけ保 持して減圧弁部 429としてある。

1つの弁ブロック 460にポンプポ一 ト 481と補助ポ一 ト 482を形成 し、 このポンプポー ト 481を第一のポー ト 472に連通すると共に、 ポ ンプポー ト 481と補助ポー ト 482をシャ トル弁 483で第二のポー ト 475に接続してある。

そして、 各弁プロック 460を連結して各第一のポー 卜 472を連通す ると共に、 各第二のポー ト 475及び第三のポー ト 476をそれぞれ連通 し、 ポンプポー ト 481に油圧ポンプ 420の吐出導管 421を接続すると 共に、 補助ポー ト 482にノ、 °ィ口ッ ト用ポンプ 451の吐出導管 452を接 続してある。

上記の構成によれば、 高圧側のァクチユエ一夕に接続した圧力補 償弁の減圧弁部は連通方向に押されてチェ ッ ク弁部より離れるか ら、 ポンプ吐出圧がチェ ッ ク弁部より方向制御弁の入口ポー トに供 給されると共に、 減圧弁部の出力圧は高圧側の負荷圧に見合う高圧 となり、 低圧側のァクチユエ一夕に接続した圧力補償弁の減圧弁部 は前記減圧弁部の出力圧で遮断方向に押されてチェック弁部を閉じ 側に押すのでそのチェック弁部の出力圧はポンプ吐出圧より も負荷 圧の差だけ低い圧力となり、 これによつて 1つの油圧ポンプの吐出圧 油を異なる負荷圧のァクチユエ一夕に流量分配して供給でき、 しか も複数のァクチユエ一夕の負荷圧を比較するシャ トル弁が不要と なってコス トを安くできる し、 高圧となるァクチユエ一夕が変化し て減圧弁部の一方の圧力室 C に作用する負荷圧が変化してもァク チユエ一夕が自然降下することがない。

また、 減圧弁部の入口側には油圧ポンプの吐出圧油と他の油圧源 の高圧油における高圧の圧油が供給されるので、 油圧ポンプの吐出 圧油が低い時にも負荷圧検出圧を短時間に上昇できて負荷検出圧の 上昇感度が向上する。

また、 圧力補償弁の構成及び機能に関しては、 チェ ック弁部がァ クチユエ一夕に作用する外部負荷によるァクユエ一夕からの戻り油 を遮断してァクチユエ一夕が動かないように保持する機能、 つまり ロー ドチヱック機能を有するが、 このロー ドチェ ック機能が働く と きの閉じ方向の圧力は方向切換弁の入口側管路内の圧力であるか ら、 ァクチユエ一夕からの戻り油は方向切換弁のメータ リ ング部を 流れるので、 その流量だけァクチユエ一夕が動いてロー ドチ X ック 機能の精度が悪くなる。

そこで、 第 1 7図に示す圧力補償弁の構成は、 弁本体 520には一側 孔 521と他側孔 522が相対向して形成され、 そのー側孔 521には入口 ポー ト 523と出口ポー ト 524が形成してあると共に、 弁 525が嵌挿さ れ、 その弁 525はブラグ 526に設けたス トッパ杆 527で図示位置より 左方に摺動しないように規制されてチヱ ック弁部 528を構成してい 前記他側孔 522はには第一 · 第二 · 第三のポー ト 529 , 530, 531がが形成されていると共に、 スプール 532が嵌挿されて第一の ポー ト 529に開口した第一の圧力室 533と第三のポー ト 531に開口し た第二の圧力室 534を構成し、 そのスプール 532はブラグ 535との間 に設けたばね 536で左方に押されて弁 525に一体的に設けられて透孔 537より突出している押杆 538に当接して前記弁 525をス ト ッパ杆 527に当接しかつ各ポー トを遮断し、 第一の圧力室 533内の圧力でス プール 532が右方に摺動すると第二のポー ト 530と第三のポー ト 531を連通するようになつて減圧弁部 539を構成している。

前記入口ポー ト 523と第二のポー 卜 530は油孔ポンプ 540のポンプ 吐出路 541にに接続してポンプ吐出圧が供給され、 出口ポー ト 524に 供給路 542が接続し、 第一のポー ト 529が負荷圧導入路 543に接続し て第一の制御圧が供給され、 第三のポー ト 51が負荷圧検出路 54に接 続して第二の制御圧が供給される。 なお、 545は方向切換弁、 56は ァクチユエ一夕である。

上記の構成によれば、 油圧ポンプ 540のポンプ吐出圧が低圧で負 荷圧導入路 543、 負荷圧検出路 544の圧力がゼロの時には弁 525、 ス プール 532が第 1 7図に示す位置となって供給路 542の圧力で弁 525 が摺動して出口ポー ト 524と入口ポー ト 523が遮断して逆流を防止す る。 この時、 ァクチユエ一夕 546に外部負荷によって保持圧が生じ ると、 その保持圧による戻り油が負荷圧導入路 543より第一のポー 卜 529に流入し、 弁 525が押されて逆流を防止するから、 方向切換弁 545のメータ リ ング部を戻り油が流れることがなく ロー ドチェック 機能の精度が向上する。

また、 上記の第 1図〜第 1 7図の実施例における圧力補償弁では、 第一の圧力室の圧力が第二の圧力室の圧力より も高い時にはスプー ルが弁より離れて入口ポー 卜の圧力と出口ポー トの圧力が等しくな ると共に、 第一の圧力室の圧力と第二の圧力室の圧力が等しく な り、 第一の圧力室の圧力が第二の圧力室の圧力より も低い時にはス プールで弁が遮断方向に押されて出口ポー 卜の圧力が入口ポー トの 圧力より も第二の圧力室と第一の圧力室の圧力差だけ低くなる。 こ のため、 圧力補償弁を油圧ポンプの吐出圧油を複数のァクチユエ一 夕に方向制御弁で供給する油圧回路に設けることでシャ トル弁を用 いずに 1つの油圧ポンプの吐出圧油を複数のァクチユエ一夕に流量分 配して供給できるが、 こう した構成の圧力補償弁は弁の径とスブー ルの径が同一であるから、 第一の圧力室の圧力と第二の圧力室の圧 力差によりスプールが押される力と、 入力ポー トの圧力と出口ポー 卜の圧力の圧力差により弁が押される力が同一となってァクチュ エー夕に作用する負荷の大小によらず各スプール毎に所定の分流比 を保つようになる。

このために、 例えばァクチユエ一夕が左右走行用油圧モータの場 合に直進走行時には左右走行用油圧モータに作用する負荷が等しく 負荷圧が等しいから同一流量が供給されても問題がないが、 左右に 旋回走行する場合には、 旋回走行する時には旋回方向と反対側の走 行用油圧モータが速く回転した方が旋回走行し易くなるにもかかわ らず、 左右走行用油圧モータに同一流量が供給されるので左右走行 用油圧モータの回転数が同一となって旋回走行し難く なる。 この問題を解消するための圧油供給装置の実施例が、 第 18図に示さ れている。 弁本体 620にはー側孔 621と他側孔 622が相対向して形成 され、 そのー側孔 621には入口ポー 卜 623出口ポー ト 624が形成して あると共に、 弁 625が嵌挿され、 その弁 625はプラグ 626に設けたス ト ッパ杆 627で図示位置より左方に摺動しないように規制されて チエツク弁部 628を構成している。 前記他側孔 622には第一 '第二 · 第三のポー ト 629 , 630， 631が形成されていると共に、 スプール 632が嵌挿されて第一のポ一 ト 629に開口した第一の圧力室 633と第 三のポー ト 631に開口して第二の圧力室 634を構成し、 そのスプール 632はピス トン 635との間に設けたばね 636で左方に押されてスプ一 ル 632に一体的に設けた押杆 637が透孔 620 aより突出して前記弁 625をス トッパ杆 627に当接しかつ各ポー トを遮断し、 第一の圧力室 633内の圧力でスプール 632が右方に摺動すると油孔 638で第二の ポー ト 630と第三のポー ト 631を連通するようになって減圧弁部 639を構成している。 前記ビス トン 635はプラグ 635 aに当接してい る。

前記弁 625の径 d 1はスプール 632の径 d 2よりも小さくなつている。 前記入口ポー ト 623と第二のポート 630は油圧ポンプ 640のポンプ 吐出路 641に接続してポンプ吐出圧が供給され、 出口ポ一 ト 624に供 給路 642が接続し、 第一のポー 卜 629が負荷圧導入路 643に接続して 第一の制御圧が供給され、 第三のポー ト 63が負荷圧検出路 644に接 続して第二の制御圧が供給される。

次に作動を説明する。

油圧ポンプ 640のポンプ吐出圧が低圧で負荷圧導入路 643、 負荷圧 検出路 644の圧力がゼロの時には弁 625、 スプール 632が第 1 8図に 示す位置となって供給路 642の圧力で弁 625が摺動して出口ポー ト 624と入口ポー ト 623が遮断して逆流を防止する。

油圧ポンプ 640のポンプ吐出圧が高くなると弁 625が押されて入口 ポー ト 623と出口ポー ト 624が連通して出口ポー ト 624より供給路 642が供給ざれ、 さらにス トロークエン ドまで弁 625が摺動すると第 二のポー ト 630と第三のポー ト 631が連通する。

前述の状態で第一の制御圧 （第一の圧力室 633の圧力） が第二の 制御圧 （第二の圧力室 634の圧力） より高い場合にはスプール 632が 右方に押されて第二のポー ト 630が油孔 638で第三のポ一 ト 631に連 通して第三のポー トの圧力、 つまり第二の制御圧は第一の制御圧に 見合う圧力となり、 ポンプ吐出圧と供給路 642の供給圧は等しくな

O o

前述の状態で第二の制御圧 （第二の圧力室 334の圧力） が第一の 制御圧 （第一の圧力室 333の圧力） より高い場合にはスプール 332が 左方に押されて第二のポー ト 630と第三のポー ト 631が遮断し、 押杆 637で弁 625を入口ポ一 ト 623と出口ポー ト 624を遮断する方向に押 すので入口ポー ト 623と出口ポー ト 624の開口面積が小さくなって供 給圧がポンプ吐出圧より低ぐなる。

このように、 減圧弁部 639の第一の圧力室 633に供給される第一の 制御圧が第二の圧力室 634に供給される第二の制御圧より も高い時 には第二のポー 卜 630と第三のポー 卜が連通して、 ポンプ吐出圧が 減圧されて第三のポー ト 631の圧力 （第二の制御圧） が第一のポー ト 629の圧力 （第一の制御圧） と同一となると共に、 入口ポー ト 623の圧力 （ポンプ吐出圧） と出口ポー ト 624の圧力 （供給圧） が同 一となる。 同様に第一の制御圧より も第二の制御圧が高い場合には第二の ポー 卜 630と第三のポー ト 631が連通せずにポンプ吐出圧が第三の ポー ト 631に供給されないと共に、 弁 625により入口ポ一 ト 623と出 口ポー ト 624の開口面積が減少して供給圧はポンプ吐出圧より も第 二の制御圧と第一の制御圧の差圧分だけ低くなる。

以上の様であるから、 第 18図に示すように 1つの油圧ポンプ 640の 吐出圧油を複数のァクチユエ一夕 645に供給する油圧回路において、 供給路 642を方向制御弁 646の入口ポー 卜に接続し、 負荷圧導入路 643に自己のァクチユエ一夕の負荷圧を導入し、 負荷圧検出路 644を 各圧力補償弁毎に連通すれば、 従来と同様に各ァクチユエ一夕に流 量分布して供給できる。 以上の説明は従来と同一であり、 図示の実 施例では弁 625の径 d 1がスプール 633の径 d 2より小さいのでァク チユエ一夕 645の負荷が異なって自己の負荷圧が異なる場合には自 己の負荷圧が低い方の圧力補償弁の入口ポー ト 623と出口ポー ト 624が開口面積の開口面積が従来より小さくなり、 少量の圧油が供 給される。

例えば第 1 9図において左側のァクチユエ一夕 645が左側走行用油 圧モータ、 右側のァクチユエ一夕 645が右側走行用油圧モータであ り、 右側に旋回走行する場合には、 左側走行用油圧モータの負荷が 右側走行用油圧モータよりも大きくなり、 左側の自己の負荷圧が右 側の自己の負荷圧よりも高くなる。 このために右側の圧力補償弁の 弁 625の開口面積が左側よりも小さくなって油圧ポンプ 640の吐出圧 油における右側の圧力補償弁を流通する油量が左側よ り も少なく なって左側走行用油圧モータが右側走行用油圧モータより も速く回 転して右側に旋回走行し易くなる。 第一の圧力室 633の圧力が第二の圧力室 634の圧力よりも高い時に はスプール 632が弁 625より離れて人口ポー ト 623の圧力と出口ポー 卜 624の圧力が等しくなると共に、 第一の圧力室 633の圧力と第二の 圧力室 634の圧力が等しくなり、 第一の圧力室 633の圧力が第二の圧 力室 634の圧力よりも低い時にはスプール 632で弁 625が遮断方向に 押されて出口ポー ト 624の圧力が入口ポー ト 623の圧力よりも第二の 圧力室 634と第一の圧力室 633の圧力差だけ低くなるし、 入口ポー ト 223と出口ポー 卜 624の開口面積は第二の圧力室 634の圧力と第一の 圧力室 633の圧力差に比例して小さ くなる。

さらに、 この圧力補償弁を油圧ポンプの吐出圧油を複数のァク チユエ一夕に供給する油圧回路に設けることでシャ トル弁を用いず に 1つの油圧ポンプの吐出圧油を複数のァクチユエ一夕に流量分配し て供給できるし、 負荷圧の高い方のァクチユエ一夕に多量の圧油を 供給できる。

また、 上記の圧力補償弁においては、 第一の圧力室の圧力と第二の 圧力室との圧力とによって圧力補償特性の設定が決定されるので、 ァクチユエ一夕の種類に応じた圧力補償特性が得られない。

このため、 第 20図に示す本発明の実施例においては、 ァクチュ エー夕の種類に応じて、 圧力補償特性を可変とする圧油供給装置が 提供される。

第 20図に示すように、 弁本体 720にはー側孔 721と他側孔 722が 相対向して形成され、 そのー側孔 721には入口ポー ト 723と出口ポー ト 724が形成してあると共に、 弁 725が嵌挿され、 その弁 725はブラ グ 726に設けたス トッパ杆 727で図示位置より左方に摺動しないよう に規制されてチ：《：ック弁部 728を構成している。 前記他側孔 722は小径孔 722 a と大径孔 722 bより成り、 小径孔 722には第一 '第二のポー ト 729, 730、 大径孔 722 bに第三のポー ト 731が形成されていると共に、 小径孔 722 aと大径孔 722 bに亘っ て第四のポー ト 732が形成され、 スプール 733は小径部 733 aと大径 部 733 bで段部 733 Cを有し、 そのスプール 733が他側孔 722に嵌揷 されて第一のポー ト 29に開口した第一の圧力室 34と第三のポー ト 31に開口した第二の圧力室 735と第四のポー ト 732に開口した第三 の圧力室 736を構成し、 そのスプール 733はブラグ 737との間に設け たばね 738で左方に押されてスプール 733に一体的に設けた押杆 739が透孔 740より突出して前記弁 725をス トッパ杆 727に当接しか つ各ポー トを遮断し、 第一の圧力室 734内の圧力でスプール 733が右 方に摺動すると油孔 741で第二のポー ト 730と第三のポー ト 731を連 通するようになって減圧弁部 742を構成している。

前記入口ポー ト 723と第二のポー ト 730は油孔ポンプ 743のポンプ 吐出路 744にに接続してポンプ吐出圧が供給され、 出口ポー ト 724に 供給路 745が接続し、 第一のポー ト 729が負荷圧導入路 746に接続し て第一の制御圧が供給され、 第三のポー ト 731が負荷検出路 747に接 続して第二の制御圧が供給される。

前記第一のポー ト 729と第四のポー ト 732と第三のポー ト 731は切 換弁 750で連通 ，遮断され、 この切換弁 750はパネ 751で第一の位置 Aに保持されて第一のポート 729と第四のポート 732を連通し、 受圧 部 752の圧油で第二の位置 Bに切換えらられて第三のポー ト 731と第 四のポー ト 732を連通している。

次に作動を説明する。

油圧ポンプ 743のポンプ吐出圧が低圧で負荷圧導入路 746、 負荷圧 検出路 747の圧力がゼロの時には弁 725、 スプール 733が第 20図に 示す位置となって供給路 745の圧力で弁 725が摺動して出口ポー ト 724と入口ポー ト 723が遮断して逆流を防止する。

油圧ポンプ 743のポンプ吐出圧が高くなると第 21図のように弁 725 が右方に押されて入口ポー ト 723と出口ポー ト 725が連通して出口 ポー ト 725よ り供給路 745に供給され、 ス ト ロークエン ドまで弁 725が摺動すると第二のポー ト 730と第三のポー ト 731が連通する。 第 21図の状態で第一のポー ト 729の第一の制御圧が第三のポー ト 731の第二の制御圧より高い場合にはスプール 733が右方に押されて 第二のポー ト 730が油孔 741で第三のポー ト 731に連通して第三の ポー ト 731の圧力、 つまり第二の制御圧は第一の制御圧に見合う圧 力となり、 ポンプ吐出圧と供給路 745の供給圧は等しく なる。

第 21図の状態で第二の制御圧が第一の制御圧より.高い場合にはス プール 733が左方に押されて第二のポ一 ト 730と第三のポー ト 731カ 遮断し、 押杆 739で弁 725を入口ポー ト 723と出口ポー ト 724を遮断 する方向に押すので入口ポー 卜 723と出口ポー ト 724の開口面積が小 さくなって供給路 745の供給圧がポンプ吐出圧より低く なる。

このように、 減圧弁部 742の第一の圧力室 734に供給される第一の制 御圧が第二の圧力室 735に供給される第二の制御圧より も高い時に は第二のポー ト 730と第三のポー ト 731が連通してポンプ吐出圧が減 圧されて第三のポー ト 731の圧力 （第二の制御圧） が第一のポ一 ト 729の圧力 （第一の制御圧） と同一となると共に、 入口ポー ト 723の 圧力 （ポンプ吐出圧） と出口ポー ト 724の圧力 （供給圧） が同一と な る。 例えばポ ンプ吐出圧 1 20 k g / c m ²、 第一の制御圧 1 00 k g / c m ²の時には第二の制御圧 1 00 k g / c m ²、 供給圧 120 k g / c m ²となる。

同様に第一の制御圧より も第二の制御圧が高い場合には第二のポー ト 730と第三のポー ト 731が連通せずにポンプ吐出圧が第三のポー ト 731に供給されないと共に、 弁 725により入口ポー ト 723と出口ポー ト 724の開口面積が減少して供給圧はポ一 ト吐出圧より も第二の制 御圧と第一の制御圧の差圧分だけ低くなる。 例えば、 ポンプ吐出圧 1 20 k g / c m ²、 第一の制御圧 1 0 k g / c m ²、 第二の制御圧 1 00 k g / c m ²の時には供給圧 30 k g / c m ²となる。

以上の様であるから、 1つの油圧ポンプの吐出圧油を複数のァクチュ ェ一夕に供給する油圧回路において、 供給路 745を方向制御弁の入 口ポー トに接続し、 負荷圧導入路 746に自己のァクチユエ一夕の負 荷圧を導入し、 負荷圧検出路 747を各圧力補償弁毎に連通すれば、 従来と同様に各ァクチユエ一夕に流量分配して供給できる。

以上の説明は切換弁 750がない場合であり、 切換弁 750を第一の位置 Aとして第 1ポー ト 729と第四のポー ト 732を連通すると第三の受圧 室 736に作用する第一の制御圧でスプール 733が右方に押されるの で、 第二の制御圧が第一の制御圧より高い場合に、 スプール 733が 左方に押されて押杆 739で弁 725を入口ポー ト 723と出口ポー ト 724を遮断する方向に押す力が前述の説明の場合より も大きくなつ て供給圧が前述の説明の場合より も低くなる圧力補償特性となる。 切換弁 750を第二の位置 Bとした時には第三のポー ト 731と第四の ポー ト 732が連通するので、 前述の説明と同じ圧力補償特性となる。 上記のように、 本発明によれば、 第一の圧力室 734の圧力が第二 の圧力室 735の圧力よりも高い時にはスプール 733が弁 725より離れ て入口ポー ト 723の圧力と出口ポー ト 724の圧力が等しくなると共 に、 第一の圧力室 734の圧力と第二の圧力室 735の圧力が等しくな り、 第一の圧力室 734の圧力が第二の圧力室 735の圧力よりも低い時 にはスプール 733で弁 725が遮断方向に押されて出口ポー ト 724の圧 力が入口ポー ト 723の圧力より も第二の圧力室 735と第一の圧力室 734の圧力差だけ低くなる。

従って、 圧力補償弁を油圧ポンプの吐出圧油を複数のァクチュ ェ一夕に供給する油圧回路に設けることでシャ トル弁を用いずに 1つ の油圧ポンプの吐出圧油を複数のァクチユエ一夕に流量分配して供 u ^き

また、 第三の圧力室 736に第一のポー ト 729の圧油を供給した時と 第三の圧力室 736に第三のポー ト 731の圧油を供給した時でスプール 33が押杆 39で弁 25を入口ポー ト 23と出口ポー ト 24を遮断する方向 に押す力が異なるので、 圧力補償特性の設定を変更できる。 例えば パワーショベルのブームを上げる時にはゆるい圧力補償特性、 下げ る時には厳密な圧力補償特性とすることができる。

なお、 圧力補償弁の構成は、 出願人が所有する 1993年 4月 8日出願 のァメ リ カ特許出願第 08/044, 205号、 1993年 4月 8日出願の P C T国際出願第 P C T/J P 93/00452号、 1993年 4月 9日付け 出願の P C T国際出願第 P C T/ J P

93/00459号、 及び 1993年 5月 28日出願の第 P C T/

J P93/00724号に記載の構成とすることが可能である。 上記のァ メ リ力特許出願及び P C T国際出願の開示内容は、 本明細書の開示 の一部として援用する。

なお、 本発明は例示的な実施例について説明したが、 開示した実 施例に関して、 本発明の要旨及び範囲を逸脱することなく、 種々の 変更、 省略、 追加が可能であることは、 当業者において自明であ る。 従って、 本発明は、 上記の実施例に限定されるものではなく、 請求の範囲に記載された要素によって規定される範囲及びその均等 範囲を包含するものとして理解されなければならない。

Claims

請求の範囲

1 . 弁ブロックに入力ポー トと第一 ' 第二のァクチユエ一夕ポー ト と第一 ，第二のタンクポー トとを連通 · 遮断する主スプールを設け て方向制御弁とし、 前記弁プロックにチ X ック弁部と減圧弁部を設 けてポンプポー 卜の圧油を負荷圧で圧力補償して前記入力ポー 卜に 供給する圧力補償弁とし、 前記弁プロックを複数連結して各第一 · 第二のタンクポー トと各ポンプポー トを連通し、 いずれか一つのポ ンプポー トに主入力ポー トを接続し、 いずれか一つの第一 · 第二の タンクポー トを主タンクポー 卜に接続して成る方向制御弁装置。

2 . 弁ブロックにスプール孔とチェック弁用孔と減圧弁用孔を形成 し、 前記弁ブロックにはスプール孔に開口した入力ポー ト、 第一 ' 第二の負荷圧検出ポー ト、 第一 ·第二のァクチユエ一夕ポー 卜、 第 一 · 第二のタンクポー トをそれぞれ形成し、 このスプール孔に各 ポー トを連通 ·遮断する主スプールを嵌挿して方向制御弁とし、 前 記弁ブロ ッ クにはチェ ッ ク弁用孔に開口 したポンプポー ト及び チエツク弁用孔を入力ポー トに連通する油路を形成し、 そのチエツ ク弁用孔にポンプポー トと油路を連通 · 遮断し、 かつ遮断位置でス トップされるスプールを挿入してチェック弁部とし、 前記弁プロッ クには減圧弁用孔に開口する第一 ·第二のポー トを形成し、 この減 圧弁用孔にスプールを嵌挿して第一の圧力室と第二の圧力室を形成 し、 その第一の圧力室を第二の負荷圧検出ポー トに連通し、 第圧力 室を第二のポー トに連通し、 前記スプールをばねで一方向に付勢し て前記チ Xック弁部のスプールを遮断位置に押しつけ保持して減圧 弁部とし、 この減圧弁部と前記チェック弁部で圧力補償弁と し、 前 記弁プロックを複数連結して各第一 ' 第二のタンクポー トと各ボン プポー トと第一のポー トをそれぞれ連通し、 その一つのポンプポー ト、 第一のポー トに主ポンプポー トを連通し、 一つの第一 · 第二の タンクポー トに主タンクポー トを連通した請求項 1 に記載の方向制 御弁装置。

3 . 弁ブロックにスプール孔とチェック弁用孔と減圧弁用孔を形成 し、 前記弁プロックにはスプール孔に開口した入力ポー ト、 第一 · 第二の負荷圧検出ポー ト、 第一 ' 第二のァクチユエ一夕ポー ト、 第 一のタンクポー トをそれぞれ形成し、 このスプール孔に各ポー トを 連通 ， 遮断する主スプールを嵌挿して方向制御弁と し、

前記弁ブロックにはチェ ック弁用孔に開口 したポンプポー ト及び チエツク弁用孔を入力ポー 卜に連通する油路を形成し、 そのチェッ ク弁用孔にポンプポー 卜と油路を連通 ，遮断し、 かつ遮断位置でス トップされるスプールを挿入してチェック弁部とし、 前記弁プロッ クには減圧弁用孔に開口する第一 ·第二のポー トを形成し、 この減 圧弁用孔にスプールを嵌挿して第一の圧力室と第圧力室を形成し、 その第一の圧力室を第二の負荷圧検出ポー トに連通し、 第二の圧力 室を第二のポー 卜に連通し、 前記スプールをばねで一方向に付勢し て前記チ ック弁部のスプールを遮断位置に押しつけ保持して減圧 弁部とし、 この減圧弁部と前記チヱック弁部で圧力補償弁とし、 前 記主スプールを中立位置から一方に移動して第一の圧油供給位置と した時に入力ポー 卜が第一のァクチユエ一夕ポー 卜に連通し、 かつ 第二のァクチユエ一夕ポー トがタンクポー トに連通し、 前記主ス プールを中立位置から他方に移動して第二の圧油供給位置とした時 に入力ポー トが第二のァクチユエ一夕ポー 卜に連通し、 かつ第一の ァクチユエ一タポー トがタンクポー トに連通するようにした圧力補 償弁を備えた方向制御弁装置。

4 . 主スプールに第一のタンクポー トと第一のァクチユエ一夕ポー トと第一の負荷圧検出ポー トを連通 · 遮断する第一の小径部と、 第 二の負荷圧検出ポー 卜と第二のァクチユエ一夕ポー トを連通 '遮断 する中間小径部と切欠部及び第二の小径部と切欠部を形成し、 前記 主スプールに入力ポー トを第一 ·第二の負荷圧検出ポー 卜の一方に 選択的に連通する連通用溝を形成し、 前記第一 · 第二の負荷圧検出 ポー トを常時連通した請求項 3に記載の圧力補償弁を備えた方向制 御弁装置。

5 . 弁ブロックにスプール孔とチェック弁用孔と減圧弁用孔を形成 し、 前記弁プロッグにはスプール孔に開口した入力ポー ト、 常時連 通した第一 ·第二の負荷圧検出ポー ト、 第一 '第二のァクチユエ一 タポー ト、 第一 ' 第二のタ ンクポー トをそれぞれ形成し、 このス プール孔に各ポー トを連通 ·遮断する主スプールを嵌挿して方向制 御弁と し、 前記弁ブロックにはチェ ッ ク弁用孔に開口 したポンプ ポー ト及びチ Xック弁用孔を入力ポー 卜に連通する油路を形成し、 そのチェック弁用孔にポンプポー トと油路を連通 ·遮断し、 かつ遮 断位置でス トップされるスプールを挿入してチェック弁部とし、 前 記弁プロックには減圧弁用孔に開口する第一 · 第二のポー トを形成 し、 この減圧弁用孔にスプールを嵌挿して第一の圧力室と第圧力室 を形成し、 その第一の圧力室を第二の負荷圧検出ポー トに連通し、 第二の圧力室を第二のポー 卜に連通し、 前記スプールをばねで一方 向に付勢して前記チ ック弁部のスプールを遮断位置に押しつけ保 持して減圧弁部とし、 この減圧弁部と前記チェック弁部で圧力補償 弁とし、 前記弁ブロックと主スプールに、 主スプールが中立位置か ら右 ·左に移動した時に減圧弁部の第二の圧力室をタンクポー ト連 通するポー ト、 溝を形成したことを特徴とする圧力補償式方向制御 弁装 ¾

6 . 弁ブロックにおける第二のタ ンクポー トの隣接位置にポー トを 形成し、 このポー トを油孔で第二の圧力室に連通し、 前記主スプー ルにポー トと第二のタンクポー トを連通 · 遮断する第一の溝、 第二 の溝を形成した請求項 5に記載の圧力補償式方向制御弁装置。

7 . エンジンで駆動される油圧ポンプの吐出圧油を圧力補償弁、 方 向切換弁を介して複数のァクチユエ一夕に供給し、 前記油圧ポンプ の吐出導管にアンロー ド弁を設け、 このアンロー ド弁をポンプ吐出 圧でアンロー ド方向に押し、 負荷圧でオンロー ド方向に押すように した圧油供給装置において、 前記エンジンの回転数制御部に負荷圧 で作動するシリ ンダーを設けて負荷圧が設定圧以下の時にェンジン 回転数小となるようにしたことを特徴とする圧油供給装置。

8 . エンジンの燃料噴射ポンプのコン トロールレバ一をロッ ドでレ バーに連結し、 このレバーをパネでェンジン回転数小方向に揺動付 勢し、 このレノく一にシリ ンダ一のビス トンロッ ドを連結し、 そのシ リ ンダ一の伸長室を負荷圧検出導管に連通した請求項 7に記載の圧 油供給装置。

9 . 各ァクチユエータの入口側に設けた圧力補償弁を、 ポンプ吐出 導管と方向制御弁の入口ポー トを開閉するチ Xック弁部及びポンプ 吐出圧を減圧する減圧弁部より構成し、 そのチェック弁部を入口圧 で開き方向に移動し、 出口圧で閉じ方向に移動する構成とし、 減圧 弁部をばねでチ Xック弁部に当接され一方の圧力室の圧力で入口側 と出口側を連通し、 かつチェック弁部より離れる方向に押され、 他 方の圧力室 dの圧力で入口側と出口側を遮断し、 かつチェック弁部 を閉じる方向に押される構成とし、 前記一方の圧力室に自己のァク チユエ一夕の負荷圧を供給し、 他方の圧力室をそれぞれ連通し、 油圧ポンプの吐出導管をチェック弁部の入口側に接続し、 この油圧 ポンプの吐出圧油と他の油圧源の高圧油を高圧優先弁で前記減圧弁 部の入口側に接続したことを特徴とする圧油供給装置。

1 0 . 弁本体に入口ポー 卜と出口ポー トを連通 ，遮断する弁を設け てチェック弁部とし、 前記弁本体に、 第一のポー 卜に連通した第一 の圧力室の圧力で第二のポー 卜 と第三のポー トを連通し、 第三の ポー トに連通した第二の圧力室の圧力で第二のポー 卜と第三のポー トを遮断するスプールを設けて減圧弁部とし、 前記スプールをばね で第二のポー 卜と第三のポー トを遮断する方向に押して前記弁に一 体的に設けられて前記第一の圧力室に突出した押杆に当接し前記出 口ポー トを方向切換弁の入口側に接続し、 その方向切換弁の出口側 に接続した負荷圧検出路を第一のポー 卜に接続したことを特徴とす る圧力補償弁。

1 1 . 弁本体に入口ポー トと出口ポー トを連通 ·遮断する弁を設け てチ Xック弁部とし、 前記弁本体に、 第一のポー トに連通した第一 の圧力室の圧力で第二のポー 卜と第三のポー トを連通し、 第三の ポー トに連通した第二の圧力室の圧力で第二のポー トと第三のポー トを遮断するスプールを設けて減圧弁部とし、

前記スプールをばねで第二のポー 卜と第三のポー トを遮断する方向 に押して前記弁に当接した、 前記弁の径をスプールの径ょり小さく したことを特徴とする圧力補償弁。

1 2 . 弁本体に入口ポー トと出口ポー トを連通 · 遮断する弁を設け てチユック弁部とし、 前記弁本体に、 第一のポー トに連通した第一 の圧力室の圧力で第二のポー トと第三のポー トを連通し、 第三の ポー 卜に連通した第二の圧力室の圧力で第二のポー トと第三のポー トを遮断するスプールを設けて減圧弁部とし、 前記スプールをばね で第二のポー 卜と第三のポー トを遮断する方向に押して前記弁に当 接した圧力補償弁において、 前記スプールを第二のポー 卜と第三の ポー トを連通する方向に押す第三の圧力室を形成し、 この第三の圧 力室を第一のポー 卜と第三のポー トに連通する切換弁を設けたこと を特徴とする圧力補償弁。

1 3 . 前記切換弁を第一のポー トを第三の圧力室に連通する第一の 位置と、 第三のポートを第三の圧力室に連通する第二の位置に切換 えるものとした請求項 1 2に記載の圧力補償弁。