明 钿 誊
ヌ ク レ オ チ ド 耪導体 ά 術 分 野
本発明は、 例えば狭心症又は髙血圧の治癍に適するサイ ク リ ック I M P SI導体に関する。
本発明に係る化合物は新規化合物であって、 次の一般式 〔 I〕 で表すことができ、 光学的に純粋なものを含むものであ る ο
また、 R1は水素、 水酸基、 ァシルォキシ又はアルコキシを 表し、 R3はアルキルを表す。
R3は氷素、 ハロゲン、 水酸基又はアルキルを表す。
背 景 技 術
サイ ク II ック A M P等のヌクレオチ ド誘導体は、 従来から 生体内において例えばホルモンの伝達物質として知られ、 種 々の生理反応に闋与する物 Kであるところからその薬理効果 が注目されていた。
このものは、 しかし、 生体への吸収性が悪くまた吸収され た後も生体内酵素により分解されやすい等、 医薬品としての 有用性に疑問が多いものであった。
本発明者らはかねてよりヌクレオチド誘導体について研究 を進め、 リ ン酸基部位を俊飾した非解雜型のサイ ク リ ック A M P耪導体、 サイ ク リ ック G M P锈導体等に ftれた薬理作用 のあることを見出し特許出願した (特願平 1一 207192号) 。
サイ ク ' J ック A M P及びサイ ク り Vク G M Pは広く天然に 存在し、 その機能は既に知られているが、 サイ ク リ ック I M Pは、 生体内でセカンドメ ッセンジャーとして ¾»能している ことは全く知られていない。
そこで、 本発明者らは、 その後も研究を重ね、 非解雜型の サイ ク リ ック I M P锈導体が、 これまでに判明しているもの に比べて格段に優れた薬理作用を有する一群の化合物である ことを見出し、 本発明を完成するに到った。
発 明 の 開 示
本発明の目的は、 従って、 天然に存在する通常のサイ ク リ ックヌク レオチ ド以外の構造锈導体から、 優れた薬理作用を
有するヌクレオチド誘導体を見出すことにあった。
本発明が解決しょうとする技術的事項は、 これまでのヌク レオチ ド誘導体が有する薬効に倍する有効性を取得すること にめつた 0
本発明化合物は上記一般式 〔 I〕 で表すことができる。 こ の構造自体が、 本発明の要旨である。
本発明は、 本発明化合物に後述する薬理活性が存すること を見出すことによって初めて完成した発明である。
言うまでもなく、 本発明化合物には、 光学的に钝粋なもの が含まれる。
一般式 〔 I〕 において、 I はイノ シンの基本骨格を有する ものである。
ここに、 R 1は永棄、 永酸基、 ァシルォキシ又はアルコキシ を表す。 ァシルォキシとしては、 例えば、 ァセチルォキシ、 n-プロ ピオ二ルォキシ、 ィ ソプロ ピオニルォキシ、 π-プチ リ ルォキシ、 イ ソプチ リルォキシ、 sec-プチ リル才キシ、 tert 一プチリルォキシ等を、 アルコキシとしては、 メ トキシ、 ェ トキシ、 n-プ ポキシ、 イ ソプロボキシ、 n-ブトキシ、 ィ ソ ブトキシ、 sec-ブトキシ、 tert—ブトキシ、 テ トラヒ ドロ ビ ラニルォキシ等を挙げることができる。 Raは一般的なアルキ ルを表し、 低級アルキルをも含むもので、 例えば、 メチル、 ェチル、 プロ ビル、 イ ソプロ ビル、 n-ブチル、 イ ソブチル、 sec-プチル、 tert—ブチル等を挙げることができる。 R3は氷 素、 ハ ゲン、 水酸基又はアルキルを表し、 ハロゲンとして
は、 例えば、 塩素、 フッ素、 臭素、 ヨウ素等を、 また、 アル キルと しては、 例えば、 メチル、 ェチル、 プロ ピル、 イ ソブ 口 ビル、 π-ブチル、 イ ソブチル、 sec-ブチリレ、 tert—ブチル 等を挙げることができる。
本発明に係る化合物としては、 例えば以下のものを挙げる ことができるが、 本発明化合物はこれらに限定されるもので はない。 言うまでもなく、 本発明化合物はこれら化合物の光 学的に純粋なフォームとそのジ了ステレオマーの双方を含む ものである。
イ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ ックメチルホスホネー ト、 イ ノ シ ン -3',5'- サイ ク リ ッ クェチルホスホネー ト、 イ ノ シン- 3', 5*- サイ ク I) ッ クブ口 ビルホスホネー ト、 2'- デォキシイ ノ シン- 3', 5'—サイ ク リ ッ クメチルホスホネー ト、 2'-デォキ シイ ノ シン - 3' , 5' - サイ ク リ ックェチルホスホネー ト、 2' - デォキシイ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ ッ クプロ ビルホスホネー ト、 2'-0-プチ リルイ ノ シン- 3', 5'—サイ ク U ッ クメチルホ スホネー ト、 2'-0-プチ リルイ ノ シン- 3' ,5'- サイ ク ック ェチルホスホネー ト、 2'-0-ブチ リルイ ノ シン -3', 5'- サイ ク リ ッ クブ口 ピルホスホネー ト、 8—ク口口イ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ ッ クメチルホスホネー ト、 8—クロ口イ ノ シン- 3' , 5* - サイ ク り ッ クェチルホスホネー ト、 8—クロ oイ ノ シン -3', 5'- サイ ク リ ッ クプロ ピルホスホネー ト、 8—クロ口- 2'- デォキシイ ノ シン -3', 5*- サイ ク リ ッ クメチルホスホネー ト、 8—ク π τρ-2'-デォキシィ ノ シン -3',5'— サイ ク リ ッ クェチ
ルホスホネー ト、 8—ク ロ口- 2, -デォキシイ ノ シン -3' , 5' - サイ ク リ ヅ クブ口 ビルホスホネー ト、 8—ク ロ口- 2' -0-ブチ リルイ ノ シン- 3' , 5,- サイ ク リ ックメチルホスホネー ト、 8 一クロ口- 2' -0-プチ リルイ ノ シン -3' , 5' - サイ ク リ ッ クェチ ルホスホネー ト、 8—クロ口 -2' -0-ブチ リルイ ノ シン -3, . 5' - サイ ク り プクプロ ビルホスホネー ト、 8—ブロモイ ノ シン -3' , 5' - サイ ク リ ッ クメチルホスホネー ト、 8—ブロモイ ノ シン- 3,, 5' - サイ ク リ ツ クェチルホスホネー ト、 8—ブロモ イ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ ッ クプ ビルホスホネー ト、 8— ブロモ -2' -デォキシイ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ ッ クメチルホ スホネー ト、 8—ブロモ -2' -デォキシイ ノ シン -3' , 5* - サイ ク リ ッ クェチルホスホネー ト、 8—ブロモ -2' -デォキシイ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ ックブ口 ビルホスホネー ト、 8—プロ モ- 2' -0-プチ リルイ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ ッ クメチルホス ホネー ト、 8—ブロモ -2' -0-ブチ リルイ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ ッ クェチルホスホネー ト、 8—ブロモ -2' -0-ブチ リ ルイ ノ シン -3' , 5' - サイ ク リ ッ クプロ ビルホスホネー ト、 8—メ チルイ ノ シン -3' , 5' - サイ ク リ ックメチルホスホネー ト、 8 ーメチルイ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ 》ノクェチルホスホネー ト、
8—メチルイ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ y クプロ ビルホスホネ ー ト、 8—メチル -2' -デォキシイ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ ッ クメチルホスホネー ト、 8—メチル -2' -デォヰシィ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ ヅ クェチルホスホネー ト、 8—メチル -2' -デォ キシイ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ クプロ ビルホスホネー ト、
8-メチル -2' -Q-ブチ リルイ ノ シン -3', 5' - サイ ク リ ッ クメ チルホスホネー ト、 8—メチル -2' -0-ブチ リ ルイ ノ シン- 3', 5' - サイ ク リ ッ クェチルホスホネー ト、 8—メチル -2' -0 -ブ チ リルイ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ ヅ クプロ ビルホスホネー ト、
8—ィ ソブロ ビルイ ノ シン -3' , 5' - サイ ク リ ッ クメチルホス ホネー ト、 8—イ ソブ π ビルイ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ ッ ク ェチルホスホネー ト、 8—イ ソプロ ビルイ ノ シン- 3' , 5' - サ イ ク リ ッ クプロ ビルホスホネー ト、 8—イ ソプロ ビル -2' -デ ォキシイ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ ッ クメチルホスホネー ト、
8—ィ ソブ π ビル -2' -デォキシイ ノ シン- 3,, 5' - サイ ク リ ッ クェチルホスホネー ト、 8—イ ソプ D ビル -2' -デォキシィ ノ シン- 3' , 5'— サイ ク リ ッ クプロ ビルホスホネー ト、 8—イ ソ プ ビル 2' -0-ブチ リ ルイ ノ シン -3, , 5' - サイ ク リ ックメチ ルホスホネー ト、 8—イ ソプ π ビル -2' -0-ブチ リルイ ノ シン -3' , 5* - サイ ク リ ッ クェチルホスホネー ト、 8—イ ソプロ ビ ル -2' -0-プチ リルイ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ ッ クブロ ピルホ スホネー ト、 8—ヒ ドロキシイ ノ シン一 3' , 5' - サイ ク リ ッ ク メチルホスホネー ト、 8—ヒ ドロキシイ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ ッ クェチルホスホネー ト、 8—ヒ ド Ώキシイ ノ シン- 3', 5' - サイ ク リ ッ クプ ビルホスホネー ト、 8—ヒ ドロキシ -2' - デォキシイ ノ シン -3' , 5' - サイ ク リ ッ クメチルホスホネー ト、
8—ヒ ドロキシ -2' -デォキシィ ノ シン- 3' , 5,- サイ ク リ ッ ク ェチルホスホネー ト、 8—ヒ ドロキシ -2' -デォキシイ ノ シン 一 3' , 5' - サイ ク リ ッ クプロ ビルホスホネー ト、 8—ヒ ドロキ
P91/00795
7
シ -2' -0 -ブチ リルイ ノ シン- 3' , 5' - サイ ク リ ッ クメチルホス ホネー ト、 8—ヒ ドロキシ -2' - 0 -ブチ リルイ ノ シン -3', 5' - サイ ク リ ッ クェチルホスホネー ト、 8—ヒ ドロキシ- 2' -0-ブ チリルイ ノ シン -3',5' - サイ ク リ ックブ口 ビルホスホネー ト 試蚨例 ヒ ト血小板凝集抑制効果
あらかじめ 2. 5m£のクェン酸ナ ト リ ゥ厶溶液 (ミ ド リ十字 社製血沈用チ ト ラー ト (コクサイ) ) をいれた注射筒に、 ヒ ト血液を全量で 25m£となるように採血し、 よく攪拌した後室 温で 200 x g 、 10分の遠心分雜を行う。 上清をとり、 PRP ( 血小板多血漿) とした。
馬の腾コラーゲン (H0RM0N-CHBMI B iiiiNCHBN GMBH, コラー ゲン リ エージュン ト (ホルム) ) を備え付きの緩衝液で 10、 20 ju g/m にそれぞれ希釈しておく。
被験薬物のそれぞれを PBSで希釈した後、 紫外部吸収を測 定してその «度 》 を决定した。
血小板凝集の測定は、 NKK HBMA TRACER 1 (二光バイオサイ エンス社製) で行った。 セルに PRPの 0. 2»£と被験薬物溶液 を 0. 025m£入れ、 37 :に保温しつつ吸光度を測定した。 また これに上記コ ラーゲン溶液を 0. 025m 加え、 吸光度 (波長 6 60nm) を測定し、 次の計算式により、 血小板凝集抑制率 (% ) を算出した。
(以下次頁)
血小板凝集抑制率 (%) =100 一
[PRP+被驗薬物 +コラ-タン ] 一 [PRP+被驗薬物 ]
X 100 [PRP+PBS+コラ-タン ] 一 [PRP+PBS]
C ]は、 吸光度を表す。 結果を下表に示す。 被 験 薬 物 IOJU * • 100 i *
c-GMP 4. OX 23%
8-Br-c-6MP 2.9% 49%
c-IMP メテ^ス < -ト 56 % 86%
8-Br-c-iMP rnnn-} 57 % コラ一ゲン濃度は 2 ug/«2とする。
被験薬物の S度は、 以下の 5植を用いて計算した。
c-GMP (シグマ社 »、 λΛΛΧ 253ηη(ε : 14, 000))
8-Br-c-BMP (シグマ社製、 λΛΛΧ 263ηαι(ε : 15.300)) c-IMPメチ& スホネ-ト
(シグマ社製、 λΜ„ 248.5nm(e : 11, 600)) 8-Br-c-IMP mtU%-\
(シグマ社製、 ス"】 253.5ηη(ε : 14.400)) 上記結果より、 本発明化合物の血小板凝集抑制効果が.明ら かである。 即ち、 本発明化合物は、 サイ ク リ ック GMP、 8 ーブ口モサイ ク リ ック GMPに比べ、 約 50%阻害 «度におい て 10倍強い活性を示した。 本発明化合物を医薬として投与する場合、 本発明化合物は そのまま又は医薬的に許容される無毒性かつ不活性の担体中 に、 例えば 0.1%〜99.5%、 好ましく は 0.5%〜90%含有す る医薬組成物として、 人を含む動物に投与される。
g
担体としては、 固形、 半固形、 又は液状の希 ^剤、 充填剤、 及びその他の処方用の助剤一種以上が用いられる。 医薬組成 物は、 投与単位形態で投与することが望ましい。 本発明医薬 組成物は、 経口投与、 組織内投与、 局所投与 (柽皮投与等) 又は経直腸的に投与することができる。 これらの投与方法に 適した剂型で投与されるのはもちろんである。 例えば、 組織 内投与が特に好ましい。
血小板凝集抑制剤としての用量は、 年齡、 体重、 等の患者 の状態、 投与径路、 病気の性質と程度等を考慮した上で調整 することが望ましいが、 通常は、 成人に対して本発明の有効 成分量として、 1 曰あたり、 100ng〜 3 g /曰/ヒ トの範面 が、 好ましく は、 500mg〜 1 g Z日/ヒ トの範囲が一般的で ある。 場合によっては、 これ以下でも足りるし、 また逆にこ れ以上の用量を必要とすることもある。 また 1 日 1〜 3回に 分割して投与することが望ましい。
本発明に係るサイ ク リ ックヌクレオチ ド誘導体は、 例えば 次の反応式で示される反応によって合成することができる。
(以下次頁)
v〕
〔VI〕
(式中、 Raは前記と同じ。 I 1 はヒポキサンチンを表す。 R 1 1 は永素又はテ トラヒ ドロビラニルォキシを表す。 )
すなわち、 一般式 〔 H〕 で表されるヌクレオシ ドと一般式
C I で表される了ルキル- 0, 0- ビス- (1-ペンゾ ト リ 了ゾリ ル) ホスホネー トを反応せしめ、 さらに 1-アルキルィ ミダゾ ール、 例えば 1-メチルイ ミダゾールを加えてサイ ク リ ック诱 導体 〔IV〕 にする。 これを必要に応じて、 酸反応により、 テ トラ ヒ ドロビラニルを脱雜することができる。
一般式 〔IV〕 の化合物は、 その後、 さらにこれをァシル化 することにより、 一般式 〔VI〕 (2'—ァシルォキシ体〉 に誘 導することができる。
この方法において原料となる 〔II〕 は、 文献 (S. Honda
et a l. Tetrahedron, 40, 153-163 (1984) ) 記載の方法及 びこれに準じた方法により調製することができる。 また一般 式 〔Π〕 の化合物は、 了ルキルホスホン酸ジクロ リ ドと 1-ヒ ドロキシペンゾト リ了ゾールにより、 バンブームらの方法(J. H. van Boom et al. , Nucleic Acids Research 14, 2171 -2185 (1986) ) により取得することができる。
式 〔 Π〕 と式 〔II〕 の反応は、 反応に不活性な溶媒 (例え ぱ、 無氷ジォキサン、 テ ト ラ ヒ ドロフラ ン等のエーテル系溶 媒) 中で、 通常は室温、 30分〜 3時間放置し、 1-了ルキルイ ミダゾールを加えさらに室温で 5〜24時間放 Sすることによ りなされる。
〔ΠΙ〕 の使用量は 〔Π〕 に対して 1〜 1. 2倍モルが好ま し い。 1-アルキルイ ミダゾールの使用量は、 〔II〕 と 〔Π〕 を 反応させて生成した化合物に対して 3〜 7倍モルがよい。
その後、 PH 2. 0程度の強酸、 好ましく はト リ フルォロ酢酸 や塩酸等のような揮発性の酸により 0 t〜室温で 5〜24時閽 放匿することにより 〔IV〕 を得 ことができる。 この場合、 酸は通常 〔IV〕 に対して大通剰用いるのがよい。
〔IV〕 は、 通常のブロム化の方法、 例えば、 醉酸バッファ 中ブロム永、 又はブロム水では 〔V〕 を得ることができない。 従って、 〔V〕 は、 後述する別法で合成することができる。
〔IV〕 は、 Raとしてのァシルに対応する酸ハライ ド又は酸 無水物で了シル化することにより 〔VI〕 に導く ことができる。 このァシル化は、 ビリ ジン中で 0 t〜室温で数時間〜 24時間
反応させることにより行うことができる。
また、 〔IV〕 及び 〔V〕 は、 次の反応式で示される反応に よって合成することができる。
(式中、 Raは前記と同じ。 I 1 はヒポキサンチン、 Aはアデ ニン、 A (8-Br) は 8—ブ モ了デニン、 I ' (8-Br)は 8—ブロ モヒポキサンチンを表す。 R1 1 は氷素、 永酸基、 丁シルォキ シ又はアルコキシを表す。 )
〔VII〕 及び 〔¾Ε〕 は、 既知の方法 (特願平 1一 207192号) によって、 合成することができる。 そして、 一般式 〔¾1〕 を 用い、 室温で醉酸中、 亜硝酸ナ ト リ ゥムで処理する脱了ミ ノ 化反応を行うことにより、 定量的に 〔IV〕 を得ることができ る。 また、 一般式 〔W〕 より、 同様に脱アミ ノ化反応を行 うことによって、 〔V〕 に誘導することができる。
更に、 ヒポキサンチンの 8位が水酸基で E換された本発明 化合物は、 例えば、 まず上記一般式 〔 Π〕 のヒポキサンチン の 8位を通常の方法でハロゲン化し、 かかるハロゲンを文献 (M. I kehara et al. . Tetrahedron. 24. 3489 (1968) ) 記載 に準じた方法で氷酸基に置換した後、 上記と同様な操作でサ イク リ ツク化する方法により合成することができる。
ヒポキサンチンの 8位がアルキルで置換された本発明化合 物は、 例えば、 上記一般式 〔Π〕 を文献 (M. Maeda et a l. , Tetrahedron, 30, 2677 (1974) ) 記載に準じた方法で直接ァ ルキル化し、 上記と同様な操作で、 サイ ク リ ツク化する方法 により合成することができる。
このようにして得られた目的化合物は、 公知の手段、 例え ば溶媒抽出、 液性変換、 転溶、 濃縮、 結晶化、 再結晶、 ク n マ トグラフィ 一等により单雜精製することができる。
発明を実施するための最良の形麿 以下に本発明化合物の製造に係る実施例を掲げて、 本発明 を更に詳しく稅明する。
なお、 実施例中で使用される下記物質は、 以下のようにし て製造した。
N - モノ メ トキシ ト リチル -2· -0-テ ト ラ ヒ ドロ ビラ二ルイ ノ シンは、 文献 (S. Honda et a l. , Tetrahedron, 40, 153 - 163 (1984) ) 記載の方法に準じて製造した。
実施例 1 イ ノ シン一 3' , 5' -サイ ク リ ックメチルホスホネー トの合成
N-モノ メ トキシ ト リチル -2' -0-テ ト ラ ヒ ドロ ビラ二ルイ ノ シン 〔Π〕 113ragに、 バンブーンら ( J. H. Van Boora et. al., Nucleic Acids Reseach, 14, 2171〜2185 (1986) ) の方 法により翻製したメチルー 0,Q-ビス- (1-ペンゾ ト リ 了ゾリル
) ホスホネートの 0.11Mジォキサン溶液 3.90 m を室温で加 え、 30分後に 1-メチルイ ミダゾール 0.16«を加えた。 終夜 反応後、 50%ピリ ジン水 0.5m£を加え、 反応液を約半分に接 箱した。 ジクロロメタ ンと水 (鉋和食塩氷 2/10 容) で分配 し、 有機層を硫酸マグネシウムで乾逸後、 濃綰乾固すると、 粗面体を得た。 これを分取用 TLC (preparative TLC) で 糖製し (6 %メタノ ール/二埴化 素) 、 30mgの 〔IV〕 化合 物 ( I 1 テ ト ラ ヒ ド
ロビラニル) を白色固体として得た。
このものを、 ジォキサン Z水 (9/1) 2» に溶解し、 0.1N 塩酸を滴下しながら PH を 2.0にし、 これを室 Sで終夜放置 し、 反応が完結していることを T L Cで確 18後、 濃綰乾固し た。 この残澄を亜硝酸ナ ト リ ウムを使用する別法 (別掲) と 同様に逆栢ク πマトにより精製し、 lOngの 〔IV〕 化合物 ( I 1 =ヒポキサンチン、 Ra=メチル、 Rll =永酸基) を白色 固体として得た。
実施例 2 イ ノ シン一 3',5'-サイ ク リ ックメチルホスホネー トの合成 (別法)
アデノ シン- 3', 5' -サイ ク リ ッ クメチルホスホネー ト 〔¾11 〕 (R3-メチル、 R"=水酸基) songを 2N 醉酸 3.0«£に溶
解し、 亜硝酸ナ ト リ ゥム水溶液 (亜硝酸ナ ト リ ウム 1 g を 3. 75m£の水に溶解したもの) 1.8m£を加え、 室温で 2時簡、 4 tで終夜放匿した。 反応後、 了ス ビレータ、 真空ポンプで反 応混合物を濃縮乾面し、 その残渣に永 (30mi) を加え、 逆相 オーブンク マ トにより精製した。
カ ラム : Capcell ak Cie AG120 S-20/40 JUOI ( Φ Ι. Ι Χ
7.5 α)
溶出液 : 水 (150 mi) → 8%メ タノ ール /水 (150 mi) の直 線的グラジェン トにより溶出した。
イ ンフラク シ S ン都 *集め, 濱始铉因し、 アセ ト ン及 びエタノールより粉末化すると、 目的化合物 〔IV〕 (R2=メ チル、 Rl l =水酸基) 24.0 nigを白色面体として得た。
«点 209〜211 で (分解)
UV (永) : ス," 248.5ππι ( ε : 11.600, 中性)
HPLC: 11.95(niin) (single peak) ; Capcell pak SG120 (S-5)
Φ 4.6 x 150mm 、 260nm 、 lm£/min、 221;、 10%メタ ノ ール 50ιπΜ HF0«( H 7.0) 2oU TBHS
FAB MS : 329 (M* )
実施例 3 8—ブロモイ ノ シン一 3' , 5'—サイ ク リ ヅ クメチル ホスホネー ト (Sp配位) の合成
8—ブロモアデノ シン一 3' , 5' -サイ ク リ ヅ クホスホネー ト 〔W〕 ( =メチル、 R11:永酸基) 17.8 mgの 2N 酢酸 ( 2.0 ) 溶液に亜硝酸ナ ト ) ゥム永溶液 1.2m£を加え、 室温 で 2.5時間、 4 tで終夜放置した。 ミ ク n T L Cで完全に原
料がないことを確 ffiした後 (展開液 10%メタノール/ジメチ ルメタ ン、 原料 Rf-0.45、 生成物 Rf=0.20) 、 了スビレータ 及び真空ポンプで濃縮お固した。 その残揸を水 (30m£) に溶 解し、 逆相オーブンクロマ トにより精 »した。
カラム : Capcell pak Ci, AG120 S-20/40 xm (Φ 1.7x
7.5 α)
溶出波 : 永 (150 m ) -→20%メタノール Z氷 (150 mi) の直 琅的グラジェン トにより溶出した。
メイ ンフラク ショ ン部分を集め、 ¾綰乾面し、 目的化合物 〔V〕 (R2=メチル、 Rl l =水酸基; Sp配位) 19.1ragを白色 粉末として得た。 n-へキサンージクロ πエタンーメタノ ール により再結晶。
«点 231〜233 t (分解)
U V (永) : ス„x 253.5nm ( e : 14, 400, 中性)
HPLC: 10.70(min) ; Capcell ak SG120 (S-5) 、 4.6x
150mm 、 260ηη 、 luf/niiu 22t:、 10%CHaCN/5Qnil TBAA( PH 7.0)
TBAA:ト リ エチルアンモニゥ厶アセテー ト
PAB MS :"407 (MH+ ) 、 409 (M+2H+ )
lH-NMR(Da0, 220MHz) : δ
1.84(3H, d. J=18.0Hz, P-CH8) 、 4.30 〜4.80 (3H, oi, H- 4*. H-5' ) 、 5.10(1H, d, J=6.0 . H-2* ) 、 5.50(1H, oi, H —3'〉、 6.18(1H. s, Η-Γ)、 8.17(1H, s, H-2 )
元素分析值 (C11Hi a0eN4PBr · H20 として〉
C H N
理睑值 {%) : 31.08 3.32 13.18 , 実測俵 {%) : 31.65 3.20 13.05 また、 本目的化合物 〔V〕 のジ丁ステレオマー (RP配位) は、 上 K逆相オーブンク 口マ トのメイ ンフラク ショ ンより早 く溶出された (収量 1.0mg)。
U V (永) : «.χ 253.5nm (中性)
HPLC: 8.06(rain) ; Capcell ak SG120 (S-5) 、 4.6x 150η>η 、 260nn 、 ln£/min、 22で、 10½ CH3CN/50mU TBAA( H 7.0)
TBAA: ト リ エチルアンモニゥムアセテー ト
PAB MS : 407 ( H+ ) 、 409 (M+2H+ )
»H-N R(Da0, 220MHz) : d
1.92(3H, d, J=18.0Hz, P-CH8) 、 4.40 〜5.10UH, m) 、 5.32(1H, ID, H-3')、 6.20(1H. s, Η-Γ)、 8.16(1H, s, H - 2 )