JPWO2013157464A1 - 軌条車両構体 - Google Patents
軌条車両構体 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2013157464A1 JPWO2013157464A1 JP2014511185A JP2014511185A JPWO2013157464A1 JP WO2013157464 A1 JPWO2013157464 A1 JP WO2013157464A1 JP 2014511185 A JP2014511185 A JP 2014511185A JP 2014511185 A JP2014511185 A JP 2014511185A JP WO2013157464 A1 JPWO2013157464 A1 JP WO2013157464A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pillow
- rail vehicle
- vehicle structure
- air spring
- longitudinal direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B61—RAILWAYS
- B61F—RAIL VEHICLE SUSPENSIONS, e.g. UNDERFRAMES, BOGIES OR ARRANGEMENTS OF WHEEL AXLES; RAIL VEHICLES FOR USE ON TRACKS OF DIFFERENT WIDTH; PREVENTING DERAILING OF RAIL VEHICLES; WHEEL GUARDS, OBSTRUCTION REMOVERS OR THE LIKE FOR RAIL VEHICLES
- B61F1/00—Underframes
- B61F1/08—Details
- B61F1/12—Cross bearers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B61—RAILWAYS
- B61F—RAIL VEHICLE SUSPENSIONS, e.g. UNDERFRAMES, BOGIES OR ARRANGEMENTS OF WHEEL AXLES; RAIL VEHICLES FOR USE ON TRACKS OF DIFFERENT WIDTH; PREVENTING DERAILING OF RAIL VEHICLES; WHEEL GUARDS, OBSTRUCTION REMOVERS OR THE LIKE FOR RAIL VEHICLES
- B61F1/00—Underframes
- B61F1/08—Details
- B61F1/14—Attaching or supporting vehicle body-structure
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Abstract
枕梁と中梁とが機械的締結手段によって締結されており、この機械的締結手段が枕梁に備えられる空気ばね受に含まれる場合に、機械的締結部の頭部と空気ばね受に当接される空気ばねとの干渉を回避できる台枠を提供する。中梁(14)と枕梁(15)とが交差する部位の枕梁(15)に備えられる板材(61)を備えるとともに、中梁(14)と枕梁(15)の主要部である板状部材(51)とを締結するボルト締結部(57,58)において、ボルト(90)の頭頂部が空気ばね(5)と干渉しないように、板状部材(51)にボルト(90)を締結する工具の外径以上であり、且つ、ボルト(90)の頭頂部の高さ以上の深さの座ぐり穴が備えられている。
Description
本発明は、軌条車両構体の床面をなす台枠の下面に枕梁とそれに交差する中梁とを備えており、当該部をリベットまたはボルト等の機械的締結手段によって組み立てる台枠を有す軌条車両構体(以下、構体と記す)の構造に関するものである。
近年、鉄道車両用に、押出性、耐食性、溶接性に優れたアルミニウム合金が開発されている。それに伴い、軽量化と製作の合理化の面から、アルミニウム合金製の大型形材によって構成された構体を備える鉄道車両が、現在主流となっている。
鉄道車両は、6面体をなす構体と、この構体の長手方向の両端部で支持して軌道上を走行する台車と、電機品や内装品等から構成されている。構体は、台車に支持装置と牽引装置とを介して接続されている。牽引装置は、構体をなす床面(台枠)を構成する枕梁の下面に備えられる中心ピンと、台車とを前後方向に連結する連結リンクから構成されており、支持装置は、車体の上下方向の荷重を支える空気ばね等から構成されている。
鉄道車両は、6面体をなす構体と、この構体の長手方向の両端部で支持して軌道上を走行する台車と、電機品や内装品等から構成されている。構体は、台車に支持装置と牽引装置とを介して接続されている。牽引装置は、構体をなす床面(台枠)を構成する枕梁の下面に備えられる中心ピンと、台車とを前後方向に連結する連結リンクから構成されており、支持装置は、車体の上下方向の荷重を支える空気ばね等から構成されている。
鉄道車両をなす構体は、一般に、床面をなす台枠と、台枠の幅方向の両端部に立設される側構体と、台枠の長手方向の両端部に立設される妻構体と、側構体および妻構体の上端部に配設される屋根構体とから構成される。このうち、台枠の下面の構体の長手方向の両端部には、相互の車両を連結するための連結器を備える中梁と、上述した牽引装置や支持装置などが備えられる枕梁と、が備えられている。構体の長手方向に沿って備えられる中梁は、構体の幅方向に沿って備えられる枕梁に交差する態様で台枠に備えられており、台枠は、連結器や台車を介して構体に作用する大きな荷重を負担できるだけの十分な強度を備える。特許文献1に、上述した構造を備える鉄道車両構体が開示されている。
接合(溶接)部の開先加工が不要であり、溶接に伴う入熱に起因する歪取りなどの仕上げ工数を小さくするために、ボルトやリベット等の機械的締結手段によって6面体をなす構体や、構体の床面をなす台枠を組み立てる構造や方法が検討されている。
台枠を機械的締結手段で組み立てる場合、台枠の幅方向の両端部において車体長手方向に延びて設けられた側梁と、台枠の幅方向に沿って備えられる枕梁と、をボルトやリベットで接続した場合、これらリベットやボルトの頭部が、例えば、枕梁の長手方向の端部に当接される支持装置を構成する空気ばねと干渉するおそれがある。ボルトの頭部と空気ばねとの干渉を避けるためにボルトの頭部を収容できる座ぐり穴を枕梁に備える場合、枕梁の板厚を、座ぐり穴の深さと、ボルト座面に生じる荷重を負担できる厚さ、との和と同程度の厚さとしなければならない。枕梁の板厚が大きくなると、材料コストの増大だけでなく、台枠(構体)の重量が大きくなるなどの不都合が生じる可能性がある。
本発明の目的は、枕梁と中梁と床材などが機械的締結手段によって構成された台枠を有す軌条車両構体において、台枠(枕梁)の下面に当接される空気ばねと、前述した機械的締結手段とが干渉することなく、さらに、材料コストおよび重量の増大を抑制できる軌条車両構体を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の軌条車両構体は、基本的手段として、台枠の幅方向の両端部に前記台枠の長手方向に沿って備えられる側梁と、前記台枠の長手方向の両端部から前記台枠の長手方向の中央部に向かって、前記台枠の長手方向に沿って備えられる中梁と、前記中梁に交差する態様で前記台枠の幅方向に沿って備えられる枕梁と、前記中梁と前記枕梁とが交差する部位の前記枕梁に備えられる板材と、台車に備えられる空気ばねが前記枕梁に当接される部位の前記枕梁に備えられる空気ばね受と、を備え、前記枕梁の長手方向の両端部と前記側梁とが機械的締結手段によって締結される第1締結部と、前記枕梁の長手方向の中央部と前記中梁とが機械的締結手段によって締結される第2締結部と、を有しており、前記空気ばね受に含まれる前記第2締結部に配設される前記機械的締結手段の頭部を収容できる座ぐり穴が、前記空気ばね受を有す前記枕梁に備えられるものである。
機械的締結手段によって構成された台枠を有す軌条車両構体において、台枠(枕梁)の下面に当接される空気ばねと、前述した機械的締結手段とが干渉することなく、さらに、材料コストおよび重量の増大を抑制できる軌条車両構造を提供することができる。
軌条車両は、設置された軌道に沿って運行される車両の総称であり、鉄道車両、モノレール車両、新交通システム車両、路面電車等を意味する。以下に示す実施例では、軌条車両の代表として鉄道車両を例に挙げて説明する。
以下、図面を参照して本発明による鉄道車両構体を説明する。
図1は、鉄道車両の側面図である。鉄道車両は、鉄道車両構体1(以下、構体1と記す)と、台車2と、電機品や内装品等から構成される。構体1は、床面をなす台枠10(図2参照)と、台枠10の幅方向の両端部に立設される側構体20と、台枠10の長手方向の両端部に立設される妻構体30と、側構体20の上端部と妻構体30の上端部とに支持される屋根構体40と、からなる6面体である。図1に示すように、側構体20には採光や換気のための窓22や、乗客等の乗降に供される側引戸21などが備えられる。
以下、図面を参照して本発明による鉄道車両構体を説明する。
図1は、鉄道車両の側面図である。鉄道車両は、鉄道車両構体1(以下、構体1と記す)と、台車2と、電機品や内装品等から構成される。構体1は、床面をなす台枠10(図2参照)と、台枠10の幅方向の両端部に立設される側構体20と、台枠10の長手方向の両端部に立設される妻構体30と、側構体20の上端部と妻構体30の上端部とに支持される屋根構体40と、からなる6面体である。図1に示すように、側構体20には採光や換気のための窓22や、乗客等の乗降に供される側引戸21などが備えられる。
構体1の長手方向(図3の矢印100の方向)の両端部は、台車2によって軌道上を移動可能に支持されている。構体1の床面をなす台枠の下面であって台車2が備えられる部位には、台枠の幅方向に沿って枕梁15が備えられている。台車2をなす台車枠3の長手方向の中央部の両側には空気ばね5(一方のみ図示)が備えられており、空気ばね5を介して構体1が支持されている。
空気ばね5は、軌道不整等に起因する台車2の振動等が構体1に伝播することを抑制したり、乗客数の増減に合わせて構体1の床面高さを一定に維持したりする機能を担う。なお、図1に示す台車2は、台枠3が輪軸4をなす車輪の内側(軌道中心側)に備えられるインナーフレームタイプの台車である。
図2は実施例1の鉄道車両構体を下方から見た斜視図であり、図3は図2に示すA部の拡大図である。図4は図3に示す台枠のB−B断面図である。
台枠10の幅方向の両端部には側構体20から延伸する態様で側梁11が備えられており、長手方向の両端部には端梁12が備えられる。端梁12の幅方向の中央部には、複数の鉄道車両を連結して編成を組成する際に、車両と車両とを連結する連結器(図示なし)を備える連結器受13が設けられる。端梁12の後方(台枠10の長手方向の中央寄り)には、台枠10の長手方向に延伸する2本の中梁14が備えられる。
台枠10の幅方向の両端部には側構体20から延伸する態様で側梁11が備えられており、長手方向の両端部には端梁12が備えられる。端梁12の幅方向の中央部には、複数の鉄道車両を連結して編成を組成する際に、車両と車両とを連結する連結器(図示なし)を備える連結器受13が設けられる。端梁12の後方(台枠10の長手方向の中央寄り)には、台枠10の長手方向に延伸する2本の中梁14が備えられる。
端梁12から台枠10の長手方向の中央寄りに所定の距離だけ離れた位置には、台枠10の幅方向(図3の矢印110の方向)に延伸する枕梁15が設けられる。枕梁15は、その長手方向(図3の矢印110の方向)の両端部のボルト締結部56(図3参照)において、側梁11にボルト91(図4参照)で接続されるとともに、その長手方向の中央寄りのボルト締結部57(図3参照)において、2本の中梁14にボルト90(図4参照)などの機械的的結手段によって締結される。
枕梁15をなす板状部材51の長手方向の端部と側梁11とを接続するボルト締結部56は、構体1の長手方向に沿って2列あるいは1列の配列で備えられている。同様に、板状部材51の長手方向の中央部と中梁14とを締結する部位は、板状部材51の長手方向の中央部寄りのボルト締結部57と、長手方向の端部よりのボルト締結部58の2列の配列で備えられている。
枕梁15の下面(台車2が備えられる側の面)の長手方向の中央部には中心ピン受17が備えられ、中心ピン受17に隣接する態様で枕梁15の長手方向(図3の矢印110の方向)に沿って2つの空気ばね受16が備えられる。
台枠10の床部、側構体20、屋根構体40は、アルミニウム合金製の複数の中空押出形材を車体の長手方向に沿って並べ、隣接する中空押出形材の幅方向の接合端部同士を接合することにより構成される。側梁11は、車体の長手方向に沿ったアルミニウム合金製の中空押出形材であり、台枠10の幅方向の両端部に備えられる。端梁12は、アルミニウム合金製の板状部材と梁状部材を接合することにより構成され、台枠10の長手方向の両端部に備えられる。
中梁14(図3参照)は構体1の長手方向に沿って備えられるI型の断面形状を有するアルミニウム合金製押出形材であるが、その断面形状はI型に限らずU型、L型等任意形状でよい。なお、端梁12と中梁14とを鋼製としてもよく、この場合は、端梁12および中梁14と、台枠10のアルミニウム合金製の床部と、を機械的締結手段によって締結する。
端梁12、中梁14および枕梁15は、車両と車両とを連結する連結器を支持する部位であるとともに、構体1を支持する台車2との接続部でもある。これらの部位には、複数の車両からなる編成車両が起動して加速を経て定速走行に至る過程や、定速走行から減速を経て停止する過程などにおいて、連結器を介して引張り荷重や圧縮荷重が作用したり、台車2からの牽引力やブレーキ力が作用したりするため高い強度が要求される。
端梁12、中梁14および枕梁15は、機械的強度の高い鋼製の部材から構成されているため、アルミ合金製押出し形材からなる台枠10の一部である床部材や側梁11、中梁14などとの接合部において、溶接ではなくボルトやリベット等の機械的締結手段によって接合される。
図3と図4を参照して枕梁15の構成を説明する。枕梁15は、主要部を鋼製の板状部材51とし、板状部材51の台車2の側の面に複数の鋼製の幅方向梁52を備え、板状部材51の構体1の側の面に複数の鋼製の長手方向梁54を備えている。
さらに、板状部材51が、2本のアルミニウム合金製の中梁14と交差する(当接する)部位には、構体1の長手方向に沿う態様で中梁14の幅とほぼ同じ幅寸法であり、且つ、枕梁15と交差する部位の枕梁15の幅方向(構体1の長手方向に沿う方向)寸法とほぼ同じ長さ寸法を有する鋼製の2枚の板材61が溶接されている。幅方向梁52と長手方向梁54と板材61は、溶接によって板状部材51に接合され、一体の枕梁15を構成している。
さらに、板状部材51が、2本のアルミニウム合金製の中梁14と交差する(当接する)部位には、構体1の長手方向に沿う態様で中梁14の幅とほぼ同じ幅寸法であり、且つ、枕梁15と交差する部位の枕梁15の幅方向(構体1の長手方向に沿う方向)寸法とほぼ同じ長さ寸法を有する鋼製の2枚の板材61が溶接されている。幅方向梁52と長手方向梁54と板材61は、溶接によって板状部材51に接合され、一体の枕梁15を構成している。
台枠10の下面と枕梁15を構成する板状部材51の上面の間には、十分な空間が存在しており、台枠10の下面に車体の長手方向に沿って、複数の配線や配管を束ねた配線・配管モジュール60が構体1の長手方向の端部から中央部に向かって枕梁15を貫通する態様で備えられている。
特に、長手方向梁54は、構体1の長手方向に沿う態様で板状部材51に溶接されているため、配線・配管モジュール60およびモジュール化されていない配線・配管は、長手方向梁54と干渉することなく容易に、台枠1の下面側と板状部材51との間の空間に配設することができる。
特に、長手方向梁54は、構体1の長手方向に沿う態様で板状部材51に溶接されているため、配線・配管モジュール60およびモジュール化されていない配線・配管は、長手方向梁54と干渉することなく容易に、台枠1の下面側と板状部材51との間の空間に配設することができる。
板状部材51の空気ばね5(図1参照)が当接する部位には、空気ばね受16が備えられており、台車2と構体1との接続部となる枕梁15の長手方向の中央部には、中心ピン受17が備えられる。板状部材51の空気ばね受16が施工され、中心ピン受17が備えられる表面は、台車2と構体とを精度良く結合できるよう、台車2に備えられる部品の形状に合わせて平滑に仕上げられている。
図1に示すインナーフレーム台車は台車枠3が車輪の軌道中心側に備えられるため、台車枠3に備えられる空気ばね5同士の間隔L1(図4参照)が小さくなる傾向がある。このため、枕梁15の板状部材51に備えられる空気ばね受16の範囲内に、板状部材51と中梁14とを締結する2列に配列されたボルト締結部57,58が位置する場合がある。
中梁14と板状部材51とを締結するボルト締結部57,58において、ボルト90の頭頂部が空気ばね受16と干渉することを防ぐため、板状部材51にボルト90を締結する工具の外径以上であり、且つ、ボルト90の頭頂部の高さ以上の深さの座ぐり穴が備えられている。座ぐり穴の深さが板状部材51の厚さと同じ程度の場合であっても、板状部材51の中梁14と重なる部位には板材61が溶接されて合計の板厚が増加されているので、座ぐり穴の深さを気にすることなく板状部材51に座ぐり穴を容易に施工することができる。
さらに、中梁14と枕梁15との交差する部位に備えられる板材61の幅寸法は、中梁14の幅とほぼ同じであり、板材61の長さ寸法は枕梁15の幅とほぼ同じであるため、板状部材51全体の厚みを大きくする場合のような重量の増加を抑制するとともに、枕梁15をなす板状部材51の剛性を高めるとともにその強度の低下を抑制することができ、さらに、枕梁15の主要部である板状部材51に板材61を備えているため、板状部材51に座ぐり穴を容易に施工することができる効果を奏する。
上記構成によって、機械的締結手段であるボルト90の頭部を収容できる座ぐり穴を枕梁15をなす板状部材51に備えることができるので、台車2に備えられる空気ばね5と、ボルト90の頭部とが干渉することを抑制できるとともに、台枠10に要求される強度を満足することができる。
さらに、この構成によって、枕梁15を挟んで構体1の長手方向(図3参照、矢印100の方向)の端部から中央部にかけて枕梁15を貫通する態様で連続する配線・配管モジュール60を備えることができるので、配線や配管を小さい工数で構体1に備えることができる。
なお、実施例1ではインナーフレーム台車を備える構体1を例に挙げて説明したが、インナーフレーム台車を備えることに限定されず、ボルト締結部57,58が空気ばね受16の範囲に含まれる場合であれば、前述した効果を奏することができる。また、図4において機械的的結手段の一例としてボルト90をボルトとナットとから構成されることを図示しているが、ナットに代えて、板状のネジ座を備えても良いし、中梁14にネジ溝を有す部品を埋め込んでも良い。ナットを代替する構成は、後述する実施例2のボルト90,92においても適用できる。
図5と図6を参照して実施例2を説明する。実施例1で説明した構成等に関する記載と同じ構成に係る記載を省略し、実施例1と異なる構成や機能を中心に記載する。
図5は実施例2の軌条車両構体をなす台枠を下方から見た斜視図であり、図6は図5のc−c断面図である。
実施例1の場合と異なり、中梁14と配線・配管モジュール60との位置関係などの構体1の設計上の要因、あるいは、台車枠3に備えられる空気ばね5同士の間隔がL2となる等の台車2の設計上の要因によって、枕梁15の板状部材51に備えられる空気ばね受16の範囲内に、板状部材51と中梁14とを締結する2列に配列されたボルト締結部57,58の内のボルト締結部58のみが含まれる場合がある。
この場合、板状部材51の厚さを、ボルト締結部58に供されるボルト90(図4参照)の頭部を収容できる座ぐり穴を施工できる厚さとするとともに、座ぐり穴を設けないボルト締結部57に供されるボルト92の本数を、当該部位においてボルト90の本数より多くする。
または、ボルト締結部58に供されるボルト90のサイズ(大きさ)をM16とし、ボルト締結部57に供されるボルト92のサイズをM22とする。M16のボルトサイズであればボルトの頭部がM22のそれに比較して小さいため、座ぐり穴の深さを小さくできるので、板状部材51の板厚(重量)の増加を抑制することができる。
または、ボルト締結部58に供されるボルト90のサイズ(大きさ)をM16とし、ボルト締結部57に供されるボルト92のサイズをM22とする。M16のボルトサイズであればボルトの頭部がM22のそれに比較して小さいため、座ぐり穴の深さを小さくできるので、板状部材51の板厚(重量)の増加を抑制することができる。
この構成によって、板状部材51と中梁14との交差部(重なり部)の板状部材51に中梁14の幅とほぼ同じ幅の板材(実施例1の板材61に相当するもの)を貼り付けないでも、台枠10に要求される強度を満足することができる。
上記構成によって、枕梁15の重量の増加を抑制するとともに、枕梁15と中梁14とを強固に結合することができるので台枠10に要求される強度を満足することができる。
さらに、台車2に備えられる空気ばね5と、ボルト90の頭部とが干渉することを抑制できる。
さらに、この構成であれば、枕梁15を挟んで構体1の長手方向(図3参照、矢印100の方向)の端部から中央部にかけて枕梁15を貫通する態様で連続する配線・配管モジュール60を備えることができるので、配線や配管を小さい工数で構体1に備えることができる。
1…鉄道車両構体 2…台車
3…台車枠 4…車輪
5…空気ばね
10…台枠 11…側梁
12…端梁 13…連結器受
14…中梁 15…枕梁
16…空気ばね受 17…中心ピン受
20…側構体 21…側引戸(出入口)
22…窓
30…妻構体 40…屋根構体
51…板状部材 52…幅方向梁
54…長手方向梁 56,57,58…ボルト締結部
60…配線・配管モジュール 90,91,92…ボルト
100…構体の長手方向を示す矢印 110…構体の幅方向を示す矢印
3…台車枠 4…車輪
5…空気ばね
10…台枠 11…側梁
12…端梁 13…連結器受
14…中梁 15…枕梁
16…空気ばね受 17…中心ピン受
20…側構体 21…側引戸(出入口)
22…窓
30…妻構体 40…屋根構体
51…板状部材 52…幅方向梁
54…長手方向梁 56,57,58…ボルト締結部
60…配線・配管モジュール 90,91,92…ボルト
100…構体の長手方向を示す矢印 110…構体の幅方向を示す矢印
Claims (6)
- 台枠の幅方向の両端部に前記台枠の長手方向に沿って備えられる側梁と、
前記台枠の長手方向の両端部から前記台枠の長手方向の中央部に向かって、前記台枠の長手方向に沿って備えられる中梁と、
前記中梁に交差する態様で前記台枠の幅方向に沿って備えられる枕梁と、
前記中梁と前記枕梁とが交差する部位の前記枕梁に備えられる板材と、
台車に備えられる空気ばねが前記枕梁に当接される部位の前記枕梁に備えられる空気ばね受と、
を備える軌条車両構体であって、
前記枕梁の長手方向の両端部と前記側梁とが機械的締結手段によって締結される第1締結部と、
前記枕梁の長手方向の中央部と前記中梁とが機械的締結手段によって締結される第2締結部と、を有しており、
前記空気ばね受に含まれる前記第2締結部に配設される前記機械的締結手段の頭部を収容できる座ぐり穴が、前記空気ばね受を有す前記枕梁に備えられること
を特徴とする軌条車両構体。 - 請求項1に記載される軌条車両構体おいて、
前記板材の幅寸法が前記中梁の幅寸法にほぼ同じであること
を特徴とする軌条車両構体。 - 請求項1に記載される軌条車両構体おいて、
前記側梁および前記中梁がアルミ合金製であるとともに、前記枕梁および前記板材が鋼製であること
を特徴とする軌条車両構体。 - 請求項1に記載される軌条車両構体おいて、
前記第2締結部は、2列に配列された一方の列の機械的締結部と他方の列の機械的締結部から構成されており、
前記空気ばね受に前記一方の列の機械的締結部が含まれており、
前記空気ばね受に含まれる前記一方の列の前記機械的締結手段の頭部を収容できる座ぐり穴が、前記空気ばね受を有す前記枕梁に備えられること
を特徴とする軌条車両構体。 - 請求項4に記載される軌条車両構体おいて、
前記一方の列の機械的締結部の数が、前記他方の列の機械的締結部の数より少ないこと
を特徴とする軌条車両構体。 - 請求項5に記載される軌条車両構体おいて、
前記一方の列の機械的締結部の大きさが、前記他方の列の機械的締結部の大きさより小さいこと
を特徴とする軌条車両構体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014511185A JPWO2013157464A1 (ja) | 2012-04-17 | 2013-04-10 | 軌条車両構体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012093477 | 2012-04-17 | ||
JP2012093477 | 2012-04-17 | ||
JP2014511185A JPWO2013157464A1 (ja) | 2012-04-17 | 2013-04-10 | 軌条車両構体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2013157464A1 true JPWO2013157464A1 (ja) | 2015-12-21 |
Family
ID=49383423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014511185A Pending JPWO2013157464A1 (ja) | 2012-04-17 | 2013-04-10 | 軌条車両構体 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPWO2013157464A1 (ja) |
DE (1) | DE112013002072B4 (ja) |
GB (2) | GB2514516B (ja) |
WO (1) | WO2013157464A1 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6275081B2 (ja) * | 2015-07-02 | 2018-02-07 | 近畿車輌株式会社 | 鉄道車両の台枠及びこれの製造方法 |
AT518866B1 (de) * | 2016-08-23 | 2018-02-15 | Siemens Ag Oesterreich | Luftzuführung für eine Luftfeder eines Schienenfahrzeugs |
KR101840824B1 (ko) * | 2016-12-14 | 2018-05-08 | 한국철도기술연구원 | 대륙철도차량용 센터피봇의 설치 구조 |
DE102017102561B4 (de) | 2017-02-09 | 2023-06-01 | CG Rail - Chinesisch-Deutsches Forschungs- und Entwicklungszentrum für Bahn- und Verkehrstechnik Dresden GmbH | Querträger zur Drehzapfenaufnahme mit Lastverteilungselement |
DE102017210478B3 (de) | 2017-06-22 | 2018-07-26 | Siemens Aktiengesellschaft | Schienenfahrzeugwagen |
WO2020075264A1 (ja) * | 2018-10-11 | 2020-04-16 | 株式会社日立製作所 | 軌条車両の台枠構造及び軌条車両 |
CN111976770B (zh) * | 2020-09-01 | 2023-05-02 | 中车株洲电力机车有限公司 | 一种轨道车辆车体底架结构 |
CN112249070A (zh) * | 2020-09-24 | 2021-01-22 | 中车南京浦镇车辆有限公司 | 一种轨道车辆枕梁与地板的连接结构 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19544030C2 (de) * | 1995-11-25 | 2001-05-31 | Daimler Chrysler Ag | Schienenfahrzeug mit einem Wagenkasten |
JP4996292B2 (ja) * | 2007-03-19 | 2012-08-08 | 日本車輌製造株式会社 | 鉄道車両 |
JP2009255641A (ja) * | 2008-04-14 | 2009-11-05 | Hitachi Ltd | 車体構造 |
JP5372861B2 (ja) * | 2010-07-27 | 2013-12-18 | 川崎重工業株式会社 | 鉄道車両の台枠構造 |
JP5685494B2 (ja) * | 2011-06-14 | 2015-03-18 | 株式会社日立製作所 | 配線・配管モジュールを備える鉄道車両の車体構造 |
-
2013
- 2013-04-10 GB GB1416685.4A patent/GB2514516B/en active Active
- 2013-04-10 JP JP2014511185A patent/JPWO2013157464A1/ja active Pending
- 2013-04-10 GB GB1813939.4A patent/GB2567545B/en active Active
- 2013-04-10 WO PCT/JP2013/060851 patent/WO2013157464A1/ja active Application Filing
- 2013-04-10 DE DE112013002072.6T patent/DE112013002072B4/de active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB2514516A (en) | 2014-11-26 |
GB2567545A (en) | 2019-04-17 |
WO2013157464A1 (ja) | 2013-10-24 |
GB201416685D0 (en) | 2014-11-05 |
GB2514516B (en) | 2019-05-29 |
GB201813939D0 (en) | 2018-10-10 |
DE112013002072T5 (de) | 2015-01-08 |
GB2567545B (en) | 2019-08-14 |
DE112013002072B4 (de) | 2017-02-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2013157464A1 (ja) | 軌条車両構体 | |
JP6356342B2 (ja) | 軌条車両 | |
JP5976119B2 (ja) | 車両構体 | |
EP2204309B1 (en) | Car body structure | |
EP2110291B1 (en) | Car body structure for a railway vehicle | |
JP5685494B2 (ja) | 配線・配管モジュールを備える鉄道車両の車体構造 | |
KR20150023872A (ko) | 철도 차량의 대차 프레임 | |
US9487221B2 (en) | Railcar bodyshell and railcar including same | |
JP6178299B2 (ja) | 鉄道車両用台車及び鉄道車両 | |
JP4673092B2 (ja) | 鉄道車両の車体 | |
CN109109892B (zh) | 轨道车辆的底架组件及轨道车辆 | |
JP7163503B2 (ja) | 軌条車両 | |
JP6462534B2 (ja) | 軌条車両構体 | |
JP2016137858A (ja) | 鉄道車両用台車 | |
EP3339130B1 (en) | Bogie for railway vehicle | |
JP2011143808A (ja) | 鉄道車両構体 | |
JP7419607B1 (ja) | 軌条車両 | |
JP5466114B2 (ja) | 鉄道車両構体 | |
JP7582916B2 (ja) | 軌条車両 | |
JP2024001981A (ja) | 軌条車両 | |
JP7315423B2 (ja) | 軌条車両 | |
JP5762336B2 (ja) | 鉄道貨車 | |
JP2023171031A (ja) | 鉄道車両 | |
JP2023182170A (ja) | 軌条車両構体 | |
JP2017226338A (ja) | 台枠構造 |