JPWO2019225189A1 - スクライブ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このようなマザーガラス基板等の脆性材料基板の分断には、その基板にスクライブライン(垂直クラック)を形成するスクライブ工程と、垂直クラックを完全に浸透させるブレイク工程がある。そのうち、スクライブ工程ではスクライブ装置が用いられている。
脆性材料基板をスクライブするスクライブ装置に関する技術としては、例えば、特許文献1に開示されているものがある。
しかしながら、スクライブ装置に求められる要求が年々高くなってきており、例えば、稼働中に、スクライビングツールを自動交換して連続稼働時間を伸ばすこと、自動交換の時間を短時間に縮小し、生産性を上げることなどの要望が求められている。加えて、スクライビングツールを交換する際に誤ったツール(正しくないツール)を取り付けると、適切なスクライブができないばかりか、スクライビングツールや脆性材料基板を破壊してしまう虞さえある。そこで、スクライビングツールの交換に関して、フールプルーフ機能(作業者に誤った操作をさせない、あるいは、使用者が誤った操作をしても危険な状況にならないように、安全に配慮して設計すること)を持たせることは、スクライビングツールの自動交換動作時における信頼性の向上のためには、必要不可欠なことである。
本発明にかかるスクライブ装置は、脆性材料基板が載置される載置手段と、前記載置手段上の前記脆性材料基板に対向するように設けられているスクライブヘッドと、前記スクライブヘッドの先端に設けられるホルダジョイントと、前記ホルダジョイントに着脱自在に取り付けられ、前記載置手段上の前記脆性材料基板にスクライブラインを形成するスクライビングホイールを備えているスクライビングツールと、使用後のスクライビングツールを前記ホルダジョイントから取り外し、別のスクライビングツールを当該ホルダジョイントに取り付けてツール交換を実施するツールチェンジ機構と、を有し、前記ツールチェンジ機構は、前記スクライビングツールに印字されたコードを読み取る読み取り部を有していることを特徴とする。
好ましくは、前記読み取り部は、前記スクライビングツールに印字された前記2次元コードを斜め下方から読み取り可能な位置に設置されているとよい。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。また、図面に関して、見やすくするため、構成部品の一部を省略して描いている。また、スクライブ装置1におけるx軸方向、y軸方向、z軸方向等については、図面に示す通りである。
本発明にかかるスクライブ装置1は、脆性材料基板2が載置されるテーブル3(載置手段)と、脆性材料基板2の表面上にスクライブライン(垂直クラック)を形成するヘッドユニット4と、リムーバー51などが配備されているブロック体5と、を有している。
なお、スクライブラインを形成する方向については、図2の左側から右側へと向かうx軸方向である。
スクライブ装置1には、移動台とその上部のテーブル3を跨ぐようにビーム(図示せず)がx軸方向に沿って支柱(図示せず)により架設されている。
図2に示すように、ヘッドユニット4は、スクライブラインを形成する方向に対して、若干倒れこむように、傾斜して配置されている。本実施形態においては、スクライブラインを形成する方向(進行方向)に対して2°後方に傾斜させて、ヘッドユニット4を配置している。
このスクライブヘッド7も、スクライブラインを形成する方向(図2の左側→右側、x軸方向)に対して、若干倒れこむように、傾斜して配置されている。本実施形態においては、スクライブラインを形成する方向に対して2°後方に傾斜させて、スクライブヘッド7を配置している。
また、ヘッドユニット4をx軸方向に移動させるx軸移動部は、テーブル3の上部に架設されているビームと、ビームを支える支柱と、ヘッドユニット4を案内するガイドからなる。また、支持部内のモータはテーブル3を回転させる回転部である。
次に、ホルダジョイント19に取り付けられるスクライビングツール8(以降、単にツール8と呼ぶこともある)の構成について説明する。
図3に示すように、ツール8は、脆性材料基板2にスクライブライン(垂直クラック)を形成するスクライビングホイール9と、スクライビングホイール9を支持する本体部10と、を有している。
ツール8もスクライブヘッド7と同様に、スクライブラインを形成する方向(図2の左側→右側、x軸方向)に対して、若干倒れこむように、傾斜している。本実施形態においては、スクライブラインを形成する方向に対して2°後方に傾斜させて、ツール8を配置している。
本体部10は、略円柱形状の部材であって、その一方端(先端)側には垂直に切りかかれた平坦な側壁面部11が設けられている。側壁面部11は、向かい合うように一対設けられている。側壁面部11の上部には、径方向外側に張り出した庇部12が形成されている。なお、側壁面部11のいずれかには、後述する2次元コード75が印字されている。
また、一対の側壁面部11の下端のそれぞれには、その面に直交する方向のピン溝14が設けられている。その一対のピン溝14は、対面しており、切り欠き部13を貫通するように設けられている。その切り欠き部13には、スクライビングホイール9が配備されている。
ホイール9は、ピン溝14の中心と貫通孔の中心を合わせた孔部に挿入されたピン15の軸心回りに回転自在に支持されている。
平坦面17は、本体部10の基端に形成されていて、側壁面部11と直交する方向の面とされている。傾斜面18は、平坦面17から下方に向かって、径外方向に傾斜する面とされている。これら平坦面17と傾斜面18は、連なって設けられている。
このように、ホイール9と本体部10が一体となったものが、ツール8である。つまり、ピン15をピン溝14に挿入しホイール9を回転自在に支持することで一体となったツール8は、ホイール9を取り外すことなく、交換される。
また、スクライブヘッド7は、ヘッドユニット4全体のz軸方向の移動に加え、スクライブヘッド7だけでもz軸方向に移動可能となっている。
次に、ホルダジョイント19について説明する。
ホルダジョイント19は、上部が円柱状の部材で形成され、下部が円筒状の部材で形成されている。なお、ホルダジョイント19は、その上部の円柱状の部材より、下部の方が大きい円筒状の部材とされている。
ホルダジョイント19の下部は、ツール8を保持する保持部21となっており、円筒形状の開口22が形成されている。その開口22の上端には、マグネット23が埋設されている。
ホルダジョイント19にツール8を取り付ける際には、ホルダジョイント19の開口22に、取付部16側からツール8を挿入する。すると、磁性体金属で構成されているツール8の先端(基端)側がマグネット23によって吸引されて、ホルダジョイント19に固定される。
このツール8は、マグネット23によって吸引されてホルダジョイント19に固定されているだけであるため、着脱が極めて容易である。つまり、ツール8を取り付ける場合、吸引されることにより所定の位置に固定され、取り替える場合にもツール8を引っ張るだけで容易に取り外すことができる。ツール8の着脱は、手動でも可能となっている。
さて、本発明のスクライブ装置1には、使用後のスクライビングツール8をホルダジョイント19から取り外し、別のスクライビングツール8を当該ホルダジョイント19に取り付けて、自動的にツール交換を実施するツールチェンジ機構30と、を有している。
以下、2Dコードリーダ71の構成について詳細に説明する。
図4、図5に示すように、2Dコードリーダ71は、略四角形の形状を有する2Dコード75(2次元コード)を、遠隔で光学的に読み取る装置である。
また、2Dコードリーダ71の正面であってレンズ部の周りには、可視光や赤外光を発射可能な照明部(図示せず)が内蔵されている。この照明部からの光により、2次元コード75を明るく照らし、鮮明な画像で2次元コード75の文様(印字情報)を取得することが可能となる。
2Dコードリーダ71の正面は、ホルダジョイント19に取り付けられたツール8(新ツール8b)の先端部を撮像するように位置づけられている。具体的には、ツールチェンジ機構30の下部から後方に延設された支持部材73が設けられている。
このL字形状の上方へ伸びた部分に、前述した2Dコードリーダ71の後面が取り付けられ、2Dコードリーダ71の正面が、ホルダジョイント19に取り付けられた新ツール8bの先端部を向くようになっている。
2Dコードリーダ71は、この2次元コード75を読み取り、正しいツール8(新ツール8b)が取り付けられているか否かを判定する。
なお、この屈曲の度合いについては、スクライブ装置1の構成によって、適宜変更可能である。
次に、スクライブ装置1、特にスクライブ装置1に備えられたツールチェンジ機構30の作動態様について、説明する。
リムーバー51を上昇させて、開いた状態にしておく。スクライブヘッド7(ヘッドユニット4)を、リムーバー51の上方に移動させて、リムーバー51がツール8(旧ツール8a)を摘める位置まで下降させる。
移載ノズル61(ヘッドユニット4)を、リムーバー51の上方に移動させる。移載ノズル61を、リムーバー51に近づける。その後、リムーバー51を上昇させる。すると、移載ノズル61の真空吸着により、旧ツール8aが移載ノズル61内に吸着される。
新ツール8bを保持した移載ノズル61(ヘッドユニット4)を、リムーバー51の上方に移動させる。移載ノズル61を下降させて、新ツール8bを掴ませてリムーバー51にセットする。
リムーバー51をさらに上昇させて、新ツール8bを開放して、ホルダジョイント19に装着する。新ツール8bは、マグネット23に吸着され且つ、平行ピン24により位置決めされる。2次元コード75は、2Dコードリーダ71に向いた状態である。
新ツール8bに印字された2次元コード75を2Dコードリーダ71を用いて読み取る。読み取ったデータ(種類、型番等の情報)より、正しいツール8であるか否かを確認する。正しい場合、実操業(スクライビング)に移行する。
以上、本発明によれば、ホルダジョイント19から旧ツール8aを取り外して新ツール8bに交換する際に、2Dコードリーダ71(読み取り部)により、新ツール8bの情報が記された2次元コード75を読み取り、正しいツール8が取り付けられているか否かを判定する。この機能により、ツール8の交換性、ツール交換時におけるフールプルーフ機能を確実に向上させることができるようになる。
特に、今回開示された実施形態において、明示されていない事項、例えば、作動条件や操作条件、構成物の寸法、重量などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
2 脆性材料基板
3 テーブル(載置手段)
4 ヘッドユニット
5 ブロック体
6 カメラ
7 スクライブヘッド
8 スクライビングツール(ツール)
8a 旧ツール
8b 新ツール
9 スクライビングホイール(ホイール)
10 本体部
11 側壁面部
12 庇部
13 切り欠き部
14 ピン溝
15 ピン
16 取付部
17 平坦面
18 傾斜面
19 ホルダジョイント
20 ベアリング
21 保持部
22 開口
23 マグネット
24 平行ピン
30 ツールチェンジ機構
31 カートリッジ
32 ベース
33 クランプ
51 リムーバー
61 移載ノズル
71 2Dコードリーダ
72 ガラス板
73 支持部材
74 支持板
75 2Dコード(2次元コード)
背景技術
このようなマザーガラス基板等の脆性材料基板の分断には、その基板にスクライブライン(垂直クラック)を形成するスクライブ工程と、垂直クラックを完全に浸透させるブレイク工程がある。そのうち、スクライブ工程ではスクライブ装置が用いられている。
脆性材料基板をスクライブするスクライブ装置に関する技術としては、例えば、特許文献1に開示されているものがある。
しかしながら、スクライブ装置に求められる要求が年々高くなってきており、例えば、稼働中に、スクライビングツールを自動交換して連続稼働時間を伸ばすこと、自動交換の時間を短時間に縮小し、生産性を上げることなどの要望が求められている。加えて、スクライビングツールを交換する際に誤ったツール(正しくないツール)を取り付けると、適切なスクライブができないばかりか、スクライビングツールや脆性材料基板を破壊してしまう虞さえある。そこで、スクライビングツールの交換に関して、フールプルーフ機能(作業者に誤った操作をさせない、あるいは、使用者が誤った操作をしても危険な状況にならないように、安全に配慮して設計すること)を持たせることは、スクライビングツールの自動交換動作時における信頼性の向上のためには、必要不可欠なことである。
課題を解決するための手段
本発明にかかるスクライブ装置は、脆性材料基板が載置される載置手段と、前記載置手段上の前記脆性材料基板に対向するように設けられているスクライブヘッドと、前記スクライブヘッドの先端に設けられるホルダジョイントと、前記ホルダジョイントに着脱自在に取り付けられ、前記載置手段上の前記脆性材料基板にスクライブラインを形成するスクライビングホイールを備えているスクライビングツールと、使用後のスクライビングツールを前記ホルダジョイントから取り外し、別のスクライビングツールを当該ホルダジョイントに取り付けてツール交換を実施するツールチェンジ機構と、を有し、前記ツールチェンジ機構は、前記ホルダジョイントに取付けられた前記スクライビングツールに印字されたコードを読み取る読み取り部を有していることを特徴とする。
好ましくは、前記読み取り部は、前記スクライビングツールに印字された前記2次元コードを斜め下方から読み取り可能な位置に設置されているとよい。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。また、図面に関して、見やすくするため、構成部品の一部を省略して描いている。また、スクライブ装置1におけるx軸方向、y軸方向、z軸方向については、図面に示す通りである。
本発明にかかるスクライブ装置1は、脆性材料基板2が載置されるテーブル3(載置手段)と、脆性材料基板2の表面上にスクライブライン(垂直クラック)を形成するヘッドユニット4と、リムーバー51などが配備されているブロック体5と、を有している。
なお、スクライブラインを形成する方向については、図2の左側から右側へと向かうx軸方向である。
スクライブ装置1には、移動台とその上部のテーブル3を跨ぐようにビーム(図示せず)がx軸方向に沿って支柱(図示せず)により架設されている。
図2に示すように、ヘッドユニット4は、スクライブラインを形成する方向に対して、若干倒れこむように、傾斜して配置されている。本実施形態においては、スクライブラインを形成する方向(進行方向)に対して2°後方に傾斜させて、ヘッドユニット4を配置している。
このスクライブヘッド7も、スクライブラインを形成する方向(図2の左側→右側、x軸方向)に対して、若干倒れこむように、傾斜して配置されている。本実施形態においては、スクライブラインを形成する方向に対して2°後方に傾斜させて、スクライブヘッド7を配置している。
また、ヘッドユニット4をx軸方向に移動させるx軸移動部は、テーブル3の上部に架設されているビームと、ビームを支える支柱と、ヘッドユニット4を案内するガイドからなる。また、支持部内のモータはテーブル3を回転させる回転部である。
次に、ホルダジョイント19に取り付けられるスクライビングツール8(以降、単にツール8と呼ぶこともある)の構成について説明する。
図3に示すように、ツール8は、脆性材料基板2にスクライブライン(垂直クラック)を形成するスクライビングホイール9と、スクライビングホイール9を支持する本体部10と、を有している。
ツール8もスクライブヘッド7と同様に、スクライブラインを形成する方向(図2の左側→右側、x軸方向)に対して、若干倒れこむように、傾斜している。本実施形態においては、スクライブラインを形成する方向に対して2°後方に傾斜させて、ツール8を配置している。
本体部10は、略円柱形状の部材であって、その一方端(先端)側には垂直に切りかかれた平坦な側壁面部11が設けられている。側壁面部11は、向かい合うように一対設けられている。側壁面部11の上部には、径方向外側に張り出した庇部12が形成されている。なお、側壁面部11のいずれかには、後述する2次元コード75が印字されている。
また、一対の側壁面部11の下端のそれぞれには、その面に直交する方向のピン溝14が設けられている。その一対のピン溝14は、対面しており、切り欠き部13を貫通するように設けられている。その切り欠き部13には、スクライビングホイール9が配備されている。
ホイール9は、ピン溝14の中心と貫通孔の中心を合わせた孔部に挿入されたピン15の軸心回りに回転自在に支持されている。
平坦面17は、本体部10の基端に形成されていて、側壁面部11と直交する方向の面とされている。傾斜面18は、平坦面17から下方に向かって、径外方向に傾斜する面とされている。これら平坦面17と傾斜面18は、連なって設けられている。
このように、ホイール9と本体部10が一体となったものが、ツール8である。つまり、ピン15をピン溝14に挿入しホイール9を回転自在に支持することで一体となったツール8は、ホイール9を取り外すことなく、交換される。
また、スクライブヘッド7は、ヘッドユニット4全体のz軸方向の移動に加え、スクライブヘッド7だけでもz軸方向に移動可能となっている。
次に、ホルダジョイント19について説明する。
ホルダジョイント19は、上部が円柱状の部材で形成され、下部が円筒状の部材で形成されている。なお、ホルダジョイント19は、その上部の円柱状の部材より、下部の方が大きい円筒状の部材とされている。
ホルダジョイント19の下部は、ツール8を保持する保持部21となっており、円筒形状の開口22が形成されている。その開口22の上端には、マグネット23が埋設されている。
このツール8は、マグネット23によって吸引されてホルダジョイント19に固定されているだけであるため、着脱が極めて容易である。つまり、ツール8を取り付ける場合、吸引されることにより所定の位置に固定され、取り替える場合にもツール8を引っ張るだけで容易に取り外すことができる。
ツール8の着脱は、手動でも可能となっている。
さて、本発明のスクライブ装置1には、使用後のスクライビングツール8をホルダジョイント19から取り外し、別のスクライビングツール8を当該ホルダジョイント19に取り付けて、自動的にツール交換を実施するツールチェンジ機構30と、を有している。
以下、2Dコードリーダ71の構成について詳細に説明する。
図4、図5に示すように、2Dコードリーダ71は、略四角形の形状を有する2Dコード75(2次元コード)を、遠隔で光学的に読み取る装置である。
また、2Dコードリーダ71の正面であってレンズ部の周りには、可視光や赤外光を発射可能な照明部(図示せず)が内蔵されている。この照明部からの光により、2次元コード75を明るく照らし、鮮明な画像で2次元コード75の文様(印字情報)を取得することが可能となる。
2Dコードリーダ71の正面は、ホルダジョイント19に取り付けられたツール8(新ツール8b)の先端部を撮像するように位置づけられている。
具体的には、ツールチェンジ機構30の下部から後方に延設された支持部材73が設けられている。
支持部材73の先端部(後端部)からは、薄鋼板などで構成された支持板74が更に後方へ伸びるように取り付けられ、この支持板74は途中で上方に屈曲し上方へ伸び「L字形状(図5では、左右反転したL字形状)」とされている。
このL字形状の上方へ伸びた部分に、前述した2Dコードリーダ71の後面が取り付けられ、2Dコードリーダ71の正面が、ホルダジョイント19に取り付けられた新ツール8bの先端部を向くようになっている。
2Dコードリーダ71は、この2次元コード75を読み取り、正しいツール8(新ツール8b)が取り付けられているか否かを判定する。
なお、この屈曲の度合いについては、スクライブ装置1の構成によって、適宜変更可能である。
次に、スクライブ装置1、特にスクライブ装置1に備えられたツールチェンジ機構30の作動態様について、説明する。
リムーバー51を上昇させて、開いた状態にしておく。スクライブヘッド7(ヘッドユニット4)を、リムーバー51の上方に移動させて、リムーバー51がツール8(旧ツール8a)を摘める位置まで下降させる。
移載ノズル61(ヘッドユニット4)を、リムーバー51の上方に移動させる。移載ノズル61を、リムーバー51に近づける。その後、リムーバー51を上昇させる。すると、移載ノズル61の真空吸着により、旧ツール8aが移載ノズル61内に吸着される。
新ツール8bを保持した移載ノズル61(ヘッドユニット4)を、リムーバー51の上方に移動させる。移載ノズル61を下降させて、新ツール8bを掴ませてリムーバー51にセットする。
リムーバー51をさらに上昇させて、新ツール8bを開放して、ホルダジョイント19に装着する。新ツール8bは、マグネット23に吸着され且つ、平行ピン24により位置決めされる。2次元コード75は、2Dコードリーダ71に向いた状態である。
新ツール8bに印字された2次元コード75を2Dコードリーダ71を用いて読み取る。読み取ったデータ(種類、型番等の情報)より、正しいツール8であるか否かを確認する。正しい場合、実操業(スクライビング)に移行する。
以上、本発明によれば、ホルダジョイント19から旧ツール8aを取り外して新ツール8bに交換する際に、2Dコードリーダ71(読み取り部)により、新ツール8bの情報が記された2次元コード75を読み取り、正しいツール8が取り付けられているか否かを判定する。この機能により、ツール8の交換性、ツール交換時におけるフールプルーフ機能を確実に向上させることができるようになる。
特に、今回開示された実施形態において、明示されていない事項、例えば、作動条件や操作条件、構成物の寸法、重量などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
符号の説明
2 脆性材料基板
3 テーブル(載置手段)
4 ヘッドユニット
5 ブロック体
6 カメラ
7 スクライブヘッド
8 スクライビングツール(ツール)
8a 旧ツール
8b 新ツール
9 スクライビングホイール(ホイール)
10 本体部
11 側壁面部
12 庇部
13 切り欠き部
14 ピン溝
15 ピン
16 取付部
17 平坦面
18 傾斜面
19 ホルダジョイント
20 ベアリング
21 保持部
22 開口
23 マグネット
24 平行ピン
30 ツールチェンジ機構
31 カートリッジ
32 ベース
33 クランプ
51 リムーバー
61 移載ノズル
71 2Dコードリーダ
72 ガラス板
73 支持部材
74 支持板
75 2Dコード(2次元コード)
Claims (3)
- 脆性材料基板が載置される載置手段と、
前記載置手段上の前記脆性材料基板に対向するように設けられているスクライブヘッドと、
前記スクライブヘッドの先端に設けられるホルダジョイントと、
前記ホルダジョイントに着脱自在に取り付けられ、前記載置手段上の前記脆性材料基板にスクライブラインを形成するスクライビングホイールを備えているスクライビングツールと、
使用後のスクライビングツールを前記ホルダジョイントから取り外し、別のスクライビングツールを当該ホルダジョイントに取り付けてツール交換を実施するツールチェンジ機構と、を有し、
前記ツールチェンジ機構は、前記スクライビングツールに印字されたコードを読み取る読み取り部を有している
ことを特徴とするスクライブ装置。 - 前記スクライビングツールの先端部には、2次元コードが印字されており、
前記読み取り部は、前記2次元コードを光学的に読み取る2次元コードリーダから構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のスクライブ装置。 - 前記読み取り部は、前記スクライビングツールに印字された前記2次元コードを斜め下方から読み取り可能な位置に設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスクライブ装置。
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