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JPWO2019202960A1 - 電池モジュール - Google Patents

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Abstract

複数のラミネートセル(10)がトレイ(30)上に第1層及び第2層からなる2層構造で積層される。第1層は少なくとも2個のラミネートセル(10)を含む。第1層の少なくとも2個のラミネートセル(10)は、正極タブ(11p)及び負極タブ(11n)が導出された辺が一直線に沿うように、一定のピッチで、第1方向Xに沿って一列に並べられている。第2層を構成するラミネートセル(10)は、異極のタブ(11p,11n)が積層方向に対向するように、第1層を構成するラミネートセル(10)に対して第1方向に位置ずれしている。複数のラミネートセル(10)が直列に接続されるように、上下積層に対向する異極のタブ(11p,11n)が電気的に接続されている。

Description

本発明は、略矩形薄板状の複数のラミネートセルを直列に接続してなる電池モジュールに関する。
リチウムイオン二次電池に代表される非水電解質電池は、エネルギー密度が高いという特徴から、太陽光発電用蓄電システム、無停電電源装置(UPS(Uninterruptible Power Supply))、自動車やバイク等の各種移動機器、携帯情報端末等の電源として利用されている。このような用途において、エネルギー密度を更に向上させるため、薄板状の発電要素を可撓性を有するラミネートシートで外装した、略矩形の平面視形状を有するラミネート型リチウムイオン二次電池(一般に「ラミネートセル」と呼ばれる。以下単に「セル」という)が多く使用されている。更に、所望する電池容量を得るために、複数のセルを直列に電気的に接続した電池モジュールも実用されている。
特許文献1には、複数のセルを積み重ねてなる電池モジュールが記載されている。この電池モジュールは、概略以下の工程を経て製造される。最初に、複数のラミネートセルを、それらの正極タブと負極タブとが交互に配置されるように一平面上に一列に並べる。次に、隣り合うラミネートセルの正極タブと負極タブとを短冊状の接続部材を介して電気的に接続して、複数のラミネートセルを直列に電気的に接続する。最後に、隣り合うラミネートセルが互いに重なり合うように接続部材を折り曲げて、ラミネートセルを順次積み重ねていく。かくして、直列に接続された複数のラミネートセルがその厚さ方向に積み重ねられた電池モジュールが得られる。
特開2013−140707号公報
特許文献1に記載の電池モジュールの製造方法において、接続部材を折り曲げてラミネートセルを重ね合わせる工程は、自動化することが困難である。このため、上記の電池モジュールは、その製造が煩雑であり、コスト高であるという課題を有する。
本発明の目的は、製造が容易な電池モジュールを提供することにある。
本発明の電池モジュールは、発電要素を可撓性を有するラミネートシートで外装した、略矩形の平面視形状を有する複数のラミネートセルと、前記複数のラミネートセルが載置されたトレイとを備える。前記発電要素に接続された正極タブ及び負極タブが、略矩形の前記ラミネートセルの辺から導出されている。前記複数のラミネートセルは、前記トレイ上に、第1層及び第2層からなる2層構造で積層されている。前記第1層は少なくとも2個の前記ラミネートセルを含む。前記少なくとも2個のラミネートセルは、その前記辺が一直線に沿うように、一定のピッチで、第1方向に沿って一列に並べられている。前記第2層を構成する前記ラミネートセルは、前記第1層を構成する前記ラミネートセルの前記正極タブと前記第2層を構成する前記ラミネートセルの前記負極タブとが前記第1層と前記第2層との積層方向に対向し且つ前記第1層を構成する前記ラミネートセルの前記負極タブと前記第2層を構成する前記ラミネートセルの前記正極タブとが前記積層方向に対向するように、前記第1層を構成する前記ラミネートセルに対して前記第1方向に位置ずれしている。前記複数のラミネートセルが直列に接続されるように、前記積層方向に対向する前記正極タブと前記負極タブとが電気的に接続されている。
本発明の電池モジュールは、複数のセルをトレイ上に2層構造で積層し、次いで、積層方向に対向する異極のタブの対を順次接続することによって製造できる。従って、本発明の電池モジュールは、製造が容易である。
図1Aは、本発明の実施形態1にかかるラミネートセルの上面側から見た斜視図、図1Bはその下面側から見た斜視図である。 図2は、本発明の実施形態1にかかる電池モジュールの分解斜視図である。 図3は、本発明の実施形態1にかかる電池モジュールの製造方法の一工程を示した斜視図である。 図4は、本発明の実施形態1にかかる電池モジュールの斜視図である。 図5は、本発明の実施形態1にかかる2個の電池モジュールからなる複合電池モジュールの分解斜視図である。 図6は、本発明の実施形態1にかかる2個の電池モジュールからなる複合電池モジュールの斜視図である。 図7は、本発明の実施形態2にかかるラミネートセルの上面側から見た斜視図、図7Bはその下面側から見た斜視図である。 図8は、本発明の実施形態2にかかる電池モジュールの分解斜視図である。 図9は、本発明の実施形態2にかかる電池モジュールの製造方法の一工程を示した斜視図である。 図10は、本発明の実施形態2にかかる電池モジュールの斜視図である。
上記の本発明の電池モジュールにおいて、前記正極タブ及び前記負極タブが、前記ラミネートセルの共通する辺から導出されていてもよい。この場合、前記第1層を構成する前記少なくとも2個のラミネートセルは、前記正極タブ及び前記負極タブが前記第1方向に交互に配置されるように並べられていてもよい。かかる態様によれば、正極タブ及び負極タブが共通する辺から導出されたラミネートセルを用いて、本発明の電池モジュールを構成することができる。
あるいは、前記正極タブは、前記ラミネートセルの第1辺から導出されていてもよく、前記負極タブは、前記ラミネートセルの、前記第1辺に平行な第2辺から導出されていてもよい。この場合、前記第1層を構成する前記少なくとも2個のラミネートセルは、その前記第1辺及びその前記第2辺がそれぞれ一直線に沿うように並べられていてもよい。かかる態様によれば、正極タブ及び負極タブが異なる辺から反対向きに導出されたラミネートセルを用いて、本発明の電池モジュールを構成することができる。
Nを2以上の整数としたとき、前記第1層はN個の前記ラミネートセルで構成されてもよい。この場合、前記第2層はN−1個〜N+1個の前記ラミネートセルで構成されてもよい。かかる態様によれば、積層方向に対向する異極のタブの対を順次接続するだけで、第1層を構成する全てのセルと第2層を構成する全てのセルを直列に接続することができる。
前記第2層は少なくとも2個の前記ラミネートセルを含んでいてもよい。この場合、前記第2層を構成する前記少なくとも2個のラミネートセルは、前記正極タブ及び前記負極タブが導出された辺が一直線に沿うように、前記ピッチと同じピッチで、前記第1方向に沿って一列に並べられていてもよい。かかる態様によれば、少なくとも2個のラミネートセルを含む第1層と少なくとも2個のラミネートセルを含む第2層とを備えた、製造が容易な本発明の電池モジュールを提供できる。
前記第1層を構成する前記ラミネートセルに対する前記第2層を構成する前記ラミネートセルの前記第1方向における位置ずれ量は、前記ピッチの半分であってもよい。かかる態様は、異極のタブを積層方向に対向させることを容易にする。従って、電池モジュールの製造がさらに容易になる。
前記正極タブ及び前記負極タブは、前記第1方向に垂直であり且つ前記積層方向に垂直である第2方向に沿って前記トレイからはみ出していてもよい。かかる態様は、積層方向に対向する異極のタブを接続する作業を容易にする。従って、電池モジュールの製造がさらに容易になる。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態を構成する主要部材を簡略化して示したものである。従って、本発明は以下の各図に示されていない任意の部材を備え得る。また、本発明の範囲内において、以下の各図に示された各部材を変更または省略し得る。各実施形態の説明において引用する図面において、先行する実施形態で引用した図面に示された部材に対応する部材には、当該先行する実施形態の図面で付された符号と同じ符号が付してある。そのような部材については、重複する説明が省略されており、先行する実施形態の説明を適宜参酌すべきである。
(実施形態1)
図1Aは、本発明の実施形態1にかかる電池モジュール1(後述する図4参照)を構成するラミネートセル(以下、単に「セル」という)10の上面側から見た斜視図、図1Bはその下面側から見た斜視図である。セル10は、略矩形の平面視形状を有し、当該略矩形の縦横寸法に比べて厚みが薄い薄板形状を有する。このセル10は、ラミネートシート13からなる外装内に、略矩形の平面視形状を有する薄板状の発電要素(図示せず)が封入されたものである。発電要素は、正極集電体の所定領域の両面に正極活物質を含む正極合剤層が塗布形成された正極と、負極集電体の所定領域の両面に負極活物質を含む負極合剤層が塗布形成された負極とが、セパレータを介して交互に積層されてなる電極積層体である。電池の種類は特に制限はないが、二次電池、中でもリチウムイオン二次電池や固体電池が好ましい。
ラミネートシート13は、発電要素に比べて薄く、且つ、可撓性を有している。ラミネートシート13は、例えば、アルミニウム等からなる基層の、発電要素に対向する側の面に熱融着性樹脂層(例えば変性ポリオレフィン層)が積層された多層シートであってもよい。2枚の矩形状のラミネートシート13が、発電要素を挟んで配置され、発電要素の外側で重ね合わされてヒートシール法などによりシールされている。2枚のラミネートシート13がシールされたシール領域14a,14b,14c,14dは、略矩形のセル10の4辺に沿っている。シール領域14a,14bは、セル10の短辺に沿っており、シール領域14c,14dは、セル10の長辺に沿っている。全てのシール領域14a〜14dは共通する一平面上にある。発電要素に対応する平面視形状が略矩形のエンボス12が、シール領域14a〜14dに対して一方の側に突出している。
シール領域14a(または、シール領域14aが沿う第1短辺)から、正極タブ11p及び負極タブ11nが導出されている。正極タブ11p及び負極タブ11nは、短冊形状を有し、シール領域14aの長手方向に対して直交する方向(即ち、シール領域14aの両端につながる一対のシール領域14c,14dと平行な方向)に沿って延びている。正極タブ11pは、例えばアルミニウムの薄板からなり、発電要素を構成する複数の正極集電体(図示せず)と電気的に接続されている。負極タブ11nは、例えばニッケルの薄板等からなり、発電要素を構成する複数の負極集電体(図示せず)と電気的に接続されている。正極タブ11p及び負極タブ11nが導出された辺に沿ったシール領域14aを「テラス部」という。また、テラス部14aの両端に接続されたシール領域14c,14dを「耳部」という。第1耳部14c及び第2耳部14dは、テラス部14aが沿うセル10の辺に対して垂直な辺に沿って延びる。
図2は、本実施形態1の電池モジュール1の分解斜視図である。電池モジュール1は、トレイ30と、8個のセル10とを含む。8個のセル10は同じものである。8個のセル10のうち、トレイ30側の4個のセル10は下層を構成し、残りの4個のセル10は上層を構成する。8個のセル10は、トレイ30上に、下層及び上層からなる2層構造で積層される。以下の説明の便宜のため、図示したようなXYZ直交座標系を設定する。Z軸は、下層と上層との積層方向に一致する。XY面に平行な方向を「水平方向」といい、Z軸に平行な方向を「上下方向」という。Z軸方向寸法を「厚さ」という。なお、「水平」及び「上下」は、電池モジュール1の使用時の姿勢を意味するものではない。
トレイ30は、全体として略長方形の板材からなる。トレイ30は、その長手方向(X軸方向)において大部分を占める第1底部31と、第1底部31に対してX軸方向に隣接した第2底部32とを備える。第1底部31及び第2底部32は、いずれもXY面に平行な平坦面である。第2底部32は、第1底部31に対して、階段状に上方に変位している。第1底部31の長さ(X軸方向寸法)は、下層を構成する4個のセル10の短辺方向寸法の合計と略同じである。第2底部32の長さ(X軸方向寸法)はセル10のX軸方向の配置ピッチ(詳細は後述する)の略半分である。第1底部31及び第2底部32の幅(Y軸方向寸法)は、セル10の長辺方向寸法(タブ11p,11nを含まない)と略同じである。第1底部31と第2底部32との上下方向距離は、セル10の厚さと略同じである。第1底部31の、第2底部32とは反対側端には、YZ面に平行な第1壁33aが設けられている。同様に、第2底部32の、第1底部32とは反対側端には、YZ面に平行な第2壁33bが設けられている。第1底部31と第2底部32との境界には、両者をつなぐようにYZ面に平行な中間壁33cが設けられている。
トレイ30は、8個のセル10の荷重を支える程度の機械的強度を有する板材からなる。トレイ30の材料は、制限されないが、アルミニウム、ステンレス鋼などの金属や、ポリエステル、ポリプロピレン、硬質塩化ビニル等の硬質の樹脂材料、繊維強化プラスチック等を用いうる。
電池モジュール1の製造方法を説明する。
最初に、図3に示すように、トレイ30の第1底部31(図2参照)上に、下層を構成する4個のセル10を、そのエンボス12(図1A参照)を上方に向けて載置する。トレイ30が導電性を有する場合、トレイ30(特に第1壁33a、第1底部31、及び、中間壁33c)と4個のセル10との間に絶縁シート(図示せず)を介在させることが好ましい。4個のセルをトレイ30に固定する方法は、制限はないが、例えば両面粘着テープまたは粘着剤を用いることができる。4個のセル10は、トレイ30の長手方向(X軸方向)に沿って一定のピッチで一列に並べられる。本例では、セル10のX軸方向の配置ピッチは、セル10の短辺方向寸法と略同じである。4個のセル10のテラス部14a(図1A参照。またはテラス部14aが沿う第1短辺)は、X軸方向に沿って一直線に並ぶ。4個のセル10の耳部14c,14d(またはセル10の長辺)は、Y軸に平行である。4個のセル10の正極タブ11pと負極タブ11nとはX軸方向に交互に配置される。タブ11p,11nは、トレイ30からY軸方向に沿って同じ側に向かってはみ出している。4個のセル10は、第1壁33aから中間壁33cまでの第1底部31を底面とする凹み内に、X軸方向にほぼ隙間なく配置される。4個のセル10(またはそのエンボス12)の上面と、第2底部32とは、共通する一水平面に沿っている。
次いで、図4に示すように、下層の4個のセル10上に、上層を構成する別の4個のセル10を、そのエンボス12を上方に向けて載置する。下層の4個のセル10及びトレイ30(特に第2底部32、及び、第2壁33b)と上層の4個のセル10との間に絶縁シート(図示せず)を介在させることが好ましい。なお、トレイ30が絶縁性を有する場合、トレイ30と上層のセル10との間には絶縁シートは不要である。上層のセル10を固定する方法は、制限はないが、例えば両面粘着テープまたは粘着剤を用いることができる。上層の4個のセル10は、下層の4個のセル10と同様に、X軸方向に沿って一定のピッチで一列に並べられる。上層のセル10の配置ピッチは、下層のセル10の配置ピッチと同じである。上層の4個のセル10のテラス部14a(図1A参照。またはテラス部14aが沿う第1短辺)は、X軸方向に沿って一直線に並ぶ。4個のセル10の耳部14c,14d(またはセル10の長辺)は、Y軸に平行である。上層の4個のセル10の正極タブ11pと負極タブ11nとはX軸方向に交互に配置される。上層の4個のセル10のタブ11p,11nは、トレイ30から、下層の4個のセル10のタブ11p,11nと同じ側に向かってY軸方向に沿ってはみ出している。
上層の4個のセル10は、下層の4個のセル10に対して、その配置ピッチの半分だけX軸方向に第2壁33b側に位置ずれしている。この結果、下層のセル10の正極タブ11pと上層のセル10の負極タブ11nとが上下方向に対向し、また、下層のセル10の負極タブ11nと上層のセル10の正極タブ11pとが上下方向に対向する。
次いで、上下方向に対向する正極タブ11pと負極タブ11nとを電気的に接続する。本例では、接続が容易なように、上層の4個のセル10のタブ11p,11nは、その先端部分が下方に位置するように階段状に2カ所で折り曲げられている(第2壁33bに最も近い正極タブ11pを除く)。正極タブ11pと負極タブ11nとを接続する方法は、制限はないが、例えば超音波溶接、抵抗溶接、レーザ溶接、カシメ、導電性接着剤による接着など、任意の方法を用いうる。正極タブ11pと負極タブ11nとの各接続部分に、各セル10の電圧を監視するための配線(図示せず)を接続してもよい。接続すべきタブ11p,11nの対がトレイ30からはみ出し、且つ、X軸方向に一列に並んでいるので、これらのタブ11p,11nの対を順次接続する作業は容易である。
かくして、本実施形態1の電池モジュール1が得られる。必要に応じて、上層のセル10を覆うように、第1壁33aと第2壁33bとの間にわたって平板(図示せず)を取り付けてもよい。8個のセル10はトレイ30とこの平板とで覆われる。
上層の4個のセル10が下層の4個のセル10に対してセル10の配置ピッチの半分だけ位置ずれしているので、下層の4個のセル10のタブ11p,11nのうち第1壁33aに最も近いタブ(本実施形態では負極タブ11n)に対して上下方向に対向するタブは存在せず、また、上層のセル10のタブ11p,11nのうち第2壁33bに最も近いタブ(本実施形態では正極タブ11p)に対して上下方向に対向するタブは存在しない。第1壁33aに最も近い下層の負極タブ11nは電池モジュール1の負極端子11Nとなり、第2壁33bに最も近い上層の正極タブ11pは電池モジュール1の正極端子11Pとなる。負極端子11Nと正極端子11Pとの間で、8個のセル10が、下層のセル10と上層のセル10とが交互に直列接続されている。負極端子11N及び正極端子11Pを入出力端子として、8個のセルを含む電池モジュール1に対して充放電を行うことができる。
本実施形態1の電池モジュール1は、上述した特許文献1の電池モジュールの製造方法において必須であった、隣り合うセルの正極タブと負極タブとを接続部材で接続した後、接続部材を折り曲げて隣り合うセルを重ね合わせる工程が不要である。トレイ30上にセル10を2層構造で積層する工程、及び、上下に対向する異極のタブ11p,11nを接続する工程は、いずれも簡単であり、機械による自動化が容易である。本実施形態1の電池モジュール1は、製造が容易である。このため、電池モジュール1を安価に製造することができる。
本実施形態1では、セル10や絶縁シートを固定するための両面粘着テープの貼付または粘着剤の付与は、下層及び上層のそれぞれを構成する4個のセル10に対応する比較的広い領域に対して連続的に行うことができる。絶縁シートに関しても、トレイ30と下層との間、下層と上層との間のそれぞれに、比較的大面積の絶縁シートを各1枚敷き詰めればよい。各セル10ごとに両面粘着テープの貼付または粘着剤の付与を行う必要がなく、また、1個のセル10に対応する小面積の絶縁シートをセル10ごとに設置する必要もない。この点からも、本実施形態1の電池モジュール1は、製造が容易である。
上述した特許文献1の電池モジュールの製造方法では、セルが水平方向に一列に配置されるので、隣り合うセルの正極タブと負極タブとは水平方向に離間している。このため、正極タブと負極タブとを電気的に接続するためには、例えばタブ間に短冊状の接続部材を介在させる必要がある。これに対して、本実施形態1では、トレイ30にセル10を上記のように2層構造で積層すれば、正極タブ11pと負極タブ11nとが上下方向に対向する。その後、正極タブ11pと負極タブ11nとを互いに接近させて電気的接続すればよい。正極タブ11pと負極タブ11nとを接続するために、特許文献1の接続部材のような別個の部品は不要である。これは、以下の点で有利である。第1に、部品点数の削減や製造工数の削減が可能になるので、電池モジュール1を安価に製造することができる。第2に、正極タブ11pと負極タブ11nとの間のインピーダンスの増大を回避できるので、電池モジュール1の全体での合計インピーダンスを低下させることができ、各セル10の能力を十分に発揮させることができる。
トレイ30は、電池モジュール1の製造過程では、下層の4個のセル10及び上層の4個のセル10をそれぞれ所定位置に位置決めし保持するための治具として機能する。また、トレイ30は、電池モジュール1の完成後は、8個のセル10を保持し収容する、電池モジュール1の筐体として機能する。即ち、電池モジュール1の製造過程において、セル10を位置決めするための専用の治具は不要である。また、直列に接続された8個のセル10を筐体に収納する作業が不要である。これらの点からも、本実施形態1の電池モジュール1は、製造が容易であり、安価に製造できる。
本実施形態1の電池モジュール1は、トレイ30上に8個のセル10が2層構造で積層されているので、全体として、積層方向寸法(即ち、Z軸方向寸法)が小さく、X軸方向寸法及びY軸方向寸法が比較的大きなパネル状物である。電池モジュール1を例えば壁や天井に取り付けた場合には、突出量が少なく、圧迫感を感じさせない。また、電池モジュール1をわずかな隙間に挿入して配置できる。
2個の電池モジュール1を組み合わせて、16個のセル10が直列に接続された複合電池モジュール1aを構成することもできる。図5は複合電池モジュール1aの分解斜視図である。上述した2つの電池モジュール1を、それぞれの上層を相手方に向けて対向させる。下側の電池モジュール1のタブ11p,11nと上側の電池モジュール1のタブ11p,11nとは、同じ側に向かって突出している。この状態で、上下の電池モジュール1を接合する。下側の電池モジュール1の第1壁33aと上側の電池モジュール1の第2壁33bとを連結し、下側の電池モジュール1の第2壁33bと上側の電池モジュール1の第1壁33aとを連結する。図6は、このようにして得られた複合電池モジュール1aの斜視図である。下側の電池モジュール1の正極端子11P(図5参照)と上側の電池モジュール1の負極端子11N(図5参照)とが上下方向に対向する。これら2つの端子11P,11Nを接近させて電気的に接続する。下側の電池モジュール1の8個のセル10と上側の電池モジュール1の8個のセル10とが直列に接続される。下側の電池モジュール1の負極端子11N及び上側の電池モジュール1の正極端子11Pを入出力端子として、16個のセルを含む複合電池モジュール1aに対して充放電を行うことができる。
(実施形態2)
図7Aは、本発明の実施形態2にかかる電池モジュール2(後述する図10参照)を構成するラミネートセル(以下、単に「セル」という)20の上面側から見た斜視図、図7Bはその下面側から見た斜視図である。セル20は、正極タブ11p及び負極タブ11nの配置に関して、実施形態1のセル10と異なる。即ち、本実施形態2のセル20では、正極タブ11pはシール領域(第1テラス部)14aから導出され、負極タブ11nはシール領域(第2テラス部)14bから導出されている。第1及び第2テラス部14a,14bは、略矩形のセル20の互いに平行な第1及び第2短辺にそれぞれ沿っている。正極タブ11pは、第1テラス部14aの第1耳部14cの近傍の位置に配置され、負極タブ11nは、第2テラス部14bの第2耳部14dの近傍の位置に配置されている。換言すれば、正極タブ11pと負極タブ11nとは、略矩形のセル20の対角位置近傍に配置されている。セル20は、上記を除いて実施形態1のセル10と同じである。
図8は、本実施形態2にかかる電池モジュール2の分解斜視図である。電池モジュール2は、実施形態1の電池モジュール1と同様に、トレイ30上に、8個のセル20が、下層及び上層からなる2層構造で積層される。8個のセル20は同じものである。
電池モジュール2の製造方法を説明する。
最初に、図9に示すように、トレイ30の第1底部31(図8参照)上に、下層を構成する4個のセル20を載置する。実施形態1と異なり、4個のセル20のエンボス12は下側(トレイ30側)に向けられる。4個のセル20は、トレイ30の長手方向(X軸方向)に沿って一定のピッチで一列に並べられる。4個のセル20の第1テラス部14a(図7A参照。または第1テラス部14aが沿う第1短辺)は、X軸方向に沿って一直線に並び、4個のセル20の第2テラス部14b(図7A参照。または第2テラス部14bが沿う第2短辺)もX軸方向に沿って一直線に並ぶ。4個のセル20の正極タブ11pは、トレイ30に対して一方の側に向かってY軸方向に沿ってはみ出している。4個のセル20の負極タブ11nは、トレイ30に対して正極タブ11pとは反対側に向かってY軸方向に沿ってはみ出している。
次いで、図10に示すように、下層の4個のセル20上に、上層を構成する別の4個のセル20を載置する。下層の4個のセル20とは異なり、上層の4個のセル20のエンボス12は上側に向けられる。4個のセル20の第1テラス部14a(図7A参照。または第1テラス部14aが沿う第1短辺)は、X軸方向に沿って一直線に並び、4個のセル20の第2テラス部14b(図7A参照。または第2テラス部14bが沿う第2短辺)もX軸方向に沿って一直線に並ぶ。上層の4個のセル20の正極タブ11pは、下層の4個のセル20の負極タブ11nと同じ側に向かってトレイ30からY軸方向に沿ってはみ出している。また、上層の4個のセル20の負極タブ11nは、下層の4個のセル20の正極タブ11pと同じ側に向かってトレイ30からY軸方向に沿ってはみ出している。上層の4個のセル20は、下層の4個のセル20と同じピッチでX軸方向に沿って一列に並べられる。但し、上層の4個のセル20は、下層の4個のセル20に対して、その配置ピッチの半分だけX軸方向に第2壁33b側に位置ずれしている。この結果、下層のセル20の正極タブ11pと上層のセル20の負極タブ11nとが上下方向に対向し、また、下層のセル20の負極タブ11nと上層のセル20の正極タブ11pとが上下方向に対向する。
次いで、上下方向に対向する正極タブ11pと負極タブ11nとを電気的に接続する。本実施形態2では、下層のセル20及び上層のセル20のそれぞれのエンボス12とは反対側の面が対向する。このため上下方向に対向する正極タブ11pと負極タブ11nとは比較的接近している。これは、正極タブ11pと負極タブ11nとの接続を容易にする。
かくして、本実施形態2の電池モジュール2が得られる。第1壁33aに最も近い下層の負極タブ11nは電池モジュール2の負極端子11Nとなり、第2壁33bに最も近い上層の正極タブ11pは電池モジュール2の正極端子11Pとなる。負極端子11Nと正極端子11Pとの間で、8個のセル20が、下層のセル20と上層のセル20とが交互に直列接続されている。負極端子11N及び正極端子11Pを入出力端子として、8個のセルを含む電池モジュール2に対して充放電を行うことができる。
本実施形態2は、上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明が、本実施形態2にも同様に適用される。
上記の実施形態1,2は例示に過ぎない。本発明は、実施形態1,2に限定されず、適宜変更することができる。
本発明の電池モジュールを構成するセルは、セル10,20(図1、図7参照)のように、発電要素に対応するエンボス12がシール領域14a,14b,14c,14dに対して一方の側のみに突出した、いわゆる「片エンボス型」に限定されない。即ち、発電要素に対応するエンボスがシール領域14a,14b,14c,14dに対して両側に突出した、いわゆる「両エンボス型」であってもよい。
タブ11p,11nは、略矩形のセル10,20の、短辺ではなく、長辺から導出されていてもよい。本発明のセルは、平面視形状が略正方形であってもよい。
上記のセル10,20は、2枚のラミネートシート13を、発電要素の外側で4辺に沿って重ね合わせてシールした、いわゆる「4辺シール型」であったが、本発明のセルはこれに限定されない。例えば、1枚のラミネートシートを発電要素を挟んで二つ折りし、発電要素の外側で3辺に沿って重ね合わせてシールした、いわゆる「3辺シール型」であってもよい。この場合、タブ11p,11nは、当該3辺のうちの任意の辺から導出される。
本発明の電池モジュールを構成するセルの数は8個に限定されない。複数のセルが、トレイ上に第1層及び第2層からなる2層構造で積層されていればよい。第1層を構成するセルと第2層を構成するセルとが同数である必要はない。第1層は少なくとも2個のセルで構成される。この場合、第2層は、少なくとも1個のセルで構成され、好ましくは少なくとも2個のセルで構成される。一般に、第1層がN個(Nは2以上の整数)のセルで構成される場合、第2層はN−1個〜N+1個のセルで構成されることが好ましい。第1層及び第2層のいずれが下層(トレイ側の層)であってもよい。電池モジュールの製造を容易にするという本発明の効果は、電池モジュールを構成するセル数が多いほどより顕著に発現する。この観点からは、N≧3、更にはN≧4、特にN≧5が好ましい。2層構造の構成に応じて、トレイの形状や各部の寸法が適宜変更される。
上記の実施形態1,2では、セルのX軸方向の配置ピッチは、下層及び上層のいずれにおいても、タブ11p,11nが導出された辺に沿ったセルの寸法と略同じであったが、本発明はこれに限定されない。本発明では、正極タブ11pと負極タブ11nとが上下方向に対向する必要がある。これを実現するように、セルのX軸方向の配置ピッチは、タブ11p,11nの、タブ11p,11nが導出された辺でのX軸方向位置に応じて適宜調整することが好ましい。
タブ11p,11nが導出された辺に垂直に延びたシール領域(耳部)14c,14d(図1、図7参照)を、エンボス12と同じ側に、テラス部に対して略垂直に折り曲げてもよい。これにより、セルのテラス部の長手方向に沿った寸法を小さくすることができる。これは、電池モジュールのX軸方向寸法を小さくするするのに有利であり得る。
本発明は、複数のセルが直列に接続された任意の電池モジュールに広範囲に利用することができる。特に、本発明は、太陽光発電用蓄電システム、無停電電源装置(UPS)、自動車やバイク等の各種移動機器、携帯情報端末等の電源として利用することができる。
1,2 電池モジュール
10,20 ラミネートセル(セル)
11p 正極タブ
11n 負極タブ
13 ラミネートシート
14a,14b,14c,14d シール領域
本発明は、略矩形薄板状の複数のラミネートセルを直列に接続してなる電池モジュールに関する。
リチウムイオン二次電池に代表される非水電解質電池は、エネルギー密度が高いという特徴から、太陽光発電用蓄電システム、無停電電源装置(UPS(Uninterruptible Power Supply))、自動車やバイク等の各種移動機器、携帯情報端末等の電源として利用されている。このような用途において、エネルギー密度を更に向上させるため、薄板状の発電要素を可撓性を有するラミネートシートで外装した、略矩形の平面視形状を有するラミネート型リチウムイオン二次電池(一般に「ラミネートセル」と呼ばれる。以下単に「セル」という)が多く使用されている。更に、所望する電池容量を得るために、複数のセルを直列に電気的に接続した電池モジュールも実用されている。
特許文献1には、複数のセルを積み重ねてなる電池モジュールが記載されている。この電池モジュールは、概略以下の工程を経て製造される。最初に、複数のラミネートセルを、それらの正極タブと負極タブとが交互に配置されるように一平面上に一列に並べる。次に、隣り合うラミネートセルの正極タブと負極タブとを短冊状の接続部材を介して電気的に接続して、複数のラミネートセルを直列に電気的に接続する。最後に、隣り合うラミネートセルが互いに重なり合うように接続部材を折り曲げて、ラミネートセルを順次積み重ねていく。かくして、直列に接続された複数のラミネートセルがその厚さ方向に積み重ねられた電池モジュールが得られる。
特開2013−140707号公報
特許文献1に記載の電池モジュールの製造方法において、接続部材を折り曲げてラミネートセルを重ね合わせる工程は、自動化することが困難である。このため、上記の電池モジュールは、その製造が煩雑であり、コスト高であるという課題を有する。
本発明の目的は、製造が容易な電池モジュールを提供することにある。
本発明の電池モジュールは、発電要素を可撓性を有するラミネートシートで外装した、略矩形の平面視形状を有する複数のラミネートセルと、前記複数のラミネートセルが載置されたトレイとを備える。前記発電要素に接続された正極タブ及び負極タブが、略矩形の前記ラミネートセルの辺から導出されている。前記複数のラミネートセルは、前記トレイ上に、第1層及び第2層からなる2層構造で積層されている。前記第1層は少なくとも2個の前記ラミネートセルを含む。前記少なくとも2個のラミネートセルは、その前記辺が一直線に沿うように、一定のピッチで、第1方向に沿って一列に並べられている。前記第2層を構成する前記ラミネートセルは、前記第1層を構成する前記ラミネートセルの前記正極タブと前記第2層を構成する前記ラミネートセルの前記負極タブとが前記第1層と前記第2層との積層方向に対向し且つ前記第1層を構成する前記ラミネートセルの前記負極タブと前記第2層を構成する前記ラミネートセルの前記正極タブとが前記積層方向に対向するように、前記第1層を構成する前記ラミネートセルに対して前記第1方向に位置ずれしている。前記複数のラミネートセルが直列に接続されるように、前記積層方向に対向する前記正極タブと前記負極タブとが電気的に接続されている。
本発明の電池モジュールは、複数のセルをトレイ上に2層構造で積層し、次いで、積層方向に対向する異極のタブの対を順次接続することによって製造できる。従って、本発明の電池モジュールは、製造が容易である。
図1Aは、本発明の実施形態1にかかるラミネートセルの上面側から見た斜視図、図1Bはその下面側から見た斜視図である。 図2は、本発明の実施形態1にかかる電池モジュールの分解斜視図である。 図3は、本発明の実施形態1にかかる電池モジュールの製造方法の一工程を示した斜視図である。 図4は、本発明の実施形態1にかかる電池モジュールの斜視図である。 図5は、本発明の実施形態1にかかる2個の電池モジュールからなる複合電池モジュールの分解斜視図である。 図6は、本発明の実施形態1にかかる2個の電池モジュールからなる複合電池モジュールの斜視図である。 図7は、本発明の実施形態2にかかるラミネートセルの上面側から見た斜視図、図7Bはその下面側から見た斜視図である。 図8は、本発明の実施形態2にかかる電池モジュールの分解斜視図である。 図9は、本発明の実施形態2にかかる電池モジュールの製造方法の一工程を示した斜視図である。 図10は、本発明の実施形態2にかかる電池モジュールの斜視図である。
上記の本発明の電池モジュールにおいて、前記正極タブ及び前記負極タブが、前記ラミネートセルの共通する辺から導出されていてもよい。この場合、前記第1層を構成する前記少なくとも2個のラミネートセルは、前記正極タブ及び前記負極タブが前記第1方向に交互に配置されるように並べられていてもよい。かかる態様によれば、正極タブ及び負極タブが共通する辺から導出されたラミネートセルを用いて、本発明の電池モジュールを構成することができる。
あるいは、前記正極タブは、前記ラミネートセルの第1辺から導出されていてもよく、前記負極タブは、前記ラミネートセルの、前記第1辺に平行な第2辺から導出されていてもよい。この場合、前記第1層を構成する前記少なくとも2個のラミネートセルは、その前記第1辺及びその前記第2辺がそれぞれ一直線に沿うように並べられていてもよい。かかる態様によれば、正極タブ及び負極タブが異なる辺から反対向きに導出されたラミネートセルを用いて、本発明の電池モジュールを構成することができる。
Nを2以上の整数としたとき、前記第1層はN個の前記ラミネートセルで構成されてもよい。この場合、前記第2層はN−1個〜N+1個の前記ラミネートセルで構成されてもよい。かかる態様によれば、積層方向に対向する異極のタブの対を順次接続するだけで、第1層を構成する全てのセルと第2層を構成する全てのセルを直列に接続することができる。
前記第2層は少なくとも2個の前記ラミネートセルを含んでいてもよい。この場合、前記第2層を構成する前記少なくとも2個のラミネートセルは、前記正極タブ及び前記負極タブが導出された辺が一直線に沿うように、前記ピッチと同じピッチで、前記第1方向に沿って一列に並べられていてもよい。かかる態様によれば、少なくとも2個のラミネートセルを含む第1層と少なくとも2個のラミネートセルを含む第2層とを備えた、製造が容易な本発明の電池モジュールを提供できる。
前記第1層を構成する前記ラミネートセルに対する前記第2層を構成する前記ラミネートセルの前記第1方向における位置ずれ量は、前記ピッチの半分であってもよい。かかる態様は、異極のタブを積層方向に対向させることを容易にする。従って、電池モジュールの製造がさらに容易になる。
前記正極タブ及び前記負極タブは、前記第1方向に垂直であり且つ前記積層方向に垂直である第2方向に沿って前記トレイからはみ出していてもよい。かかる態様は、積層方向に対向する異極のタブを接続する作業を容易にする。従って、電池モジュールの製造がさらに容易になる。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態を構成する主要部材を簡略化して示したものである。従って、本発明は以下の各図に示されていない任意の部材を備え得る。また、本発明の範囲内において、以下の各図に示された各部材を変更または省略し得る。各実施形態の説明において引用する図面において、先行する実施形態で引用した図面に示された部材に対応する部材には、当該先行する実施形態の図面で付された符号と同じ符号が付してある。そのような部材については、重複する説明が省略されており、先行する実施形態の説明を適宜参酌すべきである。
(実施形態1)
図1Aは、本発明の実施形態1にかかる電池モジュール1(後述する図4参照)を構成するラミネートセル(以下、単に「セル」という)10の上面側から見た斜視図、図1Bはその下面側から見た斜視図である。セル10は、略矩形の平面視形状を有し、当該略矩形の縦横寸法に比べて厚みが薄い薄板形状を有する。このセル10は、ラミネートシート13からなる外装内に、略矩形の平面視形状を有する薄板状の発電要素(図示せず)が封入されたものである。発電要素は、正極集電体の所定領域の両面に正極活物質を含む正極合剤層が塗布形成された正極と、負極集電体の所定領域の両面に負極活物質を含む負極合剤層が塗布形成された負極とが、セパレータを介して交互に積層されてなる電極積層体である。電池の種類は特に制限はないが、二次電池、中でもリチウムイオン二次電池や固体電池が好ましい。
ラミネートシート13は、発電要素に比べて薄く、且つ、可撓性を有している。ラミネートシート13は、例えば、アルミニウム等からなる基層の、発電要素に対向する側の面に熱融着性樹脂層(例えば変性ポリオレフィン層)が積層された多層シートであってもよい。2枚の矩形状のラミネートシート13が、発電要素を挟んで配置され、発電要素の外側で重ね合わされてヒートシール法などによりシールされている。2枚のラミネートシート13がシールされたシール領域14a,14b,14c,14dは、略矩形のセル10の4辺に沿っている。シール領域14a,14bは、セル10の短辺に沿っており、シール領域14c,14dは、セル10の長辺に沿っている。全てのシール領域14a〜14dは共通する一平面上にある。発電要素に対応する平面視形状が略矩形のエンボス12が、シール領域14a〜14dに対して一方の側に突出している。
シール領域14a(または、シール領域14aが沿う第1短辺)から、正極タブ11p及び負極タブ11nが導出されている。正極タブ11p及び負極タブ11nは、短冊形状を有し、シール領域14aの長手方向に対して直交する方向(即ち、シール領域14aの両端につながる一対のシール領域14c,14dと平行な方向)に沿って延びている。正極タブ11pは、例えばアルミニウムの薄板からなり、発電要素を構成する複数の正極集電体(図示せず)と電気的に接続されている。負極タブ11nは、例えばニッケルの薄板等からなり、発電要素を構成する複数の負極集電体(図示せず)と電気的に接続されている。正極タブ11p及び負極タブ11nが導出された辺に沿ったシール領域14aを「テラス部」という。また、テラス部14aの両端に接続されたシール領域14c,14dを「耳部」という。第1耳部14c及び第2耳部14dは、テラス部14aが沿うセル10の辺に対して垂直な辺に沿って延びる。
図2は、本実施形態1の電池モジュール1の分解斜視図である。電池モジュール1は、トレイ30と、8個のセル10とを含む。8個のセル10は同じものである。8個のセル10のうち、トレイ30側の4個のセル10は下層を構成し、残りの4個のセル10は上層を構成する。8個のセル10は、トレイ30上に、下層及び上層からなる2層構造で積層される。以下の説明の便宜のため、図示したようなXYZ直交座標系を設定する。Z軸は、下層と上層との積層方向に一致する。XY面に平行な方向を「水平方向」といい、Z軸に平行な方向を「上下方向」という。Z軸方向寸法を「厚さ」という。なお、「水平」及び「上下」は、電池モジュール1の使用時の姿勢を意味するものではない。
トレイ30は、全体として略長方形の板材からなる。トレイ30は、その長手方向(X軸方向)において大部分を占める第1底部31と、第1底部31に対してX軸方向に隣接した第2底部32とを備える。第1底部31及び第2底部32は、いずれもXY面に平行な平坦面である。第2底部32は、第1底部31に対して、階段状に上方に変位している。第1底部31の長さ(X軸方向寸法)は、下層を構成する4個のセル10の短辺方向寸法の合計と略同じである。第2底部32の長さ(X軸方向寸法)はセル10のX軸方向の配置ピッチ(詳細は後述する)の略半分である。第1底部31及び第2底部32の幅(Y軸方向寸法)は、セル10の長辺方向寸法(タブ11p,11nを含まない)と略同じである。第1底部31と第2底部32との上下方向距離は、セル10の厚さと略同じである。第1底部31の、第2底部32とは反対側端には、YZ面に平行な第1壁33aが設けられている。同様に、第2底部32の、第1底部32とは反対側端には、YZ面に平行な第2壁33bが設けられている。第1底部31と第2底部32との境界には、両者をつなぐようにYZ面に平行な中間壁33cが設けられている。
トレイ30は、8個のセル10の荷重を支える程度の機械的強度を有する板材からなる。トレイ30の材料は、制限されないが、アルミニウム、ステンレス鋼などの金属や、ポリエステル、ポリプロピレン、硬質塩化ビニル等の硬質の樹脂材料、繊維強化プラスチック等を用いうる。
電池モジュール1の製造方法を説明する。
最初に、図3に示すように、トレイ30の第1底部31(図2参照)上に、下層を構成する4個のセル10を、そのエンボス12(図1A参照)を上方に向けて載置する。トレイ30が導電性を有する場合、トレイ30(特に第1壁33a、第1底部31、及び、中間壁33c)と4個のセル10との間に絶縁シート(図示せず)を介在させることが好ましい。4個のセルをトレイ30に固定する方法は、制限はないが、例えば両面粘着テープまたは粘着剤を用いることができる。4個のセル10は、トレイ30の長手方向(X軸方向)に沿って一定のピッチで一列に並べられる。本例では、セル10のX軸方向の配置ピッチは、セル10の短辺方向寸法と略同じである。4個のセル10のテラス部14a(図1A参照。またはテラス部14aが沿う第1短辺)は、X軸方向に沿って一直線に並ぶ。4個のセル10の耳部14c,14d(またはセル10の長辺)は、Y軸に平行である。4個のセル10の正極タブ11pと負極タブ11nとはX軸方向に交互に配置される。タブ11p,11nは、トレイ30からY軸方向に沿って同じ側に向かってはみ出している。4個のセル10は、第1壁33aから中間壁33cまでの第1底部31を底面とする凹み内に、X軸方向にほぼ隙間なく配置される。4個のセル10(またはそのエンボス12)の上面と、第2底部32とは、共通する一水平面に沿っている。
次いで、図4に示すように、下層の4個のセル10上に、上層を構成する別の4個のセル10を、そのエンボス12を上方に向けて載置する。下層の4個のセル10及びトレイ30(特に第2底部32、及び、第2壁33b)と上層の4個のセル10との間に絶縁シート(図示せず)を介在させることが好ましい。なお、トレイ30が絶縁性を有する場合、トレイ30と上層のセル10との間には絶縁シートは不要である。上層のセル10を固定する方法は、制限はないが、例えば両面粘着テープまたは粘着剤を用いることができる。上層の4個のセル10は、下層の4個のセル10と同様に、X軸方向に沿って一定のピッチで一列に並べられる。上層のセル10の配置ピッチは、下層のセル10の配置ピッチと同じである。上層の4個のセル10のテラス部14a(図1A参照。またはテラス部14aが沿う第1短辺)は、X軸方向に沿って一直線に並ぶ。4個のセル10の耳部14c,14d(またはセル10の長辺)は、Y軸に平行である。上層の4個のセル10の正極タブ11pと負極タブ11nとはX軸方向に交互に配置される。上層の4個のセル10のタブ11p,11nは、トレイ30から、下層の4個のセル10のタブ11p,11nと同じ側に向かってY軸方向に沿ってはみ出している。
上層の4個のセル10は、下層の4個のセル10に対して、その配置ピッチの半分だけX軸方向に第2壁33b側に位置ずれしている。この結果、下層のセル10の正極タブ11pと上層のセル10の負極タブ11nとが上下方向に対向し、また、下層のセル10の負極タブ11nと上層のセル10の正極タブ11pとが上下方向に対向する。
次いで、上下方向に対向する正極タブ11pと負極タブ11nとを電気的に接続する。本例では、接続が容易なように、上層の4個のセル10のタブ11p,11nは、その先端部分が下方に位置するように階段状に2カ所で折り曲げられている(第2壁33bに最も近い正極タブ11pを除く)。正極タブ11pと負極タブ11nとを接続する方法は、制限はないが、例えば超音波溶接、抵抗溶接、レーザ溶接、カシメ、導電性接着剤による接着など、任意の方法を用いうる。正極タブ11pと負極タブ11nとの各接続部分に、各セル10の電圧を監視するための配線(図示せず)を接続してもよい。接続すべきタブ11p,11nの対がトレイ30からはみ出し、且つ、X軸方向に一列に並んでいるので、これらのタブ11p,11nの対を順次接続する作業は容易である。
かくして、本実施形態1の電池モジュール1が得られる。必要に応じて、上層のセル10を覆うように、第1壁33aと第2壁33bとの間にわたって平板(図示せず)を取り付けてもよい。8個のセル10はトレイ30とこの平板とで覆われる。
上層の4個のセル10が下層の4個のセル10に対してセル10の配置ピッチの半分だけ位置ずれしているので、下層の4個のセル10のタブ11p,11nのうち第1壁33aに最も近いタブ(本実施形態では負極タブ11n)に対して上下方向に対向するタブは存在せず、また、上層のセル10のタブ11p,11nのうち第2壁33bに最も近いタブ(本実施形態では正極タブ11p)に対して上下方向に対向するタブは存在しない。第1壁33aに最も近い下層の負極タブ11nは電池モジュール1の負極端子11Nとなり、第2壁33bに最も近い上層の正極タブ11pは電池モジュール1の正極端子11Pとなる。負極端子11Nと正極端子11Pとの間で、8個のセル10が、下層のセル10と上層のセル10とが交互に直列接続されている。負極端子11N及び正極端子11Pを入出力端子として、8個のセルを含む電池モジュール1に対して充放電を行うことができる。
本実施形態1の電池モジュール1は、上述した特許文献1の電池モジュールの製造方法において必須であった、隣り合うセルの正極タブと負極タブとを接続部材で接続した後、接続部材を折り曲げて隣り合うセルを重ね合わせる工程が不要である。トレイ30上にセル10を2層構造で積層する工程、及び、上下に対向する異極のタブ11p,11nを接続する工程は、いずれも簡単であり、機械による自動化が容易である。本実施形態1の電池モジュール1は、製造が容易である。このため、電池モジュール1を安価に製造することができる。
本実施形態1では、セル10や絶縁シートを固定するための両面粘着テープの貼付または粘着剤の付与は、下層及び上層のそれぞれを構成する4個のセル10に対応する比較的広い領域に対して連続的に行うことができる。絶縁シートに関しても、トレイ30と下層との間、下層と上層との間のそれぞれに、比較的大面積の絶縁シートを各1枚敷き詰めればよい。各セル10ごとに両面粘着テープの貼付または粘着剤の付与を行う必要がなく、また、1個のセル10に対応する小面積の絶縁シートをセル10ごとに設置する必要もない。この点からも、本実施形態1の電池モジュール1は、製造が容易である。
上述した特許文献1の電池モジュールの製造方法では、セルが水平方向に一列に配置されるので、隣り合うセルの正極タブと負極タブとは水平方向に離間している。このため、正極タブと負極タブとを電気的に接続するためには、例えばタブ間に短冊状の接続部材を介在させる必要がある。これに対して、本実施形態1では、トレイ30にセル10を上記のように2層構造で積層すれば、正極タブ11pと負極タブ11nとが上下方向に対向する。その後、正極タブ11pと負極タブ11nとを互いに接近させて電気的接続すればよい。正極タブ11pと負極タブ11nとを接続するために、特許文献1の接続部材のような別個の部品は不要である。これは、以下の点で有利である。第1に、部品点数の削減や製造工数の削減が可能になるので、電池モジュール1を安価に製造することができる。第2に、正極タブ11pと負極タブ11nとの間のインピーダンスの増大を回避できるので、電池モジュール1の全体での合計インピーダンスを低下させることができ、各セル10の能力を十分に発揮させることができる。
トレイ30は、電池モジュール1の製造過程では、下層の4個のセル10及び上層の4個のセル10をそれぞれ所定位置に位置決めし保持するための治具として機能する。また、トレイ30は、電池モジュール1の完成後は、8個のセル10を保持し収容する、電池モジュール1の筐体として機能する。即ち、電池モジュール1の製造過程において、セル10を位置決めするための専用の治具は不要である。また、直列に接続された8個のセル10を筐体に収納する作業が不要である。これらの点からも、本実施形態1の電池モジュール1は、製造が容易であり、安価に製造できる。
本実施形態1の電池モジュール1は、トレイ30上に8個のセル10が2層構造で積層されているので、全体として、積層方向寸法(即ち、Z軸方向寸法)が小さく、X軸方向寸法及びY軸方向寸法が比較的大きなパネル状物である。電池モジュール1を例えば壁や天井に取り付けた場合には、突出量が少なく、圧迫感を感じさせない。また、電池モジュール1をわずかな隙間に挿入して配置できる。
2個の電池モジュール1を組み合わせて、16個のセル10が直列に接続された複合電池モジュール1aを構成することもできる。図5は複合電池モジュール1aの分解斜視図である。上述した2つの電池モジュール1を、それぞれの上層を相手方に向けて対向させる。下側の電池モジュール1のタブ11p,11nと上側の電池モジュール1のタブ11p,11nとは、同じ側に向かって突出している。この状態で、上下の電池モジュール1を接合する。下側の電池モジュール1の第1壁33aと上側の電池モジュール1の第2壁33bとを連結し、下側の電池モジュール1の第2壁33bと上側の電池モジュール1の第1壁33aとを連結する。図6は、このようにして得られた複合電池モジュール1aの斜視図である。下側の電池モジュール1の正極端子11P(図5参照)と上側の電池モジュール1の負極端子11N(図5参照)とが上下方向に対向する。これら2つの端子11P,11Nを接近させて電気的に接続する。下側の電池モジュール1の8個のセル10と上側の電池モジュール1の8個のセル10とが直列に接続される。下側の電池モジュール1の負極端子11N及び上側の電池モジュール1の正極端子11Pを入出力端子として、16個のセルを含む複合電池モジュール1aに対して充放電を行うことができる。
(実施形態2)
図7Aは、本発明の実施形態2にかかる電池モジュール2(後述する図10参照)を構成するラミネートセル(以下、単に「セル」という)20の上面側から見た斜視図、図7Bはその下面側から見た斜視図である。セル20は、正極タブ11p及び負極タブ11nの配置に関して、実施形態1のセル10と異なる。即ち、本実施形態2のセル20では、正極タブ11pはシール領域(第1テラス部)14aから導出され、負極タブ11nはシール領域(第2テラス部)14bから導出されている。第1及び第2テラス部14a,14bは、略矩形のセル20の互いに平行な第1及び第2短辺にそれぞれ沿っている。正極タブ11pは、第1テラス部14aの第1耳部14cの近傍の位置に配置され、負極タブ11nは、第2テラス部14bの第2耳部14dの近傍の位置に配置されている。換言すれば、正極タブ11pと負極タブ11nとは、略矩形のセル20の対角位置近傍に配置されている。セル20は、上記を除いて実施形態1のセル10と同じである。
図8は、本実施形態2にかかる電池モジュール2の分解斜視図である。電池モジュール2は、実施形態1の電池モジュール1と同様に、トレイ30上に、8個のセル20が、下層及び上層からなる2層構造で積層される。8個のセル20は同じものである。
電池モジュール2の製造方法を説明する。
最初に、図9に示すように、トレイ30の第1底部31(図8参照)上に、下層を構成する4個のセル20を載置する。実施形態1と異なり、4個のセル20のエンボス12は下側(トレイ30側)に向けられる。4個のセル20は、トレイ30の長手方向(X軸方向)に沿って一定のピッチで一列に並べられる。4個のセル20の第1テラス部14a(図7A参照。または第1テラス部14aが沿う第1短辺)は、X軸方向に沿って一直線に並び、4個のセル20の第2テラス部14b(図7A参照。または第2テラス部14bが沿う第2短辺)もX軸方向に沿って一直線に並ぶ。4個のセル20の正極タブ11pは、トレイ30に対して一方の側に向かってY軸方向に沿ってはみ出している。4個のセル20の負極タブ11nは、トレイ30に対して正極タブ11pとは反対側に向かってY軸方向に沿ってはみ出している。
次いで、図10に示すように、下層の4個のセル20上に、上層を構成する別の4個のセル20を載置する。下層の4個のセル20とは異なり、上層の4個のセル20のエンボス12は上側に向けられる。4個のセル20の第1テラス部14a(図7A参照。または第1テラス部14aが沿う第1短辺)は、X軸方向に沿って一直線に並び、4個のセル20の第2テラス部14b(図7A参照。または第2テラス部14bが沿う第2短辺)もX軸方向に沿って一直線に並ぶ。上層の4個のセル20の正極タブ11pは、下層の4個のセル20の負極タブ11nと同じ側に向かってトレイ30からY軸方向に沿ってはみ出している。また、上層の4個のセル20の負極タブ11nは、下層の4個のセル20の正極タブ11pと同じ側に向かってトレイ30からY軸方向に沿ってはみ出している。上層の4個のセル20は、下層の4個のセル20と同じピッチでX軸方向に沿って一列に並べられる。但し、上層の4個のセル20は、下層の4個のセル20に対して、その配置ピッチの半分だけX軸方向に第2壁33b側に位置ずれしている。この結果、下層のセル20の正極タブ11pと上層のセル20の負極タブ11nとが上下方向に対向し、また、下層のセル20の負極タブ11nと上層のセル20の正極タブ11pとが上下方向に対向する。
次いで、上下方向に対向する正極タブ11pと負極タブ11nとを電気的に接続する。本実施形態2では、下層のセル20及び上層のセル20のそれぞれのエンボス12とは反対側の面が対向する。このため上下方向に対向する正極タブ11pと負極タブ11nとは比較的接近している。これは、正極タブ11pと負極タブ11nとの接続を容易にする。
かくして、本実施形態2の電池モジュール2が得られる。第1壁33aに最も近い下層の負極タブ11nは電池モジュール2の負極端子11Nとなり、第2壁33bに最も近い上層の正極タブ11pは電池モジュール2の正極端子11Pとなる。負極端子11Nと正極端子11Pとの間で、8個のセル20が、下層のセル20と上層のセル20とが交互に直列接続されている。負極端子11N及び正極端子11Pを入出力端子として、8個のセルを含む電池モジュール2に対して充放電を行うことができる。
本実施形態2は、上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明が、本実施形態2にも同様に適用される。
上記の実施形態1,2は例示に過ぎない。本発明は、実施形態1,2に限定されず、適宜変更することができる。
本発明の電池モジュールを構成するセルは、セル10,20(図1、図7参照)のように、発電要素に対応するエンボス12がシール領域14a,14b,14c,14dに対して一方の側のみに突出した、いわゆる「片エンボス型」に限定されない。即ち、発電要素に対応するエンボスがシール領域14a,14b,14c,14dに対して両側に突出した、いわゆる「両エンボス型」であってもよい。
タブ11p,11nは、略矩形のセル10,20の、短辺ではなく、長辺から導出されていてもよい。本発明のセルは、平面視形状が略正方形であってもよい。
上記のセル10,20は、2枚のラミネートシート13を、発電要素の外側で4辺に沿って重ね合わせてシールした、いわゆる「4辺シール型」であったが、本発明のセルはこれに限定されない。例えば、1枚のラミネートシートを発電要素を挟んで二つ折りし、発電要素の外側で3辺に沿って重ね合わせてシールした、いわゆる「3辺シール型」であってもよい。この場合、タブ11p,11nは、当該3辺のうちの任意の辺から導出される。
本発明の電池モジュールを構成するセルの数は8個に限定されない。複数のセルが、トレイ上に第1層及び第2層からなる2層構造で積層されていればよい。第1層を構成するセルと第2層を構成するセルとが同数である必要はない。第1層は少なくとも2個のセルで構成される。この場合、第2層は、少なくとも1個のセルで構成され、好ましくは少なくとも2個のセルで構成される。一般に、第1層がN個(Nは2以上の整数)のセルで構成される場合、第2層はN−1個〜N+1個のセルで構成されることが好ましい。第1層及び第2層のいずれが下層(トレイ側の層)であってもよい。電池モジュールの製造を容易にするという本発明の効果は、電池モジュールを構成するセル数が多いほどより顕著に発現する。この観点からは、N≧3、更にはN≧4、特にN≧5が好ましい。2層構造の構成に応じて、トレイの形状や各部の寸法が適宜変更される。
上記の実施形態1,2では、セルのX軸方向の配置ピッチは、下層及び上層のいずれにおいても、タブ11p,11nが導出された辺に沿ったセルの寸法と略同じであったが、本発明はこれに限定されない。本発明では、正極タブ11pと負極タブ11nとが上下方向に対向する必要がある。これを実現するように、セルのX軸方向の配置ピッチは、タブ11p,11nの、タブ11p,11nが導出された辺でのX軸方向位置に応じて適宜調整することが好ましい。
タブ11p,11nが導出された辺に垂直に延びたシール領域(耳部)14c,14d(図1、図7参照)を、エンボス12と同じ側に、テラス部に対して略垂直に折り曲げてもよい。これにより、セルのテラス部の長手方向に沿った寸法を小さくすることができる。これは、電池モジュールのX軸方向寸法を小さくするするのに有利であり得る。
本発明は、複数のセルが直列に接続された任意の電池モジュールに広範囲に利用することができる。特に、本発明は、太陽光発電用蓄電システム、無停電電源装置(UPS)、自動車やバイク等の各種移動機器、携帯情報端末等の電源として利用することができる。
1,2 電池モジュール
10,20 ラミネートセル(セル)
11p 正極タブ
11n 負極タブ
13 ラミネートシート
14a,14b,14c,14d シール領域

Claims (7)

  1. 発電要素を可撓性を有するラミネートシートで外装した、略矩形の平面視形状を有する複数のラミネートセルと、前記複数のラミネートセルが載置されたトレイとを備えた電池モジュールであって、
    前記発電要素に接続された正極タブ及び負極タブが、略矩形の前記ラミネートセルの辺から導出されており、
    前記複数のラミネートセルは、前記トレイ上に、第1層及び第2層からなる2層構造で積層されており、
    前記第1層は少なくとも2個の前記ラミネートセルを含み、
    前記少なくとも2個のラミネートセルは、その前記辺が一直線に沿うように、一定のピッチで、第1方向に沿って一列に並べられており、
    前記第2層を構成する前記ラミネートセルは、前記第1層を構成する前記ラミネートセルの前記正極タブと前記第2層を構成する前記ラミネートセルの前記負極タブとが前記第1層と前記第2層との積層方向に対向し且つ前記第1層を構成する前記ラミネートセルの前記負極タブと前記第2層を構成する前記ラミネートセルの前記正極タブとが前記積層方向に対向するように、前記第1層を構成する前記ラミネートセルに対して前記第1方向に位置ずれしており、
    前記複数のラミネートセルが直列に接続されるように、前記積層方向に対向する前記正極タブと前記負極タブとが電気的に接続されていることを特徴とする電池モジュール。
  2. 前記正極タブ及び前記負極タブが、前記ラミネートセルの共通する辺から導出されており、
    前記第1層を構成する前記少なくとも2個のラミネートセルは、前記正極タブ及び前記負極タブが前記第1方向に交互に配置されるように並べられている請求項1に記載の電池モジュール。
  3. 前記正極タブは、前記ラミネートセルの第1辺から導出されており、
    前記負極タブは、前記ラミネートセルの、前記第1辺に平行な第2辺から導出されており、
    前記第1層を構成する前記少なくとも2個のラミネートセルは、その前記第1辺及びその前記第2辺がそれぞれ一直線に沿うように並べられている請求項1に記載の電池モジュール。
  4. Nを2以上の整数としたとき、前記第1層はN個の前記ラミネートセルで構成され、前記第2層はN−1個〜N+1個の前記ラミネートセルで構成される請求項1〜3のいずれか一項に記載の電池モジュール。
  5. 前記第2層は少なくとも2個の前記ラミネートセルを含み、
    前記第2層を構成する前記少なくとも2個のラミネートセルは、前記正極タブ及び前記負極タブが導出された辺が一直線に沿うように、前記ピッチと同じピッチで、前記第1方向に沿って一列に並べられている請求項1〜4のいずれか一項に記載の電池モジュール。
  6. 前記第1層を構成する前記ラミネートセルに対する前記第2層を構成する前記ラミネートセルの前記第1方向における位置ずれ量は、前記ピッチの半分である請求項1〜5のいずれか一項に記載の電池モジュール。
  7. 前記正極タブ及び前記負極タブは、前記第1方向に垂直であり且つ前記積層方向に垂直である第2方向に沿って前記トレイからはみ出している請求項1〜6のいずれか一項に記載の電池モジュール。
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