JPWO2003043063A1 - 相補マスクおよびその作製方法、並びに露光方法、並びに半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
第1回路パターンが互いに相補的な相補パターン26,28に分割され、開口によって形成された前記相補パターン26,28が配置された複数のパターン形成領域34a,34bを有する。各パターン形成領域34a,34bのパターン密度が実質的に同じになるように、相補パターン26,28が各パターン形成領域34a,34bに配置されている。
Description
技術分野
本発明は、例えば、半導体装置の製造工程のうち露光工程に使用される相補マスクおよびその作製方法、並びに露光方法、並びに半導体装置およびその製造方法に関する。
背景技術
荷電粒子線露光装置、例えば電子ビーム露光装置では、大規模集積回路等の回路パターン(素子形成パターン)を作製するに際して、単位時間当たりの処理能力(スループット)に高いレベルが要求される。
このような要求に応えるようにした電子ビーム露光装置が、例えば、特開平5−160012号公報及び特許第2951947号公報に記載されている。
図1は、上記公報に記載された電子ビーム露光装置と同様の形式の一例を示す概略図である。この電子ビーム露光装置10は、ステンシルマスク20を固定した状態で、試料台の作動でウエハ等の試料(被露光体)を適時移動させるようにした所謂リープル型として構成されている。本願明細書では、ステンシルマスクとは、空間に物質が存在しない開口領域を有するマスクを称する。
図1に示すように、電子ビーム露光装置10は、電子ビームEbを出射する電子ビーム源12と、電子ビームEbを集束する集束光学系14と、集束光学系14で集束された電子ビームEbを偏向するメインディフレクタ16、及び微調整ディフレクタ18とを備え、微調整ディフレクタ18を通過した電子ビームEbを、ステンシルマスク20を介して試料21の表面に投射する。
電子ビーム露光装置10は、ステンシルマスク20を保持するマスクステージと、ステンシルマスク20を透過した電子ビームEbによって回路パターン(開口パターン)が投影される位置に試料21を保持する試料台とを備えている。
上記構成の電子ビーム露光装置10では、ステンシルマスク20をマスクステージに装着し、かつ、レジスト膜(図示せず)を表面に塗布した試料21を試料台に載置した状態で露光を開始する。
その際、電子ビーム源12から電子ビームEbを出射すると、集束光学系14、メインディフレクタ16及び微調整ディフレクタ18を通過した電子ビームEbは、ステンシルマスク20の回路パターンを透過した後、試料21表面のレジスト膜に回路パターンとして投影露光される。
ところで、電子ビーム露光装置10では、回路パターンの投影に使用する電子ビームEbは、透明な物質を透過する際にもエネルギーが吸収される性質を有するので、ステンシルマスク20を、透明で堅固な石英ガラス等から構成することはできない。このため、投射露光時に電子ビームEbを良好に透過させるようにするには、回路パターンを開口で形成する以外に方法はない。
このように、ステンシルマスク20は、電子ビームの透過領域である回路パターンが全て開口によって形成される自己支持型の透過マスクなので、例えば、周囲を全て開口で囲まれるようなドーナツ状パターンを備えることはできない。従って、このようなステンシルマスク20を1枚のみ使用するだけでは、ドーナツ状パターンを試料21に投射露光することは不可能である。
上記ドーナツ状パターンの問題を解決するために、1つの回路パターンを複数の相補ステンシルマスクに分割する相補マスク分割方法が、例えば、特公平7−66182号公報に記載されている。
この公報に記載される相補マスク分割方法では、比較的単純な半導体チップのレイアウトを複数のセクションに分割し、分割した各セクションを2枚の相補ステンシルマスクに振り分けて形成している。そして、これら2枚の相補ステンシルマスクを使用し、試料(被露光体)の表面に、各相補ステンシルマスクに形成したレイアウトのセクションを順次露光することによって、全体の回路パターンを転写する。
本願明細書において、相補マスクとは、ある区画のパターンを分割して複数のマスクに載せあるいは同一のマスクの異なる領域に載せ、各マスク同士あるいは同一のマスクの異なる領域同士を重ね合わせて、分割したパターン同士を重ね合わせることにより、当該区画の分割前のパターンを形成できるマスクをいう。
また、本願明細書において、相補ステンシルマスクとは、ある区画のパターンを分割して複数のステンシルマスクに載せあるいは同一のステンシルマスクの異なる領域に載せ、各ステンシルマスク同士あるいは同一のステンシルマスクの異なる領域同士を重ね合わせて、分割したパターン同士を重ね合わせることにより、当該区画の分割前のパターンを形成できるステンシルマスクをいう。
近年の半導体集積回路の製造分野では、更なる高集積化の要請に応えて、半導体集積回路を構成する素子数が増大し、各素子がより微細化される傾向にある。これにより、照射された電子ビームによって素子のパターンを試料上に投影露光するための開口からなる回路パターンがより微細化される。
従って、回路パターンをなす開口のパターン密度が増大し、上記従来の相補マスク分割方法等で使用される相補ステンシルマスクでは、その機械的強度が低下し、回路パターンに歪み等の変形が生じ易くなり、著しい場合には破損することもある。
相補ステンシルマスクに歪み等の変形が生じた際には、試料と相補ステンシルマスクとの間で正確な位置決めができなくなるとともに、歪んだ回路パターンを透過した電子ビームが試料上に投影露光されることになって、正確な回路パターンを転写することができない。
発明の開示
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、機械的強度を向上させ、回路パターンに歪みを生じさせず、試料との間の位置決めを正確に行い、試料上に回路パターンを正確に転写することができる相補マスクおよびその作製方法を提供することにある。
更に、本発明の目的は、このような相補マスクを用いた露光方法並びに半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の相補マスクは、第1回路パターンが互いに相補的な相補パターンに分割され、開口によって形成された前記相補パターンが配置された複数のパターン形成領域を有し、各パターン形成領域のパターン密度が実質的に同じになるように、前記相補パターンが各パターン形成領域に配置されている。
上記の目的を達成するため、本発明の相補マスクの作製方法は、第1回路パターンをパターン密度が実質的に同じになるように複数のパターン形成領域に分割して、各パターン形成領域に互いに相補的な相補パターンを割り振るステップと、同一のマスク基板に各パターン形成領域が隣接するように、各パターン形成領域の相補パターンからなる孔を形成するステップとを有する。
上記の目的を達成するため、本発明の露光方法は、第1回路パターンが互いに相補的な相補パターンに分割され、開口によって形成された前記相補パターンが配置された複数のパターン形成領域が隣接して設けられており、各パターン形成領域のパターン密度が実質的に同じになるように、前記相補パターンが各パターン形成領域に配置されている第1相補マスクを用い、前記第1相補マスクの全てのパターン形成領域に荷電粒子ビームを走査して被露光体に相補パターンを転写する工程と、一つの前記パターン形成領域分だけずらして、再び前記第1相補マスクの全てのパターン形成領域に荷電粒子ビームを走査して前記被露光体に相補パターンを転写するずらし転写工程とを有し、前記ずらし転写工程を繰り返して、全ての前記パターン形成領域の前記相補パターンを転写することにより前記被露光体に前記第1回路パターンを転写する。
上記の目的を達成するため、本発明の半導体装置は、回路パターンが互いに相補的な相補パターンに分割され、開口によって形成された前記相補パターンが配置された複数のパターン形成領域が隣接して設けられており、各パターン形成領域のパターン密度が実質的に同じになるように、前記相補パターンが各パターン形成領域に配置されている相補マスクを用い、前記相補マスクの全てのパターン形成領域に荷電粒子ビームを走査して被露光体に前記相補パターンを転写する工程と、一つの前記パターン形成領域分だけずらして、再び前記相補マスクの全てのパターン形成領域に荷電粒子ビームを走査して前記被露光体に前記相補パターンを転写するずらし転写工程とを有し、前記ずらし転写工程を繰り返して、全ての前記パターン形成領域の前記相補パターンを転写することにより前記被露光体に前記回路パターンが転写されている。
上記の目的を達成するため、本発明の半導体装置の製造方法は、回路パターンが互いに相補的な相補パターンに分割され、開口によって形成された前記相補パターンが配置された複数のパターン形成領域が隣接して設けられており、各パターン形成領域のパターン密度が実質的に同じになるように、前記相補パターンが各パターン形成領域に配置されている相補マスクを用い、前記相補マスクの全てのパターン形成領域に荷電粒子ビームを走査して被露光体に前記相補パターンを転写する工程と、一つの前記パターン形成領域分だけずらして、再び前記相補マスクの全てのパターン形成領域に荷電粒子ビームを走査して前記被露光体に前記相補パターンを転写するずらし転写工程とを有し、前記ずらし転写工程を繰り返して、全ての前記パターン形成領域の前記相補パターンを転写することにより前記被露光体に前記回路パターンを転写する。
発明を実施するための最良の形態
以下に、実施形態例を挙げ、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明する。尚、以下の実施形態例で示す相補マスク等は、本発明の理解を容易にするための一つの例示であって、本発明はこの例示に限定されるものではない。
第1の実施の形態
本実施形態例は、相補ステンシルマスクの実施形態の一例であって、図2は本実施形態例の相補ステンシルマスクによって第1の回路パターン(ゲート層)と第2の回路パターン(素子分離層)とを露光対象領域50に転写したパターンを示す平面図である。
図3は第1の回路パターンを露光対象領域50に転写するための第1開口パターンを有する第1の相補ステンシルマスクを示す平面図、図4は第2の回路パターンを露光対象領域50に転写するための第2開口パターンを有する第2の相補ステンシルマスクを示す平面図である。
図5は図3に示す第1の相補ステンシルマスクの第1開口パターンを拡大した平面図、図6は図4に示す第2の相補ステンシルマスクの第2開口パターンを拡大した平面図である。
本実施形態例では、半導体素子を構成する第1の回路パターン及び第2の回路パターンは、それぞれ、SRAM(Static Random Acceess Memory)のメモリ回路のゲート層及び素子分離層である。
ここで、第1の回路パターンは、露光層に露光形成されるゲート層パターンであり、第2の回路パターンは、下地層に露光形成される素子分離層パターンである。
本実施形態では、先ず、第2の相補ステンシルマスク24によって、図2に示す素子分離層パターン38A、40Aを露光形成して下地層を形成し、次いで、この下地層上に、第1の相補ステンシルマスク22によって、図2に示すゲート層パターン26A、28Aを露光形成するように用いられる。
第1の相補ステンシルマスク22は、図3に示すように、相互に接して順次配列された2つの第1のパターン形成領域34a、34bを有している。第1のパターン形成領域34a、34bには、それぞれ、露光対象領域50内の複数個のゲート層パターン26A、28Aに相似する第1開口パターン(相補パターン)26、28が設けられている。
第1の相補ステンシルマスク22では、第1のパターン形成領域34a、34bの全ての第1開口パターン26、28が、それぞれ、一対一の対応で、図2に示す露光対象領域50内のいずれかのゲート層パターン26A、28Aに相似するように構成されている。更に、全ての第1のパターン形成領域34a、34bを重ね合わせたときの第1開口パターン26、28の集合が、露光対象領域50内の全てのゲート層パターン26A、28Aの集合に相似するように構成されている。
第2の相補ステンシルマスク24は、第1の相補ステンシルマスク22と対をなすものであって、図4に示すように、相互に接して順次配列され、第1のパターン形成領域34a、34bの対としてそれぞれ構成された2枚の第2のパターン形成領域46a、46bを有している。
第2のパターン形成領域46a、46bには、それぞれ、露光対象領域50内の複数個の素子分離層パターン38A、40Aに相似する第2開口パターン(相補パターン)38、40が設けられている。
第2のパターン形成領域46a、46bは、第1のパターン形成領域34a、34bの第1開口パターン26、28に対応するゲート層と機能的に関連してゲート層の下層の素子分離層パターン38A、40Aに相似する第2開口パターン38、40を有している。
第2のパターン形成領域46a、46bの全ての第2開口パターン38、40は、それぞれ、一対一の対応で、図2に示す露光対象領域50内のいずれかの素子分離層の素子分離層パターン38A、40Aに相似している。
更に、全ての第2開口パターン38、40は、全ての第2のパターン形成領域46a、46bを重ね合わせたときの第2開口パターン38、40の集合が、露光対象領域50内の全ての素子分離層パターン38A、40Aの集合に相似している。
第1のパターン形成領域34a、34bと第2のパターン形成領域46a、46bとを重ね合わせたときの第1開口パターン26、28と第2開口パターン38、40とからなる複合開口パターンは、第1のパターン形成領域34a、34bと第2のパターン形成領域46a、46bとの対の全てに関して、パターン密度が実質的に相互に同じにされている。
第1及び第2の相補ステンシルマスク22、24は、それぞれ、電子ビームを照射して、第1開口パターン26、28及び第2開口パターン38、40を透過した荷電粒子によって、ゲート層パターン26A、28A及び素子分離層パターン38A、40Aを、図1に示した試料21上に投影露光するように構成されている。
本実施形態例の相補ステンシルマスクでは、第1の相補ステンシルマスク22に形成する回路パターンの開口面積密度を大幅に減少して粗化できるので、第1及び第2の相補ステンシルマスク22、24の機械的強度を向上させることができる。
このため、第1及び第2の相補ステンシルマスク22、24に歪み等の変形が発生することがないので、試料21と相補ステンシルマスク22、24との間の位置決めを正確に行うことができる。これにより、試料21上に回路パターンを正確に投影露光し、2枚の相補ステンシルマスク22、24を使用した正確な回路パターンの転写が実現できる。
尚、本実施形態例で説明した第1の相補ステンシルマスク22に関連する構成は、第1発明の実施形態に対応するものである。
本明細書で言う「パターン密度」は、露光対象領域内のパターンの粗密の程度を意味するものであって、露光対象領域の単位面積当たりのパターン面積の比を意味している。露光対象領域内に存在するパターンは、適度の粗密状態になるように、各パターン相互の間隔が一様になるように分割されることが望ましい。
詳細は後述するが、本実施形態例の相補ステンシルマスクは、以下のように使用する。即ち、図11に示した被露光体の露光対象領域50A、50Bに、第2の相補ステンシルマスク24によって素子分離層パターン38A、40Aを露光形成する。次いで、露光対象領域50A、50Bを一つずらして、再び、相補ステンシルマスク24によって素子分離層パターン38A、40Aを露光対象領域50A、50Bに露光形成する工程を繰り返し行い、露光対象領域50A、50Bのそれぞれに、素子分離層パターン38A及び40Aを露光形成する。
続いて、素子分離層パターン38A、40Aを転写した露光対象領域50A、50Bの双方に、第1の相補ステンシルマスク22によってゲート層パターン26A、28Aを露光形成する。更に、露光対象領域50A、50Bを一つずらして、再び、第1の相補ステンシルマスク22によって第1のパターン形成領域34a、34bを露光対象領域50A、50Bに露光形成する工程を繰り返して行うように用いる。
次に、上記の相補ステンシルマスクの作製方法について説明する。
本作製方法では、図2に示す露光対象領域50内の複数個のゲート層の平面形状のそれぞれに相似する第1開口パターン26、28をそれぞれ有し、相互に接して順次配列された複数の第1のパターン形成領域34a、34bからなる第1の相補ステンシルマスク22を作製する。更に、相補ステンシルマスク22と対をなし、第2開口パターン38、40を有する第2のパターン形成領域46a、46bからなる第2の相補ステンシルマスク24を作製する。
即ち、本作製方法では、先ず、図2に示すように、露光対象領域50の全てのゲート層パターン26A、28Aと、露光対象領域50の全ての素子分離層パターン38A、40Aとからなる複合パターンを示す複合パターン49を作製する。
次いで、図7及び図8に示すように、複合パターン49のパターン密度より低く、かつパターン密度が実質的に相互に同じになるように、複合パターン49内のゲート層26A、28A及び素子分離層38A、40Aをグループに分割する。
そして、各グループ毎のゲート層パターン26A、28A及び素子分離層パターン38A、40Aからなる複合パターンを示す2個の分割パターン41、43を作製する。
続いて、図9A及び図10Aに示すように、分割パターン41、43を構成するゲート層パターン26A、28Aに対応する第1開口パターン26、28を有する第1のパターン形成領域34a、34bを作製する。
更に、図9B及び図10Bに示すように、素子分離層パターン38A、40Aに対応する第2開口パターン38、40を有し、第1のパターン形成領域34a、34bと対になる第2のパターン形成領域46a、46bを作製する。第1のパターン形成領域34a、34b及び第2のパターン形成領域46a、46bは、各分割パターン毎に作製する。
引き続き、図3及び図5に示すように、第1のパターン形成領域34a、34bを相互に接して順次配列してなる第1の相補ステンシルマスク22を作製する。更に、図4及び図6に示すように、第2のパターン形成領域46a、46bを相互に接して順次配列してなる第2の相補ステンシルマスク24を作製する。
これら一連の工程によって、本実施形態例の相補ステンシルマスク22、24を容易に得ることができる。
ところで、メモリ回路をなすMOSトランジスタやキャパシタを構成する各層の個々のパターンは、電気的、素子機能的に見て、相互のパターンの位置ずれに対する要求が、それ以外のパターン同士に比べて厳しい。
従って、本実施形態例の相補ステンシルマスク22、24のグループ分割では、電気的、素子機能的に関連する部分にあるゲート層と素子分離層を、相互に厳密な位置合わせ精度が必要な構成部材として同じグループに割り振った。
また、ゲート層に注目して、各開口パターンが可能な限り接近し過ぎないように、かつ、分割した分割パターン41、43のパターン密度(面積密度)が可能な限り等しくなるように分割することが望ましい。
次に、上記の相補ステンシルマスクを用いた露光方法について、図11〜図14及び図15〜図18を参照して説明する。
図11〜図14は、相補ステンシルマスク22又は24をマスクステージにセットした状態で、試料台の作動で図1の試料21を段階的に移動させて露光対象領域50A、50Bに露光転写する際の露光プロセスの流れを概略的に示す図であり、転写するゲート層パターンや素子分離層パターンは図示省略している。図15〜図18は、図11〜図14にそれぞれ対応する実際の転写結果を示す平面図である。
本露光方法では、ステンシルマスクと試料との間の位置合わせ精度を高める必要があるので、電子ビーム露光装置10による露光時には、次のように位置決めを行いつつ、図15〜図18に示すように露光作業を進める。
尚、図11〜図14では、下地パターンと相補ステンシルマスクとの実際に重なる位置を、説明を容易にする関係上、ずらして記載している。
本露光方法では、先ず、図11に示すように、相互に接して配列された露光対象領域50A、50Bに、第2の相補ステンシルマスク24によって素子分離層パターン38A、40Aを転写する。
次いで、試料台の作動により露光対象領域50A、50Bを一つずらして、再び、第2の相補ステンシルマスク24によって素子分離層パターン38A、40Aを露光対象領域50A、50Bに転写する(第1ずらし転写工程)。
続いて、第1ずらし転写工程を繰り返して行い、相互に接して配列され、それぞれに、素子分離層パターン38A、40Aが転写されている露光対象領域50A、50Bを形成する。
これにより、露光対象領域50A、50Bには、図15に示す、下地層である素子分離層パターン38A、40Aが得られる。図15では、露光対象領域50Aと露光対象領域50Bの双方に、それぞれ、素子分離層パターン38A及び40Aが露光形成されている。
上記露光時、図11に示すように、露光対象領域50A及び露光対象領域50Bに、それぞれ、アライメントマーク30、31が形成される。
次いで、図12に示すように、相互に接して配列され、それぞれ、素子分離層パターン38A、40Aが転写されている露光対象領域50A、50Bのうちの露光対象領域50Aに、第1の相補ステンシルマスク22の第1のパターン形成領域34aによってゲート層パターン28Aを転写する。
これにより、図16に示す転写パターンが得られる。
更に、試料台の作動により露光対象領域50A、50Bを一つずらして、再び、第1の相補ステンシルマスク22の第1のパターン形成領域34a、34bによって、ゲート層パターン26A、28Aを露光対象領域50A、50Bにそれぞれ転写する(第2ずらし転写工程)。これにより、図17に示す転写パターンが得られる。
この後、第2ずらし転写工程を繰り返して行うことにより、図18に示す転写パターンが得られる。
以上の露光方法で、第1のパターン形成領域34a、34bには、それぞれ、図12に示すようにアライメントマーク35、36が設けられている。アライメントマーク35、36は、電子ビーム露光装置10に予め格納されたプログラムを用いて、アライメントマーク30、31に位置合わせされる。
図13に示すような場合に、第1のパターン形成領域34bのアライメントマーク36をアライメントマーク31に整合するだけにすれば、位置合わせ時間を短縮でき、スループット的に有利である。
これに加えて、第1のパターン形成領域34aのアライメントマーク35をアライメントマーク30及び31にも整合するようにすると、スループットはやや低下するが、位置合わせ精度が向上する。
本実施形態例では、或る半導体素子のパターンを、位置ずれを抑止し易くなるようにグループ分けしたので、露光時に双方の相補ステンシルマスク22、24をアライメントマークで適正に位置整合することによって、一組のMOSトランジスタを構成するゲート層及び素子分離層のように位置ずれが許されないもの同士を、極めて正確に位置合わせすることができる。
本実施形態例では、露光プロセスで、下地層パターンの露光対象領域のアライメント情報にそれぞれ適宜の重み付けをすることができる。
この重み付けには、第2開口パターン38、40又は78、80からなる下地層パターンと、この下地層パターンに露光転写される第1開口パターン26、28又は66、68からなる露光層パターンとの、相補分割されたパターンの面積や数量の比を用いても良い。或いは、実際に使用するマスク作製機(図示せず)や電子ビーム露光装置10の固有の特徴(癖)を利用しても良い。
このような露光方法によれば、下地層パターンを露光する際の相補ステンシルマスクの情報を充分に活用できるので、より高い位置精度が得られる。
また、2つ以上の相補ステンシルマスクに分割された回路パターンを露光転写する際の相補ステンシルマスク24、64と相補ステンシルマスク22、62とのアライメントを、相補ステンシルマスク24、64を露光する際に予め作製しておいた相補ステンシルマスク22、62用のアライメントマークを活用する。これにより、相補ステンシルマスク間の位置精度が大幅に向上する。
尚、本実施形態例で説明した第1の相補ステンシルマスク22を用いた露光方法に関連する構成は、第3発明の実施形態に対応するものである。
第2の実施の形態
図19は本実施形態例の相補ステンシルマスクによってゲート層パターン66A、68Aと素子分離層パターン78A、80Aとを露光対象領域90に転写したパターンを示す平面図である。
図20はゲート層パターン66A、68Aを露光対象領域90に転写するための第1開口パターンを有する第1の相補ステンシルマスクを示す平面図、図21は素子分離層パターン78A、80Aを露光対象領域90に転写するための第2開口パターンを有する第2の相補ステンシルマスクを示す平面図である。
図20に示すように、本実施形態例の相補ステンシルマスク62は、相互に接して順次配列された複数の第1のパターン形成領域74a、74bを有している。第1のパターン形成領域74a、74bは、露光対象領域90内のゲート層パターン66A、68Aのそれぞれに相似する第1開口パターン(相補パターン)66、68を有している。
第1の相補ステンシルマスク62は、第1のパターン形成領域74a、74bの全ての第1開口パターン66、68が、それぞれ、一対一の対応で、露光対象領域90内のいずれかのゲート層パターン66A、68Aに相似するようにされている。
更に、第1の相補ステンシルマスク62は、全ての第1のパターン形成領域74a、74bを重ね合わせたときの第1開口パターン66、68の集合が、露光対象領域90内の全てのゲート層パターン66A、68Aの集合に相似するようにされている。
図21に示すように、第2の相補ステンシルマスク64は、第1の相補ステンシルマスク62の第1のパターン形成領域74a、74bの対としてそれぞれ構成されている。また、第2の相補ステンシルマスク64は、対となる第1のパターン形成領域74a、74bに対応して相互に接して順次配列された第2のパターン形成領域86a、86bを有して、第1の相補ステンシルマスク62と対をなしている。
第2のパターン形成領域86a、86bは、第2開口パターン(相補パターン)78、80を有している。第2開口パターン78、80は、第1のパターン形成領域74a、74bの第1開口パターン66、68に対応するゲート層66A、68Aと機能的に関連してゲート層の下層に設けられた、図19に示す素子分離層パターン78A、80Aに相似する。
第2の相補ステンシルマスク64では、第2のパターン形成領域86a、86bの全ての第2開口パターン78、80が、それぞれ、一対一の対応で、露光対象領域90内のいずれかの素子分離層パターン78A、80Aに相似している。
更に、全ての第2のパターン形成領域86a、86bを重ね合わせたときの第2開口パターン78、80の集合が、露光対象領域90内の全ての素子分離層パターン78A、80Aの集合に相似している。
相補ステンシルマスク62、64では、第1及び第2のパターン形成領域74a、74b及び86a、86bを重ね合わせた際の第1及び第2開口パターン66、68及び78、80とからなる複合開口パターンが、第1及び第2のパターン形成領域74a、74b及び86a、86bの対の全てに関して、パターン密度が実質的に相互に同じになっている。
本実施形態例の相補ステンシルマスク62、64も、第1実施形態例の相補ステンシルマスク22、24の作製方法と同様にして作製することができる。
また、完成した相補ステンシルマスク62、64を、第1実施形態例の相補ステンシルマスク22、24と同様に使用することにより、試料21上に回路パターンを正確に投影露光することができる。
本実施形態例の相補ステンシルマスクでは、第1の相補ステンシルマスク62に形成する開口パターンの開口面積密度を大幅に減少して粗化でき、第1及び第2の相補ステンシルマスク62、64の機械的強度を向上できるので、相補ステンシルマスク62、64に歪み等の変形が発生することがない。
このため、試料21と相補ステンシルマスク62、64との間の位置決めを正確に行うことができ、開口パターンを正確に投影露光し、2枚の相補ステンシルマスク62、64を使用した正確な回路パターンの転写が実現できる。
更に、相補ステンシルマスクの第1実施形態例では、MOSトランジスタやキャパシタ等の素子を一括りにして相補ステンシルマスク22、24に割り振ることが比較的容易であったが、本実施形態例では、メモリ回路のような繰り返し構造を持たない、論理回路(ロジック回路)等に有効に適用できる。
本発明は、上記の実施形態の説明に限定されない。例えば、本実施形態では、第1の回路パターンと、当該第1の回路パターンと機能的に関連し第1の回路パターンとは異なる層に設けられた第2の回路パターンとが、相互に厳密な位置合わせ精度が必要なMOSトランジスタのゲート層及び素子分離層である場合について説明したがこれに限られるものではない。例えば、コンタクトプラグ及び当該コンタクトプラグに接続される素子分離層であってもよい。また、金属配線層及び当該金属配線層に接続するコンタクトプラグであってもよい。
産業上の利用可能性
本発明の相補マスクおよびその作製方法、並びに露光方法、並びに半導体装置およびその製造方法は、例えば、半導体装置の製造工程のうち露光工程に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、従来の電子ビーム露光装置の一例を示す概略図である。
図2は、第1実施形態例の相補ステンシルマスクによって第1パターン及び第2パターンを露光対象領域に転写したパターンを示す平面図である。
図3は、本実施形態例の第1の相補ステンシルマスクを示す平面図である。
図4は、本実施形態例の第2の相補ステンシルマスクを示す平面図である。
図5は、図3に示す第1の相補ステンシルマスクの第1開口パターンを拡大した平面図である。
図6は、図4に示す第2の相補ステンシルマスクの第2開口パターンを拡大した平面図である。
図7は、複合パターン内のゲート層及び素子分離層をグループに分割した状態を示す平面図である。
図8は、複合パターン内のゲート層及び素子分離層をグループに分割した状態を示す平面図である。
図9Aおよび図9Bは、第1及び第2の相補ステンシルマスクのうちの対となる開口パターンを示す平面図である。
図10Aおよび図10Bは、第1及び第2の相補ステンシルマスクのうちの対となる開口パターンを示す平面図である。
図11は、露光対象領域に露光転写する際の露光プロセスの流れを概略的に示す図である。
図12は、露光対象領域に露光転写する際の露光プロセスの流れを概略的に示す図である。
図13は、露光対象領域に露光転写する際の露光プロセスの流れを概略的に示す図である。
図14は、露光対象領域に露光転写する際の露光プロセスの流れを概略的に示す図である。
図15は、図11に対応する実際の転写結果を示す平面図である。
図16は、図12に対応する実際の転写結果を示す平面図である。
図17は、図13に対応する実際の転写結果を示す平面図である。
図18は、図14に対応する実際の転写結果を示す平面図である。
図19は、第2実施形態例の相補ステンシルマスクによってゲート層パターン及び素子分離層を露光対象領域に転写したパターンを示す平面図である。
図20は、第2実施形態例の第1の相補ステンシルマスクを示す平面図である。
図21は、第2実施形態例の第2の相補ステンシルマスクを示す平面図である。
符号の説明
10……電子ビーム露光装置
12……電子ビーム
14……集束光学系
16……メインディフレクタ
18……微調整ディフレクタ
20……ステンシルマスク
21……試料
22……第1の相補ステンシルマスク
24……第2の相補ステンシルマスク
26,28……第1の開口パターン
26A,28A……ゲート層パターン
30,31,35,36……アライメントマーク
34a,34b……第1のパターン形成領域
38,40……第2の開口パターン
38A,40A……素子分離層パターン
41,43……分割パターン
46a,46b……第2のパターン形成領域
49……複合パターン
50,50A,50B……露光対象領域
62……第1の相補ステンシルマスク
64……第2の相補ステンシルマスク
66,68……第1開口パターン
66A,68A……ゲート層パターン
78,80……第2開口パターン
78A,80A……素子分離層パターン
90……露光対象領域
Eb……電子ビーム。
本発明は、例えば、半導体装置の製造工程のうち露光工程に使用される相補マスクおよびその作製方法、並びに露光方法、並びに半導体装置およびその製造方法に関する。
背景技術
荷電粒子線露光装置、例えば電子ビーム露光装置では、大規模集積回路等の回路パターン(素子形成パターン)を作製するに際して、単位時間当たりの処理能力(スループット)に高いレベルが要求される。
このような要求に応えるようにした電子ビーム露光装置が、例えば、特開平5−160012号公報及び特許第2951947号公報に記載されている。
図1は、上記公報に記載された電子ビーム露光装置と同様の形式の一例を示す概略図である。この電子ビーム露光装置10は、ステンシルマスク20を固定した状態で、試料台の作動でウエハ等の試料(被露光体)を適時移動させるようにした所謂リープル型として構成されている。本願明細書では、ステンシルマスクとは、空間に物質が存在しない開口領域を有するマスクを称する。
図1に示すように、電子ビーム露光装置10は、電子ビームEbを出射する電子ビーム源12と、電子ビームEbを集束する集束光学系14と、集束光学系14で集束された電子ビームEbを偏向するメインディフレクタ16、及び微調整ディフレクタ18とを備え、微調整ディフレクタ18を通過した電子ビームEbを、ステンシルマスク20を介して試料21の表面に投射する。
電子ビーム露光装置10は、ステンシルマスク20を保持するマスクステージと、ステンシルマスク20を透過した電子ビームEbによって回路パターン(開口パターン)が投影される位置に試料21を保持する試料台とを備えている。
上記構成の電子ビーム露光装置10では、ステンシルマスク20をマスクステージに装着し、かつ、レジスト膜(図示せず)を表面に塗布した試料21を試料台に載置した状態で露光を開始する。
その際、電子ビーム源12から電子ビームEbを出射すると、集束光学系14、メインディフレクタ16及び微調整ディフレクタ18を通過した電子ビームEbは、ステンシルマスク20の回路パターンを透過した後、試料21表面のレジスト膜に回路パターンとして投影露光される。
ところで、電子ビーム露光装置10では、回路パターンの投影に使用する電子ビームEbは、透明な物質を透過する際にもエネルギーが吸収される性質を有するので、ステンシルマスク20を、透明で堅固な石英ガラス等から構成することはできない。このため、投射露光時に電子ビームEbを良好に透過させるようにするには、回路パターンを開口で形成する以外に方法はない。
このように、ステンシルマスク20は、電子ビームの透過領域である回路パターンが全て開口によって形成される自己支持型の透過マスクなので、例えば、周囲を全て開口で囲まれるようなドーナツ状パターンを備えることはできない。従って、このようなステンシルマスク20を1枚のみ使用するだけでは、ドーナツ状パターンを試料21に投射露光することは不可能である。
上記ドーナツ状パターンの問題を解決するために、1つの回路パターンを複数の相補ステンシルマスクに分割する相補マスク分割方法が、例えば、特公平7−66182号公報に記載されている。
この公報に記載される相補マスク分割方法では、比較的単純な半導体チップのレイアウトを複数のセクションに分割し、分割した各セクションを2枚の相補ステンシルマスクに振り分けて形成している。そして、これら2枚の相補ステンシルマスクを使用し、試料(被露光体)の表面に、各相補ステンシルマスクに形成したレイアウトのセクションを順次露光することによって、全体の回路パターンを転写する。
本願明細書において、相補マスクとは、ある区画のパターンを分割して複数のマスクに載せあるいは同一のマスクの異なる領域に載せ、各マスク同士あるいは同一のマスクの異なる領域同士を重ね合わせて、分割したパターン同士を重ね合わせることにより、当該区画の分割前のパターンを形成できるマスクをいう。
また、本願明細書において、相補ステンシルマスクとは、ある区画のパターンを分割して複数のステンシルマスクに載せあるいは同一のステンシルマスクの異なる領域に載せ、各ステンシルマスク同士あるいは同一のステンシルマスクの異なる領域同士を重ね合わせて、分割したパターン同士を重ね合わせることにより、当該区画の分割前のパターンを形成できるステンシルマスクをいう。
近年の半導体集積回路の製造分野では、更なる高集積化の要請に応えて、半導体集積回路を構成する素子数が増大し、各素子がより微細化される傾向にある。これにより、照射された電子ビームによって素子のパターンを試料上に投影露光するための開口からなる回路パターンがより微細化される。
従って、回路パターンをなす開口のパターン密度が増大し、上記従来の相補マスク分割方法等で使用される相補ステンシルマスクでは、その機械的強度が低下し、回路パターンに歪み等の変形が生じ易くなり、著しい場合には破損することもある。
相補ステンシルマスクに歪み等の変形が生じた際には、試料と相補ステンシルマスクとの間で正確な位置決めができなくなるとともに、歪んだ回路パターンを透過した電子ビームが試料上に投影露光されることになって、正確な回路パターンを転写することができない。
発明の開示
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、機械的強度を向上させ、回路パターンに歪みを生じさせず、試料との間の位置決めを正確に行い、試料上に回路パターンを正確に転写することができる相補マスクおよびその作製方法を提供することにある。
更に、本発明の目的は、このような相補マスクを用いた露光方法並びに半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の相補マスクは、第1回路パターンが互いに相補的な相補パターンに分割され、開口によって形成された前記相補パターンが配置された複数のパターン形成領域を有し、各パターン形成領域のパターン密度が実質的に同じになるように、前記相補パターンが各パターン形成領域に配置されている。
上記の目的を達成するため、本発明の相補マスクの作製方法は、第1回路パターンをパターン密度が実質的に同じになるように複数のパターン形成領域に分割して、各パターン形成領域に互いに相補的な相補パターンを割り振るステップと、同一のマスク基板に各パターン形成領域が隣接するように、各パターン形成領域の相補パターンからなる孔を形成するステップとを有する。
上記の目的を達成するため、本発明の露光方法は、第1回路パターンが互いに相補的な相補パターンに分割され、開口によって形成された前記相補パターンが配置された複数のパターン形成領域が隣接して設けられており、各パターン形成領域のパターン密度が実質的に同じになるように、前記相補パターンが各パターン形成領域に配置されている第1相補マスクを用い、前記第1相補マスクの全てのパターン形成領域に荷電粒子ビームを走査して被露光体に相補パターンを転写する工程と、一つの前記パターン形成領域分だけずらして、再び前記第1相補マスクの全てのパターン形成領域に荷電粒子ビームを走査して前記被露光体に相補パターンを転写するずらし転写工程とを有し、前記ずらし転写工程を繰り返して、全ての前記パターン形成領域の前記相補パターンを転写することにより前記被露光体に前記第1回路パターンを転写する。
上記の目的を達成するため、本発明の半導体装置は、回路パターンが互いに相補的な相補パターンに分割され、開口によって形成された前記相補パターンが配置された複数のパターン形成領域が隣接して設けられており、各パターン形成領域のパターン密度が実質的に同じになるように、前記相補パターンが各パターン形成領域に配置されている相補マスクを用い、前記相補マスクの全てのパターン形成領域に荷電粒子ビームを走査して被露光体に前記相補パターンを転写する工程と、一つの前記パターン形成領域分だけずらして、再び前記相補マスクの全てのパターン形成領域に荷電粒子ビームを走査して前記被露光体に前記相補パターンを転写するずらし転写工程とを有し、前記ずらし転写工程を繰り返して、全ての前記パターン形成領域の前記相補パターンを転写することにより前記被露光体に前記回路パターンが転写されている。
上記の目的を達成するため、本発明の半導体装置の製造方法は、回路パターンが互いに相補的な相補パターンに分割され、開口によって形成された前記相補パターンが配置された複数のパターン形成領域が隣接して設けられており、各パターン形成領域のパターン密度が実質的に同じになるように、前記相補パターンが各パターン形成領域に配置されている相補マスクを用い、前記相補マスクの全てのパターン形成領域に荷電粒子ビームを走査して被露光体に前記相補パターンを転写する工程と、一つの前記パターン形成領域分だけずらして、再び前記相補マスクの全てのパターン形成領域に荷電粒子ビームを走査して前記被露光体に前記相補パターンを転写するずらし転写工程とを有し、前記ずらし転写工程を繰り返して、全ての前記パターン形成領域の前記相補パターンを転写することにより前記被露光体に前記回路パターンを転写する。
発明を実施するための最良の形態
以下に、実施形態例を挙げ、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明する。尚、以下の実施形態例で示す相補マスク等は、本発明の理解を容易にするための一つの例示であって、本発明はこの例示に限定されるものではない。
第1の実施の形態
本実施形態例は、相補ステンシルマスクの実施形態の一例であって、図2は本実施形態例の相補ステンシルマスクによって第1の回路パターン(ゲート層)と第2の回路パターン(素子分離層)とを露光対象領域50に転写したパターンを示す平面図である。
図3は第1の回路パターンを露光対象領域50に転写するための第1開口パターンを有する第1の相補ステンシルマスクを示す平面図、図4は第2の回路パターンを露光対象領域50に転写するための第2開口パターンを有する第2の相補ステンシルマスクを示す平面図である。
図5は図3に示す第1の相補ステンシルマスクの第1開口パターンを拡大した平面図、図6は図4に示す第2の相補ステンシルマスクの第2開口パターンを拡大した平面図である。
本実施形態例では、半導体素子を構成する第1の回路パターン及び第2の回路パターンは、それぞれ、SRAM(Static Random Acceess Memory)のメモリ回路のゲート層及び素子分離層である。
ここで、第1の回路パターンは、露光層に露光形成されるゲート層パターンであり、第2の回路パターンは、下地層に露光形成される素子分離層パターンである。
本実施形態では、先ず、第2の相補ステンシルマスク24によって、図2に示す素子分離層パターン38A、40Aを露光形成して下地層を形成し、次いで、この下地層上に、第1の相補ステンシルマスク22によって、図2に示すゲート層パターン26A、28Aを露光形成するように用いられる。
第1の相補ステンシルマスク22は、図3に示すように、相互に接して順次配列された2つの第1のパターン形成領域34a、34bを有している。第1のパターン形成領域34a、34bには、それぞれ、露光対象領域50内の複数個のゲート層パターン26A、28Aに相似する第1開口パターン(相補パターン)26、28が設けられている。
第1の相補ステンシルマスク22では、第1のパターン形成領域34a、34bの全ての第1開口パターン26、28が、それぞれ、一対一の対応で、図2に示す露光対象領域50内のいずれかのゲート層パターン26A、28Aに相似するように構成されている。更に、全ての第1のパターン形成領域34a、34bを重ね合わせたときの第1開口パターン26、28の集合が、露光対象領域50内の全てのゲート層パターン26A、28Aの集合に相似するように構成されている。
第2の相補ステンシルマスク24は、第1の相補ステンシルマスク22と対をなすものであって、図4に示すように、相互に接して順次配列され、第1のパターン形成領域34a、34bの対としてそれぞれ構成された2枚の第2のパターン形成領域46a、46bを有している。
第2のパターン形成領域46a、46bには、それぞれ、露光対象領域50内の複数個の素子分離層パターン38A、40Aに相似する第2開口パターン(相補パターン)38、40が設けられている。
第2のパターン形成領域46a、46bは、第1のパターン形成領域34a、34bの第1開口パターン26、28に対応するゲート層と機能的に関連してゲート層の下層の素子分離層パターン38A、40Aに相似する第2開口パターン38、40を有している。
第2のパターン形成領域46a、46bの全ての第2開口パターン38、40は、それぞれ、一対一の対応で、図2に示す露光対象領域50内のいずれかの素子分離層の素子分離層パターン38A、40Aに相似している。
更に、全ての第2開口パターン38、40は、全ての第2のパターン形成領域46a、46bを重ね合わせたときの第2開口パターン38、40の集合が、露光対象領域50内の全ての素子分離層パターン38A、40Aの集合に相似している。
第1のパターン形成領域34a、34bと第2のパターン形成領域46a、46bとを重ね合わせたときの第1開口パターン26、28と第2開口パターン38、40とからなる複合開口パターンは、第1のパターン形成領域34a、34bと第2のパターン形成領域46a、46bとの対の全てに関して、パターン密度が実質的に相互に同じにされている。
第1及び第2の相補ステンシルマスク22、24は、それぞれ、電子ビームを照射して、第1開口パターン26、28及び第2開口パターン38、40を透過した荷電粒子によって、ゲート層パターン26A、28A及び素子分離層パターン38A、40Aを、図1に示した試料21上に投影露光するように構成されている。
本実施形態例の相補ステンシルマスクでは、第1の相補ステンシルマスク22に形成する回路パターンの開口面積密度を大幅に減少して粗化できるので、第1及び第2の相補ステンシルマスク22、24の機械的強度を向上させることができる。
このため、第1及び第2の相補ステンシルマスク22、24に歪み等の変形が発生することがないので、試料21と相補ステンシルマスク22、24との間の位置決めを正確に行うことができる。これにより、試料21上に回路パターンを正確に投影露光し、2枚の相補ステンシルマスク22、24を使用した正確な回路パターンの転写が実現できる。
尚、本実施形態例で説明した第1の相補ステンシルマスク22に関連する構成は、第1発明の実施形態に対応するものである。
本明細書で言う「パターン密度」は、露光対象領域内のパターンの粗密の程度を意味するものであって、露光対象領域の単位面積当たりのパターン面積の比を意味している。露光対象領域内に存在するパターンは、適度の粗密状態になるように、各パターン相互の間隔が一様になるように分割されることが望ましい。
詳細は後述するが、本実施形態例の相補ステンシルマスクは、以下のように使用する。即ち、図11に示した被露光体の露光対象領域50A、50Bに、第2の相補ステンシルマスク24によって素子分離層パターン38A、40Aを露光形成する。次いで、露光対象領域50A、50Bを一つずらして、再び、相補ステンシルマスク24によって素子分離層パターン38A、40Aを露光対象領域50A、50Bに露光形成する工程を繰り返し行い、露光対象領域50A、50Bのそれぞれに、素子分離層パターン38A及び40Aを露光形成する。
続いて、素子分離層パターン38A、40Aを転写した露光対象領域50A、50Bの双方に、第1の相補ステンシルマスク22によってゲート層パターン26A、28Aを露光形成する。更に、露光対象領域50A、50Bを一つずらして、再び、第1の相補ステンシルマスク22によって第1のパターン形成領域34a、34bを露光対象領域50A、50Bに露光形成する工程を繰り返して行うように用いる。
次に、上記の相補ステンシルマスクの作製方法について説明する。
本作製方法では、図2に示す露光対象領域50内の複数個のゲート層の平面形状のそれぞれに相似する第1開口パターン26、28をそれぞれ有し、相互に接して順次配列された複数の第1のパターン形成領域34a、34bからなる第1の相補ステンシルマスク22を作製する。更に、相補ステンシルマスク22と対をなし、第2開口パターン38、40を有する第2のパターン形成領域46a、46bからなる第2の相補ステンシルマスク24を作製する。
即ち、本作製方法では、先ず、図2に示すように、露光対象領域50の全てのゲート層パターン26A、28Aと、露光対象領域50の全ての素子分離層パターン38A、40Aとからなる複合パターンを示す複合パターン49を作製する。
次いで、図7及び図8に示すように、複合パターン49のパターン密度より低く、かつパターン密度が実質的に相互に同じになるように、複合パターン49内のゲート層26A、28A及び素子分離層38A、40Aをグループに分割する。
そして、各グループ毎のゲート層パターン26A、28A及び素子分離層パターン38A、40Aからなる複合パターンを示す2個の分割パターン41、43を作製する。
続いて、図9A及び図10Aに示すように、分割パターン41、43を構成するゲート層パターン26A、28Aに対応する第1開口パターン26、28を有する第1のパターン形成領域34a、34bを作製する。
更に、図9B及び図10Bに示すように、素子分離層パターン38A、40Aに対応する第2開口パターン38、40を有し、第1のパターン形成領域34a、34bと対になる第2のパターン形成領域46a、46bを作製する。第1のパターン形成領域34a、34b及び第2のパターン形成領域46a、46bは、各分割パターン毎に作製する。
引き続き、図3及び図5に示すように、第1のパターン形成領域34a、34bを相互に接して順次配列してなる第1の相補ステンシルマスク22を作製する。更に、図4及び図6に示すように、第2のパターン形成領域46a、46bを相互に接して順次配列してなる第2の相補ステンシルマスク24を作製する。
これら一連の工程によって、本実施形態例の相補ステンシルマスク22、24を容易に得ることができる。
ところで、メモリ回路をなすMOSトランジスタやキャパシタを構成する各層の個々のパターンは、電気的、素子機能的に見て、相互のパターンの位置ずれに対する要求が、それ以外のパターン同士に比べて厳しい。
従って、本実施形態例の相補ステンシルマスク22、24のグループ分割では、電気的、素子機能的に関連する部分にあるゲート層と素子分離層を、相互に厳密な位置合わせ精度が必要な構成部材として同じグループに割り振った。
また、ゲート層に注目して、各開口パターンが可能な限り接近し過ぎないように、かつ、分割した分割パターン41、43のパターン密度(面積密度)が可能な限り等しくなるように分割することが望ましい。
次に、上記の相補ステンシルマスクを用いた露光方法について、図11〜図14及び図15〜図18を参照して説明する。
図11〜図14は、相補ステンシルマスク22又は24をマスクステージにセットした状態で、試料台の作動で図1の試料21を段階的に移動させて露光対象領域50A、50Bに露光転写する際の露光プロセスの流れを概略的に示す図であり、転写するゲート層パターンや素子分離層パターンは図示省略している。図15〜図18は、図11〜図14にそれぞれ対応する実際の転写結果を示す平面図である。
本露光方法では、ステンシルマスクと試料との間の位置合わせ精度を高める必要があるので、電子ビーム露光装置10による露光時には、次のように位置決めを行いつつ、図15〜図18に示すように露光作業を進める。
尚、図11〜図14では、下地パターンと相補ステンシルマスクとの実際に重なる位置を、説明を容易にする関係上、ずらして記載している。
本露光方法では、先ず、図11に示すように、相互に接して配列された露光対象領域50A、50Bに、第2の相補ステンシルマスク24によって素子分離層パターン38A、40Aを転写する。
次いで、試料台の作動により露光対象領域50A、50Bを一つずらして、再び、第2の相補ステンシルマスク24によって素子分離層パターン38A、40Aを露光対象領域50A、50Bに転写する(第1ずらし転写工程)。
続いて、第1ずらし転写工程を繰り返して行い、相互に接して配列され、それぞれに、素子分離層パターン38A、40Aが転写されている露光対象領域50A、50Bを形成する。
これにより、露光対象領域50A、50Bには、図15に示す、下地層である素子分離層パターン38A、40Aが得られる。図15では、露光対象領域50Aと露光対象領域50Bの双方に、それぞれ、素子分離層パターン38A及び40Aが露光形成されている。
上記露光時、図11に示すように、露光対象領域50A及び露光対象領域50Bに、それぞれ、アライメントマーク30、31が形成される。
次いで、図12に示すように、相互に接して配列され、それぞれ、素子分離層パターン38A、40Aが転写されている露光対象領域50A、50Bのうちの露光対象領域50Aに、第1の相補ステンシルマスク22の第1のパターン形成領域34aによってゲート層パターン28Aを転写する。
これにより、図16に示す転写パターンが得られる。
更に、試料台の作動により露光対象領域50A、50Bを一つずらして、再び、第1の相補ステンシルマスク22の第1のパターン形成領域34a、34bによって、ゲート層パターン26A、28Aを露光対象領域50A、50Bにそれぞれ転写する(第2ずらし転写工程)。これにより、図17に示す転写パターンが得られる。
この後、第2ずらし転写工程を繰り返して行うことにより、図18に示す転写パターンが得られる。
以上の露光方法で、第1のパターン形成領域34a、34bには、それぞれ、図12に示すようにアライメントマーク35、36が設けられている。アライメントマーク35、36は、電子ビーム露光装置10に予め格納されたプログラムを用いて、アライメントマーク30、31に位置合わせされる。
図13に示すような場合に、第1のパターン形成領域34bのアライメントマーク36をアライメントマーク31に整合するだけにすれば、位置合わせ時間を短縮でき、スループット的に有利である。
これに加えて、第1のパターン形成領域34aのアライメントマーク35をアライメントマーク30及び31にも整合するようにすると、スループットはやや低下するが、位置合わせ精度が向上する。
本実施形態例では、或る半導体素子のパターンを、位置ずれを抑止し易くなるようにグループ分けしたので、露光時に双方の相補ステンシルマスク22、24をアライメントマークで適正に位置整合することによって、一組のMOSトランジスタを構成するゲート層及び素子分離層のように位置ずれが許されないもの同士を、極めて正確に位置合わせすることができる。
本実施形態例では、露光プロセスで、下地層パターンの露光対象領域のアライメント情報にそれぞれ適宜の重み付けをすることができる。
この重み付けには、第2開口パターン38、40又は78、80からなる下地層パターンと、この下地層パターンに露光転写される第1開口パターン26、28又は66、68からなる露光層パターンとの、相補分割されたパターンの面積や数量の比を用いても良い。或いは、実際に使用するマスク作製機(図示せず)や電子ビーム露光装置10の固有の特徴(癖)を利用しても良い。
このような露光方法によれば、下地層パターンを露光する際の相補ステンシルマスクの情報を充分に活用できるので、より高い位置精度が得られる。
また、2つ以上の相補ステンシルマスクに分割された回路パターンを露光転写する際の相補ステンシルマスク24、64と相補ステンシルマスク22、62とのアライメントを、相補ステンシルマスク24、64を露光する際に予め作製しておいた相補ステンシルマスク22、62用のアライメントマークを活用する。これにより、相補ステンシルマスク間の位置精度が大幅に向上する。
尚、本実施形態例で説明した第1の相補ステンシルマスク22を用いた露光方法に関連する構成は、第3発明の実施形態に対応するものである。
第2の実施の形態
図19は本実施形態例の相補ステンシルマスクによってゲート層パターン66A、68Aと素子分離層パターン78A、80Aとを露光対象領域90に転写したパターンを示す平面図である。
図20はゲート層パターン66A、68Aを露光対象領域90に転写するための第1開口パターンを有する第1の相補ステンシルマスクを示す平面図、図21は素子分離層パターン78A、80Aを露光対象領域90に転写するための第2開口パターンを有する第2の相補ステンシルマスクを示す平面図である。
図20に示すように、本実施形態例の相補ステンシルマスク62は、相互に接して順次配列された複数の第1のパターン形成領域74a、74bを有している。第1のパターン形成領域74a、74bは、露光対象領域90内のゲート層パターン66A、68Aのそれぞれに相似する第1開口パターン(相補パターン)66、68を有している。
第1の相補ステンシルマスク62は、第1のパターン形成領域74a、74bの全ての第1開口パターン66、68が、それぞれ、一対一の対応で、露光対象領域90内のいずれかのゲート層パターン66A、68Aに相似するようにされている。
更に、第1の相補ステンシルマスク62は、全ての第1のパターン形成領域74a、74bを重ね合わせたときの第1開口パターン66、68の集合が、露光対象領域90内の全てのゲート層パターン66A、68Aの集合に相似するようにされている。
図21に示すように、第2の相補ステンシルマスク64は、第1の相補ステンシルマスク62の第1のパターン形成領域74a、74bの対としてそれぞれ構成されている。また、第2の相補ステンシルマスク64は、対となる第1のパターン形成領域74a、74bに対応して相互に接して順次配列された第2のパターン形成領域86a、86bを有して、第1の相補ステンシルマスク62と対をなしている。
第2のパターン形成領域86a、86bは、第2開口パターン(相補パターン)78、80を有している。第2開口パターン78、80は、第1のパターン形成領域74a、74bの第1開口パターン66、68に対応するゲート層66A、68Aと機能的に関連してゲート層の下層に設けられた、図19に示す素子分離層パターン78A、80Aに相似する。
第2の相補ステンシルマスク64では、第2のパターン形成領域86a、86bの全ての第2開口パターン78、80が、それぞれ、一対一の対応で、露光対象領域90内のいずれかの素子分離層パターン78A、80Aに相似している。
更に、全ての第2のパターン形成領域86a、86bを重ね合わせたときの第2開口パターン78、80の集合が、露光対象領域90内の全ての素子分離層パターン78A、80Aの集合に相似している。
相補ステンシルマスク62、64では、第1及び第2のパターン形成領域74a、74b及び86a、86bを重ね合わせた際の第1及び第2開口パターン66、68及び78、80とからなる複合開口パターンが、第1及び第2のパターン形成領域74a、74b及び86a、86bの対の全てに関して、パターン密度が実質的に相互に同じになっている。
本実施形態例の相補ステンシルマスク62、64も、第1実施形態例の相補ステンシルマスク22、24の作製方法と同様にして作製することができる。
また、完成した相補ステンシルマスク62、64を、第1実施形態例の相補ステンシルマスク22、24と同様に使用することにより、試料21上に回路パターンを正確に投影露光することができる。
本実施形態例の相補ステンシルマスクでは、第1の相補ステンシルマスク62に形成する開口パターンの開口面積密度を大幅に減少して粗化でき、第1及び第2の相補ステンシルマスク62、64の機械的強度を向上できるので、相補ステンシルマスク62、64に歪み等の変形が発生することがない。
このため、試料21と相補ステンシルマスク62、64との間の位置決めを正確に行うことができ、開口パターンを正確に投影露光し、2枚の相補ステンシルマスク62、64を使用した正確な回路パターンの転写が実現できる。
更に、相補ステンシルマスクの第1実施形態例では、MOSトランジスタやキャパシタ等の素子を一括りにして相補ステンシルマスク22、24に割り振ることが比較的容易であったが、本実施形態例では、メモリ回路のような繰り返し構造を持たない、論理回路(ロジック回路)等に有効に適用できる。
本発明は、上記の実施形態の説明に限定されない。例えば、本実施形態では、第1の回路パターンと、当該第1の回路パターンと機能的に関連し第1の回路パターンとは異なる層に設けられた第2の回路パターンとが、相互に厳密な位置合わせ精度が必要なMOSトランジスタのゲート層及び素子分離層である場合について説明したがこれに限られるものではない。例えば、コンタクトプラグ及び当該コンタクトプラグに接続される素子分離層であってもよい。また、金属配線層及び当該金属配線層に接続するコンタクトプラグであってもよい。
産業上の利用可能性
本発明の相補マスクおよびその作製方法、並びに露光方法、並びに半導体装置およびその製造方法は、例えば、半導体装置の製造工程のうち露光工程に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、従来の電子ビーム露光装置の一例を示す概略図である。
図2は、第1実施形態例の相補ステンシルマスクによって第1パターン及び第2パターンを露光対象領域に転写したパターンを示す平面図である。
図3は、本実施形態例の第1の相補ステンシルマスクを示す平面図である。
図4は、本実施形態例の第2の相補ステンシルマスクを示す平面図である。
図5は、図3に示す第1の相補ステンシルマスクの第1開口パターンを拡大した平面図である。
図6は、図4に示す第2の相補ステンシルマスクの第2開口パターンを拡大した平面図である。
図7は、複合パターン内のゲート層及び素子分離層をグループに分割した状態を示す平面図である。
図8は、複合パターン内のゲート層及び素子分離層をグループに分割した状態を示す平面図である。
図9Aおよび図9Bは、第1及び第2の相補ステンシルマスクのうちの対となる開口パターンを示す平面図である。
図10Aおよび図10Bは、第1及び第2の相補ステンシルマスクのうちの対となる開口パターンを示す平面図である。
図11は、露光対象領域に露光転写する際の露光プロセスの流れを概略的に示す図である。
図12は、露光対象領域に露光転写する際の露光プロセスの流れを概略的に示す図である。
図13は、露光対象領域に露光転写する際の露光プロセスの流れを概略的に示す図である。
図14は、露光対象領域に露光転写する際の露光プロセスの流れを概略的に示す図である。
図15は、図11に対応する実際の転写結果を示す平面図である。
図16は、図12に対応する実際の転写結果を示す平面図である。
図17は、図13に対応する実際の転写結果を示す平面図である。
図18は、図14に対応する実際の転写結果を示す平面図である。
図19は、第2実施形態例の相補ステンシルマスクによってゲート層パターン及び素子分離層を露光対象領域に転写したパターンを示す平面図である。
図20は、第2実施形態例の第1の相補ステンシルマスクを示す平面図である。
図21は、第2実施形態例の第2の相補ステンシルマスクを示す平面図である。
符号の説明
10……電子ビーム露光装置
12……電子ビーム
14……集束光学系
16……メインディフレクタ
18……微調整ディフレクタ
20……ステンシルマスク
21……試料
22……第1の相補ステンシルマスク
24……第2の相補ステンシルマスク
26,28……第1の開口パターン
26A,28A……ゲート層パターン
30,31,35,36……アライメントマーク
34a,34b……第1のパターン形成領域
38,40……第2の開口パターン
38A,40A……素子分離層パターン
41,43……分割パターン
46a,46b……第2のパターン形成領域
49……複合パターン
50,50A,50B……露光対象領域
62……第1の相補ステンシルマスク
64……第2の相補ステンシルマスク
66,68……第1開口パターン
66A,68A……ゲート層パターン
78,80……第2開口パターン
78A,80A……素子分離層パターン
90……露光対象領域
Eb……電子ビーム。
Claims (11)
- 第1回路パターン(26A,28A)が互いに相補的な相補パターン(26,28)に分割され、開口によって形成された前記相補パターン(26,28)が配置された複数のパターン形成領域(34a,34b)を有し、
各パターン形成領域(34a,34b)のパターン密度が実質的に同じになるように、前記相補パターン(26,28)が各パターン形成領域(34a,34b)に配置されている
相補マスク。 - 前記第1回路パターン(26A,28A)は、前記第1回路パターン(26A,28A)と機能的に関連し、前記第1回路パターン(26A,28A)とは異なる層の第2回路パターン(38A,40A)に対し、厳密な位置合わせ精度が必要なパターンである
請求項1記載の相補マスク。 - 前記第1回路パターン(26A,28A)および前記第2回路パターン(38A,40A)は、それぞれ、相互に厳密な位置合わせ精度が必要なMOSトランジスタのゲート層及び素子分離層である
請求項2に記載の相補マスク。 - 前記第1回路パターン(26A,28A)および前記第2回路パターン(38A,40A)は、それぞれ、相互に厳密な位置合わせ精度が必要なMOSトランジスタのコンタクトプラグ、及び当該コンタクトプラグに接続される素子分離層である
請求項2に記載の相補マスク。 - 前記第1回路パターン(26A,28A)および前記第2回路パターン(38A,40A)は、それぞれ、相互に厳密な位置合わせ精度が必要なMOSトランジスタの金属配線層、及び金属配線層に接続するコンタクトプラグである
請求項2に記載の相補マスク。 - 第1回路パターン(26A,28A)が互いに相補的な相補パターン(26,28)に分割され、開口によって形成された前記相補パターン(26,28)が配置された複数のパターン形成領域(34a,34b)が隣接して設けられており、
各パターン形成領域(34a,34b)のパターン密度が実質的に同じになるように、前記相補パターン(26,28)が各パターン形成領域(34a,34b)に配置されている第1相補マスク(22)を用い、
前記第1相補マスク(22)の全てのパターン形成領域(34a,34b)に荷電粒子ビームを走査して被露光体(21)に相補パターン(26,28)を転写する工程と、
一つの前記パターン形成領域(34a,34b)分だけずらして、再び前記第1相補マスク(22)の全てのパターン形成領域(34a,34b)に荷電粒子ビームを走査して前記被露光体(21)に相補パターン(26,28)を転写するずらし転写工程とを有し、
前記ずらし転写工程を繰り返して、全ての前記パターン形成領域(34a,34b)の前記相補パターン(26,28)を転写することにより前記被露光体(21)に前記第1回路パターン(26A,28A)を転写する
露光方法。 - 前記被露光体(21)には、前記第1回路パターン(26A,28A)と機能的に関連し相互に厳密な位置合わせ精度が必要な第2回路パターン(38A,40A)が形成されており、
前記第1回路パターン(26A,28A)を転写する工程の前に、前記第2回路パターン(38A,40A)を転写する工程をさらに有し、前記第2回路パターン(38A,40A)を転写する工程は、
前記第2回路パターン(38A,40A)が互いに相補的な相補パターン(38,40)に分割され、開口によって形成された前記相補パターン(38,40)が配置された複数のパターン形成領域(46a,46b)が隣接して設けられており、
各パターン形成領域(46a,46b)のパターン密度が実質的に同じになるように、前記相補パターン(38,40)が各パターン形成領域(46a,46b)に配置されている第2相補マスク(24)を用い、
前記第2相補マスク(24)の全てのパターン形成領域(46a,46b)に荷電粒子ビームを走査して被露光体(21)に相補パターン(38,40)を転写する工程と、
一つの前記パターン形成領域(46a,46b)分だけずらして、再び前記第2相補マスク(24)の全てのパターン形成領域(46a,46b)に荷電粒子ビームを走査して前記被露光体(21)に相補パターン(38,40)を転写するずらし転写工程とを有し、
前記ずらし転写工程を繰り返して、全ての前記パターン形成領域(46a,46b)の前記相補パターン(38,40)を転写することにより前記被露光体(21)に前記第2回路パターン(38A,40A)を転写する
請求項6記載の露光方法。 - 第1回路パターン(26A,28A)をパターン密度が実質的に同じになるように複数のパターン形成領域(34a,34b)に分割して、各パターン形成領域(34a,34b)に互いに相補的な相補パターン(26,28)を割り振るステップと、
同一のマスク基板に各パターン形成領域(34a,34b)が隣接するように、各パターン形成領域(34a,34b)の相補パターン(26,28)からなる孔を形成するステップと
を有する相補マスクの作製方法。 - 前記第1回路パターン(26A,28A)に対し異なる層に機能的に関連して配置され、厳密な位置合わせ精度が必要な第2の回路パターン(38A,40A)をさらに有し、
各パターン形成領域(34a,34b)に互いに相補的な相補パターン(26,28)を割り振るステップは、
前記第1の回路パターン(26A,28A)および第2の回路パターン(38A,40A)からなる複合パターン(49)を作製するステップと、
前記複合パターン(49)をパターン密度が実質的に同じになるように、複数の分割パターン(41,43)に分割するステップと、
各分割パターン(41,43)に含まれる前記第1の回路パターン(26A,28A)に相当する相補パターン(26,28)を抽出し、各パターン形成領域(34a,34b)に前記相補パターンを割り振るステップと
を有する請求項8記載の相補マスクの作製方法。 - 回路パターン(26A,28A)が互いに相補的な相補パターン(26,28)に分割され、開口によって形成された前記相補パターン(26,28)が配置された複数のパターン形成領域(34a,34b)が隣接して設けられており、
各パターン形成領域(34a,34b)のパターン密度が実質的に同じになるように、前記相補パターン(26,28)が各パターン形成領域(34a,34b)に配置されている相補マスク(22)を用い、
前記相補マスク(22)の全てのパターン形成領域(34a,34b)に荷電粒子ビームを走査して被露光体(21)に前記相補パターン(26,28)を転写する工程と、
一つの前記パターン形成領域(34a,34b)分だけずらして、再び前記相補マスク(22)の全てのパターン形成領域(34a,34b)に荷電粒子ビームを走査して前記被露光体(21)に前記相補パターン(26,28)を転写するずらし転写工程とを有し、
前記ずらし転写工程を繰り返して、全ての前記パターン形成領域(34a,34b)の前記相補パターン(26,28)を転写することにより前記被露光体(21)に前記回路パターン(26A,28A)が転写された
半導体装置。 - 回路パターン(26A,28A)が互いに相補的な相補パターン(26,28)に分割され、開口によって形成された前記相補パターン(26,28)が配置された複数のパターン形成領域(34a,34b)が隣接して設けられており、
各パターン形成領域(34a,34b)のパターン密度が実質的に同じになるように、前記相補パターン(26,28)が各パターン形成領域(34a,34b)に配置されている相補マスク(22)を用い、
前記相補マスク(22)の全てのパターン形成領域(34a,34b)に荷電粒子ビームを走査して被露光体(21)に前記相補パターン(26,28)を転写する工程と、
一つの前記パターン形成領域(34a,34b)分だけずらして、再び前記相補マスク(22)の全てのパターン形成領域(34a,34b)に荷電粒子ビームを走査して前記被露光体(21)に前記相補パターン(26,28)を転写するずらし転写工程とを有し、
前記ずらし転写工程を繰り返して、全ての前記パターン形成領域(34a,34b)の前記相補パターン(26,28)を転写することにより前記被露光体(21)に前記回路パターン(26A,28A)を転写する
半導体装置の製造方法。
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