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JPWO2008068827A1 - 腎臓特異性を有する新規な有機イオントランスポーター - Google Patents

腎臓特異性を有する新規な有機イオントランスポーター Download PDF

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JPWO2008068827A1
JPWO2008068827A1 JP2008548118A JP2008548118A JPWO2008068827A1 JP WO2008068827 A1 JPWO2008068827 A1 JP WO2008068827A1 JP 2008548118 A JP2008548118 A JP 2008548118A JP 2008548118 A JP2008548118 A JP 2008548118A JP WO2008068827 A1 JPWO2008068827 A1 JP WO2008068827A1
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Abstract

ニコチン酸、サリチル酸、プロスタグランジンF2α若しくはケトン体又はその類似物を輸送する能力を有する、腎臓特異的な発現を示す、ケトアシドーシス治療のための薬剤を開発するためのリサーチツールとして有用なヒトSLC22ファミリー又はマウスslc22ファミリーの新規な有機アニオントランスポーター。

Description

本発明は、腎臓におけるケトン体及びその類似物質の輸送に関する新規な有機イオントランスポーター(膜輸送体)タンパク質、該タンパク質をコードするDNA、該タンパク質の活性を促進又は阻害する化合物のスクリーニング方法及びキット、該スクリーニング方法で得られるケトアシドーシス治療・改善剤などを提供する。
ケトアシドーシスは、糖尿病患者において、ブドウ糖の利用を促進するホルモンであるインシュリンの絶対的欠乏がもたらす病態である。1型DM患者の発症時やIDDM患者がインスリン注射を中断したときに生じ易い。インスリンが絶対的な不足状態に陥ると、肝臓や筋肉といった組織が血液中のブドウ糖を取り込めなくなるため、細胞内の脂肪等を強制的に代謝させるが、この際の代謝過程で、β−ヒドロキシ酪酸を主とするケトン体が生成する。この酸性物質であるケトン体が、アシドーシス(血液が酸性に傾いた状態)をもたらす。ここで、ヒトの体液はpH7.4であり、pH7.0以下になると生命に危険が及ぶが、当該ケトン体が増加してケトアシドーシスが進行すると、体液がpH7.0以下になって死亡するケースもある。尚、このケトアシドーシスは、糖尿病のみならず薬剤の副作用に基づいても生じ得る。
ここで、ケトアシドーシスの治療は輸液がメインである。また、動脈血pHが7.0を下回る高度のアシドーシスでは、重炭酸塩を投与する。しかしながら、輸液を用いる治療は患者にとっては面倒であるし、重炭酸塩を用いた場合には、深刻なケースでは塩水過剰になって、二酸化炭素レベルの急激な上昇により、電解質アンバランス、意識の鈍化、昏睡又は死に至ることがある。これを踏まえ、新たな治療手段として、特許文献1では、β−ラクトン系アルキレンカルボン酸を有効成分とする糖尿病性ケトアシドーシス治療剤が提案されている。
本発明は、β−ラクトン系アルキレンカルボン酸よりも優れた、ケトアシドーシス治療のための薬剤を開発するためのリサーチツールを提供することを主目的とし、当該リサーチツールを用いての具体的薬剤を提供することを副次的目的とする。
特開平2−104523号公報
本発明者は、前記課題を解決するに際し、SLC22有機イオントランスポーターファミリー(以下、「SLC22ファミリー」という)にまず着目した。ここで、SLC22ファミリーは、多くの腎尿細管薬物トランスポーターを包含し、有機アニオントランスポーター(OAT)、有機カチオントランスポーター(OCT)及び有機カチオン/カルニチントランスポーター(OCTN)の三つのサブファミリーが存在することが知られている。
このような状況下、本発明者は、OATについて研究を進めていたところ、従来知られていた各種有機アニオントランスポーターとは異なる性質を有する新たな有機アニオントランスポーター(OATの新たなサブファミリー)が存在することを見出し、本発明を完成させたものである。
具体的には、本発明に係るヒトSLC22ファミリー又はマウスslc22ファミリーの有機アニオントランスポーターは、配列番号1又は配列番号2で表されるアミノ酸配列と同一又は当該アミノ酸配列のうち一若しくは複数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加したアミノ酸配列を有する、ニコチン酸、サリチル酸、プロスタグランジンFα若しくはケトン体又はその類似物を輸送する能力を有する、腎臓特異的な発現を示すタンパク質である。また、本発明に係るヒトSLC22ファミリー又はマウスslc22ファミリーの有機アニオントランスポーターをコードするDNAは、配列番号3又は配列番号4で表される塩基配列である。
ここで、当該新規OATは、他のグループとは相同性の低いことをゲノムデータベースの検索結果からまず確認した。
次に、当該新規OATについて、RI標識化合物の取り込み測定での機能解析とともに、生体内での機能を明らかにする目的で遺伝子ノックアウトマウスを作製し、さらにアロキサン投与により糖尿病マウスを作成しその尿中ケトン体濃度の検討による生理機能の検討を行ったところ、SLC22に属する既知の、有機カチオントランスポーター(OCT)、有機アニオントランスポーター(OAT)、両性イオントランスポーター(OCTN)の輸送基質とは異なる選択性を示すことを確認した。
更に、in vitro発現系での機能解析のために、新規OATのマウスcDNAをマウス近位尿細管由来株S細胞に導入して安定発現細胞を樹立した。これを用いて、様々な有機アニオン、有機カチオンの放射能標識化合物の取り込み実験を行ったところ、ニコチン酸、プロスタグランジンF2α、サリチル酸などの有機アニオンに対して顕著な輸送活性を示した。一方、OATファミリーの代表的な輸送基質である有機アニオン(パラアミノ馬尿酸、エストロン硫酸、cAMP、ジカルボン酸)、OCTファミリーの代表的な輸送基質である有機カチオン(テトラエチルアンモニウム、コリン)、OCTNファミリーの代表的な輸送基質である両極性有機イオン(カルニチン)の有意な輸送は示さなかった。以上のように既知のSLC22ファミリーのトランスポーターとは異なる基質選択性を示し、構造上も新たなサブファミリーに属することから、この遺伝子産物をnovel type organic anion transporter 1(OATN1)と名付けた。
更に、ノーザンブロットにおいてOATN1は腎特異的な発現を示し、in situハイブリダイゼーションでは近位尿細管への発現が明らかとなった。さらにマウス腎臓を用いた免疫組織化学的検討により、OATN1が近位尿細管管腔側膜に限局して存在することが示された。
OATN1は、腎近位尿細管の管腔側膜に存在し、腎近位尿細管でのβ-ヒドロキシ酪酸をはじめとするケトン体の再吸収を担当するトランスポーターである。OATN1の抑制薬は、腎近位尿細管からのケトン体の再吸収を抑制し、ケトン体排泄薬としての機能を発揮すると想定される。そこで、S細胞にマウスOATN1を発現させた安定発現細胞において、OATN1の基質であるニコチン酸の取り込みに対する各種化合物の抑制効果を検討し、OATN1の阻害剤を探索した。その結果、2,4−ジクロロフェニルオキシ酢酸、3−フェニルプロピオン酸、4−フェニルブタン酸又はこれらに類似する物質を含有する化合物が、大きな抑制効果を示した。
これらのトランスポーター活性阻害剤は、OATN1のインヒビターとして生体内で作用し、ケトンの排泄を促進することができる。すなわち、ケトン体が過剰になり体内のpHの低下が原因となるケトアシドーシスの治療又は改善のための医薬として用いることができる。糖尿病、飢餓状態又は薬剤の副作用によって起因するケトアシドーシス向けの医薬としても応用できる。
本発明(1)は、配列番号1又は配列番号2で表されるアミノ酸配列と同一又は当該アミノ酸配列のうち一若しくは複数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加したアミノ酸配列を有する、ニコチン酸、サリチル酸、プロスタグランジンFα若しくはケトン体又はその類似物を輸送する能力を有する、ヒトSLC22ファミリー又はマウスslc22ファミリーの有機アニオントランスポーターである。ここで、「タンパク質のアミノ酸の欠失、置換若しくは付加」は、選択物質の輸送活性が失われない程度であればよく、通常1〜約110個、好ましくは1〜約55個である。このようなタンパク質は、配列番号1又は2で示されたアミノ酸配列と通常、1〜80%、好ましくは1〜90%のアミノ酸配列の相同性を有する。また、「ケトン体」とは、β−ヒドロキシ酪酸、アセト酢酸及びアセトンを意味する総称である(主にβ−ヒドロキシ酪酸)。更に、「類似物」とは、本明細書の実施例7に従い試験を行った結果、有意に輸送が確認された物質を指す。また、「有機アニオントランスポーター」及び「OAT」とは、従来の狭義のOATを意味するのではなく、有機アニオンのトランスポーターであることを意味する広義のOATである。
本発明(2)は、配列番号1又は配列番号2で表されるアミノ酸配列と同一又は当該アミノ酸配列のうち一若しくは複数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加したアミノ酸配列を有する、腎臓特異的な発現を示す、ヒトSLC22ファミリー又はマウスslc22ファミリーの有機アニオントランスポーターである。
本発明(3)は、配列番号1又は配列番号2で表されるアミノ酸配列と同一又は当該アミノ酸配列のうち一若しくは複数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加したアミノ酸配列を有する、ニコチン酸、サリチル酸、プロスタグランジンFα若しくはケトン体又はその類似物を輸送する能力を有する、腎臓特異的な発現を示す、ヒトSLC22ファミリー又はマウスslc22ファミリーの有機アニオントランスポーターである。
本発明(4)は、前記トランスポーターが、腎臓皮質及び腎臓髄質外層に発現を示す、前記発明(1)〜(3)のいずれか一つのトランスポーターである。
本発明(5)は、前記トランスポーターが、近位尿細管細胞の管腔側膜に特異的に発現を示す、前記発明(1)〜(4)のいずれか一つのトランスポーターである。
本発明(6)は、パラアミノ馬尿酸、エストロン硫酸、cAMP、ジカルボン酸、テトラエチルアンモニウム、コリン又はカルニチンの輸送を示さない、前記発明(1)〜(5)のいずれか一つのトランスポーターである。ここで、「輸送を示さない」とは、本明細書の実施例7に従い輸送活性を測定した場合、Mockとの差が2倍未満であることを指す。
本発明(7)は、前記発明(1)〜(6)のいずれか一つのトランスポーターをコードするヒト又はマウスDNA、或いは当該DNAとストリンジェントな条件でハイブリダイズしかつ当該トランスポーターと同じ能力及び/又は発現部位を示すトランスポーターをコードするヒト又はマウスDNAである。ここで、「ストリンジェントな条件でハイブリダイズ」とは、通常、ハイブリダイゼーションを、5xSSC又はこれと同等の塩濃度のハイブリダイゼーション溶液中、37〜42℃の温度条件下、約12時間行い、5xSSC又はこれと同等の塩濃度の溶液などで必要に応じて予備洗浄を行った後、1xSSC又はこれと同等の塩濃度の溶液中で洗浄を行うことにより実施できる。
本発明(8)は、配列番号3又は配列番号4で表される塩基配列からなる、前記発明(7)のDNAである。
本発明(9)は、前記発明(7)又は(8)のDNAが組み込まれた安定発現細胞、或いは前記発明(7)又は(8)のDNA若しくは当該DNAと相補的なcRNAが導入された一過性発現細胞である。
本発明(10)は、前記発明(1)〜(6)のいずれか一つのトランスポーターに対するポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体である。ここで、当該抗体は、医薬(抗体医薬)やアッセイ(検出用抗体)等として使用され得る。
本発明(11)は、前記発明(1)〜(6)のいずれか一つのトランスポーターを用いる工程を含む、当該トランスポーターの活性を促進又は阻害する物質のスクリーニング方法である。ここで、「トランスポーターを用いる」は、当該トランスポーターを細胞に発現させて活性促進/阻害物質をスクリーニングする等の直接的使用のみならず、当該トランスポーターの立体構造解析に基づき活性促進/阻害物質をスクリーニングする(インシリコ解析)等の間接的使用をも包含する。
本発明(12)は、前記発明(1)〜(6)のいずれか一つのトランスポーター又は前記発明(9)の細胞を含む、当該トランスポーターの活性を促進又は阻害する物質のスクリーニング用キットである。尚、キットの他の構成パーツは、特に限定されないが、例えば、培地、取り込み標準物質(RI標識物質)、取り込み実験用各種塩類緩衝液、可溶化剤、シンチレーター、24穴プレート、バイアル瓶を挙げることができる。
本発明(13)は、4−フェニルブチル酸、2,4−ジクロロフェニルオキシ酢酸、3−フェニルプロピオン酸又はこれらに類似する物質を含有する、前記発明(1)〜(6)のいずれか一つのトランスポーターの活性阻害剤である。ここで、「類似する物質」とは、少なくとも、スルフィンピラゾン、フェニルブタゾン、ベンズブロマゾン、バルプロ酸、ブタン酸、吉草酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、カプリル酸、ノナン酸、デカン酸などの同様の作用を奏する化合物を含むものとする。
本発明(14)は、前記発明(1)〜(6)のいずれか一つのトランスポーターの抗体医薬品又はアプタマーである、前記発明(1)〜(6)のいずれか一つのトランスポーターの活性阻害剤である。
本発明(15)は、ケトン体排泄促進のための、前記発明(13)又は(14)の活性阻害剤である。
本発明(16)は、ケトアシドーシス治療又は改善のための、前記発明(13)〜(15)のいずれか一つの活性阻害剤である。
本発明(17)は、糖尿病又は薬剤の副作用に起因したケトアシドーシスである、前記発明(16)の活性阻害剤である。
本発明(18)は、尿中の、前記発明(1)〜(6)のいずれか一つのトランスポーター又は前記発明(7)若しくは(8)のDNAを分析する工程を含む、前記発明(1)〜(6)のいずれか一つのトランスポーターに関連した疾患の有無及び/又は重篤度を判断する診断方法である。
本発明(19)は、前記発明(1)〜(6)のいずれか一つのトランスポーターに対するポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体を含む、前記発明(1)〜(6)のいずれか一つのトランスポーターに関連した疾患の有無及び/又は重篤度を判断する診断キットである。
本発明(20)は、体液中の、前記発明(1)〜(6)のいずれか一つのトランスポーター又は前記発明(7)若しくは(8)のDNAを分析する工程を含む、前記発明(1)〜(6)のいずれか一つのトランスポーターの遺伝子異常を判断する診断方法である。
本発明(21)は、全エクソンの情報を知り得るプライマーを含む、前記発明(1)〜(6)のいずれか一つのトランスポーターの遺伝子異常を判断する診断キットである。
以下、実施例をもって本説明をさらに詳しく説明するが、これらの実施例は本発明を制限するものではない。なお、下記実施例において、各操作は特に断りがない限り、「MolecularCloning:Sambrook,J., Fritsh, E.F.及びManiatis, T. 著、Cold Spring HarborLaboratory Pressより1989年に発刊」に記載の方法により行うか、又は、市販のキットを用いる場合には市販品の取扱説明書に従って使用した。
実施例1(OATN1の分子クローニングと解析)
ヒトOAT1の翻訳領域の塩基配列を用いたNCBIのゲノムデータベース解析により、有機イオントランスポーターファミリー(SLC22)に属する新しいアイソフォーム(OATN1)を見出した(マウスOATN1 accession No.: NM_133980.1、ヒトOATN1 accession No.: NM_004256.1[GenBankTM/EBI/DDBJ])。このデータベースの配列を参考に、PCRのためのプライマーをデザインし、マウス及びヒトの腎臓から抽出したmRNAに対してRT−PCRを行った。ここで、プライマーの配列は以下の通りである。
マウス
Fw: CGG GAT CCC TCA GGA GTG AGA AGC AGA C
RV: GCT CTA GAG GGT ACT GTC CCT GAT ACT C
ヒト
FW: CGG GAT CCG GAG GTA GTG ACT GGC ATA C
RV: GCT CTA GAA GCC ATG GGC CAG ATT GTG G
RT−PCR→cDNAの増幅により、目的とするcDNAをmRNAをtemplateとして取得し(OATN1の分子クローニング)、それをプラスミドベクターに取り込み、後の解析が可能な形とした。プラスミドベクター(pcDNA3.1)に組み込んだOATN1cDNAは、安定発現細胞の作製、DNAシーケンシングによる配列決定、in situハイブリダイゼーションやノーザンブロット用のプローブ作製に使用される。
尚、上記において、pcDNA3.1のマルチクローニングサイトであるBamHI及びXbaIサイトにPCR産物を導入した。また、template塩基配列決定のための合成プライマーを用いてダイターミネーターサイクルシークエンス法(Applied Biosystems社)により、cDNAの全長の塩基配列を決定した(図1及び図2)。また、cDNAの塩基配列を常法により解析して、cDNAの翻訳領域とそこにコードされるタンパク質のアミノ酸配列を決定した(図3及び図4)。
実施例2{マウスの種々の組織におけるOATN1遺伝子の発現(ノーザンブロッティングによる解析)}
マウスOATN1の遺伝子の第1691−1951番目の塩基に相当するcDNA断片を32P−dCTPでラベルし、これをプローブとして用いて、マウスの種々の組織から抽出したTotal RNAを電気泳動・ブロッティングしたナイロンメンブレンに対して、ノーザンハイブリダイゼーションを以下のようにして行った。メンブレンを58度で32P−dCTPでラベルしたOATN1cDNA断片を含んだハイブリダイゼーション液(Perfect Hybri, Takara)で一晩ハイブリダイゼーションを行った。メンブレンを、65度にて、0.1%SDSを含む0.1xSSCで洗浄した。これをイメージングプレートにラジオオートグラフィーし、BAS2000(Fuji Film)にて検出した(図5)。その結果、当該OATN1遺伝子が腎臓特異的な発現を示すことが確認された。
実施例3{腎臓組織におけるOATN1遺伝子発現(In situハイブリダイゼーションによる解析)}
マウスの腎臓を4%パラホルムアルデヒドで灌流することにより固定した後、これを細切し、4% パラホルムアルデヒドでさらに固定した。得られたマウス腎臓を5μmの厚さに薄切し、得られた切片を、in situハイブリダイゼーションに用いた。全長のOATN1 cDNAから、T7若しくはT3RNAポリメラーゼを用いてセンスcRNAとアンチセンスcRNAを合成し、プローブとして用いた。切片をハイブリダイゼーション液で一晩プローブでハイブリダイゼーションを行い、0.1×SSCで30分、37℃にて洗浄した。発色は酵素法にて行った。その結果、マウス腎臓では、OATN1 mRNAは、腎臓の皮質と髄質外層外帯に発現が認められた(図6)。
実施例4(マウスOATN1及びヒトOATN1のN末抗体の作製)
マウスOATN1の細胞内N末端領域のマウス:第5−16番目(AQVMAEVGDFGR)、ヒト:第2−16番目(AQFVQVLAEIGDFGR)のアミノ酸をペプチド合成し、KLH(Keyhole limpet hemocyanin)にコンジュゲートさせ、アジュバンドと混和後、ウサギに免疫した。最初に免疫してから一月後に2度目、さらに二週間後に3度目の免疫を行い、血清を採取し、これをOATN1抗血清とした。抗血清を、抗原を用いたアフィニティーカラムにて精製を行い、アフィニティー抗体を得た。
実施例5(抗OATN1抗体を用いた腎臓における免疫組織染色)
C57BLブラックマウスにphosphate buffered saline(PBS:20mM リン酸、140mM 塩化ナトリウム、pH 7.4)を還流し、続いて4%パラホルムアルデヒド溶液を還流し、その後、腎臓を摘出した。4%パラホルムアルデヒド溶液に摘出した腎臓を浸し、2時間固定した。OCT compoundを用いて包埋し、凍結切片を作製した(5 μm)。マウスOATN1のN末を抗原として得られた抗体(実施例4で製造したマウスOATN1)を500倍に希釈し、腎臓切片と反応させ、続いてパーオキシダーゼが結合した二次抗体(Envison/HRP, DAKO)を反応させ、DAB(diaminobenzidine)発色を行った。結果、マウス腎臓では、OATN1は、腎臓の近位尿細管の管腔側膜に局在していることが確認された(図7)。
実施例6(S−OATN1安定発現細胞の作製)
近位尿細管由来の細胞株であるS細胞に、pcDNA3.1−OATN1をリポフェクトアミン2000(Invitrogen)を用いてトランスフェクションし、400 mg/mlのgeneticinにて約一ヶ月間セレクションをかけて、OATN1の安定発現細胞を作製した。培養条件は以下の通りである。
培養槽:33度、5%CO
培養液: RITC 80-7 medium containing 5% fetal bovine serum, 10mg/ml transferring, 0.08 U/ml insulin, 10ng/ml recombinant epidermal growth factor, and 400mg/ml geneticin.
実施例7(マウスOATN1の輸送活性の測定)
細胞を24穴の培養細胞用のプレートに1 x 510 細胞/wellになるようにまき、2日間培養後、Dulbecco’s modified phosphate-buffered saline (D−PBS: 137mM NaCl, 3mM KCl, 8mM NaHPO4, 1mM KHPO, 1mM CaCl and 0.5MgCl; pH7.4)で細胞を洗浄し、10分間D−PBSでプレインキュベーションした。各々のRI標識化合物を含んだ取り込み溶液中にてインキュベートし、アップテイク後速やかに4度に冷やしたD−PBSにて洗浄、取り込みを止めた。0.1Mの水酸化ナトリウムにて細胞を懸濁し、液体シンチレーションカウンター(LSC−3100; Aloka)にて測定を行った。この結果、図8及び図9に示すように、OATN1を発現させたS−OATN1安定発現細胞は、ケトン体の主成分であるβ―ヒドロキシ酪酸(14C標識)、ニコチン酸(H標識)、プロスタグランジンFα(H標識)、サリチル酸(14C標識)の当該細胞への取り込みを示すことが判明した。一方、有機アニオントランスポーターの取り込み基質であるパラアミノ馬尿酸(14C標識)、エストロン硫酸(14C標識)、α―ケトグルタル酸(14C標識)、尿酸(14C標識)、タウロコール酸(14C標識)、オクラトキシンA(H標識)、有機カチオントランスポーターの取り込み基質であるテトラエチルアンモニウム(14C標識)、有機両性イオントランスポーターの取り込み基質であるカルチニン(H標識)の取り込みを示さなかった(図10)。尚、図11に、マウスOATN1の安定発現細胞(S2)によるβ-ヒドロキシ酪酸の濃度依存的な取り込みを調べた結果を示す。
実施例8(OATN1の阻害物質のスクリーニング)
実施例7と同様の方法に従い、H−ニコチン酸1μMに非RI化合物100μMと取り込み溶液中に混ぜることで、輸送阻害実験を実施した。その結果、2,4−ジクロロフェニルオキシ酢酸、3−フェニルプロピオン酸、4−フェニルブタン酸、ジクロロフェナク、3から9の炭素数からなるアルキル置換基を有するカルボン酸等のアニオン性物質の添加で、ニコチン酸の取り込み効果の阻害が確認された(図12〜図17)。
実施例9(OATN1ノックアウトマウスの作製)
マウスOATN1遺伝子の第一エキソン及びそのプロモーター領域と予想される第一エキソン以前のイントロン部分に、ターゲティングベクターを用いた相同組換えによりネオマイシン遺伝子を挿入することで、OATN1遺伝子の発現調節部位及びファーストメチオニンを含むN末端翻訳領域を破壊した。
実施例10(糖尿病モデルマウスにおける尿中のβ−ヒドロキシ酪酸濃度の比較)
糖尿病を惹起することが知られているアロキサン(100mg/kg)を尾静脈から投与することで糖尿病マウスを作成した。尿糖の確認は試験紙を用いて行った。糖尿病になった野生型マウス及びOATN1ノックアウトマウスから、アロキサン投与後4日目の尿を採取し、尿中のβ−ヒドロキシ酪酸濃度を、試験紙を用いた定性的検討及び生化学的手法を用いた定量的検討にて測定した。その結果を図18に示す。ここで、図18(1)は、尿中ケトン体定性反応試験の結果であり、上が野生型マウス、下がOATN1ノックアウトマウス、左がアロキサン投与糖尿病群、右が生食投与群を示している。当該図から分かるように、OATN1ノックアウトマウスのアロキサン投与糖尿病群のみが、発色(紫色)する結果となった。尚、図中、生食投与群が黒く見えるのは、紫色に発色しているのではなく黄色が濃く写っているためである。次に、図18(2)は、尿中β−ヒドロキシ酪酸の定量結果である。当該図から分かるように、野生型マウスではβ−ヒドロキシ酪酸は検出されなかったのに対し、OATN1ノックアウトマウスでは大量のβ−ヒドロキシ酪酸が検出された。また、図19は、アロキサン投与後における、尿中の全ケトン排泄量の経時変化を示した図である。当該図から分かるように、野生型マウスと比較すると、OATN1ノックアウトマウスの全ケトン体排泄量は非常に大きい値を示した。尚、本明細書における「全ケトン体」は、ケトン基に反応する化学反応を用いた周知の試験法で測定した。
実施例11(尿中ケトン体排泄促進確認試験)
OATN1のインヒビターのうち、4−フェニルブチル酸、2,4−ジクロロフェニルオキシ酢酸、3−フェニルプロピオン酸を腹腔内投与し、尿中ケトン体排泄への影響を検討した。オス8週の野生型マウスにアロキサンを100 mg/kg bw(2%アロキサン、0.05 ml/10g bw)尾静脈から投与し、静脈内投与4日後、OATN1インヒビター(上記)を腹腔内投与し、投与後30分、60分、90分、180分に尿を採取し、尿中ケトン体濃度を測定した。各インヒビター投与前(inhibitor(−))と投与後(inhibitor(+))の尿中ケトン体濃度を比較した。4−フェニルブチル酸、2,4−ジクロロフェニルオキシ酢酸、3−フェニルプロピオン酸ともに、有意に尿中ケトン体排泄を上昇させた(図20)。さらに、4−フェニルブチル酸による尿中ケトン体濃度上昇の時間依存性を測定したところ、4−フェニルブチル酸の投与により速やかに尿中のケトン体排泄量の上昇が観測された(図21)。
図1は、マウスOATN1の塩基配列を示した図である。 図2は、ヒトOATN1の塩基配列を示した図である。 図3は、マウスOATN1のアミノ酸配列を示した図である。 図4は、ヒトOATN1のアミノ酸配列を示した図である。 図5は、マウスの各臓器組織におけるOATN1遺伝子mRNAの発現をノーザンブロッティングにより解析した結果を示した図である。調べた臓器の中で、腎臓にのみ強く発現していることが示された。 図6は、マウス腎臓切片を用いたOATN1のin situハイブリダイゼーションの結果を示した図である。皮質部分と髄質外層外帯に強いシグナルが確認された。 図7は、マウス腎臓切片における抗OATN1抗体を用いた免疫組織染色の結果を示した図である。近位尿細管の管腔側膜に局在していることが確認された。 図8は、マウスOATN1の安定発現細胞(S−OATN1)によるβ−ヒドロキシ酪酸の取り込み実験の結果を示した図である。マウスOATN1によるβ−ヒドロキシ酪酸の有意な輸送活性が確認された。 図9は、マウスOATN1の安定発現細胞(S−OATN1)によるβ−ヒドロキシ酪酸以外の取り込みの見られた化合物の取り込み実験の結果を示した図である。ニコチン酸、サリチル酸、プロスタグランジンFαの有意な輸送活性が確認された。 図10は、マウスOATN1の安定発現細胞(S−OATN1)による取りこみの見られなかったSLC22ファミリーの代表基質の取りこみ実験の結果を示した図である。有機イオントランスポーターの代表基質であるパラアミノ馬尿酸、エストロン硫酸、α−ケトグルタル酸、尿酸、オクラトキシンA、タウロコール酸、有機カチオントランスポーターの代表基質であるテトラエチルアンモニウム、有機カチオン/両極性イオントランスポーターの代表基質であるカルニチンのOATN1による輸送活性は確認されなかった。 図11は、マウスOATN1の安定発現細胞(S2−OATN1)によるβ-ヒドロキシ酪酸の濃度依存的な取り込みを調べた結果を示した図である。横にはEadie-Hofsteeプロットの結果を示す。 図12は、マウスOATN1の安定発現細胞(S−OATN1)によるニコチン酸取りこみ実験において、系への各種有機アニオン添加の影響を調べた結果を示した図である。 図13は、マウスOATN1の安定発現細胞(S−OATN1)によるニコチン酸取りこみ実験において、系への各種利尿薬添加の影響を調べた結果を示した図である。 図14は、マウスOATN1の安定発現細胞(S−OATN1)によるニコチン酸取りこみ実験において、系への様々な有機アニオン添加の影響を調べた結果を示した図である。 図15は、マウスOATN1の安定発現細胞(S−OATN1)によるニコチン酸取りこみ実験において、系への短鎖脂肪酸添加の影響を調べた結果を示した図である。 図16は、マウスOATN1の安定発現細胞(S−OATN1)によるニコチン酸取りこみ実験において、系への神経伝達物質の代謝産物添加の影響を調べた結果を示した図である。 図17は、マウスOATN1の安定発現細胞(S−OATN1)によるニコチン酸取りこみ実験の総括的な結果を示した図である(図12〜図16に不掲載の一部化合物のデータも掲載)。 図18は、糖尿病になった野生型マウス及びOATN1ノックアウトマウスにおける、尿中のβ―ヒドロキシ酪酸濃度を示した図である。 図19は、アロキサン投与後における、尿中の全ケトン排泄量の経時変化を示した図である。 図20は、OATN1インヒビター処理をした後の、糖尿病WTマウスにおける尿中の全ケトン体濃度を示した図である。 図21は、4−フェニルブチル酸(PBA)処理をした後の、尿中の全ケトン体濃度の時間依存を示した図である。

Claims (21)

  1. 配列番号1又は配列番号2で表されるアミノ酸配列と同一又は当該アミノ酸配列のうち一若しくは複数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加したアミノ酸配列を有する、ニコチン酸、サリチル酸、プロスタグランジンFα若しくはケトン体又はその類似物を輸送する能力を有する、ヒトSLC22ファミリー又はマウスslc22ファミリーの有機アニオントランスポーター。
  2. 配列番号1又は配列番号2で表されるアミノ酸配列と同一又は当該アミノ酸配列のうち一若しくは複数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加したアミノ酸配列を有する、腎臓特異的な発現を示す、ヒトSLC22ファミリー又はマウスslc22ファミリーの有機アニオントランスポーター。
  3. 配列番号1又は配列番号2で表されるアミノ酸配列と同一又は当該アミノ酸配列のうち一若しくは複数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加したアミノ酸配列を有する、ニコチン酸、サリチル酸、プロスタグランジンFα若しくはケトン体又はその類似物を輸送する能力を有する、腎臓特異的な発現を示す、ヒトSLC22ファミリー又はマウスslc22ファミリーの有機アニオントランスポーター。
  4. 前記トランスポーターが、腎臓皮質及び腎臓髄質外層に発現を示す、請求項1〜3のいずれか一項記載のトランスポーター。
  5. 前記トランスポーターが、近位尿細管細胞の管腔側膜に特異的に発現を示す、請求項1〜4のいずれか一項記載のトランスポーター。
  6. パラアミノ馬尿酸、エストロン硫酸、cAMP、ジカルボン酸、テトラエチルアンモニウム、コリン又はカルニチンの輸送を示さない、請求項1〜5のいずれか一項記載のトランスポーター。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項記載のトランスポーターをコードするヒト又はマウスDNA、或いは当該DNAとストリンジェントな条件でハイブリダイズしかつ当該トランスポーターと同じ能力及び/又は発現部位を示すトランスポーターをコードするヒト又はマウスDNA。
  8. 配列番号3又は配列番号4で表される塩基配列からなる、請求項7記載のDNA。
  9. 請求項7又は8記載のDNAが組み込まれた安定発現細胞、或いは請求項7又は8記載のDNA若しくは当該DNAと相補的なcRNAが導入された一過性発現細胞。
  10. 請求項1〜6のいずれか一項記載のトランスポーターに対するポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体。
  11. 請求項1〜6のいずれか一項記載のトランスポーターを用いる工程を含む、当該トランスポーターの活性を促進又は阻害する物質のスクリーニング方法。
  12. 請求項1〜6のいずれか一項記載のトランスポーター又は請求項9記載の細胞を含む、当該トランスポーターの活性を促進又は阻害する物質のスクリーニング用キット。
  13. 4−フェニルブチル酸、2,4−ジクロロフェニルオキシ酢酸、3−フェニルプロピオン酸又はこれらに類似する物質を含有する、請求項1〜6のいずれか一項記載のトランスポーターの活性阻害剤。
  14. 請求項1〜6のいずれか一項記載のトランスポーターの抗体医薬品又はアプタマーである、請求項1〜6のいずれか一項記載のトランスポーターの活性阻害剤。
  15. ケトン体排泄促進のための、請求項13又は14記載の活性阻害剤。
  16. ケトアシドーシス治療又は改善のための、請求項13〜15のいずれか一項記載の活性阻害剤。
  17. 糖尿病又は薬剤の副作用に起因したケトアシドーシスである、請求項16記載の活性阻害剤。
  18. 尿中の、請求項1〜6のいずれか一項記載のトランスポーター又は請求項7若しくは8記載のDNAを分析する工程を含む、請求項1〜6のいずれか一項記載のトランスポーターに関連した疾患の有無及び/又は重篤度を判断する診断方法。
  19. 請求項1〜6のいずれか一項記載のトランスポーターに対するポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体を含む、請求項1〜6のいずれか一項記載のトランスポーターに関連した疾患の有無及び/又は重篤度を判断する診断キット。
  20. 体液中の、請求項1〜6のいずれか一項記載のトランスポーター又は請求項7若しくは8記載のDNAを分析する工程を含む、請求項1〜6のいずれか一項記載のトランスポーターの遺伝子異常を判断する診断方法。
  21. 全エクソンの情報を知り得るプライマーを含む、請求項1〜6のいずれか一項記載のトランスポーターの遺伝子異常を判断する診断キット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002099053A2 (en) * 2001-06-05 2002-12-12 Exelixis, Inc. Slc22as as modifiers of the p53 pathway and methods of use
WO2005040830A1 (en) * 2003-10-21 2005-05-06 Bayer Healthcare Ag Diagnostics and therapeutics for diseases associated with organic cationic transporter-like 3 (orctl3) (orctl3)

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