JPS638094Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS638094Y2 JPS638094Y2 JP1980030217U JP3021780U JPS638094Y2 JP S638094 Y2 JPS638094 Y2 JP S638094Y2 JP 1980030217 U JP1980030217 U JP 1980030217U JP 3021780 U JP3021780 U JP 3021780U JP S638094 Y2 JPS638094 Y2 JP S638094Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transformer
- coil wire
- high voltage
- bobbin
- voltage generation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Landscapes
- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は小電力用のトランジスタインバーター
等に用いられる高圧発生用トランスの改良に関す
る。
等に用いられる高圧発生用トランスの改良に関す
る。
この種の高圧発生用トランスは、樹脂等で成型
加工された小型の中空ボビンに、直径が概ね0.1
mm以下の銅線を巻層することによつて得られる。
加工された小型の中空ボビンに、直径が概ね0.1
mm以下の銅線を巻層することによつて得られる。
上記手順を経て得られる従来の高圧発生用トラ
ンスを第1図に示す。同図において1は中空ボビ
ン、2は銅線、即ちコイル線である。尚、中空部
3には鉄バーコアが挿入される。又、中空ボビン
1が複数段に分かれているのは、積層されたコイ
ル線の各層間の層間電圧をできるだけ小さくする
ためである。即ち、この様にボビン1を複数段に
分け、コイル線をはじめの段から順に巻層してい
くことにより、任意の箇所における重なり合うコ
イル線の線間電圧、層間電圧を低くすることがで
きる訳である。いうまでもないが、コイル線の層
間電圧を低くすることは、コイル巻線内での絶縁
破壊を防ぐことになるので、この様な段を設ける
ことは高圧発生用トランスにおいて特に重要とな
る。
ンスを第1図に示す。同図において1は中空ボビ
ン、2は銅線、即ちコイル線である。尚、中空部
3には鉄バーコアが挿入される。又、中空ボビン
1が複数段に分かれているのは、積層されたコイ
ル線の各層間の層間電圧をできるだけ小さくする
ためである。即ち、この様にボビン1を複数段に
分け、コイル線をはじめの段から順に巻層してい
くことにより、任意の箇所における重なり合うコ
イル線の線間電圧、層間電圧を低くすることがで
きる訳である。いうまでもないが、コイル線の層
間電圧を低くすることは、コイル巻線内での絶縁
破壊を防ぐことになるので、この様な段を設ける
ことは高圧発生用トランスにおいて特に重要とな
る。
従来の高圧発生用トランスは上述の様に、中空
ボビン1を複数段に分け、これによつてコイル巻
線内での絶縁破壊を防止する様にしていたが次の
様な不都合な点があるため、絶縁破壊を充分に防
ぐことができなかつた。
ボビン1を複数段に分け、これによつてコイル巻
線内での絶縁破壊を防止する様にしていたが次の
様な不都合な点があるため、絶縁破壊を充分に防
ぐことができなかつた。
即ち、上述した様にこの種の高圧発生用トラン
スに用いるコイル線は通常0.1mm以下の細線であ
るので、端子は半田付け等の処理がし易い様に或
いはリード出し口の断線防止のためある程度太く
する必要があるが、その場合先端部を太くする過
程で、コイル線による突出部が形成され、この突
出部によつて層間短絡を生ずる不都合があつた。
スに用いるコイル線は通常0.1mm以下の細線であ
るので、端子は半田付け等の処理がし易い様に或
いはリード出し口の断線防止のためある程度太く
する必要があるが、その場合先端部を太くする過
程で、コイル線による突出部が形成され、この突
出部によつて層間短絡を生ずる不都合があつた。
これを第2図乃至第3図において説明する。第
2図はコイル線の端子部を形成する過程を説明す
る図であり、第3図はその端子部からボビン1の
最初の段に巻層する状態を示す図である。
2図はコイル線の端子部を形成する過程を説明す
る図であり、第3図はその端子部からボビン1の
最初の段に巻層する状態を示す図である。
第2図において、端子部を形成するには、通常
コイル線の先端部を幾重にも重ね(同図イの工
程)、次いでそれを撚つて(同図ロの工程)太い
端子部を形成する。これらの作業は通常機械的に
行なわれるが、手動で行なつても同様な手順をと
る。尚、同図に示す4はコイル線の一端を止めて
おくための固定ピンであり、4は撚るための回転
ピンである。
コイル線の先端部を幾重にも重ね(同図イの工
程)、次いでそれを撚つて(同図ロの工程)太い
端子部を形成する。これらの作業は通常機械的に
行なわれるが、手動で行なつても同様な手順をと
る。尚、同図に示す4はコイル線の一端を止めて
おくための固定ピンであり、4は撚るための回転
ピンである。
この様な過程で形成された端子部は、望ましく
は一本の単線部から複数本で構成された端子部の
先端に到るまで、太さの変化に不連続性が無けれ
ば良いが、実際にはその様な端子部を形成するこ
とは困難で、第2図ロに示す様な突出部5が現わ
れる頻度が高い。
は一本の単線部から複数本で構成された端子部の
先端に到るまで、太さの変化に不連続性が無けれ
ば良いが、実際にはその様な端子部を形成するこ
とは困難で、第2図ロに示す様な突出部5が現わ
れる頻度が高い。
そして、ボビン1にコイル線を巻きはじめる場
合、第3図に示す様にボビン1の端部鍔の切欠部
6から上記の手順で形成した端子部を段部に入れ
て巻く訳であるが、(同図イは斜視図、同図ロは
正面図を示す。)突出部5がそのまま、即ち上方
を向いたままになる場合がある。この場合、2回
目或には数回目の巻層によつて上記突出部5が下
方へ押されれば良いが、そのままの状態にあると
き、最初の段間ではコイル線相互の層間が当該突
出部5によつて短絡し、若しくは絶縁破壊電圧が
過小な状態となる。その結果、トランス全体の品
質劣悪を招来させ、又、インバーターに組み込ん
だ後動作不良を起こしてトランジスタ等の発振素
子を破壊する事態を起こすことがしばしばあつ
た。
合、第3図に示す様にボビン1の端部鍔の切欠部
6から上記の手順で形成した端子部を段部に入れ
て巻く訳であるが、(同図イは斜視図、同図ロは
正面図を示す。)突出部5がそのまま、即ち上方
を向いたままになる場合がある。この場合、2回
目或には数回目の巻層によつて上記突出部5が下
方へ押されれば良いが、そのままの状態にあると
き、最初の段間ではコイル線相互の層間が当該突
出部5によつて短絡し、若しくは絶縁破壊電圧が
過小な状態となる。その結果、トランス全体の品
質劣悪を招来させ、又、インバーターに組み込ん
だ後動作不良を起こしてトランジスタ等の発振素
子を破壊する事態を起こすことがしばしばあつ
た。
本考案は以上の様な事情に鑑みてなされたもの
で、トランスの構成を改良することによつて、絶
縁破壊を起こさない、しかも低コストで生産でき
る高圧発生用トランスを提供することを目的とす
る。
で、トランスの構成を改良することによつて、絶
縁破壊を起こさない、しかも低コストで生産でき
る高圧発生用トランスを提供することを目的とす
る。
この目的を達成するために、本考案の構成は、
最初の段の巻回数を他の段の巻回数よりも少なく
したことを特徴とする。
最初の段の巻回数を他の段の巻回数よりも少なく
したことを特徴とする。
第4図は本考案に係る高圧発生用トランスの一
実施例を示す。同図イはその外観図、同図ロは断
面図をそれぞれ示している。尚、同図から明らか
な様にこの実施例では、最初の段での巻回数を少
くすると共に、当該段の幅aを他の段の幅よりも
小さくしている。
実施例を示す。同図イはその外観図、同図ロは断
面図をそれぞれ示している。尚、同図から明らか
な様にこの実施例では、最初の段での巻回数を少
くすると共に、当該段の幅aを他の段の幅よりも
小さくしている。
即ち、同図の高圧発生用トランスが、第1図に
示す従来の高圧発生用トランスと構成において異
なる点は、ボビン1を区切る複数の段のうち最初
の段の幅aが狭く、且つその段の間に巻かれるコ
イル線2の巻数が数回乃至数十回程度であるとい
う点である。
示す従来の高圧発生用トランスと構成において異
なる点は、ボビン1を区切る複数の段のうち最初
の段の幅aが狭く、且つその段の間に巻かれるコ
イル線2の巻数が数回乃至数十回程度であるとい
う点である。
この様な構成にすることにより、当該最初の段
間の巻線されるコイル線長が全体のコイル線長に
比して著しく短かくなり、それ故この間で短絡現
象が生じてもトランス回路全体に及ぼす影響がほ
とんど無視できることになる。
間の巻線されるコイル線長が全体のコイル線長に
比して著しく短かくなり、それ故この間で短絡現
象が生じてもトランス回路全体に及ぼす影響がほ
とんど無視できることになる。
即ち、本考案に係る高圧発生用トランスの最初
の段に巻かれるコイル線は、誘導による高圧発生
を機能上の目的とせず、端子部を固定する機能を
有する。
の段に巻かれるコイル線は、誘導による高圧発生
を機能上の目的とせず、端子部を固定する機能を
有する。
このことから、最初の段の幅は、要するに端子
部を固定し得るに足る幅であれば良いことにな
る。従つて、寸法等の条件から許容されるなら、
最初の段の幅は特に限定されることは無く、例え
ば他の段の幅と同一であつてもかまわない。又、
同様に当該段間に巻層されるコイル線の巻数回数
も端子部を固定し得るに足れば良いことになる。
後者の巻線回数は、コイル線の径にもよるが0.1
mm以下も径のものでは30〜100回程度が好ましい。
部を固定し得るに足る幅であれば良いことにな
る。従つて、寸法等の条件から許容されるなら、
最初の段の幅は特に限定されることは無く、例え
ば他の段の幅と同一であつてもかまわない。又、
同様に当該段間に巻層されるコイル線の巻数回数
も端子部を固定し得るに足れば良いことになる。
後者の巻線回数は、コイル線の径にもよるが0.1
mm以下も径のものでは30〜100回程度が好ましい。
以上述べた様に、本考案によれば、従来のトラ
ンスに対してボビンの構造を変更せずに、コイル
線の巻数を変えるだけで、巻線相互間即ち層間の
短絡によるトランス自体若しくは周辺回路の破壊
を防止することができ、また短絡発生によりトラ
ンス回路全体に及ぼす影響はほとんど無視できる
ため、トランス全体の品質の向上と安定性に寄与
することができる。又、最初の段の幅を小さくす
れば全体の小型化を図ることもできる。
ンスに対してボビンの構造を変更せずに、コイル
線の巻数を変えるだけで、巻線相互間即ち層間の
短絡によるトランス自体若しくは周辺回路の破壊
を防止することができ、また短絡発生によりトラ
ンス回路全体に及ぼす影響はほとんど無視できる
ため、トランス全体の品質の向上と安定性に寄与
することができる。又、最初の段の幅を小さくす
れば全体の小型化を図ることもできる。
よつて本考案に係る高圧発生用トランスは、例
えばDC−DCインバーターの変成器、或いはテレ
ビ用高圧発生用トランスとして用いるのが好適で
ある。
えばDC−DCインバーターの変成器、或いはテレ
ビ用高圧発生用トランスとして用いるのが好適で
ある。
第1図は従来の高圧発生用トランスの外観図、
第2図はコイル線の端子部を形成する過程を説明
する図、第3図はその端子部からボビンの最初の
段にコイル線を巻層する状態を示す図、第4図は
本考案に係る高圧発生用トランスを示す図であ
る。 1……ボビン、2……コイル線、5……突出
部。
第2図はコイル線の端子部を形成する過程を説明
する図、第3図はその端子部からボビンの最初の
段にコイル線を巻層する状態を示す図、第4図は
本考案に係る高圧発生用トランスを示す図であ
る。 1……ボビン、2……コイル線、5……突出
部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 鍔部によつて複数段に分割された円筒形のボビ
ンと、巻初め部分にコイル線を複数回折り返して
形成した端子部とを備え、 前記ボビンの複数段のうちの巻初めの段に前記
端子部の上から前記コイル線を数回ないし数十回
程度巻回したことを特徴とする高圧発生用トラン
ス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980030217U JPS638094Y2 (ja) | 1980-03-07 | 1980-03-07 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980030217U JPS638094Y2 (ja) | 1980-03-07 | 1980-03-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56132726U JPS56132726U (ja) | 1981-10-08 |
JPS638094Y2 true JPS638094Y2 (ja) | 1988-03-10 |
Family
ID=29626104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1980030217U Expired JPS638094Y2 (ja) | 1980-03-07 | 1980-03-07 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS638094Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH069175B2 (ja) * | 1984-07-09 | 1994-02-02 | 松下電器産業株式会社 | フライバツクトランス |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4714845U (ja) * | 1971-03-17 | 1972-10-21 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5282848U (ja) * | 1975-12-18 | 1977-06-21 |
-
1980
- 1980-03-07 JP JP1980030217U patent/JPS638094Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4714845U (ja) * | 1971-03-17 | 1972-10-21 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56132726U (ja) | 1981-10-08 |
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