JPS6328292Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本願は、例えば卓板上に機器を載置し、かつ卓
板下方に棚を有したボツクス状のデスク或いはキ
ヤビネツトの正面開口部に開閉扉を極めて簡単に
着脱できるように構成した家具類における開閉扉
の取付装置に関するもので、その実施例を以下図
面について詳述すると、１は卓板２の下面各隅部
位置に角パイプから成る支柱３ａ，３ａ，３ｂ，
３ｂを垂設し、かつ前面を除く他の三周面に壁板
４を設けてボツクス状に構成された家具本体で、
その前方左右に位置する支柱３ａ，３ａの前面上
下位置には稍々縦長の係合孔５，５が夫々穿設さ
れている。６ａ，６ｂは前記家具本体１の前面開
口部を閉塞する開閉扉で方形状の板の四周縁に沿
つて内方に折曲された断面Ｌ字状の枠７が一体に
設けられており、各開閉扉６ａ，６ａの縦方向に
おける１側の上下位置には枠７の後片７′一部を
切欠した切欠部８と、その中央位置から枠７の前
方７″まで達する水平状の案内スリツト９とが
夫々設けられている。１０は第５図に示すよう
に、１側縁の上方位置に筒部１１を一体に設けた
取付片で、これが前記切欠部８を設けた各位置と
対応するように開閉扉の内面に夫々設けられてい
る。１２は水平部１３と、その１端から上方に延
びて前記筒部１１に嵌合する垂直部１４と、前記
水平部１３の他端から斜め下方に延び先端に傾斜
をゆるやかにした案内部１５を有して前記係合孔
５に係挿される係挿部１６とを有した一本の軸杆
からなる取付軸である。図中１７は棚、１８は支
柱間の連結桟を示している。

しかして開閉扉６を家具本体１の前面に取付け
る際には、開閉扉６の内面に固着している上下の
取付片１０の筒部１１内に、その下方より取付軸
１２の垂直部１４を夫々嵌合すると共に、これを
回動して水平部１３をスリツト９に介入し、これ
によつて取付軸１２の抜脱を防止し、次いで家具
本体１の支柱３ａ，３ａに設けられた上下の係合
孔５，５に取付軸１２の係挿部１６を夫々係挿す
ることにより家具本体１に開閉扉６ａ，６ｂが取
付けられ、開閉扉６ａ，６ｂは枠７に設けた案内
スリツト９と取付軸１２の水平部１３との係合を
介して第３図イに示す閉塞状態から同図ロに示す
開披状態の間で開閉する。また開閉扉６ａ，６ｂ
を取外すときは、これを開披状態にして取付軸１
２の係挿部１６を係合孔より引き抜くことにより
行うことができる。

なお上記実施例では取付軸１２において係挿部
１６と水平部１３を傾斜させた場合を示したが、
これを直角状に垂下して設けてもよいことは勿論
である。

以上の様に本願によれば、取付軸の垂直部を開
閉扉の内面に設けた筒部に嵌合し、かつその係挿
部を家具本体の支柱に設けた係挿部に係挿するだ
けの操作により極めて容易に開閉扉を家具本体に
取付けできると共に、その取りはずしも容易にで
き、而も開閉扉の閉塞状態において取付軸が露出
しないので体裁もよく、かつ構造も極めて簡単で
あるなどの利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は家
具本体に開閉扉を取付けた状態を示す斜視図、第
２図は家具本体から開閉扉を取外した状態の部分
斜視図、第３図イ，ロは開閉扉の開閉状態を示す
要部の横断面図、第４図は取付軸の側面図、第５
図は取付片の斜視図である。 図中１は家具本体、３ａ，３ｂは支柱、５は係
合孔、６ａ，６ｂは開閉扉、７は枠、９は案内ス
リツト、１１は筒部、１２は取付軸、１３は水平
部、１４は垂直部、１６は係挿部である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ボツクス状に構成されたキヤビネツトの前面
   開口部に開閉扉を取付ける構成において、開閉
   扉を取付けるキヤビネツトの支柱をパイプ状と
   してその上下位置に係合孔を設けまた開閉扉に
   はその周縁に沿つて内方に折曲する断面Ｌ字状
   の枠を設けてその縦方向の１側縁に沿う枠の上
   下位置に水平状の案内スリツトを形成すると共
   に、このスリツトに対応する開閉扉の内面位置
   に縦方向の筒部を設け、かつ水平部の一端に上
   方に延びる垂直部をその他端に下方に延びる係
   挿部を一体に形成して成る取付軸の前記垂直部
   を前記筒部内に嵌合すると共に、水平部をスリ
   ツトに介入し更に係挿部を前記係合孔に係挿せ
   しめて成る家具類における開閉扉の着脱装置。 (2) 取付軸の係挿部を水平部に対し傾斜せしめて
   成る実用新案登録請求の範囲第１項記載の家具
   類における開閉扉の着脱装置。