JPS63205394A - 潤滑油組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、潤滑油組成物に関する。

［従来の技術及び発明が解決しようとする問題点］一般
にエステル系の合成潤滑油は、鉱油系の潤滑油に比べて
熱安定性、酸化安定性、低温流動性に優れ、温度による
粘度変化が小ざく、又、他の合成潤滑油（ポリオレフィ
ン、ポリエーテル等）と比べてもバランスのよい性状を
有することにより、近年エンジン油、計器油、ポンプ油
等の各種分野において広く利用されている。

しかし、最近潤滑油を使用する機器の発達が著しく、潤
滑油にもこれまで以上に苛酷な条件下でも使用し得るよ
うな性能が要求されている。

［発明が解決しようとする問題点］ そこで、本発明者らは、新規なエステル系合成潤滑油を
開発すべく鋭意検討の結果、特定の構造を有するエステ
ルが優れた潤滑性を示し、かつバランス良く物理的、化
学的性状を示すことを見い出し、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。

即ち、本発明は特定の構造を有するエステルを必須成分
として含有する新規な潤滑油組成物を提供することを目
的とする。

［問題点を解決するための手段］ 本発明に係る潤滑油組成物は、下記の一般式（Ｉ）で示
されるごとき、アルコール残基中に不飽和結合を含むエ
ステル化合物を含有することを　。

特徴とする。

Ｘ→Ｃ００Ｒ）。　　　　　　（Ｉ＞ （式中、Ｘは置換基を有していてもよい炭素数２〜２２
の脂肪族、脂環式若しくは芳香族の、モノ若しくは多価
カルホン酸残基を、Ｒは同一又は異なっていてもよい炭
素数１２〜２２のアルケニル基を表わす。ｎは１〜５の
整数である。〉上記化合物は、下記の一般式（ＩＩ＞で
表わされるアルコールと脂肪族、脂環式若しくは芳香族
の、モノ若しくは多価カルボン酸とを原料にして、一般
的なエステル製造法により容易に得ることができる。

Ｒ−ＯＨ（ＩＩ） （式中、Ｒは炭素数１２〜２２のアルケニル基を表わす
。） アルコール成分として、具体的には、ドデセニルアルコ
ール、テトラデセニルアルコール、ヘキサデセニルアル
コール、オクタデセニルアルコール、エイコセニルアル
コール、トコセニルアルコール、オクタデカジェニルア
ルコール 力トリエニルアルコール等か例示される。

アルコールの炭素数が上記で特定した範囲から外れると
所定の効果が得られにくい。

酸成分としては、醋酸、カプリン酸、カプロン酸、クエ
ン酸、セバシン酸、シトラコン酸、アジピン酸、ブタン
テトラカルホン酸（　ｍｅｓｏ体、１体）等の脂肪族カ
ルボン酸、安息香酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメ
リット酸、ピロメリツｌ−酸等の芳香族カルボン酸、テ
トラヒドロフタル酸、メチルテトラヒドロフタル酸、ヘ
キサヒドロフタル酸、メチルへキサヒドロフタル酸等の
脂環式カルボン酸並びにこれらのカルボン酸の無水物等
が例示される。

これらのアルコール成分及び酸成分は単独で用いてもよ
いし、２種以上の混合物として用いてもよい。

本発明に係る潤滑油組成物にあっては、一般式（Ｉ＞で
表わされるエステルを単独で潤滑油の基油としてもよい
が、汎用の鉱油や他の合成油を併用してもよい。

ここで鉱油とは、ナフテン系、パラフィン系等、一般に
潤滑油基油して知られているものをいう。

又、合成油としては、ポリオレフィン、各種ジエチル、
ヒンダードエステル、ポリフェニルエーテル、ポリアル
キレングリコール、リン酸エステル、ケイ酸エステル、
シリコーン油、フロロエステル等が例示される。

本発明に係る潤滑油組成物には、必要に応じて酸化防止
剤、清浄剤、極圧剤、油性剤、防錆剤、粘度指数面下剤
、流動点降下剤、耐摩耗剤、腐蝕防止剤、金属不活性化
剤、消泡剤、乳化剤等の各種添加剤を適宜配合すること
ができる。

本発明に係るエステルは、一般的な作動油、金属加工油
等の成分として幅広く使用することができる。

［実　施　例コ 次に実施例をもって本発明の詳細な説明する。

実施例１ フタル酸ジオレイル（以下、「エステルＡ」又は第１表
中「Ａ」と略称する。）について動粘度、粘度指数、動
摩擦係数、流動点並びに潤滑性能を測定した。得られた
結果を第１表に一覧する。

尚、各物性値は、以下の方法により測定した。

（動粘度） ウベローデ粘度計を用いてＪ　Ｉｓ−に−２２８３に準
拠して測定した。

（粘度指数） ４０’Ｃ及び１００’Ｃにおける動粘度よりＪＩＳ−に
−２２８４に準拠して算出した。

（動摩擦係数〉 振子型油性摩擦試験機を用いて２５°Ｃにて測定した。

（流動点） Ｊ　Ｉｓ−に−２２６９に準拠して測定した。

（潤滑性能） 総合的に判断して、優れている順に◎、○、△、×の４
段階に評価した。

実施例２〜６ 実施例１と同様にして、下記の各種エステルの物性を測
定した。

１．２，３．４−テトラカルボン酸テトラ（ヘキサデセ
ニル）・・・第１表中ｒＢＪ又は第２表中１エステルＢ
」と略称する。

１．２，３．４−テトラカルリボン酸テｌ〜ラオレイル
・・・第１表中「Ｃ」と略称する。

アジピン酸オレイル・・・第１表中ｒＤＪと略称する。

カプリル酸オレイル・・・第１表中ｒＥＪと略称する。

ヘキサヒドロフタル酸ジ（ヘキサデセニル）・・・第１
表中ｒＦＪと略称する。

得られた結果を第１表に示した。

実施例７〜１０ 第２表に示す組成に従って調製した組成物について実施
例１と同様に各物性並びに潤滑性能を測定した。得られ
た結果を第２表に一覧する。

比較例１〜２ 市販の鉱油及びヒンダードエステルの１種であるペンタ
エリスリトールテトライソノナノエート（第１表中ｒＧ
Ｊと略称する。）について実施例１と同様に物性を評価
した。得られた結果を第１表に示す。

比較例３ 鉱油に各種添加剤を配合した組成物について実施例１と
同様に物性を評価した。得られた結果を第２表に示す。

［発明の効果］ 本発明に係るエステル化合物は、単独でも充分な低温流
動性を有し、更には温度による粘度変化が小さく、非常
にバランスの良い性能を有する。

更に、潤滑性能についても優れている。

（以下余白）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 一般式（ I ）で表わされる化合物を含むことを特徴と
   する潤滑油組成物。 Ｘ−（ＣＯＯＲ）＿ｎ（ I ） （式中、Ｘは置換基を有していてもよい炭素数２〜２２
   の脂肪族、脂環式若しくは芳香族の、モノ若しくは多価
   カルボン酸残基を、Ｒは同一又は異なっていてもよい炭
   素数１２〜２２のアルケニル基を表わす。ｎは１〜５の
   整数である。）