JPS6245047B2 - - Google Patents
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- JPS6245047B2 JPS6245047B2 JP57066075A JP6607582A JPS6245047B2 JP S6245047 B2 JPS6245047 B2 JP S6245047B2 JP 57066075 A JP57066075 A JP 57066075A JP 6607582 A JP6607582 A JP 6607582A JP S6245047 B2 JPS6245047 B2 JP S6245047B2
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Landscapes
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
本発明は工場等の床面のように特に苛酷な条件
で使用する耐久性床材の製造方法を提供する。従
来より床材の耐たばこ火性の改良、表面保護およ
びフアツシヨン性維持のため床材表面の透明ポリ
塩化ビニル(PVC)層が架橋された。しかしな
がら、従来の耐たばこ火性床材からは店舗等に用
いる程度の軽い耐久性しか得られず、むしろフア
ツシヨン性に重点がおかれていた。しかしなが
ら、例えば工場床のようにさらに苛酷な耐熱性、
耐溶剤性、耐薬品性が要求される場所ではさらに
表面層の架橋密度を高めなければならない。 通常このためにPVCペースト中に架橋剤がよ
り多く配合されるが、熱安定性が失われて加熱架
橋時に熱変色したり、紫外線や可視光線により脱
色し、また耐候性が低下する等の弊害があらわ
れ、また架橋剤の配合により吸水による白化はど
うしても避けられなかつた。このような現象は透
明表面層を有するフアツシヨン床材の商品価値の
大きな低下を招く原因であつた。 本発明は外観的商品価値を減ずることなく所望
する耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性等に優れた耐久
性床材を得ることを目的とする。 本発明により表面層をPVCペーストに従来床
材表面層より多くの架橋剤と顔料を配合して加熱
架橋することにより、架橋樹脂の色変化を隠蔽す
ることが出来た。本発明PVCの架橋方法はPVC
ペーストの熱架橋が最も短時間に高密度で架橋さ
れた。これに反し、カレンダー法による熱架橋は
架橋密度が低く、その他の架橋方法の紫外線照射
法は不透明な場合に適さず、電子線照射法は大規
模な設備投資を必要とし、いずれも好ましくなか
つた。 本発明の他の目的は簡単な装置で高能率的に架
橋表面層と寸法安定性基布を有する床材を得るに
ある。 本発明は顔料で着色隠蔽され、ジメルカプトチ
アジアゾール及びジチオール―S―トリアジン誘
導体から選ばれる架橋剤により架橋された不透明
な高密度熱架橋ポリ塩化ビニルペースト樹脂表面
層と非架橋ポリ塩化ビニルペースト樹脂層からな
る積層シートと寸法安定性基布を、ポリ塩化ビニ
ル押出し樹脂層を介して該押出し樹脂層の余熱に
より圧着積層することを特徴とする可撓性及び耐
久性を有する床材の製造方法、を要旨とする。 以下図面に基づいて本発明を説明する。第1図
は本発明方法の製造方法である。1は高密度熱架
橋PVCペースト樹脂(以下高架橋樹脂という)
表面層であり、2はPVCペースト非架橋樹脂
(以下非架橋樹脂という)層である。高架橋樹脂
層1と非架橋樹脂層2が強固に接着されて積層シ
ート3を形成する。架橋PVCペースト樹脂層1
はPVCペースト樹脂100重量部に対し可塑剤30〜
100重量部配合してさらに顔料で着色し、架橋剤
としてジメルカプトチアジアゾールやジチオール
―S―トリアジン誘導体等を0.5〜5重量部配合
し、その他強塩基性アミン類の架橋助剤、熱安定
剤等を配合し、150〜250℃で2〜5分間加熱す
る。得られた架橋樹脂層は実施例において後述す
るように、従来より床材表面層として利用されて
きた透明架橋PVC樹脂と比較して膨潤法、キユ
ラストメーター法等の試験により架橋密度が高い
程度に架橋する。顔料はPVCペースト層を着色
し、かつ下地を隠蔽する程度配合する。 非架橋樹脂層2はPVCペースト樹脂で形成さ
れ、高架橋樹脂層1と以下に述べる押出し樹脂層
4の両方とも接着性が良好でなければならない。
非架橋樹脂層2は剥離シート(図示せず)上に非
架橋PVCペーストをプリゲル化する方法によつ
て得られる。得られた非架橋樹脂層上に前述の架
橋性PVCペースト液を塗布して加熱架橋する。
このようにして積層シート3が得られる。積層シ
ート3は充分な柔軟性がなければならない。得ら
れた積層シート3の高架橋樹脂表面層1は耐熱
性、耐溶剤性の耐久性に富んでいる。架橋樹脂層
1が隠蔽力のある顔料で着色されていて不透明で
あり、このため従来の耐たばこ火性を有する
PVC系架橋床材の透明表面層以上に架橋密度を
上げても加熱による変色が認められず、床材とし
て好ましい外観が得られ、また水分が付着しても
白化が認められず、非架橋樹脂層2の下地の色の
影響を受けない。そして非架橋樹脂層2は高架橋
樹脂表面層1とPVC押出し樹脂層4を強固に接
着させる。 得られた積層シート3は剥離シートより剥して
圧着ロール7を通過する時に押出し機5より押出
された押出し樹脂層4が冷却されない間に余熱に
より押出し樹脂層4と圧着される。押出し樹脂層
4はPVC等の合成樹脂100重量部に炭酸カルシウ
ム、タルク、白亜等の充填剤200〜500重量部配合
され、160〜190℃で押出され、任意の厚さ通常は
0.5〜3mm、に均一成形される。 また寸法安定性基布6も押出し樹脂層4が冷却
されない間に余熱により圧着ロール7′により上
記積層シート3とほとんど同時に圧着される。 本発明に使用される寸法安定性基布はガラス織
布、ガラス不織布、ガラスネツト、麻布、ポリエ
ステル布、およびこれらの混織布、寒冷沙、およ
び上記布帛とポリエステル等の熱可塑性樹脂フイ
ルムとの積層体等が適当である。 第2図は本発明床材断面図である。8,8′は
PVCペースト高架橋樹脂層であり、2は非架橋
樹脂層、4は押出し樹脂層、6は寸法安定性基布
である。各々異色の顔料で着色した架橋性PVC
ペースト樹脂液をスクリーン印刷装置等を利用し
て0.3〜1.5mmの一定厚さに盛上げ印刷を行い、
150〜250℃で2〜5分間加熱架橋を行う。高架橋
樹脂層には異色による模様8,8′が得られた無
地の床材の他に比較的厚みのある模様層を有する
耐久性床材を得ることもできる。 本発明の高架橋樹脂層は従来の耐たばこ火性床
材の50%以上の架橋密度を有することが望まし
く、仮に透明PVCペースト樹脂をこの程度まで
加熱架橋すると、必ず熱変色が生ずるが、顔料で
着色され不透明にされると加熱による変色が隠蔽
され、また従来の耐たばこ火性床材のように吸水
による白化は生じない。さらに本発明の着色架橋
樹脂は良好な耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性を有し
優れた耐久性を示す。 積層シート中の非架橋部分は上記高架橋樹脂表
面層と密着しており、また非架橋樹脂層は表面層
と押出し樹脂層を熱圧着するに際し、押出し層と
のなじみが良いので表面層と押出し樹脂層との接
着を強固になさしめる。 押出し層は表面層および寸法安定性基布を同時
に熱圧着により接合し、何ら他の接着剤等を必要
とせず、高能率的に本発明の床材を積層形成する
ことができる。押出し法は一度で所望の厚みに調
整することが可能で、これに対しカレンダー法で
は得られる厚みに限度がある。また押出し法によ
る樹脂加工は充填剤を多量に配合することが可能
で製品を廉価で供給できることはもちろん、熱伝
導性も高め、この結果床材表面の耐熱性向上に寄
与することができる。 寸法安定性基布については、工場床等の日常作
業において事故発生の可能性のある場所では床面
に安全性が確保されていることは重要で、本発明
に安定性基布を使用することにより床材の突きあ
げ、膨れ、めくれの問題が解消され工場床面の安
全性が増大する。 本発明は上記構成により従来の床材の製造方法
からは得られない高性能の耐久性床材を高能率的
に製造することができる。 以下実施例を示す。 実施例 1 剥離シートに非架橋PVCペーストを0.2mm厚に
塗布し、120℃でプリゲルさせた上にPVC100部
に対して可塑剤60重量部、2.5―ジメルカプト―
1,3,4―チアジアゾール2重量部、1.8―ジ
アザビシクロ(5,4,0)―ウンデセン―7
1重量部、適量の顔料を配合したPVCペースト
を0.5mm厚に塗布し、220℃で2分間加熱架橋を行
い得られた積層シートを剥離シートから剥した。
この積層シートにPVC100重量部に対し炭酸カル
シウム300重量部を配合し、180℃で混練押出しし
た2mm厚の押出し樹脂層を介して前記積層シート
とポリエステルと麻の混織布の寸法安定性基布を
圧着ロールで余熱により同時に圧着し、本発明の
耐久性床材を得た。 得られた床材の架橋樹脂層と従来の耐たばこ火
性床材表面層の比較を第1表に示す。
で使用する耐久性床材の製造方法を提供する。従
来より床材の耐たばこ火性の改良、表面保護およ
びフアツシヨン性維持のため床材表面の透明ポリ
塩化ビニル(PVC)層が架橋された。しかしな
がら、従来の耐たばこ火性床材からは店舗等に用
いる程度の軽い耐久性しか得られず、むしろフア
ツシヨン性に重点がおかれていた。しかしなが
ら、例えば工場床のようにさらに苛酷な耐熱性、
耐溶剤性、耐薬品性が要求される場所ではさらに
表面層の架橋密度を高めなければならない。 通常このためにPVCペースト中に架橋剤がよ
り多く配合されるが、熱安定性が失われて加熱架
橋時に熱変色したり、紫外線や可視光線により脱
色し、また耐候性が低下する等の弊害があらわ
れ、また架橋剤の配合により吸水による白化はど
うしても避けられなかつた。このような現象は透
明表面層を有するフアツシヨン床材の商品価値の
大きな低下を招く原因であつた。 本発明は外観的商品価値を減ずることなく所望
する耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性等に優れた耐久
性床材を得ることを目的とする。 本発明により表面層をPVCペーストに従来床
材表面層より多くの架橋剤と顔料を配合して加熱
架橋することにより、架橋樹脂の色変化を隠蔽す
ることが出来た。本発明PVCの架橋方法はPVC
ペーストの熱架橋が最も短時間に高密度で架橋さ
れた。これに反し、カレンダー法による熱架橋は
架橋密度が低く、その他の架橋方法の紫外線照射
法は不透明な場合に適さず、電子線照射法は大規
模な設備投資を必要とし、いずれも好ましくなか
つた。 本発明の他の目的は簡単な装置で高能率的に架
橋表面層と寸法安定性基布を有する床材を得るに
ある。 本発明は顔料で着色隠蔽され、ジメルカプトチ
アジアゾール及びジチオール―S―トリアジン誘
導体から選ばれる架橋剤により架橋された不透明
な高密度熱架橋ポリ塩化ビニルペースト樹脂表面
層と非架橋ポリ塩化ビニルペースト樹脂層からな
る積層シートと寸法安定性基布を、ポリ塩化ビニ
ル押出し樹脂層を介して該押出し樹脂層の余熱に
より圧着積層することを特徴とする可撓性及び耐
久性を有する床材の製造方法、を要旨とする。 以下図面に基づいて本発明を説明する。第1図
は本発明方法の製造方法である。1は高密度熱架
橋PVCペースト樹脂(以下高架橋樹脂という)
表面層であり、2はPVCペースト非架橋樹脂
(以下非架橋樹脂という)層である。高架橋樹脂
層1と非架橋樹脂層2が強固に接着されて積層シ
ート3を形成する。架橋PVCペースト樹脂層1
はPVCペースト樹脂100重量部に対し可塑剤30〜
100重量部配合してさらに顔料で着色し、架橋剤
としてジメルカプトチアジアゾールやジチオール
―S―トリアジン誘導体等を0.5〜5重量部配合
し、その他強塩基性アミン類の架橋助剤、熱安定
剤等を配合し、150〜250℃で2〜5分間加熱す
る。得られた架橋樹脂層は実施例において後述す
るように、従来より床材表面層として利用されて
きた透明架橋PVC樹脂と比較して膨潤法、キユ
ラストメーター法等の試験により架橋密度が高い
程度に架橋する。顔料はPVCペースト層を着色
し、かつ下地を隠蔽する程度配合する。 非架橋樹脂層2はPVCペースト樹脂で形成さ
れ、高架橋樹脂層1と以下に述べる押出し樹脂層
4の両方とも接着性が良好でなければならない。
非架橋樹脂層2は剥離シート(図示せず)上に非
架橋PVCペーストをプリゲル化する方法によつ
て得られる。得られた非架橋樹脂層上に前述の架
橋性PVCペースト液を塗布して加熱架橋する。
このようにして積層シート3が得られる。積層シ
ート3は充分な柔軟性がなければならない。得ら
れた積層シート3の高架橋樹脂表面層1は耐熱
性、耐溶剤性の耐久性に富んでいる。架橋樹脂層
1が隠蔽力のある顔料で着色されていて不透明で
あり、このため従来の耐たばこ火性を有する
PVC系架橋床材の透明表面層以上に架橋密度を
上げても加熱による変色が認められず、床材とし
て好ましい外観が得られ、また水分が付着しても
白化が認められず、非架橋樹脂層2の下地の色の
影響を受けない。そして非架橋樹脂層2は高架橋
樹脂表面層1とPVC押出し樹脂層4を強固に接
着させる。 得られた積層シート3は剥離シートより剥して
圧着ロール7を通過する時に押出し機5より押出
された押出し樹脂層4が冷却されない間に余熱に
より押出し樹脂層4と圧着される。押出し樹脂層
4はPVC等の合成樹脂100重量部に炭酸カルシウ
ム、タルク、白亜等の充填剤200〜500重量部配合
され、160〜190℃で押出され、任意の厚さ通常は
0.5〜3mm、に均一成形される。 また寸法安定性基布6も押出し樹脂層4が冷却
されない間に余熱により圧着ロール7′により上
記積層シート3とほとんど同時に圧着される。 本発明に使用される寸法安定性基布はガラス織
布、ガラス不織布、ガラスネツト、麻布、ポリエ
ステル布、およびこれらの混織布、寒冷沙、およ
び上記布帛とポリエステル等の熱可塑性樹脂フイ
ルムとの積層体等が適当である。 第2図は本発明床材断面図である。8,8′は
PVCペースト高架橋樹脂層であり、2は非架橋
樹脂層、4は押出し樹脂層、6は寸法安定性基布
である。各々異色の顔料で着色した架橋性PVC
ペースト樹脂液をスクリーン印刷装置等を利用し
て0.3〜1.5mmの一定厚さに盛上げ印刷を行い、
150〜250℃で2〜5分間加熱架橋を行う。高架橋
樹脂層には異色による模様8,8′が得られた無
地の床材の他に比較的厚みのある模様層を有する
耐久性床材を得ることもできる。 本発明の高架橋樹脂層は従来の耐たばこ火性床
材の50%以上の架橋密度を有することが望まし
く、仮に透明PVCペースト樹脂をこの程度まで
加熱架橋すると、必ず熱変色が生ずるが、顔料で
着色され不透明にされると加熱による変色が隠蔽
され、また従来の耐たばこ火性床材のように吸水
による白化は生じない。さらに本発明の着色架橋
樹脂は良好な耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性を有し
優れた耐久性を示す。 積層シート中の非架橋部分は上記高架橋樹脂表
面層と密着しており、また非架橋樹脂層は表面層
と押出し樹脂層を熱圧着するに際し、押出し層と
のなじみが良いので表面層と押出し樹脂層との接
着を強固になさしめる。 押出し層は表面層および寸法安定性基布を同時
に熱圧着により接合し、何ら他の接着剤等を必要
とせず、高能率的に本発明の床材を積層形成する
ことができる。押出し法は一度で所望の厚みに調
整することが可能で、これに対しカレンダー法で
は得られる厚みに限度がある。また押出し法によ
る樹脂加工は充填剤を多量に配合することが可能
で製品を廉価で供給できることはもちろん、熱伝
導性も高め、この結果床材表面の耐熱性向上に寄
与することができる。 寸法安定性基布については、工場床等の日常作
業において事故発生の可能性のある場所では床面
に安全性が確保されていることは重要で、本発明
に安定性基布を使用することにより床材の突きあ
げ、膨れ、めくれの問題が解消され工場床面の安
全性が増大する。 本発明は上記構成により従来の床材の製造方法
からは得られない高性能の耐久性床材を高能率的
に製造することができる。 以下実施例を示す。 実施例 1 剥離シートに非架橋PVCペーストを0.2mm厚に
塗布し、120℃でプリゲルさせた上にPVC100部
に対して可塑剤60重量部、2.5―ジメルカプト―
1,3,4―チアジアゾール2重量部、1.8―ジ
アザビシクロ(5,4,0)―ウンデセン―7
1重量部、適量の顔料を配合したPVCペースト
を0.5mm厚に塗布し、220℃で2分間加熱架橋を行
い得られた積層シートを剥離シートから剥した。
この積層シートにPVC100重量部に対し炭酸カル
シウム300重量部を配合し、180℃で混練押出しし
た2mm厚の押出し樹脂層を介して前記積層シート
とポリエステルと麻の混織布の寸法安定性基布を
圧着ロールで余熱により同時に圧着し、本発明の
耐久性床材を得た。 得られた床材の架橋樹脂層と従来の耐たばこ火
性床材表面層の比較を第1表に示す。
【表】
実施例 2
実施例1に記載された架橋剤含有PVCペース
トをインキとして、非架橋PVCペーストプリゲ
ル層上にスクリーン印刷機により数色の模様付け
を行い約220℃で約3分加熱架橋を行い積層シー
トを得た。 得られた積層シートは実施例1と同様の寸法安
定性基布と同時に押出し樹脂層に圧着された。 実施例1および2において従来の耐たばこ火性
床材と比較して高架橋密度により耐候性、耐熱
性、耐溶剤性が優れており雨水の持ち込みや掃除
に際しての吸水白化は発生しなかつた。
トをインキとして、非架橋PVCペーストプリゲ
ル層上にスクリーン印刷機により数色の模様付け
を行い約220℃で約3分加熱架橋を行い積層シー
トを得た。 得られた積層シートは実施例1と同様の寸法安
定性基布と同時に押出し樹脂層に圧着された。 実施例1および2において従来の耐たばこ火性
床材と比較して高架橋密度により耐候性、耐熱
性、耐溶剤性が優れており雨水の持ち込みや掃除
に際しての吸水白化は発生しなかつた。
第1図は本発明工程図であり、第2図は本発明
によつて得られた床材である。 1は架橋PVCペースト樹脂層、2は非架橋樹
脂層、4は押出し樹脂層、6は寸法安定性基布で
ある。
によつて得られた床材である。 1は架橋PVCペースト樹脂層、2は非架橋樹
脂層、4は押出し樹脂層、6は寸法安定性基布で
ある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 顔料で着色隠蔽され、ジメルカプトチアジア
ゾール及びジチオール―S―トリアジン誘導体か
ら選ばれる架橋剤により架橋された不透明な高密
度熱架橋ポリ塩化ビニルペースト樹脂表面層と非
架橋ポリ塩化ビニルペースト樹脂層からなる積層
シートと寸法安定性基布を、ポリ塩化ビニル押出
し樹脂層を介して該押出し樹脂層の余熱により圧
着積層することを特徴とする可撓性及び耐久性を
有する床材の製造方法。 2 架橋ペースト樹脂層が異なる顔料で着色され
模様状に形成されている特許請求の範囲第1項の
可撓性及び耐久性を有する床材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57066075A JPS58183254A (ja) | 1982-04-20 | 1982-04-20 | 耐久性床材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP57066075A JPS58183254A (ja) | 1982-04-20 | 1982-04-20 | 耐久性床材の製造方法 |
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JPS58183254A JPS58183254A (ja) | 1983-10-26 |
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Family
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Family Applications (1)
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JP57066075A Granted JPS58183254A (ja) | 1982-04-20 | 1982-04-20 | 耐久性床材の製造方法 |
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-
1982
- 1982-04-20 JP JP57066075A patent/JPS58183254A/ja active Granted
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JPH0446874U (ja) * | 1990-08-29 | 1992-04-21 | ||
JP2007038623A (ja) * | 2005-08-03 | 2007-02-15 | Hiroshima Kasei Ltd | 床材の製造方法および床材 |
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JPS58183254A (ja) | 1983-10-26 |
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