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JPS6232167B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6232167B2
JPS6232167B2 JP7986580A JP7986580A JPS6232167B2 JP S6232167 B2 JPS6232167 B2 JP S6232167B2 JP 7986580 A JP7986580 A JP 7986580A JP 7986580 A JP7986580 A JP 7986580A JP S6232167 B2 JPS6232167 B2 JP S6232167B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
physiologically active
active substance
substance
water
swellable
Prior art date
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Expired
Application number
JP7986580A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS574918A (en
Inventor
Susumu Sato
Keiichi Ushama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Electric Industrial Co Ltd filed Critical Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7986580A priority Critical patent/JPS574918A/ja
Publication of JPS574918A publication Critical patent/JPS574918A/ja
Publication of JPS6232167B2 publication Critical patent/JPS6232167B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は生理活性物質を吸着及び/又は吸収
しうる接触体面に、連続的に上記物質を提供する
生理活性物質供給部材(以下供給部材という)に
関するものである。 この発明の供給部材は、例えば身体外皮或いは
粘膜に接触させることにより、全身的或いは局部
的に活性な薬物を投与する用途に使用されるもの
であり、また他の用途は任意の適用個所に上記部
材を配置し、気化性誘引剤によつて有害小動物を
誘引して供給部材に接触させ、該部材中の生理活
性物質の種類により、小動物を死滅させたり、繁
殖を阻止したりする用途に使用されるものであ
る。 例えば身体外皮或いは粘膜からの活性な薬物の
全身的或いは局部的な投与は、薬物を溶媒に溶解
した薬溶液を塗布するか、薬物を軟性物質に混合
してクリーム状の軟膏として塗布するか、或いは
座剤又は錠剤の形にして挿入するか或いは埋め込
んで行われているのが通例である。 これらの投与方法の避け難い欠点の一つは、循
環器系中の薬物水準が、薬物が施用されるごとに
高くなるが、短時間で血液又は体内各部の薬物濃
度が減少し、定量的に保持しておくことができな
いということである。 これらの欠点を解決するために、全身的或いは
局部的に活性な薬物が身体外皮或いは粘膜を通じ
て連続的に投与する手法が開発され、一部で実用
化が試みられている。 その一つは選択された感圧性接着剤組成物中に
活性な薬物を添加してなる混合物を担持体上に形
成してなる感圧性接着テープ又はフイルム様の薬
物投与品である。しかしてこの投与品は接着剤組
成物によつて薬物が一時的に皮膚面に放出される
のを有効に防止しているために、薬物は連続的に
投与されるが、投与量は経時的に減少し、定量的
な連続投与という供給目的を提供しない。 他の一つは、裏打ち部材と、薬物貯蔵層と薬剤
の移動速度を制御する高分子フイルム層及び感圧
接着剤層との積層体からなる薬物投与品である。
この投与品は薬物が高分子フイルム層及び感圧接
着剤層中を拡散透過して皮膚面に投与されるもの
であるが、薬物の拡散移動速度制御を高分子物質
における拡散速度によつて行う方法であるために
高分子フイルム中及びさらに接着剤中でも薬物透
過の制御要因が生ずる。そのために薬物の構造に
よつて高分子物質及び接着剤の種類を選択する必
要が接着剤の皮膚への接着性をも勘案して決定し
なければならないという煩雑さがあり、従つて多
種類の薬物への適用を困難なものとしている。 この発明の供給部材はこれらの問題点を解決し
てなるものであつて、生理活性物質を吸着及び/
又は吸収しうる身体、動物或いは物品に接触させ
たり、或いは接触するように仕向けて接触させる
ことにより、供給部材中の活性物質を身体、動物
或いは物品に吸着及び/又は吸収させ、物質の効
用を有効に機能させる目的をもつて使用されるも
のである。 かかる目的は、生理活性物質保持層とこの層の
一方の面に形成された不透過性基材層とを構成要
素とするものであり、前記保持層は微細孔を無数
に有する膜状物とこの孔中に保持された次の三成
分とからなり、この三成分が生理活性物質を担持
する液状物、生理活性物質及び水膨潤性物質であ
る構成とさせることにより達成される。 即ちこの発明の供給部材は、微細孔中に含有せ
しめた生理活性物質を部材表面に連続的に供給す
る方法として、身体外皮及び/又は粘膜からの発
汗による水分、空気中の水分及び作為的に供給す
る水分などの水分を保持層中の水膨潤性物質に供
給して該物質を膨潤させ、この膨潤により孔中の
生理活性物質を液状物と共に孔表面に押し出すと
いう新規な方法を採用し、この方法の採用により
連続的に生理活性物質を部材表面に供給すると共
に該部材面に接触している身体、動物或いは他の
生体物品に連続的に吸着及び/又は吸収させるも
のである。 第1図はこの発明の供給部材の拡大された部分
断面を示しており、部材1は全体に均一に分布さ
せてなる無数の微細孔11を有する膜状物12
と、この孔11の中に保持された液状物、生理活
性物質及び水膨潤性物質とからなつている。この
実例においては、孔11を形成する壁面13に水
膨潤性物質からなる複膜14が形成され、被膜1
4に覆われた孔11の中に液状物と液状物に溶解
及び/又は分散された生理活性物質との混合物1
5が保持された構成となつている。図中2は例え
ばアルミニユウ箔、ポリエステルフイルムの如き
実質的に生理活性物質を透過させない基材から構
成された不透過性基材層である。 前記において孔11の形状は特に限定されない
が、孔径は100μ以下、実用的には10μ以下、よ
り好ましくは0.01〜5μであり、100μ以上では
供給部材1に強い外圧が加えられたりすると、混
合物15の粘度を相当高くしても押し出されるこ
とがあるので好ましくないものである。また膜状
物12の厚みは孔中に保持しようとする生理活性
物質の量などによつて規定されるが、概して約10
〜1000μ、実用的には50〜400μのものが好適に
使用される。 また水膨潤性物質の孔中への保持は、前記の如
く孔11の壁面13に常法により被覆して被膜状
態で行うほかに、例えば該物質の微粉末を水分散
物の形で予め孔内に充填してもよいし、該物質と
前記混合物とを混合して孔内に充填してもよい。 第2図及び第3図はこの発明の供給部材を身体
外皮に適用する場合の典型的な例を示しており、
第2図は基材層2を介して部材1より大きく、身
体外皮に部材1を充分に密着固定しうる接着面積
を提供する接着フイルム3が貼り付けられてい
る。図中4は不透過性の剥離フイルムである。第
3図は部材1を固着する接着剤層5が部材1の基
材層2の反対面に額縁状に設けられている。接着
剤層の形状は特に限定されない。 この発明を実施するに当り、供給部材が適用さ
れる身体面によつて全身的或いは局部的に吸着及
び/又は吸収される生理活性物質としての活性な
薬物は特に限定されることなく用いることがで
き、例えば全身的な活性な薬物としてインドメタ
シン、デイクロフエナツク等の消炎剤、ニトログ
リセリン、ニトログライコール、ジピリダモール
等の抗心臓病薬、クロニジン、メカジルアミン、
グアネチジン等の血圧降下剤、エリスロマイシン
等の抗生物質などを挙げることができ、また局部
的に活性な薬物として、サリチル酸グリコール、
サリチル酸メチル、カンフアー、l―メントー
ル、チモールなどの消炎鎮痛剤、ステロイド系消
炎剤、セミカルパジド類止血剤、クロルフエニラ
ミン類等の抗ヒスタミン剤、ヒビテン等殺菌剤な
どを挙げることができる。 また有害小動物の通路に、又は誘引剤の併用に
より、供給部材に有害小動物例えばハエ、カ、油
虫アリなどの害虫類又はネズミ、ウサギなどの動
物類などを接触させて生理活性物質を吸着及び/
又は吸収させることにより、これらを死滅させた
り、繁殖を阻止したり或いは忌避したりするのに
用いられる生理活性物質としての活性な薬物とし
ては、例えば有機リン系殺虫剤、ペルメトリン等
のピレスロイド系殺虫剤、テトラナクチン等のネ
ズミ忌避剤、クレオソート油等のネズミ、ウサギ
等の忌避剤、2―4―ジエチルトルアミド等の昆
虫忌避剤などを挙げることができる。 これらの生理活性物質を孔内に担持するために
用いられる液状物としては、オリーブ油、サラダ
油、ナタネ油、大豆油、綿実油、ヤシ油、ホホバ
油、サフラワー油などの植物性油脂、ラノリン、
スクワレン、ラード、魚油などの動物性油脂、エ
チルアルコール、プロピレングリコール、ポリエ
チレングリコール、グリセリン、ソルビトールな
どのアルコール類及びそれらの誘導体、ステアリ
ン酸、ミリスチン酸パルミチン酸、オレイン酸、
リノール酸、セパシン酸などの高級脂肪酸類及び
それらの誘導体、ジメチルフオルムアミド、ジメ
チルアセトアミドの如き溶剤類又はパラフインな
どのワツクス類などのものが使用される。 前記生理活性物質と該物質を担持する液体との
組み合せは、生理活性物質の溶解性、目的物への
親和性、安全性などによつて決められ、生理活性
物質含有液状物中の生理活性物質の含有量は、該
物質の効能或いは用いられる膜状物の空孔率など
によつても異なるが、概して0.1〜10重量%が好
ましいものである。 これらの液状物及び生理活性物質と共に孔内に
保持される水膨潤性物質は、種々の方法により供
給される水分により膨潤し、体積増大して孔中の
生理活性物質含有液状物を孔面に押し出し、部材
表面に生理活性物質を提供するものであつて、少
なくとも500重量%、好ましくは1000重量%、よ
り好ましくは10000重量%の吸水率を有する材質
のものが選択される。 使用される水膨潤性物質としては、アクリル酸
ソーダー酢酸ビニル共重合物、アクリル酸ソーダ
ー酢酸ビニル―エチレン三元共重合物、アクリル
酸ソーダーアクリルアミド共重合物の三次元架橋
物、デンプンにアクリル酸をグラフト重合して中
和したグラフト物、架橋ポリビニルアルコールな
どが好適に使用されるが、例えばポリアクリル塩
カルシユウム塩、カルボキシメチルセルロースア
ルミニユウム塩なども使用できる。 このような活性物質含有液状物及び水膨潤性物
質を保持する膜状物は、酢酸セルロース、エチレ
ン―ボリビニルアルコール共重合体、ポリアクリ
ロニトリル、フツ素化ポリエチレンスルフオン化
ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリビニルアルコールなどを素材とし、例えばポ
リアクリロニトリルを主体とする膜状物は、ポリ
アクリロニトリルを多量に含む共重合体を溶媒中
に溶解して濃厚溶液を作つてライナー上にキヤス
テイングし、これを非溶媒中に浸漬して脱溶媒を
行い、これを乾燥することによつて得られる。ま
たポリエチレンを主体とする膜状物は、例えばポ
リエチレンに三塩化リンと酸素ガスを作用させて
クロロフオスフオン化すると共に加水分解するこ
とによつて、フオスフオン化ポリエチレンからな
る膜が得られる。 これらの膜状物の材質或いは製造法は任意であ
るが、孔径は95%以上が10μ以下であり、空孔率
は少なくとも30%、実用的には70%以上であるこ
とが望ましいものである。 膜状物と前記生理活性物質含有液状物との組み
合せは、少なくとも膜状物が生理活性物質及び/
又は液状物によつて溶解されたり、高度に膨潤さ
れたりすることがないように各々が選択される。 そして、例えば減圧下で膜状物の表面に水膨潤
性物質を含む生理活性物質含有液状物を塗布する
か、或いは液体槽に膜状物を浸漬することによつ
て、孔中に前記生理活性物質含有液状物を充填さ
せ、供給部材を作ることができる。 また予め形成した膜状物に前記水膨潤物質の溶
液を塗布して、孔内壁に被膜を形成させ、次いで
生理活性物質含有液状物を充填させることによつ
ても作ることができる。 この発明の供給部材の大きさは、生理活性物質
の活性度及び目的とする生理活性学的応答などに
よつて左右されるが、一般的には1〜100cm2であ
る。 このように構成してなる供給部材は、例えば疾
患部の治療、循環器系の薬物の投与、有害小動物
の殺虫、忌避或いは繁殖防止、木材の防腐或いは
害虫による食害などの多くの用途に用いることが
できる。 従つて当業者であれば、生理活性物質を種々選
択することにより、応用展開することは容易であ
ることが理解されるであろう。 以下本発明の実施例を示す。 実施例 1 厚さ60μ、平均孔径0.2μ、空孔率120%のエチ
レン―ポリビニルアルコール共重合体フイルムを
用意する。 一方アクリル酸ソーダー酢酸ビニル共重合物1
gを蒸留水1000mlに膨潤後、130℃で30分加熱し
て溶解液を得る。 次に上記フイルムの孔中に該溶解液を吸収さ
せ、これを10mgHg下で吸水乾燥して、孔の壁に
アクリル酸ソーダー酢酸ビニル共重合物被覆を形
成する。 そしてこのように加工したフイルムに、エリス
ロマイシン1gをジメチルホルムアミド10gに溶
解した生活活性物質含有液状物を、該液状物0.1
mlが9cm2のフイルムに吸収されるように調整して
孔中に吸収させてデイバイスを作り、この一方の
面に厚さ25μのポリエステルフイルムを貼り付け
て、この発明の生理活性物質供給部材を得る。 実施例 2 厚さ150μ、平均孔径3μ、空孔率100%のエチ
レン―ポリビニルアルコール共重合体フイルムを
用意し、この一方の面に厚さ10μのアルミニユウ
ム箔を貼り合せる。 一方デンプンにアクリル酸をクラフト重合して
中和したグラフト物微粉末を振動ミルで超微粉末
化し、シクロヘキサンでサスペンジヨンとし、こ
れを前記フイルムのアムミニユウム箔非形成面か
ら加圧下で含有させ、フイルム表面を拭き取つて
減圧下で乾燥する。 次にエリスロマイシン1gをジメチルホルムア
ミド10gに溶解し、これをフイルム9cm2当り0.1
mlの生理活性物質含有液状物が吸収されるように
調整して孔中に吸収させ、この発明の生理活性物
質供給部材を得る。 第1表はWistar系ラツトにこの発明の供給部
材を適用して測定した定時後の尿中への〓泄量で
ある。
【表】 第1表中の〓泄量は、9cm2の供給部材を
Wistar系ラツトの背部除毛部に外科用接着テー
プを用いて貼り付け、経時での尿中への〓泄量を
測定したものである。 第1表中の参考例は、エリスロマイシン1gを
ジメチルホルムアミド10gに溶解し、これを直接
ラツトの除毛部(9cm2)に塗布し、この上に粘着
ポリ塩化ビニルフイルムを被膜して尿中の排泄量
を測定したものである。また比較例は実施例1に
おいて、アクリル酸ソーダー酢酸ビニル共重合物
を用いず、孔中に直接生理活性物質含有液状物を
吸収させたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施を示す部分拡大断面
図、第2〜3図は他の実例を示す断面図である。 11…微細孔、12…膜状物、13…孔の壁
面、14…水膨潤性物質からなる被膜、15…生
理活性物質含有液状物(混合物)、2…不透過性
基材層、3…接着フイルム。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 生理活性物質保持層とこの層の一方の面に形
    成された不透過性基材層とを構成要素とするもの
    であり、前記保持層は微細孔を無数に有する膜状
    物とこの孔中に保持された次の三成分とからな
    り、この三成分が生理活性物質を担持する液状
    物、生理活性物質及び水膨潤性物質である生理活
    性物質供給部材。 2 微細孔の孔径が10μ以下である特許請求の範
    囲第1項記載の生理活性物質供給部材。 3 水膨潤性物質の吸水率が少なくとも500重量
    %である特許請求の範囲第1項記載の生理活性物
    質供給部材。 4 水膨潤性物質がアクリル酸ソーダー酢酸ビニ
    ル共重合物、アクリル酸ソーダー酢酸ビニル―エ
    チレン三元共重合物、アクリル酸ソーダーアクリ
    ルアミド共重合物の三次元架橋物、デンプンにア
    クリル酸をグラフト重合して中和したグラフト
    物、架橋ポリビニルアルコールの群から選ばれた
    少なくとも一種である特許請求の範囲第1項記載
    の生理活性物質供給部材。
JP7986580A 1980-06-12 1980-06-12 Material for feeding physiologically active substance Granted JPS574918A (en)

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JPS6016916A (ja) * 1983-07-08 1985-01-28 Nitto Electric Ind Co Ltd 生物活性物質含有基剤及び該基剤の製法
CN102006863A (zh) * 2008-04-15 2011-04-06 盐野义制药株式会社 膜组合物
JP7287032B2 (ja) 2019-03-20 2023-06-06 株式会社リコー シート、シート積層体、医薬品、シートの製造方法、及びシート積層体の製造方法

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