JPS6227804B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の要約 ステイツク、特に化粧用ステイツクは把持部
と、そこに収容されたピストンと、塗りうる物体
を充填した筒状ねじ部とを備える。ねじ部は把持
部に対し回転自在に配置されると共に、外側ねじ
山を設けたピストンにねじ付けられる。ねじ部は
軸線方向に移動しえないよう把持部に支持され
る。ピストンは把持部中に回転しないよう保持さ
れると共に、軸線方向に移動自在に案内される。
これにより、ピストンはねじ部の回転の際ねじ部
中へ移動される。

本発明は、ステイツク、特に化粧用ステイツク
に関するものであり、把持部と、そこに収容され
たピストンと、塗りうる物体が充填された筒状ね
じ部とを備え、このねじ部は把持部に対し回転し
うるよう配置されかつ外側ねじ山を設けたピスト
ンにねじ付けられる。

この種のステイツクは公知である（ドイツ公開
公報第2728969号）。このステイツクは簡単にかつ
少ない構成部材により構成されていることを特徴
とし、したがつて廉価に製造することができる。
このステイツクを使用するには、ねじ部を把持部
に対して回転させて、把持部内にしつかり収容さ
れたピストンにねじ付け、その際ねじ部中に充填
されている塗りうる物体が回転行路に従つて押し
出される一方、ねじ部は把持部中へ漸次回転しな
がら突入する。かくして、消費に応じて把持部に
深くねじ込まれたねじ部により、ステイツクはも
はや全体として手中に充分保持することができな
くなり、それに応じて消費された塗料材料の取扱
いが困難になる。

本発明の目的は、使用の結果塗りうる物体が消
費されるにも拘らずステイツクの全長、すなわ
ち、把持部とそこに収容されたねじ部とが変化せ
ずに留まり、かくして充分に塗料物体を消費した
後にもまた良好に取扱いうるようなステイツク、
特に化粧用ステイツクを提供することである。

この目的は、本発明によれば、特許請求の範囲
第１項の特徴部分により達成され、その好適実施
態様を特許請求の範囲の実施態様項に示す。

本発明によれば、ねじ部は把持部に対し相対的
に回転しうるが軸線方向に移動しえないよう支持
されるのに対し、ピストンは把持部中に回転しな
いよう保持されるが軸線方向に移動自在に案内さ
れる。ステイツクの使用の際ねじ部が回転される
と、把持部中に移動自在に案内されるピストンが
ねじ部の内部へ突入して、ねじ部中に充填された
塗りうる物体を押し出す。これにより、塗りうる
物体はねじ部から突出するが、把持部を越えて突
出しているねじ部セクシヨンの長さは短くならな
い。かくして、ステイツクはいつでも、すなわち
塗料物体が相応に消費された際にも容易に取扱う
ことができる。

好ましくは把持部中へのねじ部の支持をステイ
ツク結合によつて行ない、これはステイツクの組
立を容易にすると共に、空になつたねじ部と充填
されたねじ部との交換を容易にさせる。既成技術
の簡単な方法において、このスナツプ結合は、把
持部の内壁部に内方突出部を設け、これを好まし
くは押印により得られたねじ部におけるリング溝
部に連携させることにより実現することができ
る。良好な心出しと化粧用ステイツクの安定な支
持とは、把持部の内方突出部とねじ部のリング溝
部とを把持部とねじ部とのそれぞれ対応端部に対
し間隔をもつて配置もしくは形成することにより
達成される。

ステイツクの先端部をさらに突出させるのに好
適な、ねじ部内における塗料物体の回転防止は、
合理的にはねじ部の内壁部における縦リブにより
達成される。しかしながら、ねじ部の内部断面は
非円形に形成することも好適であり、好ましくは
このねじ部を金属筒体で形成する一方、把持部と
ピストンとをプラスチツクで製作することができ
る。

以下、添付図面を参照して本発明を実施例につ
き説明する。

第１図において参照符号１により総括的に示し
た化粧用ステイツクは、実質的に３つの構成部
材、すなわち把持部２と、そこに収容されたピス
トン３と、ねじ部４とから構成される。理解を容
易にするため、第１図において左側からかぶせう
るカバーキヤツプは図示しない。

特に第２図から判るように、ねじ部４は筒管に
より形成され、そこに塗りうる物体５を収容し、
特にそこに充填する。塗りうる物体としては、口
紅材料などを挙げることができる。物体５用の収
容域６の下方において、ねじ部４はくぼみ部７を
有し、これにより一方ではねじ部４の外面にリン
グ溝部８を形成すると共に、他方ではねじ部４の
内面から突出するリング突出部９を形成する。ね
じ部４を把持部２中に挿入すると、把持部２の上
端部に形成された内方突出部１０が１種のスナツ
プ結合としてねじ部４のリング溝部８に嵌合す
る。これにより、ねじ部４は把持部２に対し長手
方向に移動しないよう支持されるが、把持部２に
対し回転することができる。内方突出部１０は
個々の半径方向突起により形成することができる
が、好ましくは内方突出部は把持部２の内面を囲
繞してリング状に形成される。リング溝部８も内
方突出部１０と同様に近接端部から間隔をもつて
配置され、これによりねじ部４を把持部２中に挿
入した際心出しが達成される。さらに、これによ
りステイツクの安定性も向上される。

さらに、第２図から判るように、ねじ部４はそ
の内面にねじ行路１１を備え、これをピストン３
に形成された外ねじ山１２に連携させる。この場
合、好ましくはねじ行路１１をねじ部４の内面か
ら突出するリング突出部９に押印により形成さ
せ、その際たとえばメートル法で0.5mmのピツチ
を有するねじを無切断で押印する。

ピストン３は回転しないが、把持部２中で長手
方向に移動自在に配置される。この目的で、ピス
トン３の把持部側端部にはリブの形態の半径方向
突起部１３を形成させ、これを把持部２の内面に
長手方向に完全に延在するリブ１４と連携させ
る。第１図から明瞭に理解されるように、この場
合半径方向突起部１３は把持部２のリブ１４と重
なり合う。これにより、ピストン３の回転防止が
達成されると共に、ピストン３の長手方向案内も
実現される。

ステイツクの作用は、次の通りである。塗りう
る物体５をねじ部４からさらに突出させようとす
る場合、ねじ部４を回転させる。これにより、ね
じ行路１１がピストン３の外ねじ山１２と共働す
る。しかしながら、ピストン３は回転しえないが
把持部２中で軸線方向に移動自在に配置されてい
るので、これによりピストン３はねじ部４に対し
相対的に移動して、その前面により塗りうる物体
５をねじ部４から押し出す。これにより、塗りう
る物体５は突出するが、同時にねじ部４は把持部
２から突出している長さを短縮しながら把持部２
の内部へ入り込むことが防止される。

特に屈曲応力状態に耐性とするため、好ましく
はねじ部を金属で製作する。ねじ部４中に収容さ
れた芯状の塗りうる物体５の先端をさらに突出さ
せうるためには、物体５をねじ部４中に回転しな
いよう収容する。これは、第５図および第６図の
手段によれば、形態固定によつて行なわれる。こ
の目的で、第５図によれば、ねじ部４の収容域６
には、外周にわたつて分配された多数の縦リブ１
５を形成させる。第６図によれば、非円形の内部
断面を有するねじ部４を使用する。この場合、特
に六角形もしくは楕円形の断面が適している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による化粧用ステイツクの一実
施例の断面図、第２図は第１図に示したステイツ
クのねじ部の断面図、第３図はピストンの正面
図、第４図は把持部の断面図、第５図および第６
図は塗りうる物体の収容域における第２図に示し
たねじ部の断面図である。 １…ステイツク、２…把持部、３…ピストン、
４…ねじ部、５…塗りうる物体、６…収容域、７
…くぼみ部、８…リング溝部、９…リング突出
部、１０…内方突出部、１１…ねじ行路、１２…
外ねじ山、１３…突起部、１４…リブ、１５…縦
リブ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 把持部と、そこに収容され回転しないよう保
   持され軸線方向に移動自在でありかつ外ねじ山を
   備えたピストンと、回転しうるよう配置されかつ
   軸線方向に固定されているねじ部とからなるステ
   イツク、特に化粧用ステイツクにおいて、ねじ部
   ４は筒状で塗りうる物体５で充填されかつ把持部
   ２中に軸線方向に移動しえないようにスナツプ結
   合７，８，１０で保持され、更にねじ部４の内壁
   から内方にリング突出部９を備え、このリング突
   出部９の中にねじ行路１１が形成され、前記ねじ
   行路１１はピストン３の外ねじ山１２と共働して
   なることを特徴とするステイツク。 ２ 把持部２の内壁部に好ましくはリング状の内
   方突出部１０を設け、前記内方突出部１０に対応
   して形成されたねじ部４の外面におけるリング溝
   部８に嵌合させることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載のステイツク。 ３ 内方突出部１０を把持部２のねじ部側端部に
   対し僅かな間隔をもつて形成し、リング溝部８を
   ねじ部４の把持部側端部に対し僅かな間隔をもつ
   て形成することを特徴とする特許請求の範囲第２
   項記載のステイツク。 ４ リング溝部８をねじ部４にくぼみ部７によつ
   て形成し、これをリング突出部として筒状ねじ部
   ４の内面に突出させることを特徴とする特許請求
   の範囲第２項または第３項記載のステイツク。 ５ ピストン３が半径方向突起部１３を備え、こ
   の突起部１３を把持部２の内面に突出した長手方
   向に延在するリブ１４に重ねることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項乃至第４項のいずれか１項
   に記載のステイツク。 ６ ピストン３の半径方向突起部１３をその把持
   部側端部に形成し、リブ１４を把持部２の底部か
   らほぼ把持部２の内方突出部１０まで延在させる
   ことを特徴とする特許請求の範囲第５項記載のス
   テイツク。 ７ 塗りうる物体５を形態固定によりねじ部４中
   に回転しないよう保持することを特徴とする特許
   請求の範囲第１項乃至第６項のいずれか１項に記
   載のステイツク。 ８ ねじ部４が塗りうる物体５の収容域６におけ
   る内面に外周にわたり分配された縦リブ１５を備
   え、またはこれに少なくとも部分的に非円形の内
   部断面（第６図）を設けることを特徴とする特許
   請求の範囲第７項記載のステイツク。 ９ ねじ部４を金属筒体で形成することを特徴と
   する特許請求の範囲第１項乃至第８項のいずれか
   １項に記載のステイツク。