JPS6223181B2 - - Google Patents
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- JPS6223181B2 JPS6223181B2 JP57214394A JP21439482A JPS6223181B2 JP S6223181 B2 JPS6223181 B2 JP S6223181B2 JP 57214394 A JP57214394 A JP 57214394A JP 21439482 A JP21439482 A JP 21439482A JP S6223181 B2 JPS6223181 B2 JP S6223181B2
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- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
本発明は、電子制御自動変速装置に関し、更に
詳細には、自動車等の走行車輛に使用される電子
制御自動変速装置に関する。 現在一般に使用されている自動変速装置は、ト
ルクコンバータと遊星歯車機構等の歯車機構を有
する多段歯車式変速機構とを組合せて構成されて
いる。このような自動変速装置の変速制御には、
通常油圧機構が用いられ、機械式または電磁式切
換弁により油圧回路を切換え、これによつて多段
歯車式変速機構に付随するブレーキ、クラツチ等
の摩擦要素を適宜作動させてエンジン動力の伝達
系を切換え、所要の変速段を得るようになつてい
る。電磁式切換弁によつて油圧回路を切換える場
合には、車両の走行状態が予め定められた変速線
を越えたことを電子装置により検出し、この装置
からの信号によつて電磁式切換弁を選択的に作動
させ、これによつて油圧回路を切換えて変速する
のが普通である。 上記変速線は、従来装置にあつては、車速−エ
ンジン負荷特性を制御パラメータとして用いて定
められていたが、車速は変速機を介した制御パラ
メータであるため、各変速段ごとに異なつたパタ
ーンの変速線が必要となり、このため制御が複雑
となる。また、エンジン負荷の検出を、通常段階
的に設定されるスロツトル開度を検出することに
よつて行なつているため、上記変速線をステツプ
状とした場合、このステップ状の変速線とエンジ
ンの回転数−トルク特性すなわちエンジン特性と
の間の偏差がかなり大きくなつてしまう部分があ
る。これは、用いる量子化データが粗い場合に特
に顕著となる。 従来装置の以上説明したような欠点を解消する
ため、特公昭56−44312号、特開昭55−109854号
等においては、変速線を定めるための上記パラメ
ータとしてエンジン回転数−エンジン負荷特性、
タービン回転数−エンジン負荷特性を用いるもの
が提案されている。 特開昭55−109854号のように、エンジン回転数
−エンジン負荷特性を制御パラメータとして用い
るものは、変速機を介したデータを用いないので
変速線が一本ですみ、またエンジン特性をダイレ
クトに検出している点では、エンジン特性に応じ
た変速制御を精度よく行なうことができる点で有
利である。また、特公昭56−44312号のように、
タービン回転数−エンジン負荷特性を制御パラメ
ータとして用いるものは、上記と同様変速機を介
していないので変速線が一本ですみ、またスロツ
トル開度等が変化しても、タービン回転は、変動
が比較的少なく、従つて安定した変速制御を行な
えるという利点がある。 以上の特許公報に記載された自動変速制御方法
においては、次のようにして自動変速制御が行な
われる。なお、以下の説明においては、変速線を
定めるためのパラメータとしてエンジン回転数エ
ンジン負荷特性を用いるものについて説明する。 まず自動車が、第1図の変速マツプのシフトダ
ウン変速線Sdとシフトアツプ変速線Suの間のホ
ールドゾーン内の点Aで示されたエンジン回転数
およびスロツトル開度の状態で走行していたとす
る。この状態で、アクセルペダルを踏み込み、ス
ロツトル開度を点Bで示された中開状態にする
と、この点Bがシフトダウンゾーンに入つている
ため、マイクロコンピユータからなる制御回路に
制御フラグが立てられ、この制御フラグに従い自
動的に1段のシフトダウンが行なわれる。このよ
うにシフトダウンが行なわれると、エンジン回転
数が上昇して点B′で示されているようにシフトダ
ウンゾーンから出て、再びホールドゾーン内に戻
る。このとき、制御回路では、上記制御フラグを
倒し、次の変速制御に備える。なお、上記自動車
の走行状態が、どのゾーン内にあるかの判定は、
0.5から1.5秒間程度である実際の変速時間より極
めて短かい時間間隔で繰り返し行なわれているた
め、この変速動作中にも数回行なわれるが、この
変速動作中に制御回路から更に変速指令が出され
るのを防止するため、制御フラグの1度の立上が
りにつき1回のみの制御を行なうようになつてい
る。 上記したような場合には、良好な変速動作が行
なわれるが、点Aで示された走行状態での走行
中、アクセルペダルをいつぱいに踏み込み、スロ
ツトル開度を点Cで示された全開状態とすると、
この場合も点Cがシフトダウンゾーン内にあるた
め、制御回路に制御フラグが立てられて自動的に
シフトダウンが行なわれる。ところが、このシフ
トダウンによりエンジン回転数が上昇しても、点
C′で示されているようにシフトダウンゾーンか
ら外に出ず、従つて更に1段、すなわち2段シフ
トダウンが行なわれなければならない。しかしな
がら、上述のように制御フラグの1回の立上がり
により、1回の変速動作が行なわれるのみである
ので、2段目のシフトダウンが行なわれず、充分
にエンジン回転数が上がらず、好ましい走行状態
とならないという問題がある。 以上は、シフトダウンの場合について説明した
が、シフトアツプの場合も同様である。 そこで本発明は、上記従来の変速制御の問題点
に鑑み、必要な場合には好ましい状態で2段シフ
トチエンジを行なうことのできる電子制御式自動
変速機を提供することを目的とするものである。 本発明による電子制御式自動変速機は、エンジ
ンの出力軸に連結されたトルクコンバータ、この
トルクコンバータの出力軸に連結された変速歯車
機構、この変速歯車機構の動力伝達経路を切換え
変速操作する変速切換手段、この変速切換手段を
操作する流体式アクチユエータ、この流体式アク
チユエータへの圧力流体の供給を制御する電磁手
段、前記エンジンの出力軸回転数または前記トル
クコンバータの出力軸回転数を検出する回転数セ
ンサ、前記エンジンの負荷の大きさを検出するエ
ンジン負荷センサ、前記回転数センサの出力信号
および前記エンジン負荷センサの出力信号を入力
し、これらの出力信号を予め記憶されたシフトチ
エンジデータと照合して、シフトチエンジ信号を
発生するシフトチエンジ判定手段、このシフトチ
エンジ信号に基づき前記電磁手段を駆動制御する
ことによつて、自動変速を行なう第1制御手段、
前期回転数センサの出力信号によつて示されるエ
ンジンの出力軸回転数あるいはトルクコンバータ
の出力軸回転数の変化率が設定変化率以上である
か否かを判定する回転数変化率判定手段、および
この回転数変化率判定手段が、前記回転数の変化
率が前記設定変化率以上であることを判定したと
き、前記第1制御手段による自動変速制御を行な
わないようにする第2制御手段を備えたことを特
徴とするものである。 すなわち、本発明は、シフトチエンジ時のエン
ジン回転数あるいはタービン回転数の変化率が、
第2図に示されているように他の場合の回転数の
変化率に比べて高いことに着目し、上記回転数の
変化率を検出し、この回転数の変化率が設定変化
率より高いときすなわち実際のシフトチエンジ動
作が行なわれているときには、シフトチエンジ制
御を行なわないようにして、ミスシフトを防止す
る。一方、このことは、上記回転数の変化率が上
記設定変化率より低いとき、すなわち実際のシフ
トチエンジが行なわれていないときには、いつで
もシフトチエンジ動作が行なえることを意味し、
従つて必要なときには2段、3段のシフトチエン
ジを行なうことができる。 以下、添付図面を参照しつつ本発明の好ましい
実施例による電子制御自動変速装置について説明
する。 第3図は、本発明の一実施例に係る電子制御自
動変速機の機械部分の断面および油圧制御回路を
示す図である。 自動変速機は、トルクコンバータ10と、多段
歯車変速機構20と、該トルクコンバータ10と
多段歯車変速機構20との間に配置されたオーバ
ードライブ用遊星歯車変速機構50とから構成さ
れている。 トルクコンバータ10は、エンジン出力軸1に
結合されたポンプ11、該ポンプ11に対向して
配置されたタービン12、及びポンプ11とター
ビン12との間に配置されたステータ13を有
し、タービン12にはコンバータ出力軸14が結
合されている。コンバータ出力軸14とポンプ1
1との間には、ロツクアツプクラツチ15が設け
られている。このロツクアツプクラツチ15は、
トルクコンバータ10内を循環する作動油圧力に
より常時係合方向に押されており、該クラツチ1
5に外部から供給される解放用油圧により解放状
態に保持される。 多段歯車変速機構20は、前段遊星歯車機構2
1と後段遊星歯車機構22を有し、前段遊星歯車
機構21のサンギア23と後段遊星歯車機構22
のサンギア24とは連結軸25により連結されて
いる。多段歯車変速機構20の入力軸26は、前
方クラツチ27を介して連結軸25に、また後方
クラツチ28を介して前段遊星歯車機構21のイ
ンターナルキア29にそれぞれ連結されるように
なつている。連結軸25すなわちサンギア23,
24と変速機ケースとの間には前方ブレーキ30
が設けられている。前段遊星歯車機構21のプラ
ネタリキヤリア31と、後段遊星歯車機構22の
インターナルギア33とは出力軸34に連結さ
れ、後段遊星歯車機構22のプラネタリキヤリア
35と変速機ケースとの間には後方ブレーキ36
とワンウエイクラツチ37が設けられている。 オーバードライブ用遊星歯車変速機構50は、
プラネタリギア51を回転自在に支持するプラネ
タリキヤリア52がトルクコンバータ10の出力
軸14に連結され、サンギア53は直結クラツチ
54を介してインターナルギア55に結合される
ようになつている。サンギア53と変速機ケース
との間には、オーバードライブブレーキ56が設
けられ、またインターナルギア55は多段歯車変
速機構20の入力軸26に連結されている。 多段歯車変速機構20は従来公知の形式で前進
3段、後段1段の変速段を有し、クラツチ27,
28及びブレーキ30,31を適宜作動させるこ
とにより所要の変速段を得ることができる。オー
バードライブ用遊星歯車変速機50は、直結クラ
ツチ54が係合しブレーキ56が解除されたと
き、軸14,26を直結状態で結合し、ブレーキ
56が係合し、クラツチ54が解放されたとき軸
14,26をオーバードライブ結合する。 以上説明した自動変速機は、第1図に示したよ
うな油圧制御回路を備えている。この油圧制御回
路は、エンジン出力軸1によつて駆動されるオイ
ルポンプ100を有し、このオイルポンプ100
から圧力ライン101に吐出された作動油は、調
圧弁102により圧力が調整されてセレクト弁1
03に導かれる。セレクト弁103は、1、2、
D、N、R、Pの各シフト位置を有し、該セレク
ト弁が1、2及びP位置にあるとき、圧力ライン
101は弁103のポートa,b,cに連通す
る。ポートaは後方クラツチ28の作動用アクチ
ユエータ104に接続されており、弁103が上
述の位置にあるとき、後方クラツチ28は係合状
態に保持される。ポートaは、また1−2シフト
弁110の左方端近傍にも接続され、そのスプー
ルを図において右方に押し付けている。ポートa
は、更に第1ラインL1を介して1−2シフト弁
110の右方端に、第2ラインL2を介して2−
3シフト弁120の右方端に、第3ラインL3を
介して3−4シフト弁130の右方端にそれぞれ
接続されている。上記第1、第2および第3ライ
ンL1,L2およびL3からは、それぞれ第1、
第2および第3ドレンラインD1,D2およびD
3が分岐しており、これらのドレンラインD1,
D2,D3には、このドレンラインD1,D2,
D3の開閉を行なう第1、第2、第3ソレノイド
弁SL1,SL2,SL3が接続されている。上記ソ
レノイド弁SL1,SL2,SL3は、ライン101
とポートaが連通している状態で、励磁される
と、各ドレンラインD1,D2,D3を閉じ、そ
の結果第1、第2、第3ライン内の圧力を高める
ようになつている。 ポートbはセカンドロツク弁105にもライン
140を介して接続され、この圧力は弁105の
スプールを図において下方に押し下げるように作
用する。弁105のスプールが下方位置にあると
き、ライン140とライン141とが連通し油圧
が前方ブレーキ30のアクチユエータ108の係
合側圧力室に導入されて前方ブレーキ30を作動
方向に保持する。ポートcはセカンドロツク弁1
05に接続され、この圧力は該弁105のスプー
ルを上方に押し上げるように作用する。さらにポ
ートcは圧力ライン106を介して2−3シフト
弁120に接続されている。このライン106
は、第2ドレンラインD2のソレノイド弁SL2
が励磁されて、第2ラインL2内の圧力が高めら
れ、この圧力により2−3シフト弁120のスプ
ールが左方に移動させられたとき、ライン107
に連通する。ライン107は、前方ブレーキのア
クチユエータ108の解除側圧力室に接続され、
該圧力室に油圧が導入されたとき、アクチユエー
タ108は係合側圧力室の圧力に抗してブレーキ
30を解除方向に作動させる。また、ライン10
7の圧力は、前方クラツチ27のアクチユエータ
109にも導かれ、このクラツチ27を係合させ
る。 セレクト弁103は、1位置において圧力ライ
ン101に通じるポートdを有し、このポートd
は、ライン112を経て1−2シフト弁110に
達しさらにライン113を経て後方ブレーキ36
のアクチユエータ114に接続される。1−2シ
フト弁110及び2−3シフト弁120は、所定
の信号によりソレノイド弁SL1,SL2が励磁さ
れたとき、スプールを移動させてラインを切り替
え、これにより所定のブレーキ、又はクラツチが
作動し、それぞれ1−2、2−3の変速動作が行
なわれる。また油圧制御回路には調圧弁102か
らの油圧を安定させるカツトバツク用弁115、
吸気負圧の大きさに応じて調圧弁102からのラ
イン圧を変化させるバキユームスロツトル弁11
6、このスロツトル弁116を補助するスロツト
ルバツクアツプ弁117が設けられている。 さらに、本例の油圧制御回路にはオーバドライ
ブ用の遊星歯車変速機50のクラツチ54及びブ
レーキ56を制御するために、3−4シフト弁1
30及びアクチユエータ132が設けられてい
る。アクチユエータ132の係合側圧力室は圧力
ライン101に接続されており、該ライン101
の圧力によりブレーキ56は係合方向に押されて
いる。この3−4シフト弁も上記1−2、2−3
シフト弁110,120と同様、ソレノイド弁
SL3が励磁されると該弁130のスプール13
1が下方に移動し、圧力ライン101とライン1
22が連通し、ライン122に油圧が導入され
る。このライン122に導入された油圧は、ブレ
ーキ56のアクチユエータ132の解除側圧力室
に作用し、ブレーキ56を解除方向に作動させる
とともにクラツチ54のアクチユエータ132が
クラツチ54を係合させるように作用する。 更に本例の油圧制御回路には、ロツクアツプ制
御弁133が設けられており、このロツクアツプ
制御弁133はラインL4を介してセレクト弁1
03のポートaに連通されている。このラインL
4からは、ドレンラインD1,D2,D3と同
様、ソレノイド弁SL4が設けられたドレンライ
ンD4が分岐している。ロツクアツプ制御弁13
3は、ソレノイド弁SL4が励磁されて、ドレン
ラインD4が閉じられ、ラインL4内の圧力が高
まつたとき、そのスプールがライン123とライ
ン124を連通して、ロツクアツプクラツチ15
を解除方向に移動させるようになつている。 以上の構成において、各変速段およびロツクア
ツプと各ソレノイドの作動関係、および各変速段
とクラツチ、ブレーキの作動関係を次表に示す。
詳細には、自動車等の走行車輛に使用される電子
制御自動変速装置に関する。 現在一般に使用されている自動変速装置は、ト
ルクコンバータと遊星歯車機構等の歯車機構を有
する多段歯車式変速機構とを組合せて構成されて
いる。このような自動変速装置の変速制御には、
通常油圧機構が用いられ、機械式または電磁式切
換弁により油圧回路を切換え、これによつて多段
歯車式変速機構に付随するブレーキ、クラツチ等
の摩擦要素を適宜作動させてエンジン動力の伝達
系を切換え、所要の変速段を得るようになつてい
る。電磁式切換弁によつて油圧回路を切換える場
合には、車両の走行状態が予め定められた変速線
を越えたことを電子装置により検出し、この装置
からの信号によつて電磁式切換弁を選択的に作動
させ、これによつて油圧回路を切換えて変速する
のが普通である。 上記変速線は、従来装置にあつては、車速−エ
ンジン負荷特性を制御パラメータとして用いて定
められていたが、車速は変速機を介した制御パラ
メータであるため、各変速段ごとに異なつたパタ
ーンの変速線が必要となり、このため制御が複雑
となる。また、エンジン負荷の検出を、通常段階
的に設定されるスロツトル開度を検出することに
よつて行なつているため、上記変速線をステツプ
状とした場合、このステップ状の変速線とエンジ
ンの回転数−トルク特性すなわちエンジン特性と
の間の偏差がかなり大きくなつてしまう部分があ
る。これは、用いる量子化データが粗い場合に特
に顕著となる。 従来装置の以上説明したような欠点を解消する
ため、特公昭56−44312号、特開昭55−109854号
等においては、変速線を定めるための上記パラメ
ータとしてエンジン回転数−エンジン負荷特性、
タービン回転数−エンジン負荷特性を用いるもの
が提案されている。 特開昭55−109854号のように、エンジン回転数
−エンジン負荷特性を制御パラメータとして用い
るものは、変速機を介したデータを用いないので
変速線が一本ですみ、またエンジン特性をダイレ
クトに検出している点では、エンジン特性に応じ
た変速制御を精度よく行なうことができる点で有
利である。また、特公昭56−44312号のように、
タービン回転数−エンジン負荷特性を制御パラメ
ータとして用いるものは、上記と同様変速機を介
していないので変速線が一本ですみ、またスロツ
トル開度等が変化しても、タービン回転は、変動
が比較的少なく、従つて安定した変速制御を行な
えるという利点がある。 以上の特許公報に記載された自動変速制御方法
においては、次のようにして自動変速制御が行な
われる。なお、以下の説明においては、変速線を
定めるためのパラメータとしてエンジン回転数エ
ンジン負荷特性を用いるものについて説明する。 まず自動車が、第1図の変速マツプのシフトダ
ウン変速線Sdとシフトアツプ変速線Suの間のホ
ールドゾーン内の点Aで示されたエンジン回転数
およびスロツトル開度の状態で走行していたとす
る。この状態で、アクセルペダルを踏み込み、ス
ロツトル開度を点Bで示された中開状態にする
と、この点Bがシフトダウンゾーンに入つている
ため、マイクロコンピユータからなる制御回路に
制御フラグが立てられ、この制御フラグに従い自
動的に1段のシフトダウンが行なわれる。このよ
うにシフトダウンが行なわれると、エンジン回転
数が上昇して点B′で示されているようにシフトダ
ウンゾーンから出て、再びホールドゾーン内に戻
る。このとき、制御回路では、上記制御フラグを
倒し、次の変速制御に備える。なお、上記自動車
の走行状態が、どのゾーン内にあるかの判定は、
0.5から1.5秒間程度である実際の変速時間より極
めて短かい時間間隔で繰り返し行なわれているた
め、この変速動作中にも数回行なわれるが、この
変速動作中に制御回路から更に変速指令が出され
るのを防止するため、制御フラグの1度の立上が
りにつき1回のみの制御を行なうようになつてい
る。 上記したような場合には、良好な変速動作が行
なわれるが、点Aで示された走行状態での走行
中、アクセルペダルをいつぱいに踏み込み、スロ
ツトル開度を点Cで示された全開状態とすると、
この場合も点Cがシフトダウンゾーン内にあるた
め、制御回路に制御フラグが立てられて自動的に
シフトダウンが行なわれる。ところが、このシフ
トダウンによりエンジン回転数が上昇しても、点
C′で示されているようにシフトダウンゾーンか
ら外に出ず、従つて更に1段、すなわち2段シフ
トダウンが行なわれなければならない。しかしな
がら、上述のように制御フラグの1回の立上がり
により、1回の変速動作が行なわれるのみである
ので、2段目のシフトダウンが行なわれず、充分
にエンジン回転数が上がらず、好ましい走行状態
とならないという問題がある。 以上は、シフトダウンの場合について説明した
が、シフトアツプの場合も同様である。 そこで本発明は、上記従来の変速制御の問題点
に鑑み、必要な場合には好ましい状態で2段シフ
トチエンジを行なうことのできる電子制御式自動
変速機を提供することを目的とするものである。 本発明による電子制御式自動変速機は、エンジ
ンの出力軸に連結されたトルクコンバータ、この
トルクコンバータの出力軸に連結された変速歯車
機構、この変速歯車機構の動力伝達経路を切換え
変速操作する変速切換手段、この変速切換手段を
操作する流体式アクチユエータ、この流体式アク
チユエータへの圧力流体の供給を制御する電磁手
段、前記エンジンの出力軸回転数または前記トル
クコンバータの出力軸回転数を検出する回転数セ
ンサ、前記エンジンの負荷の大きさを検出するエ
ンジン負荷センサ、前記回転数センサの出力信号
および前記エンジン負荷センサの出力信号を入力
し、これらの出力信号を予め記憶されたシフトチ
エンジデータと照合して、シフトチエンジ信号を
発生するシフトチエンジ判定手段、このシフトチ
エンジ信号に基づき前記電磁手段を駆動制御する
ことによつて、自動変速を行なう第1制御手段、
前期回転数センサの出力信号によつて示されるエ
ンジンの出力軸回転数あるいはトルクコンバータ
の出力軸回転数の変化率が設定変化率以上である
か否かを判定する回転数変化率判定手段、および
この回転数変化率判定手段が、前記回転数の変化
率が前記設定変化率以上であることを判定したと
き、前記第1制御手段による自動変速制御を行な
わないようにする第2制御手段を備えたことを特
徴とするものである。 すなわち、本発明は、シフトチエンジ時のエン
ジン回転数あるいはタービン回転数の変化率が、
第2図に示されているように他の場合の回転数の
変化率に比べて高いことに着目し、上記回転数の
変化率を検出し、この回転数の変化率が設定変化
率より高いときすなわち実際のシフトチエンジ動
作が行なわれているときには、シフトチエンジ制
御を行なわないようにして、ミスシフトを防止す
る。一方、このことは、上記回転数の変化率が上
記設定変化率より低いとき、すなわち実際のシフ
トチエンジが行なわれていないときには、いつで
もシフトチエンジ動作が行なえることを意味し、
従つて必要なときには2段、3段のシフトチエン
ジを行なうことができる。 以下、添付図面を参照しつつ本発明の好ましい
実施例による電子制御自動変速装置について説明
する。 第3図は、本発明の一実施例に係る電子制御自
動変速機の機械部分の断面および油圧制御回路を
示す図である。 自動変速機は、トルクコンバータ10と、多段
歯車変速機構20と、該トルクコンバータ10と
多段歯車変速機構20との間に配置されたオーバ
ードライブ用遊星歯車変速機構50とから構成さ
れている。 トルクコンバータ10は、エンジン出力軸1に
結合されたポンプ11、該ポンプ11に対向して
配置されたタービン12、及びポンプ11とター
ビン12との間に配置されたステータ13を有
し、タービン12にはコンバータ出力軸14が結
合されている。コンバータ出力軸14とポンプ1
1との間には、ロツクアツプクラツチ15が設け
られている。このロツクアツプクラツチ15は、
トルクコンバータ10内を循環する作動油圧力に
より常時係合方向に押されており、該クラツチ1
5に外部から供給される解放用油圧により解放状
態に保持される。 多段歯車変速機構20は、前段遊星歯車機構2
1と後段遊星歯車機構22を有し、前段遊星歯車
機構21のサンギア23と後段遊星歯車機構22
のサンギア24とは連結軸25により連結されて
いる。多段歯車変速機構20の入力軸26は、前
方クラツチ27を介して連結軸25に、また後方
クラツチ28を介して前段遊星歯車機構21のイ
ンターナルキア29にそれぞれ連結されるように
なつている。連結軸25すなわちサンギア23,
24と変速機ケースとの間には前方ブレーキ30
が設けられている。前段遊星歯車機構21のプラ
ネタリキヤリア31と、後段遊星歯車機構22の
インターナルギア33とは出力軸34に連結さ
れ、後段遊星歯車機構22のプラネタリキヤリア
35と変速機ケースとの間には後方ブレーキ36
とワンウエイクラツチ37が設けられている。 オーバードライブ用遊星歯車変速機構50は、
プラネタリギア51を回転自在に支持するプラネ
タリキヤリア52がトルクコンバータ10の出力
軸14に連結され、サンギア53は直結クラツチ
54を介してインターナルギア55に結合される
ようになつている。サンギア53と変速機ケース
との間には、オーバードライブブレーキ56が設
けられ、またインターナルギア55は多段歯車変
速機構20の入力軸26に連結されている。 多段歯車変速機構20は従来公知の形式で前進
3段、後段1段の変速段を有し、クラツチ27,
28及びブレーキ30,31を適宜作動させるこ
とにより所要の変速段を得ることができる。オー
バードライブ用遊星歯車変速機50は、直結クラ
ツチ54が係合しブレーキ56が解除されたと
き、軸14,26を直結状態で結合し、ブレーキ
56が係合し、クラツチ54が解放されたとき軸
14,26をオーバードライブ結合する。 以上説明した自動変速機は、第1図に示したよ
うな油圧制御回路を備えている。この油圧制御回
路は、エンジン出力軸1によつて駆動されるオイ
ルポンプ100を有し、このオイルポンプ100
から圧力ライン101に吐出された作動油は、調
圧弁102により圧力が調整されてセレクト弁1
03に導かれる。セレクト弁103は、1、2、
D、N、R、Pの各シフト位置を有し、該セレク
ト弁が1、2及びP位置にあるとき、圧力ライン
101は弁103のポートa,b,cに連通す
る。ポートaは後方クラツチ28の作動用アクチ
ユエータ104に接続されており、弁103が上
述の位置にあるとき、後方クラツチ28は係合状
態に保持される。ポートaは、また1−2シフト
弁110の左方端近傍にも接続され、そのスプー
ルを図において右方に押し付けている。ポートa
は、更に第1ラインL1を介して1−2シフト弁
110の右方端に、第2ラインL2を介して2−
3シフト弁120の右方端に、第3ラインL3を
介して3−4シフト弁130の右方端にそれぞれ
接続されている。上記第1、第2および第3ライ
ンL1,L2およびL3からは、それぞれ第1、
第2および第3ドレンラインD1,D2およびD
3が分岐しており、これらのドレンラインD1,
D2,D3には、このドレンラインD1,D2,
D3の開閉を行なう第1、第2、第3ソレノイド
弁SL1,SL2,SL3が接続されている。上記ソ
レノイド弁SL1,SL2,SL3は、ライン101
とポートaが連通している状態で、励磁される
と、各ドレンラインD1,D2,D3を閉じ、そ
の結果第1、第2、第3ライン内の圧力を高める
ようになつている。 ポートbはセカンドロツク弁105にもライン
140を介して接続され、この圧力は弁105の
スプールを図において下方に押し下げるように作
用する。弁105のスプールが下方位置にあると
き、ライン140とライン141とが連通し油圧
が前方ブレーキ30のアクチユエータ108の係
合側圧力室に導入されて前方ブレーキ30を作動
方向に保持する。ポートcはセカンドロツク弁1
05に接続され、この圧力は該弁105のスプー
ルを上方に押し上げるように作用する。さらにポ
ートcは圧力ライン106を介して2−3シフト
弁120に接続されている。このライン106
は、第2ドレンラインD2のソレノイド弁SL2
が励磁されて、第2ラインL2内の圧力が高めら
れ、この圧力により2−3シフト弁120のスプ
ールが左方に移動させられたとき、ライン107
に連通する。ライン107は、前方ブレーキのア
クチユエータ108の解除側圧力室に接続され、
該圧力室に油圧が導入されたとき、アクチユエー
タ108は係合側圧力室の圧力に抗してブレーキ
30を解除方向に作動させる。また、ライン10
7の圧力は、前方クラツチ27のアクチユエータ
109にも導かれ、このクラツチ27を係合させ
る。 セレクト弁103は、1位置において圧力ライ
ン101に通じるポートdを有し、このポートd
は、ライン112を経て1−2シフト弁110に
達しさらにライン113を経て後方ブレーキ36
のアクチユエータ114に接続される。1−2シ
フト弁110及び2−3シフト弁120は、所定
の信号によりソレノイド弁SL1,SL2が励磁さ
れたとき、スプールを移動させてラインを切り替
え、これにより所定のブレーキ、又はクラツチが
作動し、それぞれ1−2、2−3の変速動作が行
なわれる。また油圧制御回路には調圧弁102か
らの油圧を安定させるカツトバツク用弁115、
吸気負圧の大きさに応じて調圧弁102からのラ
イン圧を変化させるバキユームスロツトル弁11
6、このスロツトル弁116を補助するスロツト
ルバツクアツプ弁117が設けられている。 さらに、本例の油圧制御回路にはオーバドライ
ブ用の遊星歯車変速機50のクラツチ54及びブ
レーキ56を制御するために、3−4シフト弁1
30及びアクチユエータ132が設けられてい
る。アクチユエータ132の係合側圧力室は圧力
ライン101に接続されており、該ライン101
の圧力によりブレーキ56は係合方向に押されて
いる。この3−4シフト弁も上記1−2、2−3
シフト弁110,120と同様、ソレノイド弁
SL3が励磁されると該弁130のスプール13
1が下方に移動し、圧力ライン101とライン1
22が連通し、ライン122に油圧が導入され
る。このライン122に導入された油圧は、ブレ
ーキ56のアクチユエータ132の解除側圧力室
に作用し、ブレーキ56を解除方向に作動させる
とともにクラツチ54のアクチユエータ132が
クラツチ54を係合させるように作用する。 更に本例の油圧制御回路には、ロツクアツプ制
御弁133が設けられており、このロツクアツプ
制御弁133はラインL4を介してセレクト弁1
03のポートaに連通されている。このラインL
4からは、ドレンラインD1,D2,D3と同
様、ソレノイド弁SL4が設けられたドレンライ
ンD4が分岐している。ロツクアツプ制御弁13
3は、ソレノイド弁SL4が励磁されて、ドレン
ラインD4が閉じられ、ラインL4内の圧力が高
まつたとき、そのスプールがライン123とライ
ン124を連通して、ロツクアツプクラツチ15
を解除方向に移動させるようになつている。 以上の構成において、各変速段およびロツクア
ツプと各ソレノイドの作動関係、および各変速段
とクラツチ、ブレーキの作動関係を次表に示す。
【表】
【表】
【表】
次に第4図を参照しつつ、上記油圧制御回路を
作動制御させるための電子制御回路200を説明
する。 電子制御回路200は、入出力装置201、ラ
ンダム・アクセス・メモリ202(以下RAMと
称す)、および中央演算装置203(以下CPUと
称す)を備えている。上記入出力装置201に
は、エンジン204の吸気通路205内に設けら
れたスロツトル弁206の開度からエンジンの負
荷を検出し、負荷信号SLを出荷する負荷センサ
207、エンジン出力軸1の回転数を検出して、
エンジン回転数信号SEを出力するエンジン回転
数センサ208、およびコンバータ出力軸14の
回転数を検出して、タービン回転数信号STを出
力するタービン回転数センサ209、パワー、エ
コノミー等の走行モードを検出して、走行モード
信号SMを検出するモードセンサ210等の走行
状態等を検出するセンサが接続され、これらのセ
ンサから上記信号等を入力するようになつてい
る。 入出力装置201は、上記センサから受けた負
荷信号SL、エンジン回転数信号SE、タービン回
転数信号ST、モート信号SMを処理して、RAM
202に供給する。RAM202は、これらの信
号SL,SE,ST,SMを記憶するとともに、
CPU203からの命令に応じてこれらの信号S
L,SE,ST,SMまたはその他のデータをCPU
203に供給する。CPU203は、本発明の変
速制御に適合するプログラムに従つて、エンジン
回転数信号SEまたはタービン回転数信号ST、上
記負荷信号SLおよびモード信号SMに応じて読み
出した例えば第1図に示されているようなエンジ
ン回転数−エンジン負荷特性またはタービン回転
数−エンジン負荷特性に基づき決定された変速線
に照して、変速すべきか否かの演算を行なう。 CPU203の演算結果は、入出力装置201
を介して第3図を参照して述べた変速制御弁であ
る1−2シフト弁110、2−3シフト弁12
0、3−4シフト弁130ならびにロツクアツプ
制御弁133を操作するソレノイド弁群211の
励磁を制御する信号として与えられる。この電磁
弁群211には、1−2シフト弁110、2−3
シフト弁120、3−4シフト弁130、ロツク
アツプ制御弁133の各ソレノイド弁SL1,SL
2,SL3,SL4が含まれる。 以下、上記電子制御回路200による自動変速
機の制御の一例を説明する。電子制御回路200
は、マイクロコンピユータにより構成されている
のが好ましく、この電子制御回路200に組み込
まれたプログラムは、例えば第5図に示されたフ
ローチヤートに従つて実行される。なお、次の説
明においてはシフトダウンの場合の変速制御につ
いて説明するが、シフトアツプの場合もほぼ同様
である。 変速制御にあたつては、まず現在歯車変速機構
が第1速であるか否かが判定される。この判定が
YESのときは、次の変速制御に備え、この判定
がNOのときは、次いで現在のスロツトル開度と
エンジン回転数を読む。次いで、この読み出され
たスロツトル開度とエンジン回転数で示される変
速マツプ(第1図)上の座標が、シフトダウン変
速線Sdより左のシフトダウンゾーン内か否かが
判定される。この判定がYESのときは、変速制
御を行なうためのフラグ1が0か、すなわち立つ
ていないか否かが判定される。このフラグ1は、
上記座標がホールドゾーンから初めてシフトダウ
ンゾーンに入つたときに、エンジン回転数の変化
の大小にかかわらず変速制御を行なうためのフラ
グである。上記フラグ1が0か否かの判定が
YESのときには、フラグ1を立て1段のシフト
ダウン制御を行ない、次いで上記フラグ1をセツ
トして次の動作に備える。 一方、上記フラグ1が0か否かの判定がNOの
ときは、これは1度実際のシフトダウン動作を行
なつたが、いまだにエンジン回転数とスロツトル
開度で示される座標が変速マツプのシフトダウン
ゾーン内にあり、更に1段のシフトダウンが必要
であることを示すが、そのまま更に1段のシフト
ダウンを行なつてしまうと、次のようなときミス
シフトを行なつてしまうおそれがある。すなわ
ち、上記判定時が、実際のシフトダウン動作を行
なつているときや、変速制御指令と実際のシフト
ダウン動作を行なう間の時間の場合は、この間に
変速を行なうと不都合である。 そこで、まずエンジン回転数の変化率の絶対値
|△ESP|を読み、この|△ESP|が設定変化率
より大か否かを判定して、現在実際の変速動作が
行なわれているか否かを判定し、この判定が
YESのときはフラグ2をセツトする。このフラ
グ2は、実際の変速動作が行なわれている場合に
は、変速指令が出たとしても、これをキヤンセル
するためのものであり、これによつて実際の変速
動作時に重ねて変速制御が行なわれないようにす
る。一方、上記|△ESP|が設定変化率より大き
いか否かの判定がNOのときは、上記フラグ2が
0か否かの判定を行ない、この判定がYESのと
きは、まだ実際の1段目の変速動作が行なわれて
いないので、そのまま次の動作に備えることによ
つて、変速指令時と実際の変速動作の間のミスシ
フト制御を防止する。 上記フラグ2が0か否かの判定がNOの場合
は、一旦変速動作が行なわれたにもかかわらず、
上記エンジン回転数とスロツトル開度が示す座標
がいまだにシフトダウンジーンにあるわけである
ので、この場合には2段目のシフトダウンを行な
う必要がある。そこで、フラグ2をリセツトす
る。すると、フラグ1はすでに立つているので、
このフラグ1に従い1段シフトダウンを行なう。 なお、上記座標がシフトダウンゾーン内か否か
の判定がNOの場合、例えば上記2段目のシフト
ダウンにより、エンジン回転数が更に上昇しシフ
トダウンゾーンから出て、ホールドゾーン内に入
つた場合は、これ以上シフトダウンを行なう必要
がなく、従つてフラグ1,2をリセツトして次の
動作に備える。 以上のようにして本発明によればミスシフトす
ることなく、2段のシフトダウンを行なうことが
できる。 以上、本発明のマイクロコンピユータを用いた
電子制御回路200によれば自動変速機の制御方
法の一例を説明したが、次にこの制御方法を実施
するための具体的な電気回路について第6図を参
照して説明する。 負荷センサ207には、シフトダウンマツプM
1を記憶したシフトダウンマツプ発生器300お
よびシフトアツプマツプM2を記憶したシフトア
ツプマツプ発生器301が接続されている。シフ
トダウンマツプM1は、シフトダウンのための変
速線Sdを備えており、一方シフトアツプマツプ
M2は、シフトアツプのための変速線Sdを備え
ている。 上記シフトダウンマツプ発生回路300は、上
記負荷センサ207からのスロツトル開度信号
Sldを受け、この信号Sldを上記シフトダウンマツ
プM1のシフトダウン変速線Sdに照し、現在の
スロツトル開度(α)に応じたシフトダウンの変
速点エンジン回転数(ESP)を示す信号Se1を出
力する。一方、シフトアツプマツプ発生回路30
5は、上記スロツトル開度信号Sldを受け、この
信号Sldを上記シフトアツプマツプM2のシフト
ダウン変速線Suに照し、現在のスロツトル開度
(α)に応じたシフトアツプのための変速点エン
ジン回転数(ESP)を示す信号Se2を出力する。 シフトダウンマツプ発生回路300の出力端は
第1判別器302の一方の入力端に接続されてお
り、シフトアツプマツプ発生回路301の出力端
は第2判別器303の一方の入力端に接続されて
いる。この第1および第2判別器302および3
03の他方の入力端は、エンジン回転数センサ2
08の出力端に接続されている。第1判別器30
2は、エンジン回転数センサ208からのエンジ
ン回転数信号Seとシフトダウン変速点エンジン
回転数信号Se1を比較し、信号Seが信号Se1より
小さいとき、シフトダウンを行なうことを指示す
るHi信号を、大きいときLow信号をそれぞれ出力
するようになつている。第2判別器303は、信
号Seとシフトアツプ変速点エンジン回転数信号
Se2を比較し、信号Seが信号Se2より大きいと
き、シフトアツプを行なうべきことを指示する
Hi信号を、小さいときLow信号を出力するように
なつている。 上記第1判別器302の出力端はカウンタ30
4の減算用入力端子304aに、第2判別器30
3の出力端は上記カウンタ304の加算用入力端
子304bにそれぞれ接続されている。このカウ
ンタ304は、ソレノイド弁SL1,SL2,SL3
の駆動回路として作用するものであり、第1、第
2、第3の3つの出力端子304c,304d,
304eを有している。カウンタ304は、加算
用入力端子304bに1つのHi信号が入力され
ると、第1出力端子304cをHi状態とし、す
なわち該第1出力端子304cから第1ソレノイ
ド弁SL1を作動するための信号を出力し、2つ
目のHi信号が入力されると、第1出力端子30
4cのHi状態を維持したまま、第2出力端子3
04dもHi状態とし、すなわち該第2出力端子
304dから第2ソレノイド弁SL2を作動する
ための信号を出力し、そして3つ目のHi信号が
入力されると、第1出力端子304bおよび第2
出力端子304cのHi状態を維持したまま、第
3出力端子304eもHi状態とし、すなわち該
第3出力端子304eから第3ソレノイドSL3
を作動するための信号を出力するようになつてい
る。 また、カウンタ304は、減算用入力端子30
4aにHi信号が入力されると、今度は逆に第3
出力端子304eから順にLow状態とするように
なつている。 以上の構成により、第1表に従いソレノイド弁
SL1,SL2,SL3の作動、不作動の関係を制御
して、1段目のシフトアツプあるいはシフトダウ
ンを行なう。 エンジン回転数センサ208の出力端は、変速
時検知器305の一方の入力端に直接に、他方の
入力端に前回の制御サイクル時のエンジン回転数
センサの出力Se(n−1)を記憶するメモリ3
05aを介して接続されている。変速時検知器3
05は、|Se−Se(n−1)|を演算してエン
ジン回転数変化率|△ESP|を算出するととも
に、この変化率|△ESP|と設定エンジン回転数
変化率△ESPsetを比較し、|△ESP|>△ESPset
のとき、Ti信号を出力するようになつている。 変速時検知器305の出力端は、フリツプフロ
ツプ306のR端子に接続されており、このフリ
ツプフロツプ306は、そのS端子がOR回路3
07を介して判別器302および303に接続さ
れており、そのQ端子がカウンタ304の第3の
入力端子304fに接続されている。カウンタ3
04は、この第3の入力端子304fに入力され
るフリツプフロツプ306からの信号がHi状態
のときには、入力端子304aまたは304bか
ら信号を入力して、シフトダウンあるいはシフト
アツプ動作を行なうようにしているが、上記フリ
ツプコロツプ306からの信号がLow状態のとき
には、判別器302,303がHi信号を出力し
ているときであつても、これの信号を入力せず、
あるいはキヤンセルして、変速制御を行なわない
ようにしている。 以上の構成において、変速動作が行なわれてい
ないときには、変速時検知器305がLow信号を
出力するので、判別器302あるいは303が
Hi信号を出力したときは、フリツプフロツプ3
06のS端子にHi信号が入力されて、該フリツ
プフロツプ306がセツト状態となり、Q端子か
らHi信号を出力するので、カウンタ304は上
記の加算あるいは減算を行なつて、シフトダウン
あるいはシフトアツプを行なう。ところが、変速
動作が行なわれている間は、変速時検知器305
がHi信号を出力するので、フリツプフロツプ3
06がリセツトされて、Q端子がLow状態とな
り、このため判別器302または303がHi信
号を出力していたとしても、カウンタ304にお
いては上記加算あるいは減算動作が行なわれな
い。従つて、変速動作時には、判別器302,3
03が変速指令を発生したとしても、重ねての変
速制御が行なわれず、すなわちミスシフトをする
ことがない。なお、1段目のシフトチエンジが完
了した後は、変速時検知器305の出力信号が
Lowとなるため、判別器302,303がHi信号
を出力すると、フリツプフロツプ306のQ端子
がHi状態となるため、カウンタ304が再び作
動して、シフトチエンジが可能となる。 次にロツクアツプ制御系310について説明す
ると、このロツクアツプ制御系310は、ロツク
アツプゾーンの下限を示す第1ロツクアツプマツ
プM3aを記憶した第1ロツクアツプマツプ発生
回路311a、およびロツクアツプゾーンの上限
を示す第2ロツクアツプマツプM3bを記憶した
第2ロツクアツプマツプ発生回路311bを備え
ているている。この第1および第2ロツクアツプ
マツプ発生回路311a,311bの入力端に
は、負荷センサ207が接続されている。第1ロ
ツクアツプマツプ発生回路311aは、負荷セン
サ207からスロツトル開度信号Sldを受け、こ
の信号Sldを第1ロツクアツプマツプM3aに照
し、現在のスロツトル開度(α)に応じたロツク
アツプ制御のための下限基準エンジン回転数
(ESP)を示す信号EL1を出力するようになつて
いる。一方、第2ロツクアツプマツプ発生回路3
11bは、負荷センサ207からスロツトル開度
信号Sldを受け、この信号Sldを第2ロツクアツプ
マツプM3bに照し、現在のスロツトル開度
(α)に応じたロツクアツプ制御のための上限基
準エンジン回転数(ESP)を示す信号EL2を出
力するようになつている。 第1ロツクアツプマツプ発生回路311aの出
力端は第3判別器312の一方の入力端に、第2
ロツクアツプマツプ発生回路311bの出力端は
第4判別器313の一方の入力端にそれぞれ接続
されている。第3および第4判別器312および
313の他方の入力端には、エンジン回転数セン
サ208が接続されている。第3判別器312
は、信号EL1と信号Seを比較し、信号Seが信号
EL1より大きいとき、Hi信号を出力するように
なつている。第4判別器313は、信号EL2と
信号Seを比較し、信号Seが信号EL2より小さい
とき、Hi信号を出力するようになつている。 第3および第4判別器312および313の出
力端は、アンド回路314の2つの入力端に接続
されている。アンド回路314は、第3および第
4判別器312および313の出力信号がともに
Hi状態のとき、すなわち現在のエンジン回転数
がロツクアツプゾーン内にあるとき、ロツクアツ
プ制御を指示するロツクアツプ信号を出力するよ
うになつている。アンド回路314の出力端は、
アンド回路315の一方の入力端に接続されてい
る。このアンド回路315の他方の入力端には、
インバータ316を介してフリツプフロツプ30
6のQ端子が接続され、変速制御時にはロツクア
ツプ制御を禁止するようになつている。従つて、
アンド回路315は、非変速制御時にはアンド回
路314からのロツクアツプ信号をソノイド弁
SL4に通し、これによつてソレノイド弁SL4を
作動してロツクアツプ制御を行なう。
作動制御させるための電子制御回路200を説明
する。 電子制御回路200は、入出力装置201、ラ
ンダム・アクセス・メモリ202(以下RAMと
称す)、および中央演算装置203(以下CPUと
称す)を備えている。上記入出力装置201に
は、エンジン204の吸気通路205内に設けら
れたスロツトル弁206の開度からエンジンの負
荷を検出し、負荷信号SLを出荷する負荷センサ
207、エンジン出力軸1の回転数を検出して、
エンジン回転数信号SEを出力するエンジン回転
数センサ208、およびコンバータ出力軸14の
回転数を検出して、タービン回転数信号STを出
力するタービン回転数センサ209、パワー、エ
コノミー等の走行モードを検出して、走行モード
信号SMを検出するモードセンサ210等の走行
状態等を検出するセンサが接続され、これらのセ
ンサから上記信号等を入力するようになつてい
る。 入出力装置201は、上記センサから受けた負
荷信号SL、エンジン回転数信号SE、タービン回
転数信号ST、モート信号SMを処理して、RAM
202に供給する。RAM202は、これらの信
号SL,SE,ST,SMを記憶するとともに、
CPU203からの命令に応じてこれらの信号S
L,SE,ST,SMまたはその他のデータをCPU
203に供給する。CPU203は、本発明の変
速制御に適合するプログラムに従つて、エンジン
回転数信号SEまたはタービン回転数信号ST、上
記負荷信号SLおよびモード信号SMに応じて読み
出した例えば第1図に示されているようなエンジ
ン回転数−エンジン負荷特性またはタービン回転
数−エンジン負荷特性に基づき決定された変速線
に照して、変速すべきか否かの演算を行なう。 CPU203の演算結果は、入出力装置201
を介して第3図を参照して述べた変速制御弁であ
る1−2シフト弁110、2−3シフト弁12
0、3−4シフト弁130ならびにロツクアツプ
制御弁133を操作するソレノイド弁群211の
励磁を制御する信号として与えられる。この電磁
弁群211には、1−2シフト弁110、2−3
シフト弁120、3−4シフト弁130、ロツク
アツプ制御弁133の各ソレノイド弁SL1,SL
2,SL3,SL4が含まれる。 以下、上記電子制御回路200による自動変速
機の制御の一例を説明する。電子制御回路200
は、マイクロコンピユータにより構成されている
のが好ましく、この電子制御回路200に組み込
まれたプログラムは、例えば第5図に示されたフ
ローチヤートに従つて実行される。なお、次の説
明においてはシフトダウンの場合の変速制御につ
いて説明するが、シフトアツプの場合もほぼ同様
である。 変速制御にあたつては、まず現在歯車変速機構
が第1速であるか否かが判定される。この判定が
YESのときは、次の変速制御に備え、この判定
がNOのときは、次いで現在のスロツトル開度と
エンジン回転数を読む。次いで、この読み出され
たスロツトル開度とエンジン回転数で示される変
速マツプ(第1図)上の座標が、シフトダウン変
速線Sdより左のシフトダウンゾーン内か否かが
判定される。この判定がYESのときは、変速制
御を行なうためのフラグ1が0か、すなわち立つ
ていないか否かが判定される。このフラグ1は、
上記座標がホールドゾーンから初めてシフトダウ
ンゾーンに入つたときに、エンジン回転数の変化
の大小にかかわらず変速制御を行なうためのフラ
グである。上記フラグ1が0か否かの判定が
YESのときには、フラグ1を立て1段のシフト
ダウン制御を行ない、次いで上記フラグ1をセツ
トして次の動作に備える。 一方、上記フラグ1が0か否かの判定がNOの
ときは、これは1度実際のシフトダウン動作を行
なつたが、いまだにエンジン回転数とスロツトル
開度で示される座標が変速マツプのシフトダウン
ゾーン内にあり、更に1段のシフトダウンが必要
であることを示すが、そのまま更に1段のシフト
ダウンを行なつてしまうと、次のようなときミス
シフトを行なつてしまうおそれがある。すなわ
ち、上記判定時が、実際のシフトダウン動作を行
なつているときや、変速制御指令と実際のシフト
ダウン動作を行なう間の時間の場合は、この間に
変速を行なうと不都合である。 そこで、まずエンジン回転数の変化率の絶対値
|△ESP|を読み、この|△ESP|が設定変化率
より大か否かを判定して、現在実際の変速動作が
行なわれているか否かを判定し、この判定が
YESのときはフラグ2をセツトする。このフラ
グ2は、実際の変速動作が行なわれている場合に
は、変速指令が出たとしても、これをキヤンセル
するためのものであり、これによつて実際の変速
動作時に重ねて変速制御が行なわれないようにす
る。一方、上記|△ESP|が設定変化率より大き
いか否かの判定がNOのときは、上記フラグ2が
0か否かの判定を行ない、この判定がYESのと
きは、まだ実際の1段目の変速動作が行なわれて
いないので、そのまま次の動作に備えることによ
つて、変速指令時と実際の変速動作の間のミスシ
フト制御を防止する。 上記フラグ2が0か否かの判定がNOの場合
は、一旦変速動作が行なわれたにもかかわらず、
上記エンジン回転数とスロツトル開度が示す座標
がいまだにシフトダウンジーンにあるわけである
ので、この場合には2段目のシフトダウンを行な
う必要がある。そこで、フラグ2をリセツトす
る。すると、フラグ1はすでに立つているので、
このフラグ1に従い1段シフトダウンを行なう。 なお、上記座標がシフトダウンゾーン内か否か
の判定がNOの場合、例えば上記2段目のシフト
ダウンにより、エンジン回転数が更に上昇しシフ
トダウンゾーンから出て、ホールドゾーン内に入
つた場合は、これ以上シフトダウンを行なう必要
がなく、従つてフラグ1,2をリセツトして次の
動作に備える。 以上のようにして本発明によればミスシフトす
ることなく、2段のシフトダウンを行なうことが
できる。 以上、本発明のマイクロコンピユータを用いた
電子制御回路200によれば自動変速機の制御方
法の一例を説明したが、次にこの制御方法を実施
するための具体的な電気回路について第6図を参
照して説明する。 負荷センサ207には、シフトダウンマツプM
1を記憶したシフトダウンマツプ発生器300お
よびシフトアツプマツプM2を記憶したシフトア
ツプマツプ発生器301が接続されている。シフ
トダウンマツプM1は、シフトダウンのための変
速線Sdを備えており、一方シフトアツプマツプ
M2は、シフトアツプのための変速線Sdを備え
ている。 上記シフトダウンマツプ発生回路300は、上
記負荷センサ207からのスロツトル開度信号
Sldを受け、この信号Sldを上記シフトダウンマツ
プM1のシフトダウン変速線Sdに照し、現在の
スロツトル開度(α)に応じたシフトダウンの変
速点エンジン回転数(ESP)を示す信号Se1を出
力する。一方、シフトアツプマツプ発生回路30
5は、上記スロツトル開度信号Sldを受け、この
信号Sldを上記シフトアツプマツプM2のシフト
ダウン変速線Suに照し、現在のスロツトル開度
(α)に応じたシフトアツプのための変速点エン
ジン回転数(ESP)を示す信号Se2を出力する。 シフトダウンマツプ発生回路300の出力端は
第1判別器302の一方の入力端に接続されてお
り、シフトアツプマツプ発生回路301の出力端
は第2判別器303の一方の入力端に接続されて
いる。この第1および第2判別器302および3
03の他方の入力端は、エンジン回転数センサ2
08の出力端に接続されている。第1判別器30
2は、エンジン回転数センサ208からのエンジ
ン回転数信号Seとシフトダウン変速点エンジン
回転数信号Se1を比較し、信号Seが信号Se1より
小さいとき、シフトダウンを行なうことを指示す
るHi信号を、大きいときLow信号をそれぞれ出力
するようになつている。第2判別器303は、信
号Seとシフトアツプ変速点エンジン回転数信号
Se2を比較し、信号Seが信号Se2より大きいと
き、シフトアツプを行なうべきことを指示する
Hi信号を、小さいときLow信号を出力するように
なつている。 上記第1判別器302の出力端はカウンタ30
4の減算用入力端子304aに、第2判別器30
3の出力端は上記カウンタ304の加算用入力端
子304bにそれぞれ接続されている。このカウ
ンタ304は、ソレノイド弁SL1,SL2,SL3
の駆動回路として作用するものであり、第1、第
2、第3の3つの出力端子304c,304d,
304eを有している。カウンタ304は、加算
用入力端子304bに1つのHi信号が入力され
ると、第1出力端子304cをHi状態とし、す
なわち該第1出力端子304cから第1ソレノイ
ド弁SL1を作動するための信号を出力し、2つ
目のHi信号が入力されると、第1出力端子30
4cのHi状態を維持したまま、第2出力端子3
04dもHi状態とし、すなわち該第2出力端子
304dから第2ソレノイド弁SL2を作動する
ための信号を出力し、そして3つ目のHi信号が
入力されると、第1出力端子304bおよび第2
出力端子304cのHi状態を維持したまま、第
3出力端子304eもHi状態とし、すなわち該
第3出力端子304eから第3ソレノイドSL3
を作動するための信号を出力するようになつてい
る。 また、カウンタ304は、減算用入力端子30
4aにHi信号が入力されると、今度は逆に第3
出力端子304eから順にLow状態とするように
なつている。 以上の構成により、第1表に従いソレノイド弁
SL1,SL2,SL3の作動、不作動の関係を制御
して、1段目のシフトアツプあるいはシフトダウ
ンを行なう。 エンジン回転数センサ208の出力端は、変速
時検知器305の一方の入力端に直接に、他方の
入力端に前回の制御サイクル時のエンジン回転数
センサの出力Se(n−1)を記憶するメモリ3
05aを介して接続されている。変速時検知器3
05は、|Se−Se(n−1)|を演算してエン
ジン回転数変化率|△ESP|を算出するととも
に、この変化率|△ESP|と設定エンジン回転数
変化率△ESPsetを比較し、|△ESP|>△ESPset
のとき、Ti信号を出力するようになつている。 変速時検知器305の出力端は、フリツプフロ
ツプ306のR端子に接続されており、このフリ
ツプフロツプ306は、そのS端子がOR回路3
07を介して判別器302および303に接続さ
れており、そのQ端子がカウンタ304の第3の
入力端子304fに接続されている。カウンタ3
04は、この第3の入力端子304fに入力され
るフリツプフロツプ306からの信号がHi状態
のときには、入力端子304aまたは304bか
ら信号を入力して、シフトダウンあるいはシフト
アツプ動作を行なうようにしているが、上記フリ
ツプコロツプ306からの信号がLow状態のとき
には、判別器302,303がHi信号を出力し
ているときであつても、これの信号を入力せず、
あるいはキヤンセルして、変速制御を行なわない
ようにしている。 以上の構成において、変速動作が行なわれてい
ないときには、変速時検知器305がLow信号を
出力するので、判別器302あるいは303が
Hi信号を出力したときは、フリツプフロツプ3
06のS端子にHi信号が入力されて、該フリツ
プフロツプ306がセツト状態となり、Q端子か
らHi信号を出力するので、カウンタ304は上
記の加算あるいは減算を行なつて、シフトダウン
あるいはシフトアツプを行なう。ところが、変速
動作が行なわれている間は、変速時検知器305
がHi信号を出力するので、フリツプフロツプ3
06がリセツトされて、Q端子がLow状態とな
り、このため判別器302または303がHi信
号を出力していたとしても、カウンタ304にお
いては上記加算あるいは減算動作が行なわれな
い。従つて、変速動作時には、判別器302,3
03が変速指令を発生したとしても、重ねての変
速制御が行なわれず、すなわちミスシフトをする
ことがない。なお、1段目のシフトチエンジが完
了した後は、変速時検知器305の出力信号が
Lowとなるため、判別器302,303がHi信号
を出力すると、フリツプフロツプ306のQ端子
がHi状態となるため、カウンタ304が再び作
動して、シフトチエンジが可能となる。 次にロツクアツプ制御系310について説明す
ると、このロツクアツプ制御系310は、ロツク
アツプゾーンの下限を示す第1ロツクアツプマツ
プM3aを記憶した第1ロツクアツプマツプ発生
回路311a、およびロツクアツプゾーンの上限
を示す第2ロツクアツプマツプM3bを記憶した
第2ロツクアツプマツプ発生回路311bを備え
ているている。この第1および第2ロツクアツプ
マツプ発生回路311a,311bの入力端に
は、負荷センサ207が接続されている。第1ロ
ツクアツプマツプ発生回路311aは、負荷セン
サ207からスロツトル開度信号Sldを受け、こ
の信号Sldを第1ロツクアツプマツプM3aに照
し、現在のスロツトル開度(α)に応じたロツク
アツプ制御のための下限基準エンジン回転数
(ESP)を示す信号EL1を出力するようになつて
いる。一方、第2ロツクアツプマツプ発生回路3
11bは、負荷センサ207からスロツトル開度
信号Sldを受け、この信号Sldを第2ロツクアツプ
マツプM3bに照し、現在のスロツトル開度
(α)に応じたロツクアツプ制御のための上限基
準エンジン回転数(ESP)を示す信号EL2を出
力するようになつている。 第1ロツクアツプマツプ発生回路311aの出
力端は第3判別器312の一方の入力端に、第2
ロツクアツプマツプ発生回路311bの出力端は
第4判別器313の一方の入力端にそれぞれ接続
されている。第3および第4判別器312および
313の他方の入力端には、エンジン回転数セン
サ208が接続されている。第3判別器312
は、信号EL1と信号Seを比較し、信号Seが信号
EL1より大きいとき、Hi信号を出力するように
なつている。第4判別器313は、信号EL2と
信号Seを比較し、信号Seが信号EL2より小さい
とき、Hi信号を出力するようになつている。 第3および第4判別器312および313の出
力端は、アンド回路314の2つの入力端に接続
されている。アンド回路314は、第3および第
4判別器312および313の出力信号がともに
Hi状態のとき、すなわち現在のエンジン回転数
がロツクアツプゾーン内にあるとき、ロツクアツ
プ制御を指示するロツクアツプ信号を出力するよ
うになつている。アンド回路314の出力端は、
アンド回路315の一方の入力端に接続されてい
る。このアンド回路315の他方の入力端には、
インバータ316を介してフリツプフロツプ30
6のQ端子が接続され、変速制御時にはロツクア
ツプ制御を禁止するようになつている。従つて、
アンド回路315は、非変速制御時にはアンド回
路314からのロツクアツプ信号をソノイド弁
SL4に通し、これによつてソレノイド弁SL4を
作動してロツクアツプ制御を行なう。
第1図は、変速マツプの一例を示す図、第2図
は、変速時のエンジンまたはタービンの回転数の
変化率の変動を示す図、第3図は、本発明の一実
施例に係る電子制御式自動変速機の機械部分の断
面および油圧制御回路を示す図、第4図は、上記
電子制御式自動変速機の電子制御回路を示す概略
図、第5図は、本発明に従う変速制御のフローチ
ヤート、第6図は、第5図に示した変速制御のフ
ローチヤートを実施するための電気回路を示す回
路図である。 10……トルクコンバータ、12……タービ
ン、100……油圧ポンプ、103……セレクト
弁、200……電子制御回路、207……負荷セ
ンサ、208……エンジン回転数センサ、209
……タービン回転数センサ、305……変速時検
知器。
は、変速時のエンジンまたはタービンの回転数の
変化率の変動を示す図、第3図は、本発明の一実
施例に係る電子制御式自動変速機の機械部分の断
面および油圧制御回路を示す図、第4図は、上記
電子制御式自動変速機の電子制御回路を示す概略
図、第5図は、本発明に従う変速制御のフローチ
ヤート、第6図は、第5図に示した変速制御のフ
ローチヤートを実施するための電気回路を示す回
路図である。 10……トルクコンバータ、12……タービ
ン、100……油圧ポンプ、103……セレクト
弁、200……電子制御回路、207……負荷セ
ンサ、208……エンジン回転数センサ、209
……タービン回転数センサ、305……変速時検
知器。
Claims (1)
- 1 エンジンの出力軸に連結されたトルクコンバ
ータ、このトルクコンバータの出力軸に連結され
た変速歯車機構、この変速歯車機構の動力伝達経
路を切換え変速操作する変速切換手段、この変速
切換手段を操作する流体式アクチユエータ、この
流体式アクチユエータへの圧力流体の供給を制御
する電磁手段、前記エンジンの出力軸回転数また
は前記トルクコンバータの出力軸回転数を検出す
る回転数センサ、前記エンジンの負荷の大きさを
検出するエンジン負荷センサ、前記回転数センサ
の出力信号および前記エンジン負荷センサの出力
信号を入力し、これらの出力信号を予め記憶され
たシフトチエンジデータと照合して、シフトチエ
ンジ信号を発生するシフトチエンジ判定手段、こ
のシフトチエンジ信号に基づき前記電磁手段を駆
動制御することによつて、自動変速を行なう第1
制御手段、前記回転数センサの出力信号によつて
示されるエンジンの出力軸回転数あるいはトルク
コンバータの出力軸回転数の変化率が設定変化率
以上であるか否かを判定する回転数変化率判定手
段、およびこの回転数変化率判定手段が、前記回
転数の変化率が前記設定変化率以上であることを
判定したとき、前記第1制御手段による自動変速
制御を行なわないようにする第2制御手段を備え
た電子制御自動変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57214394A JPS59106752A (ja) | 1982-12-06 | 1982-12-06 | 電子制御式自動変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57214394A JPS59106752A (ja) | 1982-12-06 | 1982-12-06 | 電子制御式自動変速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59106752A JPS59106752A (ja) | 1984-06-20 |
JPS6223181B2 true JPS6223181B2 (ja) | 1987-05-21 |
Family
ID=16655060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57214394A Granted JPS59106752A (ja) | 1982-12-06 | 1982-12-06 | 電子制御式自動変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59106752A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5323669A (en) * | 1992-10-29 | 1994-06-28 | Eaton Corporation | Fault tolerant method of transmission gear selection |
-
1982
- 1982-12-06 JP JP57214394A patent/JPS59106752A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59106752A (ja) | 1984-06-20 |
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