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JPS6223740B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6223740B2
JPS6223740B2 JP54122175A JP12217579A JPS6223740B2 JP S6223740 B2 JPS6223740 B2 JP S6223740B2 JP 54122175 A JP54122175 A JP 54122175A JP 12217579 A JP12217579 A JP 12217579A JP S6223740 B2 JPS6223740 B2 JP S6223740B2
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JP
Japan
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group
formula
optical
hydrogen atom
halogen atom
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JP54122175A
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English (en)
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JPS5646843A (en
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Yoshio Katsuta
Yoshihiro Namite
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Publication date
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Publication of JPS5646843A publication Critical patent/JPS5646843A/ja
Publication of JPS6223740B2 publication Critical patent/JPS6223740B2/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は一般式 (式中、XはO,S,又はNH基を示し、Y1
Y2,Y3は水素原子又はハロゲン原子を示す。た
だしY1,Y2,Y3の少なくとも1個はハロゲン原
子を表わす。R1は炭素数が1〜8の低級アルキ
ル基、低級アルケニル基、ハロアルキル基、ハロ
アルケニル基及び一般式(),(),()で表
わされる基を示す。
【式】 【式】
ここにmは1〜3の整数、nは2〜5の整数
を、R3は水素原子、低級アルキル基、低級アル
ケニル基、ハロゲン原子、ハロアルキル基又はア
ルコキシル基を示す。R2は水素原子、シアノ基
又はトリフルオロメチル基を表わす。)で表わさ
れる新規カルボン酸エステル誘導体及びその光学
ならびに幾何異性体、その製造法およびこの化合
物を有効成分として含有することを特徴とする殺
虫剤に関する。菊酸エステルのアルコール成分に
ついては種々のものが研究され実用に供されてい
るが、光によつて酸化分解を起こしやすく屋外で
の使用には制約を受けてきた。最近、酸成分につ
いての研究が盛んになり、メチル基をハロゲン原
子に置換することによつて従来のピレスロイドに
比べ光に安定な化合物が発見された。しかし環境
汚染や慢性毒性等の問題を考慮する時炭素、水
素、酸素、窒素を中心とし、天然に存在する有機
化合物と類似した構造を有する化合物がこれから
の殺虫成分として有利であると考えられる。本発
明者は研究を重ねた結果、上記式()で示され
る化合物が殺虫成分として種々の衛生害虫及び農
園芸用害虫に極めてすぐれた殺虫効果を奏する一
方、温血動物に対する毒性が極めて低く、光に対
しても従来のピレスロイドに比べ非常に安定であ
ることを知つた。このように上記式()で示さ
れる化合物は光に不安定であるという従来のピレ
スロイドの欠点を克服し、広い殺虫スペクトルと
低毒性を兼備した優れた害虫防除組成物であり、
しかも上記式()を構成するシクロプロパンカ
ルボン酸は容易に安価に得ることができる。本発
明は以上の知見に基づいて完成されたものであ
る。本発明で有効成分として用いる上記式()
で示される化合物はエステル製造の一般方法に準
じて一般式 (式中、XはO,S,又はNH基を示し、Y1
Y2,Y3は水素原子又はハロゲン原子を示す。た
だしY1,Y2,Y3の少なくとも1個はハロゲン原
子を表わす。R1は炭素数が1〜8の低級アルキ
ル基、低級アルケニル基、ハロアルキル基、ハロ
アルケニル基及び一般式(),(),()で表
わされる基を示す。
【式】 【式】
ここにmは1〜3の整数、nは2〜5の整数
を、R3は水素原子、低級アルキル基、低級アル
ケニル基、ハロゲン原子、ハロアルキル基又はア
ルコキシル基を示す。)で表わされるカルボン酸
又はその反応性誘導体と一般式 (ここにR2は水素原子、シアノ基又はトリフ
ルオロメチル基を示す。)で示されるアルコール
又はその反応性誘導体とを反応させることによつ
て調製しえる。カルボン酸の反応性誘導体として
は例えば酸ハライド、酸無水物、低級アルキルエ
ステル、アルカリ金属塩などがあげられる。アル
コールの反応性誘導体としては例えばクロライド
があげられる。反応は適当な溶媒中で必要により
脱酸剤または触媒としての有機または無機塩基又
は酸の存在下に必要により加熱下に行なわれる。
なお通常の製法で得られるものは光学異性体の混
合物であるが、これを構成する各異性体のエステ
ルのそれぞれも全て本発明に含まれる。次に代表
例(光学異性体ならびに幾何異性体の混合物とし
て示す。)を示すが本発明はもちろんこれらのみ
に限定されるものではない。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 本発明の化合物は新規化合物であり、常温で固
体または液体であつて有機溶剤一般に易溶であ
る。従つて散布用殺虫剤としては乳剤、油剤、粉
剤、水和剤、エアゾール剤などとして用いること
ができ、又木粉その他適当な基材と混合して蚊取
線香の如き燻蒸用殺虫剤として使用することがで
きる。又この有効成分を適当な有機溶剤に溶解し
て台紙に浸ませ又は適当な溶剤に溶かして適当な
加熱体によつて加熱蒸散させるいわゆる電気蚊取
として使用する場合も蚊取線香と同様すぐれた効
果を示す。なお本発明の化合物は従来のピレスロ
イドに比べ光に安定であり、しかも殺虫スペクト
ルが広いこと、低毒性であること、安価であるこ
とから従来の有機リン剤、有機塩素系殺虫剤に替
わる農園芸用殺虫剤として使用することができ
る。本発明の化合物の用途として、ハエ、蚊、ゴ
キブリ等の衛生害虫をはじめ、有機リン剤、カー
バメート剤抵抗性ツマグロヨコバイ、ウンカ類や
ニカメイチユウ、カメムシ類、ヨトウガ、コナ
ガ、タバコガ、マメゾウムシ、ヤガ、モンシロチ
ヨウ、クリケムシ、ハマキ、アブラムシ、カイガ
ラムシ類等の農業害虫、コクゾウ等の貯穀害虫、
ダニ類等の防除にきわめて有用である。また本発
明の化合物にN―オクチルビシクロヘプテンジカ
ルボキシイミド(商品名MGK―264)、N―オク
チルビシクロヘプテンジカルボキシイミドとアリ
ールスルホン酸塩との混合物(商品名MGK―
5026)、サイネピリン500、オクタクロロジプロピ
ルエーテル、ピペロニルブトキサイドなどの共力
剤を加えるとその殺虫効果を一層高めることがで
きる。また本発明の化合物の他の殺虫剤例えばフ
エニトロチオン、DDVP、ダイアジノン、プロパ
ホス、ピリダフエンチオンなどの有機リン剤、
NAC、MTMC、BPMC、PHCなどのカーバメー
ト剤、ピレトリン、アレスリン、フタールスリ
ン、フラメトリン、フエノトリン、ペルメトリ
ン、サイペルメトリン、デカメトリン、フエンバ
レレート、フエンプロパネートなどの従来のピレ
スロイド系殺虫剤、カルタツプ、クロルフエナミ
ジン、メソミルなどの殺虫剤あるいは殺ダニ剤、
殺菌剤、殺線虫剤、除草剤、植物生長調整剤、肥
料その他の農薬を混合することによつて効果のす
ぐれた多目的組成物が得られ、労力の省力化、薬
剤間の相乗効果も充分期待しえるものである。本
発明によつて提供される組成物がすぐれたもので
あることをより明らかにするために次に効果の試
験成績を示す。 試験例1 散布による殺虫試験 本発明化合物の0.2%の白灯溶液(A)、0.2%とピ
ペロニルブトキサイド0.8%の白灯溶液(B)、0.1%
とフタールスリン0.1%の白灯溶液(C)、およびア
レスリン、フタールスリンの夫々0.2%の白灯溶
液につきイエバエの落下仰転率を求め供試薬剤の
相対有効度を算出し、更に24時間後の致死率を求
めたところ次の如くである。
【表】
【表】 試験例2 燻蒸による殺虫試験 殺虫成分として0.5%を含有する蚊取線香を作
り、アカイエカの成虫を落下仰転せしめる効果を
試験した。この実験は防虫科学16巻(1951年)第
176頁、長沢、勝田等の方法に従い前記線香の相
対有効度を算出したところ次の如くである。供試
薬剤番号は前記有効成分例のものと同一である。
【表】 試験例3 微量滴下法による殺虫試験 アレスリン及び本発明化合物の各々とそれらに
ピペロニルブトキサイドをそれぞれ有効成分の2
倍量を添加し所定濃度のアセトン溶液としたもの
をマイクロシリンジにてイエバエ成虫の胸部背板
に施用し24時間後の死虫率からアレスリンに対す
る相対殺虫効力及びピペロニルブトキサイドによ
る共力効果を調べたところ次の如くである。
【表】 次に本発明化合物製造法について合成実施例を
あげて詳しく説明する。 合成実施例 1 2,2―ジメチル―3―トリフルオロメチル―
3―メトキシシクロプロパンカルボン酸4.3gを
アセトン50mlに溶解し、これに3―フエノキシ―
α―シアノベンジルブロマイド5.7gを加える。
撹拌下にトリエチルアミン4mlを加え60〜80℃で
3時間反応させたのちエーテルで溶解しエーテル
溶液を希塩酸、重曹水、食塩水で充分洗浄後ぼう
硝で乾燥し、エーテルを減圧下に留去して、3′―
フエノキシ―α―シアノベンジル2,2―ジメチ
ル―3―トリフルオロメチル―3―メトキシシク
ロプロパンカルボキシレート7.4gを得た。 合成実施例 2 2,2―ジメチル―3―フルオロメチル―3―
(2―メチル―3―ブロモアリルチオ)シクロプ
ロパンカルボン酸6.3gと3―フエノキシ―α―
トリフルオロメチルベンジルアルコール4.8gと
を50mlの乾燥ベンゼンに溶解し、6.2gのジシク
ロヘキシルカルボジイミドを添加して一晩密栓放
置した。翌日、4時間加熱還流して反応を完結さ
せ、冷却後析出したジシクロヘキシル尿素をろ別
した。ろ液を濃縮して得られた油状物質を100g
のシリカゲルカラムに流下させて3′―フエノキシ
―α′―トリフルオロメチルベンジル 2,2―
ジメチル―3―フルオロメチル―3―(2―メチ
ル―3―ブロモアリルチオ)シクロプロパンカル
ボキシレート8.8gを得た。 合成実施例 3 2,2―ジメチル―3―トリフルオロメチル―
3―(2―クロロ―4―トリフルオロメチルアニ
リノ)シクロプロパンカルボン酸のナトリウム塩
8.0gと3―フエノキシベンジルクロライド4.5g
をベンゼン50mlに溶解し、還流下に3時間窒素気
流中で反応させた後反応液を冷却し析出する食塩
をろ別したのち食塩水で充分洗浄後、ぼう硝で乾
燥しベンゼンを減圧下に留去して3′―フエノキシ
ベンジル 2,2―ジメチル―3―トリフルオロ
メチル―3―(2―クロロ―4―トリフルオロメ
チルアニリノ)シクロプロパンカルボキシレート
9.6gを得た。 合成実施例 4 2,2―ジメチル―3―ブロモメチル―3―シ
クロヘキシルオキシシクロプロパンカルボン酸ク
ロライド6.3gを乾燥ベンゼン15mlに溶解し、こ
れに3―フエノキシ―α―シアノベンジルアルコ
ール4.5gを乾燥ベンゼン20mlに溶解したものを
加え、さらに縮合助剤として乾燥ピリジン3mlを
加えるとピリジン塩酸塩が析出する。密栓して室
温で一夜放置後、ピリジン塩酸塩の結晶を別し
た後、ベンゼン溶液をぼう硝で乾燥しベンゼンを
減圧下に留去して3′―フエノキシ―α′―シアノ
ベンジル 2,2―ジメチル―3ブロモメチル―
3―シクロヘキシルオキシシクロプロパンカルボ
キシレート8.4gを得た。 合成実施例 5 2,2―ジメチル―3―フルオロクロロメチル
―3―ブロモメトキシシクロプロパンカルボン酸
のメチルエステル6.1gと3―フエノキシベンジ
ルアルコール4.2gを150℃に加熱する。温度が
150℃に達した時にナトリウム0.25gを加えメタ
ノールの留去を開始する。メタノールの留去が停
止したらさらにナトリウム0.25gを加え理論量の
メタノールを得るまで温度を150℃前後に保ち前
記操作を繰返し行なう。ついで混合物を冷却し、
エーテルに溶解しエーテル溶液を希塩酸、重曹
水、食塩水で洗浄後ぼう硝で乾燥しエーテルを減
圧下に留去して3′―フエノキシベンジル 2,2
―ジメチル―3―フルオロクロロメチル―3―ブ
ロモメトキシシクロプロパンカルボキシレート
8.1gを得た。 合成実施例 6 2,2―ジメチル―3―フルオロメチル―3―
メチルチオシクロプロパンカルボン酸無水物7.4
gと3―フエノキシ―α―シアノベンジルアルコ
ール4.5gとを50mlの乾燥ピリジンに溶解し室温
下で一晩かく拌した。翌日反応液を100gの氷中
に注加しエーテル20mlを用いて3回抽出した。エ
ーテル層を併せ、5%水酸化ナトリウム水溶液20
mlを用いて2回抽出して副生したカルボン酸を除
去した。エーテル層はさらに希塩酸、重曹水、食
塩水で洗浄後ぼう硝で乾燥し減圧下にエーテルを
除去して粗エステルを得、これを活性アルミナ20
gのカラムを流下させて3′―フエノキシ―α′―
シアノベンジル 2,2―ジメチル―3―フルオ
ロメチル―3―メチルチオシクロプロパンカルボ
キシレート6.5gを得た。 合成実施例 7 金属ナトリウム1.5gを無水エタノール50mlに
溶解させ、これに無水トルエン100mlを加える。 窒素気流中で減圧下にエタノール、トルエンを
除去し、析出したナトリウムエトキサイドに1,
2―ジメトキシエタン100mlを加え、更にd―
シス、トランス―2,2―ジメチル―3―トリフ
ルオロメチル―3―エトキシシクロプロパンカル
ボン酸のエチルエステル13.0gを加えて12時間加
熱還流する。異性化終了後、1,2―ジメトキシ
エタンを減圧下に留去し、残留分に水100mlを加
えてエーテル抽出を行なう。エーテル溶液を希塩
酸、重曹水、食塩水で充分洗浄後ぼう硝で乾燥
し、エーテルを留去後蒸留により、d―トラン
ス―2,2―ジメチル―3―トリフルオロメチル
―3―エトキシシクロプロパンカルボン酸のエチ
ルエステル(沸点120〜125℃/30mmHgの留分)
9.6gを得た。 このエチルエステル5.2gを酢酸20ml及び35%
臭酸水溶液20ml中で加水分解し、得られたカルボ
ン酸4.7gを合成実施例2の方法に従い、3―フ
エノキシ―α―シアノベンジルアルコール4.5g
と反応させて3′―フエノキシ―α′―シアノベン
ジル d―トランス―2,2―ジメチル―3―
トリフルオロメチル―3―エトキシシクロプロパ
ンカルボキシレート7.3g(n20 1.5381)を得
た。 合成実施例 8 d―シス、トランス―2,2―ジメチル―3
―トリフルオロメチル―3―メトキシシクロプロ
パンカルボン酸のエチルエステル16.0gについて
精密蒸留を繰返し、d―トランス―2,2―ジ
メチル―3―トリフルオロメチル―3―メトキシ
シクロプロパンカルボン酸のエチルエステル(沸
点75℃/15mmHg)5.9gとd―シス―2,2―
ジメチル―3―トリフルオロメチル―3―メトキ
シシクロプロパンカルボン酸のエチルエステル
(沸点81℃/13mmHgの留分)1.6gを得た。 後者のエチルエステルを合成実施例7と同様に
処理して3′―フエノキシ―α′―シアノベンジル
d―シス―2,2―ジメチル―3―トリフル
オロメチル―3―メトキシシクロプロパンカルボ
キシレート(n20 1.5306)を得た。 以後、前記化合物番号の後にAの記号をつけて
酸部分がd―トランス体であることを、又Bの
記号をつけてd―シス体であることを表わす。 合成実施例 9 合成実施例7で得られたd―トランス―2,
2―ジメチル―3―トリフルオロメチル―3―エ
トキシシクロプロパンカルボン酸4.2gをメタノ
ール50mlに50℃で溶解し、これに―(4―トリ
ル)―2―フエネチルアミン5.2gをメタノール
25mlに溶かした液を加え、塩を生成さす。室温ま
で冷却して2時間放置し、析出した結晶を取す
る。この結晶を更にメタノールで再結して3.2g
の結晶を得る。この結晶に10%カセイソーダ水溶
液20mlを加えて懸濁後、エーテル抽出により―
(4―トリル)―2―フエネチルアミンを回収す
る。水層を塩酸で酸性にして塩化メチレンで抽出
後、溶媒を留去して―トランス―2,2―ジメ
チル―3―トリフルオロメチル―3―エトキシシ
クロプロパンカルボン酸1.4gを得た。 〔α〕20 −45゜(クロロホルム)光学純度93% このカルボン酸1.3gを合成実施例1の方法に
従い、3―フエノキシ―α―シアノベンジルブロ
マイド1.5gと反応させて3′―フエノキシ―α′―
シアノベンジル ―トランス―2,2―ジメチ
ル―3―トリフルオロメチル―3―エトキシシク
ロプロパンカルボキシレート2.0g(n20
1.5374)を得た。 なお、この化合物はd―トランス体のエステ
ルに較べて約2倍の殺虫活性を示した。 以後前記化合物番号の後にCの記号をつけて、
酸部分が―トランス体であることを表わす。 参考例 1 本発明化合物(1)0.2部に白灯油を加えて全体を
100部として0.2%油剤を得る。 参考例 2 本発明化合物(2)0.2部とピペロニルブトキサイ
ド0.8部に白灯油を加えて全体を100部として油剤
を得る。 参考例 3 本発明化合物(4)20部にソルポールSM―200(東
邦化学商標名)10部、キシロール70部を加えて撹
拌混合溶解して20%乳剤を得る。 参考例 4 本発明化合物(10)0.4部、レスメトリン0.1部、オ
クタクロロジプロピルエーテル1.5部を精製灯油
28部に溶解し、エアゾール容器に充填しバルブ部
分を取り付けた後、該バルブ部分を通じて噴射剤
(液化石油ガス)70部を加圧充填してエアゾール
を得る。 参考例 5 本発明化合物(17)0.5部、BHT0.5gを除虫菊抽
出粕粉、木粉、デン粉などの蚊取線香用基材99.0
gに均一に混合し公知の方法によつて蚊取線香を
得る。 参考例 6 本発明化合物(26)0.4g、MGK―5026 1.0gを
蚊取線香用基材98.6gに均一に混合し公知の方法
によつて蚊取線香を得る。 参考例 7 本発明化合物(34)3部とクレー97部をよく粉砕
混合して3%粉剤を得る。 参考例 8 本発明化合物(45)40部、硅藻土35部、クレー20
部、ラウリルスルホン酸塩3部、カルボキシメチ
ルセルローズ2部を粉砕混合して水和剤を得る。 試験例 4 参考例3に準じて得られた下記本発明化合物お
よび対照化合物の乳剤の水による所定濃度の稀釈
液にイネ茎(長さ約12cm)を1分間浸漬した。風
乾後、試験管にイネ茎を入れヒメトビウンカ成虫
を10頭放ち、1日後に生死を調査し、LC50
(50%致死濃度)から本発明化合物の対照化合物
()に対する相対殺虫効力を求めたところ次の
如くである。 対照化合物()…引例1の化合物 対照化合物()…引例2の化合物
【表】
【表】
【表】 試験の結果、シクロプロパン環の3位の位置に
ハロメチル基を有する本発明化合物の有用性が認
められた。 試験例 5 モモアカブラムシの多数発生した一面の5〜6
葉期の大根畑に参考例3によつて得られた乳剤の
うち本発明化合物(1),(4),(7),(12),(19),(23),
(28),(32),(37),(41),(8)―A,(14)―C,(29)
―Bおよび(42)―B(44)を含む各々の乳剤の水に
よる1000倍希釈液を100/反あたり散布した。
2日後の寄生率調査で散布前密度の1/10以下に各
区共に減少していた。 試験例 6 参考例3で得られた乳剤のうち本発明化合物
(2),(4),(5),(10),(14),(17),(24),(29),(33)

(38),(42),(8)―A,(21)―C,(30)―Bおよび(3
9)―A2000倍希釈液にかんらん生葉を薬液中に約
5秒間浸漬し、薬液乾燥後シヤーレに入れヨトウ
ムシの健全幼虫10頭を放飼した。その供試虫の放
飼は生葉浸漬当日、5日後の2回行ない24時間後
の死虫率を求めた。
【表】
【表】 試験例 7 針植えのソラ豆へ殺虫有効成分を適用する1日
前に1本の木に対してアブラムシを約200匹寄生
させた。参考例8によつて得られた水和剤のうち
(3),(6),(9),(16),(20),(26),(31),(35),(3
9),(45)および(48)の4000倍希釈液を害虫がつ
いた葉へ圧縮空気スプレー法で10ml/ポツトあた
り散布し2日後の被害度を観察した。その結果い
ずれによつても被害度の増大は認められなかつ
た。 試験例 8 参考例7によつて得られた(1),(5),(8),(12),(1
8),(22),(29),(34),(36),(41)、および(47)の
各々の粉剤を直径14cmの腰高ガラスシヤーレ底面
に2g/m2の割合で均一に散布し、底部約1cmを
残してバターを壁面に塗布する。その中にチヤバ
ネゴキブリ成虫を1群10匹として放ち、30分間接
触させ新しい容器にゴキブリを移せば3日後には
いずれの粉剤によつても80%以上のゴキブリを殺
虫することができた。 試験例 9 播種5日後の鉢植えツルナシインゲン4葉に1
葉あたり10頭のニセナミハダニ雌成虫を寄生させ
27℃恒温室で保管する。6日後、参考例3で得ら
れた乳剤の本発明化合物(2),(4),(11),(18),(2
5),(30),(34),(39),(43)および(48)を水で有
効成分100ppmに希釈した薬液をターンテーブル
上で1鉢あたり10ml散布した。10日後植物上のニ
セナミハダニの調査ではいずれにおいても寄生数
は10頭以下であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、XはO,S,又はNH基を示し、Y1
    Y2,Y3は水素原子又はハロゲン原子を示す。た
    だしY1,Y2,Y3の少なくとも1個はハロゲン原
    子を表わす。R1は炭素数が1〜8の低級アルキ
    ル基、低級アルケニル基、ハロアルキル基、ハロ
    アルケニル基及び一般式(),(),()で表
    わされる基を示す。 【式】【式】 ここにmは1〜3の整数、nは2〜5の整数
    を、R3は水素原子、低級アルキル基、低級アル
    ケニル基、ハロゲン原子、ハロアルキル基又はア
    ルコキシル基を示す。R2は水素原子、シアノ基
    又はトリフルオロメチル基を表わす。)で表わさ
    れるカルボン酸エステル誘導体及びその光学なら
    びに幾何異性体。 2 一般式 (式中、Y1,Y2,Y3は水素原子又はハロゲン
    原子を示す。ただしY1,Y2,Y3の少なくとも1
    個はハロゲン原子を表わす。R1は炭素数が1〜
    8の低級アルキル基、低級アルケニル基、ハロア
    ルキル基、ハロアルケニル基及び一般式(),
    (),()で表わされる基を示す。 【式】【式】 ここにmは1〜3の整数、nは2〜5の整数
    を、R1は水素原子、低級アルキル基、低級アル
    ケニル基、ハロゲン原子、ハロアルキル基又はア
    ルコキシル基を示す。R2は水素原子、シアノ基
    又はトリフルオロメチル基を表わす。)で表わさ
    れる特許請求の範囲第1項記載のカルボン酸エス
    テル誘導体及びその光学ならびに幾何異性体。 3 式 で示される化合物であることを特徴とする特許請
    求の範囲第2項記載のカルボン酸エステル誘導体
    及びその光学ならびに幾何異性体。 4 式 で示される化合物であることを特徴とする特許請
    求の範囲第2項記載のカルボン酸エステル誘導体
    及びその光学ならびに幾何異性体。 5 式 で示される化合物であることを特徴とする特許請
    求の範囲第2項記載のカルボン酸エステル誘導体
    及びその光学ならびに幾何異性体。 6 式 で示される化合物であることを特徴とする特許請
    求の範囲第2項記載のカルボン酸エステル誘導体
    及びその光学ならびに幾何異性体。 7 一般式 (式中、XはO,S,又はNH基を示し、Y1
    Y2,Y3は水素原子又はハロゲン原子を示す。た
    だしY1,Y2,Y3の少なくとも1個はハロゲン原
    子を表わす。R1は炭素数が1〜8の低級アルキ
    ル基、低級アルケニル基、ハロアルキル基、ハロ
    アルケニル基及び一般式(),(),()で表
    わされる基を示す。 【式】【式】 ここにmは1〜3の整数、nは2〜5の整数
    を、R3は水素原子、低級アルキル基、低級アル
    ケニル基、ハロゲン原子、ハロアルキル基又はア
    ルコキシル基を示す。)で表わされるカルボン酸
    又はその反応性誘導体と一般式 (ここにR2は水素原子、シアノ基又はトリフ
    ルオロメチル基を示す。)で表わされるアルコー
    ル又はその反応性誘導体とを反応させることを特
    徴とする一般式 (ここに、X,Y1,Y2,Y3,R1,R2は前述と
    同じ意味を表わす。)で示されるカルボン酸エス
    テル誘導体及びその光学ならびに幾何異性体の製
    造法。 8 一般式 (式中、XはO,S,又はNH基を示し、Y1
    Y2,Y3は水素原子又はハロゲン原子を示す。た
    だしY1,Y2,Y3の少なくとも1個はハロゲン原
    子を表わす。R1は炭素数が1〜8の低級アルキ
    ル基、低級アルケニル基、ハロアルキル基、ハロ
    アルケニル基及び一般式(),(),()で表
    わされる基を示す。 【式】【式】 ここにmは1〜3の整数、nは2〜5の整数
    を、R3は水素原子、低級アルキル基、低級アル
    ケニル基、ハロゲン原子、ハロアルキル基又はア
    ルコキシル基を示す。R2は水素原子、シアノ基
    又はトリフルオロメチル基を表わす。)で表わさ
    れるカルボン酸エステル誘導体及びその光学なら
    びに幾何異性体を含有することを特徴とする殺虫
    剤。 9 式 で示されるカルボン酸エステル誘導体及びその光
    学ならびに幾何異性体を含有することを特徴とす
    る特許請求の範囲第8項記載の殺虫剤。 10 式 で示されるカルボン酸エステル誘導体及びその光
    学ならびに幾何異性体を含有することを特徴とす
    る特許請求の範囲第8項記載の殺虫剤。 11 式 で示されるカルボン酸エステル誘導体及びその光
    学ならびに幾何異性体を含有することを特徴とす
    る特許請求の範囲第8項記載の殺虫剤。 12 式 で示されるカルボン酸エステル誘導体及びその光
    学ならびに幾何異性体を含有することを特徴とす
    る特許請求の範囲第8項記載の殺虫剤。 13 補助剤としてピレスロイド用共力剤を含有
    することを特徴とする特許請求の範囲第8項記載
    の殺虫剤。
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