JPS62175276A - 車軸を旋回方向に内傾させ遠心力を吸収する法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、車が左折又は右折させる時に生じる遠心力
に対して、自働的に車輪、車軸を旋回方向に傾斜させて
求心力を生ぜしめる装置を備えた車に関させる。

従来、自動車、三輪車等において、左折又は右折させる
時に生じる遠心力は、前輪が車輪の場合は車輪、車軸を
乗手が意識的に重心を旋回方向に傾斜させて求心力を作
り、遠心力と相殺させている。

又前輪が左右２輪の場合は、遠心力を吸収させるに必要
な車幅を作って、車の重心の浮き上りを殺して転倒を防
いでいる。

この発明は、左又は右に旋回させる際のハンドル操作に
連動して、車輪、車軸を旋回方向に傾斜させて、重心を
内側に移動させ、旋回によって生じる遠心力を的確に吸
収させる。又、回転半径、回転速度、横風等の各種条件
によって生ずる遠心力の変化には、自働的に対応して掌
に安定した状態を作り出すことを目的とさせる。

この発明を、前輪２輪、後輪１輪の三輪車に実旋した実
旋例を、図面にもとづいて説明すれば次の通りである。

第１図〜第１０図は、前２輪、後１輪の三輪車に対して
、車軸前後角度調節レバーと円筒カムを設けた場合の例
で、第１１図〜第１４図は、前２輪、後１輪の三輪車に
対して、車軸前後角度調節に傘歯車を用いた場合の一例
を示す。

先づ第１例の第１図〜第１０図の場合から説明させる。

この三輪車で直進状態から左折させるため、ハンドルを
左に旋回させると、ハンドルの左右前部に設けたスライ
ドガイド枠２、２′に挿入されて滑動させる前車輪誘導
レバー３、３′を通して車輪保持軸４、４′に動作は伝
播させるが、この車輪保持軸部４、４′は、同時にフォ
ーク部５、５′と誘導レバー３、３′を継く軸受けでも
あり、誘導レバー３、３′の下端部は回転軸６、６′が
車輪保持軸４、４′によって一体となっているため、フ
ォークと共に左右に旋回し、同時に車軸保持軸４，４′
から横方向に回転軸８、８′が伸び、下カム９から、上
カム１３と噛合うように作られ、上カム１３は、固定ビ
ン１４によって回転を封じられる。又、下カム９には回
転軸１５が貫通し、貫通軸の上部１６は、上カム１３を
通ってハンドル１の中心軸に設けた軸受■１７に収まり
、下カム９の上下動を伴う回転の際、軸受１７の中を滑
動させる。

上カム１３を再にハンドル１の中心軸に貫通して一体化
させる。上カム１３下カム９は噛合ったままで、フレー
ム前端部１８の中に収まり、ハンドル１の中心軸と、下
カム９の回転軸１５はその上下の孔を通る。したがって
下カム９の摺動範囲はフレーム前端部１８の中に限定さ
れる。ここでカムを設けた理由は、下カム９に取付けた
抵抗扱１９によって、不意に襲った横風や、道路の凹凸
に対処させる自動貫働装置で、例えば、第９図のように
向って左から矢印２０のように強い風圧を受けた場合、
ハンドルを固定させていても、風圧によって抵抗扱１９
は右に押され、一定以上に達させると、上カム１３は固
定されているので、下カム９は回転しながら下方に少し
摺動し、左右の濃し１０、１０′は右に回動させるので
、カムによってその回動力はある程度減殺させる。

抵抗扱の大きさ、カムの山の高さは計算と実験によって
決める。これをハンドル１を中心に考えると、ハンドル
の中心軸は、フレームの前端部１８によって前傾して取
付けられているので、カムの回転軸１５も前傾している
ため、下カム９が右に回動させると、■１０、１０′は
斜右下方向に働くため、ハンドルが固定されている時は
、その支動によって右側の前車輪誘動レバー３′を起し
上げる方向に作動し、逆に左側の前車輪誘動レバー３は
、下方が前へ操出すことになり、車全体としては風圧を
受けた側に、その力に対応して傾いてその力を吸■させ
る。次にこの車で左折左旋回しようとさせる場合、ハン
ドルを左に回転させると、ハンドルに設けたスライドガ
イド２、２′を通じて前車輪誘導レバー３、３′は、車
輪保持軸部４、４′を中心に、左側は傾され、右側は起
されるように働き、左側の車輪は前方に繰出されながら
左に回動し、同時に右側の車輪は後方に引込まれながら
左に回動させる。

この時、誘導レバー３、３′は、フォーク５、５′の連
結一体化したものは、前もって前方に傾けてセットされ
ているため、左折の場合は、左側が沈み込み、右側が立
上る形となり、旋回させる方向へ内傾させるため、旋回
によって生じる遠心力を自然に吸収させることが出来る
。右折の場合も同様に内傾させる。

では次に第１１図へ第１４図に示した実施例による方法
を説明させる。この実施例は、傘歯車によってハンドル
操作の回転力を正確に伝達させる方法で、フレーム２１
の前端部にハンドル２２を挿入し、その下端部に抵抗扱
２３と共に固定傘歯車２４をセットし、固定傘歯車２４
は、抵抗扱２３の一部に設けた■２５で一体化されて、
ハンドル２２の中心軸２６でフレーム２１の前端部に固
定され、抵抗扱に取付けたスプリング２７、２７′は、
フレーム２１に設けたフック部２８、２８′に引掛けて
回転を制御させる。固定傘歯車２４の左右には、フォー
ク取付軸２９、２９′は、フレーム２１の軸受部を中心
に左に回動しようとさせると、それぞれのフォーク取付
軸２９、２９′には傘歯車３０、３０′が一体になって
いて、その傘歯車３０、３０′は固定傘歯車２４とそれ
ぞれ噛合せてあるため、フレーム取付軸２９、２９′の
回転につれて、それぞれの傘歯車は回転しながら回動さ
せることになり、それに連なるフォークはやはり回転し
ながら回動させるため、ハンドル２２■左に回せば、左
側のフォーク３２の下端部は持上り、右側のフォーク３
２′は下端部が沈み込むように回転しながら回動させる
ため、自然に旋回方向の内側に求心力が生れる。又抵抗
扱の作用は、先記の第１図〜第１０図の場合と同じよう
に働く、四輪車の場合は、後輪に同様な構造を施すこと
によって、三輪車と同様な効果が得られる。

この発明は以上説明したように、左右に二輪を設けた車
を操作させる時、旋回によって生じる遠心力を、自働的
生れる求心力によって相殺させる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の操従装置の実施例を示すもので、第１図
から第１０図までは、第１実施例のための図で、第１図
は側面図、第２図は平面図、第３図は第１図の先端左端
の中心部の断面図、第４図は左右の車輪、車軸部の断面
図、第５図はこの装置の分解斜視図、第６図はハンドル
を左に切った場合の側面図、第７図はその時の平面図、
第８図はその時の正面図、第９図は進行方向の左側方か
ら強い風圧を受けて場合の平面図、第１０図はその時の
正面図を示す。 第１１図から第１４図は、実施第例のための図で、第１
１図は側面図、第１２図は平面図、第１３図は左旋回時
の平面図、第１４図は分解斜視図である。 １…ハンドル２、２′…スライドガイド枠５、３′…前
車輪誘導レバー４、４′…車輪保持軸部５、５′…フォ
ーク部６、６′…回転軸７、７′…固定ピン８、８′…
回転軸 ９…下カム１０、１０′…■ １１、１１′…軸受部１２、１２′…接止ピン１３…上
カム１４…固定ピン １５…回転軸１６…貫通軸上部 １７…軸受１８…フレーム前端部 １９…抵抗扱２０…外力の方向 ２１…フレーム２２…ハンドル ２３…抵抗扱２４…固定傘歯車

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車を左折又は右折させる時に生ずる遠心力を、車輪及び
   車軸を自働的に内側に傾けて求心力を生ぜしめて相殺さ
   せる法。