JPS6212193Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はモータとフアンとを備えたレンジフー
ドフアンに関するもので、その目的は簡素な構成
でモータの冷却効果を向上し得るレンジフードフ
アンを提供するにある。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。１は略箱状を成す下面開放形のフードで、こ
れの下面開放部を空気吸込口２としている。３は
フード１内に配設されたケーシングで、これの下
面には開口部４が形成され、一側面には内部に連
通する継手筒体５がフード１を貫通して外部に導
出する形態に設けられている。６は中央部に吸気
口７を形成したベルマウスで、これは前記ケーシ
ング３の開口部４の開口周縁部下面に固着されて
いる。

さて、８は前記吸気口７内にこれの周囲に通風
空間を残した状態で位置するモータで、これは外
周面に放射状に延設された複数のアーム９を介し
てベルマウス６に取付けられている。斯るモータ
８の回転軸１０は上方に指向してケーシング３内
に突出し、フアン１１を嵌着している。１２は導
風用カバーで、これはベルマウス６の吸気口７の
開口縁近傍から立上がる口径の円筒体１２ａの下
面に吸入口１２ｂを形成してなり、ベルマウス６
の吸気口７の内径Ｄをモータ８の外径Ｍよりも大
きく設定する一方、高さＨをモータ８の吸気口７
からの突出長さＰより若干高く、かつ吸入口１２
ｂの内径Ｉをモータ８の外径Ｍより若干大きい値
に設定している。斯る導風用カバー１２はその上
端開口縁部を介してベルマウス６に溶接等により
固着されている。そしてこの状態では、導風用カ
バー１２の外側壁がモータ８を所定間隔だけ離間
して包囲している一方、吸入口１２ｂの開口部が
モータ８の下面部に対向している。尚、１３はフ
ード１の空気吸込口２に設けられたフイルタ、１
４はフード１の前面下部位に設けられ、モータ８
を通断電するスイツチである。

さて、このように構成されたレンジフードフア
ンは台所の側壁に取付けられるもので、モータ８
に通電すると、フアン１１の回転により室内空気
が空気吸込口２−フイルタ１３−導風用カバー１
２−吸気口７−ケーシング３−継手筒体５を順に
介して室外に排出され、換気運転が行なわれる。

ところで、従来でもモータ８は吸気口７に設け
られ、ここへ吸入される空気流により冷却される
ようになつているものの、本考案の導風用カバー
１２に相当する部材が設けられていないため、前
記空気流は単にモータ８の一部分だけに沿つて流
れるに留まり、冷却効果が低いという問題があ
る。

これにひきかえ、本実施例では、導風用カバー
１２をこれがモータ８を包囲するように設けたが
ため、空気が導風用カバー１２内に吸入された時
点でモータ８の下面に沿つて流動する一方、導風
用カバー１２の径が吸気口７と同程度に小さいこ
とに起因して空気が導風用カバー１２から吸気口
７側に吸入される過程でモータ８の外周側面全周
に沿つて流動する（図面に記した矢印参照）。こ
のように換気運転時、空気はモータ８の下面及び
全周側面、即ちモータ８の全周囲に沿つて流動す
るので、空気がモータの一部だけに沿う従来と比
較して冷却効果を向上できる。しかも、斯る効果
を奏しながらも、単品の導風用カバー１２のみで
済むので構成が簡単になる。

尚、本実施例では導風用カバー１２をベルマウ
ス６に溶接等で固着したが、溶接等で固着する構
成のみに限られず、導風用カバーをねじ等の螺桿
部材により着脱可能に取付けてもよい。

以上、本考案によれば、運転時モータの全周囲
に沿つて空気が流動するようになるためモータの
冷却効果を向上し得、しかも斯る効果を奏しなが
らも、簡素な構成で済むといつた優れたレンジフ
ードフアンを提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す縦断面図で、 図中、３はケーシング、７は吸気口、８はモー
タ、１１はフアン、１２は導風用カバー、１２ｂ
は吸入口である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 吸気口を有するケーシングと、周囲に通風空間
   を残すようにして前記吸気口内に配設されたモー
   タと、前記ケーシング内に設けられ前記モータに
   より駆動されることにより前記吸気口を介して室
   内空気を吸引しこれを室外に排出するフアンと、
   前記ケーシングの外側に前記吸気口の開口縁近傍
   から立上がつて前記モータをその周囲に所定の空
   間を存して前記吸気口と共に包囲するように配設
   され前記モータの下面と対向する部分に前記吸気
   口より小さい吸入口を形成した導風用カバーとか
   らなるレンジフードフアン。