JPS61268754A - メツキ用ポリアミド組成物および成形体 - Google Patents
メツキ用ポリアミド組成物および成形体Info
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- JPS61268754A JPS61268754A JP11047185A JP11047185A JPS61268754A JP S61268754 A JPS61268754 A JP S61268754A JP 11047185 A JP11047185 A JP 11047185A JP 11047185 A JP11047185 A JP 11047185A JP S61268754 A JPS61268754 A JP S61268754A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、ポリアミドと特定の無機充填剤とからなり
、特定の線膨張係数を有する成形物品となりうる金属メ
ッキ用のポリアミド組成物に係るものであり、さらに、
そのポリアミド組成物から成形された成形物品の表面に
化学メッキなどによる金属メッキ層が形成されているメ
ッキ成形体に係るものである。
、特定の線膨張係数を有する成形物品となりうる金属メ
ッキ用のポリアミド組成物に係るものであり、さらに、
そのポリアミド組成物から成形された成形物品の表面に
化学メッキなどによる金属メッキ層が形成されているメ
ッキ成形体に係るものである。
この発明のメッキ成形体は、ポリアミド樹脂製のメッキ
成形体として充分な物性を有していると共に、かなり低
温から高い温度までの間(例えば、=30〜120℃)
での繰り返し耐熱性(ヒートサイクル性)について優れ
た耐久性を有しており、種々の耐熱性を要求される用途
、例えば、自動車などのエンジン周辺の被覆材などに使
用することができるものである。
成形体として充分な物性を有していると共に、かなり低
温から高い温度までの間(例えば、=30〜120℃)
での繰り返し耐熱性(ヒートサイクル性)について優れ
た耐久性を有しており、種々の耐熱性を要求される用途
、例えば、自動車などのエンジン周辺の被覆材などに使
用することができるものである。
従来、ポリアミド樹脂に種々の無機充填剤を配合して、
種々の性質(機械的物性など)を付与したり改良したり
することはよく知られていた。
種々の性質(機械的物性など)を付与したり改良したり
することはよく知られていた。
また、金属メッキの前処理に使用するエツチング液によ
り容易に処理され易い粉末状の無機充填剤を、ポリアミ
ド樹脂に配合した金属メッキ用に使用されるポリアミド
組成物についてもよく知られていた。
り容易に処理され易い粉末状の無機充填剤を、ポリアミ
ド樹脂に配合した金属メッキ用に使用されるポリアミド
組成物についてもよく知られていた。
しかし、その公知のメッキ用のポリアミド組成物から形
成された成形物品の表面に、化学メッキなどにより、銅
、ニッケル、クロムなどの金属メッキ層を形成したメッ
キ成形体は、高温での充分な耐熱性を有しておらず、低
温から高温までの間で繰り返し耐熱性試験を行うと、少
ない回数のヒートサイクルあるいは低い温度で、メッキ
成形体の表面に形成されている金属メッキ層が、ふくれ
、または割れ目を生じたり、金属メッキ層が剥離したり
するので、耐熱性を要するエンジン回りの部品などに使
用することができなかったのである。
成された成形物品の表面に、化学メッキなどにより、銅
、ニッケル、クロムなどの金属メッキ層を形成したメッ
キ成形体は、高温での充分な耐熱性を有しておらず、低
温から高温までの間で繰り返し耐熱性試験を行うと、少
ない回数のヒートサイクルあるいは低い温度で、メッキ
成形体の表面に形成されている金属メッキ層が、ふくれ
、または割れ目を生じたり、金属メッキ層が剥離したり
するので、耐熱性を要するエンジン回りの部品などに使
用することができなかったのである。
この発明者らは、高い耐熱性を有するメッキ用ポリアミ
ド組成物について鋭意研究した結果、メッキの前処理に
使用する酸性のエツチング液によって容易に浸食される
ケイ酸系の無機充填剤と他の適当な無機充填剤とからな
る無機充填剤混合物が、ポリアミド樹脂に、均一に配合
されており、しかも線膨張係数が比較的低い範囲内の値
である成形物品となりうる特定のポリアミド組成物を使
用して、公知の成形方法で形成された成形物品が、化学
メッキなどによって形成された金属メッキ層と強力に密
着し、低温から高温までの間の繰り返し耐熱性(ヒート
サイクル性)において飛曜的に優れているメッキ成形体
となることを見いだし、この発明を完成した。
ド組成物について鋭意研究した結果、メッキの前処理に
使用する酸性のエツチング液によって容易に浸食される
ケイ酸系の無機充填剤と他の適当な無機充填剤とからな
る無機充填剤混合物が、ポリアミド樹脂に、均一に配合
されており、しかも線膨張係数が比較的低い範囲内の値
である成形物品となりうる特定のポリアミド組成物を使
用して、公知の成形方法で形成された成形物品が、化学
メッキなどによって形成された金属メッキ層と強力に密
着し、低温から高温までの間の繰り返し耐熱性(ヒート
サイクル性)において飛曜的に優れているメッキ成形体
となることを見いだし、この発明を完成した。
すなわち、この発明は、ポリアミド樹脂100重量部に
、メッキの前処理に使用される酸性のエツチング液によ
って浸食され易いケイ酸系の無機充填剤が全無機充填剤
に対して約30〜70重量%の割合で配合されている無
機充填剤混合物50〜100重量部が、均一に配合され
ており、しかも、線膨張係数(ASTM D−696
)が2.5XIO−5〜4.5 X 10−5cm/c
m ・’Cである成形物品を成形しうることを特徴とす
るメッキ用ポリアミド組成物に関するものであり、また
、そのメッキ用ポリアミド組成物を使用して、成形され
ている成形物品の表面に、酸性のエツチング液によるエ
ツチング処理と、メッキ処理とを含む金属メッキ操作に
よって形成された金属メ・ツキ層が形成されていること
を特徴とするメッキ成形体に関するものである。
、メッキの前処理に使用される酸性のエツチング液によ
って浸食され易いケイ酸系の無機充填剤が全無機充填剤
に対して約30〜70重量%の割合で配合されている無
機充填剤混合物50〜100重量部が、均一に配合され
ており、しかも、線膨張係数(ASTM D−696
)が2.5XIO−5〜4.5 X 10−5cm/c
m ・’Cである成形物品を成形しうることを特徴とす
るメッキ用ポリアミド組成物に関するものであり、また
、そのメッキ用ポリアミド組成物を使用して、成形され
ている成形物品の表面に、酸性のエツチング液によるエ
ツチング処理と、メッキ処理とを含む金属メッキ操作に
よって形成された金属メ・ツキ層が形成されていること
を特徴とするメッキ成形体に関するものである。
この発明のポリアミド組成物は、充分な物性を保持して
いる成形物品を、公知の射出成形法、押出し成形法など
で容易に成形することができ、しかもその成形物品の表
面に、化学メッキなどによって、アルミニウム、銅、ニ
ッケル、クロムなどの金属メッキ層を好適に形成するこ
とができるものである。
いる成形物品を、公知の射出成形法、押出し成形法など
で容易に成形することができ、しかもその成形物品の表
面に、化学メッキなどによって、アルミニウム、銅、ニ
ッケル、クロムなどの金属メッキ層を好適に形成するこ
とができるものである。
特に、この発明のポリアミド組成物から成形された成形
物品の表面に、化学メッキなどによって金属メッキ層を
形成したメッキ成形体は、例えば、低温から高温の間(
−30〜120℃の間)での繰り返し耐熱性(ヒートサ
イクル性)について、約50回以上、特に70回以上の
ヒートサイクルに耐えるという熱的に優れた耐久性を有
しており、種々の耐熱性を要求される用途、例えば、自
動車、二輪車などのエンジン周辺の部品又は被覆材など
に好適に使用することができるのである。
物品の表面に、化学メッキなどによって金属メッキ層を
形成したメッキ成形体は、例えば、低温から高温の間(
−30〜120℃の間)での繰り返し耐熱性(ヒートサ
イクル性)について、約50回以上、特に70回以上の
ヒートサイクルに耐えるという熱的に優れた耐久性を有
しており、種々の耐熱性を要求される用途、例えば、自
動車、二輪車などのエンジン周辺の部品又は被覆材など
に好適に使用することができるのである。
この発明のポリアミド組成物は、ナイロン−6、ナイロ
ン−6,6、ナイロン−12などのポリアミド樹脂10
0M量部に、化学メッキに使用される酸性のエツチング
液によって浸食され易い「ケイ酸カルシウム、ワラスト
ナイト、無水ケイ酸、ポルトランドセメント粉砕品、ス
カウタイト、側石粘土、クスピジン、バーミキュル石、
ゼオフィライト、プルトホンティナイト、鱗珪石などの
ケイ酸系の無機充填剤」が、無機充填剤混合物の全量に
対して、約30〜70Bi量%、好ましくは40〜60
重量%の割合で配合されている「・無機充填剤混合物5
0〜100重量部、好ましくは60〜90重量部jが置
部一に配合されており、しかも、線膨張係数(ASTM
D−696)が265X 10−5〜4.5 X
10−5cm / am・℃、好ましくは3、OX 1
0−5〜4.OX 10−5cm/cm ・”Cである
成形体となりうるメッキ用ポリアミド組成物である。
ン−6,6、ナイロン−12などのポリアミド樹脂10
0M量部に、化学メッキに使用される酸性のエツチング
液によって浸食され易い「ケイ酸カルシウム、ワラスト
ナイト、無水ケイ酸、ポルトランドセメント粉砕品、ス
カウタイト、側石粘土、クスピジン、バーミキュル石、
ゼオフィライト、プルトホンティナイト、鱗珪石などの
ケイ酸系の無機充填剤」が、無機充填剤混合物の全量に
対して、約30〜70Bi量%、好ましくは40〜60
重量%の割合で配合されている「・無機充填剤混合物5
0〜100重量部、好ましくは60〜90重量部jが置
部一に配合されており、しかも、線膨張係数(ASTM
D−696)が265X 10−5〜4.5 X
10−5cm / am・℃、好ましくは3、OX 1
0−5〜4.OX 10−5cm/cm ・”Cである
成形体となりうるメッキ用ポリアミド組成物である。
すなわち、この発明のポリアミド組成物は、ポリアミド
樹脂に、前述の酸性のエツチング液に容易に熔解または
浸食されるケイ酸系の無機充填剤と、組成物(成形物品
)の線膨張係数を小さくできるその他の無機充填剤とか
らなる「無機充填剤混合物jが、特定の割合で配合され
ており、そして、そのようなポリアミド組成物から成形
される成形物品が、前記の金属メッキ層の線膨張係数に
比較的近い小さな値となるように、特定の範囲内の線膨
張係数を有することに、主要な特徴があるのである。
樹脂に、前述の酸性のエツチング液に容易に熔解または
浸食されるケイ酸系の無機充填剤と、組成物(成形物品
)の線膨張係数を小さくできるその他の無機充填剤とか
らなる「無機充填剤混合物jが、特定の割合で配合され
ており、そして、そのようなポリアミド組成物から成形
される成形物品が、前記の金属メッキ層の線膨張係数に
比較的近い小さな値となるように、特定の範囲内の線膨
張係数を有することに、主要な特徴があるのである。
前述の特徴を有するこの発明のポリアミド組成物から成
形された成形物品は、その表面に、酸性のエツチング液
により充分な凹凸または微細孔が容易に形成されうると
共に、その成形物品の表面に金属メッキ層が形成された
メッキ成形体が、低温(−30℃、1時間)と高温(1
20℃、1時間)との間でのヒートサイクルを約50回
以上、特に70回以上繰り返しても、金属メッキ層に何
等の損傷、ふくれ、はがれ(剥離)も生じないのである
。
形された成形物品は、その表面に、酸性のエツチング液
により充分な凹凸または微細孔が容易に形成されうると
共に、その成形物品の表面に金属メッキ層が形成された
メッキ成形体が、低温(−30℃、1時間)と高温(1
20℃、1時間)との間でのヒートサイクルを約50回
以上、特に70回以上繰り返しても、金属メッキ層に何
等の損傷、ふくれ、はがれ(剥離)も生じないのである
。
前記のケイ酸系の無機充填剤としては、特に、5i02
成分とCaO成分とが、両者大略当量比であり、また、
両者の合計の含有割合で好ましくは約90重量%以上、
特に好ましくは95重量%以上含有されており、さらに
平均粒子径(最大長さ)が好ましくは約0.1〜50μ
、特に好ましくは0.5〜30μである球状、棒状、針
状などの粉末状無機充填剤、特に、ケイ酸カルシウム、
ワラストナイトなどが、適当である。そのようなケイ酸
系の無機充填剤の配合されたポリアミド組成物の成形物
品は、その表面にエツチング操作によって微細な凹凸を
形成することができ、その成形物品の表面に対する金属
メッキ層の投錨効果により、金泥メッキ層の強力な密着
性・接合性が与えられるので、好適である。
成分とCaO成分とが、両者大略当量比であり、また、
両者の合計の含有割合で好ましくは約90重量%以上、
特に好ましくは95重量%以上含有されており、さらに
平均粒子径(最大長さ)が好ましくは約0.1〜50μ
、特に好ましくは0.5〜30μである球状、棒状、針
状などの粉末状無機充填剤、特に、ケイ酸カルシウム、
ワラストナイトなどが、適当である。そのようなケイ酸
系の無機充填剤の配合されたポリアミド組成物の成形物
品は、その表面にエツチング操作によって微細な凹凸を
形成することができ、その成形物品の表面に対する金属
メッキ層の投錨効果により、金泥メッキ層の強力な密着
性・接合性が与えられるので、好適である。
前記のその他の無機充填剤としては、化学メッキなどの
前処理に使用される酸性のエツチング液に対して比較的
安定であるが、最終的なポリアミド組成物の成形物品の
線膨張係数を小さくすることができるように線膨張係数
が比較的小さき、しかも平均粒子径(最大長さ)が好ま
しくは0.1〜20μ程度であると共に、球状、棒状、
針状、板状などの粉末状の無機充填剤であることが好ま
しく、例えば、ケイ酸マグネシウム、タルク、炭酸カル
シウム、硫酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、クレー
、大理石粉、珪藻土、黒鉛、雲母、ハロイサイト、コン
ドロ石などを挙げることができる。
前処理に使用される酸性のエツチング液に対して比較的
安定であるが、最終的なポリアミド組成物の成形物品の
線膨張係数を小さくすることができるように線膨張係数
が比較的小さき、しかも平均粒子径(最大長さ)が好ま
しくは0.1〜20μ程度であると共に、球状、棒状、
針状、板状などの粉末状の無機充填剤であることが好ま
しく、例えば、ケイ酸マグネシウム、タルク、炭酸カル
シウム、硫酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、クレー
、大理石粉、珪藻土、黒鉛、雲母、ハロイサイト、コン
ドロ石などを挙げることができる。
この発明においては、前記の各無機充填剤は、最終的な
成形物品の表面平滑性のために、いずれの無機充填剤も
、前記の平均粒子径を有すると共に、球状体、楕円球状
体、または球状体に近い粒状または粉末形状であること
が、そのような無機充填剤の配合されたポリアミド組成
物の成形物品の外表面に「平滑性がよく鏡面を有する金
属メッキ層jを容易に形成するために、最適である。
成形物品の表面平滑性のために、いずれの無機充填剤も
、前記の平均粒子径を有すると共に、球状体、楕円球状
体、または球状体に近い粒状または粉末形状であること
が、そのような無機充填剤の配合されたポリアミド組成
物の成形物品の外表面に「平滑性がよく鏡面を有する金
属メッキ層jを容易に形成するために、最適である。
なお、この発明においては、無機充填剤として、必要で
あれば、石綿、ガラス繊維などの短繊維状の無機充填剤
(長さが211以下である)を、ポリアミド樹脂100
重量部に対して約10重量部以下、特に8重量部以下で
あれば、一部使用することもできる。
あれば、石綿、ガラス繊維などの短繊維状の無機充填剤
(長さが211以下である)を、ポリアミド樹脂100
重量部に対して約10重量部以下、特に8重量部以下で
あれば、一部使用することもできる。
この発明のメ、ツキ成形体は、前述のメッキ用ポリアミ
ド組成物を使用して、押出し成形法、射出成形法、圧縮
成形法などの種々の公知の成形法で成形されている成形
物品の表面に、少なくとも酸性のエツチング液によるエ
ツチング処理と、化学メッキ処理とを含む「金属メッキ
操作」によって形成されている「厚さが好ましくは約2
5〜45μ、特に30〜40μである、例えば、アルミ
ニラム、銅、ニッケル、クロム、鉄などの金属メッキ層
」が一体に密着して形成されているものである。
ド組成物を使用して、押出し成形法、射出成形法、圧縮
成形法などの種々の公知の成形法で成形されている成形
物品の表面に、少なくとも酸性のエツチング液によるエ
ツチング処理と、化学メッキ処理とを含む「金属メッキ
操作」によって形成されている「厚さが好ましくは約2
5〜45μ、特に30〜40μである、例えば、アルミ
ニラム、銅、ニッケル、クロム、鉄などの金属メッキ層
」が一体に密着して形成されているものである。
前記の化学メッキなどにおいて、メッキ対象物(成形物
品)の表面についての前処理におけるエツチング液とし
ては、通常、熱可塑性樹脂(特にポリアミド)に無機充
填剤が配合されているポリアミド組成物からなるメッキ
対象物の表面を、成形物品内に配合されている無機充填
剤の熔解、浸食などによって、微細孔を形成したり微細
な凹凸を形成したりして粗面化するために、一般に使用
されている強い酸性溶液であればよく、例えば、塩酸、
硫酸、硝酸、ホウ酸、フッ酸、クロム酸およびこれらの
混酸などの無機系強酸の水溶液が、種々の成形物品内に
内蔵される前記の「ケイ酸系の無機充填剤」に対して、
迅速にしかも強く浸食することができるので、よく使用
される。
品)の表面についての前処理におけるエツチング液とし
ては、通常、熱可塑性樹脂(特にポリアミド)に無機充
填剤が配合されているポリアミド組成物からなるメッキ
対象物の表面を、成形物品内に配合されている無機充填
剤の熔解、浸食などによって、微細孔を形成したり微細
な凹凸を形成したりして粗面化するために、一般に使用
されている強い酸性溶液であればよく、例えば、塩酸、
硫酸、硝酸、ホウ酸、フッ酸、クロム酸およびこれらの
混酸などの無機系強酸の水溶液が、種々の成形物品内に
内蔵される前記の「ケイ酸系の無機充填剤」に対して、
迅速にしかも強く浸食することができるので、よく使用
される。
また、前記の金属メッキ操作は、電解メッキ法、無電解
メッキ法などの公知の化学的または電気的メッキ方法で
熱可塑性樹脂(ポリアミド)の成形物品の表面に行うこ
とができればよいが、必要であれば、無電解メッキなど
において初期のメッキ層の析出のために好適な触媒層の
薄膜層を前辺って形成しておいたり、または、アクセラ
レータ一層の形成を行っておいたりして、次いで化学メ
ッキによって最外層に金属メッキを行うことが適当であ
る。
メッキ法などの公知の化学的または電気的メッキ方法で
熱可塑性樹脂(ポリアミド)の成形物品の表面に行うこ
とができればよいが、必要であれば、無電解メッキなど
において初期のメッキ層の析出のために好適な触媒層の
薄膜層を前辺って形成しておいたり、または、アクセラ
レータ一層の形成を行っておいたりして、次いで化学メ
ッキによって最外層に金属メッキを行うことが適当であ
る。
〔実施例〕
実施例および比較例において、耐熱性試験法は、ポリア
ミド組成物からなる成形物品に金属メ・7キ層を形成し
たメッキ成形体を、加熱炉に入れて、80℃に加熱して
1時間保持した後、次いで、−30℃に冷却して1時間
保持し、最初のヒートサイクルを開始し、次からのヒー
トサイクルでは冷却温度を一30℃にそれぞれ固定して
、加熱温度を、90℃(2回目)、100℃(3回目)
、110℃(4回目)、120℃(5回目)・・・など
と10℃づつ順次高くして、初回と同様のヒートサイク
ルを次々と行って、メッキ成形体の金属メッキ層の変化
を観察して、メッキ成形体の耐熱性を調べた。その試験
の結果において、O印は、メッキ成形体に実質的に異常
がないことを意味し、Δ印はメッキ成形体の金属メッキ
層にクランク(亀裂)が生じたことを意味し、さらにX
印はメッキ成形体の金泥メッキ層にふくれなどが生じた
ことを意味する。
ミド組成物からなる成形物品に金属メ・7キ層を形成し
たメッキ成形体を、加熱炉に入れて、80℃に加熱して
1時間保持した後、次いで、−30℃に冷却して1時間
保持し、最初のヒートサイクルを開始し、次からのヒー
トサイクルでは冷却温度を一30℃にそれぞれ固定して
、加熱温度を、90℃(2回目)、100℃(3回目)
、110℃(4回目)、120℃(5回目)・・・など
と10℃づつ順次高くして、初回と同様のヒートサイク
ルを次々と行って、メッキ成形体の金属メッキ層の変化
を観察して、メッキ成形体の耐熱性を調べた。その試験
の結果において、O印は、メッキ成形体に実質的に異常
がないことを意味し、Δ印はメッキ成形体の金属メッキ
層にクランク(亀裂)が生じたことを意味し、さらにX
印はメッキ成形体の金泥メッキ層にふくれなどが生じた
ことを意味する。
また、ヒートサイクル試験は、前述のメッキ成形体を、
加熱炉に入れて、120 ”Cに加熱して1時間保持し
た後、次いで、−30tに冷却して1時間保持しするヒ
ートサイクルを、50回以上繰り返し行って、メッキ成
形体に異常の発生するのを観察して、異常の発生した際
のヒートサイクル回数で耐熱安定性を示した。
加熱炉に入れて、120 ”Cに加熱して1時間保持し
た後、次いで、−30tに冷却して1時間保持しするヒ
ートサイクルを、50回以上繰り返し行って、メッキ成
形体に異常の発生するのを観察して、異常の発生した際
のヒートサイクル回数で耐熱安定性を示した。
さらに、ポリアミド組成物の成形体の物性の測定は、引
張強度および伸び率についてASTMD−638、曲げ
強さおよび曲げ弾性率についてASTM D−790
,アイゾツト付き衝撃強さについてASTM D−2
56、HDT(熱変形温度; 18.56 kg/an
りについてASTM D−648、および線膨張係数
についてASTM D696によりそれぞれ測定した
。
張強度および伸び率についてASTMD−638、曲げ
強さおよび曲げ弾性率についてASTM D−790
,アイゾツト付き衝撃強さについてASTM D−2
56、HDT(熱変形温度; 18.56 kg/an
りについてASTM D−648、および線膨張係数
についてASTM D696によりそれぞれ測定した
。
実施例1
ナイロン−6(宇部興産側部UBEナイロン10101
3B)60に、粉末状のケイ酸カルシウム(平均粒子径
;5μ)20kgおよび粉末状のケイ酸マグネシウム(
平均粒子径;1μ)20kgからなる無機充填剤混合物
を配合し、二軸混練機で混練して、メッキ用ポリアミド
組成物を調製した。
3B)60に、粉末状のケイ酸カルシウム(平均粒子径
;5μ)20kgおよび粉末状のケイ酸マグネシウム(
平均粒子径;1μ)20kgからなる無機充填剤混合物
を配合し、二軸混練機で混練して、メッキ用ポリアミド
組成物を調製した。
このポリアミド組成物を使用して射出成形(成形温度;
290℃)を行い、外径98璽■、平均厚さ31mのホ
イールキャップを成形した。前記のホイールキャップの
物性(線膨張率、機械的強度など)を第1表に示す。
290℃)を行い、外径98璽■、平均厚さ31mのホ
イールキャップを成形した。前記のホイールキャップの
物性(線膨張率、機械的強度など)を第1表に示す。
前記のホイールキャップを、濃塩酸水溶液でエツチング
した後、化学メッキ法により銅メッキを行ない、次ぎに
、銅、ニッケル、クロムを順次電気メッキして、金属メ
ンキされた成形体を製造した。このメッキ成形体につい
て、耐熱性試験およびヒートサイクル試験を行い、その
結果を第1表に示す。
した後、化学メッキ法により銅メッキを行ない、次ぎに
、銅、ニッケル、クロムを順次電気メッキして、金属メ
ンキされた成形体を製造した。このメッキ成形体につい
て、耐熱性試験およびヒートサイクル試験を行い、その
結果を第1表に示す。
比較例1
無機充愼剤として、ケイ酸カルシウム(平均粒子径;5
μ)40kgのみを使用したほかは、実施例1と同様に
して、ポリアミド組成物を調製し、そのポリアミド組成
物を使用してホイールキャップを成形した。前記のホイ
ールキャンプの物性(線膨張率、機械的強度など)を第
1表に示す。
μ)40kgのみを使用したほかは、実施例1と同様に
して、ポリアミド組成物を調製し、そのポリアミド組成
物を使用してホイールキャップを成形した。前記のホイ
ールキャンプの物性(線膨張率、機械的強度など)を第
1表に示す。
そのホイールキャップを使用したほかは、実施例1と同
様にして、金属メッキされた成形体を製造した。このメ
ッキ成形体について、耐熱性試験およびヒートサイクル
試験を行い、その結果を第1表に示す。
様にして、金属メッキされた成形体を製造した。このメ
ッキ成形体について、耐熱性試験およびヒートサイクル
試験を行い、その結果を第1表に示す。
第 1 表
実施例1 比較例1
Claims (2)
- (1)ポリアミド樹脂100重量部に、メッキの前処理
に使用される酸性のエッチング液によって浸食され易い
ケイ酸系の無機充填剤が全無機充填剤に対して約30〜
70重量%の割合で配合されている無機充填剤混合物5
0〜100重量部が、均一に配合されており、しかも、
線膨張係数(ASTM D−696)が、2.5×10
^−^5〜4.5×10^−^5cm/cm・℃である
成形物品を成形しうることを特徴とするメッキ用ポリア
ミド組成物。 - (2)ポリアミド樹脂100重量部に、メッキの前処理
に使用される酸性のエッチング液によって浸食され易い
ケイ酸系の無機充填剤が全無機充填剤に対して約30〜
70重量%の割合で配合されている無機充填剤混合物5
0〜100重量部が、均一に配合されており、しかも、
線膨張係数(ASTM D−696)が、2.5×10
^−^5〜4.5×10^−^5cm/cm・℃である
成形物品を成形しうるメッキ用ポリアミド組成物を使用
して、成形されている成形物品の表面に、酸性のエッチ
ング液によるエッチング処理と、メッキ処理とを含む金
属メッキ操作によって形成された金属メッキ層が形成さ
れていることを特徴とするメッキ成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11047185A JPS61268754A (ja) | 1985-05-24 | 1985-05-24 | メツキ用ポリアミド組成物および成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11047185A JPS61268754A (ja) | 1985-05-24 | 1985-05-24 | メツキ用ポリアミド組成物および成形体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61268754A true JPS61268754A (ja) | 1986-11-28 |
Family
ID=14536543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11047185A Pending JPS61268754A (ja) | 1985-05-24 | 1985-05-24 | メツキ用ポリアミド組成物および成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61268754A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63168454A (ja) * | 1986-12-29 | 1988-07-12 | Ube Ind Ltd | エンジン周り部品用ポリアミド樹脂組成物 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5845258A (ja) * | 1981-09-10 | 1983-03-16 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 金属メツキ用ポリアミド樹脂組成物 |
-
1985
- 1985-05-24 JP JP11047185A patent/JPS61268754A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5845258A (ja) * | 1981-09-10 | 1983-03-16 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 金属メツキ用ポリアミド樹脂組成物 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63168454A (ja) * | 1986-12-29 | 1988-07-12 | Ube Ind Ltd | エンジン周り部品用ポリアミド樹脂組成物 |
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