JPS61243059A - 高純度4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンの製造法 - Google Patents
高純度4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンの製造法Info
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- JPS61243059A JPS61243059A JP60084875A JP8487585A JPS61243059A JP S61243059 A JPS61243059 A JP S61243059A JP 60084875 A JP60084875 A JP 60084875A JP 8487585 A JP8487585 A JP 8487585A JP S61243059 A JPS61243059 A JP S61243059A
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C317/00—Sulfones; Sulfoxides
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
り東上立剋旦匁1
本発明は、高純度4,4′−ジヒドロキシジフエニルス
ルホンの製造法に関する。
ルホンの製造法に関する。
i未府盈玉
4.4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンは、耐熱性
、耐酸化性、耐先安定性等に優れており、そのため近年
ポリエステ′ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート
樹脂等のプラスチック分野においてビスフェノール−A
の代替品としての利用が拡大しつつある等重要な化合物
であるが、このような用途に用いられる4、4′−ジヒ
ドロキシジフェニルスルポンとしてはその純度が99%
以上のものが要求される。
、耐酸化性、耐先安定性等に優れており、そのため近年
ポリエステ′ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート
樹脂等のプラスチック分野においてビスフェノール−A
の代替品としての利用が拡大しつつある等重要な化合物
であるが、このような用途に用いられる4、4′−ジヒ
ドロキシジフェニルスルポンとしてはその純度が99%
以上のものが要求される。
従来、4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンの工
業的製造法の一つとしてフェノールと硫酸との脱水反応
による方法が知られている。しかしながら、この方法で
は、4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンと共に
異性体である2゜4′−ジヒドロキシジフエニルスルホ
ンが副生物として多量に生成し、しかもこの異性体混合
物から4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを単
離することは容易ではないので、一般に得られる製品に
は上記副生物が約20重間%含有されるのを避は得ず、
従って該方法で得られる4、4′−ジヒドロキシジフエ
ニルスルホンは上記要望には側底満足され得ないもので
ある。
業的製造法の一つとしてフェノールと硫酸との脱水反応
による方法が知られている。しかしながら、この方法で
は、4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンと共に
異性体である2゜4′−ジヒドロキシジフエニルスルホ
ンが副生物として多量に生成し、しかもこの異性体混合
物から4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを単
離することは容易ではないので、一般に得られる製品に
は上記副生物が約20重間%含有されるのを避は得ず、
従って該方法で得られる4、4′−ジヒドロキシジフエ
ニルスルホンは上記要望には側底満足され得ないもので
ある。
このため高純度の4,4′−ジヒドロキシジフエニルス
ルホンを得るために従来から種々の方法が提案されてい
る。例えば特公昭38−5274号公報、同43−24
660号公報、同47−43936号公報等に記載の方
法は、上記従来の方法で得られた異性体を多量に含有す
る4、4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを溶剤を
用いて再結晶する方法である。しかしながら、これらの
方法はいずれもフェノールと硫酸とを脱水反応させて得
られる反応生成物からの分離精製法に関するものであり
、それ故フェノールと硫酸とを脱水反応させる工程で約
20%の異性体が生成するのを避は得ず、従って必然的
に目的とする4゜4′−ジヒドロキシジフエニルスルホ
ンの収率が低下し、しかも精製のための余分な操作と更
には多量の2,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン
を含む分離残渣の煩雑′な処理が必要となる。
ルホンを得るために従来から種々の方法が提案されてい
る。例えば特公昭38−5274号公報、同43−24
660号公報、同47−43936号公報等に記載の方
法は、上記従来の方法で得られた異性体を多量に含有す
る4、4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを溶剤を
用いて再結晶する方法である。しかしながら、これらの
方法はいずれもフェノールと硫酸とを脱水反応させて得
られる反応生成物からの分離精製法に関するものであり
、それ故フェノールと硫酸とを脱水反応させる工程で約
20%の異性体が生成するのを避は得ず、従って必然的
に目的とする4゜4′−ジヒドロキシジフエニルスルホ
ンの収率が低下し、しかも精製のための余分な操作と更
には多量の2,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン
を含む分離残渣の煩雑′な処理が必要となる。
本発明者らは上記欠点を改良すべく種々の検討を重ね、
フェノールと硫酸との脱水反応自身に改良を加えて4,
4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを高純度且つ高
収率で収得しようと着想し、この着想の下に多くの実験
を行なった結果、溶剤の存在下にフェノールと硫酸とを
反応させて脱水反応を進行せしめると共にこの反応で副
生する2゜4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンをほ
ぼ完全に4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンに
異性化せしめることにより一挙に高純度4゜4′−ジヒ
ドロキシジフエニルスルホンを高収率で製造し得ること
を見出した(特公昭55−8972号公報参照)。しか
しながら、本発明者らのその後の研究によれば、該方法
で得られた4゜4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン
乾固物には、副生物である2、4′−ジヒドロキシジフ
エニルスルホンは殆んど含有されていないが、フェノー
ルと硫酸との脱水反応過程で生成するフェノールスルホ
ン酸と4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン又は
2,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンとの反応物
であるトリヒドロキシトリフェニルジスルホン(以下「
トリ体」という)が不純物として5重量%前後の割合で
含有されていること、このトリ体を4,4′−ジヒドロ
キシジフエニルスルホンから分離することは容易ではな
いこと及び4.4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン
から該トリ体を分離すれば4,4′−ジヒドロキシジフ
エニルスルホンの収率が相対的に低下することが判明し
た。
フェノールと硫酸との脱水反応自身に改良を加えて4,
4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを高純度且つ高
収率で収得しようと着想し、この着想の下に多くの実験
を行なった結果、溶剤の存在下にフェノールと硫酸とを
反応させて脱水反応を進行せしめると共にこの反応で副
生する2゜4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンをほ
ぼ完全に4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンに
異性化せしめることにより一挙に高純度4゜4′−ジヒ
ドロキシジフエニルスルホンを高収率で製造し得ること
を見出した(特公昭55−8972号公報参照)。しか
しながら、本発明者らのその後の研究によれば、該方法
で得られた4゜4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン
乾固物には、副生物である2、4′−ジヒドロキシジフ
エニルスルホンは殆んど含有されていないが、フェノー
ルと硫酸との脱水反応過程で生成するフェノールスルホ
ン酸と4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン又は
2,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンとの反応物
であるトリヒドロキシトリフェニルジスルホン(以下「
トリ体」という)が不純物として5重量%前後の割合で
含有されていること、このトリ体を4,4′−ジヒドロ
キシジフエニルスルホンから分離することは容易ではな
いこと及び4.4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン
から該トリ体を分離すれば4,4′−ジヒドロキシジフ
エニルスルホンの収率が相対的に低下することが判明し
た。
問題点を解決するための手段
本発明者らは、このような実情に鑑み、上記方法に改良
を加えた結果、フェノールと硫酸との反応系内に下記特
定の芳香族スルホン酸を存在させるこiにより、該反応
で副生する2、4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン
を4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルボンにほぼ完
全に異性化し得るのみならず、トリ体の生成を大幅に抑
制し得、ざらに脱水反応をほぼ100%近くにまで進行
ざせ得る効果があり、その結果4,4′−ジヒドロキシ
ジフエニルスルホンを高純度且つ高収率で製造し得るこ
とを見出し、ここに本発明を完成するに至った。
を加えた結果、フェノールと硫酸との反応系内に下記特
定の芳香族スルホン酸を存在させるこiにより、該反応
で副生する2、4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン
を4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルボンにほぼ完
全に異性化し得るのみならず、トリ体の生成を大幅に抑
制し得、ざらに脱水反応をほぼ100%近くにまで進行
ざせ得る効果があり、その結果4,4′−ジヒドロキシ
ジフエニルスルホンを高純度且つ高収率で製造し得るこ
とを見出し、ここに本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、フェノールとスルホン化剤又はフェノ
ールスルホン酸とを溶剤の存在下で脱水反応させ、次い
で反応系の温度を100〜200℃の間に維持し且つ溶
剤を反応系外に除去して4゜4′−ジヒドロキシジフエ
ニルスルホンを析出せしめつつ脱水反応を更に進行させ
ると共に溶存する副生2,4′−ジヒドロキシジフエニ
ルスルホンの4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホ
ンへの異性化反応を進行せしめ、最終的に溶剤及び未反
応フェノールの実質的に全てを系外に除去し、上記異性
化反応を完結せしめて4,4′−ジヒドロキシジフエニ
ルスルホンを製造するに際し、反応系内に一般式 〔式中Xはハロゲン原子、nは0,1又は2、mは1又
は2を示す。〕 で表わされる芳香族スルホン酸を反応系内に存在させる
ことを特徴とする高純度4,4′−ジヒドロキシジフエ
ニルスルホンの製造法に係る。
ールスルホン酸とを溶剤の存在下で脱水反応させ、次い
で反応系の温度を100〜200℃の間に維持し且つ溶
剤を反応系外に除去して4゜4′−ジヒドロキシジフエ
ニルスルホンを析出せしめつつ脱水反応を更に進行させ
ると共に溶存する副生2,4′−ジヒドロキシジフエニ
ルスルホンの4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホ
ンへの異性化反応を進行せしめ、最終的に溶剤及び未反
応フェノールの実質的に全てを系外に除去し、上記異性
化反応を完結せしめて4,4′−ジヒドロキシジフエニ
ルスルホンを製造するに際し、反応系内に一般式 〔式中Xはハロゲン原子、nは0,1又は2、mは1又
は2を示す。〕 で表わされる芳香族スルホン酸を反応系内に存在させる
ことを特徴とする高純度4,4′−ジヒドロキシジフエ
ニルスルホンの製造法に係る。
本発明においては、フェノールとスルホン化剤又はフェ
ノールスルホン酸とを溶剤の存在下脱水反応及び異性化
反応させ、この際反応系内に芳香族スルホン酸を存在さ
せることを特徴とする。芳香族スルホン酸は脱水反応を
行なう際に添加してもよいし、異性化反応の際に添加し
てもよい。
ノールスルホン酸とを溶剤の存在下脱水反応及び異性化
反応させ、この際反応系内に芳香族スルホン酸を存在さ
せることを特徴とする。芳香族スルホン酸は脱水反応を
行なう際に添加してもよいし、異性化反応の際に添加し
てもよい。
本発明において使用される上記一般式(1)の芳香族ス
ルホン酸としては、フェノールとスルホン化剤等との反
応に関写せず該反応系内で安定なものでおる限り従来公
知のものを広く使用でき、例えばベンゼンスルホン酸、
クロルベンゼン−4−スルホン酸、クロルベンゼン−2
−スルホン酸、ブロムベンゼン−4−スルホン酸、ブロ
ムベンゼン−2−スルホン酸、フルオロベンゼン−4−
スルホン酸、フルオロベンゼン−2−スルホン酸、ベン
ゼン−1,3−ジスルホン酸、クロルベンゼン−2,4
−ジスルホン酸、ブロムベンゼン−2゜4−ジスルホン
酸、フルオロベンゼン−2,4−ジスルホン酸等を挙げ
ることができる。本発明では、これら芳香族スルホン酸
を単独で使用してもよいし、2種以上混合して使用して
もよい。斯かる芳香族スルホン酸の使用量としては、触
媒量用いればよく特に制限されず、広い範囲内から適宜
選択することができるが、通常スルホン化剤又はフェノ
ールスルホン酸1モルに対して約0.5モル%以上使用
するのがよい。上記芳香族スルホン酸の使用量を増やし
ても反応に弊害はないが、経済性の面で10モル%以下
にするのがよい。斯かる芳香族スルホン酸は、市販のも
のを用いることもできるが、本発明の方法を実施するに
先立ち、ベンゼン又はハロゲン化ベンゼンと硫酸、発煙
硫酸等のスルホン化剤とから合成した反応物から精製し
てもよいし、あるいは該反応物をそのまま使用すること
もできる。その場合、反応物中の未反応スルホン化剤は
ジヒドロキシジフェニルスルホン製造におけるスルホン
化剤としてそのまま使用できる。上記芳香族スルホン酸
は、少量の使用で本発明の所期の効果を発現し得る為、
反応後これを廃棄しても経済的に殆んど問題を生じない
が、必要に応じて目的物を分離した後再使用することが
できる。
ルホン酸としては、フェノールとスルホン化剤等との反
応に関写せず該反応系内で安定なものでおる限り従来公
知のものを広く使用でき、例えばベンゼンスルホン酸、
クロルベンゼン−4−スルホン酸、クロルベンゼン−2
−スルホン酸、ブロムベンゼン−4−スルホン酸、ブロ
ムベンゼン−2−スルホン酸、フルオロベンゼン−4−
スルホン酸、フルオロベンゼン−2−スルホン酸、ベン
ゼン−1,3−ジスルホン酸、クロルベンゼン−2,4
−ジスルホン酸、ブロムベンゼン−2゜4−ジスルホン
酸、フルオロベンゼン−2,4−ジスルホン酸等を挙げ
ることができる。本発明では、これら芳香族スルホン酸
を単独で使用してもよいし、2種以上混合して使用して
もよい。斯かる芳香族スルホン酸の使用量としては、触
媒量用いればよく特に制限されず、広い範囲内から適宜
選択することができるが、通常スルホン化剤又はフェノ
ールスルホン酸1モルに対して約0.5モル%以上使用
するのがよい。上記芳香族スルホン酸の使用量を増やし
ても反応に弊害はないが、経済性の面で10モル%以下
にするのがよい。斯かる芳香族スルホン酸は、市販のも
のを用いることもできるが、本発明の方法を実施するに
先立ち、ベンゼン又はハロゲン化ベンゼンと硫酸、発煙
硫酸等のスルホン化剤とから合成した反応物から精製し
てもよいし、あるいは該反応物をそのまま使用すること
もできる。その場合、反応物中の未反応スルホン化剤は
ジヒドロキシジフェニルスルホン製造におけるスルホン
化剤としてそのまま使用できる。上記芳香族スルホン酸
は、少量の使用で本発明の所期の効果を発現し得る為、
反応後これを廃棄しても経済的に殆んど問題を生じない
が、必要に応じて目的物を分離した後再使用することが
できる。
また、本発明で用いられるスルホン化剤としては、従来
公知のものを広く使用でき、例えば濃硫酸、無水硫酸、
発煙硫酸、クロルスルホン酸等を挙げることができる。
公知のものを広く使用でき、例えば濃硫酸、無水硫酸、
発煙硫酸、クロルスルホン酸等を挙げることができる。
本発明の脱水反応は、従来の方法に従い容易に行なうこ
とができ、通常的120〜220’Cで生成木を溶剤と
共に共沸蒸留し、水を分離除去し溶剤を還流させながら
行なわれる。この際使用される溶剤としては、該反応条
件下では不活性で適当な圧力で沸騰し且つ2,4′−ジ
ヒドロキシジフエニルスルホンよりも4,4′−ジヒド
ロキシジフエニルスルホンに対する溶解度が小さくしか
もこの溶解度差が大きいことが好ましく、更に工業的に
実施するには適度の留出速度で蒸留し得ることが有利で
あり、斯かる条件を満足する溶剤の代表例としてクロル
ベンゼン、ジクロルベンゼン、トリクロルベンゼン、ク
ロルトルエン、ジエチルベンゼン、デカリン、テトラリ
ン、テトラクロルエタン等を例示できる。これらは単独
で又は2種以上混合して使用される。溶剤の使用量とし
ては、本発明の脱水反応及び異性化反応を行ない得る限
り特に限定されず、従来使用されている量用いればよく
、通常例えばフェノールの量に対して重量で0.1〜5
倍量程度用いればよい。
とができ、通常的120〜220’Cで生成木を溶剤と
共に共沸蒸留し、水を分離除去し溶剤を還流させながら
行なわれる。この際使用される溶剤としては、該反応条
件下では不活性で適当な圧力で沸騰し且つ2,4′−ジ
ヒドロキシジフエニルスルホンよりも4,4′−ジヒド
ロキシジフエニルスルホンに対する溶解度が小さくしか
もこの溶解度差が大きいことが好ましく、更に工業的に
実施するには適度の留出速度で蒸留し得ることが有利で
あり、斯かる条件を満足する溶剤の代表例としてクロル
ベンゼン、ジクロルベンゼン、トリクロルベンゼン、ク
ロルトルエン、ジエチルベンゼン、デカリン、テトラリ
ン、テトラクロルエタン等を例示できる。これらは単独
で又は2種以上混合して使用される。溶剤の使用量とし
ては、本発明の脱水反応及び異性化反応を行ない得る限
り特に限定されず、従来使用されている量用いればよく
、通常例えばフェノールの量に対して重量で0.1〜5
倍量程度用いればよい。
本発明の方法において、フェノールとスルホン化剤又は
フェノールスルホン酸との使用割合としては、特に限定
がなく、広い範囲内で適宜選択し得るが、通常復者に対
して前者を化学量論的割合以上の割合で使用するのがよ
い。例えば、スルホン化剤を使用する場合、スルホン化
剤1モルに対してフェノールを約2モル以上使用するの
がよい。
フェノールスルホン酸との使用割合としては、特に限定
がなく、広い範囲内で適宜選択し得るが、通常復者に対
して前者を化学量論的割合以上の割合で使用するのがよ
い。例えば、スルホン化剤を使用する場合、スルホン化
剤1モルに対してフェノールを約2モル以上使用するの
がよい。
また、フェノールスルホン酸を使用する場合、フェノー
ルスルホン酸1モルに対してフェノールを約1モル以上
使用するのがよい。
ルスルホン酸1モルに対してフェノールを約1モル以上
使用するのがよい。
上記の条件下に脱水反応を行なうと、4,4′−ジヒド
ロキシジフェニルスルポンとその異性体である2、4′
−ジヒドロキシジフエニルスルホンが生成し、両者間に
は異性化平衡が存在する。
ロキシジフェニルスルポンとその異性体である2、4′
−ジヒドロキシジフエニルスルホンが生成し、両者間に
は異性化平衡が存在する。
反応温度180℃付近で4,4′及び2.4’ −ジヒ
ドロキシジフエニルスルホンが完全に溶解された状態で
は4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンと2,4
′−ジヒドロキシジフエニルスルホンとの生成比は異性
化平衡点である76:24となる。
ドロキシジフエニルスルホンが完全に溶解された状態で
は4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンと2,4
′−ジヒドロキシジフエニルスルホンとの生成比は異性
化平衡点である76:24となる。
上記脱水反応の過程の任意のある段階以降において反応
系の温度を約100〜200℃の間に維持し且つ溶剤を
反応系外へ除去し反応系に存栓する溶剤量を漸次減少さ
せ、最終的には溶剤及び未反応フェノールの実質的に全
てを反応系外に除去する。この過程において溶剤の減少
に伴い溶剤に上記の異性化平衡比率で溶存している4、
4’ −ジヒドロキシジフエニルスルホンは析出し溶剤
への溶解系外に単離してくる。このことにより溶剤系内
に溶存している4、4′−ジヒドロキシジフエニルスル
ホンと2,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンとの
組成比は平衡点とは異なった状態になり、この状態では
2,4′−異性体の4゜4′−ジヒドロキシジフエニル
スルホンへの異性化が異性化平衡点に達するまで促進さ
れる。このように溶剤の減少に伴い溶剤中に溶存してい
る4゜4′−ジヒドロキシジフェニルスルポンと2゜4
′−ジヒドロキシジフエニルスルホンは異性化平衡を保
ちつつ、純粋な4,4′−ジヒドロキシジフエニルスル
ホンのみの析出が繰返され、反応系全体としては2,4
′−異性体の含量が減少していくのである。このように
して溶剤減少に伴い異性化反応が進行する。また、この
過程において触媒(上記芳香族スルホン酸)が存在しな
い場合は、トリ体の副生量が増加していくのであるが、
触媒が存在すればその増大を極端に抑制し得ることが判
明した。さらにこの間に触媒の効果により脱水反応もさ
らに進行し、この過程完了にはほぼ完全に進めることが
できる。そして最終的に溶剤の実質的に全てを反応系外
に除去した時点では、不純物である2、4′−ジヒドロ
キシジフエニルスルホン及びトリ体の含″量を2%程度
にすることができる。一方、触媒が存在しない場合には
2゜4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン及びトリ体
の含量が7%程度となる。上記異性化反応操作の時期と
しては、特に限定されるものではないが、脱水反応の末
期から開始するのが好ましい。
系の温度を約100〜200℃の間に維持し且つ溶剤を
反応系外へ除去し反応系に存栓する溶剤量を漸次減少さ
せ、最終的には溶剤及び未反応フェノールの実質的に全
てを反応系外に除去する。この過程において溶剤の減少
に伴い溶剤に上記の異性化平衡比率で溶存している4、
4’ −ジヒドロキシジフエニルスルホンは析出し溶剤
への溶解系外に単離してくる。このことにより溶剤系内
に溶存している4、4′−ジヒドロキシジフエニルスル
ホンと2,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンとの
組成比は平衡点とは異なった状態になり、この状態では
2,4′−異性体の4゜4′−ジヒドロキシジフエニル
スルホンへの異性化が異性化平衡点に達するまで促進さ
れる。このように溶剤の減少に伴い溶剤中に溶存してい
る4゜4′−ジヒドロキシジフェニルスルポンと2゜4
′−ジヒドロキシジフエニルスルホンは異性化平衡を保
ちつつ、純粋な4,4′−ジヒドロキシジフエニルスル
ホンのみの析出が繰返され、反応系全体としては2,4
′−異性体の含量が減少していくのである。このように
して溶剤減少に伴い異性化反応が進行する。また、この
過程において触媒(上記芳香族スルホン酸)が存在しな
い場合は、トリ体の副生量が増加していくのであるが、
触媒が存在すればその増大を極端に抑制し得ることが判
明した。さらにこの間に触媒の効果により脱水反応もさ
らに進行し、この過程完了にはほぼ完全に進めることが
できる。そして最終的に溶剤の実質的に全てを反応系外
に除去した時点では、不純物である2、4′−ジヒドロ
キシジフエニルスルホン及びトリ体の含″量を2%程度
にすることができる。一方、触媒が存在しない場合には
2゜4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン及びトリ体
の含量が7%程度となる。上記異性化反応操作の時期と
しては、特に限定されるものではないが、脱水反応の末
期から開始するのが好ましい。
上記において、異性化反応温度が100℃を下回ると異
性化速度が極めて遅くなるため好ましくなく、このよう
な反応温度下では溶剤の除去により4,4′−ジヒドロ
キシジフエニルスルホンが析出しても殆んど異性化せず
、脱水反応も進行しない。また反応温度が200℃を越
えると折角析出した4、4′−ジヒドロキシジフエニル
スルホンが融解し、これが2,4′−ジヒドロキシジフ
エニルスルホンに転移するので好ましくない。反応温度
の調整は加熱温度等に応じ系内の圧力を適宜制御するこ
とにより容易に行なうことができる。
性化速度が極めて遅くなるため好ましくなく、このよう
な反応温度下では溶剤の除去により4,4′−ジヒドロ
キシジフエニルスルホンが析出しても殆んど異性化せず
、脱水反応も進行しない。また反応温度が200℃を越
えると折角析出した4、4′−ジヒドロキシジフエニル
スルホンが融解し、これが2,4′−ジヒドロキシジフ
エニルスルホンに転移するので好ましくない。反応温度
の調整は加熱温度等に応じ系内の圧力を適宜制御するこ
とにより容易に行なうことができる。
反応系内の溶剤の除去は徐々に行なうのが好ましく溶剤
の除去速度が余りに急激すぎると4,4′−ジヒドロキ
シジフェニルスルポンと共に2゜4′−ジヒドロキシジ
フエニルスルホンも同時に析出しもはや異性化反応は進
行し難くなる。
の除去速度が余りに急激すぎると4,4′−ジヒドロキ
シジフェニルスルポンと共に2゜4′−ジヒドロキシジ
フエニルスルホンも同時に析出しもはや異性化反応は進
行し難くなる。
上記操作は溶剤及び未反応フェノールの全てが反応系外
に実質的に除去されるまで行なわれる。
に実質的に除去されるまで行なわれる。
この間溶剤の除去につれ、4,4′−ジヒドロキシジフ
エニルスルホンが析出し同時に2.4’ −ジヒドロキ
シジフエニルスルホンの4,4′−ジヒドロキシジフエ
ニルスルホンへの異性化反応が進行する。そして系内の
溶剤が完全に除去された時点で異性化反応は完結する。
エニルスルホンが析出し同時に2.4’ −ジヒドロキ
シジフエニルスルホンの4,4′−ジヒドロキシジフエ
ニルスルホンへの異性化反応が進行する。そして系内の
溶剤が完全に除去された時点で異性化反応は完結する。
この際、系内に溶剤が残存した状態で反応を終えれば未
反応の2゜4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンが残
留するので好ましくない。
反応の2゜4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンが残
留するので好ましくない。
上記反応終了後骨られる乾固物を例えばアルカリ水溶液
に溶解し、次いで活性炭処理し、更に中和することによ
り純度99%程度の4,4′−ジヒドロキシジフエニル
スルホンを収得し得る。
に溶解し、次いで活性炭処理し、更に中和することによ
り純度99%程度の4,4′−ジヒドロキシジフエニル
スルホンを収得し得る。
及皿立勿呈
本発明の方法において、フェノールとスルホン化剤又は
フェノールスルホン酸との脱水反応工程の反応系内に芳
香族スルホン酸を存在させれば、該脱水反応が促進され
、そのため該反応に要する時間を大幅に短縮できる、比
較的低い温度でも該反応が好適に進行する等という利点
がある。また、本発明の方法によれば、上記反応系内に
芳香族スルホン酸を存在させているので、引き続く異性
化反応においては、上記脱水反応で副生する2゜4′−
ジヒドロキシジフエニルスルホンを4゜4′−ジヒドロ
キシジフエニルスルホンにほぼ完全に異性化し得るのみ
ならず、トリ体の生成を大幅に抑制し得、その結果目的
とする4、4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを高
純度且つ高収率で製造し得る。また、異性化反応の反応
系内に芳香族スルホン酸を存在させれば、該異性化反応
が促進され、そのため該反応に要する時間を大幅に短縮
できる、比較的低い温度でも該反応が好適に進行する等
という利点もある。
フェノールスルホン酸との脱水反応工程の反応系内に芳
香族スルホン酸を存在させれば、該脱水反応が促進され
、そのため該反応に要する時間を大幅に短縮できる、比
較的低い温度でも該反応が好適に進行する等という利点
がある。また、本発明の方法によれば、上記反応系内に
芳香族スルホン酸を存在させているので、引き続く異性
化反応においては、上記脱水反応で副生する2゜4′−
ジヒドロキシジフエニルスルホンを4゜4′−ジヒドロ
キシジフエニルスルホンにほぼ完全に異性化し得るのみ
ならず、トリ体の生成を大幅に抑制し得、その結果目的
とする4、4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを高
純度且つ高収率で製造し得る。また、異性化反応の反応
系内に芳香族スルホン酸を存在させれば、該異性化反応
が促進され、そのため該反応に要する時間を大幅に短縮
できる、比較的低い温度でも該反応が好適に進行する等
という利点もある。
犬−簾−1
以下に実施例及び比較例を掲げて本発明をより一層明ら
かにする。
かにする。
実施例1
フェノール216g(2,30モル)、98%硫酸10
0g(1,00モル)及びクロルベンゼン57gの混合
物にベンゼン−1,3−ジスルホン酸11.9にl(仕
込み硫酸に対して5%モル)を加えて撹拌下に加熱した
。135℃付近で反応液が沸騰し、クロルベンゼンと共
に生成水が共沸して留出してきた。この留出物を凝縮さ
せて2相に分離し、有機相は連続的に反応器に戻した。
0g(1,00モル)及びクロルベンゼン57gの混合
物にベンゼン−1,3−ジスルホン酸11.9にl(仕
込み硫酸に対して5%モル)を加えて撹拌下に加熱した
。135℃付近で反応液が沸騰し、クロルベンゼンと共
に生成水が共沸して留出してきた。この留出物を凝縮さ
せて2相に分離し、有機相は連続的に反応器に戻した。
留出開始から4時間後に内温158°Cになり、水相が
37mf2に達した時、4,4′−ジヒドロキシジフエ
ニルスルホンと2.4′−ジヒドロキシジフエニルスル
ホンとトリ′体との含有比は86.2:13.4:0.
4であった。
37mf2に達した時、4,4′−ジヒドロキシジフエ
ニルスルホンと2.4′−ジヒドロキシジフエニルスル
ホンとトリ′体との含有比は86.2:13.4:0.
4であった。
この段階から反応温度を135〜140℃に保ち、減圧
度を調節しながら生成水、未反応フェノール及びクロル
ベンゼンを5時間を要して反応物が乾固するまで蒸留回
収した。この乾固物の液体クロマトグラフィーによる分
析の結果、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルポン
と2.4’ −ジヒドロキシジフエニルスルホンとトリ
体との含有比は98.1:1゜6:0.3であった。ま
た、4.4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンの硫酸
に対する収率は96.6%であった。
度を調節しながら生成水、未反応フェノール及びクロル
ベンゼンを5時間を要して反応物が乾固するまで蒸留回
収した。この乾固物の液体クロマトグラフィーによる分
析の結果、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルポン
と2.4’ −ジヒドロキシジフエニルスルホンとトリ
体との含有比は98.1:1゜6:0.3であった。ま
た、4.4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンの硫酸
に対する収率は96.6%であった。
比較例1
ベンゼン−1,3−ジスルホン酸を使用しない以外は、
実施例1と同様に処理した。留出開始から8時間後に内
温158℃になり、水相が37鵬に達した時、4.4’
−ジヒドロキシジフェニルスルポンと2,4′−ジヒド
ロキシジフエニルスルホンとトリ体との含有比は81゜
O:18.4:O06であった。
実施例1と同様に処理した。留出開始から8時間後に内
温158℃になり、水相が37鵬に達した時、4.4’
−ジヒドロキシジフェニルスルポンと2,4′−ジヒド
ロキシジフエニルスルホンとトリ体との含有比は81゜
O:18.4:O06であった。
次いで実施例1と同様にして反応物が乾固するまで蒸留
回収した。この乾固物の液体クロマトグラフィーによる
分析の結果、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルポ
ンと2,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンとトリ
体との含有比は88゜3:8゜6:3.1であった。ま
た、4゜4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンの硫酸
に対する収率は80.4%であった。
回収した。この乾固物の液体クロマトグラフィーによる
分析の結果、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルポ
ンと2,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンとトリ
体との含有比は88゜3:8゜6:3.1であった。ま
た、4゜4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンの硫酸
に対する収率は80.4%であった。
比較例2
ベンゼン−1,3−ジスルホン酸を使用しない以外は、
実施例1と同様に処理した。留出開始から8時間後に内
温158°Cになり、水相が37+IIQに達した時、
4.4’ −ジヒドロキシジフェニルスルポンと2,4
′−ジヒドロキシジフエニルスルホンとトリ体との含有
比は81.0:1B、40.6でめった。
実施例1と同様に処理した。留出開始から8時間後に内
温158°Cになり、水相が37+IIQに達した時、
4.4’ −ジヒドロキシジフェニルスルポンと2,4
′−ジヒドロキシジフエニルスルホンとトリ体との含有
比は81.0:1B、40.6でめった。
次いで反応温度を16′o〜165℃に保つ以外は実施
例1と同様にして反応物が乾固するまで蒸留回収した。
例1と同様にして反応物が乾固するまで蒸留回収した。
この乾固物の液体クロマトグラフィーによる分析の結果
、4.4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンと2.’
4’ −ジヒドロキシジフエニルスルホンとトリ体との
含有比は92.7:2.1 :5.2であった。また、
4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンの硫酸に対
する収率は84.8%であった。
、4.4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンと2.’
4’ −ジヒドロキシジフエニルスルホンとトリ体との
含有比は92.7:2.1 :5.2であった。また、
4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンの硫酸に対
する収率は84.8%であった。
実施例2
フェノール216g(2,30モル)、98%硫酸10
0q (1,00モル)及びクロルベンゼン57qの混
合物を撹拌下に加熱した。135℃付近で反応液が沸騰
し、クロルベンゼンと共に生成水が共沸して留出してき
た。この留出物を凝縮させて2相に分離し、有機相は連
続的に反応器に戻した。留出開始から8時間後に内温1
59°Cになり、水相が37m1に達した時、4,4′
−ジヒドロキシジフエニルスルホンと2,4′−ジヒド
ロキシジフエニルスルホンとトリ体との含有比は81.
0:18.4:0.6であった。
0q (1,00モル)及びクロルベンゼン57qの混
合物を撹拌下に加熱した。135℃付近で反応液が沸騰
し、クロルベンゼンと共に生成水が共沸して留出してき
た。この留出物を凝縮させて2相に分離し、有機相は連
続的に反応器に戻した。留出開始から8時間後に内温1
59°Cになり、水相が37m1に達した時、4,4′
−ジヒドロキシジフエニルスルホンと2,4′−ジヒド
ロキシジフエニルスルホンとトリ体との含有比は81.
0:18.4:0.6であった。
この段階で反応温度を140℃に下げ、クロルベンゼン
−4−スルホン酸9.60(仕込み硫酸に対して5モル
%)を加えて反応温度を135〜140℃に保ち、減圧
度を調節しながら生成水、未反応フェノール及びクロル
ベンゼンを5時間を要して反応物が乾固するまで蒸留回
収した。この乾固物の液体クロマトグラフィーによる分
析の結果、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルポン
と2.4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンとトリ体
との含有比は97.O:2.2:0.8であった。また
、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルポンの硫酸に
対する収率は94.1%であった。
−4−スルホン酸9.60(仕込み硫酸に対して5モル
%)を加えて反応温度を135〜140℃に保ち、減圧
度を調節しながら生成水、未反応フェノール及びクロル
ベンゼンを5時間を要して反応物が乾固するまで蒸留回
収した。この乾固物の液体クロマトグラフィーによる分
析の結果、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルポン
と2.4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンとトリ体
との含有比は97.O:2.2:0.8であった。また
、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルポンの硫酸に
対する収率は94.1%であった。
実施例3
フェノール230Q、98%硫酸100CI及びクロル
ベンゼン60Clの混合物に仕込み硫酸に対して5%モ
ルのベンゼンスルホン酸を加えて撹拌下に加熱した。以
下実施例1と同様に処理し、乾置物を得た。この乾固物
の液体クロマトグラフィーによる分析の結果、4,4′
−ジヒドロキシジフエニルスルホンと2,4′−ジヒド
ロキシジフエニルスルホンとトリ体との含有比は97.
2:2、O:0.8であった。また、4,4′−ジヒド
ロキシジフエニルスルホンの硫酸に対する収率は94.
1%であった。
ベンゼン60Clの混合物に仕込み硫酸に対して5%モ
ルのベンゼンスルホン酸を加えて撹拌下に加熱した。以
下実施例1と同様に処理し、乾置物を得た。この乾固物
の液体クロマトグラフィーによる分析の結果、4,4′
−ジヒドロキシジフエニルスルホンと2,4′−ジヒド
ロキシジフエニルスルホンとトリ体との含有比は97.
2:2、O:0.8であった。また、4,4′−ジヒド
ロキシジフエニルスルホンの硫酸に対する収率は94.
1%であった。
実施例4
フェノール207CI、98%硫酸100(J及びクロ
ルベンゼン50C1の混合物に仕込み硫酸に対して5%
モルのクロルベンゼン−4−スルホン酸を加えて撹拌下
に加熱した。以下実施例1と同様に処理し、乾固物を得
た。この乾固物の液体クロマトグラフィーによる分析の
結果、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルポンと2
,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンとトリ体との
含有比は97.9:1.7:0.4であった。また、4
゜4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンの硫酸に対す
る収率は95.7%であった。
ルベンゼン50C1の混合物に仕込み硫酸に対して5%
モルのクロルベンゼン−4−スルホン酸を加えて撹拌下
に加熱した。以下実施例1と同様に処理し、乾固物を得
た。この乾固物の液体クロマトグラフィーによる分析の
結果、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルポンと2
,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンとトリ体との
含有比は97.9:1.7:0.4であった。また、4
゜4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンの硫酸に対す
る収率は95.7%であった。
実施例5
フェノール122g、フェノールスルホン酸174g及
びO−クロルトルエン56gの混合物に仕込み硫酸に対
して2.5%モルのクロルベンゼン−2,4−ジスルホ
ン酸を加えて撹拌下に加熱した。以下実施例1と同様に
処理し、乾固物を得た。この乾固物の液体クロマトグラ
フィーによる分析の結果、4,4′−ジヒドロキシジフ
エニルスルホンと2,4′−ジヒドロキシジフエニルス
ルホンとトリ体との含有比は97.1 :2.2:O9
7であった。また、4.4’ −pヒドロキシジフェニ
ルスルホンのフェノールスルホン酸に対する収率は94
.7%であった。
びO−クロルトルエン56gの混合物に仕込み硫酸に対
して2.5%モルのクロルベンゼン−2,4−ジスルホ
ン酸を加えて撹拌下に加熱した。以下実施例1と同様に
処理し、乾固物を得た。この乾固物の液体クロマトグラ
フィーによる分析の結果、4,4′−ジヒドロキシジフ
エニルスルホンと2,4′−ジヒドロキシジフエニルス
ルホンとトリ体との含有比は97.1 :2.2:O9
7であった。また、4.4’ −pヒドロキシジフェニ
ルスルホンのフェノールスルホン酸に対する収率は94
.7%であった。
(以 上)
Claims (1)
- (1)フエノールとスルホン化剤又はフエノールスルホ
ン酸とを溶剤の存在下で脱水反応させ、次いで反応系の
温度を100〜200℃の間に維持し且つ溶剤を反応系
外に除去して4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホ
ンを析出せしめつつ脱水反応を更に進行させると共に溶
存する副生2,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン
の4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンへの異性
化反応を進行せしめ、最終的に溶剤及び未反応フエノー
ルの実質的に全てを系外に除去し、上記異性化反応を完
結せしめて4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン
を製造するに際し、反応系内に一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中Xはハロゲン原子、nは0、1又は2、mは1又
は2を示す。〕〕 で表わされる芳香族スルホン酸を反応系内に存在させる
ことを特徴とする高純度4,4′−ジヒドロキシジフエ
ニルスルホンの製造法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60084875A JPS61243059A (ja) | 1985-04-19 | 1985-04-19 | 高純度4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンの製造法 |
GB08630484A GB2186569B (en) | 1985-04-19 | 1986-04-17 | Process for preparing 4, 4'-dihydroxydiphenyl sulfone having high purity |
DE19863690212 DE3690212T1 (ja) | 1985-04-19 | 1986-04-17 | |
PCT/JP1986/000194 WO1986006370A1 (en) | 1985-04-19 | 1986-04-17 | Process for producing highly pure 4,4'-dihydroxydiphenyl sulfone |
US07/010,095 US4820831A (en) | 1985-04-19 | 1986-04-17 | Process for preparing 4,4'-dihydroxydiphenyl sulfone having high purity |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60084875A JPS61243059A (ja) | 1985-04-19 | 1985-04-19 | 高純度4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61243059A true JPS61243059A (ja) | 1986-10-29 |
JPH0460466B2 JPH0460466B2 (ja) | 1992-09-28 |
Family
ID=13842962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60084875A Granted JPS61243059A (ja) | 1985-04-19 | 1985-04-19 | 高純度4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンの製造法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4820831A (ja) |
JP (1) | JPS61243059A (ja) |
DE (1) | DE3690212T1 (ja) |
GB (1) | GB2186569B (ja) |
WO (1) | WO1986006370A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1991004245A1 (en) * | 1989-09-14 | 1991-04-04 | Konishi Chemical Ind. Co., Ltd. | Process for preparing 4,4'-dihydroxydiphenyl sulfone |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4996367A (en) * | 1989-12-20 | 1991-02-26 | Amoco Corporation | Process for making 4,4'-dihydroxydiphenyl sulfone |
US5241121A (en) * | 1989-12-29 | 1993-08-31 | Konishi Chemical Ind. Co., Ltd. | Process for preparation of 4,4'-dihydroxydiphenylsulfone |
EP0461272B1 (en) * | 1989-12-29 | 1997-08-13 | Konishi Chemical Ind. Co., Ltd. | Process for producing 4,4'-dihydroxydiphenyl sulfone |
FR2754179B1 (fr) * | 1996-10-08 | 1998-12-24 | Theramex | Nouvelle composition hormononale et son utilisation |
WO2001030356A1 (fr) | 1999-10-25 | 2001-05-03 | Laboratoire Theramex | Composition hormonale a base d'un progestatif et d'un estrogene et son utilisation |
US7456321B2 (en) * | 2002-09-25 | 2008-11-25 | Konishi Chemical Ind. Co., Ltd. | Process for producing high-purity 4,4′-dihydroxydiphenyl sulfone |
AR065816A1 (es) * | 2007-03-26 | 2009-07-01 | Theramex | Regimen anticonceptivo oral |
GB0921069D0 (en) | 2009-12-01 | 2010-01-13 | Bandodkar Hemant R | Process for the production of a sulfone polymer |
CN111393339A (zh) * | 2020-04-30 | 2020-07-10 | 南京清研高分子新材料有限公司 | 一种双酚s的制备方法 |
CN113651736A (zh) * | 2021-08-21 | 2021-11-16 | 九江中星医药化工有限公司 | 一种连续快速制备双酚s的方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3366692A (en) * | 1965-06-11 | 1968-01-30 | United States Pipe Foundry | Process for preparing 4, 4'-dihydroxydiphenyl sulfone |
JPS5133549B2 (ja) * | 1974-02-20 | 1976-09-20 | ||
JPS5198239A (en) * | 1975-02-24 | 1976-08-30 | Kojundo 4*4** jihidorokishijifuenirusurupponnoseizoho | |
GB2030566A (en) * | 1978-09-15 | 1980-04-10 | Ici Ltd | Preparation of 4,4'-dihydroxy- diphenylsulphone |
JPS6136253A (ja) * | 1984-07-27 | 1986-02-20 | Nikka Chem Ind Co Ltd | 4,4’−ジヒドロキシジフエニルスルホンの製造法 |
-
1985
- 1985-04-19 JP JP60084875A patent/JPS61243059A/ja active Granted
-
1986
- 1986-04-17 DE DE19863690212 patent/DE3690212T1/de not_active Withdrawn
- 1986-04-17 WO PCT/JP1986/000194 patent/WO1986006370A1/ja active Application Filing
- 1986-04-17 GB GB08630484A patent/GB2186569B/en not_active Expired
- 1986-04-17 US US07/010,095 patent/US4820831A/en not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1991004245A1 (en) * | 1989-09-14 | 1991-04-04 | Konishi Chemical Ind. Co., Ltd. | Process for preparing 4,4'-dihydroxydiphenyl sulfone |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4820831A (en) | 1989-04-11 |
GB2186569B (en) | 1989-02-01 |
GB2186569A (en) | 1987-08-19 |
DE3690212T1 (ja) | 1987-04-02 |
JPH0460466B2 (ja) | 1992-09-28 |
GB8630484D0 (en) | 1987-01-28 |
WO1986006370A1 (en) | 1986-11-06 |
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