JPS61170462A - タンポンの吸収体 - Google Patents
タンポンの吸収体Info
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- JPS61170462A JPS61170462A JP60012247A JP1224785A JPS61170462A JP S61170462 A JPS61170462 A JP S61170462A JP 60012247 A JP60012247 A JP 60012247A JP 1224785 A JP1224785 A JP 1224785A JP S61170462 A JPS61170462 A JP S61170462A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、生理処理用タンポンの吸収体に関し、更に詳
しくは、吸収体前部の繊維密度を後部の繊維密度より低
くして経血の初期吸収速度を向上させ、かつタンポンを
取り出す際に脱落する繊維の量を少なくしたタンポンの
吸収体に関する。
しくは、吸収体前部の繊維密度を後部の繊維密度より低
くして経血の初期吸収速度を向上させ、かつタンポンを
取り出す際に脱落する繊維の量を少なくしたタンポンの
吸収体に関する。
一般にこの種のタンポンは吸水性繊維を円柱状に圧縮成
形してなり、膣内に挿入された状態では、先端部から徐
々に経血を吸収し、先端部から徐々に膨潤するように構
成されている。しかしながら、経血の吸収量を充分にし
て、かつまた膣内への挿入を容易ならしめるには、繊維
の量を多くして高い繊維密度になるように圧縮成形され
るため、経血の吸収速度が遅く膨潤しにくくなり、場合
によっては経血がタンポンの側面を伝わって漏れること
があった。
形してなり、膣内に挿入された状態では、先端部から徐
々に経血を吸収し、先端部から徐々に膨潤するように構
成されている。しかしながら、経血の吸収量を充分にし
て、かつまた膣内への挿入を容易ならしめるには、繊維
の量を多くして高い繊維密度になるように圧縮成形され
るため、経血の吸収速度が遅く膨潤しにくくなり、場合
によっては経血がタンポンの側面を伝わって漏れること
があった。
このような欠点を解決する発明として特公昭55−17
583号公報に記載・の方法が開示されている。
583号公報に記載・の方法が開示されている。
この公知の方法はタンポンの吸収体の先端部の密度を0
.2〜0.8 g/crA、後端部の密度を0.8〜1
.5 g/aaにし、かつ先端部の長さがタンポンの吸
収体の全長の1710〜1/2を占めることを特徴とし
ている。しかしながら、この公知の方法によって製造し
たタンポンは水のような粘度の低い液体に対しては確か
に吸収速度が速く吸収量も多くなっているが、経血の如
き高粘性の液体に対しては吸収速度が充分に速くないの
で、前述のような従来のタンポンの吸収体の欠点を解消
していない。この理由としては、タンポンの吸収体に使
用されているレーヨン等の吸水性繊維には一般に油剤(
仕上げ剤)が付着されており、油剤の付着が経血の吸収
を妨害する場合があること、及び後端部の密度が0.8
〜1.5 g/aAでは繊維密度が高すぎて経血が吸収
されにくいことが挙げられる。 繊維に油剤が付着され
ているのは紡績、製編、染色、帯電防止などの種々の目
的のためであり、油剤を付着するのは加工適性上必要不
可欠なことである。
.2〜0.8 g/crA、後端部の密度を0.8〜1
.5 g/aaにし、かつ先端部の長さがタンポンの吸
収体の全長の1710〜1/2を占めることを特徴とし
ている。しかしながら、この公知の方法によって製造し
たタンポンは水のような粘度の低い液体に対しては確か
に吸収速度が速く吸収量も多くなっているが、経血の如
き高粘性の液体に対しては吸収速度が充分に速くないの
で、前述のような従来のタンポンの吸収体の欠点を解消
していない。この理由としては、タンポンの吸収体に使
用されているレーヨン等の吸水性繊維には一般に油剤(
仕上げ剤)が付着されており、油剤の付着が経血の吸収
を妨害する場合があること、及び後端部の密度が0.8
〜1.5 g/aAでは繊維密度が高すぎて経血が吸収
されにくいことが挙げられる。 繊維に油剤が付着され
ているのは紡績、製編、染色、帯電防止などの種々の目
的のためであり、油剤を付着するのは加工適性上必要不
可欠なことである。
又、従来の生理用タンポンの吸収体は、−iに坪量30
0〜1000g/ rrr程度の繊維ウェブの如き締片
をそのまま又は折り畳んで、直径方向及び長さ方向に圧
縮成形する方法、あるいは坪量4゜gird程度の薄い
繊維ウェブを渦巻状にして直径方向に圧縮する方法等に
よって製造されている。
0〜1000g/ rrr程度の繊維ウェブの如き締片
をそのまま又は折り畳んで、直径方向及び長さ方向に圧
縮成形する方法、あるいは坪量4゜gird程度の薄い
繊維ウェブを渦巻状にして直径方向に圧縮する方法等に
よって製造されている。
しかし、繊維ウェブは一般に微小繊維(繊維くず)や1
0+am以下の短繊維を含んでおり、又、繊維同志の絡
み合いも少ないために、使用後にタンポンを取り出す際
に繊維が脱落して膣内に残るという欠点があった。より
詳細には、膣内に挿入され経血を吸収して膨潤したタン
ポンと膣壁との接触及び取り出し時の摩擦抵抗によりタ
ンポンの吸収体を構成する繊維の一部、特にタンポンの
外周面を構成する繊維の一部が脱落して膣内に残ってし
まうという欠点があった。
0+am以下の短繊維を含んでおり、又、繊維同志の絡
み合いも少ないために、使用後にタンポンを取り出す際
に繊維が脱落して膣内に残るという欠点があった。より
詳細には、膣内に挿入され経血を吸収して膨潤したタン
ポンと膣壁との接触及び取り出し時の摩擦抵抗によりタ
ンポンの吸収体を構成する繊維の一部、特にタンポンの
外周面を構成する繊維の一部が脱落して膣内に残ってし
まうという欠点があった。
上記の欠点の解決策として繊維ウェブをニードリングに
よってまとめるという方法が特開昭49−59498号
公報に開示されている。しかし、この方法では、繊維同
志の絡み合いは向上するが、金属製の針を用いてニード
リングするので繊維を傷つけ、繊維の長さが短くなって
、かえって短繊維の割合が多(なったり、あるいは針折
れが生じ、これがタンポンの吸収体に混入したりする場
合があるという新たな欠点が生じていた。
よってまとめるという方法が特開昭49−59498号
公報に開示されている。しかし、この方法では、繊維同
志の絡み合いは向上するが、金属製の針を用いてニード
リングするので繊維を傷つけ、繊維の長さが短くなって
、かえって短繊維の割合が多(なったり、あるいは針折
れが生じ、これがタンポンの吸収体に混入したりする場
合があるという新たな欠点が生じていた。
また、取り出し用紐の接合の仕方に着目した提案として
実公昭59−25376号公報があるが、特に微小繊維
(繊維くず)及び短繊維の脱落という面で不十分なもの
であった。
実公昭59−25376号公報があるが、特に微小繊維
(繊維くず)及び短繊維の脱落という面で不十分なもの
であった。
以上述べた如く、従来の生理用タンポンの吸収体には、
次のような欠点があった。
次のような欠点があった。
■経血の如き高粘性の液体に対し初期の吸収速度が遅い
。
。
■使用後のタンポンを取り出す際に脱落する繊維の量が
多い。
多い。
本発明者らは上述の問題点を解決すぺ(鋭意研究の結果
、本発明を完成するに至った。
、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、吸水性繊維を主体とする繊維積層体に
液体を噴射させることにより繊維が絡合されたシート状
物を形成し、該シート状物を圧縮成形してなるタンポン
の吸収体であって、該吸収体が前部を形成する第1の部
位と後部を形成する第2の部位からなり、第1の部位の
繊維密度が第2の部位の繊維密度より低いことを特徴と
するタンポンの吸収体を提供するものである。
液体を噴射させることにより繊維が絡合されたシート状
物を形成し、該シート状物を圧縮成形してなるタンポン
の吸収体であって、該吸収体が前部を形成する第1の部
位と後部を形成する第2の部位からなり、第1の部位の
繊維密度が第2の部位の繊維密度より低いことを特徴と
するタンポンの吸収体を提供するものである。
以下、本発明の実施態様を図面を用いて詳細に説明する
。
。
本発明において、吸水性繊維を主体とする繊維積層体(
繊維ウェブ)は紡績用カード或いはガーネット、その他
の装置により形成される。
繊維ウェブ)は紡績用カード或いはガーネット、その他
の装置により形成される。
繊維配列の方法としてはウェブの長さの方向にほぼ平行
に配列したもの(parallel−1aid)や、ウ
ェブを折り畳んで交差配列したもの(cross−1a
id)等があり、これらの方法により第1図に示すよう
な繊維積層体1を形成する。また、繊維配列がランダム
で方向性のないエアレイ(air−1ay)といった方
法によっても本発明に用いられる繊維積層体1を得るこ
とができる。
に配列したもの(parallel−1aid)や、ウ
ェブを折り畳んで交差配列したもの(cross−1a
id)等があり、これらの方法により第1図に示すよう
な繊維積層体1を形成する。また、繊維配列がランダム
で方向性のないエアレイ(air−1ay)といった方
法によっても本発明に用いられる繊維積層体1を得るこ
とができる。
このようにして得られた繊維積層体1はベルト4により
液体噴射工程へと運ばれる。液体噴射工程では繊維積層
体1に対して、第1図に示す矢印2の方向から液体を噴
射する。液体は一般的には水であるが、本発明において
は繊維に付着している油剤を洗い落とすという目的があ
るので、水よりも温水、熱水等の加熱された水の方が効
果的な場合が多い。このように液体を噴射した後、乾燥
装置13により乾燥して繊維が絡合された繊維シート状
物3を得る。本発明においては、繊維シート状物3を構
成する繊維の絡み具合が重要であり、又、繊維に付着し
ている油剤を洗い落とすことが大切であるが、この目的
に対しては液体の噴射圧力が10kg/aa以上である
ことが好ましく、これ以下の圧力で製造された繊維シー
ト状物は繊維の絡み合いの程度が少なく、タンポンの吸
収体に圧縮成形され、使用される時に脱落繊維が多くな
ってしまうし、油剤の洗浄効果もあまり期待できない。
液体噴射工程へと運ばれる。液体噴射工程では繊維積層
体1に対して、第1図に示す矢印2の方向から液体を噴
射する。液体は一般的には水であるが、本発明において
は繊維に付着している油剤を洗い落とすという目的があ
るので、水よりも温水、熱水等の加熱された水の方が効
果的な場合が多い。このように液体を噴射した後、乾燥
装置13により乾燥して繊維が絡合された繊維シート状
物3を得る。本発明においては、繊維シート状物3を構
成する繊維の絡み具合が重要であり、又、繊維に付着し
ている油剤を洗い落とすことが大切であるが、この目的
に対しては液体の噴射圧力が10kg/aa以上である
ことが好ましく、これ以下の圧力で製造された繊維シー
ト状物は繊維の絡み合いの程度が少なく、タンポンの吸
収体に圧縮成形され、使用される時に脱落繊維が多くな
ってしまうし、油剤の洗浄効果もあまり期待できない。
又、繊維積層体に含まれる微小繊維(繊維くず)や10
mm程度以下の短繊維を取り除くという効果も不十分な
ものとなってしまうために、タンポンの吸収体に成形さ
れ、使用された時にこのような短い繊維の脱落が起こっ
てしまう。
mm程度以下の短繊維を取り除くという効果も不十分な
ものとなってしまうために、タンポンの吸収体に成形さ
れ、使用された時にこのような短い繊維の脱落が起こっ
てしまう。
本発明の繊維積層体を構成する吸水性繊維の種類は、一
般にタンポンの吸収体に用いられるものであればよく、
レーヨン、脱脂綿又はそれらの混合物を例示することが
できる。又、疎水性繊維の若干の混合も構わない。繊維
径についても特に制限はないが、タンポンの吸収体に用
いられるものであるから吸水性能の点から1〜5デニ一
ル程度のものが適切である。繊維長については、脱落繊
維の量を少なくするという本発明の目的から20ma+
以上のものが適当であり、更には30w+s以上のもの
が好適である。
般にタンポンの吸収体に用いられるものであればよく、
レーヨン、脱脂綿又はそれらの混合物を例示することが
できる。又、疎水性繊維の若干の混合も構わない。繊維
径についても特に制限はないが、タンポンの吸収体に用
いられるものであるから吸水性能の点から1〜5デニ一
ル程度のものが適切である。繊維長については、脱落繊
維の量を少なくするという本発明の目的から20ma+
以上のものが適当であり、更には30w+s以上のもの
が好適である。
液体を噴射される繊維積層体1の坪量は圧縮成形して得
られるタンポンの吸収体の形状によって異なってくるが
特に制限はない。
られるタンポンの吸収体の形状によって異なってくるが
特に制限はない。
前述したような液体を噴射させることにより繊維を絡合
させる方法では、液体を噴射する際のノズルの形状等に
より繊維の絡合の程度が影響されることがあるが、本発
明の吸水性繊維を主体とするシート状物をつくる場合、
ノズルの形状はどのようなものであっても構わない。又
、第2図に示すように同時に異なる方向2.2°、2#
から液体を噴射したり、繊維積層体1に対し上下の両側
から液体を同時に、又は別々に噴射して繊維の絡合を効
率的に行う方法も例示することができる。
させる方法では、液体を噴射する際のノズルの形状等に
より繊維の絡合の程度が影響されることがあるが、本発
明の吸水性繊維を主体とするシート状物をつくる場合、
ノズルの形状はどのようなものであっても構わない。又
、第2図に示すように同時に異なる方向2.2°、2#
から液体を噴射したり、繊維積層体1に対し上下の両側
から液体を同時に、又は別々に噴射して繊維の絡合を効
率的に行う方法も例示することができる。
本発明のタンポンの吸収体の圧縮成形される前の状態の
例を第3図及び第4図に示した。各々斜線を施した部分
、即ちタンポンの吸収体の後部を形成する第2の部位6
の繊維密度が他の部分に比べて高くなっており、膣内に
挿入された状態で早く経血と接する、タンポンの吸収体
の前部を形成する第1の部位5は繊維密度が低くなって
いる。このようにタンポンの吸収体に圧縮成形される繊
維積層体に繊維密度の高低を生じさせるには、繊維積層
体に対する液体の噴射圧力を繊維積層体の部分によって
変えればよく、噴射圧力の高い部分を高密度に、噴射圧
力の低い部分を低密度にすることができる。あるいは繊
維積層体に対する液体の噴射回数を繊維積層体の部分に
よって変えることによって、噴射回数の多い部分は繊維
密度を高く、噴射回数の少ない部分は繊維密度を低くす
ることができる。
例を第3図及び第4図に示した。各々斜線を施した部分
、即ちタンポンの吸収体の後部を形成する第2の部位6
の繊維密度が他の部分に比べて高くなっており、膣内に
挿入された状態で早く経血と接する、タンポンの吸収体
の前部を形成する第1の部位5は繊維密度が低くなって
いる。このようにタンポンの吸収体に圧縮成形される繊
維積層体に繊維密度の高低を生じさせるには、繊維積層
体に対する液体の噴射圧力を繊維積層体の部分によって
変えればよく、噴射圧力の高い部分を高密度に、噴射圧
力の低い部分を低密度にすることができる。あるいは繊
維積層体に対する液体の噴射回数を繊維積層体の部分に
よって変えることによって、噴射回数の多い部分は繊維
密度を高く、噴射回数の少ない部分は繊維密度を低くす
ることができる。
このようにして得られた繊維の絡合した繊維シート状物
の一例の斜視図を第5図に示したが、これはA−A”の
方向に紐が縫着されて第3図のようになされ、次いで圧
縮成形されて第6図に示す如きタンポンとなる。前述の
方法によれば、繊維シート状物の繊維密度の低い部分5
は厚く、繊維密度の高い部分6は薄く (第5図)なる
が、これはタンポンにとって好都合である。
の一例の斜視図を第5図に示したが、これはA−A”の
方向に紐が縫着されて第3図のようになされ、次いで圧
縮成形されて第6図に示す如きタンポンとなる。前述の
方法によれば、繊維シート状物の繊維密度の低い部分5
は厚く、繊維密度の高い部分6は薄く (第5図)なる
が、これはタンポンにとって好都合である。
その理由は、繊維の圧縮品であるタンポンの吸収体は経
血を吸収すると、吸収前の繊維シート状物の形状に戻ろ
うとする性質があるので、使用後にタンポンを取り出す
際にタンポンの後部の体積が前部の体積に比べて小さく
容易に取り出せるからである。
血を吸収すると、吸収前の繊維シート状物の形状に戻ろ
うとする性質があるので、使用後にタンポンを取り出す
際にタンポンの後部の体積が前部の体積に比べて小さく
容易に取り出せるからである。
繊維密度の高低を生じさせる第2の方法としては、第7
図(a)のように適当な坪量の繊維積層体10.10’
、 10”を重ね合わせた後に液体を噴射して第7図
中)に示すようなほぼ均等な厚さの繊維シート状物とす
る方法がある。このようにすれば斜線部分6は繊維密度
が高く、他の部分5は繊維密度が低いのでタンポンの吸
収体に加工されたときに先端部分は吸収速度が速くなる
。
図(a)のように適当な坪量の繊維積層体10.10’
、 10”を重ね合わせた後に液体を噴射して第7図
中)に示すようなほぼ均等な厚さの繊維シート状物とす
る方法がある。このようにすれば斜線部分6は繊維密度
が高く、他の部分5は繊維密度が低いのでタンポンの吸
収体に加工されたときに先端部分は吸収速度が速くなる
。
次に他の実施例について述べる。それは上述したような
方法によって第8図に示すような両端部5,5”の繊維
密度を中央部6の繊維密度より低くした長方形の繊維シ
ート状物11を形成し、そのシート状物11の2枚を第
9図に示すように十字状に積層してその中央部12に紐
7を付け、その部分が後端となるように突出させた後、
圧縮成形することにより得られる、第6図と同様なタン
ポンである。このようなタンポンはその製造の過程から
もわかるように、経血を吸収した際に落下傘状に膨潤し
て開くので経血が漏れにくく、又、使用後の取り出しも
容易であるという優れた特徴を有する ここでタンポンの繊維密度について考えてみる。先にも
述べたように、本発明のタンポンは第6図に示すように
、前部を形成する第1の部位8の繊維密度が、後部を形
成する第2の部位9の繊維密度より低くなるように圧縮
成形されているが、タンポンの吸収体の第1の部位及び
第2の部位の密度と各々のタンポンの吸収体全体に占め
る体積割合が第1表に示すように異なる数種の第3図の
如きタンポンの吸収体を試作し、以下に示す3種の試験
液を用いて吸収速度を測定するという実験を行った。
方法によって第8図に示すような両端部5,5”の繊維
密度を中央部6の繊維密度より低くした長方形の繊維シ
ート状物11を形成し、そのシート状物11の2枚を第
9図に示すように十字状に積層してその中央部12に紐
7を付け、その部分が後端となるように突出させた後、
圧縮成形することにより得られる、第6図と同様なタン
ポンである。このようなタンポンはその製造の過程から
もわかるように、経血を吸収した際に落下傘状に膨潤し
て開くので経血が漏れにくく、又、使用後の取り出しも
容易であるという優れた特徴を有する ここでタンポンの繊維密度について考えてみる。先にも
述べたように、本発明のタンポンは第6図に示すように
、前部を形成する第1の部位8の繊維密度が、後部を形
成する第2の部位9の繊維密度より低くなるように圧縮
成形されているが、タンポンの吸収体の第1の部位及び
第2の部位の密度と各々のタンポンの吸収体全体に占め
る体積割合が第1表に示すように異なる数種の第3図の
如きタンポンの吸収体を試作し、以下に示す3種の試験
液を用いて吸収速度を測定するという実験を行った。
試験条件は以下の通りである。
1)液体の噴射方法:
50℃の温水を直径0.16mmのノズルから40〜8
0kg/−の圧力で噴射した。ノズル間距離は0.16
71IIIである。
0kg/−の圧力で噴射した。ノズル間距離は0.16
71IIIである。
2)タンポンの大きさ:直径11vs 長さ50mm
3)使用繊維:レーヨン 3デニ一ル51++++w4
)試験液: 〔水〕コンゴーレッド水溶液4cps (25℃)〔血
液A〕馬脱繊維血 粘度2BCI)! (25℃)〔血
液B〕馬脱繊維血 粘度83cps (25℃)5)試
験方法: 弾力性のある内径約10mmのゴム管にタンポンをセン
トし、タンポンの先端が上になるようにしてタンポンの
先端側に試験液5gを一気に入れて、試験液を吸収し終
わるまでの時間を測定する。
3)使用繊維:レーヨン 3デニ一ル51++++w4
)試験液: 〔水〕コンゴーレッド水溶液4cps (25℃)〔血
液A〕馬脱繊維血 粘度2BCI)! (25℃)〔血
液B〕馬脱繊維血 粘度83cps (25℃)5)試
験方法: 弾力性のある内径約10mmのゴム管にタンポンをセン
トし、タンポンの先端が上になるようにしてタンポンの
先端側に試験液5gを一気に入れて、試験液を吸収し終
わるまでの時間を測定する。
6)密度の算出:
密度が急激に変化している面でタンポンを2つに分け、
前部を形成する第1の部位、後部を形成する第2の部位
の平均密度とタンポン吸収体全体の平均密度を算出した
。
前部を形成する第1の部位、後部を形成する第2の部位
の平均密度とタンポン吸収体全体の平均密度を算出した
。
試験結果は第1表に示した。
第1表の結果からは、試験液が水の場合、タンポンの吸
収体の第1の部位の繊維密度を第2の部位に比べて低く
していないもの(N18.10)や第1の部位、第2の
部位とも密度のかなり高いもの(N19.10)でも吸
収速度は速(タンポンの吸収体として優れているかのよ
うに見える。
収体の第1の部位の繊維密度を第2の部位に比べて低く
していないもの(N18.10)や第1の部位、第2の
部位とも密度のかなり高いもの(N19.10)でも吸
収速度は速(タンポンの吸収体として優れているかのよ
うに見える。
しかし、実際に吸収すべき経血は粘度が高(、血液Aや
血液Bのような高粘性の液体の吸収速度の速いものがタ
ンポンの吸収体としては望ましい。
血液Bのような高粘性の液体の吸収速度の速いものがタ
ンポンの吸収体としては望ましい。
第1表の阻4と魚7の比較かられかるように、本発明の
タンポンの吸収体は液体の噴射によって油剤の付着量が
少なくなっているので吸収速度が速い。また第1の部位
の密度が低くなされていることも吸収速度に良い影響を
与えている。
タンポンの吸収体は液体の噴射によって油剤の付着量が
少なくなっているので吸収速度が速い。また第1の部位
の密度が低くなされていることも吸収速度に良い影響を
与えている。
又、タンポンの吸収体の第1の部位の繊維密度は0.5
g/cm3以下が好ましく 、0.2〜0.4 g/
aaが更に好ましい。第2の部位の繊維密度は0.5〜
0.8 g/adが適切である。更にタンポンの吸収体
全体の平均密度は0.7g/cm3以下が望ましく、こ
れ以上の平均密度であるタンポンの吸収体は本質的に経
血のような高粘性の液体の吸収が遅く、タンポンの側面
を伝わって経血が漏れることが多い。逆に第1の部位、
第2の部位とも、平均繊維密度を例えば0.2 g/c
m3以下の様に低(すれば、本発明の如く液体を噴射し
た繊維シート状物を用いなくても、血液に対してさえ吸
収速度が速い、しかしながら、このようなタンポンの吸
収体は吸収量が少な(、タンポンとして不満足なもので
ある。又、実験の結果、第1の部位の、タンポンの吸収
体全体に占める体積割合は30%以上が良く、40〜7
0%が最も適当であることが確認された。第1の部位の
体積割合が30%未満では経血の初期吸収速度が遅くな
り、又、70%を超えた場合は比較的吸収量が少なくな
る傾・向を示した。
g/cm3以下が好ましく 、0.2〜0.4 g/
aaが更に好ましい。第2の部位の繊維密度は0.5〜
0.8 g/adが適切である。更にタンポンの吸収体
全体の平均密度は0.7g/cm3以下が望ましく、こ
れ以上の平均密度であるタンポンの吸収体は本質的に経
血のような高粘性の液体の吸収が遅く、タンポンの側面
を伝わって経血が漏れることが多い。逆に第1の部位、
第2の部位とも、平均繊維密度を例えば0.2 g/c
m3以下の様に低(すれば、本発明の如く液体を噴射し
た繊維シート状物を用いなくても、血液に対してさえ吸
収速度が速い、しかしながら、このようなタンポンの吸
収体は吸収量が少な(、タンポンとして不満足なもので
ある。又、実験の結果、第1の部位の、タンポンの吸収
体全体に占める体積割合は30%以上が良く、40〜7
0%が最も適当であることが確認された。第1の部位の
体積割合が30%未満では経血の初期吸収速度が遅くな
り、又、70%を超えた場合は比較的吸収量が少なくな
る傾・向を示した。
本発明のタンポンの吸収体は、以上述べたように、前部
を形成する第1の部位の繊維密度が後部を形成する第2
の部位の繊維密度に比べて低く、かつ油剤の付着量も低
くなされているので、経血の如き高粘性の液体に対して
も初期の吸収速度が速く、万一3〜5gの経血が一度に
排出されても漏れることなく吸収する。又、本発明のタ
ンポンの吸収体は吸収体に圧縮成形される繊維シート状
物が繊維積層体に液体を噴射して形成されているので、
微小繊維や短繊維の含まれる割合が少な(、使用時にタ
ンポンから脱落する繊維の量が従来のタンポンの吸収体
に比べて格段に少ない。
を形成する第1の部位の繊維密度が後部を形成する第2
の部位の繊維密度に比べて低く、かつ油剤の付着量も低
くなされているので、経血の如き高粘性の液体に対して
も初期の吸収速度が速く、万一3〜5gの経血が一度に
排出されても漏れることなく吸収する。又、本発明のタ
ンポンの吸収体は吸収体に圧縮成形される繊維シート状
物が繊維積層体に液体を噴射して形成されているので、
微小繊維や短繊維の含まれる割合が少な(、使用時にタ
ンポンから脱落する繊維の量が従来のタンポンの吸収体
に比べて格段に少ない。
尚、本発明のタンポンの吸収体をいわゆるアプリケータ
ー(挿入具)に装填したものも本発明に含まれるのは当
然である。
ー(挿入具)に装填したものも本発明に含まれるのは当
然である。
第1図及び第2図は本発明のタンポンに使用される繊維
シート状物の製造工程を示す略示断面図、第3図及び第
4図は本発明のタンポンの吸収体の圧縮成形される直前
の例を示す斜視図、第5図は本発明に用いられる繊維シ
ート状物の一例を示す斜視図、第6図は本発明にかかる
タンポンの一例を示す正面図、第7図は本発明に用いら
れる繊維シート状物の別の例を示す斜視図で、(a)は
液体が噴射される前、(b)は噴射後の図である。第8
図は本発明に用いられる繊維シート状物の更に別の例を
示す斜視図、第9図はこの繊維シート状物を圧縮成形す
る際の状態を示す斜視図である。 1:繊維積層体 2.2”、2”:液体の噴射方向を示す矢印3:繊維シ
ート状物 4:ベルト 5.5’:繊維シート状物の低密度部分6:繊維シート
状物の高密度部分 7:紐 8:低密度部分 9:高密度部分 10、10’ 、 10” :繊維積層体11:長方形
の繊維シート状物 12:中央部 13:乾燥装置 第1図 第2図 第3図 第4図 第6図 第5図 第 7 図 (a) (b) 第8図 第9図
シート状物の製造工程を示す略示断面図、第3図及び第
4図は本発明のタンポンの吸収体の圧縮成形される直前
の例を示す斜視図、第5図は本発明に用いられる繊維シ
ート状物の一例を示す斜視図、第6図は本発明にかかる
タンポンの一例を示す正面図、第7図は本発明に用いら
れる繊維シート状物の別の例を示す斜視図で、(a)は
液体が噴射される前、(b)は噴射後の図である。第8
図は本発明に用いられる繊維シート状物の更に別の例を
示す斜視図、第9図はこの繊維シート状物を圧縮成形す
る際の状態を示す斜視図である。 1:繊維積層体 2.2”、2”:液体の噴射方向を示す矢印3:繊維シ
ート状物 4:ベルト 5.5’:繊維シート状物の低密度部分6:繊維シート
状物の高密度部分 7:紐 8:低密度部分 9:高密度部分 10、10’ 、 10” :繊維積層体11:長方形
の繊維シート状物 12:中央部 13:乾燥装置 第1図 第2図 第3図 第4図 第6図 第5図 第 7 図 (a) (b) 第8図 第9図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、吸水性繊維を主体とする繊維積層体に液体を噴射さ
せることにより繊維が絡合されたシート状物を形成し、
該シート状物を圧縮成形してなるタンポンの吸収体であ
って、該吸収体が前部を形成する第1の部位と後部を形
成する第2の部位からなり、第1の部位の繊維密度が第
2の部位の繊維密度より低いことを特徴とするタンポン
の吸収体。 2、第1の部位の平均繊維密度が0.5g/cm^3以
下であり、全体の平均繊維密度が0.7g/cm^3以
下である特許請求の範囲第1項記載のタンポンの吸収体
。 3、第1の部位の体積が吸収体全体の体積の30〜70
%である特許請求の範囲第1項又は第2項記載のタンポ
ンの吸収体。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60012247A JPS61170462A (ja) | 1985-01-25 | 1985-01-25 | タンポンの吸収体 |
US06/816,860 US4714466A (en) | 1985-01-25 | 1986-01-07 | Absorbent member for tampon |
DE8686100449T DE3682686D1 (de) | 1985-01-25 | 1986-01-15 | Absorbierendes teil fuer tampon und verfahren zu seiner herstellung. |
EP19860100449 EP0189102B1 (en) | 1985-01-25 | 1986-01-15 | Absorbent member for tampon and process for production of the same |
ES551020A ES8701484A1 (es) | 1985-01-25 | 1986-01-17 | Un procedimiento para producir un miembro absorbente para un tampon |
CA 500349 CA1291324C (en) | 1985-01-25 | 1986-01-24 | Absorbent member for tampon |
US07/049,983 US4835042A (en) | 1985-01-25 | 1987-05-15 | Absorbent member |
SG122292A SG122292G (en) | 1985-01-25 | 1992-12-01 | Absorbent member for tampon and process for production of the same |
HK16893A HK16893A (en) | 1985-01-25 | 1993-03-04 | Absorbent member for tampon and process for production of the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60012247A JPS61170462A (ja) | 1985-01-25 | 1985-01-25 | タンポンの吸収体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61170462A true JPS61170462A (ja) | 1986-08-01 |
Family
ID=11800034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60012247A Pending JPS61170462A (ja) | 1985-01-25 | 1985-01-25 | タンポンの吸収体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61170462A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008543520A (ja) * | 2005-06-28 | 2008-12-04 | エスセーアー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー | タンポン |
WO2010050424A1 (ja) | 2008-10-31 | 2010-05-06 | ユニ・チャーム株式会社 | タンポン用吸収体 |
-
1985
- 1985-01-25 JP JP60012247A patent/JPS61170462A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008543520A (ja) * | 2005-06-28 | 2008-12-04 | エスセーアー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー | タンポン |
WO2010050424A1 (ja) | 2008-10-31 | 2010-05-06 | ユニ・チャーム株式会社 | タンポン用吸収体 |
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