JPS605887Y2 - 電気かみそりのキワゾリ刃 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気かみそりのキワゾリ刃構造に関腰消費電
力の減少と切れ味の向上とを計ることを目的とする。

固定刃に可動刃が圧接摺動するキワゾリ刃は刃先部を内
側端部にて互いに圧接摺動するものであるがこの種の従
来のものは、固定刃と可動刃の圧着手段、例えばコイル
バネ、板バネ、線バネなどの着力点が刃先部、即ちくし
刃部より内方に設けられているものであった。

この場合圧着力が刃先部と内方の端部に働くものである
が、多くのキワゾリ刃構造、特にかみそり本体よりキワ
ゾリ刃が突出移動するものは上記着力位置が刃先部に対
し内方端部に近くなり、従って刃先部の圧着力が弱まり
、又消費電力を多くするものであった。

本考案は、先端にくし刃が形成された固定刃と、先端に
設けられたくし刃が固定刃の前記くし刃と摺接する可動
刃と、前記固定刃が支持される基板と、前記可動刃が前
記固定刃に圧着されるように可動刃を圧着するバネ部材
とを有し、固定刃と可動刃の前記各くし刃が設けられた
くし刃領域の両側端部において前記バネ部材が可動刃を
圧着するものである。

以下本考案を図面に基づいて詳細に説明する。

第１図は要部の組立断面図、第２図は第１図におけるキ
ワゾリ刃の平面図、第３図は第２図の正面図である。

１は本体ケースであり電気かみそりの構成部品が収納さ
れている。

２は本体ケース１に着脱自在なる上ケースで外刃枠を保
持する外枠基板であってもよい。

３は固定刃であり内方の一端を止メネジ４にて基板５の
両側端に設けた凸壁６に固着されている。

固定刃３の中間位置は下方に曲がって摺接部７が設けら
れ先端も下方に曲げられ、くし刃が形成された刃先部８
が構成される。

９は可動刃で固定刃３に摺接する。

可動刃９の先端はくし刃が形成せられて刃先部１０とな
っている。

固定刃３への可動刃９の圧着方法は基板５先方に包がん
のごとく配設されたコイルバネ１１による。

該コイルバネ１１は、第２図、第３図の如く、固定刃３
の刃先部８と可動刃９の刃先部１０より戒るくし刃領域
１２の両側方に配設されている。

従って刃先部８，１０は確実に密着しコイルバネ力が高
効率にて毛切断に寄与する。

基板５は内方が小ネジ１３にて本体ケース１に固着され
る。

又基板５においてコイルバネ１１をくし刃の側方に配設
するため、くし刃領域１２の側端部の先端５ａ、５ａは
くし刃８、又は１０の刃先と略同−位置と腰くし刃領域
１２においては第２図５ｂの如く内方にくぼませである
。

よって該先端５ａ、５ａにて皮膚のガードをなし、５ｂ
にて毛切断のさまたげを防止する。

第４図は他の実施例でありバネ部材を線バネ、又は板バ
ネ２１とし、該バネ２１の後端を固定刃２３の小孔２５
，２５にて取着し、先端を可動刃２９の案内孔３０に挿
入したものである。

この他バネ部材として、＜シ刃領域１２の両側端部にマ
グネットを配するようにしてもよい。

このように本考案によればくし刃領域の両側端部に固定
刃と可動刃のバネ部材を設けたので圧着力がほとんどく
し刃のみに与えられキワゾリ刃の効率を高めることがで
きる。

即ちくし刃の圧着力が高められるので切れ味が増し後端
の摺接個所の圧着力がほとんどなくなるので無駄な抵抗
がなくなり消費電力が低減するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例で、第１図は要部の組立断面図、第
２図は第１図のキワゾリ刃の平面図、第３図は第２図の
正面図、第４図は他の実施例の要部の組立断面図である
。 ３．２３・・・・・・固定刃、５・・・・・・基板、９
，２９・・・・・・可動刃、８，９・・・・・・くし刃
（刃先部）、１２・・・・・・くし刃領域、１１・・・
・・・コイルバネ、２１・・・・・・線バネ（又は板バ
ネ）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端にくし刃が形成された固定刃と、先端に設けられた
   くし刃が固定刃の前記くし刃と摺接する可動刃と、前記
   固定刃が支持される基板と、前記可動刃が前記固定刃に
   圧着されるように可動刃を圧着するバネ部材とを有し、
   固定刃と可動刃の前記各くし刃が設けられたくし刃領域
   の両側端部において前記バネ部材が可動刃を圧着するこ
   とを特徴とする電気かみそりのキワゾリ刃。