JPS6045643B2 - 抗菌性材料の製造方法 - Google Patents
抗菌性材料の製造方法Info
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- JPS6045643B2 JPS6045643B2 JP11265978A JP11265978A JPS6045643B2 JP S6045643 B2 JPS6045643 B2 JP S6045643B2 JP 11265978 A JP11265978 A JP 11265978A JP 11265978 A JP11265978 A JP 11265978A JP S6045643 B2 JPS6045643 B2 JP S6045643B2
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- antibacterial
- polymer
- film
- emulsion
- porous
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は高分子物質からなる粒子状物、繊維または
各種成形物に抗菌性金属イオンとしての銀イオンをイオ
ン結合させた抗菌性材料の製造方法に関する。
各種成形物に抗菌性金属イオンとしての銀イオンをイオ
ン結合させた抗菌性材料の製造方法に関する。
銀イオンがすぐれた抗菌性を示すことは古くからよく
知られており、この抗菌性金属イオンは、例えば硝酸銀
などの如き塩の形て殺菌剤または消毒剤として各種分野
て広く用いられている。
知られており、この抗菌性金属イオンは、例えば硝酸銀
などの如き塩の形て殺菌剤または消毒剤として各種分野
て広く用いられている。
しかしながら、この抗菌剤は、強い抗菌力を有している
が、溶液状で取り扱いにくく用途が限定される。 この
発明は、この抗菌性イオンを官能基を有する特定の高分
子からなる固形物質に反応作用させ−て、上記の官能基
により抗菌性イオンを固定することにより、エマルジョ
ン、サイペンジヨン、ペ ースト、粉末、粒状、シート
、フィルムなどの単独の形態、あるいは織布、プラスチ
ックフィルムなどの担持体に担持させた形態での使用を
可能にしてその用途を拡大し、かつ長期持続性に優れた
徐放性の抗菌性材料を提供しようとするものてある。
が、溶液状で取り扱いにくく用途が限定される。 この
発明は、この抗菌性イオンを官能基を有する特定の高分
子からなる固形物質に反応作用させ−て、上記の官能基
により抗菌性イオンを固定することにより、エマルジョ
ン、サイペンジヨン、ペ ースト、粉末、粒状、シート
、フィルムなどの単独の形態、あるいは織布、プラスチ
ックフィルムなどの担持体に担持させた形態での使用を
可能にしてその用途を拡大し、かつ長期持続性に優れた
徐放性の抗菌性材料を提供しようとするものてある。
すなわち、この発明は、スルホン基含有量がポリマー
1ダあたり0.008〜2.4ミリ当量であるスルホン
基含有の(メタ)アクリル酸アルキルエステ・ル系ポリ
マーからなる粒子状物、繊維または多孔性凝固物、フィ
ルム、シートなどの成形物を硝酸銀水溶液て処理するこ
とにより、上記粒子状物、繊維または成形物に含まれる
スルホン基に抗菌性金属イオンとしての銀イオンを上記
ポリマー1ダあたり0.0009〜0.9ミリモルの割
合でイオン結合させるようにしたことを特徴とする抗菌
性材料の製造方法に係るものである。
1ダあたり0.008〜2.4ミリ当量であるスルホン
基含有の(メタ)アクリル酸アルキルエステ・ル系ポリ
マーからなる粒子状物、繊維または多孔性凝固物、フィ
ルム、シートなどの成形物を硝酸銀水溶液て処理するこ
とにより、上記粒子状物、繊維または成形物に含まれる
スルホン基に抗菌性金属イオンとしての銀イオンを上記
ポリマー1ダあたり0.0009〜0.9ミリモルの割
合でイオン結合させるようにしたことを特徴とする抗菌
性材料の製造方法に係るものである。
この発明においては、ずスルホン基含有の(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル系ポリマーを得る。
クリル酸アルキルエステル系ポリマーを得る。
このポリマーを得るには、たとえばスルホン基を含有す
る一種以上のモノマーと(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルモノマーと要すればこれらと共重合可能な他のモ
ノマーとを、エマルジョン重合、溶液重合、塊状重合な
ど通常の重合方法にしたがつて共重合させればよい。エ
マルジョン重合の場合には、粒子表面にスルホン基が多
く分布しているため、銀イオンとの反応を有利に行える
という利点があるので特に好ましい。前記のスルホン基
を含有するモノマーとしては、スチレンスルホン酸、ア
リルスルホン酸、スルホプロピルアクリレート、スルホ
プロピルメタクリレート、3−クロロー4−ビニルベン
ゼンスルホン酸、2−アクリルアミドー2−メチルプロ
パンスルホン酸、2−アクリロイルオキシベンゼンスル
ホン酸、2−アクリロイルオキシナフタレンー2−スル
ホン酸、2−メタリロイルオキシナフタレンー2−スル
ホン酸、2−ヒドロキシー3ースルホプロピルメタクリ
レートおよびこれらのカリウム、ナトリウム、アンモニ
ウム塩などが挙げられる。
る一種以上のモノマーと(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルモノマーと要すればこれらと共重合可能な他のモ
ノマーとを、エマルジョン重合、溶液重合、塊状重合な
ど通常の重合方法にしたがつて共重合させればよい。エ
マルジョン重合の場合には、粒子表面にスルホン基が多
く分布しているため、銀イオンとの反応を有利に行える
という利点があるので特に好ましい。前記のスルホン基
を含有するモノマーとしては、スチレンスルホン酸、ア
リルスルホン酸、スルホプロピルアクリレート、スルホ
プロピルメタクリレート、3−クロロー4−ビニルベン
ゼンスルホン酸、2−アクリルアミドー2−メチルプロ
パンスルホン酸、2−アクリロイルオキシベンゼンスル
ホン酸、2−アクリロイルオキシナフタレンー2−スル
ホン酸、2−メタリロイルオキシナフタレンー2−スル
ホン酸、2−ヒドロキシー3ースルホプロピルメタクリ
レートおよびこれらのカリウム、ナトリウム、アンモニ
ウム塩などが挙げられる。
また、前記の共重合可能なモノマーは、抗菌性材料の用
途に応じて広い範囲から選択することができるが、その
具体例を挙げるなら、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢
酸ビニル、スチレンおよびその誘導体、ブタジエン、ア
クリルアミドおよびその誘導体、アリルプロピルエーテ
ルなどのアリル化物、ビニルエーテル、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、グリシジルメタクリレートな
どがある。
途に応じて広い範囲から選択することができるが、その
具体例を挙げるなら、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢
酸ビニル、スチレンおよびその誘導体、ブタジエン、ア
クリルアミドおよびその誘導体、アリルプロピルエーテ
ルなどのアリル化物、ビニルエーテル、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、グリシジルメタクリレートな
どがある。
スルホン基含有の(メタ)アクリル酸アルキルエステル
系ポリマーは、上記以外に、たとえばスルホン基含有モ
ノマーを使用する代わりに、(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルモノマーとこれと共重合可能な他のモノマー
とを共重合させ、このポリマーを必要に応じて多孔性凝
固物などに成形したのち、これに亜硫酸水素ナトリウム
や濃硫酸、クロルスルホン酸などを作用させて、共重合
体分子内にスルホン基を導入させるという方法などによ
つても得ることができる。
系ポリマーは、上記以外に、たとえばスルホン基含有モ
ノマーを使用する代わりに、(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルモノマーとこれと共重合可能な他のモノマー
とを共重合させ、このポリマーを必要に応じて多孔性凝
固物などに成形したのち、これに亜硫酸水素ナトリウム
や濃硫酸、クロルスルホン酸などを作用させて、共重合
体分子内にスルホン基を導入させるという方法などによ
つても得ることができる。
これら方法によつて得られるスルホン基含有の(メタ)
アクリル酸アルキルエステル系ポリマーにおけるスルホ
ン基含有量としては、ポリマー1ダあたり0.008〜
2.4ミリ当量、好ましくは0.08〜0.8ミリ当量
である。
アクリル酸アルキルエステル系ポリマーにおけるスルホ
ン基含有量としては、ポリマー1ダあたり0.008〜
2.4ミリ当量、好ましくは0.08〜0.8ミリ当量
である。
この発明においては、ついで、上記ポリマーを硝酸銀水
溶液で処理するが、この処理は上記ポリマーが粒子状物
、繊維または多孔性凝固物、フィルム、シートなどの成
形物からなる固形物質とされた状態で行う。
溶液で処理するが、この処理は上記ポリマーが粒子状物
、繊維または多孔性凝固物、フィルム、シートなどの成
形物からなる固形物質とされた状態で行う。
かくすることにより、上記各固形物質の主として表面に
抗菌性金属イオンとしての銀イオンがイオン結合によつ
て導入されるため、抗菌性能をよりよく発揮させること
がてきる。なお、スルホン基含有の(メタ)アクリル酸
アルキルエステル系ポリマーが前記エマルジョン重合な
どによつて得られる場合は、これがエマルジョン粒子、
つまり粒子状物の形態をとつているから、これを直接硝
酸銀水溶液て処理すれはよい。繊維や多孔性凝固物、フ
ィルム、シートなどの成形物は、上記粒子状物があるい
は上記ポリマー溶液などから常法にしたがつて各形態の
ものをつくつたのち、硝酸銀水溶液で処理する。なお、
上記成形物とする際に使用目的に応じた各種の添加剤を
配合できることはいうまでもない。このようにして硝酸
銀水溶液で処理したのち、余分の銀イオンを洗浄し、乾
燥することにより、粒子状物、繊維または各成形物の主
として表面に銀イオンがイオン結合された抗菌性材料が
得られる。
抗菌性金属イオンとしての銀イオンがイオン結合によつ
て導入されるため、抗菌性能をよりよく発揮させること
がてきる。なお、スルホン基含有の(メタ)アクリル酸
アルキルエステル系ポリマーが前記エマルジョン重合な
どによつて得られる場合は、これがエマルジョン粒子、
つまり粒子状物の形態をとつているから、これを直接硝
酸銀水溶液て処理すれはよい。繊維や多孔性凝固物、フ
ィルム、シートなどの成形物は、上記粒子状物があるい
は上記ポリマー溶液などから常法にしたがつて各形態の
ものをつくつたのち、硝酸銀水溶液で処理する。なお、
上記成形物とする際に使用目的に応じた各種の添加剤を
配合できることはいうまでもない。このようにして硝酸
銀水溶液で処理したのち、余分の銀イオンを洗浄し、乾
燥することにより、粒子状物、繊維または各成形物の主
として表面に銀イオンがイオン結合された抗菌性材料が
得られる。
この材料が粒子状物であるときは、エマルジョン、サス
ペンションとして、また粉末や粒状として、さらに各種
成形物に成形された形態であるいはこれを担持体に担持
させた形態て使用に供される。繊維や多孔性凝固物、フ
ィルム、シートなどの成形物はそのままの形態であるい
はこれらをさらに成形しまたは担持体に担持させた形態
などで使用に供されるものてある。この各種形態をとる
抗菌性材料における抗菌性金イオンとしての銀イオンの
含有量は、ポリマー1yあたり0.0009〜0.9ミ
リモル、好ましくは0.0045〜0.45ミリモルで
ある。
ペンションとして、また粉末や粒状として、さらに各種
成形物に成形された形態であるいはこれを担持体に担持
させた形態て使用に供される。繊維や多孔性凝固物、フ
ィルム、シートなどの成形物はそのままの形態であるい
はこれらをさらに成形しまたは担持体に担持させた形態
などで使用に供されるものてある。この各種形態をとる
抗菌性材料における抗菌性金イオンとしての銀イオンの
含有量は、ポリマー1yあたり0.0009〜0.9ミ
リモル、好ましくは0.0045〜0.45ミリモルで
ある。
次に、この発明の方法にて得られる抗菌性材料がいかに
優れたものであるかを示すために、後記実施例1で得ら
れた抗菌性フィルムを使用した以下の試験結果に付き詳
述する。
優れたものであるかを示すために、後記実施例1で得ら
れた抗菌性フィルムを使用した以下の試験結果に付き詳
述する。
I抗菌性の詳価:デイスク法による抗菌カテス
卜被検菌:バチルス スブチリス (BacillussubtiIis)
スタフイロコツカス オーレウス (Sta
PhylOCOCCllSaureus) エツシ
エリヒア コリ (Escherichiac
Oll) シュードモナス エルギノサ
(PseudOmOnasaeruginOsa)
カンジダ アルビカンス (Candid
aalbicans) アスペルギルス ニガー
(Aspergillusni?r)
ケトミウム グラボスム (Chaet
OmiumglabOsunl) クラドスポリ
ウム レジネエ (CladOspOriu
mresinae) ペニシリウム シトリナム
(Penicilllumcjtrjnum
) トリコデルマSP.(TrjchOderm
asp.) 上記被検菌のうち、細菌類については肉工キズ寒天培地
に1Cf′〜1(73個の菌体を分散し平板とし、その
上に試験フィルムをおき37℃で一昼夜培養後、阻止帯
形成の有無を観察した。
卜被検菌:バチルス スブチリス (BacillussubtiIis)
スタフイロコツカス オーレウス (Sta
PhylOCOCCllSaureus) エツシ
エリヒア コリ (Escherichiac
Oll) シュードモナス エルギノサ
(PseudOmOnasaeruginOsa)
カンジダ アルビカンス (Candid
aalbicans) アスペルギルス ニガー
(Aspergillusni?r)
ケトミウム グラボスム (Chaet
OmiumglabOsunl) クラドスポリ
ウム レジネエ (CladOspOriu
mresinae) ペニシリウム シトリナム
(Penicilllumcjtrjnum
) トリコデルマSP.(TrjchOderm
asp.) 上記被検菌のうち、細菌類については肉工キズ寒天培地
に1Cf′〜1(73個の菌体を分散し平板とし、その
上に試験フィルムをおき37℃で一昼夜培養後、阻止帯
形成の有無を観察した。
一方、真菌類についてポテトー庶糖寒天培地を用い、約
1Cf′個の胞子を培地に分散して平板とし、その上に
試験フィルムをのせ、30℃で一週間培養後、咀止帯形
成の有無を観察した。
1Cf′個の胞子を培地に分散して平板とし、その上に
試験フィルムをのせ、30℃で一週間培養後、咀止帯形
成の有無を観察した。
上記テストの結果を第1表に示す。
0:阻止帯が形成された
■ フィルム上の菌の死滅率
アスペルギルス フラブス(AapergiIlusf
lavus)の胞子懸濁液(4).005%ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ソーダ)0.1m1(10i〜1σ個
)を各試験フィルムにのせ、30℃にて保存した。
lavus)の胞子懸濁液(4).005%ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ソーダ)0.1m1(10i〜1σ個
)を各試験フィルムにのせ、30℃にて保存した。
一定時間後にサンプリング、稀釈し、SabOura而
培地に分散させ平板とした。これを30′Cで2肴間培
地養後、生存個体数を測定して死滅率を求めたところ、
24VI1間後で99%死減していることが判つた。■
抗菌力の持続性被検菌としてクラドスポリウム レジ
ネ (CladOspOriumlresirlae)を用
い、5cm×5cmの試験フィルムを1回あたり5eの
水て繰返し洗浄し、抗菌力が失なわれるまでの洗浄回数
で持続性を評価した。
培地に分散させ平板とした。これを30′Cで2肴間培
地養後、生存個体数を測定して死滅率を求めたところ、
24VI1間後で99%死減していることが判つた。■
抗菌力の持続性被検菌としてクラドスポリウム レジ
ネ (CladOspOriumlresirlae)を用
い、5cm×5cmの試験フィルムを1回あたり5eの
水て繰返し洗浄し、抗菌力が失なわれるまでの洗浄回数
で持続性を評価した。
その結果を第2表に示す。なお、比較のために、抗菌性
金属イオンをスルホン基で固定せずに単にブレンドした
だけの後記比較例に係る抗菌性フィルムについても同様
の試験を行つた。
金属イオンをスルホン基で固定せずに単にブレンドした
だけの後記比較例に係る抗菌性フィルムについても同様
の試験を行つた。
その結果を第2表に併記する。上記の結果から明らかな
ように、この発明に係゛る抗菌性材料は細菌類、真菌類
のいずれに対しても優れた抗菌性を示し、フィルム上で
菌を死滅させる力も大きく、また抗菌力の持続性におい
ても非常に優れたものである。このような効果を有する
この発明に係る抗菌性材礼は、すでに記述してきたこと
からも理解できるように、エマルジョン、サスペンショ
ン、粉末、粒状、シートまたはフィルム、多孔性凝固物
(多孔性フィルムを含む)やその他の成形物、繊維など
の単独の形態で、あるいは不織布、発泡シノート、紙、
プラスチックフィルム、無機質板などの担持体と組み合
わせた形態でも使用可能であり、この利点を生かした各
種用途、例えば、船舶用塗料、建築用壁塗料などの各種
被覆用組成物、淵過材、イオン交換材、透析膜、バルブ
スラリー・のスライム防止用添加剤、包装材、エアーフ
ィルター、壁紙、病院用ペットカバー、シーツ、無菌衣
服あるいはタンス、押入れ、食器棚などの下敷きシート
などに広く用いることができる。
ように、この発明に係゛る抗菌性材料は細菌類、真菌類
のいずれに対しても優れた抗菌性を示し、フィルム上で
菌を死滅させる力も大きく、また抗菌力の持続性におい
ても非常に優れたものである。このような効果を有する
この発明に係る抗菌性材礼は、すでに記述してきたこと
からも理解できるように、エマルジョン、サスペンショ
ン、粉末、粒状、シートまたはフィルム、多孔性凝固物
(多孔性フィルムを含む)やその他の成形物、繊維など
の単独の形態で、あるいは不織布、発泡シノート、紙、
プラスチックフィルム、無機質板などの担持体と組み合
わせた形態でも使用可能であり、この利点を生かした各
種用途、例えば、船舶用塗料、建築用壁塗料などの各種
被覆用組成物、淵過材、イオン交換材、透析膜、バルブ
スラリー・のスライム防止用添加剤、包装材、エアーフ
ィルター、壁紙、病院用ペットカバー、シーツ、無菌衣
服あるいはタンス、押入れ、食器棚などの下敷きシート
などに広く用いることができる。
次に、実施例によりこの発明を更に詳細に説明ノする。
なお、以下の実施例において部及び%とあるは、それぞ
れ重量部及び重量%を意味する。実施例1メタクリル酸
メチル45%、アクリル酸エチル50%およびスルホプ
ロピルメタクリレート5%からなる単量体混合物1(1
)部を、過硫酸アンモニウム0.5%と乳化剤(ノイゲ
ンEAl6へ第一工業製薬社製)5%とを含む水溶液1
5(2)に分散させ、窒素雰囲中で攪拌しながら70℃
で重合を開始し、約75℃に5時間維持して重合を終了
させた。
れ重量部及び重量%を意味する。実施例1メタクリル酸
メチル45%、アクリル酸エチル50%およびスルホプ
ロピルメタクリレート5%からなる単量体混合物1(1
)部を、過硫酸アンモニウム0.5%と乳化剤(ノイゲ
ンEAl6へ第一工業製薬社製)5%とを含む水溶液1
5(2)に分散させ、窒素雰囲中で攪拌しながら70℃
で重合を開始し、約75℃に5時間維持して重合を終了
させた。
次いで、淵過によりエマルジョン中に含まれる若干の凝
固物を除去し、ほぼ均一な粒合のエマルジョンを得た。
このエマルジョンは不揮発性固形分が40%で、平均粒
度が0.10μであつた。
固物を除去し、ほぼ均一な粒合のエマルジョンを得た。
このエマルジョンは不揮発性固形分が40%で、平均粒
度が0.10μであつた。
またポリマー中のスルホン基含有量はポリマー1yあた
り0.22当量であつた。このエマルジョンをガラス板
上に流延したのち、直ちに5%の塩酸を溶解してなる媒
体(水:メチルエチルケトンニ7:3)に約5分間浸漬
して粒子の一部が融着した多孔性凝固物とする。この凝
固物を純水中に浸漬して、吸収された上記媒体を平衡状
態になるまで水で置換したのち、凝固物をガラス板より
剥離し、水洗、乾燥した。得られた多孔性凝固物を5%
AgNO3水溶液中に2扮間浸漬したのち、充分に水洗
し、乾燥することより、Ag哨オンをスルホン基に固定
した抗菌性多孔フィルムを得た。
り0.22当量であつた。このエマルジョンをガラス板
上に流延したのち、直ちに5%の塩酸を溶解してなる媒
体(水:メチルエチルケトンニ7:3)に約5分間浸漬
して粒子の一部が融着した多孔性凝固物とする。この凝
固物を純水中に浸漬して、吸収された上記媒体を平衡状
態になるまで水で置換したのち、凝固物をガラス板より
剥離し、水洗、乾燥した。得られた多孔性凝固物を5%
AgNO3水溶液中に2扮間浸漬したのち、充分に水洗
し、乾燥することより、Ag哨オンをスルホン基に固定
した抗菌性多孔フィルムを得た。
Ag+イオンの含有量はポリマー1yあたり0.14ミ
リモルであつた。このフィルムに関する抗菌の試験結果
は、すで.に記述したとおりであり、また別途持続性の
評価のため沸騰水中に浸漬してディスク法により抗菌力
が認められなくなるまでの期間を調べた結果は6ケ月以
上てあつた。ただしこのとき使用した被検菌はエツシエ
リヒアコリである。この種の多孔.性フイルl、はその
ままあるいは不織布などで補強して有菌水のろ過材、エ
アーホイルタなどに利用てきる。実施例2 スチレン50%、アクリル酸エチル40%、2−ア4ク
リルアミドー2−メチルプロパンスルホン酸ソータ10
%からなる単量体混合物を実施例1と同様の方法て乳化
重合して平均粒径0.09P1不揮発性固形分45%エ
マルジョンを得た。
リモルであつた。このフィルムに関する抗菌の試験結果
は、すで.に記述したとおりであり、また別途持続性の
評価のため沸騰水中に浸漬してディスク法により抗菌力
が認められなくなるまでの期間を調べた結果は6ケ月以
上てあつた。ただしこのとき使用した被検菌はエツシエ
リヒアコリである。この種の多孔.性フイルl、はその
ままあるいは不織布などで補強して有菌水のろ過材、エ
アーホイルタなどに利用てきる。実施例2 スチレン50%、アクリル酸エチル40%、2−ア4ク
リルアミドー2−メチルプロパンスルホン酸ソータ10
%からなる単量体混合物を実施例1と同様の方法て乳化
重合して平均粒径0.09P1不揮発性固形分45%エ
マルジョンを得た。
ポリマー中のスルホン基含有量はポリマー1yあたり0
.41ミリ当・量であつた。このエマルジョンをポリエ
ステルフィルム上に流延し、120℃で3分間乾燥して
均一なフィルムを得た。
.41ミリ当・量であつた。このエマルジョンをポリエ
ステルフィルム上に流延し、120℃で3分間乾燥して
均一なフィルムを得た。
得られたフィルムを5%AgNO3水溶液中に3紛間浸
漬した後、充分に水洗し、乾燥してAgソオンをスルホ
ン基に固定した抗菌性フィルムを得た。八『イオンの含
有量はポリマー1yあたり0.15ミリモルであつた。
実施例3 メタクリル酸メチル30%、アクリル酸エチル60%、
グリシジルメタクリレート10%からなる単量体混合物
100部を乳化剤(ノイゲンEAl6O、第一ノ工業製
薬社製)5%を含む水溶液1(至)部に分散させ、窒素
雰囲気中で攪拌しながら、40′Cで、過酸化水素−ア
スコルビン酸ソーダを開始剤として重合した。
漬した後、充分に水洗し、乾燥してAgソオンをスルホ
ン基に固定した抗菌性フィルムを得た。八『イオンの含
有量はポリマー1yあたり0.15ミリモルであつた。
実施例3 メタクリル酸メチル30%、アクリル酸エチル60%、
グリシジルメタクリレート10%からなる単量体混合物
100部を乳化剤(ノイゲンEAl6O、第一ノ工業製
薬社製)5%を含む水溶液1(至)部に分散させ、窒素
雰囲気中で攪拌しながら、40′Cで、過酸化水素−ア
スコルビン酸ソーダを開始剤として重合した。
重合終了後、泊過によりエマルジョン中に含まれる若干
の凝固物を除去し、ほぼ均一な粒.度のエマルジョンを
得た。得られたエマルジョンは、不揮発固形分が46%
で、平均粒度は0.15pであつた。
の凝固物を除去し、ほぼ均一な粒.度のエマルジョンを
得た。得られたエマルジョンは、不揮発固形分が46%
で、平均粒度は0.15pであつた。
このエマルジョンを実施例1と同様の方法にて多孔性凝
固物とした。この多孔性凝固物を5%亜硫酸水素ナトリ
ウム水溶液中に浸漬し、60′Cで5時間処理し、さら
に80゜Cで2時間反応させた。
固物とした。この多孔性凝固物を5%亜硫酸水素ナトリ
ウム水溶液中に浸漬し、60′Cで5時間処理し、さら
に80゜Cで2時間反応させた。
これによりグリシジル基にスルホン基が導入された。導
入されたスルホン基量は、0.2ミリ当量/ダであつた
。このフィルムを充分水洗後、5%AgNO3水溶液中
に30分間浸漬し、充分に水洗後乾燥し、Ag+イオン
をスルホン基に固定した抗菌性多孔フィルムを得た。A
g+イオンの含有量はポリマー1yあたり0.11ミリ
モルであつた。比較例 スチレン50%、アクリル酸エチル49%、ジビニルベ
ンゼン1%からなる単量体混合物を実施例1と同様の方
法て乳化重合して平均粒径0.22p1不揮発性固形分
44%のエマルジョンを得た。
入されたスルホン基量は、0.2ミリ当量/ダであつた
。このフィルムを充分水洗後、5%AgNO3水溶液中
に30分間浸漬し、充分に水洗後乾燥し、Ag+イオン
をスルホン基に固定した抗菌性多孔フィルムを得た。A
g+イオンの含有量はポリマー1yあたり0.11ミリ
モルであつた。比較例 スチレン50%、アクリル酸エチル49%、ジビニルベ
ンゼン1%からなる単量体混合物を実施例1と同様の方
法て乳化重合して平均粒径0.22p1不揮発性固形分
44%のエマルジョンを得た。
このエマルジョン1(4)部に10%AgNO3水溶液
4部を加えたのち、ポリエステルフィルム上に流延し、
145゜Cで3分間乾燥して均一なフィルムを得た。得
られたフィルムは抗菌剤をブレンドしただけのものであ
り、このフィルムについて抗菌力の持続性の試験を行つ
た結果は本文記載の通り、水洗によつて比較的容易に抗
菌力が消失することが判つた。
4部を加えたのち、ポリエステルフィルム上に流延し、
145゜Cで3分間乾燥して均一なフィルムを得た。得
られたフィルムは抗菌剤をブレンドしただけのものであ
り、このフィルムについて抗菌力の持続性の試験を行つ
た結果は本文記載の通り、水洗によつて比較的容易に抗
菌力が消失することが判つた。
Claims (1)
- 1 スルホン基含有がポリマー1gあたり0.008〜
2.4ミリ当量であるスルホン基含有量の(メタ)アク
リル酸アルキルエステル系ポリマーからなる粒子状物、
繊維または多孔性凝固物、フィルム、シートなどの成形
物を硝酸銀水溶液で処理することにより、上記粒子状物
、繊維または成形物に含まれるスルホン基に抗菌性金属
イオンとしての銀イオンを上記ポリマー1gあたり0.
0009〜0.9ミリモルの割合でイオン結合させるよ
うにしたことを特徴とする抗菌性材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11265978A JPS6045643B2 (ja) | 1978-09-12 | 1978-09-12 | 抗菌性材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11265978A JPS6045643B2 (ja) | 1978-09-12 | 1978-09-12 | 抗菌性材料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5538855A JPS5538855A (en) | 1980-03-18 |
JPS6045643B2 true JPS6045643B2 (ja) | 1985-10-11 |
Family
ID=14592256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11265978A Expired JPS6045643B2 (ja) | 1978-09-12 | 1978-09-12 | 抗菌性材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6045643B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0335058B2 (ja) * | 1986-04-18 | 1991-05-24 | Hamai Sangyo Kk | |
WO2022181491A1 (ja) * | 2021-02-26 | 2022-09-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 抗菌性付与方法、材料の抗菌性回復方法、抗菌性材料の製造方法、抗菌性付与剤、及び抗菌性付与装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
USH1732H (en) * | 1994-03-10 | 1998-06-02 | Johnson; Theresa Louise | Absorbent articles containing antibacterial agents in the topsheet for odor control |
US5366636A (en) * | 1994-03-18 | 1994-11-22 | Kansas State University Research Foundation | Method of treating water with resin bound ionic silver |
US20030044447A1 (en) * | 2000-12-21 | 2003-03-06 | Diana Zanini | Antimicrobial contact lenses and methods for their production |
-
1978
- 1978-09-12 JP JP11265978A patent/JPS6045643B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0335058B2 (ja) * | 1986-04-18 | 1991-05-24 | Hamai Sangyo Kk | |
WO2022181491A1 (ja) * | 2021-02-26 | 2022-09-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 抗菌性付与方法、材料の抗菌性回復方法、抗菌性材料の製造方法、抗菌性付与剤、及び抗菌性付与装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5538855A (en) | 1980-03-18 |
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