JPS6043465B2 - 獣毛調パイル布帛の製造方法 - Google Patents
獣毛調パイル布帛の製造方法Info
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- JPS6043465B2 JPS6043465B2 JP52093659A JP9365977A JPS6043465B2 JP S6043465 B2 JPS6043465 B2 JP S6043465B2 JP 52093659 A JP52093659 A JP 52093659A JP 9365977 A JP9365977 A JP 9365977A JP S6043465 B2 JPS6043465 B2 JP S6043465B2
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- fabric
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、天然毛皮様の感触と外観を有するパイル布帛
の製造方法に関するものである。
の製造方法に関するものである。
従来から、合成繊維パイル布帛は、ボア、シール、ハイ
パイル、ラツセル及びその他起毛製品の形で人造毛皮と
して、コート、裏地、帽子、スリツパ、敷物、玩具等の
用途に広く用いられており、今後、更に増加する傾向に
ある。
パイル、ラツセル及びその他起毛製品の形で人造毛皮と
して、コート、裏地、帽子、スリツパ、敷物、玩具等の
用途に広く用いられており、今後、更に増加する傾向に
ある。
これら合成繊維パイル布帛の多くは従来より、天然毛皮
様の製品を作成すべく努力が積み重ねられており、種々
の特許が出願されている。
様の製品を作成すべく努力が積み重ねられており、種々
の特許が出願されている。
例えば、特公昭48−20914、49−45743、
52−10956等、その他多くの方法が提出されてい
る。天然毛皮の構成につき簡単に説明すると、一般には
第1図に示す様に根元から真直ぐに伸びてその先端が細
くとがつたかなり太くて長い繊維層、いわゆる刺毛1が
毛皮の外観を形成し、又、捲縮を有しかなり細くて短い
繊維層、いわゆる、産毛2が皮膚面(スキン層)3を覆
うように存在し、内層を形成している。
52−10956等、その他多くの方法が提出されてい
る。天然毛皮の構成につき簡単に説明すると、一般には
第1図に示す様に根元から真直ぐに伸びてその先端が細
くとがつたかなり太くて長い繊維層、いわゆる刺毛1が
毛皮の外観を形成し、又、捲縮を有しかなり細くて短い
繊維層、いわゆる、産毛2が皮膚面(スキン層)3を覆
うように存在し、内層を形成している。
これらの毛の密生度は、毛孔間隔が0.1〜0.2Wg
liと言われており、しかも刺毛と産毛の割合は、刺毛
が獣毛全体の約20〜30%である。
liと言われており、しかも刺毛と産毛の割合は、刺毛
が獣毛全体の約20〜30%である。
この刺毛の太さは各種獣毛により異なるが、産毛の太さ
は0.1デニールから太くてせいぜい3〜4デニール程
度である。以上の様な天然毛皮調のパイル布帛を得る為
、従来より一般に用いられている方法としては、熱収縮
性の異なる2種類の繊維をパイル糸として供給し、織、
或いは、編立後、一方の繊維を収縮させることにより、
2種の長短パイルを有するパイル製品を得る方法がある
。
は0.1デニールから太くてせいぜい3〜4デニール程
度である。以上の様な天然毛皮調のパイル布帛を得る為
、従来より一般に用いられている方法としては、熱収縮
性の異なる2種類の繊維をパイル糸として供給し、織、
或いは、編立後、一方の繊維を収縮させることにより、
2種の長短パイルを有するパイル製品を得る方法がある
。
この様な方法ではパイルを構成する糸単位で長ノ短差を
有するものしか得られず、しかもパイル密度は、実際の
獣毛の如き毛孔間隔の狭いものを得ることは、難しく、
刺毛の細いものや短いものについては、基布組織が見え
る等の欠点がある。
有するものしか得られず、しかもパイル密度は、実際の
獣毛の如き毛孔間隔の狭いものを得ることは、難しく、
刺毛の細いものや短いものについては、基布組織が見え
る等の欠点がある。
又、従来の方法では刺毛と産毛の割合が天然の獣毛とは
かなり異なり、刺毛が一般に多くなる傾向にある。一方
、産毛用としては、一般に3〜5デニールの高収縮タイ
プの繊維が用いられているが収縮後はかなり太くなり、
天然の産毛の如く、細くて密度にあるものが作成されて
いない状態である。この為、合成繊維を用いた獣毛調パ
イル布帛の風合は、天然毛皮に比し組織全体としての柔
軟性が劣ること、及び、微風にそよぐ毛足の微妙な変化
が出難い等の点で今後の検討が必要となつている。
かなり異なり、刺毛が一般に多くなる傾向にある。一方
、産毛用としては、一般に3〜5デニールの高収縮タイ
プの繊維が用いられているが収縮後はかなり太くなり、
天然の産毛の如く、細くて密度にあるものが作成されて
いない状態である。この為、合成繊維を用いた獣毛調パ
イル布帛の風合は、天然毛皮に比し組織全体としての柔
軟性が劣ること、及び、微風にそよぐ毛足の微妙な変化
が出難い等の点で今後の検討が必要となつている。
一方、パイルの裏面については従来より検討されたケー
スは少く、依然として裏面よりバッキングすることによ
りパイルの素抜けを防止する程度の処理に終つている。
スは少く、依然として裏面よりバッキングすることによ
りパイルの素抜けを防止する程度の処理に終つている。
この為、バッキングによる風合の低下を引き起こしたり
、基布の組織が裏面に露出して見える等、いかにも人造
の安物感を脱し得ない状態である。本発明者等はこの様
な従来の問題点を解決すべく種々検討の結果、天然毛皮
調の感触と外観を有する本格的な獣毛調パイル布帛の製
造方法を見出したものである。
、基布の組織が裏面に露出して見える等、いかにも人造
の安物感を脱し得ない状態である。本発明者等はこの様
な従来の問題点を解決すべく種々検討の結果、天然毛皮
調の感触と外観を有する本格的な獣毛調パイル布帛の製
造方法を見出したものである。
即ち、本発明の要旨とするところは、単繊維繊度が0.
8〜3デニールの短繊維からなるシートを合成繊維パイ
ル布帛の裏面に重ね合わせた後、ノーズルから圧力5〜
100k9/Cltで噴射された液体柱状流、液体扇形
流、及び、スリット流等をシート面に作用させることに
より、シートを構成する短繊維と合成繊維パイル布帛の
基布構成繊維とを交絡させると共に、シート構成短繊維
の一部をバイ4ルの根元近くに貫通させることにより産
毛を形成せしめることを特徴とする獣毛調パイル布帛の
製造方法にある。
8〜3デニールの短繊維からなるシートを合成繊維パイ
ル布帛の裏面に重ね合わせた後、ノーズルから圧力5〜
100k9/Cltで噴射された液体柱状流、液体扇形
流、及び、スリット流等をシート面に作用させることに
より、シートを構成する短繊維と合成繊維パイル布帛の
基布構成繊維とを交絡させると共に、シート構成短繊維
の一部をバイ4ルの根元近くに貫通させることにより産
毛を形成せしめることを特徴とする獣毛調パイル布帛の
製造方法にある。
以下、本発明を更に詳細に説明すると、
本発明において単繊維繊度が0.8〜3デニール!の短
繊維からなるシートを用いた理由は、産毛としての役割
、シートの形成性及び、後述する噴射液体処理による交
絡性及び貫通性によるものである。
繊維からなるシートを用いた理由は、産毛としての役割
、シートの形成性及び、後述する噴射液体処理による交
絡性及び貫通性によるものである。
すなわち、単繊維繊度が0.8デニール以下になると一
般的なシート形成法ではシートを形成すっることが難し
く特別な方法を用いる必要がある。又、逆に3デニール
を越えると産毛としての性質が失われて来ること、又、
噴射液体処理による交絡性及び貫通性が劣るようになる
為、本発明の目的を達成することは難しくなる。シート
を形成する短繊維はこの繊度の範囲内であれば、単一繊
度のものを使用してもよく、又、繊度の異なるものを混
入して使用してもよい。該シートに用いる繊維素材とし
ては、天然繊維、再生繊維、合成繊維等を単独又は混合
した状態で用いられ、これらは、カード、ガーネット、
ランドウェーバ等を用いてウェブを形成することができ
る。
般的なシート形成法ではシートを形成すっることが難し
く特別な方法を用いる必要がある。又、逆に3デニール
を越えると産毛としての性質が失われて来ること、又、
噴射液体処理による交絡性及び貫通性が劣るようになる
為、本発明の目的を達成することは難しくなる。シート
を形成する短繊維はこの繊度の範囲内であれば、単一繊
度のものを使用してもよく、又、繊度の異なるものを混
入して使用してもよい。該シートに用いる繊維素材とし
ては、天然繊維、再生繊維、合成繊維等を単独又は混合
した状態で用いられ、これらは、カード、ガーネット、
ランドウェーバ等を用いてウェブを形成することができ
る。
一般には、カードウェブ形成法を取るノが、この場合、
繊維長としては、25〜127順のものが使用できるが
貫通性の点から考えると25〜51顛程度が適当である
。シートの目付としては20〜100y/Tl程度が好
ましく、目付20y/イ以下では裏面のカバー性におい
て劣りその為数枚の重ね合わせが必要となり処理回数が
多くなる欠点がある。
繊維長としては、25〜127順のものが使用できるが
貫通性の点から考えると25〜51顛程度が適当である
。シートの目付としては20〜100y/Tl程度が好
ましく、目付20y/イ以下では裏面のカバー性におい
て劣りその為数枚の重ね合わせが必要となり処理回数が
多くなる欠点がある。
又、100y/d以上になると液体処理による繊維移動
量が多くなる為、短繊維相互の交絡が多くなり外観が劣
る様になること又、流体処理圧力も強くする必要があり
、これによつて外観が不均一になる傾向にあるので好ま
しくない。このシートに用いる短繊維は予め綿染した状
態或いは、未染色状態又は、これらを混合した状態で使
用することができる。
量が多くなる為、短繊維相互の交絡が多くなり外観が劣
る様になること又、流体処理圧力も強くする必要があり
、これによつて外観が不均一になる傾向にあるので好ま
しくない。このシートに用いる短繊維は予め綿染した状
態或いは、未染色状態又は、これらを混合した状態で使
用することができる。
本発明で云う合成繊維パイル布帛とは表面全体に立毛を
有する編物、又は織物を指し、例えばハイパイル、ボア
、シール、ラツセル、その他起毛製品及び植毛布等があ
る。
有する編物、又は織物を指し、例えばハイパイル、ボア
、シール、ラツセル、その他起毛製品及び植毛布等があ
る。
このパイル布帛は先染又は、未染色状態で供され、未染
色状態で供されたものについては、後工程で、浸染、連
続染色又は、捺染等により着色することができる。
色状態で供されたものについては、後工程で、浸染、連
続染色又は、捺染等により着色することができる。
該パイル布帛の基布密度と後述する噴射液体処理条件を
適宜、組み合わせることにより、種々の性能、感触、及
び外観の点でかなり広範囲の多様性を持たせることが可
能である。
適宜、組み合わせることにより、種々の性能、感触、及
び外観の点でかなり広範囲の多様性を持たせることが可
能である。
該パイル布帛の基布として潜在収縮性を有する繊維、例
えば、高収縮性アクリル繊維、高収縮性ポリエチレン、
テレフタレート繊維等を用いると、噴射液体処理後、収
縮処理することにより緻密化し、パイル密度が高く、し
かも裏面の外観が高級惑に富む製品を得ることができる
。
えば、高収縮性アクリル繊維、高収縮性ポリエチレン、
テレフタレート繊維等を用いると、噴射液体処理後、収
縮処理することにより緻密化し、パイル密度が高く、し
かも裏面の外観が高級惑に富む製品を得ることができる
。
本発明における短繊維シートと合成繊維パイル布帛との
一体化は、液体噴射処理によつて行うが、この液体噴射
処理としては、液体柱状流、流体扇形流及び、スリット
流が使用できる。
一体化は、液体噴射処理によつて行うが、この液体噴射
処理としては、液体柱状流、流体扇形流及び、スリット
流が使用できる。
一般に、シートを構成する短繊維をパイル布帛の基布構
成繊維と交絡、又は、貫通させるためには、できるだけ
、細い柱状流が好ましい。しかし、得られる製品の外観
、感触、或いは操作性等から各種液体噴射処理法を組合
わせることにより、実際的に有効な場合もある。液体噴
射処理は、ネット或いはロール等の支持部材に、パイル
面を接触した状態及び/又は両端を把持した状態で流体
を噴射するのが良い。
成繊維と交絡、又は、貫通させるためには、できるだけ
、細い柱状流が好ましい。しかし、得られる製品の外観
、感触、或いは操作性等から各種液体噴射処理法を組合
わせることにより、実際的に有効な場合もある。液体噴
射処理は、ネット或いはロール等の支持部材に、パイル
面を接触した状態及び/又は両端を把持した状態で流体
を噴射するのが良い。
この場合、用いる支持部材としては、実質的に表面平滑
で支持部材の模様がパイル布帛に形成されることなく、
しかも噴射された液体が速やかに除かれるようなもので
あれば、どのようなものでも用いることができる。支持
部材の凹凸が大きい場合には液体噴射処理により、シー
ト面に模様が形成されること、又、パイル布帛のパイル
乱れが大きくなるので、本発明においては適さない。こ
の処理時に両端をピン又はクリップ等により把持した状
態て噴射すると、低目付製品等における噴射液体による
シワ発生防止、及び均一処理の点て好結果を得ることも
ある。又、パイル布帛の組織によつては支持体を置かす
に両端を把持した状態て液体噴射処理することも可能て
ある。液体噴射処理に使用する液体は、処理繊維の溶媒
以外なら、いずれの液体をも使用することができるが、
水又は、温水が取扱い容易さから好適である。
で支持部材の模様がパイル布帛に形成されることなく、
しかも噴射された液体が速やかに除かれるようなもので
あれば、どのようなものでも用いることができる。支持
部材の凹凸が大きい場合には液体噴射処理により、シー
ト面に模様が形成されること、又、パイル布帛のパイル
乱れが大きくなるので、本発明においては適さない。こ
の処理時に両端をピン又はクリップ等により把持した状
態て噴射すると、低目付製品等における噴射液体による
シワ発生防止、及び均一処理の点て好結果を得ることも
ある。又、パイル布帛の組織によつては支持体を置かす
に両端を把持した状態て液体噴射処理することも可能て
ある。液体噴射処理に使用する液体は、処理繊維の溶媒
以外なら、いずれの液体をも使用することができるが、
水又は、温水が取扱い容易さから好適である。
又、液体に少量の添加剤を入れることにより流体噴射の
効果を上げることもできる。添加剤.として一例を上け
ると、粘性向上剤としての水溶性高分子物質、例えば、
ポリビニルアルコール、アルギン酸ソーダ、カルボキシ
メチルセルロース等、又、液体中の可塑化、濡れを向上
させる物質、例えば、柔軟剤や湿潤剤等を用いることが
で!きる。液体を噴射するノズルの孔径は柱状流の場合
は通常0.06〜1.0w1望ましくは0.1〜0.3
コであり、扇形流の場合は0.1〜2.0Tmn望まし
くは0.5〜1.5?である♂使用する液体の圧力は通
常5〜100kg/(4であるが、処理速度、交絡効果
、外観等との関係て決定すべきものである。
効果を上げることもできる。添加剤.として一例を上け
ると、粘性向上剤としての水溶性高分子物質、例えば、
ポリビニルアルコール、アルギン酸ソーダ、カルボキシ
メチルセルロース等、又、液体中の可塑化、濡れを向上
させる物質、例えば、柔軟剤や湿潤剤等を用いることが
で!きる。液体を噴射するノズルの孔径は柱状流の場合
は通常0.06〜1.0w1望ましくは0.1〜0.3
コであり、扇形流の場合は0.1〜2.0Tmn望まし
くは0.5〜1.5?である♂使用する液体の圧力は通
常5〜100kg/(4であるが、処理速度、交絡効果
、外観等との関係て決定すべきものである。
圧力が低すぎると充分な交絡効果が得られず、圧力が高
過ぎると経済的に不利であるのみならず、液体処理痕跡
が残つたり、短繊維シート層の形体が崩れ、外観を著し
く損うので好ましくない。一般には、10〜40kg/
al程度が本効果を上げるのに好ましい。又、噴射口と
シート間の距離は1〜20cm程度が適当である。この
液体噴射処理については、短繊維ウェブの層の厚さ、重
ね枚数、パイル布帛の基布密度によつて1回、又は、数
回連続して処理を実施することもできる。j この様に
して得られた、パイル布帛は、直接乾燥されるか、或い
は、基布材として潜在収縮性を有する繊維を用いた場合
は、スチーム処理や温湯処理等の収縮処理を施した後、
乾燥される。そして、必要に応じて弾性重合体によるバ
ッキング処理を実施してもよい。このバッキング処理と
しては、風合を損わない程度の処理に留めるべきてあり
、弾性重合体としては、ポリウレタン、アクリルゴム、
ニトリルゴム、ブタジエン、クロロプレンゴム、或いは
、それらの誘導体等、公知の弾性重合体をそのまま利用
することができる。又、目的とする製品によつては、パ
イル面から捺染や毛先抜染により獣毛調の色相を付与し
たり、パイル面からの捌きや起毛処理、又は、ウェブ面
からのパフイング等による軽い起毛処理を実施すること
により感触及び、外観変化をより向上させることも可能
である。
過ぎると経済的に不利であるのみならず、液体処理痕跡
が残つたり、短繊維シート層の形体が崩れ、外観を著し
く損うので好ましくない。一般には、10〜40kg/
al程度が本効果を上げるのに好ましい。又、噴射口と
シート間の距離は1〜20cm程度が適当である。この
液体噴射処理については、短繊維ウェブの層の厚さ、重
ね枚数、パイル布帛の基布密度によつて1回、又は、数
回連続して処理を実施することもできる。j この様に
して得られた、パイル布帛は、直接乾燥されるか、或い
は、基布材として潜在収縮性を有する繊維を用いた場合
は、スチーム処理や温湯処理等の収縮処理を施した後、
乾燥される。そして、必要に応じて弾性重合体によるバ
ッキング処理を実施してもよい。このバッキング処理と
しては、風合を損わない程度の処理に留めるべきてあり
、弾性重合体としては、ポリウレタン、アクリルゴム、
ニトリルゴム、ブタジエン、クロロプレンゴム、或いは
、それらの誘導体等、公知の弾性重合体をそのまま利用
することができる。又、目的とする製品によつては、パ
イル面から捺染や毛先抜染により獣毛調の色相を付与し
たり、パイル面からの捌きや起毛処理、又は、ウェブ面
からのパフイング等による軽い起毛処理を実施すること
により感触及び、外観変化をより向上させることも可能
である。
以下、図面について説明すると、第1図は天然獣毛の断
面図を示したもので1は刺毛、2は産毛、3はスキン層
を示す。
面図を示したもので1は刺毛、2は産毛、3はスキン層
を示す。
第2図は、従来公知の長短パイル織物の断面図を示した
もので、地径糸4,4″及び地緯糸5からなる基布9が
天然獣毛のスキン層に該当し、更にこの基布9にパイル
糸6が植成され、パイル糸は捲縮繊維からなる短パイル
、7(獣毛における産毛に該当する)と無捲縮繊維から
なる長パイル、8(獣毛における刺毛に該当する)とか
らなつている。第3図は、本発明で得られた獣毛調のシ
ール織物の断面図を示したもので、基布9に対して極細
繊維10が交絡及び表面を覆い更にその1部がパイル糸
の根元に貫通し産毛を形成していることを示したもので
ある。以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する
。
もので、地径糸4,4″及び地緯糸5からなる基布9が
天然獣毛のスキン層に該当し、更にこの基布9にパイル
糸6が植成され、パイル糸は捲縮繊維からなる短パイル
、7(獣毛における産毛に該当する)と無捲縮繊維から
なる長パイル、8(獣毛における刺毛に該当する)とか
らなつている。第3図は、本発明で得られた獣毛調のシ
ール織物の断面図を示したもので、基布9に対して極細
繊維10が交絡及び表面を覆い更にその1部がパイル糸
の根元に貫通し産毛を形成していることを示したもので
ある。以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する
。
実施例1
1デニールX36r!r!nの湿式アクリル繊維の先染
原綿を用いて、カード方式により、目付60q/イウエ
ブを作成した。
原綿を用いて、カード方式により、目付60q/イウエ
ブを作成した。
一方、合成繊維パイル布帛としては、乾式アクリル繊維
15デニールX5lwt及び、8デニール×51=原綿
を用いて混綿した後、梳毛糸2/24MCを紡出し、こ
の糸を用いてパイル織機により2重パイル布を製織しな
がら、中央部をナイフで切断し、パイル長15T!Rl
nのシール織物を得た。
15デニールX5lwt及び、8デニール×51=原綿
を用いて混綿した後、梳毛糸2/24MCを紡出し、こ
の糸を用いてパイル織機により2重パイル布を製織しな
がら、中央部をナイフで切断し、パイル長15T!Rl
nのシール織物を得た。
このシール織物のパイル面に獣毛調の捺染を実施した後
、ソーピング乾燥、毛割り、及びポリシャー、剪毛仕上
げを行つたものを供した。このパイル布帛の裏面に前記
ウェブを重ね合わせた後、パイル面を金網側にして20
0メッシュの金網上に乗せ、ウェブの側から水流噴射処
理を行つた。引き続いてこの交絡ウェブ上に更に、前記
ウェブを重ね合わせた後、再度同様の水流噴射処理を行
い、計120y/イのウェブをパイル布帛に交絡、及び
貫通させた。水流噴射処理は孔径0.15wt1孔間距
離1T1r!RLの液体噴射ノズルを用いて40y/D
Gの圧力で水流を噴射した。噴射ノズルとウェブの距離
は4C7Xとし、ウェブを乗せた金網は毎分27nの速
度で移動せしめた。
、ソーピング乾燥、毛割り、及びポリシャー、剪毛仕上
げを行つたものを供した。このパイル布帛の裏面に前記
ウェブを重ね合わせた後、パイル面を金網側にして20
0メッシュの金網上に乗せ、ウェブの側から水流噴射処
理を行つた。引き続いてこの交絡ウェブ上に更に、前記
ウェブを重ね合わせた後、再度同様の水流噴射処理を行
い、計120y/イのウェブをパイル布帛に交絡、及び
貫通させた。水流噴射処理は孔径0.15wt1孔間距
離1T1r!RLの液体噴射ノズルを用いて40y/D
Gの圧力で水流を噴射した。噴射ノズルとウェブの距離
は4C7Xとし、ウェブを乗せた金網は毎分27nの速
度で移動せしめた。
次に、該積層品を直経20礪の金属ロール上に導き、同
様のノズルを用いてウェブの上方4CrfLの高さから
40y/DGの圧力で水流を噴射した後、乾燥した。こ
の製品につき裏面より、水分散タイプのポリウレタン樹
脂をロールコーター方式で付着させた後、140℃×1
0Wr!!tの熱処理を実施した。
様のノズルを用いてウェブの上方4CrfLの高さから
40y/DGの圧力で水流を噴射した後、乾燥した。こ
の製品につき裏面より、水分散タイプのポリウレタン樹
脂をロールコーター方式で付着させた後、140℃×1
0Wr!!tの熱処理を実施した。
ポリウレタンの付着量は4%対布重であつた。その後、
再度パイル面よりポリシャー仕上げを行つて最終製品と
した。
再度パイル面よりポリシャー仕上げを行つて最終製品と
した。
得られた製品は従来の製品に比し裏面が短繊維で覆われ
ている為、天然皮革様の外観を有し、しかもパイルの根
元部分に多数の細繊度の繊維が産毛を形成している為肉
厚感と弾力性に優れ、しかも微風になびく性質を持つた
パイル製品であり、従来のものに比し高級感のある本格
的な獣毛調のパイル布帛製品であつた。実施例2乾式ア
クリル原綿、15デニール×51輯、8デニール×51
wn及び、湿式アクリル高収縮原綿3デニール×32蒜
を用いて、通常のハイパイル製造法により目付500q
/Wllパイルカット長20rf0!tのハイパイル布
帛を得た。
ている為、天然皮革様の外観を有し、しかもパイルの根
元部分に多数の細繊度の繊維が産毛を形成している為肉
厚感と弾力性に優れ、しかも微風になびく性質を持つた
パイル製品であり、従来のものに比し高級感のある本格
的な獣毛調のパイル布帛製品であつた。実施例2乾式ア
クリル原綿、15デニール×51輯、8デニール×51
wn及び、湿式アクリル高収縮原綿3デニール×32蒜
を用いて、通常のハイパイル製造法により目付500q
/Wllパイルカット長20rf0!tのハイパイル布
帛を得た。
このハイパイル布帛の裏面にカード方式で得たウェブ(
先染湿式アクリル原綿使用、繊度0.8デニール、カッ
ト長36順、目付60y/d)を置き、実施例−1と同
一方法で液体噴射処理を計3回実施し、180ダ/dの
ウェブをハイパイル布帛に交絡、及び貫通させた後テン
ターで乾燥した。
先染湿式アクリル原綿使用、繊度0.8デニール、カッ
ト長36順、目付60y/d)を置き、実施例−1と同
一方法で液体噴射処理を計3回実施し、180ダ/dの
ウェブをハイパイル布帛に交絡、及び貫通させた後テン
ターで乾燥した。
このハイパイルのパイル面を捌き後、ローラー捺染機を
用いてパイル毛先のみを抜染し獣毛調の色調とした。更
に、裏面より水分散タイプのポリウレタン樹脂をロール
コーター方式で付着後熱処理を実施した。
用いてパイル毛先のみを抜染し獣毛調の色調とした。更
に、裏面より水分散タイプのポリウレタン樹脂をロール
コーター方式で付着後熱処理を実施した。
ウレタン付着量は6%対布量であつた。該製品の裏面を
バフイングマシンでバフイングした後、パイル面を捌き
及び、ポリシャー仕上を行つて最終製品とした。得られ
た製品は、刺毛部分に長短があり、しかも立体的に色相
が変化し、更に刺毛の根元部分に細繊度の繊維が産毛と
して密生し、しかも、裏面がスエード調に見える非常に
高級感のある獣毛調のパイル布帛製品であつた。
バフイングマシンでバフイングした後、パイル面を捌き
及び、ポリシャー仕上を行つて最終製品とした。得られ
た製品は、刺毛部分に長短があり、しかも立体的に色相
が変化し、更に刺毛の根元部分に細繊度の繊維が産毛と
して密生し、しかも、裏面がスエード調に見える非常に
高級感のある獣毛調のパイル布帛製品であつた。
第1図は、天然獣毛製品の部分縦断側面図、第2図は、
従来公知の長短パイル織物の部分縦断側面図、第3図は
、本発明による獣毛調パイル織物の部分縦断側面図であ
り、第1図〜第3図において1は刺毛、2は産毛、3は
スキン層、4,4″は地経糸、5は地緯糸、6はパイル
糸、7はこのパイル糸を構成する短パイル、8はパイル
糸を構成する長パイル、9は基布、10は極細繊維であ
る。
従来公知の長短パイル織物の部分縦断側面図、第3図は
、本発明による獣毛調パイル織物の部分縦断側面図であ
り、第1図〜第3図において1は刺毛、2は産毛、3は
スキン層、4,4″は地経糸、5は地緯糸、6はパイル
糸、7はこのパイル糸を構成する短パイル、8はパイル
糸を構成する長パイル、9は基布、10は極細繊維であ
る。
Claims (1)
- 1 単繊維繊度が0.8〜3デニールの短繊維からなる
シートを合成繊維パイル布帛の裏面に重ね合わせた後、
ノズルから圧力5〜100kg/cm^2で噴射された
液体流をシート面に作用させることにより、シートの構
成短繊維と合成繊維パイル布帛の基布構成繊維とを交絡
させると共に、シート構成短繊維の一部をパイル側に貫
通させて産毛状の毛羽を形成せしめることを特徴とする
獣毛調パイル布帛の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52093659A JPS6043465B2 (ja) | 1977-08-04 | 1977-08-04 | 獣毛調パイル布帛の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52093659A JPS6043465B2 (ja) | 1977-08-04 | 1977-08-04 | 獣毛調パイル布帛の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5430976A JPS5430976A (en) | 1979-03-07 |
JPS6043465B2 true JPS6043465B2 (ja) | 1985-09-28 |
Family
ID=14088510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52093659A Expired JPS6043465B2 (ja) | 1977-08-04 | 1977-08-04 | 獣毛調パイル布帛の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6043465B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6344474Y2 (ja) * | 1980-02-06 | 1988-11-18 | ||
JPS6344475Y2 (ja) * | 1980-02-06 | 1988-11-18 | ||
CN103437073B (zh) * | 2013-08-07 | 2016-07-13 | 杭州诺邦无纺股份有限公司 | 一种水刺植绒装置及方法 |
-
1977
- 1977-08-04 JP JP52093659A patent/JPS6043465B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5430976A (en) | 1979-03-07 |
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