JPS6042073Y2 - 包装用ステップラ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は包装用ステラプラーに関し、止め針折曲用の案
内爪に対応した保護プレートを設け、止め針打込時にお
ける前記案内爪による被包装物の損傷を防止しようとす
るものである。

第１図に示すように包装箱１のフラップ２を封緘する場
合、ステラプラーを用い止め針３を取り付ける手段が簡
便である。

ところで第２図に示すようにステラプラー４はコ字状の
止め針５を打ち込み、前記止め針５の先端を内方に折り
曲げて止めつけることから、止め針折曲用の案内爪６を
有している。

ところで、このステラプラ−４を使用するとき、前記止
め針折曲用の案内爪６は上フラツプ２ａｓ下フラツプ２
ｂを貫通し、その先端で被包装物７を傷つけるおそれが
ある。

したがつて、ステラプラ−４を用いて封緘する場合には
第３図に示すように被包装物７の上に段ボールまたは発
泡樹脂材よりなる保護板８を重ねておき、しかる後に第
４図に示すようにステラプラー４による封緘作業をして
いたものであり、案内爪６は保護板８に当って被包装物
７までとどかなく、したがって被包装物７が損傷するこ
とがない。

しかしながら、前記保護板８は単に被包装物７の保護を
するのみであり、省資源の点から保護板を用いない包装
を行うことが好ましい。

本考案はこのような観点から、前記保護板を用いなくて
もステラプラーによる封緘を問題なく行なえるようにし
たものであり、以下に一実施例を示す第５図〜第７図に
もとづき説明する。

図において、９はステラプラ一本体であり、作動レバー
１０を有し、前記作動レバー１０を作動させることによ
り内蔵したコ字状の止め針（図示せず）を包装箱に打ち
込み、かつその先端を針折曲用の案内爪１１で折曲止め
つけるように構成されている。

なお、このステラプラ一本体９の内部の機構は一般に知
られている機構であるので、その説明は省略する。

前記ステラプラ一本体９のベース体１２の後端には保護
プレート１３を結合している。

この保護プレート１３は金属または硬質の合成樹脂より
形成され、先端部１４を尖からせてあり、前記ステラプ
ラ一本体９のベース体１２の下面に小間隙をもって平行
に対向し、少なくとも一部がステラプラ一本体９の針折
曲用の案内爪１１部に対向している。

この保護プレート１３のベース体１２への結合は具体的
には保護プレート１３の後部の両側に突設した耳片１５
をねじ１６でとりつけることにより行なうものであり、
耳片１５におけるねじ１６を通す孔１７はベース体１２
と保護プレート１３の間隔を調整できるように長孔とし
ている。

また、その調整した間隔を安定させるために長孔の内側
縁にいくつかのねじ位置決め凹部１８を設けている。

このましくは、この凹部１８間の間は包装箱の段ボール
厚とほぼ等しくする。

上記実施例において、保護プレート１３はねじ止め構造
としているが、枢支部材によって回動できるように結合
してもよい。

本考案の包装用ステラプラーは上記のように構成され、
その使用は第７図に示すように保護プレート１３を包装
箱１９の側部より差し込んでフラップ２０の内側に位置
させ、この状態において止め針を打ち込む。

もちろんこの状態においてステラプラ一本体９はフラッ
プ２０の外側に位置しており、止針折曲用の案内爪１１
がフラップ２０を貫通したとき、被包装物２１に当たる
ことはない。

したがって、被包装物２１は案内爪１１によって損傷す
ることはない。

止針によってフラップ２０の封緘が終れば、ステラプラ
一本体９を後方に移動させることにより、保護プレート
１３は包装箱１９より引き抜かれる。

なお、包装箱１９にあらかじめ保護プレート１３を挿し
込む孔を形成したものの場合には前記保護プレート１３
の先端を尖鋭にしなくてもよい。

以上説明したように本考案の包装用ステラプラーは保護
プレートを付設した簡単な構造により、止針折曲用の案
内爪による被包装物の損傷を防止できるものであり、包
装箱には特別な保護板などを設けなくてよいので包装材
料を軽減できるものであり、もちろん包装コストも低減
でき、その実用的効果の大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は封緘した包装箱の斜視図、第２図は従来のステ
ラプラーによる包装箱の封緘状態を示す断面図、第３図
は保護板を備えた包装箱の斜視図、第４図は同装箱を従
来のステラプラーで封緘する状態の断面図、第５図は本
考案の一実施例の包装用ステラプラーの側面図、第６図
は同ステップラーの保護プレートの斜視図、第７図は本
考案の包装用ステラプラーによる包装箱の封緘状態を示
す断面図である。 ９・・・・・・ステラプラ一本体、１０・・・・・・作
動レバー、１１・・・・・・針折曲用の案内爪、１２・
・・・・・ベース体、１３・・・・・・保護プレート、
１４・・・・・・先端部、１５・・・・・・耳片、１６
・・・・・・ねじ、１７・・・・・・孔、１８・・・・
・・位置決め凹部。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）針折曲用の案内爪を有し、前記案内爪が下部より
   出入するステラプラーにおいて、前記ステラプラ一本体
   の下面に間隔をもって対向するように配され、後端が前
   記ステラプラ一本体の後部に結合された保護プレートを
   有することを特徴とする包装用ステラプラー。
2. （２）保護プレートは先端が尖った形状に形成されたこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項に記載の
   包装用ステラプラー。
3. （３）保護プレートはステラプラ一本体の下面に対する
   間隔を調整自在にとりつけられたこを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第１項に記載の包装用ステラプラー。