JPS6028301Y2 - カ−テンボツクス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は多様な取付態様を可能とするカーテンボック
スに関する。

カーテンレールとカーテンカバーを一体化したカーテン
ボックスは、既にいく種類も製作されている。

しかし、いずれのカーテンボックスも、１或いは２種類
の取付態様しか可能でなく、汎用性に乏しかった。

実開昭５４−２８５１８号は２種類の取付が可能である
。

しかし、ネジ釘で天井面に固定する場合、ネジの締め具
合によって、面に撓みが生じ、前面や上面がゆがみ、直
線になりにくいという欠点がある。

ネジのネジ込みシロを一定にする工夫がなされていない
からである。

また、カーテンレールの溝に螺釘を螺込むようになって
いるので作業性が悪い、という難点がある。

本考案はこのような欠点を解決する事を目的とする。

本考案のカーテンボックスは、窓の額縁近くにも、天井
にも、天井より上方に設けた嵌込溝にも取付ける事がで
きる。

螺子とめ作業は容易で、螺子どめによって、カーテンボ
ックスの全体にゆがみが生じたりしない。

以下、実施例を示す図面によって説明する。

第１図は実施例に係るカーテンボックス１の断面斜視図
である。

これは、プラスチック押出成形法で作られ、長手方向に
、同一断面で連続する。

カーテンボックス１は、上面板２、前面板３、後面板４
、カーテンレール５、釘付レール６等より戊る。

上面板２は水平である。

前面板３は上面板２の前端に垂下形成される。

前面板３と上面板２は直角をなす。

後面板４は、上面板２の後端に垂下形成される。

上面板２の下面には２条のカーテンレール５゜５を形成
する。

ここには、カーテンの吊りローラ等が、転勤或いは滑動
するように嵌め込まれる。

カーテンレールは１条以上、２，３・・・・・・条と任
意である。

上面板２の上面には、各２本の突条より成る釘付レール
６が２組設けである。

２本の突条の間には螺子を通す。

釘付レール６は、カーテンレールの直上にあってはなら
ない。

カーテンレールより外れた位置に設けなければならない
。

螺子を取着は易くする為である。

従来のカーテンボックスはカーテンレールの中に螺釘を
ねじ込むようになっているが、これは作業性が悪い。

本考案はこれを克服している。

釘付レールは１本以上２，３・・・・・・本と任意であ
る。

前面板３と前頂辺１０と、後面板４の後項辺１１とは、
ともに釘付レール６と同一高さにある。

螺子を螺込んだ時に螺込みシロが一定になるためである
。

過度に上面板２がゆがむということがない。

しか腰部面板３の前下端面１２より、後面板４の後下端
面１３は高い位置にある。

つ′まり、後面板３の方が前面板２より短い。

後面板４には、上方に上傾斜面７を、下方に下傾斜面８
を形成しておく。

螺子止めを容易にする為である。

このように、上面板２の上下いずれに於ても螺子止めで
きるのがひとつの特長である。

取付の状態によっては、上から螺子止めできない場合が
多いからである。

前面板３の下前方には前突条９を設けた。

これは、天井より上方の嵌込溝に取付ける際、天井板に
当接して位置決めするものである。

これ以外の前面板３は平面で、ここにも、釘、螺子等を
取着ける事ができる。

次に４種類の取付態様を説明する。

第２図は窓のすぐ内側にカーテンボックス１を固着した
様子を示す。

まぐさ１８の前には胴縁１５を介して壁板１４が垂直に
設けである。

額縁１９は、壁板１４の下端、胴縁１５、まぐさ１８と
、窓２１のサツシ枠２０とを隠すよう前下部に固定され
る。

カーテンボックス１は、上傾斜面７からの取着螺子１６
と、下傾斜面８からの取着螺子１７によって壁板１４の
下端に固着される。

後下端面１３は、額縁１９に接触している。

前面板の方が下端面がより低いので、螺子１７は下方か
らは見えない。

第３図は天井より上方の嵌込溝に取着ける例を示す。

窓２１の上に、ランフ２１′が、さらにその上にまぐさ
１８がくる。

天井板２２は額縁１９より低い。

野縁２３は天井吊束２４で懸架される。

カーテンボックス１をこの溝へ嵌込み、下傾斜面８より
取着螺子１７を直接まぐさ１８に螺込み固定する。

他方、前面板３を貫いて釘２５を野縁２３へ打込む。

第４図は天井に取付ける場合を示す。

部屋の間仕切り等に適する。

柱２８に釘付けした胴縁１５に、下傾斜面８から螺子１
７を螺込む。

また釘付レールの間に、下から上へ螺子２６．２７を通
し、天井板２２、野縁２３に固着する。

従来のカーテンボックスと異なり、カーテンレール５以
外の点に螺子２６．２７を取付けるから、作業が楽であ
る。

釘付レール６と前後頂辺１０，１１とが同一高さにある
ので、天井板に正しく接触する。

釘付レール６があるから、螺子２６．２７は成る程度ま
で螺込んだ後、もう回らない、という所がある。

螺子を強く締めたところで、釘付レールがあるので、上
面板２は全くゆがまない。

従って、レールが一直線を保ち、前面板３も凹凸を生じ
ない。

第５図は第３図と同様、天井より上方の嵌込溝に取付け
る状態を示す。

額縁１９が天井板２２より低いから、額縁１９より上に
短い壁板１４を設け、内側上下に胴縁１５，３０を柱２
８に固設しである。

また、天井吊束２４と柱２８の間に下地３１をわたして
あり、天井吊束２４は野縁２３゜２９を懸架する。

カーテンボックス１を、頂辺が下地３１に当るまで差込
み、下傾斜面８から螺子１８を通し、胴縁１５に固着す
る。

さらに、釘付レール６．６へ螺子２６．２７を通し、下
地３１に螺着する。

そして、前面板３の内方から野縁２９を打込んで固定す
る。

釘付レール６があるので、強く螺子２６．２７を締めて
も、上面板２はゆがまない。

レール５は直線を保つことができる。

螺子２６．２７は同−断面上に揃えず、チドリに配置し
た方が良い。

螺子１７，２６，２７及び釘２５はいずれかを省く事も
できる。

本考案のカーテンボックスは、このように種々の取付態
様が可能である。

頗る有用である。断面形状は、第１図に示すものの他、
カーテンレール、前面板、後面板の隅部に丸みをもたせ
たり、第４図のように凹所３２を設けたものの、前突条
９の丸いもの、前突条９の無いもの、等の変形がありう
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例に係るカーテンボックスの断面
斜視図。 第２図は、窓の内側にカーテンボックスを取付けた場合
の縦断面図。 第３図は天井より上方の嵌込溝へ取付けた場合の縦断面
図。 第４図は、天井に取付けた場合の縦断面図。 第５図は、天井より上方の嵌込溝へ取付けた場合で、下
地がある時の縦断面図。 １・・・・・・カーテンボックス、２・・・・・・上面
板、３・・・・・・前面板、４・・・・・・後面板、５
・・・・・・カーテンレール、６・・・・・・釘付レー
ル、７・・・・・・上傾斜面、８・・・・・・下傾斜面
、９・・・・・・前突条、１０・・・・・・前項辺、１
１・・・・・・後頂辺、１２・・・・・・前下端面、１
３・・・・・・後下端面、１４・・・・・・壁板、１５
・・・・・・胴板、１６・・・・・・螺子、１７・・・
・・・螺子、１８・・・・・・まぐさ、１９・・・・・
・額縁、２０・・・・・・サツシ枠、２１・・・・・・
窓、２２・・・・・・天井板、２３・・・・・・野縁、
２４・・・・・・天井扇束、２５・・・・・・釘、２６
・・・・・・螺子、２７・・・・・・螺子、２８・・・
・・・柱、２９・・・・・・野縁、３０・・・・・・下
地。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 水平な上面板２と、上面板２の前端に垂下形
   成された前面板３と、上面板２の後端に垂下形成され該
   前面板３よりも高い位置に下端面のある後面板４と、上
   面板２の下面に附設された１以上のカーテンレール５と
   、上面板２の上面で該カーテンレール５より外れた位置
   に突設された１以上の釘付レール６とよりなり、釘付レ
   ール６の頂部と、前面板３の前頂辺１０、後面板４の後
   項辺１１が同一高さにある事を特徴とするカーテンボッ
   クス。
2. （２）後面板４の上方に上傾斜面７を、下方に下傾斜面
   ８を形成した実用新案登録請求の範囲第１項記載のカー
   テンボックス。