JPS6025940Y2 - 棒状化粧料の繰出し容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は口紅等の棒状化粧料の繰出し容器に於て、化粧
料収納筒内に残された化粧料を最後まできれいに使える
ように工夫した棒状化粧料の繰出し容器に関する。

従来の口紅等の棒状化粧料の繰出し容器にあっては、化
粧料収納中皿より露出した部分の化粧料を使うことは可
能であっても化粧料収納中皿内に残って化粧料を使うこ
とは極めて不便で、使用者は高価な化粧料が中皿に残さ
れているにもかかわらず、これを捨て去るか、または紅
筆等にとって使っていたので、その場合紅筆の携帯を余
儀なくされ、不便であった。

本考案は以上のような欠点を解消し、紅筆等を使用せず
とも高価な化粧料を全部使い果たすことができ、しかも
構造が簡単で極めて有用性のある棒状化粧料の繰出し容
器である。

以下本考案の一実施例を示す図面について説明する。

１は回転基台で上部に上端開口の回転筒２を突出させで
ある。

回転筒２は下方に係止突起１４を設けた縦割孔３を有し
、回転筒２の外面へは螺旋孔４を有する内筒５を回動可
能に嵌合せしめ、さらに内筒５の外面には固定筒６が内
筒５に対し回動不能に、かつ、回転筒２に対し回動可能
に嵌合せしめである。

この場合、内筒５と固定筒６を一体にして固定筒６の内
面に螺旋孔を設ける構成にしてもよい。

回転筒２内へは筒状に形成した化粧料収納筒７が上下動
可能に嵌合されている。

化粧料収納筒７には回転筒２に設けた縦割孔３を介して
内筒５の螺旋孔４内へ保合する化粧料収納筒突子８が設
けてあり、回転基台１を固定筒６に対し正方向に回動す
るこ、とにより、化粧料収納筒７は回転筒２内を上昇し
、また負方向に回動することにより、化粧料収納筒７は
回転筒２内を下降するように構成されている。

通常の繰込みに際し、回転基台１を固定筒６に対し負方
向に回動し続けたとしても、化粧料収納筒突子８が縦割
孔３の下方に設けられた前記係止突起１４に係止し、化
粧料収納筒７が停止するので押し出し機構が作動するの
を防止できる。

また、この場合、縦割孔３の下方に係止突起１４を設け
る代りに、第５図に示すように、螺旋孔４の下方に係止
突起１５を設けてもよい。

前記停止位置から回転基台１を固定筒６に対し負方向に
回動し続けると、化粧料収納筒突子８は係止突起１４と
の係止を越えるので、化粧料収納筒７の下端部９は回転
基台底部１０に達し得るように構成されている。

さらに、回転基台１内には、化粧料収納筒７の下側に外
径が化粧料収納筒７と略同長で化粧料収納筒７内の化粧
料１１を押し出し部材１２が設けられている。

この押し出し部材１２は回転基台１内に固定してもある
いは固定しなくてもよく、化粧料収納筒７の下端部９が
押し出し部材１２の上端部１３よりも下位になる時スム
ーズに化粧料収納筒７内に嵌入するように構成されてい
ればその取付手段の如何を問わない。

本考案の棒状化粧料の繰出し容器は上記の如（構成され
ているので、化粧料１１が十分に消費されていない状態
、すなわち、化粧料収納筒７外に露出している時は通常
の回動操作で進出後退させて使用すればよい。

このような通常の使用時に於いては、縦割孔３の下方に
設けられた係止突起１４もしくは螺旋孔４の下方に設け
られた係止突起１５によって化粧料収納筒突子８が係止
するので、押し出し機構が作動することはない。

また、化粧料１１が十分に消費され、化粧料収納筒７内
に残されただけの状態になった時は負方向の回動操作を
続け、化粧料収納筒突子８が縦割孔３の係止突子１４に
達したとき、やや強めに負の回動操作をすれば、化粧料
収納筒突子８は縦割孔３の係止突起１４を越え、さらに
回動操作を続ければ、押し出し部材１２は化粧料収納筒
７に嵌入味その嵌入した長さだけ化粧料１１が化粧料収
納筒７から露出する（第２図）。

この露出状態で、正の回動操作を続は化粧料収納筒７を
第３図のように回転筒２の最上位に位置するようにすれ
ば、露出した化粧料１１を使用することができる。

以上の如く本考案は構造が簡単で、しかも、化粧料収納
筒内に残った化粧料を回動操作のみで、簡単に上方へ押
し出し得るので、実用上極めて有利な棒状化粧料の繰出
し容器である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は本考案
の縦断面図、第２図は押し出し部材が化粧料を一部押し
出した状態の断面図、第３図は第２図の状態を使用状態
にした時の断面図、第４図は回転筒の縦割孔側側面図、
第５図は内筒の他の一実施例を示す展開図である。 １・・・・・・回転基台、２・・・・・・回転筒、３・
・・・・・縦割孔、４・・・・・・螺旋孔、５・・・・
・・内筒、６・・・・・・固定筒、７・・・・・・化粧
料収納筒、８・・・・・・化粧料収納筒突子、１０・・
・・・・回転基台底部、１２・・・・・・押し出し部材
、１４・・・・・・係止突起。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｉ 下方に係止突起を有する縦割孔を設けた上端開口の
   回転筒を上部に有する回転基台と ｉｉ 前記回転筒の外面に回転可能に嵌合せしめた螺
   旋孔を有する内筒と ｉｉｉ 前記内筒の外面に該内筒に対し回動不能に、
   かつ回転筒に対し回動可能にせしめた固定筒とｉｖ
   前記縦割孔を介して内筒の螺旋孔内へ係合する化粧料収
   納突子を有し、回転筒内に上下動可能に嵌合され、さら
   に前記係止突起と化粧料収納筒突子との係止により一時
   的に停止し、かつ、回転基台底部に達し得る化粧料収納
   筒とＶ 前記化粧料収納筒下部から化粧料収納筒内に嵌
   入可能に前記回転基台内部に設けた押し出し部材と からなる棒状化粧料の繰出し容器。