JPS599837B2 - 速射を発する装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は後座式に据付けられた自動火器における速射を
発するため、引鉄導桿を有し、引鉄導桿を介して火器の
引鉄は銃把によって作動可能である装置に関する。

自動火器の発射装置は公知である。

スイス特許明細書第４１９９０７号の中には、銃把によ
って引鉄導桿を介して作動可能である発射装置が記載さ
れている。

この装置は特に、大火器において引鉄の作動のための力
を、指で容易に火器を発射できるように小に保持するた
めに使われる。

しかしながらこの発射装置によれば単に例へば１分当り
５７０−１０００発の犬なる毎分発射数の連発または単
発を発射できるに過ぎない。

単発に際しては、各発射ごとに指で引鉄を作動しなけれ
ばならず、その場合最高１秒当り１発の毎分発射数が達
成可能である。

スイス特許明細書第５６５３６０号の中には、自動火器
の発射のため、選択的連発、限定された連発、単発およ
び速射を発射できる空気圧式装置が記載され、この場合
連発とは既述の１分当り５７０−１０００発のような犬
なる毎分発射数の発射のことである。

限定された連発とは時間的に限定された発射、すなわち
整定可能の時間後に発射力相動的に中断されることであ
る。

単発に際しては各発射ごとに引鉄を作動しなければなら
ず、速射とは例へば３０−４００発／分の全体的に小な
る毎分発射数の発射のことであり、その場合引鉄は一度
だけ作動されなければならない。

この小毎分発射数を整定できる空気圧式に整定可能の器
官が存在している。

しかしながらこの空気圧式装置の短所は、圧搾空気容器
が必要であると共に圧搾空気容器が空である場合には故
障する多費用の空気圧式制御装置が必要である点に存す
る。

スイス特許明細書第５６９２４９号の中には火器自体の
中に据付けられた、連発および速射を選択的に発射する
装置が記載されている。

この装置を有しない火器においては、この装置を後から
取付けることはスペースの関係で不可能である。

その外速射の毎分発射数を調節する装置が欠けている。

本発明は存在する火器に後から接続することができかつ
速射の毎分発射数を、例へば３０−４００発／分に整定
することができる発射装置を創造することを目的とする
。

さらに本発明は追加の圧搾空気源を回避することを目的
とする。

この装置は、引鉄導桿の中にトグルジョイントが配置さ
れ、トグルジョイントには２種の位置に移動可能のピス
トンが枢着され、該ピストンは遊底の後退に際して１位
置に、また遊底の前進に際して他の位置に移動可能であ
り、その１位置においてはトグルジョイントは延ばされ
、かつ他の位置においてはトグルジョイントは曲げられ
かつ該ピストンの運動は液圧式制御装置によって制御可
能であることを特徴とする。

以下図面によって本発明による、速射の発射装置の実施
例を詳述する。

図面によると速射を発する装置は引鉄導桿を有し、引鉄
導桿は発射のため射手によって作動される銃把４９と連
結されている第１の桿１０を含んでいる。

さらに引鉄導桿は第２の桿１１を有し、この桿は図示さ
れていない火器の引鉄装置４７と連結されている。

第１の桿１０は第１のアングルレバー１２に枢着されて
おり、このアングルレバーはハウジング１４の中に固定
されている第１の軸１３の回りを回転可能である。

第２の桿１１は第２のアングルレバー１５に枢着されて
おり、このアングルレバーは同シくハウジング１４内に
固定されている第２の軸１６の回りを回転可能である。

両方のアングルレバー１２と１５はトグルジョイントを
介して相互連結されている。

このトグルジョイントは１個の長いレバー１７と１個の
短いレバー１８とによって形成される。

両方のレバー１７と１８は一方では相互連結されている
と共に他方では長いレバー１７は第１のアングルレバー
１２に、かつ短いレバー１８は第２のアングルレバー１
５に枢着されている。

両レバー１７と１８の連結位置には目板１９を介してピ
ストン棒２０が枢着されており、ピストン棒にはピスト
ン２１が固定されている。

このピストン２１は前記ハウジング１４に固定されてい
るシリンダー２２内にある。

シリンダー室はピストン２１によって２個の室２３と２
４に区分される。

ピストン２１は数個の逆止弁２５を有し、これらの逆止
弁は室２３から室２４へ液体を流すけれ共反対には流さ
ない。

これらの逆止弁はリング２７によって閉鎖可能である孔
２６によって形成される。

このリング２７はばね２８によって孔２６の開口部に圧
着される。

両方の室２３と２４は調節可能の絞りによって相互連結
されている。

この絞りは絞り室２９から成り、絞り室の中には絞りピ
ン３４が侵入し、絞りピンはばね３１の力に抗して調整
ねじ３０の締付けによって調節可能である。

絞り室２９は第１の孔３２によって室２３と、また第２
の孔３３によって室２４と連結している。

絞りピン３４の尖端は、調整ねじ３０の締付けによって
絞りピン３４が絞り室２９内に如何に深くねじ込まれた
かに応じて孔３３を通る流量を制御することができる。

ピストン棒２０はピストン２１の左側にある部分に肩部
３５を有する。

ピストン棒２０のこの肩部３５には第１のスリーブ３６
がそのフランジ３７を支持されている。

ばね３８は一方はこのフランジ３７にかつ他方は第２の
スリーブ３９に支持され、第２の我リーブはその右のフ
ランジ４４をピストン棒２０上にかつその左端を第１の
スリーブ３６上に移動可能に装着されている。

これによってばね３８は、ピストン棒２０と固く結合さ
れた第１のスリーブ３６をピストン棒２０の肩部に押圧
するように努めている。

第２のスリーブ３９は止め４０を有Ｌ１止めは図示され
ていない火器の遊底室４１に支えられている。

一方はシリンダー２２にかつ他方はスリーブ３９の右端
に支持されているばね４２は、スリーブ３９をその止め
によって火器の遊底室４１に押圧するように努める。

ハウジング１４とシリンダー２２とは火器の揺架４３に
不動に固定され、揺架の中では火器の後座に際し遊底室
４１が左方へ、すなわち矢印八の方向へ移動させられ、
その場合ばね４２はその弛緩によってスリーブ３９を、
かつフランジ３７を介してスリーブ３６とピストン棒２
０とを左方へ動かす。

火器の前進に際し遊底室４１は右方へ、すなわち矢印Ａ
の方向とは反対に移動し、その場合ばね４２は引き締め
られる。

火器の後座に際し到達する、遊底室４１の左の末端位置
は点線でかつ４１′で表わされ、かつ火器の前進に際し
到達する、遊底室４１の右の末端位置は実線で表わされ
ている。

火器の発射前遊底室４１は実線で表わされたその出発位
置にある。

遊底室のこの位置において第１・のスリーブ３６はその
フランジ３７をばね３８の作用の下に第２のスリーブ３
９のフランジ４４に当接させている。

これによってこのスリーブ３６に固定されたピストン棒
２０の位置が確定される。

ピストン棒２０の内部にはスリーブ状のピストン４５が
移動可能に装着され、ピストンはばね４６によって負荷
され、このばねは一方ではスリーブ状のピストン４５の
底に、かつ他方はピストン棒２０の左端に支持されてい
る。

このスリーブ状のピストン４５は、シリンダー２２の緊
塞部を通って生ずることがある万一の漏れ損失を補償す
るため、ピストン棒２０の内部に含まれた予備液体に圧
力を加えてこれを横孔４８を通って、シリンダー２２の
無圧の室２３の中に圧入するように努める。

全装置はなお揺架固定の止め５１を含んでおり、この止
めは速射に際し実線で表わされた左の位置になければな
らない。

記載された装置の作用法は次の如くである：速射のため
の記載された装置は、単発も連発も発射できる火器に利
用可能である。

連発とは例へば、火器の種類に応，じて５７０一１００
０発／分の毎分発射数による発射のことである。

単発は、射手が各発射後に引鉄を解放しかつ新たに再び
作動しなければならないことを意味する。

速射とは火器の種類とは無関係に１分当り３０−４００
発の毎分発射数による発射のことである。

この毎分発射数は以下説明されるように本発明による、
速射のための装置によって任意に調節される。

利用される火器の引鉄装置４７は夫れ自体公知の方法で
単発に切り換えられかつ止め５１は実線で表わされた位
置に位置する。

記載された装置が火器に接続されていない場合引鉄装置
４７は各発射のために桿１１によって作動されなければ
ならない、換言すれば桿１１が一度左方へ引張られる場
合、桿がその左の終末位置に如何なる時間に保持される
かに無関係に１発だけを発射することができる。

続いての発射のためには桿１１は引鉄装置４７の戻しば
ねによって先づ再びその出発位置に復帰されなければな
らない。

したがって手動によってはほぼ５０−６０発／分以上の
発射は不可能である。

すなわち、約５７０−１０００発／分の連発以下でかつ
手動によって可能である毎分発射数よりも犬なる毎分発
射数が希望される場合優先的に、記載された、速射のた
めの装置が利用される。

この装置は射手が銃把の急速な作動を免かれることをも
可能にする。

銃把４９の作動に際し桿１０を介してアングルレバー１
２が、かつレバー１７，１８を介してアングルレバー１
５が時計方向に旋回させられかつ桿１１はその左の終末
位置へ移動させられる。

（第２図）射手が速射を発しようとする場合射手は単発
が持続する限り銃把４９を解放しない。

第１発が発射される場合遊底室４１は矢印Ａの方向への
反動によって左方へ位置４１′に運動しかつ第２のスリ
ーブ３９はばね４２によって同じく左方へ動かされる、
すなわちシリンダ２２とともに揺架４３上に固定された
ハウジング１４は後退運動を共にしないからである。

後退した位置にある止め５１は第２のスリーブ３９の移
動を阻止しない。

第２のスリーブ３９が左方へ移動することによって第１
のスリーブ３６およびピストン棒２０も左方へ移動させ
られる、すなわち第１のスリーブ３６のフランジ３７は
第２のスリーブ３９のフランジ４４の上に支えられてい
るからである。

この移動によってトグルジョイン｝１７，１Ｂは左方へ
曲がりかつレバー１１は右方へその出発位置へ復帰運動
する。

（第３図）ピストン棒２０とピストン２１の移動によっ
て液体は室２３から逆止弁２５を通って室２４の中に流
れ、その場合逆止弁２５のばね２８は頗る弱くかつ液体
は実際に阻害されずに孔２６を通って流れることができ
る。

ピストン棒２０の左方への路程はピストン２１とシリン
ダー２２の左のフランジとの間の距離によって与えられ
ており、その場合一般に遊底室は図示された位置４１′
へ続いて運動する。

遊底室４１の次の前進の間第２のスリーブ３９は遊底室
４１の止め４０によって右方へ移動させられかっぱね４
２を圧縮し、その場合ばね３８も引き締められかつフラ
ンジ３７および肩部３５を介してピストン棒２０を右方
へ移動させる。

ピストン棒２０のこの右方への移動によってトグルジョ
イント１７，１Ｂは延ばされ、アングルレバー１５は時
計方向に回転させられ、桿１１は左方へ移動させられか
つ第２発目が発射される。

しかるにピストン２１と共にピストン棒２０のこの右方
への移動に際し液体は室２４から室２３内へ圧入されな
ければならないけれ共逆止弁２５がこの流過を許さない
。

したがって液体は孔３３、絞り室２９および孔３２を通
って室２３内へ流入しなければならない。

この流過は絞りピン３０によって変化させられ、それに
よって第２発目の発射は遅延されまたは促進されること
ができる。

この方法によって３０−４００発／分の範囲の毎分発射
数が整定される。

火器は銃把４９が作動される限り各前進に際し次の射弾
を発する。

銃把４９が握られていない場合には遊底の後退位置及び
前進位置においてトグルジョイントは第２図及び第３図
の位置を占めることができず、第４図及び第５図の位置
に留まり、従って銃把４９が釈解されている場合には速
射は中断される。

火器で単発だけを発射する場合止め５１は点線で表わさ
れた位置に動かされかつ引鉄装置４７は単発に切り換え
られる。

遊底が矢印Ａの方向へ後退する際第２のスリーブ３９の
左方への運動は不可能でありかつ次の射弾はも早や自動
的には発射されない。

速射用の装置を取り付けることを欲しない場合桿１０と
１１は唯一の桿と替えられ、然る時この桿は銃把４９お
よび引鉄装置４７と連結される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による速射発射装置そして第２図はトグ
ルジョイントの発射位置、第３図はトグルジョイントの
戻り位置、第４図は銃把が握られていない場合のトグル
ジョイントの発射直前位置そして第５図は銃把が握られ
ていない場合のトグルジョイントの戻り直前位置を示す
。 図面の主な符号の説明、１０，１１：引鉄導桿、１２，
１５：｝グルレバー、１７，１８：｝グルジョイント、
２０，２１：ピストンとピストン棒、２５：逆止弁、３
４：絞りピン、３６：第１のスリーブ、３９：第２のス
リーブ、３７，４４：フランジ、３８，４２：ばね、４
１：遊底室、４７：引鉄装置、４９：銃把。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 後座式に据付けられた自動火器における速射を発す
   るため、火器の引鉄が銃把によって引鉄導桿を介して作
   動可能である装置において、引鉄導桿ｉｏ，ｉ１の中に
   はトグルジョイントｌ７，１８が配置され、トグルジョ
   イントには２種の位置に移動可能のピストン２０ ．２
   １が枢着され、該ピストンは遊底４１の後退に際して一
   つの位置に、かつ遊底の前進に際して他の位置に移動可
   能であり、その一つの位置においてはトグルジョイント
   １７，１Ｂは延ばされかつその他の位置においてはトグ
   ルジョイン｝１７，１８は曲げられかつ該ピストンの運
   動は液圧式制動装置２５ ，３４によって制御可能であ
   ることを特徴とする装置。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の装置において、ハウ
   ジングの中に二つのアングルレバー１２，１５が旋回可
   能に装着され、アングルレバーは夫々二つのアームを有
   し、その場合第１のアングルレバー１２の一方のアーム
   は引鉄導桿の、銃把４９と連結された桿１０に枢着され
   かつ第２のアングルレバー１５の一方のアームは引鉄導
   桿の、引鉄４７と連結された桿１１に枢着されているこ
   と、両アングルレバー１２，１５の他の両アームはトグ
   ルジョイントの、相互連結された二つのトグルレバ−１
   ７，１８を介して相互連結されていること、およびトグ
   ルジョイントの両トグルレバー１７．１８の連結位置に
   はピストン２１を保持するピストン棒２０が枢着されて
   いることを特徴とする装置。 ３ 特許請求の範囲第２項に記載の装置において、第１
   のスリーブ３６はフランジによって一方ではピストン棒
   ２０の肩部３５に、かつ他方では第２のスリーブ３９の
   第１のフランジ４４に支持されていること、第１のばね
   ３８は一方では第１のスリーブ３６のフランジ３７にか
   つ他方では第２のスリーブ３９（７）第２のフランジに
   支持されていること、第２のばね４２は一方では第２の
   スリーブ３９の第１のフランジ４４に、かつ他方では装
   置のシリンダー２２に支持されており、その場合第２の
   はね４２は、第２のスリーブ３９を、後退運動する遊底
   ４１の止めに押圧するように附勢し、また第１のばね３
   ８は、ピストン２１を有するピストン棒２０を液圧式制
   動装置３Ｌ３４の抵抗に抗して移動させるように附勢す
   ることを特徴とする装置。