Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JPS5950277B2 - 粗製グリセリド油組成物の精製方法 - Google Patents

粗製グリセリド油組成物の精製方法

Info

Publication number
JPS5950277B2
JPS5950277B2 JP55186985A JP18698580A JPS5950277B2 JP S5950277 B2 JPS5950277 B2 JP S5950277B2 JP 55186985 A JP55186985 A JP 55186985A JP 18698580 A JP18698580 A JP 18698580A JP S5950277 B2 JPS5950277 B2 JP S5950277B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semipermeable membrane
membrane
glyceride oil
oil composition
crude
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55186985A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57115496A (en
Inventor
昭男 岩間
能孝 数瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Electric Industrial Co Ltd filed Critical Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP55186985A priority Critical patent/JPS5950277B2/ja
Priority to GB8138792A priority patent/GB2092170B/en
Priority to NL8105906A priority patent/NL8105906A/nl
Priority to US06/335,493 priority patent/US4414157A/en
Priority to DE3151966A priority patent/DE3151966C2/de
Publication of JPS57115496A publication Critical patent/JPS57115496A/ja
Publication of JPS5950277B2 publication Critical patent/JPS5950277B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11BPRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
    • C11B3/00Refining fats or fatty oils
    • C11B3/008Refining fats or fatty oils by filtration, e.g. including ultra filtration, dialysis
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/14Ultrafiltration; Microfiltration
    • B01D61/145Ultrafiltration
    • B01D61/146Ultrafiltration comprising multiple ultrafiltration steps

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は内圧式半透膜モジュールを用いる組成グリセリ
ド油組成物の精製方法に関する。
通常、食用油として用いられる植物油には大豆油、ナタ
ネ油、アン油、ゴマ油等がある。
これらの植物油を製造するには、先ず、その原料中の含
油量に応じて、原料を圧搾したり、又は原料をへキサン
のような有機溶剤で抽出してミセラとし、このミセラか
ら溶剤を蒸発除去して粗製グリセリド油組成物を得る。
この粗製グリセリド油組戚物には、レシチン等のリン脂
質を主成分とする不純物、所謂ガム質が通常、1.5〜
3%程度含まれており、このガム質は油の加熱時に分解
して、油を着色させたり、異臭を生じさせ、或いはその
味を損なうため、粗製グリセリド油組成物中のガム質を
できる限り除去することか必要である。従来は、粗製グ
リセリド油組成物に水を加え、ガム質を水和し、膨潤、
凝固させた後、遠心分離によつて脱ガムしているか、こ
の脱ガム油にもガム質が尚0.2〜0.4%程度含まれ
ており、通常は薬剤を用いて脱ガムを繰返した後、脱色
脱酸脱臭してガム質を100ppm以下として製品グリ
セリド油を得ている。
しかし、このように従来から行なわれている精製方法は
煩雑な脱ガム操作を繰返して行なう必要があると共に、
脱ガム操作によつて相当量の油の損失を余儀なくされて
いる。このような不利益を除くため、粗製グリセリド油
組成物の新しい精製方法が特開昭50− 153010
号公報に提案されている。この方法は、粗製グリセリド
油組成物をヘキサン等の有機溶剤で希釈したミセラを合
成重合体からなる半透膜に加圧下に接触させ、ヘキサン
とグリセリド油を膜透過液として、濃縮された膜不透過
液から分離し、膜透過液から有機溶剤を除去して精製油
を得るものである。一方、ミセラが濃縮された膜不透過
液にはレシチン等のリン脂質が高濃度に含有されること
となり、必要に応じて回収される。しかしながら、現実
に粗製グリセリド油組成物を工業的規模で膜処理して精
製グリセリド油を得るには種々の問題が存在する。
第一の問題は、ミセラを膜処理するに当つて、精製グリ
セリド油を高い回収率で膜透過液として得るには通常、
ミセラを50〜60倍程度に濃縮しなければならないが
、ミセラは濃縮されるにつれてその粘性を増し、用いる
半透膜の形態によつては、ミセラをこのように高濃縮す
ることは不可能であることである。例えば、内径0.1
〜 2mm程度の管断面積の小さい内圧式キヤピラリー
型半透膜は単位体積当りの膜面積か大きく、装置の小型
化に有利であるが、ミセラが比較的低粘度である精々1
0倍程度に濃縮し得るにすぎない。単位膜面積当りの膜
透過液量は一般に膜にミセラを接触させる際の印加圧力
に大きく影響されるが、内圧式キヤピラリー型半透膜は
、一般には不織布等による補強が不可能であり、また、
所謂中空繊維膜と異なつて膜壁が比較的薄く、しかもこ
の膜壁のみで供給ミセラの圧力を支えなければならない
から、印加圧力は精々5kg/粛程度である。従つて、
ミセラカ塙粘性化した場合に、ミセラの供給圧力を高く
して透過液量を増大させることができないから、キヤピ
ラリ一型半透膜を用いる一段の膜処理にて粗精グリセリ
ド油組成物ミセラを精製することは、処理に極めて長時
間要し、工業的な処理法としては殆ど採用できない。一
方、内径が2〜20mm程度の内圧式管状半透膜を用い
れば、管断面積が大きいためにミセラを50〜100倍
程度にも濃縮することができ、また、管状膜は一般に紙
管、不織布管、多孔性重合体管、多孔性金属管等によつ
て補強されて用いられることが多く、従つて、80kg
/一程度までの高い圧力をも印加することができ、高粘
性のミセラについても膜透過液量を大きくすることがで
きるが、単位体積当りの膜面積が小さく、管状半透膜を
用いる一段の処理によれば、装置が非常に大型化し、必
要な膜モジユール数が著しく多くなり、やはり工業上は
好ましくない。
即ち、第二の問題は、高粘性のミセラを処理し得る形態
の半透膜を用いれば、装置が非常に大型化し、それに伴
つて種々の費用も大きくなつて、膜処理による利点が失
なわれることである。本発明者らは、粗製グリセリド油
組成物の内圧式膜モジユール処理による精製における上
記した種々の問題を解決するために鋭意研究した結果、
粗製グリセリド油組成物のミセラを先ずキヤピラリー型
半透膜を用いて処理し、次に、かくして濃縮されたミセ
ラを管状半透膜を用いて処理することにより、必要な膜
モジユール数を最小としつつ、ミセラを高濃縮し、高回
収率にて粉製グリセリド油を得ることができることを見
出し、本発明に至つたものである。
本発明による粗製グリセリド油組成物の精製方法は、グ
リセリド油とリン脂質とを含有する粗製グリセリド油組
成物を有機溶剤で希釈した後、最初に内径が0.1〜2
mmの内圧式キヤピラリ一型半透膜に加圧下に接触させ
て半透膜透過液と半透膜不透過液とに分離し、次に、か
くして濃縮された半透膜不透過液を内径が上記キヤピラ
リ一型半透膜の内径より大きく、且つ、201U以下の
内圧式管状半透膜に加圧下に接触させて半透膜透過液と
半透膜不透過液とに分離し、半透膜透過液と半透膜不透
過液の少なくとも一方から有機溶剤を除去して、精製グ
リセリド油及び/又は精製リン脂質を得ることを特徴と
する。
本発明において用いる内圧式キヤピラリ一型半透膜の内
径は0.1〜21も好ましくは0.5〜1.8m77!
である。
膜壁は通常0.05〜0.8U77!.好ましくは0.
1〜0.5mmである。本発明においては粗製グリセリ
ド油組成物の有機溶剤溶液、即ちミセラを先ず内圧式キ
ヤピラリ一型半透膜を備えた膜モジユールに加圧下に循
環供給して、2〜10倍、好ましくは3〜5倍に濃縮す
るが、キヤピラリ一型半透膜の内径が小さすぎるときは
、ミセラを上記範囲に濃縮することが困難であり、一方
、大きすぎるときはミセラを上記範囲に濃縮することは
できるが、装置の単位体積当りの膜面積が小さくなり、
装置が大型化するので好ましくない キヤピラリ一型半
透膜はモジユール内において並列に配列され、ミセラの
処理条件は、膜の管長方向の供給平均線速度が0.1〜
5m/秒、好ましくは0.5〜2m/秒であり、供給圧
力は0.2〜51<9/?(ゲージ圧、以下同じ。)、
好ましくは0.5〜31<g/iである。このように処
理条件を選ぶことにより、内圧式キヤピラリ一型半透膜
を用いて高透過液量でミセラを上記範囲に濃縮すること
ができる。ミセラの供給線速度が小さすぎるときは濃度
分極が生じて好ましくなく、一方、大きすぎるときは、
大きい加圧を要して膜が破壊するおそれかあるほか、圧
力損失が徒らに大きくなつて好ましくない。このように
一段目の膜処理においてはミセラを精々10倍程度に濃
縮するにとどめる。10倍程度に濃縮されたミセラは、
当初のミセラのグリセリド油含量にもよるが、普通、0
.5〜5cps程度であり、従つて、内径が0.1〜2
mm程度の内圧式キヤピラリ一型半透膜モジユールを用
いて、透過液量を大きく保ちつつ、ミセラを処理するこ
とができる。
本発明において、こうして予備的に濃縮されたミセラを
内圧式管状半透膜により第二段目の膜処理をして高濃縮
する。
ここに管状半透膜は、第一段目の膜処理により得られる
濃縮ミセラの濃縮率や粘度を考慮して、その内径が、第
一段目のキヤピラリ一型半透膜の内径より大きく、且つ
、20mm以下のものが選ばれる。従つて、管状半透膜
の内径は通常、2〜20mへ好ましくは3〜17m」特
に好ましくは5〜15mmである。実用上は、管状半透
膜の内径はキヤピラリ一型半透膜のそれよりも5〜16
0倍大きく、且つ、20龍以下であるように選ぶのか好
ましい。例えば、第一段目のキヤピラリ一型半透膜の内
径が0.4mT1nであるとき、第二段目の管状半透膜
の内径は2〜20mmの範囲にあるのが好ましい。この
第二段目の膜処理においては、ミセラは当初の3〜60
倍、好ましくは5〜60倍に濃縮する。
特に好ましくは、50〜60倍に濃縮する。従つて、内
径が小さすぎる管状膜は用いるに適さず、一方、余りに
大きい内径の管状膜を用いると、前記同様に装置の単位
体積当りの膜面積が小さくなるので好ましくない。管状
半透膜は管断面積が大きいから、高濃縮されて高粘性を
有するに至つたミセラでも能率的に膜処理でき、且つ、
高い圧力でミセラを管状半透膜に供給して、大きい透過
液量にて膜処理することができる。
ミセラの処理条件は、膜管長方向の平均線速度が0.5
〜10m/秒、如ましくは1〜5m/秒であり、供給圧
力は特に制限されないが、普通、1〜10kg/?程度
である。
以上のように本発明の方法においては、単位体積当りの
膜面積が大きい内圧式キヤピラリ一型半透膜を用いて、
ミセラを予備的に精々10倍程度に濃縮し、これを内圧
式管状半透膜により更に高濃縮するのである。
従つて、装置全体は最小化され、且つ、高透過液量で、
換言すれば短かい時間でミセラを処理することができ、
工業的規模での精製に好適である。第1図は本発明の方
法を実施するためのフローチヤートの一例を示し、ミセ
ラは貯槽1から最初、キヤピラリ一型膜モジユール2に
循環供給され、膜透過液3は透過液槽4に送られ、膜不
透過液5は再び貯槽に戻される。
ミセラが適宜に濃縮されると、バルブ操作によつて流路
が切換えられ、ミセラは管状膜モジユール6に循環供給
され、高濃縮されると共に、膜透過液は透過液槽に送ら
れる。第2図は本発明に従つてミセラを連続処理する別
の方法の一例を示し、貯槽1にはミセラが連続して供給
されると共に、貯槽からミセラが連続してキヤピラリー
型膜モジユール2に供給され、膜透過液3と膜不透過液
5とに分離される。膜不透過液は別の貯槽?を経て管状
膜モジユール6に循環供給され、再び膜透過液3’と膜
不透過液5’とに分離され、装置の定常状態を保つため
に膜不透過液の一部は濃縮液8として装置から取出され
る。尚、必要に応じてキヤピラリー型膜モジユール2の
不透過液5は貯槽1に戻され、循環されてもよい。本発
明において用いる半透膜はポリイミド及びポリアミドが
好ましく、特に実質的に一般式( 〜 〜ノ(但しRは
2価の有機基を示す。
)で表わされるポリイミドからなる半透膜、及び実質的
に一般式で表される芳香族ポリアミドからなる半透膜が
好ましい。
上記ポリイミド(I)からなる半透膜は既に知られてお
り、その製造方法は、特開昭54−71785号や特開
昭54−94477号、特願昭54一61359号(特
公昭58−37842号)等に詳細に開示されている。
本発明においては、前記一般式(1)において、Rが一
般式(但し、Xは2価の結合基を示す。
)で表わされるポリイミドからなる半透膜が好ましく用
いられる。
ここに、Xの具体例としては−CH2−、−C(CH3
)2マ一O−、−SO2−等を挙げることができるが、
特に高い温度に加熱された粗成グリセリド油組成物と接
触しても、長期間にわたつてその分子量分画性が変化し
ない一CH2−や−O −が好ましい。また、上記芳香
族ポリアミド()からなる半透膜も、例えば特公昭53
−43540号や特願昭54−JモV843号(特公昭5
8−27963号)等に開示されている。
本発明においてこれら半透膜は、通常、10000〜1
00000)好ましくは10000〜 50000の分
子量分画性を有し、通常限外濾過膜といわれている半透
膜がよい。
分子量分画性の値か小さすぎると透過液量が小さくなる
傾向があり、一方、大きすぎるとガム質の分離能に劣る
傾向があるからである。ここに分子量分画性は、分子量
が既知の溶質に対する半透膜の排除率を測定することに
よつて知ることができる。
実際には、例えば平均分子量が既知であり、分子量分布
が単分散性のポリエチレングリコールを溶質(濃度50
00ppm)とするトルエン溶液を用いて膜の排除率を
測定するのがよい。従つて、ここにおいても、25℃の
温度で3kg/(V7fの圧力下に平均分子量が種々異
なるポリエチレングリコールのトルエン溶液を用いて排
除座を測定し、排除率が少なくとも95%であるポリエ
チレングリコールの最小の分子量をその膜の分子量分画
性とする。リン脂質の代表的成分であるレシチンはトリ
グリセリドとほぼ同じ程度の分子量を有するが、本発明
による膜処理条件下においては、数十分子乃至数百分子
が相互に会合してミセルを形成しており、従つて、上記
範囲の分子量分画性を有する半透膜に接触させることに
より、リン脂質はほぼ完全に膜により除去され、かくし
て精製グリセリド油を得ることができるのである。
本発明においては粗製グリセリド油組成物を希釈すると
共にリン脂質のミセル化を促進するために有機溶剤が用
いられる。
かかる有機溶剤は、上記した半透膜を溶解しないことを
要し、分子量はグリセリド油より小さいのがよく、通常
50〜200)好ましくは60〜150である。具体的
にはペンタン、ヘキサン、へプタン、オクタン等の脂肪
族炭化水素、シクロプロパン、シクロベンタン、シクロ
ヘキサン、シクロヘプタン等の脂肪族炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、アセトン
、メチルエチルケトン等の脂肪族ケトン類、酢酸エチル
、酢酸ブチル等の低級脂肪酸エステル等の一種又は二種
以上の混合物が用いられるが、好ましくはヘキサンのよ
うな脂肪族炭化水素が用いられる。粗製グリセリド油組
成物をこれら有機溶剤で希釈したミセラは、通常、グリ
セリド油を10痴80重量%、好ましくは20〜50重
量%含有するのがよいが、しかし、これに限定されるも
のではない。
前記したように、原料によつては粗製グリセリド油組成
物は原料から直接有機溶剤により抽出されるが、本発明
においてはとのような抽出液をそのまま膜処理してもよ
く、この「抽出」も有機溶剤による希釈と同義に解釈さ
れる。また、従来の精製方法において、溶剤抽出後に溶
剤を留去した所謂脱ガム油も本発明において粗製グリセ
リド油組成物として用いることができ、勿論、原料から
圧搾された粗成物も粗成グリセリド油組成物として用い
ることができる。更に、所望ならは、従来の精製工程の
任意の段階で得られるガム質含有グリセリド油も粗製グ
リセリド油組成物として用いることができる。本発明に
おいては、ミセラは粗製グリセリド油組成物の上記意味
における有機溶剤溶液をいう。次に、本発明においては
、粗製グリセリド油組成物のミセラ、即ち有機溶剤の溶
液は一般的には5℃以上100℃以下であつて、用いる
有機溶剤の蒸発が著しくない範囲の温度で半透膜に加圧
下に接触されるが、好ましくは10〜60℃の範囲であ
る。
一般に処理温度が高い程、大きい透過液量を得ることが
できる。尚、上記ポリイミド(1)からなる半透膜の場
合には、より高い温度で膜処理を行なつても、半透膜は
その分子量分画性を実質的に一定に保つので、膜透過液
はリン脂質を実質的に含有しない。しかし、5℃より低
い温度では透過液量が実用上からは小さく、150℃よ
りも高い温度ではリン脂質を主成分とするガム質が熱分
解し、膜によつて有効に除去されなくなるおそれがある
。本発明の方法は、レシチン等のリン脂質を多量に含む
植物性粗製グリセリド油組成物の粕製に好適であるが、
動物性粗製グリセリド油組成物の精製にも適用すること
ができ、また、レシチン等は有用な有価成分であるから
、必要に応じて膜不透過液から適宜に回収することもで
きる。
通常は膜不透過液を再びヘキサン等の有機溶剤で希釈し
、膜処理した後、膜不透過液から有機溶剤を除去するこ
とにより高純度のリン脂質を得ることができる。本発明
の方法によれば、以上のように、ミセラを膜処理するに
当り、最初ミセラがまだ低粘度である間は単位体積当り
の膜面積が大きいキヤピラリ一型半透膜を用いてミセラ
を濃縮し、次に、ミセラの粘度が高くなると管状半透膜
を用いて更に高濃縮するから、装置が最小化できて、且
つ、大量のミセラを短時間で処理することができる。
以下に本発明の実施例を挙げる。実施例 1 内径1.511L.管壁厚さ0.4m1の前記芳香族ポ
リアミド()からなる分子量分画性50000の内圧式
キヤピラリ一型限外淵過膜1400本を外径10717
7!の金属製筒に並列に装着し、膜長さ7701』有効
膜面積5.0m3のキヤピラリ一型膜モジユールを製作
した。
別に内径12mmの管状透過膜18本を外径10711
mの金属製筒に直列に接続して装着し、膜長さ770m
1、有効膜面積0.48TIの管状膜モジユールを製作
した。こうして得た各膜モジユールを第1図に示したよ
うに配管して膜処理装置とした。1.83重量%のリン
脂質を含有する粗製大豆油組成物30重量部とヘキサン
70重量部とからなる大豆油ミセラ(ミセラ中の大豆油
29.5重量%、リン脂質0.55重量(f))600
1を第1表に示す条件下に次のようにして膜処理した。
実験 (1) 弁操作によりミセラをキヤピラリ一型膜モジユールのみ
に循環供給したところ、膜透過液が5151に達して後
はそれ以上の膜透過液は得られなかつた。
実験 (2) 弁操作によりミセラを管状膜モジユールのみに循環供給
した。
実験 (3) 最初ミセラをキヤピラリ一型膜モジユールに循環供給し
、120分で約4倍に濃縮し、次に、管状膜モジユール
に循環供給し、292分で30倍に濃縮した。
キヤピラリ一型膜モジユールから4501の透過液を得
、管状膜モジユールから1301の透過液を得、併せて
5801の透過液を得た。結果を第1表に示す。
このように、キヤピラリー型膜モジユールを用いる一段
処理によつてはミセラを高濃縮することができず、管状
膜モジユールを用いれば高濃縮できても極めて長時間を
要するのに対し、本発明によれば処理時間が著しく短縮
された。実施例 2 実験 (4) 限外決過膜としてRが一・ である前記ポリイミド(1)からなる分子量分画性20
000の膜を用いた以外は実施例1と全く同様にして同
じ寸法の各モジユールを製作し、第2図に示したように
、キヤピラリー型膜モジユール1本及び並列接続した管
状膜モジユール3本にて装置を構成した。
リン脂質濃度が1.76重量%の粗製大豆油組成物30
重量部とヘキサン70重量部とからなるミセラ(大豆油
29.4重量%、リン脂質0.53重量%)を3001
/時の割合で貯槽に連続供給し、定常状態において濃縮
率を30倍として膜透過液3及び3’を2911/時の
割合で得、濃縮液を91/時の割合で得た。
尚、キヤピラリー型モジユールからの膜透過液量は22
51/時、貯槽7への供給量は751/時であつた。実
験 (5) 上記管状膜モジユール1本のみを用いて、第1図に示す
ように、大豆油ミセラを26.51/時の割合で循環供
給したところ、定常状態において透過液が25.6/時
の割合で得られ、濃縮液が0.91/時の割合で得られ
た。
従つて、管状膜モジユールのみでミセラを3001/時
処理するには、上記寸法のモジユール12本を要する。
以上の結果を第1表に示すが、本発明の方法によれば、
所要膜モジユール数が少なく、装置が小型化される。
実施例 3 実験(4)で得た濃縮液ミセラはリン脂質濃度39.8
重量%の大豆油組成物44重量部とヘキサン56重量部
からなる(リン脂質17.5重量%、大豆油26.5重
量%)。
限外濾過膜としてRカイ〇Y0−(〇)一である前記ポ
リイミド(1)からなる分子量分画性50000の膜を
用いた以外は実施例1と全く同様にして同じ寸法の各モ
ジユールを製作し、第1図に示した装置を構成した。
膜を透過した分量のミセラと同量のヘキサンを連続的に
ミセラに補充、し、ミセラ組成をリン脂質3.5重量%
に保ちつつ、膜モジユiルに次のようにした。
膜処理の間に補充されたへキサンは合計で3201(g
であつた。実験 (6)弁操作によりキヤピラリー型膜
モジユールのみにミセラを循環供給したところ、膜透過
液が300kgに達して後はそれ以上の透過液が得られ
なかつた。
実験 (7)弁操作によりミセラを管状膜モジユールの
みに循環供給した。
実験 (8) 最初ミセラをキヤピラリー型膜モジユールのみに供給し
、95分で約3倍に濃縮した後、弁操作により管状膜モ
ジユールに循環供給し、359分で約20倍に濃縮して
濃縮液を得た。
キヤピラリ゛一型膜モジユールにおける透過液量は26
51<9、管状膜モジユールにおける透過液量は115
1<gであつた。以上の結果を第2表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の方法を実施するためのフロ
ーチヤートの一例を示す。 1・・・・・・貯槽、2・・・・・・キヤピラリ一型膜
モジユール、6・・・・・・管状膜モジユール。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 グリセリド油とリン脂質とを含有する粗製グリセリ
    ド油組成物を有機溶剤で希釈した後、最初に内径が0.
    1〜2mmの内圧式キャピラリー型半透膜に加圧下に接
    触させて半透膜透過液と半透膜不透過液とに分離し、次
    に、かくして濃縮された半透膜不透過液を内径が上記キ
    ヤピラリー型半透膜の内径より大きく、且つ、20mm
    以下の内圧式管状半透膜に加圧下に接触させて半透膜透
    過液と半透膜不透過液とに分離し、半透膜透過液と半透
    膜不透過液の少なくとも一方から有機溶剤を除去して、
    精製グリセリド油及び/又は精製リン脂質を得ることを
    特徴とする粗製グリセリド油組成物の精製方法。 2 グリセリド油とリン脂質とを含有する粗製グリセリ
    ド油組成物を有機溶剤で希釈した後、最初にキャピラリ
    ー型半透膜にて2〜10倍に濃縮し、次に、管状半透膜
    にて3〜60倍に濃縮することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の粗製グリセリド油組成物の精製方法。 3 粗製グリセリド油組成物を有機溶剤で希釈して、グ
    リセリド油含量を10〜80重量%とすることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項又は第2項記載の粗製グリセ
    リド油組成物の精製方法。 4 半透膜が実質的に一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、Rは2価の有機基を示す。 で表わされるポリイミドからなることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の粗製グリセリド油組成物の精製
    方法。 5 Rが ▲数式、化学式、表等があります▼又は ▲数式、化学式、表等があります▼であることを特徴と
    する特許請求の範囲第4項記載の粗製グリセリド油組成
    物の精製方法。 6 半透膜が実質的に一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる芳香族ポリアミドからなることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の粗製グリセリド油組成物
    の精製方法。 7 半透膜の分子量分画性が10000〜100000
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第6
    項いずれかに記載の粗成グリセリド油組成物の精製方法
JP55186985A 1980-12-30 1980-12-30 粗製グリセリド油組成物の精製方法 Expired JPS5950277B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP55186985A JPS5950277B2 (ja) 1980-12-30 1980-12-30 粗製グリセリド油組成物の精製方法
GB8138792A GB2092170B (en) 1980-12-30 1981-12-23 Process for the purification of crude glyceride oil compossitions
NL8105906A NL8105906A (nl) 1980-12-30 1981-12-30 Werkwijze voor het zuiveren van ruwe glycerideoliepreparaten.
US06/335,493 US4414157A (en) 1980-12-30 1981-12-30 Process for the purification of crude glyceride oil compositions
DE3151966A DE3151966C2 (de) 1980-12-30 1981-12-30 Verfahren zur Reinigung von rohen Glyzeridölzusammensetzungen

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP55186985A JPS5950277B2 (ja) 1980-12-30 1980-12-30 粗製グリセリド油組成物の精製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57115496A JPS57115496A (en) 1982-07-17
JPS5950277B2 true JPS5950277B2 (ja) 1984-12-07

Family

ID=16198176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP55186985A Expired JPS5950277B2 (ja) 1980-12-30 1980-12-30 粗製グリセリド油組成物の精製方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4414157A (ja)
JP (1) JPS5950277B2 (ja)
DE (1) DE3151966C2 (ja)
GB (1) GB2092170B (ja)
NL (1) NL8105906A (ja)

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6017478B2 (ja) * 1982-04-09 1985-05-02 旭化成株式会社 植物油の処理法
WO1983003843A1 (en) * 1982-04-21 1983-11-10 Unilever Nv Refining
JPS58194994A (ja) * 1982-05-10 1983-11-14 リノ−ル油脂株式会社 粗製グリセリド油組成物の精製方法
JPS58198597A (ja) * 1982-05-16 1983-11-18 日東電工株式会社 粗製グリセリド油組成物の精製方法
JPS61129189A (ja) * 1984-11-28 1986-06-17 Kao Corp リン酸エステルまたはその塩の精製方法
JPH0816231B2 (ja) * 1985-02-01 1996-02-21 花王株式会社 油脂と脂肪酸の分離方法
JPS6239594A (ja) * 1985-08-14 1987-02-20 Rinoole Yushi Kk 高純度粉末レシチンの製造方法
JPH0780896B2 (ja) * 1985-08-23 1995-08-30 日清製油株式会社 高純度リン脂質の製造方法
GB8814732D0 (en) * 1988-06-21 1988-07-27 Unilever Plc Method of refining clyceride oils
US5286886A (en) * 1988-06-21 1994-02-15 Van Den Bergh Foods Co., Division Of Conopco, Inc. Method of refining glyceride oils
DE3904698A1 (de) * 1989-02-16 1990-08-23 Krupp Gmbh Verfahren zur verarbeitung von tierischen einsatzstoffen
DE4236713A1 (en) * 1991-11-21 1993-05-27 Labocontrol Ag Photochemical recovery - using membrane filter for high flow rates and low concns. and second membrane with low flow at high concn. with return of retained matter to collection tank
US5482633A (en) * 1993-10-12 1996-01-09 Cargill, Incorporated Process for removing vegetable oil waxes by fast cooling vegetable oil and using a porous non-metallic inorganic filter
US6207209B1 (en) * 1999-01-14 2001-03-27 Cargill, Incorporated Method for removing phospholipids from vegetable oil miscella, method for conditioning a polymeric microfiltration membrane, and membrane
US6833149B2 (en) 1999-01-14 2004-12-21 Cargill, Incorporated Method and apparatus for processing vegetable oil miscella, method for conditioning a polymeric microfiltration membrane, membrane, and lecithin product
US7045607B2 (en) 1999-05-18 2006-05-16 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Method and system for extraction of zein from corn
US6433146B1 (en) 1999-05-18 2002-08-13 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Corn oil and protein extraction method
US6551642B2 (en) * 2001-03-08 2003-04-22 Cocotech, Inc. Process for removing oil from foodstuffs using a membrane filter
US20050220949A1 (en) * 2004-03-31 2005-10-06 Blas Arzubi Highly bioefficient isoflavone-phospholipid molecular complexes and methods of making and using the same
WO2006017712A2 (en) * 2004-08-05 2006-02-16 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Corn oil and dextrose extraction apparatus and method
US8344108B2 (en) * 2005-01-06 2013-01-01 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Method and system for corn fractionation
US7569671B2 (en) 2005-01-06 2009-08-04 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Method and system for corn fractionation
DE102005031703B3 (de) 2005-07-05 2007-01-11 Gkss-Forschungszentrum Geesthacht Gmbh Kompositmembran
US8236929B2 (en) * 2006-05-08 2012-08-07 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Method and system for production of zein and/or xanthophylls using chromatography
US20080135482A1 (en) * 2006-11-27 2008-06-12 Kripal Singh Polyamide nanofiltration membrane useful for the removal of phospholipids
DE102006060107A1 (de) * 2006-12-08 2008-06-12 Westfalia Separator Ag Verfahren zur Abscheidung von Feststoffen aus einem fließfähigen Produkt
US8204802B2 (en) * 2007-12-20 2012-06-19 United Parcel Service Of America, Inc. Fuel accounting system and methods
MY163330A (en) 2013-10-08 2017-09-15 Sime Darby Malaysia Berhad A Membrane Pre-Treatment System And Process For Producing Refined Oils And Fats

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3847804A (en) * 1973-02-20 1974-11-12 Abcor Inc Process of treating wool-scouring liquor and centrifuge effluent
GB1509543A (en) * 1974-05-16 1978-05-04 Unilever Ltd Purification process
GB1564402A (en) * 1975-11-13 1980-04-10 Unilever Ltd Purification process
JPS5471785A (en) * 1977-11-18 1979-06-08 Nitto Electric Ind Co Ltd Selectively permeable membrane and production thereof

Also Published As

Publication number Publication date
GB2092170A (en) 1982-08-11
GB2092170B (en) 1984-05-02
JPS57115496A (en) 1982-07-17
DE3151966A1 (de) 1982-09-09
US4414157A (en) 1983-11-08
NL8105906A (nl) 1982-07-16
DE3151966C2 (de) 1986-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5950277B2 (ja) 粗製グリセリド油組成物の精製方法
EP0094252B1 (en) Purification of crude glyceride oil compositions
US5545329A (en) Method of refining oil
US4062882A (en) Process for refining crude glyceride oils by membrane filtration
US5310487A (en) Membrane technology for edible oil refining
KR20010108098A (ko) 식물성 오일 미셀라를 가공하는 방법 및 장치
EP0145126B1 (en) Selective extraction solvent recovery using regenerated cellulose under reverse osmosis conditions
JPS6025477B2 (ja) リピッドの精製方法
JPH04132796A (ja) 植物油の製造方法
US5077441A (en) Selective gossypol abatement process from oil extraction of cottonseed
WO2014058294A1 (en) A process for degumming of crude palm oil
EP0095850B1 (en) Process for purification of crude glyceride oil compositions
Bhosle et al. Deacidification of model vegetable oils using polymeric membranes
JPS61136597A (ja) トリグリセリド油の処理方法
GB2084606A (en) Treating crude oil
JPS60184597A (ja) 粗製グリセリド油組成物の精製方法
Drescher et al. Investigations on physical refining of animal fats and vegetable oils
US2349789A (en) Concentration and preservation of tocopherol
JPS60184596A (ja) 粗製グリセリド油組成物の精製方法
WO2021003088A1 (en) Cannabinoid separation
US2454692A (en) Preparation of tocopherol concentrate
JPS63243197A (ja) 粗製グリセリド油組成物の精製方法
JPS60241908A (ja) 多成分系原料より精製成分を製造する方法
JPS6239594A (ja) 高純度粉末レシチンの製造方法
US2283456A (en) Process for separating unsaponifiable substances from their mixtures or compounds with saponifiable substances