JPS5930840Y2 - 元止式瞬間湯沸器における自動排水装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は元止式瞬間湯沸器における自動排水装置に関す
るものであり、シャワー使用中に誤ってシャワーホース
が折れ曲がった場合における器具破裂等、異常沸騰によ
る危険を防止すると共に、該排水装置の冬季における凍
結破損を防止するようにしたものである。

以下これを図示の実施例に基づいて説明すれば、１は給
水栓、２は水ガバナ、３は熱交換器４に至る給水管、５
は熱交換器４からシャワー６に至る給湯管、７は該給湯
管５の最下部に形成した排水口８を開閉する排水弁、９
は該排水弁７を閉塞する方向に押圧するバネである。

１０は排水弁７と関連させた水圧応動器で、ダイヤフラ
ム１１により高圧室１２と低圧室１３とに区画しである
。

１４は一端をダイヤフラム１１に連結すると共に他端を
排水弁７に取り付けたロッドである。

１５は低圧室１３に配したバネであり、常時排水弁７を
開放する方向に付勢しである。

１６は給湯管５の下部で排水弁７近傍且つ排水口８より
も下流側に設けたベンチュリー、１７は該ベンチュリー
１６から水圧応動器１０の低圧室１３に導入した負圧導
入管である。

１８は該負圧導入管１７中に設けた密閉状のタンクであ
り、負圧導入管１７の水圧応動器側１７ ａを該タンク
１８の上方からその上面に連結すると共に、ベンチュリ
ー側１７ｂを該タンク１８の側面最下部にその側方から
連結し、而して負圧導入管１７の水圧応動器側１７ ａ
とベンチュリー側１７ｂとはタンク１８部において直交
するように配設しである。

１９は給水管３と高圧室１２とを連通している高圧導入
管である。

２０はシャワーホース、２１は温調器、２２はガスバー
ナである。

本考案はこのような構成からなり、次に動作について説
明する。

先ず給水栓１を開放すると共に適宜手段にてガスバーナ
２２に点火すれば、熱交換器４にて加熱された水が温水
となってシャワー６から噴出するので゛あるが、このと
きベンチュリー１６により高圧室１２と低圧室１３との
間に差圧が生じ、室１２側が高圧となってダイヤフラム
１１はバネ１５力に抗して上昇し、排水弁７は排水口８
を閉塞する。

従って給湯使用中において排水口８がら湯が漏れること
はなく、使用上何ら問題はない。

今このシャワー使用中に使用者が誤ってシャワーホース
２０を折り曲げた場合には、通水が停止するので高圧室
１２と低圧室１３との間の差圧が無くなり、バネ１５の
付勢力によってダイヤフラム１１は下降し、排水弁７は
排水口８を開放するのである。

従って熱交換器４で加熱された湯はすべて排水口８から
流出するのであり１、熱交換器４部で滞留して異常騰を
起こすことによる熱交換器破裂、あるいはシャワー６か
らの蒸気噴出等の危険を防止することができる。

ところで給水栓１を閉じて給湯を停止した場合、高圧室
１２、低圧室１３には水圧が加わらなくなるので゛、ダ
イヤフラム１１はバネ１５力によって下降し、排水弁７
が排水口８を開放する。

従って給水栓１より下流側通水路内の水はすべて排水口
８がら排出されるのであるが、負圧導入管１７にタンク
１８を設けていない場合、給水停止に伴うダイヤフラム
１１の下降により、その容積分ベンチュリー１６から水
を吸引し、この水が低圧室１３内に溜って冬季には凍結
するおそれがある。

しがるに本考案では負圧導入管１７にタンク１８を設け
であるがら、ダイヤフラム１１の下降の際吸引されるの
は該タンク１８内に溜っていた空気のみとなり、ベンチ
ュリー１６からの水はタンク１８へと吸引されるにとど
まり、低圧室１３に迄は至らないのであり、上記のよう
な凍結の心配はなくなるものである。

尚このタンク１８内下部に溜った水が排水口８がら排水
されることは言うまでもない。

そしてタンク前後の負圧導入管１７ａ、１７ｂは、該タ
ンク１８部で互いに直交するようにしであるがら、ベン
チュリー側１７ｂからの水が勢い余って水圧応動器側１
７ ａへと吹き上げて吸い込まれることは無く、上記凍
結防止作用は一層確実なものとなる。

以上のように本考案によれば、シャワーホース折り曲げ
による異常沸騰の危険を防止し得ると共に、排水装置自
体の凍結破損を防止することができ、至って安全な瞬間
湯沸器が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す概略構成図である。 ５・・・・・・給湯管、７・・・・・・排水弁、１０・
・・・・・水圧応動器、１１・・・・・・ダイヤフラム
、１２・・・・・・高圧室、１３・・・・・・低圧室、
１４・・・・・・ロッド、１５・・・・・・バネ、１６
・・・・・・ベンチュリー、１７，１７ ａ 、１７
ｂ・・・・・・負圧導入管、１８・・・・・・タンク。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）水圧応動器をダイヤフラムにより高圧室と低圧室
   とに区画し、ダイヤフラムと排水弁とをロッドにより連
   結すると共に排水弁を開放方向に付勢するバネを設け、
   通水時の差圧により排水弁を閉塞するようにしたものに
   おいて、前記排水弁は熱交換器からシャワーに至る給湯
   管の最下部に形成した排水口を開閉するように設けると
   共に給湯管にベンチュリーを設け、このベンチュリーか
   ら水圧応動器の低圧室に負圧導入管を接続し、この負圧
   導入管中にタンクを設けたことを特徴とする元止式瞬間
   湯沸器における自動排水装置。
2. （２）タンク前後の上記負圧導入管の水圧応動器側とベ
   ンチュリー側とをタンク部において互いに直交するよう
   に配設した実用新案登録請求の範囲第１項記載の元止式
   瞬間湯沸器における自動排水装置。