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JPS5918392B2 - 5−ヒドロキシトリプトフアン骨格を有する化合物の製造方法 - Google Patents

5−ヒドロキシトリプトフアン骨格を有する化合物の製造方法

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Publication number
JPS5918392B2
JPS5918392B2 JP2315273A JP2315273A JPS5918392B2 JP S5918392 B2 JPS5918392 B2 JP S5918392B2 JP 2315273 A JP2315273 A JP 2315273A JP 2315273 A JP2315273 A JP 2315273A JP S5918392 B2 JPS5918392 B2 JP S5918392B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
compound
general formula
formula
skeleton
Prior art date
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Expired
Application number
JP2315273A
Other languages
English (en)
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JPS49109373A (ja
Inventor
源一 土橋
克之 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
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Filing date
Publication date
Application filed by Sagami Chemical Research Institute filed Critical Sagami Chemical Research Institute
Priority to JP2315273A priority Critical patent/JPS5918392B2/ja
Publication of JPS49109373A publication Critical patent/JPS49109373A/ja
Publication of JPS5918392B2 publication Critical patent/JPS5918392B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般式 (式中Xはヒドロキシ基、低級アルコキシ基又は低級ア
ルキルチオ基である。
)で表わされる5−ベンジルオキシトリプトフアン骨格
を有する化合物の新規な製造方法に関するものである。
前記一般式(1)で表わされ、Xがヒドロキシ基である
化合物の保護基を脱離することによつて得られる5−ヒ
ドロキシトリプトフアンは大阪大学医学部佐野勇博士の
研究により豪病の治療剤としての効果が顕著であること
が公表されている(朝日新聞、昭和46年10月8日朝
刊)。
また、食品の抗酸化剤として効果のあることも知られて
いる。従来、5−ヒドロキシトリプトフアンの製造法と
して知られている代表的方法としては(1)2・3ジヒ
ドロトリプトフアン誘導体を酸化する方法〔西独公開公
報第2152088号〕(2)微生物の生産する酵素系
を用いて製造する方法〔特公昭47−34152号〕等
を挙げることができる。
しかしながら、(1)の方法では出発原料として用いる
2・3−ジヒドロトリプトフアンは、醗酵法によつて製
造されるトリプトフアンを還元することによつて合成す
るものである。又、(2)の方法では、特殊な細菌の培
養を必要とする。本発明者等は完全な合成法による5−
ベンジルオキシトリプトフアンの製造について検討を重
ねた結果、工業的に有利に導き得る下記にしめす4−ホ
ルミル−2−アセチルアミノ酪酸誘導体()又はその4
位のホルミル部位のアセタール体とpーベンジルオキシ
フエニルヒドラジンとを反応させることにより5−ベン
ジルオキシトリプトフアン骨格を有する化合物を簡単且
つ経済的に製造する方法を見出したものである。
本発明の方法において原料として用いる一般式(式中X
は前記に同じである。
)で表わされる4ホルミル−2−アセチルアミノ酪酸誘
導体は本発明者等の開発した方法(特公昭51−204
91号、特公昭51−36733号、特公昭51286
11号参照)により容易に製造出来る(下記参考例参照
)。又、別法として本発明者等が開発した方法(特公昭
53−13612号)で製造せるα−ケト酸にトランス
アミネーシヨン反応を適用して原料化合物()の光学活
性体を容易に入手し得る。前記一般式()で表わされる
4−ホルミル−2−アセチルアミノ酪酸誘導体としては
4一ホルミル一2−アセチルアミノ酪酸エステル、4−
ホルミル−2−アセチルアミノ酪酸チオールエステルを
例示することが出来る。又、前記一般式([[)で表わ
される化合物のアセタール体は、5・5−ジアルコキシ
−2−アセチルアミノ吉草酸誘導体であるが、例えば5
・5−ジアルコキシ−2アセチルアミノ吉草酸エステル
、5・5−ジアルコキシ−2−アセチルアミノ吉草酸チ
オールエステルおよび上記化合物の5・5−ジアルコキ
シ基のかわりに5・5−エチレンジオキシ基をもつ様な
環状アセタールを包含する。一方、構造式で表わされる
p−ベンジルオキシフエニルヒドラジンは、本発明の実
施にあたつてその鉱酸塩も直接用いることができる。本
発明は前記一般式()及び構造式(自)の化合物を酸性
条件下で反応させることを特徴とするが、その反応は次
式に従つて進行するものと信じられる。
(式中Xは前記に同じである。
)本発明の実施にあたつては溶媒を用いるが、溶媒とし
ては水、メタノール、エタノール、酢酸の如き極性溶媒
、又はこれらの混合物を使用出来る。
さらに、これらの極性溶媒と反応に直接関与しない他の
溶媒との混合物も用いることができる。反応は溶媒中に
原料化合物(および)と酸性条件を保持する物質とを加
え、室温乃至150℃の温度で攪拌することにより円滑
に進行する。
酸性条件を与える物質としては、塩酸や硫酸の如き鉱酸
、酢酸やp−トルエンスルホン酸の如き有機酸、塩化亜
鉛の如きルイス酸を用いることが出来る。化合物(自)
のかわりにその鉱酸塩を用いる場合には、特に酸性条件
を保持する物質を加えなくてによる生成物であるトリプ
トフアン骨格を有する化合物(1)より、当業界で周知
せる方法を用いて保護基を脱離することができる。
又、前記一般式(1)におけるX基がヒドロキシ基でな
い場合には、常法によりX基をヒドロキシ基に変換して
5ベンジルオキシトリプトフアンとすることができる。
以下実施例および参考例により本発明を更に詳細に説明
する。
参考例 (原料化合物の合成) (イ)ホルムアルデヒドジメチルメルカプタールSオキ
シド2,3707を20m1のテトラヒドロフランに溶
かし、氷冷下水素化ナトリウム475〜を加え、O℃で
50分、室温に戻して50分攪拌した。
これを氷冷下に戻し、4・4ジメトキシブチロニトリル
3,73m1を滴下し、室温で18時間、50〜55℃
で23時間撹拌した。反応液を氷冷下に戻し塩化メチレ
ン30m1、水1m1を加え、しばらくした後室温に戻
し3時間撹拌した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、
濾過、減圧下溶媒をとばした。残留物をカラムクロマト
グラフイ一(フロリジール180y,.CH2C12、
酢酸エチル、メタノール)により分離してホルムアルデ
ヒドジメチルメルカプタールS−オキシド457η及び
4.332yの結晶を得た。
この結晶を熱時塩化メチレンに溶かし不溶物を除去した
のち減圧濃縮して融点86〜87℃を有する1−メチル
スルフイニル一1−メチルチオ−2−アミノ−5・5−
ジメトキシ−1−ベンゼン3.7yを得た。収率76.
5%。C,Hl9O3S2Nとして (ロ) 1−メチルスルフイニル一1−メチルチオ−2
−アミノ−5・5−ジメトキシ−1−ベンゼン300〜
に無水酢酸約1m1及びピリジン1m1を加え室温に1
6時間放置した後、減圧下無水酢酸及び酢酸を除去し、
結晶を得た。
この結晶を四塩化炭素一シクロヘキサンーベンゼン系よ
り再結晶することにより融点101〜102℃を有する
2−アセチルアミノ−2−メチルチオ5・5−ジメトキ
シ吉草酸メタンチオールエステル229ηを淡黄色結晶
として得た。母液を減圧濃縮ののちカラムクロマトグラ
フイ一(フロリジール5y,.CH2C12、酢酸エチ
ル、メタノール)により分離して2−アセチルアミノ−
2−メチルチオ−5・5−ジメトキシ吉草酸メタンチオ
ールエステル25〜を得た。収率72.7%0C11H
2104NS2として ”→ 3.10CCラネーニツケルをアセトン10m1
中5分間還流した。
室温に戻し、220ηの2アセチルアミノ−2−メチル
チオ−5・5−ジメトキシ吉草酸メタンチオールエステ
ルを加え、室温で4.5時間撹拌した。濾過により不溶
物を除去し、濾液を減圧下溶媒をとばして160ワの無
色オイルを得た。このもののカラムクロマトグラフイ一
(シリカゲルJモV、CH2Cl2、酢酸エチル)により
2−アセチルアミノ−5・5ジメトキシ吉草酸メタンチ
オールエステル127mf7を無色オイルとして得た。
収率68.3%0C10H19N04Sとして 計算値 C:48.17 H: 7.68 実施例 1 p−ベンジルオキシフエニルヒドラジン塩酸塩320η
と2−アセチルアミノ−5・5−ジメトキシ吉草酸メタ
ンチオールエステル318ワの混合物に酢酸−水(1:
3)混合溶媒15m1を加え、室温で14時間、90℃
で3時間攪拌した。
室温にもどし、塩化メチレンで抽出(30m1×3回)
した。有機層を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロ
マトグラフイ一(シリカゲル、酢酸エチルと塩化メチレ
ン)で分離して、β一(5−ベンジルオキシインドリル
−3)一α−アセチルアミノプロピオン酸メタンチオー
ルエステル271ηを無色固体として得た。収率55%
。C2lH22N2O3Sとして 実施例 2 実施例1において90℃で3時間攪拌の代りに80℃で
2時間かきまぜた以外は同様にしてβ(5−ベンジルオ
キシインドリル−3)−α−アセチルアミノプロピオン
酸メタンチオールエステル335即を得た。
収率69%o実施例 3 p−ベンジルオキシフエニルヒドラジン塩酸塩315▼
と2−アセチルアミノ−5・5−ジメトキシ吉草酸エチ
ル311ηをエタノール15m1に加え、室温で6.5
時間かきまぜたのち、2時間加熱還流した。
減圧下溶媒を除去したのち、残留物をカラムクロマトグ
ラフイ一(シリカゲル、酢酸エチルと塩化メチレン)で
分離してβ一(5−ベンジルオキシインドリル−3)一
α−アセチルアミノプロピオン酸エチル3027!79
を無色油状物質として得た。収率63%0IR(Fll
m):3400〜3270、1735、C22H24N
2O4として実施例 4 p−ベンジルオキシフエニルヒドラジン塩酸塩320η
と2−アセチルアミノ−5・5−ジメトキシ吉草酸28
0ηを水一酢酸(3:1)10m1に加え、室温で2時
間、80℃で2時間攪拌した。
水15m1を加えて析出せるβ−(5−ベンジルオキシ
インドリル−3)−α−アセチルアミノプロピオン酸3
17ηを濾別した。収率70%0C20H20N204
として実施例 5 p−ベンジルオキシフエニルヒドラジン282ワと2−
アセチルアミノ−5・5−ジメトキシ吉草酸メタンチオ
ールエステル328TI19をエタノール一水(1:1
)15m1に加え、さらに塩化亜鉛180ワを添加した
室温で2時間、80℃で3時間攪拌したのち、塩化メチ
レン(30m1×4回)で抽出した。有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥したのち、減圧濃縮した。残留物をカ
ラムクロマトグラフイ一(シリカゲル、塩化メチレンと
酢酸エチル)で分離してβ一(5−ベンジルオキシイン
ドリル−3)一α−アセチルアミノプロピオン酸メタン
チオールエステル255η得た。収率51%。実施例
6 2−アセチルアミノ−5・5−ジメトキシ吉草酸エチル
311〜の代りに2−アセチルアミノ−5−オキソ吉草
酸エチル253〜を用いた以外は実施例3と同様にして
β−(5−ベンジルオキシインドリル−3)−α−アセ
チルアミノプロピオン酸エチル315Tf19を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 で表わされる4−ホルミル−2−アセチルアミノ酪酸誘
    導体又はそのホルミル部位のアセタール体と構造式▲数
    式、化学式、表等があります▼ で表わされるp−ベンジルオキシフェニルヒドラジンと
    を酸性条件下で反応させることを特徴とする、一般式▲
    数式、化学式、表等があります▼ で表わされる5−ベンジルオキシトリプトファン骨格を
    有する化合物の製造方法〔但し、前記一般式においてX
    はヒドロキシ基、低級アルコキシ基又は低級アルキルチ
    オ基である。 〕。
JP2315273A 1973-02-28 1973-02-28 5−ヒドロキシトリプトフアン骨格を有する化合物の製造方法 Expired JPS5918392B2 (ja)

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JPS49109373A JPS49109373A (ja) 1974-10-17
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JPS55164675A (en) * 1979-06-07 1980-12-22 Kawaken Fine Chem Co Ltd Preparation of indole-3-acetic acid
JPS5690056A (en) * 1979-12-25 1981-07-21 Kawaken Fine Chem Co Ltd Preparation of tryptamine compound

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JPS49109373A (ja) 1974-10-17

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